JP6624572B2 - 壁面パネルと施工方法 - Google Patents
壁面パネルと施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6624572B2 JP6624572B2 JP2017183025A JP2017183025A JP6624572B2 JP 6624572 B2 JP6624572 B2 JP 6624572B2 JP 2017183025 A JP2017183025 A JP 2017183025A JP 2017183025 A JP2017183025 A JP 2017183025A JP 6624572 B2 JP6624572 B2 JP 6624572B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall panel
- wall
- extended
- expansion
- nut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
問題解消には、貫通孔の隙間にセメントミルク注入と、壁面背面への増し打ちコンクリート等の方法はあるが、効率は悪くコストも上がる。
本発明は、人命最優先の事故防止を行うため、積み上げて固定したパネルが容易にずれない、頑丈なコンクリート壁面パネルを提供することを目的とする。
前記壁面パネルの据え付けと、積み上げの安定を図るため、
前記壁面パネルの背面から後方に、四角柱状に突出する上面の拡張積み上げ部と、前記拡張積み上げ部と対向させた、前記壁面パネルの背面から後方に、四角柱状に突出する下面の拡張据え付け部と、
前記拡張積み上げ部と前記拡張据え付け部を連結させる2本の支柱で構成した壁面パネルを提供する。
上記に記載の壁面パネルにおいて、
前記拡張積み上げ部と、前記拡張据え付け部とに、上下方向の軸線が一致したボルト挿入孔を数箇所設け、
前記拡張積み上げ部と、前記拡張据え付け部の両側面の中心付近には、各1個の埋め込みナットを設け、
前記支柱の背面には、各1個または各2個の埋め込みナットを設けたことを特徴とする壁面パネルを提供する。
またこの壁面パネルを用いた盛土構造物の施工方法において、
積上げた壁面パネルは、下に位置する壁面パネルの前記拡張積み上げ部と、上に位置する壁面パネルの前記拡張据え付け部のボルト挿入孔に、ボルトを挿入してナットで締め付けることにより、上下の前記壁面パネルを固定し、下に位置する壁面パネルの前記拡張積み上げ部側面の埋め込みナットと、上に位置する壁面パネルの前記拡張据え付け部側面の埋め込みナットとを、プレートで連結させ、ボルトで締め付けることにより、固定された上下の前記壁面パネルの水平方向のずれを防止して壁面を形成し、前記壁面パネルの前記支柱の背面の埋め込みナットに、転倒防止鉄筋を取付けて固定してから、前記壁面と法面の間に盛土材を打設することにより、前記壁面パネルと、盛土材との一体化を図った盛土構造物を構築することを特徴とする、壁面パネルの施工方法を提供する。
また積み上げたパネルを数か所のボルト固定した上に、プレート連結することで、壁面パネルの水平方向のずれを防止して壁面を形成することができ、壁面パネルの支柱に転倒防止鉄筋を取付けることで、壁面と盛土材の一体化を図ることができる。
したがって、壁面の転倒防止機能を備えた頑丈な壁面パネルを提供することにより、工事の安全とコストの低減が図れる。
本発明の壁面パネル1は、コンクリート製で盛土構造物の壁面を形成するものである。
壁面パネル1は、パネル背面に拡張積み上げ部3と拡張据え付け部4と支柱5を設け、拡張積み上げ部3と拡張据え付け部4とには、上下に貫通するボルト挿入孔6と、それぞれの両側面にはプレート連結用の埋め込みナット7を有し、支柱4には転倒防止鉄筋取付け用埋め込みナット8を有してからなる。(図1)
壁面パネル1を立てて積み上げたとき、拡張積み上げ部3は、壁面パネル1の上面の背面側後方に四角柱状に突出したもので、上に位置する積み上げた壁面パネル1の拡張据え付け部4の下面と接合して、積み上げた壁面パネルを支えて安定させるためのものであり、幅は壁面パネルの幅の1/2以上で、壁面部2の厚みと同等以上の四角柱状が望ましい。(図2)
壁面パネル1を立てて積み上げたとき、拡張据え付け部4は、壁面パネル1の下面の背面側後方に四角柱状に突出したもので、下に位置する壁面パネル1の拡張積み上げ部3の上面と接合して、積み上げた壁面パネルを据え付けて安定させるためのものであり、幅は壁面パネルの幅の1/2以上で、壁面部2の厚みと同等以上の四角柱状が望ましい。(図2)
従来の壁面パネルは、軽量化による施工コスト抑制を図っているため、壁面の強度を現状以上に増加させることは、ほぼ限界に近い。
本願の支柱5は、拡張積み上げ部3と拡張据え付け部4とを連結して支持するもので、拡張積み上げ部3と拡張据え付け部4と同等の四角柱状の支柱を2本設けた場合、支柱が無い場合と比較すると、壁面パネルの曲げ強度及び壁面パネルの積上げ連結の曲げ強度が約2倍〜約3倍となり、大幅な壁面強度の向上が期待できる。(図2)
ボルト挿入孔6は、壁面パネル1を積上げて据え付けたとき、拡張積み上げ部3と拡張据え付け部4の貫通孔の位置が一致するように形成されたものであり、挿入するボルトの径より僅かに大きくすることが望ましい。
プレート連結用埋め込みナット7は、拡張積み上げ部3と拡張据え付け部4の両側面に設けられ、連結プレート10とボルト10aで連結して固定するもので、壁面パネル1のずれを防止するためものである。(図2)
転倒防止鉄筋取付け用埋め込みナット8は、支柱5の背面に設けられ、転倒防止鉄筋11を取付けることで、壁面パネル1の背面に打設される盛土材と壁面との一体化を図るためのものである。(図2)
次に、壁面パネル1を用いた壁面の構築と盛土構造物の施工方法について説明する。
積み上げた壁面パネル1の拡張積み上げ部3と拡張据え付け部4とのボルト挿入孔6に連結ボルト9を挿入し、適切なワッシャー9aを用いてナット9bで固定する。(図3)
また使用する連結ボルト9には樹脂ナット9cを用いて固定するものもあり、何れを用いてもよい。(図4)
ボルト連結は、1壁面パネルあたり3箇所が望ましいが、パネルの幅が小さい場合は、2箇所でもよい。
〈2〉プレート連結
従来は上記のボルト連結だけで積上げたパネルを固定していたが、壁面パネルの積上げを繰り返して壁面が高くなるほど、壁面が前方へ転倒するリスクが高くなる。
したがって、壁面パネルの積上げ連結の強度を大きくして、連結したパネルのずれを防止することは必須である。
本願のプレート連結は、上記のボルト連結に加え、積み上げた壁面パネル1の拡張積み上げ部3と拡張据え付け部4との両側面の埋め込みナット7を連結プレート10とボルト10aで連結固定することで、連結強度を高め、積み上げた壁面パネルの水平方向のずれを防止して、安全性の向上を図るものである。(図5)
〈3〉最下段の壁面パネルの固定
基礎部を構築するため、ベース基礎パネル12の埋め込みナット13と、壁面パネル1の拡張据え付け部4のボルト挿入孔6の軸線が一致するように、壁面パネル1を据え付け、ボルト挿入孔6に連結ボルト9を挿入して固定する。(図6)
〈4〉基礎部の形成
上記〈3〉のベース基礎パネル12に壁面パネル1を固定した最下段の壁面パネルを、必要とする距離だけ水平に必要個数を並べて設置し、それぞれの支柱5の背面の埋め込みナット8に転倒防止鉄筋11を取付けて、法面14と壁面パネルとの間及び掘削空間に埋戻しコンクリート15を壁面パネルの高さの約1/2まで打設する。(図6)
なお転倒防止鉄筋11は、埋戻しコンクリート15の中に埋まる位置で、壁面パネル1個あたり1箇所または2箇所取付けてコンクリートと壁面パネルを一体化させ、基礎部を形成する。
〈5〉盛土底盤部の形成
上記〈4〉の基礎部の壁面パネルの上部に、壁面パネル1を必要とする距離だけ水平に必要個数を並べて積上げて、それぞれをボルト連結とプレート連結で壁面パネルを固定し、それぞれの支柱5の背面の埋め込みナット8に転倒防止鉄筋11を取付けて、法面14と壁面パネルとの間に埋戻しコンクリート15を、積上げた上に位置する壁面パネルの高さの約1/2まで打設する。
なお転倒防止鉄筋11は、埋戻しコンクリート15の中に埋まる位置で、壁面パネル1個あたり1箇所または2箇所取付けてコンクリートと壁面パネルを一体化させ、底盤部を形成する。
また、打設した埋戻しコンクリート15の最上面は、法面14から壁面パネル1の背面までの距離を2m以上確保して、盛土の安定を図った盛土底盤を形成する。(図7)
〈6〉壁面の形成と盛土との構成
上記〈5〉の底盤部の壁面パネルの上部に、壁面パネル1を必要をする距離だけ水平に必要個数を並べて積上げて、それぞれをボルト連結とプレート連結で壁面パネルを固定し、それぞれの支柱5の背面の埋め込みナット8に転倒防止鉄筋11を取付けて、法面14と壁面パネルとの間に盛土材16を、積上げた上に位置する壁面パネルの高さの約1/2まで打設する。
なお転倒防止鉄筋11は、盛土材の中に埋まる位置で、壁面パネル1個あたり1箇所または2箇所取付けて、盛土材と壁面パネルを一体化させ、壁面と盛土層を形成する。
後は、この工程を1工程として、繰り返しながら必要な高さまで壁面パネルの積み上げと、盛土材の打設を行い、最上部は盛土材を壁面パネルの高さ一杯まで打設して壁面と盛土層を形成する。
以上により、安全で安定した盛土構造物の構築が可能となる。(図7)
Claims (2)
- 壁面パネルの背面から後方に、四角柱状に突出する上面の拡張積み上げ部と、前記拡張積み上げ部と対向させた、前記壁面パネルの背面から後方に、四角柱状に突出する下面の拡張据え付け部と、
前記拡張積み上げ部と前記拡張据え付け部を連結させる2本の支柱で構成し、
前記拡張積み上げ部と、前記拡張据え付け部とに、上下方向の軸線が一致した貫通孔のボルト挿入孔を数箇所設け、
前記拡張積み上げ部と、前記拡張据え付け部の両側面の中心付近に は、各1個の埋め込みナットを設け、前記支柱の背面には、各1個または各2個の埋め込みナットを設けたことを特徴とする壁面パネル。 - 請求項1に記載の壁面パネルを用いた盛土構造物の施工方法において、
積上げた壁面パネルは、下に位置する壁面パネルの前記拡張積み上げ部と、上に位置する壁面パネルの前記拡張据え付け部のボルト挿入孔に、ボルトを挿入してナットで締め付けることにより、上下の前記壁面パネルを固定し、下に位置する壁面パネルの前記拡張積み上げ部側面の埋め込みナットと、上に位置する壁面パネルの前記拡張据え付け部側面の埋め込みナットとを、プレートで連結させ、ボルトで締め付けることにより、固定された上下の前記壁面パネルの水平方向のずれを防止して壁面を形成し、
前記壁面パネルの前記支柱の背面の埋め込みナットに、転倒防止鉄筋を取付けて固定してから、前記壁面と法面の間に盛土材を打設することにより、 前記壁面パネルと、前記盛土材との一体化を図った盛土構造物を構築することを特徴とする、壁面パネルの施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017183025A JP6624572B2 (ja) | 2017-09-04 | 2017-09-04 | 壁面パネルと施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017183025A JP6624572B2 (ja) | 2017-09-04 | 2017-09-04 | 壁面パネルと施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019044561A JP2019044561A (ja) | 2019-03-22 |
JP6624572B2 true JP6624572B2 (ja) | 2019-12-25 |
Family
ID=65812534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017183025A Active JP6624572B2 (ja) | 2017-09-04 | 2017-09-04 | 壁面パネルと施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6624572B2 (ja) |
-
2017
- 2017-09-04 JP JP2017183025A patent/JP6624572B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019044561A (ja) | 2019-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102015564B1 (ko) | 자립식 패널옹벽 시공방법 및 상기 시공방법에 의해 시공된 자립식 패널옹벽 구조물 | |
KR102234513B1 (ko) | 자립 기둥과 저항 기초 블럭을 이용한 블록식 보강토 옹벽 구조물 및 이의 시공공법 | |
JP2007291707A (ja) | 盛土構造物およびその構築方法 | |
JP2017155574A (ja) | 擁壁の構築方法 | |
JP2004176482A (ja) | 非埋込み型柱脚の施工方法及びその非埋込み型柱脚構造 | |
JP5635048B2 (ja) | ソーラーパネル設置用の基礎 | |
JP3690437B2 (ja) | 既存建築物の耐震補強構造 | |
JP2020070705A (ja) | 軽量盛土擁壁構造物の構築方法 | |
JP6543077B2 (ja) | 構造物の施工方法 | |
JP6624572B2 (ja) | 壁面パネルと施工方法 | |
JP2000328586A (ja) | 土留擁壁 | |
JP6461690B2 (ja) | 基礎構造及び基礎施工方法 | |
KR101992928B1 (ko) | 전면판철근을 일체로 구비한 배면부벽 시공방법 및 이를 이용한 시공된 부벽식옹벽 | |
JP4060135B2 (ja) | 土木構造物 | |
JP3209447U (ja) | 免震構造基礎 | |
KR100823348B1 (ko) | 강합성옹벽 시공방법 | |
JP2832708B2 (ja) | アンカ−フレ−ム | |
JP4282507B2 (ja) | 軽量盛土構造体およびそれを利用した軽量盛土構造体の拡幅施工方法 | |
JP3237490U (ja) | 補強金具および補強構造 | |
JP2013040538A (ja) | 擁壁ブロック、擁壁ブロック用支柱及び擁壁ブロックの固定方法 | |
JP7378986B2 (ja) | 塀 | |
JP7197841B2 (ja) | プレキャスト製基礎ブロック | |
JP2013064296A (ja) | 傾斜地における宅地造成用の擁壁構造 | |
JP2016156188A (ja) | 抗土圧構造物及び抗土圧構造物の構築方法 | |
JP4452313B1 (ja) | 耐震型ベース装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171114 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20181031 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181031 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190731 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190806 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6624572 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |