JP2003029058A - 光ファイバシートにおける保護チューブ引留め構造および引留め方法 - Google Patents

光ファイバシートにおける保護チューブ引留め構造および引留め方法

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JP2003029058A
JP2003029058A JP2001215038A JP2001215038A JP2003029058A JP 2003029058 A JP2003029058 A JP 2003029058A JP 2001215038 A JP2001215038 A JP 2001215038A JP 2001215038 A JP2001215038 A JP 2001215038A JP 2003029058 A JP2003029058 A JP 2003029058A
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optical fiber
protective tube
protection tube
fiber sheet
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Takeshi Shimomichi
毅 下道
Keiji Ohashi
圭二 大橋
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの延出部分に被せる保護チューブ
をシート側に十分な固定強度で固定する。またその固定
作業を簡単にする。 【解決手段】 光ファイバシート11における光ファイ
バ2のシート端縁3cから延出した部分に保護チューブ
15を被せる。この保護チューブ15とシート端縁3c
とを互いに突き合わせた状態で、その突き合わせ部にモ
ールド金型17をセットし、このモールド金型17にホ
ットメルト樹脂を注入する。これにより、保護チューブ
15とシート端縁3cとの突き合わせ部の近傍がホット
メルト樹脂16で被覆され、保護チューブ15がシート
3側に固定される。簡単な作業で、保護チューブ15の
シート3側への十分な固定強度を確保することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】この発明は、光ファイバシー
トにおける光ファイバのシート端縁から延出した部分に
被せた保護チューブをシート側に引き留める光ファイバ
シートにおける保護チューブ引留め構造および引留め方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6(イ)、(ロ)に示すように、光フ
ァイバシート1は、光ファイバ2を一方のシート3aに
配線し、その上から他方のシート3bを貼り合わせて、
光ファイバ2を2枚のシート3a、3b間に固定した構
造であり、可撓性を有する。この種の光ファイバシート
1において、光ファイバ2のシート端縁3cから例えば
数十センチ以上離れた部分に光コネクタ等で結線を行な
う場合、通常、光ファイバ2のシート端縁3cから延出
した部分を保護する目的で、光ファイバ2の延出部分に
保護チューブを被せコード状にして、光ファイバ2を引
き回す。なお、図6では模式的に示したが、通常、光フ
ァイバシートに配線される光ファイバは複数本であり、
また、曲線状に配線されることが多い。
【0003】上記のように光ファイバ2のシート端縁か
らの延出部分に保護チューブを被せた場合、その保護チ
ューブをシート3側に固定しないと、保護チューブとシ
ート3の剛性の差から境界部分(シート端縁部分)に急
峻な曲がりが発生し、光ファイバ2が損傷さらには断線
する恐れがある。
【0004】従来は、光ファイバ2のシート端縁部での
損傷を防ぐために、シート端部をめくって、保護チュー
ブを2枚のシート間に挿入し、再度貼り合わせる固定方
法、あるいは、図7に示すように、端部を半割りした保
護チューブ5の半割り部5aでシート端部を挟み込み、
この半割り部5aの上から別の補強用の粘着シート材6
を貼り合わせて、保護チューブ5をシート3側に固定す
る固定方法を採用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の各保護チュ
ーブ引留め方法のうち、保護チューブを2枚のシート間
に挿入し再度貼り合わせる前者の固定方法では、保護チ
ューブのシート3側への十分な固定強度を確保すること
が困難である。また、保護チューブ5の半割り部5aで
シート端部を挟み込み粘着シート材6を貼り合わせる後
者の固定方法では、煩雑な作業を必要とし、能率的でな
いという問題がある。
【0006】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので、保護チューブのシート側への十分な固
定強度を確保することができ、かつ、作業性のよい光フ
ァイバシートにおける保護チューブ引留め構造および引
留め方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、光ファイバシートにおける光ファイバのシート端
縁から延出した部分に被せた保護チューブをシート側に
引き留める光ファイバシートにおける保護チューブ引留
め構造であって、前記保護チューブとシート端縁とを互
いに突き合わせるとともに、その突き合わせ部の近傍を
ホットメルト樹脂で被覆したことを特徴とする。
【0008】請求項2は、光ファイバシートにおける光
ファイバのシート端縁から延出した部分に被せた保護チ
ューブをシート側に引き留める光ファイバシートにおけ
る保護チューブ引留め方法であって、前記保護チューブ
とシート端縁とを互いに突き合わせた状態で、その突き
合わせ部にモールド金型をセットし、このモールド金型
にホットメルト樹脂を注入して、前記保護チューブとシ
ート端縁との突き合わせ部の近傍をホットメルト樹脂で
被覆することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を示す
もので、光ファイバシートにおける保護チューブ引留め
部の近傍の平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は
図2のB−B断面図、図4は図2のC−C断面図であ
る。これらの図において、11は光ファイバシートであ
る。光ファイバシート11は、光ファイバ2を一方のシ
ート3aに配線し、その上から他方のシート3bを貼り
合わせて、光ファイバ2を2枚のシート3a、3b間に
固定した構造であり、可撓性を有する。この光ファイバ
シート1における光ファイバ2のシート端縁3cから延
出した部分に、光ファイバ2を保護する目的で、保護チ
ューブ15を被せコード状にしている。なお、シート3
の材質としては、例えばポリイミド、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン
等が用いられ、片面(貼り合わせ面)に感圧性接着剤を
塗布している。また、保護チューブ15の材質として
は、ナイロン樹脂、ハイトロレル(商品名)等が用いら
れる。また、シート3に配線される光ファイバは通常、
裸ファイバにUV樹脂コーティングを施したいわゆるU
V線(径250μm)である。
【0010】本発明では、保護チューブ15とシート端
縁3cとを互いに突き合わせるとともに、その突き合わ
せ部の近傍(すなわちシート端縁3cの近傍)をホット
メルト樹脂16で被覆して固めて、保護チューブ15の
端部をシート3側に固定している。この場合、保護チュ
ーブ15とシート端縁3cとを互いに突き合わせた状態
で、その突き合わせ部にモールド金型17をセットし、
このモールド金型17にホットメルト樹脂を注入して、
保護チューブ15とシート端縁3cとの突き合わせ部の
近傍をホットメルト樹脂16で被覆するとよい。
【0011】上記のようにして保護チューブ15をシー
ト3側に固定すると、保護チューブ15とシート端縁3
cとの突き合わせ部がホットメルト樹脂16で強固に固
められているので、保護チューブ15はシート3側に十
分強固に固定される。また、その作業は、図7の従来方
法のように保護チューブの端部を半割りし粘着シート材
を貼り合わせる等の煩雑な操作が不要であり、簡単であ
る。
【0012】なお、ホットメルト樹脂とは、使用時に加
熱して流動性を与え後に冷えて固化する性質を持つ一般
にホットメルト型接着剤として使用される樹脂を指して
おり、その中で、ポリプロピレン(PP)やエチレン酢
酸ビニル共重合体アルコール(EVA)等の柔軟性のあ
る樹脂が望ましく、また、シート3や保護チューブ15
や光ファイバ2に熱によるダメージを与えないように、
軟化温度が150℃以下であることが好ましい。ただ
し、PPやEVA以外のホットメルト樹脂を使用するこ
とは可能であり、軟化温度も150℃以下に限定するも
のではない。
【0013】また、ホットメルト樹脂のモールドに用い
る金型は、射出成形等に使用される金型のように高温、
高圧に耐えるものである必要はなく、精度も不要で摩耗
もあまり問題としないので、例えばアルミやプラスチッ
ク等で製作することができ、また、金型構造は、単にホ
ットメルト樹脂を流し込む空間を形成した簡単な構造の
ものでよい。金型構造の詳細説明は省略するが、シート
3を両側から挟み込む形で結合する二つ割り構造とする
とよい。
【0014】上記の実施形態は単心の光ファイバ2がシ
ート端縁から延出している場合であるが、図5に示すよ
うに、多心光ファイバ20がシート端縁3cから延出し
ている場合にも同様に適用できる。この場合、多心光フ
ァイバ20に被せた保護チューブ15'をシート端縁3
cに突き合わせた状態で、同様にホットメルト樹脂1
6'でモールドして、保護チューブ15'をシート3側に
固定する。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、保護チューブとシート
端縁とを互いに突き合わせるとともに、その突き合わせ
部をホットメルト樹脂で被覆して、保護チューブをシー
ト側に固定するものであるから、保護チューブのシート
側への十分な固定強度を確保することができる。また、
その作業は、保護チューブとシート端縁とを互いに突き
合わせた状態で、モールド金型をセットし、モールド金
型にホットメルト樹脂を注入するという簡単な操作で済
むので、保護チューブの端部を半割りし粘着シート材を
貼り合わせる従来方法と比べて作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、光ファイバ
シートの保護チューブ引留め部近傍の平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】他の実施形態を示すもので、光ファイバシート
の保護チューブ引留め部近傍の平面図である。
【図6】光ファイバシートを一般的な説明するための図
であり、(イ)は光ファイバシートの平面図、(ロ)は
(イ)のD−D断面図である。
【図7】従来例を示すもので、光ファイバシートの保護
チューブ引留め部近傍の断面図である。
【符号の説明】
2 光ファイバ 3(3a、3b) シート 3c シート端縁 11 光ファイバシート 15、15’ 保護チューブ 16 ホットメルト樹脂 17 モールド金型 20 多心光ファイバ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバシートにおける光ファイバの
    シート端縁から延出した部分に被せた保護チューブをシ
    ート側に引き留める光ファイバシートにおける保護チュ
    ーブ引留め構造であって、 前記保護チューブとシート端縁とを互いに突き合わせる
    とともに、その突き合わせ部の近傍をホットメルト樹脂
    で被覆したことを特徴とする光ファイバシートにおける
    保護チューブ引留め構造。
  2. 【請求項2】 光ファイバシートにおける光ファイバの
    シート端縁から延出した部分に被せた保護チューブをシ
    ート側に引き留める光ファイバシートにおける保護チュ
    ーブ引留め方法であって、 前記保護チューブとシート端縁とを互いに突き合わせた
    状態で、その突き合わせ部にモールド金型をセットし、
    このモールド金型にホットメルト樹脂を注入して、前記
    保護チューブとシート端縁との突き合わせ部の近傍をホ
    ットメルト樹脂で被覆することを特徴とする光ファイバ
    シートにおける保護チューブ引留め方法。
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