JP2003027506A - コンクリート擁壁の構築方法及び該方法で使用される型枠パネル - Google Patents

コンクリート擁壁の構築方法及び該方法で使用される型枠パネル

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JP2003027506A
JP2003027506A JP2001212320A JP2001212320A JP2003027506A JP 2003027506 A JP2003027506 A JP 2003027506A JP 2001212320 A JP2001212320 A JP 2001212320A JP 2001212320 A JP2001212320 A JP 2001212320A JP 2003027506 A JP2003027506 A JP 2003027506A
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concrete
retaining wall
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formwork
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Kosuke Inoishi
幸介 猪石
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SANKYO CONCRETE KK
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SANKYO CONCRETE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工手間が簡素化され、工期が短縮され、擁
壁を安価に構築することができる、コンクリート擁壁の
構築方法を提供する。 【解決手段】 基礎1上に、擁壁の法勾配に一致する傾
斜角度を有するコンクリート製のベース型枠パネル2を
固定設置し、このベース型枠パネル2に連結金具6を取
付け、ベース型枠パネル2の裏側にコンクリートを打設
し、ベース型枠パネル2上にコンクリート製の型枠パネ
ル3を積み上げて連結金具6によって連結し、この連結
金具6に鉄筋10を連結して型枠パネル3を裏側から支
持し、そして型枠パネル3の裏側にコンクリートを打設
し、この型枠パネルの積み上げ、連結金具6と鉄筋10
の取付け及びコンクリートの打設を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート擁壁
の構築方法及び該方法で使用される型枠パネルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、現場で作業用足場を組立て、型
枠を設置し、型枠の中にコンクリートを打設充填し、そ
してコンクリートが固化した後で型枠と作業用足場を解
体することにより、コンクリート擁壁を構築していた。
この構築方法の場合、作業用足場と型枠の設置及び解体
のために、施工手間、ひいては時間がかかる。よって、
工期が長くなり、構築コストが高くつく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、施工手間が簡素化され、工期が短縮され、擁壁を安
価に構築することができる、コンクリート擁壁の構築方
法と、該方法で使用される型枠パネルを提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、コンクリー
ト擁壁の構築方法においては、基礎上に、擁壁の法勾配
に一致する傾斜角度を有するコンクリート製のベース型
枠パネルを固定設置し、このベース型枠パネルに連結金
具を取付け、ベース型枠パネルの裏側にコンクリートを
打設し、ベース型枠パネル上にコンクリート製の型枠パ
ネルを積み上げて連結金具によって連結し、この連結金
具に鉄筋を連結して型枠パネルを裏側から支持し、そし
て型枠パネルの裏側にコンクリートを打設し、この型枠
パネルの積み上げ、連結金具と鉄筋の取付け及びコンク
リートの打設を繰り返すことにより、コンクリート擁壁
を構築することによって解決される。更に、コンクリー
ト擁壁の構築方法で使用される型枠パネルは、ベース型
枠パネルが水平な底部と、擁壁の法勾配に一致する傾斜
角度を有する傾斜部とからなり、このベース型枠パネル
の上に積み上げられる型枠パネルが偏平板状に形成され
ていることを特徴とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】本発明によるコンクリート擁壁
の構築方法及び該方法で使用される型枠パネルの場合、
ベース型枠パネルと型枠パネルが擁壁の型枠を形成し、
擁壁構築後擁壁の一部としてそのまま残るので、従来の
ように作業用足場や型枠を現場で組み立てたり、擁壁構
築後解体する必要がない。よって、施工手間が簡素化さ
れ、工期が短縮されるので、擁壁を安価に構築すること
ができる。更に、ベース型枠パネル、型枠パネル、連結
金具及び鉄筋からなる型枠装置の構造が非常に簡単であ
る。更に、ベース型枠パネルの傾斜角度を選択すること
により、種々の法勾配の擁壁を構築することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、図を参照して本発明の実施
の形態を詳しく説明する。図1は、本発明によるコンク
リート擁壁の構築方法に従って構築された擁壁の縦断面
図である。図1において、1は基礎、2は予め製作さ
れ、この基礎1上に固定設置されたコンクリート製のベ
ース型枠パネル、3は同様に予め製作され、このベース
型枠パネル1上に積み重ねられたコンクリート製の偏平
板状の型枠パネルである。基礎1は例えば現場打ちされ
たコンクリート、ならしコンクリート、岩盤等である。
【0007】ベース型枠パネル2は図2,3に示すよう
に、底部4と傾斜部5とから一体に形成されている。こ
の底部4は基礎1上に水平に固定される。傾斜部5はこ
の水平な底部4に対して傾斜しており、この傾斜角度に
よってコンクリート擁壁の法勾配が決定される。例えば
1:0.1、1:0.2、1:0.3、1:0.4、
1:0.5の法勾配を生じるベース型枠パネル2が用意
され、現場に応じて選択される。
【0008】型枠パネル3は擁壁の表側で、傾斜部5の
傾斜角度と同じ角度で傾斜部5上に積み重ねられる。そ
のために、型枠パネル3はその外周エッジが傾斜部5の
エッジ及び他の型枠パネル3のエッジに嵌合するように
形成され、かつクレーン等で吊り下げた状態で2本の連
結金具6によって互いに連結される。この連結金具6は
図4に示すように、例えばL字形鋼からなり、ボルト7
を挿入するための2つの穴8a,8bを有する。この上
側の穴8aは長穴として形成されている。連結金具6は
型枠パネル3の裏面と面一になるようにこの裏面に形成
された縦溝3aに嵌め込まれる。連結金具6を型枠パネ
ル3に固定するために、ボルト7が連結金具6の穴8
a,8bに挿入され、型枠パネル3に埋め込まれたナッ
ト状のインーサート9にねじ込まれている。
【0009】ベース型枠パネル2の傾斜部5と、型枠パ
ネル3の表面は粗面であってもよいが、石割のような模
様を有していてもよいし、または石張であってもよい。
【0010】擁壁の裏側には、型枠パネル3と同じ型枠
パネル3′が積み重ねられている(図1参照)。この型
枠パネル3′も連結金具6とボルト7によって互いに連
結されている。
【0011】図1に示すように、型枠パネル3,3′は
更に、鉄筋10によって支持されている。この鉄筋10
は一端が型枠パネル3,3′の連結金具6に、他端が打
設コンクリート11内に埋め込み固定されたアンカー1
2に溶接等によって固定されている。
【0012】次に、上記の構造のコンクリート擁壁の施
工について説明する。先ず最初に、基礎1、例えばコン
クリート基礎が形成され、この基礎にアンカー12が埋
め込み固定される。続いて、この基礎1上に、ベース型
枠パネル2が水平に固定設置され、そしてベース型枠パ
ネル2の傾斜部5の裏側に連結金具6がボルト7によっ
て固定され、この連結金具6とアンカー12に鉄筋10
が溶接される。同様に、擁壁の裏側の型枠パネル3′が
基礎1上に立設され、連結金具6がボルトによって型枠
パネル3′に固定され、この連結金具6とアンカー12
に鉄筋10が溶接される。そして、ベース型枠パネル2
と基礎1と型枠パネル3′との間にコンクリートが打設
充填される。
【0013】コンクリートが固化した後で、次の段の型
枠3,3′がクレーン等によって積み上げられ、連結金
具6と鉄筋10が取付けられ、そしてコンクリートが打
設される。これを繰り返すことにより、上記構造のコン
クリート擁壁が構築される。
【0014】上記の方法で擁壁を構築する場合、ベース
型枠パネル2と型枠パネル3,3′が擁壁の型枠を形成
し、擁壁構築後擁壁の一部としてそのまま残るので、従
来のように作業用足場や型枠を現場で組み立てる必要が
なく、また擁壁構築後、型枠や足場を解体する必要がな
い。よって、施工手間が簡素化され、工期が短縮される
ので、擁壁を安価に構築することができる。更に、ベー
ス型枠パネル2、型枠パネル3,3′、連結金具6及び
鉄筋10からなる型枠装置の構造が非常に簡単である。
更に、ベース型枠パネル2の傾斜角度を選択することに
より、種々の法勾配の擁壁を構築することができる。
【0015】図5,6には型枠パネル3の他の実施の形
態が示してある。この型枠パネル3は連結金具6を取付
ける縦溝3aの範囲内に、ポケット状の凹部13を有す
る。この凹部13は縦溝3aの上下端部において型枠パ
ネル3の接合面14に形成されており、型枠パネル3の
積み重ね時に互いに接続する(図6参照)。この凹部1
3の幅が連結金具6の幅よりも大きいので、コンクリー
トを打設するときに、コンクリートが連結金具6の傍ら
を通って凹部13内に充填される。よって、型枠パネル
3の接合面14の間から水が侵入して連結金具6が腐食
するのを防ぐことができる。
【0016】この実施の形態では更に、ボルトがJ形ボ
ルト7′として形成されている。このJ形ボルト7′は
裏込コンクリート11に対する定着作用を高める。更
に、連結金具6の代わりに、このJ形ボルト7′に鉄筋
10を連結してもよい。
【0017】図7には、型枠パネル3′と連結金具6′
の他の実施の形態が示してある。この場合、連結金具
6′がフラットバーとして形成され、J形ボルト7′を
挿入するための穴8cを1つだけ備えている。連結金具
6′はJ形ボルト7′によって型枠パネル3′の上側に
設けたインサート9に固定され、この型枠パネル3′上
に積み上げた上側の型枠パネル3′の下側部分を支持す
る。この実施の形態は連結金具6′が穴8cを1つだけ
有するフラットバーとして形成されているので、構造が
簡単で安価である。この場合にも、J形ボルト7′に鉄
筋10を連結することができる。
【0018】図8〜10は本発明の他の擁壁構築方法を
示している。図8の場合、ベース型枠パネル2と型枠パ
ネル3′の間隔が狭いため、アンカー12が1個だけ設
けられ、このアンカー12に両鉄筋10が連結されてい
る。
【0019】図9の場合、裏側にもベース型枠パネル
2′が設置されている。このベース型枠パネル2′は表
側のベース型枠パネル2と逆向きに配置されている。こ
の場合にも、アンカー12が1個だけ設けられ、このア
ンカー12に両鉄筋10が連結されている。
【0020】図10の場合、表側のベース型枠パネル2
と裏側のベース型枠パネル2′の間隔が大きいため、ア
ンカー12が2個設けられ、このアンカー12にそれぞ
れ鉄筋10が連結されている。
【0021】図示していない他の実施の形態では、ナッ
ト状のインサート9の代わりに、短いアングル材が型枠
パネル3に埋め込み固定されている。この場合、アング
ル材の一方のアームが型枠パネル3に埋め込まれ、他方
のアームが型枠パネル3の裏面から垂直に突出し、連結
金具取付け用ボルト7,7′を挿入するための穴を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンクリート擁壁の構築方法に従
って構築された擁壁の縦断面図である。
【図2】ベース型枠パネルの側面図である。
【図3】ベース型枠パネルの平面図である。
【図4】型枠パネルと連結金具の斜視図である。
【図5】他の型枠パネルとボルトを示す図である。
【図6】図5の型枠パネルの一部を裏側から見た図であ
る。
【図7】他の型枠パネルと連結金具を示す図である。
【図8】本発明の他の擁壁構築方法を示す図である。
【図9】本発明の他の擁壁構築方法を示す図である。
【図10】本発明の他の擁壁構築方法を示す図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 ベース型枠パネル 3 型枠パネル 4 ベース型枠パネルの底部 5 ベース型枠パネルの傾斜部 6 連結金具 7 ボルト 10 鉄筋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎(1)上に、擁壁の法勾配に一致す
    る傾斜角度を有するコンクリート製のベース型枠パネル
    (2)を固定設置し、 このベース型枠パネル(2)に連結金具(6)を取付
    け、ベース型枠パネル(2)の裏側にコンクリートを打
    設し、 ベース型枠パネル(2)上にコンクリート製の型枠パネ
    ル(3)を積み上げて連結金具(6)によって連結し、
    この連結金具(6)に鉄筋(10)を連結して型枠パネ
    ル(3)を裏側から支持し、そして型枠パネル(3)の
    裏側にコンクリートを打設し、 この型枠パネルの積み上げ、連結金具(6)と鉄筋(1
    0)の取付け及びコンクリートの打設を繰り返すことに
    より、コンクリート擁壁を構築する、コンクリート擁壁
    の構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンクリート擁壁の構築
    方法で使用されるコンクリート製の型枠パネルにおい
    て、ベース型枠パネル(2)が水平な底部(4)と、擁
    壁の法勾配に一致する傾斜角度を有する傾斜部(5)と
    からなり、このベース型枠パネル(2)の上に積み上げ
    られる型枠パネル(3)が偏平板状に形成されているこ
    とを特徴とする型枠パネル。
JP2001212320A 2001-07-12 2001-07-12 コンクリート擁壁の構築方法及び該方法で使用される型枠パネル Withdrawn JP2003027506A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101070379B1 (ko) 2009-07-30 2011-10-05 (주)삼미세계스톤 자연석 옹벽의 시공구조 및 시공방법
CN114059582A (zh) * 2021-11-19 2022-02-18 北京城建集团有限责任公司 一种不规则形状重力式挡土墙施工工艺

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Effective date: 20081007