JP2003029417A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents
プリント配線板の製造方法Info
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Abstract
ジストインキ被膜の透過性を向上および露光フィルムの
寸法を安定させ、高解像および高歩留まりのプリント配
線板の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ソルダレジスト露光時に露光波長領域に
400nm〜500nmの波長を含む紫外線光を照射し
ながらソルダレジストを硬化するとともに、紫外線露光
装置内を一定の頻度にて冷却を行うことを特徴としたプ
リント配線板の製造方法である。この発明によれば、光
透過性の高い波長領域にて照射することによりソルダレ
ジスト被膜の透過性を向上させ、さらに紫外線露光装置
内を一定の頻度にて冷却を行うことにより露光フィルム
の寸法を安定させ、高解像および高歩留まりのプリント
配線板の製造方法を提供することができる。
Description
信用機器、ビデオカメラ等、各種電子機器などに用いら
れるプリント配線板の製造方法に関するものである。
いるプリント配線板は、電子機器の小型化や多機能化に
伴い配線の高密度化や電子部品の表面実装化が著しくな
ってきている。
ます小型、薄型、軽量化の傾向が進む中で配線密度も高
密度化し、この配線パターンを被覆するソルダレジスト
も高解像度、高位置精度、細線被覆性が要求されてきて
いる。
ついて説明する。
示す断面図である。
2の表裏の金属層に対してエッチングなどの手段を用い
て回路パターン13を形成したプリント配線板11に、
感光性材料である写真現像型ソルダレジストインキ14
を塗布する。塗布後、80℃、20分程度の乾燥により
仮硬化される。そして、図2(b)に示すように、ネガ
パターンの露光フィルム16などを介して紫外線光17
照射による露光工程で、必要な部分を選択的に光重合さ
せて露光させる。このとき、露光工程にて照射される紫
外線光17の波長領域は、250nm〜400nmであ
る。露光工程を終了したプリント配線板は、図2(c)
のように露光部分のみ硬化される。次に図2(d)のよ
うに、未露光部は次の炭酸ナトリウム溶液などによる現
像工程で溶解され、露光部は溶解されずに絶縁基板12
の表面に残る。最後におよそ150℃、1時間程度の熱
処理により熱硬化され、ソルダレジスト15が形成され
る。
のプリント配線板の製造方法では、特にソルダレジスト
インキ厚みが50μm以上になるとソルダレジストイン
キ最深部まで透過しにくくなる。図3は現像後に形成さ
れたソルダレジスト細線部の断面図である。通常は図3
(a)のような断面形状でソルダレジスト15aが形成
されるが、最深部は紫外線光が透過しにくくなる分だけ
適正露光量に達しないためソルダレジストインキが半硬
化状態となり、本来ソルダレジストが残存する部分にて
現像時に溶解が発生する。その結果、図3(b)に示す
ようにソルダレジスト15bのアンダーカットが発生
し、絶縁基板との密着が確保できず、ソルダレジストが
絶縁基板より剥離する部分が発生し、所望の像を形成す
ることが困難であるという問題点を有していた。形成さ
れるソルダレジストの幅が100μm以下の場合、アン
ダーカットにより絶縁基板との接地部分がより狭くな
り、現像後に形成されたソルダレジストが絶縁基板より
剥離されやすい傾向が顕著となるので、高解像性が要求
される製品に対して対応が極めて困難であるという問題
点を有していた。特に、ソルダレジストの色調が黒色の
場合、他の色に比較して光透過性が劣るので、最深部の
ソルダレジスト被膜の光透過率は40〜50%に落ち込
み、アンダーカットの発生が顕著であった。
設定して露光を行う方法があるが、露光工程における所
要時間が増加するために、生産性が低下し、さらにソル
ダレジストインキ表面部分が露光過多のために線太りに
なるという問題点を有していた。一方、ソルダレジスト
インキの光透過性を向上させるため400nm以上の波
長領域にてソルダレジストを露光する方法が考えられる
が、当該波長領域の光が熱を発生しやすいため露光装置
内の温度が上昇し、その温度上昇により露光工程に使用
する露光フィルムが伸縮しやすくなるので、その結果露
光フィルムとプリント配線板の合致性が悪化し、特に高
位置精度を必要とするソルダレジストの形成に支障をき
たすという問題点を有していた。
で、光透過性の高い波長領域にて照射することによりソ
ルダレジスト被膜の透過性を向上させ、さらに紫外線露
光装置内を一定の頻度にて冷却を行うことにより露光フ
ィルムの寸法を安定させ、高解像および高歩留まりのプ
リント配線板の製造方法を提供することを目的とする。
に本発明の請求項1に記載の発明は、特に、導体パター
ンが形成された絶縁基板上にソルダレジストインキを塗
布し、仮硬化する工程と、露光フィルムを介してソルダ
レジストインキを露光する工程と、ソルダレジスト未露
光部を現像により溶解する工程とを有し、露光時に、露
光波長領域が400nm〜500nmの波長を含む紫外
線光を照射しながら硬化するとともに、紫外線露光装置
内を一定の頻度にて冷却を行うことを特徴とするプリン
ト配線板の製造方法であり、これにより、紫外線をソル
ダレジストインキの最深部まで透過することが可能とな
るため、ソルダレジストインキを最深部まで十分に硬化
することができ、現像工程にて溶解しない安定したソル
ダレジストの形成が可能になるという効果が得られる。
さらに、紫外線露光装置を一定の頻度にて冷却を行うこ
とにより、露光フィルムの伸縮を防止し、その結果寸法
安定性が保持されるので、合致精度にすぐれたプリント
配線板を生産できるという効果が得られる。また、露光
する紫外線光の波長領域が広くなることにより照度が増
加するので、適正露光量に達する時間を短縮することが
できる。その結果、短時間での露光が可能となるため、
紫外線露光工程の生産性を向上することができるという
副次的な効果を有する。
ソルダレジストの色を黒色にしたことを特徴とする請求
項1に記載のプリント配線板の製造方法であり、特に黒
色のソルダレジストは他の色に比較して光透過性が悪
く、良好な解像性を得られない傾向が顕著であった。4
00nm〜500nmの波長を含む紫外線光を露光する
ことにより、ソルダレジストインキを他の色と同等に最
深部まで十分に硬化することができ、現像工程で溶解し
ない安定したソルダレジストの形成が可能になり、半硬
化によるソルダレジストの溶解を防止できるという効果
が得られる。
ソルダレジスト被膜最深部の光透過率が80%以上であ
る請求項1に記載のプリント配線板の製造方法であり、
80%以上の光透過率を維持することにより現状のソル
ダレジストの硬化状態を確実なものとし、現像工程での
ソルダレジストの溶解によるアンダーカット、およびそ
れに伴うソルダレジストの剥離を防止できるという効果
を有する。
冷却により紫外線露光装置内の温度を25℃以下とする
請求項1に記載のプリント配線板の製造方法であり、紫
外線露光装置内を25℃以下に冷却することにより露光
フィルムの伸縮を防止し、安定した合致性を保持される
ので、高密度、高精度のプリント配線板に対応できると
いう効果が得られる。
施の形態を用いて、本発明の特に請求項1〜4に記載の
発明について図面を参照しながら説明する。
を示す断面図である。まず図1(a)のように、従来と
同様にエッチングなどの手段を用いて導体パターン3を
形成したプリント配線板1に黒色の写真現像型ソルダレ
ジストインキ4を塗布、仮硬化する。次に図1(b)に
示すようにネガパターンの露光フィルム6を介して紫外
線光7の照射による露光を行い、図1(c)のように工
程で必要な部分を選択的に光重合させながら硬化する。
m〜500nmであり、波長領域に400nm〜500
nmを含む紫外線光7を露光しながら硬化することを特
徴としている。波長領域に400nm〜500nmを含
む紫外線光7を露光しながら硬化したところ、ソルダレ
ジストインキ4の被膜への光透過率が向上し、ソルダレ
ジストインキ4の被膜の最深部における光透過率は80
%以上となった。
分間に10秒〜20秒の割合にて冷風を発生させ、露光
装置内を25℃以下に冷却する。露光後、炭酸ナトリウ
ム水溶液などによる現像工程にて未露光部を溶解し、図
1(d)のように、露光部は溶解されずに絶縁基板2の
表面にて残る。最後におよそ150℃、1時間程度の熱
処理により熱硬化され、ソルダレジスト5が形成され
る。
領域に400nm〜500nmの波長を含む紫外線光7
を露光しながら硬化することによりソルダレジストイン
キ4への光透過率が向上し、ソルダレジストインキ4の
被膜最深部における光透過率は80%以上となり、これ
によりソルダレジストインキ4を十分に硬化することが
でき、プリント配線板1のソルダレジスト5の形成を高
解像および高歩留まりで生産することが可能になるとい
う効果を有するものである。また、露光生産時に露光装
置内を一定頻度にて冷却を行い、25℃以下に保つこと
により露光フィルム6の伸縮を防止することができ、プ
リント配線板1と露光フィルム6の合致性を維持し、高
密度、高位置精度を必要とするプリント配線板に対応で
きるという効果を有するものである。
拡大しながらソルダレジストインキを露光硬化すること
によりソルダレジストインキの最深部まで十分に硬化さ
せることができるため、現像工程で溶解しない安定した
ソルダレジストの形成が可能になるという効果が得られ
る。また、露光生産時に紫外線露光装置内を一定の頻度
にて冷却することにより、露光フィルムの収縮を防止
し、露光フィルムの寸法安定性が保持されるので、合致
性にすぐれたプリント配線板を安定して量産できるとい
う効果が得られる。
製造方法を示す断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 導体パターンが形成された絶縁基板上に
ソルダレジストを塗布し、仮硬化する工程と、露光フィ
ルムを介してソルダレジストを露光硬化する工程と、ソ
ルダレジスト未露光部を現像により溶解する工程と、熱
硬化によりソルダレジストを形成する工程を有し、露光
時に、露光波長領域が400nm〜500nmの波長を
含む紫外線光を照射しながらソルダレジストを硬化する
とともに、紫外線露光装置内を一定の頻度にて冷却を行
うことを特徴とするプリント配線板の製造方法。 - 【請求項2】 ソルダレジストの色を黒色にした請求項
1に記載のプリント配線板の製造方法。 - 【請求項3】 ソルダレジスト被膜最深部の光透過率が
80%以上である請求項1に記載のプリント配線板の製
造方法。 - 【請求項4】 冷却により紫外線露光装置内の温度を2
5℃以下とする請求項1に記載のプリント配線板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001211833A JP2003029417A (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | プリント配線板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001211833A JP2003029417A (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | プリント配線板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003029417A true JP2003029417A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19047085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001211833A Pending JP2003029417A (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | プリント配線板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003029417A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008122844A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Taiyo Ink Mfg Ltd | ソルダーレジスト露光用フォトツール及びそれを用いて露光処理されるソルダーレジストパターンの形成方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07111382A (ja) * | 1993-10-12 | 1995-04-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | プリント配線板の製造方法 |
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-
2001
- 2001-07-12 JP JP2001211833A patent/JP2003029417A/ja active Pending
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