JP2003029307A - 光導波路型波長変換デバイスおよびこれを用いた光源および光学装置 - Google Patents
光導波路型波長変換デバイスおよびこれを用いた光源および光学装置Info
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Abstract
によるSHG青色光源を用いた光ディスク再生時に、光
ディスクからの戻り光による干渉ノイズを抑え基本波を
効率よく光導波路内を伝搬させることを目的とする。 【解決手段】 高調波吸収領域11を光学材料基板の入
射端面近傍に設け、非高調波吸収領域12と高調波吸収
領域の導波路内を伝搬する基本波の導波モードサイズを
一致させることで、基本波の導波損失を低減し、高効率
な光導波路型波長変換デバイスを実現した。さらに、光
ディスクからの戻り光を低減し、低ノイズな光ディスク
再生を実現できる。
Description
を応用した、光情報処理、光応用計測制御分野に使用さ
れる光導波路型波長変換デバイス、レーザ光源および光
学装置に関するものである。
波長化、(2)レンズの高NA(Numerical Aperture)
化などによって大容量化が進んできた。具体的には、従
来より普及しているコンパクトディスク装置では780
nmの近赤外光を用いるのに対し、より高密度の情報再
生を実現したデジタル多用途ディスク(DVD:Digita
l Versatile Disc)では650nmのAlGaInP系
赤色半導体レーザが用いられている。今後さらなる高密
度な次世代光ディスク装置を実現するため、青色光源の
実用化は必要不可欠なものとなってきている。青色レー
ザ実現の1手段として、波長変換デバイスを用いた光導
波路型擬似位相整合方式第2高調波発生(Quasi-Phase-
Matched Second-Harmonic-Generation、以下QPM−S
HGとする)技術がある。
の構成図を示す。Siサブマウント114上に実装され
た光導波路型QPM−SHGデバイス112と波長可変
半導体レーザ113から構成される。光導波路型QPM
−SHGデバイス112は、x板MgOドープLiNb
O3基板111上に形成されたプロトン交換光導波路1
15と周期的な分極反転領域116より構成されてい
る。周期的な分極反転領域116は、MgO:LiNb
O3基板の+x面に櫛形電極を形成し、電界を印加する
ことにより作製された。基本波光と第2高調波光の伝搬
速度のずれを、周期的分極反転領域により補償し、擬似
的な位相整合条件を満足している。基本波および高調波
は、プロトン交換光導波路115を導波光として伝搬す
るため、長い相互作用長が確保でき、高い変換効率が実
現できる。またSHG青色光源が光ディスク装置の仕様
を満足するためには、超小型光源でなければならない。
そのため、本方式では結合レンズ系を用いずに光導波路
型QPM−SHGデバイス112と、波長可変半導体レ
ーザ113とをプレーナ方式で直接光結合したSHG青
色光源を採用している。
検出方法について説明する。図12は光ディスク装置に
おける信号再生時での再生信号光の光路を示した図であ
る。半導体レーザ121から出射した光は紙面に対し平
行な直線偏光であり、コリメートレンズ122により平
行ビームになり、偏光ビームスプリッタ123を通過す
る。偏光ビームスプリッタ123は紙面に対し平行な直
線偏光成分を透過し、紙面に対し垂直な直線偏光成分を
反射させるので上記の平行ビームは偏光ビームスプリッ
タ123を反射することなく通過し、4分の1波長板1
24を通過後、光ディスク126に入射する。光ディス
ク126からの反射光は4分の1波長板124を再び通
過し、紙面に垂直な直線偏光となるために、光ディスク
126からの反射光は偏光ビームスプリッタ123で全
て反射され光源側へ戻らない構成となっている。その
後、集光レンズ127によって光検出器128に導かれ
再生信号を得る。
源側に戻らない構成になっているが、現実の光ディスク
の基材が複屈折性を持つため、ディスクで発生した不要
偏光成分が偏光ビームスプリッタを通過して光源側に戻
る。
ったときには、半導体レーザに戻り光誘起雑音が生じる
という課題は従来より認識されており、様々な技術が提
案されている。例えば半導体レーザを高周波信号で変調
することで複数の縦モードを生じさたり、半導体レーザ
に自励発振を起こさせて同じく複数の縦モード発振を実
現する方法である。
の光を光ファイバに集光する際両者の間に磁気光学効果
を用いた光アイソレータを挿入するのが一般的である。
あるいは光ファイバや光導波路の入射側端面を斜めに研
磨して反射光を斜めに反射させ、半導体レーザに戻らな
いようにする方法が特開平5−323404号公報に開
示されている。
帰還される戻り光による戻り光誘起雑音を低減するもの
である。戻り光に関するまた別の問題として、光学系中
の多重反射による干渉ノイズが挙げられる。
な課題であった戻り光誘起雑音がない、コヒーレンシー
が高い、等の特長を持つ。一方、干渉性が高いことか
ら、多重反射によるノイズが生じやすいという課題も併
せ持つ。そのため、光導波路型QPM−SHGデバイス
を用いた光ピックアップでは再生時に従来の戻り光誘起
雑音とは異なるメカニズムで発生するノイズが存在す
る。すなわち、光導波路の出射側端面に集光された戻り
光が導波路の出射側端面で反射されて、導波路内部から
出射される光源からの発生光と干渉して生じる干渉ノイ
ズである。この干渉効果によって光ディスク側からは光
源の出力光パワーが変化するように見え、光ディスクの
再生信号が低周波ノイズで変調されて信号劣化となる。
そのため、図11(c)に示すように、光導波路の出射
側および入射側の両端面を斜めに研磨して反射光を斜め
に反射させ、多重反射による干渉ノイズを低減する方法
が特開2000−171653号公報で提案されてい
る。しかしながら、本方式は図11(a)、(b)に示
すような直接結合SHG青色光源には適用できない。半
導体レーザと光導波路型QPM−SHGデバイスとの結
合効率を向上させるために、基本波入射端面を垂直に形
成する必要があり、光導波路の基本波入射側端面で反射
する青色光、さらには半導体レーザの出射端面で反射す
る青色光も干渉ノイズに寄与する。そのため、図13に
示すような光導波路型QPM−SHGデバイスを用いた
光ディスク装置においては、光導波路内部に戻った青色
光を青色光吸収膜132によって減衰させる方法が特開
2000−171653号公報で言及されている。
000−171653号公報では、青色光を吸収し、基
本波を透過するような膜を用いているので基本波の吸収
損失は生じないが、青色光吸収膜を付加することで別の
導波損失が発生し、導波路内を伝搬する基本波パワー、
ひいては青色光の出力が減少するという課題があった。
光源内部の反射面の間の多重反射による干渉ノイズを低
減するとともに、青色光吸収機能を有するデバイスを導
入した場合でも、基本波の導波損失を最小限に抑えて、
基本波が光導波路内を高効率に伝搬することで基本波か
ら青色光への変換効率が高い光導波路型波長変換デバイ
スを実現し、干渉ノイズの小さい、高出力の青色光源お
よび光学装置を提供することにある。
め、本発明の光導波路型波長変換デバイスは、光学材料
基板上面に導波路が形成され、基本波入射時に高調波に
変換する光導波路型波長変換デバイスにおいて、少なく
とも前記光学材料基板の基本波入射端近傍に高調波を吸
収する高調波吸収領域を有し、前記高調波吸収領域と高
調波を吸収しない非高調波領域の導波路内を伝搬する基
本波の導波モードサイズが略一致していることを特徴と
し、これにより光ディスク等の被観測物体と、光源内部
の反射面の間の多重反射による干渉ノイズを低減し、か
つ基本波から高調波へ高効率に波長変換する。
域の実効屈折率は略一致することが好ましい。
導波路内を伝搬する基本波は0次横モードで伝搬し、か
つ非高調波吸収領域において、前記導波路内を伝搬する
基本波も0次横モードで伝搬し、前記高調波吸収領域と
前記非高調波吸収領域の導波モードサイズは略一致して
いることが好ましい。
上に高調波吸収膜が装荷されていることが好ましい。
くとも導波層と前記導波層の上面に装荷された高屈折率
層を有し、前記高屈折率層は前記導波層より屈折率が大
きく、一方前記高調波吸収領域の前記導波路は少なくと
も導波層と前記導波層の上面に前記高調波吸収膜が装荷
された高調波吸収層を有し、前記高調波吸収層は前記導
波層より屈折率が大きい構成であることが好ましい。
くとも導波層を有し、一方前記高調波吸収領域の前記導
波路は少なくとも第二の導波層と前記第二の導波層の上
面に前記高調波吸収膜が装荷された高調波吸収層を有
し、前記第二の導波層は前記導波層より導波層厚さが薄
くなるよう上面が削られ、前記高調波吸収層は前記第二
の導波層より屈折率が大きい構成であることが好まし
い。
くとも導波層を有し、一方前記高調波吸収領域の前記導
波路は少なくとも第二の導波層と前記第二の導波層の上
面に前記高調波吸収膜が装荷された高調波吸収層を有
し、前記第二の導波層は前記導波層よりその実効的厚み
が小さく、前記高調波吸収層は前記第二の導波層より屈
折率が大きい構成であることが好ましい。
または一部に金属を混入していてもよい。
を伝搬する基本波は1次以上の高次横モードで伝搬し、
一方非高調波吸収領域において前記導波路内を伝搬する
基本波は0次横モードで伝搬し、前記高調波吸収領域と
前記非高調波吸収領域の導波モードサイズが略一致する
ことが好ましい。
は少なくとも導波層と前記導波層の上面に高調波吸収膜
が装荷された高調波吸収層を有し、前記高調波吸収層は
前記導波層より屈折率が大きい構成であることが好まし
い。
吸収領域の前記導波路は少なくとも導波層と高屈折率層
を有し、前記高調波吸収膜は前記高調波吸収領域の前記
高屈折率層の上面に装荷されていることが好ましい。
吸収領域の前記導波路は少なくとも導波層と高屈折率層
を有し、前記高調波吸収膜は前記高調波吸収領域の前記
導波層と前記高屈折率層の間に挟まれていることが好ま
しい。
または一部に金属を混入していてもよい。
入射側より順に前側モード変換部、中央部、後ろ側モー
ド変換部とで構成され、前記前側モード変換部の入射側
と前記後ろ側モード変換部の出射側の導波モード形状は
ともに前記非高調波吸収領域の導波モード形状に一致
し、前記前側モード変換部の出射側と前記後ろ側モード
変換部の入射側の導波モード形状はともに前記中央部の
導波モード形状に一致し、前記前側モード変換部と後ろ
側モード変換部では伝搬する基本波の導波モードが連続
的に変化することが好ましい。
導波方向に沿って入射側より順に前側モード変換部、後
ろ側モード変換部とで構成され、前記前側モード変換部
の入射側と前記後ろ側モード変換部の出射側の導波モー
ド形状はともに前記非高調波吸収領域の導波モード形状
に一致し、前記前側モード変換部の出射側の導波モード
形状と前記後ろ側モード変換部の入射側の導波モード形
状が一致し、前記前側モード変換部と後ろ側モード変換
部では伝搬する基本波の導波モードが連続的に変化する
構成をなす。
くとも導波層と前記導波層の上面に高調波吸収膜が装荷
された高調波吸収層を有し、前記前側モード変換部では
前記高調波吸収膜の膜厚が入射側から出射側に向かって
連続的に増加し、前記後ろ側モード変換部では前記高調
波吸収膜の膜厚が入射側から出射側に向かって連続的に
減少することが好ましい。
イスは、光学材料基板上面に導波路が形成された光導波
路型波長変換デバイスにおいて、前記導波路の入射端面
に高調波吸収膜が形成されることを特徴とし、これによ
り光ディスク等の被観測物体と、光源内部の反射面の間
の多重反射による干渉ノイズを低減する。
好ましい。
たはGaP膜であることが好ましい。
とが好ましい。
素原子の割合が小さいことが好ましい。
が好ましい。
体レーザと本発明の光導波路型波長変換デバイスを有す
ることを特徴とし、これにより光ディスク等の被観測物
体と、光源内部の反射面の間の多重反射による干渉ノイ
ズを低減する。
変機能を有する波長可変半導体レーザであることが好ま
しい。
波路型波長変換デバイスと、本発明の光源と、前記導波
路からの出射光を被観測物体上に集光する集光光学系と
を含み、前記光導波路型波長変換デバイスと被観測物体
とは、共焦点の関係にあるように配置されることを特徴
とし、これにより光ディスク等の被観測物体と、光源内
部の反射面の間の多重反射による干渉ノイズを低減す
る。さらに、本発明の光学装置は、外部光学系からの戻
り光が導波路の入射側端面まで戻って反射することを防
止するのみならず、半導体レーザ光源への戻り光を低減
するという作用を有する。
好ましい。
ク再生時に発生した青色光が導波路内部に戻る場合にお
いても、青色光を吸収することで戻り光の影響を受ける
ことなく劣化のない、安定した再生信号を得る方法につ
いて説明する。また、同時に基本波の導波損失を最小限
に抑えて、基本波から青色光への変換効率の高い光導波
路型波長変換デバイスを実現する方法について説明す
る。
長変換デバイスとしてMgOドープLiNbO3基板上
に作製した光導波路型QPM−SHGデバイスを、半導
体レーザとして波長可変機能を有する波長可変半導体レ
ーザを用いた、SHG青色光源について説明する。
項3に示した、高調波吸収領域、非高調波吸収領域と
も、導波路内を伝搬する基本波が0次横モードで伝搬
し、かつ、両領域での導波モードサイズを一致させた構
成の光導波路型波長変換デバイスについて説明する。
デバイスの構成を図1(a)に示す。高調波吸収領域1
1と非高調波吸収領域12とでは構造の異なる導波路が
形成されている。このような導波路デバイスでは、一般
にはそれぞれの領域での導波モード形状が異なるため、
接続部Aにおいて導波光の一部が基板中に放射され、導
波パワーの損失を生じる。そこで両領域での基本波の導
波モード形状を一致させることで基本波の放射損失を最
小限に抑え、効率のよいSHG青色光源を実現すること
が本発明の主旨である。
波路14上に、高調波吸収領域11ではSi膜15を、
非高調波吸収領域12ではNb2O5膜17をそれぞれ装
荷した構成とした。非高調波吸収領域12では導波層と
Nb2O5膜内を、高調波吸収領域11では導波層とSi
膜内を導波光が伝搬する。このときSi膜及びNb2O5
膜の基本波波長域における屈折率がそれぞれ約3.4、
2.4と導波層(屈折率は約2.2)に比して高い値を
持っている。導波光は高屈折率部分に集中する傾向があ
るため、Nb2O5膜及びSi膜の膜厚が厚くなるに従
い、図1(b)のように、導波モードは基板の上部に偏
在し、かつ非対称な形状となる。非高調波吸収領域にお
いて、高屈折率のNb2O5膜を用いるのは、基本波の導
波モードが導波路の基板表面に引き寄せられ、基本波と
高調波の大きなオーバーラップを得ることができ、高い
変換効率が期待できるからである。この特性を利用し、
本発明の光導波路型波長変換デバイスでは両領域での基
本波の導波モードサイズが一致するようにSi膜厚を最
適化している。ここで、高調波吸収膜であるSi膜15
が基本波の入射側端面近傍に位置しているのは、発生す
る青色光の出力を最大限に確保するためである。なぜな
ら、高調波吸収膜が導波路デバイスの中心に位置した場
合、その手前までに発生していた青色光はすべて高調波
吸収膜に吸収され、青色光の出力は低下するからであ
る。
SHGデバイスの作製方法について説明する。x板Mg
OドープLiNbO3基板13上に、プロトン交換法に
より光導波路14を形成した後、Si膜15と、SiO
2膜16を成膜した。SiO2膜16は、Si装荷部での
導波モード形状が上面のNb2O5膜17の影響を受けな
いようにするための低屈折率バッファ層である。フォト
リソグラフィ、エッチング工程によりSi膜15及びS
iO2膜16をパターニング後、Nb2O5膜17を成膜
した。
着によるSi膜の、波長800nmに対する屈折率はあ
らかじめそれぞれ2.3、3.0と測定された。この値
を用いて計算機シミュレーションにより導波モード形状
を計算し、Nb2O5膜厚1700Åに対する最適Si膜
厚が200Åと求められた。次にSi膜厚を変えて上記
サンプルデバイスを作製し、導波モードサイズを観測し
た。シミュレーションと同じく、Si膜厚200Åで最
も導波モードサイズが一致し、Si膜装荷部と、Nb2
O5膜装荷部の導波モードサイズ差は10%以内であっ
た。またSi膜長0.2mmのサンプルの導波光伝搬効
率を測定し、基本波導波損失5%以下、高調波透過率5
%が確認された。
イスにおいては、基本波導波損失が5%以下であるた
め、基本波導波パワーの2乗に比例して発生する青色光
は、高調波吸収膜を付加することによる出力低下を10
%以内に抑えることができる。一方、Si膜厚が最適値
から異なっている、膜厚150Åで作製した光導波路型
波長変換デバイスでは、Si膜装荷部と、Nb2O5膜装
荷部の導波モードサイズ差は50%であった。このと
き、Si膜長0.2mmのサンプルの導波光伝搬効率を
測定した際、基本波導波損失が20%となり、青色出力
はSi膜を付加しないデバイスと比べると約40%低下
した。すなわち、本発明のデバイスのように、Si膜厚
を最適化して基本波の導波モードサイズを一致させるこ
とで高出力のSHG青色光源が実現できることが実証さ
れた。
イスと、青色吸収部を持たない従来の光導波路型波長変
換デバイスを用いてそれぞれSHG青色光源を作製し、
光ピックアップに搭載した。鏡面ディスクからの再生信
号を比較評価した。図2に観測した反射光強度信号の時
間変化を示す。本来鏡面ディスクからの再生信号は一定
値をとるが、従来型デバイスを用いた場合の再生信号に
は、対DC成分比約4%の干渉ノイズ振幅が観測され
た。それに対して、本発明のデバイスを用いた場合には
干渉ノイズが0.1%以下に抑えられ、ノイズ低減効果
が確認された。
長変換により得られた青色光が光ディスクで反射されて
光源内部に戻る場合でも、高調波吸収膜により青色光を
光源内部で吸収することで戻り光の影響を受けることな
く低ノイズで光ディスクを再生することができ、その実
用的効果は大きい。さらに本実施の形態では、光導波路
の基本波入射側端面近傍に位置する高調波吸収領域に最
適化した膜厚のSi膜を成膜することにより、非高調波
吸収領域における光導波路を伝搬する基本波の導波モー
ドサイズと高調波吸収領域における光導波路を伝搬する
基本波の導波モードサイズを一致させ、接合部での基本
波の導波損失を低減することができる。その結果、基本
波を高効率に光導波路内を伝搬させ、効率よく青色光を
得ることができるのでその実用的効果は大きい。
i膜を用いたが、吸収膜材料としては高調波の波長域で
の消衰係数が基本波の波長域でのそれよりも大きいもの
であればよい。ZnSe膜やGaP膜はSi膜よりも基
本波波長域における消衰係数が小さく、かつ高調波波長
域における消衰係数が大きい。そのため、基本波をより
効率よく伝搬し、高調波をより効率よく吸収するので高
調波吸収膜として有望である。酸化誘電体膜であるTi
O2膜を用いる場合には、通常のTiO2膜では高調波領
域の消衰係数が小さいため、成膜時の酸素分圧を減らし
て酸素比率を少なくした膜を用いればよい。
荷された高屈折率膜と高調波吸収膜が等価になるよう最
適化された構成について述べた。次に、非高調波吸収領
域に高屈折率膜がない場合に導波モードサイズを一致さ
せた例について述べる。これらの場合には、高調波吸収
膜を装荷することによって増加する光の閉じこめ作用
を、あらかじめ導波路の閉じこめ作用を弱くして補償す
るものである。
路34の上面を削った領域に高調波吸収膜のSi膜35
を成膜することで非高調波領域32におけるプロトン交
換光導波路34を伝搬する基本波のモードサイズは高調
波吸収領域31におけるプロトン交換光導波路34を伝
搬する基本波の導波モードサイズをほぼ一致し、基本波
は高効率に光導波路内を伝搬することができるので図1
に示した構成の光導波路型デバイスと同様の効果が得ら
れる(図3)。
域41のプロトン交換光導波路44の実効的厚みを小さ
くし、かつその上面に高調波吸収膜のSi膜45を成膜
することによっても基本波の導波モードサイズを一致さ
せることができるので、図1に示した構成の光導波路型
デバイスと同じ効果が得られる。図4の構造の光導波路
を作製するには、高調波吸収部、非高調波吸収部の導波
路を別々に作製し、そのプロトン交換時間を調整するこ
とで、容易に深さの異なる導波路を作製することができ
る。
の光導波路はSi膜装荷型プロトン交換光導波路を使用
したが、高調波吸収膜をプロトン交換層上部に装荷する
ことなく、図5に示すようにプロトン交換層内部に鉄な
どの金属を混入し、拡散させることで高調波吸収領域5
1を形成してもよい。これにより、高調波吸収膜を成膜
することによる基板表面上での段差がないので、導波路
面ダウンでの高精度実装において好都合である。
項9に示した、高調波吸収領域において、導波路内を伝
搬する基本波は0次横モードで伝搬し、一方非高調波吸
収領域において、導波路内を伝搬する基本波は高次横モ
ードで伝搬し、かつ両領域での導波モードサイズを一致
させた構成の光導波路型波長変換デバイスについて説明
する。
デバイスの構成を図6(a)に示す。本実施の形態では
非高調波吸収領域62のプロトン交換光導波路64内を
伝搬する基本波は図6(b)に示されるように、0次横
モードで伝搬するのに対し、Si膜装荷光導波路を伝搬
する基本波は1次横モードになる。実施の形態1では、
Si膜装荷光導波路において伝搬する基本波を0次横モ
ードで制御するには、バッファ層を挿入したり、導波層
の実効的な屈折率を小さくしたりする必要があった。本
実施の形態では、Si膜を所望の厚さ、長さに成膜、パ
ターニングするだけで基本波は1次横モードで伝搬する
ことができるので、作製プロセスを簡略化できる。さら
に、基本波がSi装荷部を1次横モードで伝搬し、かつ
導波モードサイズを一致させるようにSi膜厚を最適化
したとき、Si膜厚は実施の形態1に比べ厚く、Si膜
内に入り込む高調波の電界分布が大きくなるため、実施
の形態1と同程度の高調波透過率を得ようとすれば、S
i膜長を短くすることができる。
SHGデバイスの作製方法について説明する。まず、x
板MgOドープLiNbO3基板63上にプロトン交換
法により光導波路64を形成したあと、Si膜65を成
膜した。Si膜65を所望の長さにするためフォトリソ
グラフィー、エッチング工程によりパターニングする。
ションにより導波モード形状を計算し、Si膜厚を最適
化した。その結果、Si膜装荷導波路を伝搬する際の基
本波導波損失はSi膜長0.1mmで5%以下、高調波
透過率においては1%以下まで低減することができた。
した高調波吸収領域をもつ本実施の形態の光導波路型Q
PM−SHGデバイスと半導体レーザによりSHG青色
光源を作製し、光ピックアップに搭載し、鏡面ディスク
からの再生信号評価を行った。その結果、図2に示すよ
うに従来の高調波吸収膜を付加しないデバイスでは約4
%であった干渉ノイズ振幅を測定限界以下に抑えられ、
干渉ノイズを低減することができた。
トン交換光導波路内を伝搬する基本波は0次横モードで
伝搬するのに対し、Si膜装荷光導波路を伝搬する基本
波が1次横モードになる。基本波が1次横モードになる
ようにSi膜厚を最適化したとき、実施の形態1に比べ
膜厚が厚くなる。すなわち、Si膜内に入り込む高調波
の電界分布が大きくなるため、Si膜長を短くすること
ができ、実施の形態1よりも短いSi膜長で同様の青色
光透過率を実現するので、基本波と青色光との相互作用
長、すなわち青色光の発生領域が拡大でき、その実用的
効果は大きい。本実施の形態においても実施の形態1と
同様に、高調波吸収膜としてSi膜を用いたが、吸収膜
材料としては高調波の波長域での消衰係数が基本波の波
長域でのそれよりも大きいものであればよい。
導波路74上に高屈折率層としてNb2O5膜77を成膜
し、高調波吸収膜のSi膜75は高調波吸収領域71の
Nb 2O5膜77の上面に成膜されることによっても本実
施の形態と同様の効果が得られる。さらに、高屈折率の
Nb2O5膜77を用いるので、基本波の導波モードは導
波路の基板表面に引き寄せられ、基本波と高調波の大き
なオーバーラップを得ることができ、高い変換効率が期
待できる。ここでは、Nb2O5膜77とSi膜75の密
着性が悪く、Si膜75が剥がれやすいため、Si膜7
5との密着性のよいSiO2膜76を間に挟んでいる。
光導波路84とNb2O5膜86の間に高調波吸収膜のS
i膜85を挟む構造においても本実施の形態と同様の効
果が得られる。この構造では、Si膜85はx板MgO
ドープLiNbO3基板83とNb2O5膜86との間に
挟まれており、かつSi膜85とx板MgOドープLi
NbO3基板83の密着性がよいため、Si膜85は剥
離しない。
に装荷することなく、プロトン交換層内部に鉄などの金
属を混入し、拡散させることで高調波吸収領域を形成し
てもよい。
項14に示した、光導波路型QPM−SHGデバイスに
ついて説明する。本実施の形態の光導波路型QPM−S
HGデバイスの構成を図9に示す。
異なり、導波モードの不連続部をなくすことで導波モー
ド不整合による基本波の放射損失をなくす構成となって
いる。本実施の形態では、高調波吸収領域91の光導波
路内での基本波の導波モードサイズは緩やかに、かつ連
続的に変化するので非高調波吸収領域92との導波モー
ド変換部A、Bにおいて基本波を高効率に伝搬させ、効
率よく青色光を得ることができる。
M−SHGデバイスの作製方法について説明する。x板
MgOドープLiNbO3基板93上にプロトン交換法
により光導波路94を形成したのち、光導波路の入射側
端面近傍に高調波吸収膜であるSi膜95を成膜する。
ここでのSi成膜時において、Si膜厚が導波方向に沿
って前側の導波モード変換部Aでは入射側から出射側に
向かって緩やかに、かつ連続的に増加し、後ろ側の導波
モード変換部Bでは入射側から出射側にかけて緩やか
に、かつ連続的に減少するように成膜する。これは図9
に示すようにx板MgOドープLiNbO3基板93か
ら一定の距離を離した位置にスリット96を設置し、S
i膜95を成膜することで、容易にSi膜厚を緩やかか
つ連続的に変化させることができる。Si膜厚の膜厚分
布、膜長はスリット幅、およびスリット96とx板Mg
OドープLiNbO3基板93の距離により自由に変え
ることが可能である。
での光導波路内を伝搬する青色光の透過率は1%以下ま
で低減することができた。このような基本波、高調波の
透過特性を有した高調波吸収領域をもつ本実施の形態の
光導波路型QPM−SHGデバイスと半導体レーザによ
りSHG青色光源を作製し、光ピックアップに搭載し、
再生信号の評価を行った。その結果、図2に示すように
従来約4%であった鏡面ディスクからの再生信号の干渉
ノイズ振幅を測定限界以下に抑えられ、干渉ノイズが低
減することを確認した。
をなくすことで導波モード不整合による基本波の放射損
失を除去し、基本波を高効率に伝搬させ、効率よく波長
変換により青色光を得ることができるため、その実用的
効果は大きい。また、Si膜のパターンニング形成で
は、成膜時にスリットを用いて形成するため、フォトリ
ソグラフィ、エッチング工程を必要としないので作製プ
ロセスを簡略化することができ、その実用的効果は大き
い。本実施の形態においても、高調波吸収膜として、半
導体膜であるSi膜を使用したが、吸収膜材料としては
高調波の波長域での消衰係数が基本波の波長域でのそれ
よりも大きいものであればよい。
項17に示した、光導波路型QPM−SHGデバイスに
ついて説明する。本実施の形態の光導波路型QPM−S
HGデバイスの構成を図10に示す。本実施の形態で
は、高調波吸収膜として、TiO2膜を使用した。ま
ず、x板MgOドープLiNbO3基板103上にプロ
トン交換法により光導波路104を形成後、Nb2O5膜
105を成膜し、最後にTiO2膜106を導波路入射
側端面107に成膜する。これにより、基本波の波長域
ではTiO2膜106の消衰係数が小さく、高調波の波
長域ではTiO2膜106の消衰係数は前者よりも大き
いために基本波は効率よく光導波路に結合することがで
き、一方で高調波は吸収される。その結果、図2に示す
ように従来約4%であった鏡面ディスクからの再生信号
における干渉ノイズ振幅を0.1%以下に抑え、干渉ノ
イズが低減することを確認した。
してTiO2膜を用いたが、吸収膜材料としては高調波
の波長域での消衰係数が基本波の波長域でのそれよりも
大きいものであればよい。また、TiO2膜の屈折率が
プロトン交換光導波路の屈折率に近く、境界面における
フレネル反射を低減することができるのでさらによい。
型QPM−SHGデバイスを用いた光源では本実施の形
態でも述べたように半導体レーザと直接光結合により光
結合を行う。そのため、半導体レーザの出射端面を反射
した青色光による干渉ノイズも考慮しなければならな
い。それゆえ、本発明の光導波路型波長変換デバイスと
半導体レーザを組合せた光源を用いることで干渉ノイズ
を低減することができる。
ザは可干渉性の高い波長可変機能を有する波長可変半導
体レーザを用いる。すなわち、波長変換された高調波も
可干渉性が高いため、干渉ノイズも発生しやすく、本発
明の光導波路型波長変換デバイスと組合せることで特に
効果的に干渉ノイズを低減することができる。
学系を例示して説明したが、レーザ走査顕微鏡やレーザ
プリンタなど、他のコヒーレント光学系にも適用可能で
あることは言うまでもない。
定物の光ディスクが高い反射率を持つこと、常に光ディ
スク上に光を集光するように対物レンズが位置制御され
て共焦点系を保つこと、光ディスクが上下に運動するた
め干渉条件が刻々変化し、干渉ノイズを生じやすいこと
などから、本発明の光導波路型波長変換デバイスは光デ
ィスクピックアップに、特に有効となる。
換により得られた青色光が光ディスクで反射されて光源
内部に戻る場合でも、青色光を吸収することで戻り光の
影響を受けることなく低ノイズで光ディスクを再生する
ことができる。
光導波路内を効率よく伝搬する特性を満たすことで高効
率な光導波路型波長変換デバイス、高出力の青色光源を
実現する。
構成図
再生信号を示す図
構成図
構成図
構成図
構成図
構成図
構成図
構成図
の構成図
図
の概略構成図
光ピックアップ光学系の概略構成図
01 高調波吸収領域 12,32,42,52,62,72,82,92,1
02 非高調波吸収領域 13,33,43,53,63,73,83,93,1
03,111 x板MgOドープLiNbO3基板 14,34,44,54,64,74,84,94,1
04,115 プロトン交換光導波路 15,35,45,65,75,85,95 Si膜 16,76 SiO2膜 17,77,86,105 Nb2O5膜 18,66 高調波吸収領域における基本波導波モード
の電界分布 19,67 非高調波吸収領域における基本波導波モー
ドの電界分布 55 金属混合の拡散層 96 スリット 106 TiO2膜 107 導波路入射側端面 112 光導波路型QPM−SHGデバイス 113 波長可変半導体レーザ 114 Siサブマウント 116 周期的な分極反転領域 121 半導体レーザ 122,133 コリメートレンズ 123,134 偏光ビームスプリッタ 124,135 4分の1波長板 125,136 対物レンズ 126,137 光ディスク 127,138 集光レンズ 128,139 光検出器 131 光導波路型QPM−SHGデバイス 132 青色光吸収膜
Claims (27)
- 【請求項1】光学材料基板上面に導波路が形成され、基
本波入射時に高調波に変換する光導波路型波長変換デバ
イスにおいて、少なくとも前記光学材料基板の基本波入
射端近傍に高調波を吸収する高調波吸収領域を有し、前
記高調波吸収領域と、高調波を吸収しない前記高調波吸
収領域以外の非高調波吸収領域の導波路内を伝搬する基
本波の導波モードサイズが略一致していることを特徴と
する光導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項2】前記非高調波吸収領域と前記高調波吸収領
域の実効屈折率が略一致することを特徴とする請求項1
に記載の光導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項3】前記高調波吸収領域において、前記導波路
内を伝搬する基本波は0次横モードで伝搬し、かつ前記
非高調波吸収領域において、前記導波路内を伝搬する基
本波も0次横モードで伝搬し、前記高調波吸収領域と前
記非高調波吸収領域の導波モードサイズが略一致してい
ることを特徴とする請求項1または2に記載の光導波路
型波長変換デバイス。 - 【請求項4】前記高調波吸収領域において、前記導波路
の上に高調波吸収膜が装荷されていることを特徴とする
請求項1から3のいずれか1項に記載の光導波路型波長
変換デバイス。 - 【請求項5】前記非高調波吸収領域の前記導波路は少な
くとも導波層と前記導波層の上面に装荷された高屈折率
層を有し、前記高屈折率層は前記導波層より屈折率が大
きく、一方前記高調波吸収領域の前記導波路は少なくと
も導波層と前記導波層の上面に前記高調波吸収膜が装荷
された高調波吸収層を有し、前記高調波吸収層は前記導
波層より屈折率が大きいことを特徴とする請求項1から
4のいずれか1項に記載の光導波路型波長変換デバイ
ス。 - 【請求項6】前記非高調波吸収領域の前記導波路は少な
くとも導波層を有し、一方前記高調波吸収領域の前記導
波路は少なくとも第二の導波層と前記第二の導波層の上
面に前記高調波吸収膜が装荷された高調波吸収層を有
し、前記第二の導波層は前記導波層より導波層厚さが薄
くなるよう上面が削られ、前記高調波吸収層は前記第二
の導波層より屈折率が大きいことを特徴とする請求項1
から4のいずれか1項に記載の光導波路型波長変換デバ
イス。 - 【請求項7】前記非高調波吸収領域の前記導波路は少な
くとも導波層を有し、一方前記高調波吸収領域の前記導
波路は少なくとも第二の導波層と前記第二の導波層の上
面に前記高調波吸収膜が装荷された高調波吸収層を有
し、前記第二の導波層は前記導波層よりその実効的厚み
が小さく、前記高調波吸収層は前記第二の導波層より屈
折率が大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれ
か1項に記載の光導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項8】前記高調波吸収領域では前記導波層の全体
または一部に金属を混入していることを特徴とする請求
項1から3のいずれか1項に記載の光導波路型波長変換
デバイス。 - 【請求項9】前記高調波吸収領域において前記導波路内
を伝搬する基本波は1次以上の高次横モードで伝搬し、
一方前記非高調波吸収領域において前記導波路内を伝搬
する基本波は0次横モードで伝搬し、前記高調波吸収領
域と前記非高調波吸収領域の導波モードサイズが略一致
することを特徴とする請求項1または2に記載の光導波
路型波長変換デバイス。 - 【請求項10】前記高調波吸収領域において、前記導波
路は少なくとも導波層と前記導波層の上面に高調波吸収
膜が装荷された高調波吸収層を有し、前記高調波吸収層
は前記導波層より屈折率が大きいことを特徴とする請求
項1、2または9に記載の光導波路型波長変換デバイ
ス。 - 【請求項11】前記高調波吸収領域、および前記非高調
波吸収領域の前記導波路は少なくとも導波層と高屈折率
層を有し、前記高調波吸収膜は前記高調波吸収領域の前
記高屈折率層の上面に装荷されていることを特徴とする
請求項1、2、9または10に記載の光導波路型波長変
換デバイス。 - 【請求項12】前記高調波吸収領域、および前記非高調
波吸収領域の前記導波路は少なくとも導波層と高屈折率
層を有し、前記高調波吸収膜は前記高調波吸収領域の前
記導波層と前記高屈折率層の間に挟まれていることを特
徴とする請求項1、2、9または10に記載の光導波路
型波長変換デバイス。 - 【請求項13】前記高調波吸収領域では前記導波層の全
体または一部に金属を混入していることを特徴とする請
求項1、2または9に記載の光導波路型波長変換デバイ
ス。 - 【請求項14】前記高調波吸収領域は、導波方向に沿っ
て入射側より順に前側モード変換部、中央部、後ろ側モ
ード変換部とで構成され、前記前側モード変換部の入射
側と前記後ろ側モード変換部の出射側の導波モード形状
はともに前記非高調波吸収領域の導波モード形状に略一
致し、前記前側モード変換部の出射側と前記後ろ側モー
ド変換部の入射側の導波モード形状はともに前記中央部
の導波モード形状に略一致し、前記前側モード変換部と
後ろ側モード変換部では伝搬する基本波の導波モードが
連続的に変化することを特徴とする請求項1または2に
記載の光導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項15】前記高調波吸収領域は、導波方向に沿っ
て入射側より順に前側モード変換部、後ろ側モード変換
部とで構成され、前記前側モード変換部の入射側と前記
後ろ側モード変換部の出射側の導波モード形状はともに
前記非高調波吸収領域の導波モード形状に一致し、前記
前側モード変換部の出射側の導波モード形状と前記後ろ
側モード変換部の入射側の導波モード形状が一致し、前
記前側モード変換部と後ろ側モード変換部では伝搬する
基本波の導波モードが連続的に変化することを特徴とす
る請求項1または2に記載の光導波路型波長変換デバイ
ス。 - 【請求項16】前記高調波吸収領域の前記導波路は、少
なくとも導波層と前記導波層の上面に高調波吸収膜が装
荷された高調波吸収層を有し、前記前側モード変換部で
は前記高調波吸収膜の膜厚が入射側から出射側に向かっ
て連続的に増加し、前記後ろ側モード変換部では前記高
調波吸収膜の膜厚が入射側から出射側に向かって連続的
に減少することを特徴とする請求項14または15に記
載の光導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項17】光学材料基板上面に導波路が形成された
光導波路型波長変換デバイスにおいて、前記導波路の入
射端面に高調波吸収膜が形成されることを特徴とする光
導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項18】前記高調波吸収膜が半導体膜であること
を特徴とする請求項4、10または16に記載の光導波
路型波長変換デバイス。 - 【請求項19】前記半導体膜がSi膜またはZnSe膜
またはGaP膜であることを特徴とする請求項18に記
載の光導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項20】前記高調波吸収膜が酸化誘電体膜である
ことを特徴とする請求項4、10、16または17に記
載の光導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項21】前記酸化誘電体膜は定比組成に対して、
酸素原子の割合が小さいことを特徴とする請求項20に
記載の光導波路型波長変換デバイス。 - 【請求項22】前記酸化誘電体膜はTiO2膜であるこ
とを特徴とする請求項20または21に記載の光導波路
型波長変換デバイス。 - 【請求項23】前記金属が鉄であることを特徴とする請
求項8または13に記載の光導波路波長変換デバイス。 - 【請求項24】少なくとも半導体レーザと請求項1から
23のいずれか1項に記載の光導波路型波長変換デバイ
スを有することを特徴とする光源。 - 【請求項25】前記半導体レーザは可干渉性の高い波長
可変機能を有する波長可変半導体レーザであることを特
徴とする請求項24に記載の光源。 - 【請求項26】請求項1から23のいずれか1項に記載
の光導波路型波長変換デバイスと、請求項24または2
5に記載の光源と、前記導波路からの出射光を被観測物
体上に集光する集光光学系とを含み、前記光導波路型波
長変換デバイスと被観測物体とは、共焦点の関係にある
ように配置されることを特徴とする光学装置。 - 【請求項27】前記被観測物体が光ディスクであること
を特徴とする請求項26に記載の光学装置。
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US10/123,892 US6829080B2 (en) | 2001-04-17 | 2002-04-16 | Optical waveguide device and light source and optical apparatus using the same |
CN02105567A CN1381762A (zh) | 2001-04-17 | 2002-04-17 | 光波导路径器件、以及使用该器件的光源及光学装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7509003B2 (en) | 2006-06-09 | 2009-03-24 | Fujitsu Limited | Optical waveguide, optical device, and manufacturing method of the optical waveguide |
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2001
- 2001-07-11 JP JP2001210426A patent/JP2003029307A/ja active Pending
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