JP2003029415A - フォトレジスト加工方法及び段型金属体製造方法 - Google Patents
フォトレジスト加工方法及び段型金属体製造方法Info
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- JP2003029415A JP2003029415A JP2001206907A JP2001206907A JP2003029415A JP 2003029415 A JP2003029415 A JP 2003029415A JP 2001206907 A JP2001206907 A JP 2001206907A JP 2001206907 A JP2001206907 A JP 2001206907A JP 2003029415 A JP2003029415 A JP 2003029415A
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Micromachines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体製造技術を利用して、例えばマイクロ
アクチュエータの部品としての段型金属体を形成する場
合に、フォトレジスト層間のインターミックス防止層の
介在を省略する。 【解決手段】 各々が、異なるマスクパターンを使用し
かつ異なる露光量とされている露光操作を、フォトレジ
スト層21の上面に対して、重複した露光部位を含みつ
つ、実施し、その後、現像する。これにより、フォトレ
ジスト層21は、各露光部位においてその部位における
最大露光量に対応する深さまで、表面から除去され、結
果、モールド用段型凹所23がフォトレジスト層21に
形成され、該モールド用段型凹所23より段型金属体の
形成が可能になる。
アクチュエータの部品としての段型金属体を形成する場
合に、フォトレジスト層間のインターミックス防止層の
介在を省略する。 【解決手段】 各々が、異なるマスクパターンを使用し
かつ異なる露光量とされている露光操作を、フォトレジ
スト層21の上面に対して、重複した露光部位を含みつ
つ、実施し、その後、現像する。これにより、フォトレ
ジスト層21は、各露光部位においてその部位における
最大露光量に対応する深さまで、表面から除去され、結
果、モールド用段型凹所23がフォトレジスト層21に
形成され、該モールド用段型凹所23より段型金属体の
形成が可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトレジスト加
工方法及び段型金属体製造方法に関し、詳しくは半導体
製造技術を利用してフォトレジスト加工方法及び段型金
属体製造方法に関するものである。
工方法及び段型金属体製造方法に関し、詳しくは半導体
製造技術を利用してフォトレジスト加工方法及び段型金
属体製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書において、説明の便宜上、基板
側及び反基板側をそれぞれ下側及び上側と適宜、呼ぶこ
とにする。半導体製造技術を利用して、段型金属体を装
備するマイクロマシーンを製造することがある。マイク
ロマシーンの段型金属体の従来の製造方法では、段型金
属体の各段間金属部分に対応して、レジストの形成と該
レジストへの対応モールド用段間部分用のモールド用空
間部分の形成とをひと組とした工程を実施し、このひと
組の工程を段型金属体の段間金属部分の個数だけ繰り返
している。この場合、下側のフォトレジスト層と上側の
フォトレジスト層とのインターミックスを防止するため
に、両フォトレジスト層の間にインターミックス防止層
を介在させている。インターミックス防止層の存在は、
上側のフォトレジスト層の露光に伴って、下側のフォト
レジスト層に異常パターンを生成する原因になり易いと
ともに、それ自体の除去、及びインターミックス防止層
の下のフォトレジスト層の除去を困難、又は煩雑にさせ
ると言う問題がある。
側及び反基板側をそれぞれ下側及び上側と適宜、呼ぶこ
とにする。半導体製造技術を利用して、段型金属体を装
備するマイクロマシーンを製造することがある。マイク
ロマシーンの段型金属体の従来の製造方法では、段型金
属体の各段間金属部分に対応して、レジストの形成と該
レジストへの対応モールド用段間部分用のモールド用空
間部分の形成とをひと組とした工程を実施し、このひと
組の工程を段型金属体の段間金属部分の個数だけ繰り返
している。この場合、下側のフォトレジスト層と上側の
フォトレジスト層とのインターミックスを防止するため
に、両フォトレジスト層の間にインターミックス防止層
を介在させている。インターミックス防止層の存在は、
上側のフォトレジスト層の露光に伴って、下側のフォト
レジスト層に異常パターンを生成する原因になり易いと
ともに、それ自体の除去、及びインターミックス防止層
の下のフォトレジスト層の除去を困難、又は煩雑にさせ
ると言う問題がある。
【0003】特開平11−8249号公報は、フォトレ
ジスト層の同一露光部位に対して、焦点深度と露光量と
を各々変えた露光を行うことにより、テーパー状断面の
空間をフォトレジスト層に形成することを開示する。特
開平11−8249号公報の方法は、焦点深度を調整す
るのみであり、露光量の異なる露光操作を、パターンの
異なるマスクパターンを使って、実施することは示唆さ
れない。
ジスト層の同一露光部位に対して、焦点深度と露光量と
を各々変えた露光を行うことにより、テーパー状断面の
空間をフォトレジスト層に形成することを開示する。特
開平11−8249号公報の方法は、焦点深度を調整す
るのみであり、露光量の異なる露光操作を、パターンの
異なるマスクパターンを使って、実施することは示唆さ
れない。
【0004】特開平7−121825号公報は、フォト
レジスト層において、第1の露光操作で第1の露光部位
に第1の露光量で露光し、次に、第2の露光操作では、
第1の露光部位とは部分的にも重複しない第2の露光部
位を第1の露光量とは異なる第2の露光量で露光し、次
に、現像を行って、フォトレジスト層の対応部分を除去
して、フォトレジスト層の相互に離れた第1及び第2の
露光部位において高さの異なる加工面を形成することを
開示する。特開平7−121825号公報の方法は、現
像後の上面の高さを調整することを開示するのみであ
り、段型凹所の形成には適用困難である。
レジスト層において、第1の露光操作で第1の露光部位
に第1の露光量で露光し、次に、第2の露光操作では、
第1の露光部位とは部分的にも重複しない第2の露光部
位を第1の露光量とは異なる第2の露光量で露光し、次
に、現像を行って、フォトレジスト層の対応部分を除去
して、フォトレジスト層の相互に離れた第1及び第2の
露光部位において高さの異なる加工面を形成することを
開示する。特開平7−121825号公報の方法は、現
像後の上面の高さを調整することを開示するのみであ
り、段型凹所の形成には適用困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ターミックス防止層を省略して、フォトレジスト層に段
型凹所を形成する方法を提供することである。本発明の
他の目的は、インターミックス防止層を省略した段型金
属体製造方法を提供することである。
ターミックス防止層を省略して、フォトレジスト層に段
型凹所を形成する方法を提供することである。本発明の
他の目的は、インターミックス防止層を省略した段型金
属体製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトレジスト
加工方法は次のステップを有している。 ・各々が、異なるマスクパターンを使用しかつ異なる露
光量とされる複数の露光操作を、重複した露光部位を含
みつつ、フォトレジスト層に対して行う。 ・その後、フォトレジスト層を現像して、フォトレジス
ト層に段型凹所を形成する。
加工方法は次のステップを有している。 ・各々が、異なるマスクパターンを使用しかつ異なる露
光量とされる複数の露光操作を、重複した露光部位を含
みつつ、フォトレジスト層に対して行う。 ・その後、フォトレジスト層を現像して、フォトレジス
ト層に段型凹所を形成する。
【0007】フォトレジスト層はポジ型及びネガ型のど
ちらであってもよいとする。ポジ型フォトレジスト層で
は、露光量の大きい露光部位程、現像後におけるフォト
レジスト層の除去部分の深さが増大する。これに対し
て、ネガ型フォトレジスト層では、露光量の大きい露光
部位程、現像後におけるフォトレジスト層の残存部分の
高さが増大する。複数回の露光操作により露光される露
光部位では、そこにおける除去部分の深さ又は残存部分
の高さは、該部位における最大露光量により決まる。
ちらであってもよいとする。ポジ型フォトレジスト層で
は、露光量の大きい露光部位程、現像後におけるフォト
レジスト層の除去部分の深さが増大する。これに対し
て、ネガ型フォトレジスト層では、露光量の大きい露光
部位程、現像後におけるフォトレジスト層の残存部分の
高さが増大する。複数回の露光操作により露光される露
光部位では、そこにおける除去部分の深さ又は残存部分
の高さは、該部位における最大露光量により決まる。
【0008】露光操作を、露光量の小さいものから行う
か、又は大きいものから行うかは任意である。露光量の
異なる複数回の露光操作は任意の順番で実施できる。
か、又は大きいものから行うかは任意である。露光量の
異なる複数回の露光操作は任意の順番で実施できる。
【0009】こうして、フォトレジスト層に対して、重
複露光部位を含みつつ、異なる露光量でかつ異なるマス
クパターンを使った露光操作を行うことにより、段型凹
所をフォトレジスト層に形成することができる。しか
も、インターミックス防止層の形成を省略できる。
複露光部位を含みつつ、異なる露光量でかつ異なるマス
クパターンを使った露光操作を行うことにより、段型凹
所をフォトレジスト層に形成することができる。しか
も、インターミックス防止層の形成を省略できる。
【0010】該フォトレジスト加工方法において、露光
量とは、露光強度と露光時間との積に関係するものであ
り、露光強度及び/又は露光時間を変更することにより
露光量を変更することができる。また、該フォトレジス
ト加工方法において、フォトレジスト層を現像後に最大
深さまで除去できる露光量の最小値を第1の露光量、露
光操作の回数をn(nは2以上の整数。)とそれぞれ定
義すると、少なくともn−1回の露光操作における露光
量は、第1の露光量未満である。
量とは、露光強度と露光時間との積に関係するものであ
り、露光強度及び/又は露光時間を変更することにより
露光量を変更することができる。また、該フォトレジス
ト加工方法において、フォトレジスト層を現像後に最大
深さまで除去できる露光量の最小値を第1の露光量、露
光操作の回数をn(nは2以上の整数。)とそれぞれ定
義すると、少なくともn−1回の露光操作における露光
量は、第1の露光量未満である。
【0011】本発明の段型金属体製造方法は次のステッ
プを有している。 ・各々が、異なるマスクパターンを使用しかつ異なる露
光量とされる複数の露光操作を、重複した露光部位を含
みつつ、フォトレジスト層に対して行う。 ・その後、フォトレジスト層を現像して、フォトレジス
ト層に段型凹所を形成する。 ・電気めっきにより段型凹所内に段型金属体を形成す
る。
プを有している。 ・各々が、異なるマスクパターンを使用しかつ異なる露
光量とされる複数の露光操作を、重複した露光部位を含
みつつ、フォトレジスト層に対して行う。 ・その後、フォトレジスト層を現像して、フォトレジス
ト層に段型凹所を形成する。 ・電気めっきにより段型凹所内に段型金属体を形成す
る。
【0012】該段型金属体製造方法によれば、(a)電
気めっきに先立ち、段型凹所の露出面を、所定金属から
成るシード層で被覆してもよいし、又は、(b)段型凹
所は、最深部においてフォトレジスト層の下面に開口し
て、電極機能用金属を露出させるものであり、電気めっ
きでは、電極機能用金属をシードとして、段型凹所内に
めっき用金属を形成する。
気めっきに先立ち、段型凹所の露出面を、所定金属から
成るシード層で被覆してもよいし、又は、(b)段型凹
所は、最深部においてフォトレジスト層の下面に開口し
て、電極機能用金属を露出させるものであり、電気めっ
きでは、電極機能用金属をシードとして、段型凹所内に
めっき用金属を形成する。
【0013】該段型金属体製造方法において、露光量と
は、露光強度と露光時間との積に関係するものであり、
露光強度及び/又は露光時間を変更することにより露光
量を変更することができる。また、該フォトレジスト加
工方法において、フォトレジスト層を現像後に最大深さ
まで除去できる露光量の最小値を第1の露光量、露光操
作の回数をn(nは2以上の整数。)とそれぞれ定義す
ると、少なくともn−1回の露光操作における露光量
は、第1の露光量未満である。
は、露光強度と露光時間との積に関係するものであり、
露光強度及び/又は露光時間を変更することにより露光
量を変更することができる。また、該フォトレジスト加
工方法において、フォトレジスト層を現像後に最大深さ
まで除去できる露光量の最小値を第1の露光量、露光操
作の回数をn(nは2以上の整数。)とそれぞれ定義す
ると、少なくともn−1回の露光操作における露光量
は、第1の露光量未満である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は所定材料のポジ型フォ
トレジスト層を所定の光強度で露光した場合に該フォト
レジスト層についての露光時間と露光、現像後に表面か
ら除去されるレジスト膜の厚さとの関係を示すグラフで
ある。露光量=光の強度×露光時間であり、図1のケー
スでは、光強度が一定であるので、露光量は露光時間に
比例する。図1の特性線から分かるように、除去膜厚
は、最初、露光時間の増大に連れて増大するが、所定値
に達すると、以降、露光時間の増大にもかかわらずフラ
ットとなる。図1の特性線において、除去膜厚の変化が
増加領域からフラット領域へ切替わる点を「エンドポイ
ント」と呼ぶことにする。フォトレジスト層11への従
来のモールド用空間形成方法では、すなわち、段無しの
垂直側面のモールド用空間形成方法では、フォトレジス
ト層11のリソグラフィ前の元の厚さをエンドポイント
における残存膜厚に設定するとともに、エンドポイント
における露光時間の5割増しの露光時間で露光操作を行
っていた。エンドポイントの除去膜厚HをHmaxとする
と、図1の特性線上のP1,P2,P3,P4は、各P
1,P2,P3,P4における除去膜厚H1,H2,H
3,H4がそれぞれほぼ0,Hmax/4,Hmax/2,H
maxとなる点として選択されている。
図面を参照して説明する。図1は所定材料のポジ型フォ
トレジスト層を所定の光強度で露光した場合に該フォト
レジスト層についての露光時間と露光、現像後に表面か
ら除去されるレジスト膜の厚さとの関係を示すグラフで
ある。露光量=光の強度×露光時間であり、図1のケー
スでは、光強度が一定であるので、露光量は露光時間に
比例する。図1の特性線から分かるように、除去膜厚
は、最初、露光時間の増大に連れて増大するが、所定値
に達すると、以降、露光時間の増大にもかかわらずフラ
ットとなる。図1の特性線において、除去膜厚の変化が
増加領域からフラット領域へ切替わる点を「エンドポイ
ント」と呼ぶことにする。フォトレジスト層11への従
来のモールド用空間形成方法では、すなわち、段無しの
垂直側面のモールド用空間形成方法では、フォトレジス
ト層11のリソグラフィ前の元の厚さをエンドポイント
における残存膜厚に設定するとともに、エンドポイント
における露光時間の5割増しの露光時間で露光操作を行
っていた。エンドポイントの除去膜厚HをHmaxとする
と、図1の特性線上のP1,P2,P3,P4は、各P
1,P2,P3,P4における除去膜厚H1,H2,H
3,H4がそれぞれほぼ0,Hmax/4,Hmax/2,H
maxとなる点として選択されている。
【0015】図2は露光時間を図1の各P1,P2,P
3,P4に対応させたリソグラフィにより形成される凹
所12を示している。基板層10の上面にフォトレジス
ト層11が成膜される。所定のマスクパターンによりフ
ォトレジスト層11の上面の所定部位へ光を、P1,P
2,P3,P4における露光時間で照射する。その後、
現像すると、P1,P2,P3,P4における露光時間
に対応した深さの凹所12が各フォトレジスト層11に
形成される。露光時間はP1,P2,P3,P4の順に
長いので、凹所12の深さはP1,P2,P3,P4の
順に増大し、P1のにおける凹所12の深さは0であ
り、また、P4における凹所12の深さはフォトレジス
ト層11の厚さに等しくなる。
3,P4に対応させたリソグラフィにより形成される凹
所12を示している。基板層10の上面にフォトレジス
ト層11が成膜される。所定のマスクパターンによりフ
ォトレジスト層11の上面の所定部位へ光を、P1,P
2,P3,P4における露光時間で照射する。その後、
現像すると、P1,P2,P3,P4における露光時間
に対応した深さの凹所12が各フォトレジスト層11に
形成される。露光時間はP1,P2,P3,P4の順に
長いので、凹所12の深さはP1,P2,P3,P4の
順に増大し、P1のにおける凹所12の深さは0であ
り、また、P4における凹所12の深さはフォトレジス
ト層11の厚さに等しくなる。
【0016】図3は露光量の異なる複数回の露光操作に
よりモールド用段型凹所23が形成されたフォトレジス
ト層21の構造図である。基板層20側及びフォトレジ
スト層21側をそれぞれ下側及び上側と定義して、以下
の説明を行う。また、フォトレジスト層21はポジ型で
ある。モールド用段型凹所23は、上側から順番に第1
のモールド用段間部分24、第2のモールド用段間部分
25、及び第3のモールド用段間部分26が上下方向へ
連なる形状となっており、フォトレジスト層21の上面
から第1のモールド用段間部分24、第2のモールド用
段間部分25、及び第3のモールド用段間部分26のそ
れぞれの下端までの上下方向寸法はそれぞれd1,d
2,d3(d1<d2<d3)に設定されている。モー
ルド用段型凹所23では、その上面視で、下側のモール
ド用段間部分は上側のモールド用段間部分の内側に含ま
れると言う寸法関係になっている。このモールド用段型
凹所23では、第1のモールド用段間部分24及び第2
のモールド用段間部分25は各1個、第3のモールド用
段間部分26は2個設けられているが、上面視で下側の
モールド用段間部分が上側のモールド用段間部分の内側
に含まれると言う寸法関係になっている限り、1個の上
側のモールド用段間部分へ上端を臨ませる下側のモール
ド用段間部分の個数は、1個に限定されず、複数個であ
ってもよい。
よりモールド用段型凹所23が形成されたフォトレジス
ト層21の構造図である。基板層20側及びフォトレジ
スト層21側をそれぞれ下側及び上側と定義して、以下
の説明を行う。また、フォトレジスト層21はポジ型で
ある。モールド用段型凹所23は、上側から順番に第1
のモールド用段間部分24、第2のモールド用段間部分
25、及び第3のモールド用段間部分26が上下方向へ
連なる形状となっており、フォトレジスト層21の上面
から第1のモールド用段間部分24、第2のモールド用
段間部分25、及び第3のモールド用段間部分26のそ
れぞれの下端までの上下方向寸法はそれぞれd1,d
2,d3(d1<d2<d3)に設定されている。モー
ルド用段型凹所23では、その上面視で、下側のモール
ド用段間部分は上側のモールド用段間部分の内側に含ま
れると言う寸法関係になっている。このモールド用段型
凹所23では、第1のモールド用段間部分24及び第2
のモールド用段間部分25は各1個、第3のモールド用
段間部分26は2個設けられているが、上面視で下側の
モールド用段間部分が上側のモールド用段間部分の内側
に含まれると言う寸法関係になっている限り、1個の上
側のモールド用段間部分へ上端を臨ませる下側のモール
ド用段間部分の個数は、1個に限定されず、複数個であ
ってもよい。
【0017】フォトレジスト層21におけるモールド用
段型凹所23の形成方法を述べる。フォトレジスト層2
1を、基板層20の上面に、塗布し、次に、ベーキング
する。この後、各々がそれそれ第1のモールド用段間部
分24、第2のモールド用段間部分25、及び第3のモ
ールド用段間部分26の横断面形状に対応するパターン
をそれぞれもつマスクパターンM1,M2,M3を使っ
て、フォトレジスト層21に対して上面側から異なる露
光量で露光操作を行う。ここで、マスクパターンM1,
M2,M3を使った露光操作をそれぞれO1,O2,O
3と定義し、露光操作O1,O2,O3における露光時
間をそれぞれT1,T2,T3と定義する。露光操作O
1,O2,O3の順番は任意である。また、露光量=光
の強度×露光時間であり、この実施態様では、露光操作
O1,O2,O3における光の強さは一定であるので、
露光時間T1,T2,T3の相違は露光量の相違を意味
する。フォトレジスト層21はポジ型であるので、T1
<T2<T3である。フォトレジスト層21の上面にお
いて、フォトレジスト層21の上面において、第3のモ
ールド用段間部分26の直上の部位は、露光操作O1,
O2,O3における計3回の露光を受け、また、第2の
モールド用段間部分25の直上の部位は、露光操作O
1,O2における計2回の露光を受け、また、第1のモ
ールド用段間部分24の直上の部位は、露光操作O1に
おける露光を受ける。この後、フォトレジスト層21は
現像され、モールド用段型凹所23がフォトレジスト層
21に形成される。このように、フォトレジスト層21
の上面において、重複部分を含みつつ、異なる露光量の
露光操作を行って、モールド用段型凹所23を形成する
ことができる。また、フォトレジスト層21へのモール
ド用段型凹所23の形成において、モールド用段型凹所
23の各段面に相当する高さにおけるフォトレジスト層
21の部分にインターミックス防止層を介在させること
を省略できる。
段型凹所23の形成方法を述べる。フォトレジスト層2
1を、基板層20の上面に、塗布し、次に、ベーキング
する。この後、各々がそれそれ第1のモールド用段間部
分24、第2のモールド用段間部分25、及び第3のモ
ールド用段間部分26の横断面形状に対応するパターン
をそれぞれもつマスクパターンM1,M2,M3を使っ
て、フォトレジスト層21に対して上面側から異なる露
光量で露光操作を行う。ここで、マスクパターンM1,
M2,M3を使った露光操作をそれぞれO1,O2,O
3と定義し、露光操作O1,O2,O3における露光時
間をそれぞれT1,T2,T3と定義する。露光操作O
1,O2,O3の順番は任意である。また、露光量=光
の強度×露光時間であり、この実施態様では、露光操作
O1,O2,O3における光の強さは一定であるので、
露光時間T1,T2,T3の相違は露光量の相違を意味
する。フォトレジスト層21はポジ型であるので、T1
<T2<T3である。フォトレジスト層21の上面にお
いて、フォトレジスト層21の上面において、第3のモ
ールド用段間部分26の直上の部位は、露光操作O1,
O2,O3における計3回の露光を受け、また、第2の
モールド用段間部分25の直上の部位は、露光操作O
1,O2における計2回の露光を受け、また、第1のモ
ールド用段間部分24の直上の部位は、露光操作O1に
おける露光を受ける。この後、フォトレジスト層21は
現像され、モールド用段型凹所23がフォトレジスト層
21に形成される。このように、フォトレジスト層21
の上面において、重複部分を含みつつ、異なる露光量の
露光操作を行って、モールド用段型凹所23を形成する
ことができる。また、フォトレジスト層21へのモール
ド用段型凹所23の形成において、モールド用段型凹所
23の各段面に相当する高さにおけるフォトレジスト層
21の部分にインターミックス防止層を介在させること
を省略できる。
【0018】図4〜図9はマイクロアクチュエータの段
型金属体を製造する工程に対応して製造される各中間品
の構造を示している。マイクロアクチュエータとして、
例えばハードディスクドライブのサスペンション先端部
の磁気ヘッド装置に装備されて、磁気ヘッドをハードデ
ィスクの放射方向へトラックに追従させるものがある。
例えば、コンデンサを構成する固定電極と可動電極とを
設け、複数個の可動電極は、1個の中心の固定電極の周
囲に配備され、コンデンサ電圧の調整により可動電極が
中心電極に対して周方向へ相対変位するマイクロアクチ
ュエータがあるものとして、図9の柱状金属体34及び
段型金属体48は、例えば、該マイクロアクチュエータ
において、可動電極を構成しており、柱状金属体34
は、該可動電極の櫛歯部分、段型金属体48は、該櫛歯
部分を覆うトップカバーを、それぞれ担うものとして、
作られている。図4の工程を説明する前に、図示を省略
した、図4の工程より前の工程を概略、説明する。基板
層30の上に、下側シード層31及びPMMA(ポリメ
チルメタアクリレート)32が下から順番に形成され
る。次に、柱状金属体34の横断面形状に対応するパタ
ーンをもつマスクパターンを使用するリソグラフィを行
って、PMMA32に柱状空間33を形成する。柱状空
間33は、PMMA32を厚さ方向へ貫通して、その下
端は下側シード層31へ達している。次に、ここまでの
中間品を電解液に浸漬して、下側シード層31に陰極電
圧を印加し、電気めっきにより柱状空間33内に柱状金
属体34を形成する。該柱状金属体34の材料は例えば
ニッケルである。次に、PMMA32及び柱状金属体3
4の上面にフォトレジスト層37を形成する。なお、フ
ォトレジスト層37はポジ型である。
型金属体を製造する工程に対応して製造される各中間品
の構造を示している。マイクロアクチュエータとして、
例えばハードディスクドライブのサスペンション先端部
の磁気ヘッド装置に装備されて、磁気ヘッドをハードデ
ィスクの放射方向へトラックに追従させるものがある。
例えば、コンデンサを構成する固定電極と可動電極とを
設け、複数個の可動電極は、1個の中心の固定電極の周
囲に配備され、コンデンサ電圧の調整により可動電極が
中心電極に対して周方向へ相対変位するマイクロアクチ
ュエータがあるものとして、図9の柱状金属体34及び
段型金属体48は、例えば、該マイクロアクチュエータ
において、可動電極を構成しており、柱状金属体34
は、該可動電極の櫛歯部分、段型金属体48は、該櫛歯
部分を覆うトップカバーを、それぞれ担うものとして、
作られている。図4の工程を説明する前に、図示を省略
した、図4の工程より前の工程を概略、説明する。基板
層30の上に、下側シード層31及びPMMA(ポリメ
チルメタアクリレート)32が下から順番に形成され
る。次に、柱状金属体34の横断面形状に対応するパタ
ーンをもつマスクパターンを使用するリソグラフィを行
って、PMMA32に柱状空間33を形成する。柱状空
間33は、PMMA32を厚さ方向へ貫通して、その下
端は下側シード層31へ達している。次に、ここまでの
中間品を電解液に浸漬して、下側シード層31に陰極電
圧を印加し、電気めっきにより柱状空間33内に柱状金
属体34を形成する。該柱状金属体34の材料は例えば
ニッケルである。次に、PMMA32及び柱状金属体3
4の上面にフォトレジスト層37を形成する。なお、フ
ォトレジスト層37はポジ型である。
【0019】図4において、モールド用段型凹所38
は、上下方向へ連なりそれぞれ上側及び下側に配置され
る上側モールド用段間部分39及び下側モールド用段間
部分40を有している。モールド用段型凹所38の上面
視では、下側モールド用段間部分40は、上側モールド
用段間部分39の外側へ部分的にもはみ出すことなく、
上側モールド用段間部分39の内側に完全に収められて
いる。PMMA32の上面へのフォトレジスト層37の
形成後、上側モールド用段間部分39の横断面形状に対
応するパターンをもつマスクパターンを使った、かつ露
光量を、フォトレジスト層37の上面から上側モールド
用段間部分39の下面までの寸法に対応する値にした、
露光操作O5と、下側モールド用段間部分40の横断面
形状に対応するパターンをもつマスクパターンを使っ
た、かつ露光量を、フォトレジスト層37の上面から下
側モールド用段間部分40の下面までの寸法に対応する
値にした、露光操作O6とを実施する。O5,O6の順
番は任意である。その後、その時点までの工程を終了し
た中間品を現像し、上側モールド用段間部分39の形成
されたフォトレジスト層21を備える中間品を得る。該
中間品では、下側モールド用段間部分40の下端はフォ
トレジスト層37の下面に開口し、柱状金属体34の上
面は下側モールド用段間部分40へ露出している。該中
間品の構造が図4に示される。
は、上下方向へ連なりそれぞれ上側及び下側に配置され
る上側モールド用段間部分39及び下側モールド用段間
部分40を有している。モールド用段型凹所38の上面
視では、下側モールド用段間部分40は、上側モールド
用段間部分39の外側へ部分的にもはみ出すことなく、
上側モールド用段間部分39の内側に完全に収められて
いる。PMMA32の上面へのフォトレジスト層37の
形成後、上側モールド用段間部分39の横断面形状に対
応するパターンをもつマスクパターンを使った、かつ露
光量を、フォトレジスト層37の上面から上側モールド
用段間部分39の下面までの寸法に対応する値にした、
露光操作O5と、下側モールド用段間部分40の横断面
形状に対応するパターンをもつマスクパターンを使っ
た、かつ露光量を、フォトレジスト層37の上面から下
側モールド用段間部分40の下面までの寸法に対応する
値にした、露光操作O6とを実施する。O5,O6の順
番は任意である。その後、その時点までの工程を終了し
た中間品を現像し、上側モールド用段間部分39の形成
されたフォトレジスト層21を備える中間品を得る。該
中間品では、下側モールド用段間部分40の下端はフォ
トレジスト層37の下面に開口し、柱状金属体34の上
面は下側モールド用段間部分40へ露出している。該中
間品の構造が図4に示される。
【0020】その後、フォトレジスト層37の上面側へ
露出しているフォトレジスト層37の上面、モールド用
段型凹所38の側面、及び柱状金属体34の上面に、蒸
着やスパッタリング等により上側シート層43を所定厚
さで析出させる。ここまでの工程を終了した中間品の構
造が図5に示される。
露出しているフォトレジスト層37の上面、モールド用
段型凹所38の側面、及び柱状金属体34の上面に、蒸
着やスパッタリング等により上側シート層43を所定厚
さで析出させる。ここまでの工程を終了した中間品の構
造が図5に示される。
【0021】その後、図5の中間品を所定の電解液内へ
浸漬し、下側シード層31に所定の陰極電圧を印加し、
例えばニッケルの電気めっきを行う。これにより、めっ
き層45が、所定の厚さで上側シート層43の上に堆積
する。めっき層45の高さは、上側シート層43の高い
所では高く、低い所では低くなるので、めっき層45の
上面は、凹凸となる。ここまでの工程を終了した中間品
の構造が図6に示される。
浸漬し、下側シード層31に所定の陰極電圧を印加し、
例えばニッケルの電気めっきを行う。これにより、めっ
き層45が、所定の厚さで上側シート層43の上に堆積
する。めっき層45の高さは、上側シート層43の高い
所では高く、低い所では低くなるので、めっき層45の
上面は、凹凸となる。ここまでの工程を終了した中間品
の構造が図6に示される。
【0022】その後、フォトレジスト層37の上面に高
さの揃う平坦面となるように、中間品をCMP(Che
mical Mechanical Polish)を
該中間品に対して施す。ここまでの工程を終了した中間
品の構造が図7に示される。
さの揃う平坦面となるように、中間品をCMP(Che
mical Mechanical Polish)を
該中間品に対して施す。ここまでの工程を終了した中間
品の構造が図7に示される。
【0023】その後、上側段間金属部分49の上面に金
めっきを行い、金めっき層53を上側段間金属部分49
の上面に形成する。ここまでの工程を終了した中間品の
構造が図8に示される。
めっきを行い、金めっき層53を上側段間金属部分49
の上面に形成する。ここまでの工程を終了した中間品の
構造が図8に示される。
【0024】その後、該中間品を有機溶剤に浸漬する。
これにより、下側シード層31より上側では、柱状金属
体34、上側シート層43の内の段型金属体48を被覆
している部分、段型金属体48、及び金めっき層53の
みが残り、PMMA32及びフォトレジスト層37は除
去される。ここまでの状態が図8に示される。
これにより、下側シード層31より上側では、柱状金属
体34、上側シート層43の内の段型金属体48を被覆
している部分、段型金属体48、及び金めっき層53の
みが残り、PMMA32及びフォトレジスト層37は除
去される。ここまでの状態が図8に示される。
【0025】図4の中間品から図6の中間品を得るため
に、図5の中間品を作る工程、すなわち、上側シート層
43を析出する工程を設けたが、モールド用段型凹所3
8の上側モールド用段間部分39及び下側モールド用段
間部分40の径の差が小さいときには、また、下側モー
ルド用段間部分40が1個の上側モールド用段間部分3
9に対して複数個、ある場合に、複数個の下側モールド
用段間部分40の横断面の合計面積と1個の上側モール
ド用段間部分39の横断面の面積との差が小さいときに
は、図5の中間品を製造することなく、柱状金属体34
の上面をめっきのシードとして使うことにより、図4の
中間品から図6の中間品を直接得ることができる。
に、図5の中間品を作る工程、すなわち、上側シート層
43を析出する工程を設けたが、モールド用段型凹所3
8の上側モールド用段間部分39及び下側モールド用段
間部分40の径の差が小さいときには、また、下側モー
ルド用段間部分40が1個の上側モールド用段間部分3
9に対して複数個、ある場合に、複数個の下側モールド
用段間部分40の横断面の合計面積と1個の上側モール
ド用段間部分39の横断面の面積との差が小さいときに
は、図5の中間品を製造することなく、柱状金属体34
の上面をめっきのシードとして使うことにより、図4の
中間品から図6の中間品を直接得ることができる。
【0026】図10はネガ型のレジストに本発明を適用
する場合の説明図である。図10(a)では、フォトレ
ジスト層61は、基板層60の上に塗布されてから、ベ
ーキング処理される。図10(a)の製品におけるフォ
トレジスト層61の厚さはd5とする。図10(a)の
製品に対して、露光操作O5,06を施し、その後、現
像し、こうして得た製品の構造が図10の(b)及び
(c)に示される。露光操作05,O6における露光時
間をT5,T6とすると、T5は、フォトレジスト層6
1を残存フォトレジスト62の上面の対応部位において
露光したときに、フォトレジスト層61の元の厚さd5
をもつ残存フォトレジスト62がそのまま残る露光時間
に設定され、T6は、フォトレジスト層61を残存フォ
トレジスト63の上面の対応部位において露光したとき
に、基板層60からの高さd6(d6<d5)の残存フ
ォトレジスト63が残る露光時間に設定されている。す
なわち、フォトレジスト層61をアンダー露光量で露光
させると、フォトレジスト層61の上面の該露光部位の
溶解度が、該露光量に応じて低下して、現像後に膜残り
が生じる。したがって、アンダー露光量が小さい程、d
6が減少する。図10(d)の製品は、図10(a)の
製品について、フォトレジスト層61に対して、露光操
作O5,O6を行い、次に、現像して、製造したもので
ある。なお、露光操作O5,O6において使用するマス
クパターンのパターンは、それぞれ上側段間フォトレジ
スト部分66及び下側段間フォトレジスト部分67横断
面の形状に対応したものであり、相互に異なったもので
ある。こうして、フォトレジスト層61の残存部分の構
造では、上下に上側段間フォトレジスト部分66及び下
側段間フォトレジスト部分67をもつ段型フォトレジス
ト65が得られ、上面視では、上側段間フォトレジスト
部分66は、下側段間フォトレジスト部分67の内側に
収まっている。また、フォトレジスト層61の除去部分
の構造の観点で、構造を述べれば、段型フォトレジスト
65に対応したモールド用段型凹所70が得られる。モ
ールド用段型凹所70は、上側段間フォトレジスト部分
66及び下側段間フォトレジスト部分67にそれぞれ対
応した上側モールド用段間部分72及び下側モールド用
段間部分73を上下の配置で備えている。
する場合の説明図である。図10(a)では、フォトレ
ジスト層61は、基板層60の上に塗布されてから、ベ
ーキング処理される。図10(a)の製品におけるフォ
トレジスト層61の厚さはd5とする。図10(a)の
製品に対して、露光操作O5,06を施し、その後、現
像し、こうして得た製品の構造が図10の(b)及び
(c)に示される。露光操作05,O6における露光時
間をT5,T6とすると、T5は、フォトレジスト層6
1を残存フォトレジスト62の上面の対応部位において
露光したときに、フォトレジスト層61の元の厚さd5
をもつ残存フォトレジスト62がそのまま残る露光時間
に設定され、T6は、フォトレジスト層61を残存フォ
トレジスト63の上面の対応部位において露光したとき
に、基板層60からの高さd6(d6<d5)の残存フ
ォトレジスト63が残る露光時間に設定されている。す
なわち、フォトレジスト層61をアンダー露光量で露光
させると、フォトレジスト層61の上面の該露光部位の
溶解度が、該露光量に応じて低下して、現像後に膜残り
が生じる。したがって、アンダー露光量が小さい程、d
6が減少する。図10(d)の製品は、図10(a)の
製品について、フォトレジスト層61に対して、露光操
作O5,O6を行い、次に、現像して、製造したもので
ある。なお、露光操作O5,O6において使用するマス
クパターンのパターンは、それぞれ上側段間フォトレジ
スト部分66及び下側段間フォトレジスト部分67横断
面の形状に対応したものであり、相互に異なったもので
ある。こうして、フォトレジスト層61の残存部分の構
造では、上下に上側段間フォトレジスト部分66及び下
側段間フォトレジスト部分67をもつ段型フォトレジス
ト65が得られ、上面視では、上側段間フォトレジスト
部分66は、下側段間フォトレジスト部分67の内側に
収まっている。また、フォトレジスト層61の除去部分
の構造の観点で、構造を述べれば、段型フォトレジスト
65に対応したモールド用段型凹所70が得られる。モ
ールド用段型凹所70は、上側段間フォトレジスト部分
66及び下側段間フォトレジスト部分67にそれぞれ対
応した上側モールド用段間部分72及び下側モールド用
段間部分73を上下の配置で備えている。
【図1】所定材料のポジ型フォトレジスト層を所定の光
強度で露光した場合に該フォトレジスト層についての露
光時間と露光、現像後に表面から除去されるレジスト膜
の厚さとの関係を示すグラフである。
強度で露光した場合に該フォトレジスト層についての露
光時間と露光、現像後に表面から除去されるレジスト膜
の厚さとの関係を示すグラフである。
【図2】露光時間を図1の各P1,P2,P3,P4に
対応させたリソグラフィにより形成される凹所を示す図
である。
対応させたリソグラフィにより形成される凹所を示す図
である。
【図3】露光量の異なる複数回の露光操作によりモール
ド用段型凹所が形成されたフォトレジスト層の構造図で
ある。
ド用段型凹所が形成されたフォトレジスト層の構造図で
ある。
【図4】マイクロアクチュエータの段型金属体を製造す
る工程過程において所定工程終了時の中間品の構造図で
ある。
る工程過程において所定工程終了時の中間品の構造図で
ある。
【図5】マイクロアクチュエータの段型金属体を製造す
る工程過程において図4の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
る工程過程において図4の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
【図6】マイクロアクチュエータの段型金属体を製造す
る工程過程において図5の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
る工程過程において図5の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
【図7】マイクロアクチュエータの段型金属体を製造す
る工程過程において図6の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
る工程過程において図6の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
【図8】マイクロアクチュエータの段型金属体を製造す
る工程過程において図7の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
る工程過程において図7の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
【図9】マイクロアクチュエータの段型金属体を製造す
る工程過程において図8の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
る工程過程において図8の中間品に所定工程を施して得
られる中間品の構造図である。
【図10】ネガ型のレジストに本発明を適用する場合の
説明図である。
説明図である。
【符号の説明】
20 基板層
21 フォトレジスト層
23 モールド用段型凹所
24 第1のモールド用段間部分
25 第2のモールド用段間部分
26 第3のモールド用段間部分
38 モールド用段型凹所
39 上側モールド用段間部分
40 下側モールド用段間部分
48 段型金属体
49 上側段間金属部分
50 下側段間金属部分
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 辻村 勉
滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地
日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲事業
所内
Fターム(参考) 2H097 BB01 GB00 LA15
Claims (8)
- 【請求項1】 各々が、異なるマスクパターンを使用し
かつ異なる露光量とされる複数の露光操作を、重複した
露光部位を含みつつ、フォトレジスト層に対して行い、 その後、前記フォトレジスト層を現像して、前記フォト
レジスト層に段型凹所を形成する、ことを特徴とするフ
ォトレジスト加工方法。 - 【請求項2】 前記露光量とは、露光強度と露光時間と
の積に関係するものであることを特徴とする請求項1記
載のフォトレジスト加工方法。 - 【請求項3】 前記フォトレジスト層を現像後に最大深
さまで除去できる露光量の最小値を第1の露光量、前記
露光操作の回数をn(nは2以上の整数。)とそれぞれ
定義し、 少なくともn−1回の露光操作における露光量は、第1
の露光量未満であることを特徴とする請求項1記載のフ
ォトレジスト加工方法。 - 【請求項4】 各々が、異なるマスクパターンを使用し
かつ異なる露光量とされる複数の露光操作を、重複した
露光部位を含みつつ、フォトレジスト層に対して行い、 その後、前記フォトレジスト層を現像して、前記フォト
レジスト層に段型凹所を形成し、 電気めっきにより前記段型凹所内に段型金属体を形成す
る、ことを特徴とする段型金属体製造方法。 - 【請求項5】 電気めっきに先立ち、前記段型凹所の露
出面を、所定金属から成るシード層で被覆することを特
徴とする請求項4記載の段型金属体製造方法。 - 【請求項6】 前記段型凹所は、最深部において前記フ
ォトレジスト層の下面に開口して、電極機能用金属を露
出させるものであり、 前記電気めっきでは、前記電極機能用金属をシードとし
て、前記段型凹所内にめっき用金属を形成する、ことを
特徴とする請求項4記載の段型金属体製造方法。 - 【請求項7】 前記露光量とは、露光強度と露光時間と
の積に関係するものであることを特徴とする請求項4記
載の段型金属体製造方法。フォトレジスト加工方法。 - 【請求項8】 前記フォトレジスト層を現像後に最大深
さまで除去できる露光量の最小値を第1の露光量、前記
露光操作の回数をn(nは2以上の整数。)とそれぞれ
定義し、 少なくともn−1回の露光操作における露光量は、第1
の露光量未満であることを特徴とする請求項4記載の段
型金属体製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206907A JP2003029415A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | フォトレジスト加工方法及び段型金属体製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206907A JP2003029415A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | フォトレジスト加工方法及び段型金属体製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003029415A true JP2003029415A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19042970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001206907A Pending JP2003029415A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | フォトレジスト加工方法及び段型金属体製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003029415A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2006272713A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Toray Ind Inc | セラミックス基板の製造方法 |
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CN117392915A (zh) * | 2023-09-18 | 2024-01-12 | 荣耀终端有限公司 | 支撑板的加工方法、支撑板、折叠屏及电子设备 |
-
2001
- 2001-07-06 JP JP2001206907A patent/JP2003029415A/ja active Pending
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