JP2003028351A - 管又はパイプの接続方法 - Google Patents

管又はパイプの接続方法

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JP2003028351A
JP2003028351A JP2001213128A JP2001213128A JP2003028351A JP 2003028351 A JP2003028351 A JP 2003028351A JP 2001213128 A JP2001213128 A JP 2001213128A JP 2001213128 A JP2001213128 A JP 2001213128A JP 2003028351 A JP2003028351 A JP 2003028351A
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pipe
pipes
tube
film
heat
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JP2001213128A
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Tadashige Kawai
糺茲 河合
Akinari Watanabe
章成 渡辺
Junichi Kimoto
淳一 木本
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Gunze Kobunshi KK
Original Assignee
Gunze Kobunshi KK
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】連結・接続用の短管や専用の止め具を使用する
ことなく、簡便でしかも確実に、低コストで管やパイプ
等を接続する方法を提供する。更に、連結・接続すべき
管やパイプの大きさに対応した連結・接続用止め具の用
意が不要で、異なる大きさの管やパイプに対して対応の
自由度が高い連結・接続法を提供する。 【解決手段】管又はパイプ11、12を連結・接続する
に際し、管又はパイプの末端同士を接触させ、管又はパ
イプの接触部周辺に熱収縮性チューブ又はフイルム13
を管又パイプの外側に巻き付け、熱処理することを特徴
とする管又はパイプの連結・接続方法である。この際、
熱収縮性チューブ又はフイルムは螺旋状に巻き付けるこ
とが好ましい。そして、熱収縮性チューブ又はフイルム
を管又はパイプに螺旋状に巻き付ける際に、二層以上に
巻き付け、二層目以降の巻き付け方向がその直前の巻き
付け方向と反対方向にするのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管又はパイプを連
結・接続する方法に関する。特に、土木用、建築用若し
くは電設用等の管又はパイプを連結・接続する方法に関
する。即ち、下水又は雨水等の排水用の管若しくはパイ
プ又は電線若しくは通信用のケーブルを保護するのに用
いる電設用等の管若しくはパイプ同士を接続する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】管又はパイプ、特に、土木用、建築用若
しくは電設用等の管又はパイプは、その設置場所や設置
長さによって管やパイプ同士を複数つなぎ合わせる必要
がある。その接続方法は、例えば、ヒューム管の場合図
3に示したように、一方の末端が凸状で他の末端が凹状
になっているものは、この凹末端と凸末端とをクッショ
ン材及びシール材を挟んで連結・接続される。一方、図
1のように末端が凹状、凸状になっていないフラットな
ものは、管1と管3とを連結・接続すべき管の外径より
もやや大きい内径をもつ短管2を、連結・接続すべき管
1、2の末端部分に嵌め込み固定する方法がとられてい
る。また、電設パイプの場合は、図2に示したように、
電設パイプ6、7を接続短管4で固定する方法がとられ
ている。この際、パッキン5を使用してパイプの連結・
接続を確実なものとしている。
【0003】このような管又はパイプの連結・接続方法
は、土地利用効率の高い現代にあっては、接続のための
施行工事スペースが狭いこともあって、管又はパイプの
連結・接続作業は、時間が掛かり、コストの高いものと
なっている。特に、電設用等の管又はパイプは螺旋状の
ジャバラ構造をとっているものが多いので、通常の管や
パイプの接続の場合に比較して、更に手間が掛かり、コ
ストもより高いものとなっている。
【0004】その上、管又はパイプには種々のものがあ
り、径や長さが規格で定められている。従って、管又は
パイプを連結・接続するに際しては、連結・接続用の短
管も同様に、管又はパイプの種類に合わせて、大きさの
異なるものを用意する必要がある。このため、大きさの
異なる連結・接続用の短管を用意するための費用が更に
かかることになる。
【0005】このような状況の中で、連結・接続作業を
簡略化する試みがなされている。例えば、管又はパイプ
の末端同士を合わせて、簡易的に粘着テープやガムテー
ム等で管又はパイプに巻き付けている。このような場合
には、長期間の使用において、漏洩、接続部分の破損と
いうような問題が起こる。また、ジャバラタイプのパイ
プでは、パイプ表面の凹凸が激しいので、粘着テープや
ガムテープがジャバラの凸部に巻き付けられるが、凹部
には巻き付けられないので、接続が不完全になるという
問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題点を解決す
るために、本発明はなされたものである。即ち、本発明
は、連結・接続用の短管や専用の止め具を使用すること
なく、簡便でしかも確実に、低コストで管やパイプ等を
接続する方法を提供しようとするものである。更に、連
結・接続すべき管やパイプの大きさに対応した大きさの
連結・接続用の止め具を用意する必要がない、異なる大
きさの管やパイプに対して対応の自由度が高い連結・接
続法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の管又はパイプの
接続方法は、熱収縮性を有する熱収縮性チューブ又はフ
イルムを連結・接続すべき管又はパイプ等の連結・接続
部分周辺の外周部に巻き付けて、熱処理して該チューブ
又はフイルムを熱収縮させ、その収縮力で管又はパイプ
等を連結・接続させるものである。
【0008】即ち、管又はパイプを連結・接続するに際
し、該管又はパイプの末端同士を接触させ、該管又はパ
イプの接触部周辺に熱収縮性チューブ又はフイルムを該
管又パイプの外側に巻き付け、熱処理することを特徴と
する管又はパイプの連結・接続方法である。
【0009】熱収縮性チューブ又はフイルムを巻き付け
る際に、前記熱収縮性チューブ又はフイルムを螺旋状に
巻き付けることが好ましい。また、前記熱収縮性チュー
ブ又はフイルムを巻き付ける際に、二層以上に巻き付
け、二層以降の巻き付け方向がその直前の巻き付け方向
と反対方向とするのが更に好ましい。また、チューブ又
はフイルムを管又はパイプに巻き付ける際の巻き付け角
度(螺旋角度)を3〜60度程度にするのがよい。
【0010】前記熱収縮性チューブ又はフイルムの少な
くとも一層は、ポリ塩化ビニル系、ポリオレフィン系、
ポリビニールアルコール系、ポリエステル系、ポリスチ
レン系若しくはポリアミド系の熱収縮性チューブ又はフ
イルムであることが好ましい。前記熱収縮性チューブ又
はフイルムは、多層巻き付けるのが好ましい。多層のチ
ューブ又はフイルムを巻き付けた場合、少なくともその
一層は、ポリ塩化ビニル系、ポリオレフィン系、ポリビ
ニールアルコール系、ポリエステル系、ポリスチレン系
若しくはポリアミド系の熱収縮性チューブ又はフイルム
とするのがよい。勿論、全てをポリ塩化ビニル系、ポリ
オレフィン系、ポリビニールアルコール系、ポリエステ
ル系、ポリスチレン系若しくはポリアミド系の熱収縮性
チューブ又はフイルムとすることもできる。前記熱収縮
性チューブ又はフイルムは、一軸方向又は二軸方向に延
伸される。熱収縮性チューブ又はフイルムは、縦方向又
は横方向の少なくとも一方向の沸水収縮率が1〜55%
で、該チューブ又はフイルムの厚みが20〜300μm
であるものが好ましい。沸水収縮率というのは、沸騰す
る水に浸漬したとき収縮する割合である。
【0011】管又はパイプを連結するために巻き付ける
熱収縮性チューブ又はフイルムの管又はパイプに巻き付
ける側の表面上に、両面接着テープを貼り付けることが
でき、また、管又はパイプを連結するために巻き付ける
前記熱収縮性チューブ又はフイルムの管又はパイプに巻
き付ける側の表面上に、粘着剤又は接着剤を塗布するこ
とができる。これらの処理により、チューブ又はフィル
ムが管又はパイプに確実に固定されるという効果を奏す
る。これは、両面接着テープ、粘着剤又は接着剤の作用
で、チューブ又はフィルムが管又はパイプに粘着ないし
接着するからである。
【0012】また、管又はパイプを連結するために巻き
付けた熱収縮性チューブ又はフイルムの表面上に、ガラ
ス繊維からなるテープ又はクロスを貼り付けることがで
きる。また、管又はパイプを連結するために巻き付ける
熱収縮性チューブにおいて、該チューブ内にガラス繊維
からなるテープ又はクロスを挿入したものを使用するこ
とができる。ガラス繊維のテープ又はクロスを使用する
ことにより、管又はパイプの連結・接続力を更に高める
ことができる。
【0013】管又はパイプに巻き付けたチューブ又はフ
イルムの端に関して、巻き始めの端はチューブ又はフィ
ルムに巻き込まれて固定される。巻き終わりの端は何ら
かの方法で固定する必要がある。この巻き終わりの端
は、既に巻き付けたチューブ又はフイルムの一部に接着
させて固定するのがよい。勿論、巻き始めのチューブ又
はフイルムの端を、管又はパイプに接着させることがで
きる。
【0014】熱収縮性チューブ又はフイルムを管又はパ
イプに巻き付ける際に、チューブ又はフイルムの少なく
とも一の表面の長手方向にリブ状の突起を付与した熱収
縮性チューブ又はフイルムを使用することができる。こ
のようにリブを付与することにより、管又はパイプに巻
き付けた熱収縮性チューブ又はフイルムが収縮後、横ず
れするのを防止することができる。
【0015】また、熱処理の温度は、使用するチューブ
又はフイルムの収縮開始温度以上にするのがよい。一般
的に、チューブやフイルムの収縮率は、チューブやフイ
ルムの材質、製造条件により異なるが、処理する温度に
依存する。処理温度が高いほど、収縮率は高くなる。こ
こでいう収縮開始温度というのは、チューブ又はフイル
ムが顕著に収縮を始める温度である。本発明のチューブ
やフイルムは、管やパイプの連結・接続現場で使用され
るので、極端に高い温度は適用しがたく、温湯、蒸気、
沸騰水、熱風等が好適に使用される。このような背景及
び管又はパイプの連結・接続強度を保持する観点から、
熱処理温度は80℃以上が好適に適用される。
【0016】ここでいう管又はパイプの形状は、その断
面形状が一般的には円形、方形であるが、本発明では、
管又はパイプの断面形状は、円形、方形のみならず、楕
円形や角形も適用可能である。即ち、本発明は、円形、
方形のみならず楕円形や台形等の角形にも十分適用する
ことができる。
【0017】管又はパイプを接続するに当たり、収縮性
チューブを使用する技術が特開平11−94146号に
記載されている。即ち、合成樹脂で形成された一定長さ
の樹脂管と、該樹脂管に接続される同一寸法の樹脂接続
管と、前記樹脂管の端部に外側を凹める方法でその肉厚
を薄く加工形成した小径部と、前記樹脂接続管の端部に
内面側を凹める方法でその肉厚を薄く加工形成した前記
小径部が嵌合する嵌合部と、前記嵌合部に前記小径部を
挿入して接合した外周に被せた熱収縮チューブとからな
り、該熱収縮チューブを150℃以上に加熱して得る雨
水等の接続管である。
【0018】しかしながら、この方法は管又はパイプを
小径部で嵌合させ、接合した外周に熱収縮チューブを被
せ、熱収縮チューブを加熱して収縮させるものであり、
接続自身は小径部の嵌合により行うものであり、熱収縮
チューブそのもので接続するものではない。更に、熱収
縮チューブの径を接続すべき管又はパイプの径に合わせ
て用意する必要があり、接続に要する手間がかかり、か
つ、コストが高くなる問題がある。
【0019】それに対して、本願発明は、管又はパイプ
の外側に熱収縮チューブ又はフイルムを巻き付けて、収
縮チューブ又はフイルム自身で管又はパイプを直接連結
・接続するものである。また、接続すべき管やパイプの
大きさ毎にチューブ又はフイルムを用意する必要が無
く、一種類のチューブ又はフイルム、せいぜい数種類程
度のもので、全ての大きさの管又はパイプに対応できる
という特徴を有する。接続作業の自由度が、極めて高い
のである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て説明する。本発明の実施形態の一例を図4に示した。
管又はパイプ11、12の末端同士を揃える。末端周辺
に、ポリ塩化ビニル系の熱収縮性チューブ13を、右巻
きの螺旋状に、管又はパイプ末端周辺部に巻き付ける。
勿論左巻きにすることもできる。このようにして熱収縮
性チューブを巻き付けた後、80℃以上250℃以下の
温度で処理して、チューブを収縮させる。熱処理は、温
風を吹き付けてもよいし、高圧蒸気を吹き付けてもよい
し、温度の高い水(湯)をかけてもよいし、バーナのよ
うな火源で加熱してもよく、施行現場の状況に応じて適
宜選択すればよい。熱処理温度が低いと、収縮率が小さ
く、必要な管又はパイプの連結・接続強度が得られにく
い。また、熱処理温度が高すぎると、収縮率が大きくな
りすぎ、場合によってはチューブ又はフイルムの形態を
保持せず、その強度が低下するので、80〜250℃の
範囲の温度で熱処理する。チューブ又はフイルムは、ポ
リ塩化ビニル系以外に、ポリオレフィン系、ポリビニー
ルアルコール系、ポリエステル系、ポリスチレン系若し
くはポリアミド系の熱収縮性チューブ又はフイルムを使
用することができる。
【0021】チューブが熱処理を受けると、チューブが
収縮して管又はパイプに密着する。このときの、収縮力
が管又はパイプの連結・接続の力になる。同時に、チュ
ーブが管又はパイプに密着するので、管又はパイプの内
部に、管又はパイプ外のもの、例えば、水が入り込むの
を防止することができる。また、特に、電設用ジャバラ
タイプのパイプの場合、熱収縮性チューブは螺旋状にな
った表面の凸部は勿論のこと凹部にも収縮して密着する
ので、管又はパイプの気密性を高めることができる。熱
収縮性チューブの代わりに熱収縮性のフイルムやテープ
を使用することもできる。チューブは、構造が二層にな
っているので、連結・接続の強度を高める効果が大き
い。尚、連結・接続の主体として管を、また、連結・接
続する止め具としてチューブを主体に説明するが、連結
・接続の主体としてパイプ、連結・接続する止め具とし
てフイルムも同様の効果、作用があり、本発明は管、チ
ューブに限定されるものではない。
【0022】本願発明は、熱収縮性チューブを管の連結
・接続周辺部の外周部に巻き付けることを特徴としてい
る。チューブを巻き付けるに際しては、管に直角な方向
に巻き付けてもよいが、管に対して角度をつけて螺旋状
に巻き付けるのがよい。この角度を、巻き付け角度又は
螺旋角度と称する。巻き付け角度は、図6に示したよう
に、管の直角方向に対するチューブの巻き付け角度であ
る。巻き付け角度をつけてチューブを巻き付けることに
より、管同士の連結・接続力を高める効果がある。この
巻き付け角度は、3〜60度が適当である。なかでも、
5〜30度が更に好ましい。巻き付け角度が小さいと、
連結・接続力の増加程度がそれほど大きくなく、また、
巻き付け角度が大きいとチューブを巻き付ける作業が困
難になり、また、連結・接続力の増加程度が低下してく
るからである。
【0023】チューブを管に巻き付けるに際して、チュ
ーブを二層以上に巻き付けるのが好ましい。しかも、二
層目以降の巻き付けは、その直前の巻き付けの方向と反
対の方向に巻き付けるのがよい。最初の巻き付け方向が
右巻き方向であれば、二層目の巻き付け方向は左巻き方
向にする。最初の巻き付け方向が左方向であれば、二層
目の巻き付け方向は右方向とする。このように、二層以
上にしかも互いに反対方向にチューブを巻き付けること
により、連結・接続力は大きいものになる。二層にチュ
ーブを巻き付けた例を、図5に示した。即ち、管11、
12の末端同士を揃え、その末端周辺に、熱収縮性チュ
ーブ13を、右巻きの螺旋状に巻き付けた。その上に、
更に、左巻きにチューブ14を巻き付けたものである。
【0024】熱収縮チューブは、熱可塑性樹脂をチュー
ブ状に押し出し、一軸又は二軸延伸することにより得る
ことができる。即ち、押し出されたチューブは、一軸方
向又は二軸方向に延伸される。縦方向又は横方向の少な
くとも一方向の沸水収縮率が1〜55%で、該チューブ
又はフイルムの厚みが20〜300μmであるものが好
ましい。収縮率はある程度大きいものがよい。特に、2
5〜45%程度のものが好適に使用できる。収縮率は、
一般的には、処理温度に依存するので、温度収縮率曲線
から連結・接続の状況に合わせて処理温度を選択するの
がよい。チューブ又はフイルムの厚みは、薄すぎると強
度が小さく、管又はパイプの連結・接続には不適当にな
る。また、チューブ又はフイルムの厚みが厚すぎると、
連結・接続に要する強度は十分あるものの管やパイプが
連結・接続部分が嵩張るという問題が生じる。このよう
な関係から、チューブ又はフイルムの厚みは、20〜3
00μmとするのがよい。
【0025】熱収縮チューブは、ポリアミド系、ポリエ
ステル系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ
スチレン系、ポリビニルアルコール系等のいずれの熱可
塑性樹脂のものを使用することができるが、なかでも、
ポリ塩化ビニル系、ポリビニールアルコール系、ポリエ
ステル系、若しくはポリスチレン系の熱収縮性チューブ
又はフイルムが好ましい。それは、収縮特性に優れると
ともに、耐久性に優れるからである。土の中に埋設され
るような場合には、土の中におけるチューブの劣化が懸
念されるが、このような場合の耐久性があるからであ
る。
【0026】チューブを管に確実に固定するために、管
を連結するために巻き付ける熱収縮性チューブの管に巻
き付ける側の表面上に、両面接着テープを貼付したり、
粘着剤又は接着剤を塗布することができる。接着剤とし
ては、ポリ酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系、ポ
リビニルアセタール系、ポリ塩化ビニル系、ポリアクリ
レート系、ポリアミド系、ポリエステル系、尿素系、メ
ラミン系、エポキシ系、フェノール系、ポリウレタン
系、ゴム系等の接着剤を使用できるが、特に、エポキシ
系接着剤、熱硬化性官能基を有する接着剤のような熱硬
化性のものがよい。それは、チューブを収縮させると同
時に接着を強化することができるからである。粘着剤と
しては、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系等の粘着
剤を使用することができる。
【0027】連結・接続した管の末端周辺部分の強度を
強化するために、ガラス繊維からなるテープ又はクロス
を使用することができる。ガラス繊維のテープ又はクロ
スをチューブのなかにあらかじめ挿入した、ガラス繊維
のテープ又はクロスを内部に有するチューブを管に巻き
付けても良いし、管にチューブ又はフィルムを巻き付け
た後、ガラス繊維のテープ又はクロスを、更に、チュー
ブ又はフィルムに上に貼り付けても良い。この際には、
エポキシ系をはじめとする接着剤でガラス繊維のテープ
又はクロスをチューブ又はフィルムに固定するのがよ
い。
【0028】チューブを管に巻き付ける際に、チューブ
の巻き付け末端は、既に巻き付けたチューブの一部に接
着させるのがよい。接着剤としては、上記した各種のも
のを使用することができる。チューブを収縮させると同
時に接着を強化することができるという観点から、エポ
キシ系接着剤、熱硬化性官能基を有する接着剤のような
熱硬化性のものがよい。
【0029】熱収縮性チューブ又はフイルムを管又はパ
イプに巻き付ける際に、チューブ又はフイルムの少なく
とも一の表面の長手方向にリブ状の突起を付与した熱収
縮性チューブ又はフイルムを使用することができる。こ
のようにリブを付与することにより、管又はパイプに巻
き付けた熱収縮性チューブ又はフイルムが収縮後、横ず
れするのを防止し、管又はパイプの連結・接続をより確
実なものにすることができる。
【0030】リブ状突起は、チューブ又はフイルムを押
し出すダイの形状を変えることにより、付与することが
できる。例えば、図8に示したように、ダイ18の外周
部に付与すべきリブの形状部19を設けることにより、
チューブ又はフイルムにリブ状突起を付与することがで
きる。リブ状突起の形状は、種々の形状をとることがで
きる。例えば、図10に示したように、長方形(図10
(a))、円形(図10(b))又は三角形(図10
(c))をとることができる。図8のダイから押し出さ
れたチューブ又はフイルム20の表面には、図9に示し
たように、リブ状突起21が付与される。
【0031】
【実施例1】外径が200mmの管を接続するに際し、
ポリ塩化ビニル系の折径(フラット径)200mmで、
厚みが0.1mmの熱収縮チューブを用意した。このチ
ューブの沸水収縮率は、縦方向が25%、横方向が40
%になるよう二軸延伸したものである。長さ約5mのチ
ューブを用意した。そして、このチューブの一方の面
に、巾25mmの両面接着テープを貼りつけた。接続す
る管15は、図7に示したように、外径200mmで、
各々の端部17から10mmのところに巾10mmで深
さ5mmの溝16を管の円周上に有している。
【0032】接着する互いの管の端を合わせて、折径2
00mmのチューブの一方の面に接着させた両面接着チ
ープの剥離紙を剥がしながら、チューブを管に対して概
ね10度になるよう螺旋状に巻き付けた。この際、重ね
のり代分として折径の四分の一以上が重なり合うように
巻き付けた。チューブの管への巻き付けた後、80〜9
8℃の熱水をチューブに直接かけて、チューブを収縮さ
せて管を接着させた。
【0033】
【実施例2】外径が200mmのストレートの管を接続
するのに、ポリエステル系二軸延伸チューブを用意し
た。該チューブの折径は150mm、厚みは0.05m
m、縦方向沸水収縮率は30%、横方向沸水収縮率は4
5%、フィルムの長さ約10mのもので、チューブの両
端には縦50mm×横50mmの大きさの両面接着テー
プを同一面上にならないよう貼りつけた。次に、これを
実施例1と同様に概ね10度の角度で、折径の四分の一
以上の重ねのり代を持たせて巻いていき、長さ約10m
のチューブのうちの半分の長さで接合面に対して左右同
じ分量を巻いた。その後、200℃の熱風が出るよう設
定したジェッターを用いて、チューブを収縮させた。こ
の後、残りのチューブを折り返してターンさせ、二巻き
目を巻いた。この場合、巻き方向は、一巻き目とは逆方
向にして順次巻いていった。チューブの端部は両面テー
プの剥離紙を剥がした後、実施例1と同様のジェッター
にてチューブを収縮させ管を接合させた。熱風の温度
は、管又はパイプの大きさにより適宜変更するのがよ
い。管又はパイプが大きいと、熱風の持つ熱量の多く
が、管又はパイプの温度上昇に消費され、チューブ又は
フイルムの収縮に寄与する割合が小さくなるからであ
る。また、管又はパイプ自身の温度が極端に上昇するこ
とは避けるのがよい。
【0034】
【発明の効果】従来の汚水、雨水等の廃水工法で使われ
る管又はパイプの接続方法は、止め金具又は射出成形し
た成形部品等の接続部品を用いて行うものである。とこ
ろが、これらの接続部品は、高価であり、実際の施工現
場では、粘着テープを用いて簡易的に接続してしまうの
が現実であった。これに対して、本発明では、連結・接
続用の短管や専用の止め具を使用することなく、簡便で
しかも確実に、低コストで管やパイプ等を接続すること
ができる。更に、連結・接続すべき管やパイプの大きさ
に対応した大きさの連結・接続用の止め具を用意する必
要がなく、異なる大きさの管やパイプに対して対応の自
由度が高いものである。
【0035】本発明では、コストは従来工法の四分の一
程度で済むことと、施工方法が容易であることから、工
事の短縮化を図ることができる。また、管又はパイプの
改修工事において発生する廃棄物のリサイクルの点で
も、熱可塑性樹脂製のチューブ又はフィルムを管又はパ
イプの接続に使用するため有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 管を連結・接続する従来の方法の一例を示す
図である
【図2】 電設パイプを連結・接続する従来の方法の一
例を示す図である
【図3】 管を連結・接続する従来の方法の他の例を示
す図である
【図4】 本発明の管又はパイプを連結・接続する方法
の一例を示す図である
【図5】 本発明の管又はパイプを連結・接続する方法
の他の例を示す図である
【図6】 螺旋角度を説明する図である
【図7】 実施例1で使用した管の形状を示す図である
【図8】 ダイの形状を示す図である
【図9】 チューブ又はフイルム表面上のリブ状突起を
示す図である
【図10】リブ状突起の形状の例を示す図である
【符号の説明】
1、3 ヒューム管 2、 接続短管 4 電設用パイプ接続管 5 パッキン 6、7 電設用パイプ 8 ヒューム管 9 ヒューム管の端 10 ヒューム管の他の端 11、12 管又はパイプ 13、14 熱収縮性チューブ 15、15’ 管 16、16’ 溝 17、17’ 端部 18 ダイ 19 リブの形状部 20 チューブ又はフイルム 21 リブ状突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA15 BA26 BA34 CB03 CB14 CB15 CB18 CB23 CB29 DA26 DB15 DB23 4F211 AC02 AC03 AD05 AD08 AD12 AE01 AG08 AH11 TA11 TC11 TD07 TN02 TN57

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管又はパイプを連結・接続するに際し、該
    管又はパイプの末端同士を接触させ、該管又はパイプの
    接触部周辺に熱収縮性チューブ又はフイルムを該管又パ
    イプの外側に巻き付け、熱処理することを特徴とする管
    又はパイプの連結・接続方法。
  2. 【請求項2】前記熱収縮性チューブ又はフイルムを管又
    はパイプに螺旋状に巻き付けることを特徴とする請求項
    1に記載の管又はパイプの連結・接続方法。
  3. 【請求項3】前記熱収縮性チューブ又はフイルムを管又
    はパイプに巻き付ける際に、二層以上に巻き付け、二層
    以降の巻き付け方向がその直前の巻き付け方向と反対方
    向であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の管又はパイプの連結・接続方法。
  4. 【請求項4】前記熱収縮性チューブ又はフイルムを管又
    はパイプに巻き付ける際に、チューブ又はパイプの巻き
    付け角度を3〜60度とすることを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれかに記載の管又はパイプの連結・
    接続方法。
  5. 【請求項5】前記熱収縮性チューブ又はフイルムの少な
    くとも一層が、ポリ塩化ビニル系、ポリオレフィン系、
    ポリビニールアルコール系、ポリエステル系、ポリスチ
    レン系若しくはポリアミド系の熱収縮性チューブ又はフ
    イルムであることを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれかに記載の管又はパイプの連結・接続方法。
  6. 【請求項6】前記熱収縮性チューブ又はフイルムが、一
    軸方向又は二軸方向に延伸され、縦方向又は横方向の少
    なくとも一方向の沸水収縮率が1〜55%で、該チュー
    ブ又はフイルムの厚みが20〜300μmであることを
    特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の管
    又はパイプの連結・接続方法。
  7. 【請求項7】管又はパイプを連結するために巻き付ける
    前記熱収縮性チューブ又はフイルムの管又はパイプに巻
    き付ける側の表面上に、両面接着テープを貼り付けるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の管又はパイプの連結・接続方法。
  8. 【請求項8】管又はパイプを連結するために巻き付ける
    前記熱収縮性チューブ又はフイルムの管又はパイプに巻
    き付ける側の表面上に、粘着剤又は接着剤を塗布するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の管又はパイプの連結・接続方法。
  9. 【請求項9】管又はパイプを連結するために巻き付けた
    前記熱収縮性チューブ又はフイルムの表面上に、ガラス
    繊維からなるテープ又はクロスを貼り付けることを特徴
    とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の管又は
    パイプの連結・接続方法。
  10. 【請求項10】管又はパイプを連結するために巻き付け
    る前記熱収縮性チューブ内に、ガラス繊維からなるテー
    プ又はクロスを挿入したことを特徴とする請求項1から
    請求項8のいずれかに記載の管又はパイプの連結・接続
    方法。
  11. 【請求項11】前記熱収縮性チューブ又はフイルムを管
    又はパイプに巻き付ける際に、前記チューブ又はパイプ
    の巻き付け末端を既に巻き付けたチューブ又はパイプの
    一部に接着させることを特徴とする請求項1から請求項
    10のいずれかに記載の管又はパイプの連結・接続方
    法。
  12. 【請求項12】前記熱収縮性チューブ又はフイルムを管
    又はパイプに巻き付ける際に、チューブ又はフイルムの
    少なくとも一の表面の長手方向にリブ状の突起を付与し
    た熱収縮性チューブ又はフイルムを使用することを特徴
    とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の管又
    はパイプの連結・接続方法。
  13. 【請求項13】熱処理温度が80℃以上であることを特
    徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の管
    又はパイプの連結・接続方法。
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