JP2554382B2 - 住 宅 - Google Patents

住 宅

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JP2554382B2 JP2089656A JP8965690A JP2554382B2 JP 2554382 B2 JP2554382 B2 JP 2554382B2 JP 2089656 A JP2089656 A JP 2089656A JP 8965690 A JP8965690 A JP 8965690A JP 2554382 B2 JP2554382 B2 JP 2554382B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンクリート製基礎の上に建物が建てられ
る住宅に係り、ユニット住宅や、鉄骨軸組みを含めた在
来工法による住宅に利用できるものである。
〔背景技術〕
従来の住宅において、コンクリート製基礎とこの基礎
の上に建てられる建物との連結構造は、基礎にアンカー
ボルトを植設し、このアンカーボルトで建物の土台と基
礎とを結合したり、基礎内にグラウト材を充填したシー
ス管を埋設し、このシース管内に建物から下向きに突設
したアンカーボルトを挿入し、グラウト材の凝固によっ
て基礎と建物とを結合するものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このため、従来では、建物は基礎のコンクリート成分
だけと連結されており、建物と基礎との連結強度は必ず
しも大きなものではなかった。また、これに加えて、コ
ンクリート基礎は建設現場工事で作られるため、建設現
場ごとに施工精度のばらつきが大きく、必要とされる構
造強度が設計通りに得られているかどうかについての信
頼性に欠ける問題があった。例えば台風通過地域に建て
られる住宅では建物に大きな荷重が作用し、このため、
建物と基礎とを大きな強度で連結することが必要とさ
れ、その強度を確実に住宅の耐用年数だけ維持できる構
造が求められていた。
本発明の目的は、基礎とこの基礎の上に建てられる建
物との連結強度を大きくでき、建設現場の施工精度に影
響されずに期待される構造強度を確実に得ることができ
る住宅を提供するところにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る住宅は、基礎内に、基礎支持地盤の上に
立設されているとともに、基礎の上に建てられた建物の
重量を支持している骨組みが設けられ、この基礎の骨組
みと、前記建物の骨組みとが連結金具を介して連結さ
れ、かつ、この連結金具に昇降自在に設けられた昇降部
材に前記建物の骨組みが載せられていることを特徴とす
るものである。
〔作用〕
本発明では、基礎内に基礎の骨組みが設けられ、この
骨組みは基礎支持地盤の上に立設されているとともに、
基礎の上に建てられた建物の重量を支持しており、建物
の骨組みは基礎の骨組みに連結金具を介して連結されて
いるため、建物は基礎に建設現場での施工精度に影響さ
れずに大きな強度で連結されることになり、建物に作用
する大きな荷重は基礎に確実に伝達されて基礎で受けら
れることになる。
また、連結金具には昇降部材が設けられており、建物
の骨組みはこの昇降部材に載せられるため、昇降部材を
昇降させることによりこの骨組みの正確な水平出しを行
え、また基礎と建物との間に所定大きさの通気口を形成
することも可能になる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本実施例が適用された住宅1の全体概略図を
示し、この図では住宅1の基礎2は基礎用の骨組み3だ
けが示されている。本実施例に係る住宅1は基礎2の上
に建てられる建物4が複数の住宅ユニット5で形成され
たユニット住宅となっており、第14図はこの住宅ユニッ
ト5の骨組み6を示す。骨組み6は四隅の4本の柱7の
上端間、下端間を各4本の上梁8、下梁9で結合するこ
とにより構成され、骨組み6には工場で壁材や床材等が
取り付けられ、このように工場で予め生産された複数の
住宅ユニット5が建設現場で第15図の通り前後、左右、
上下に組み合わされることにより、ユニット住宅1の基
礎2より上の建物4がユニット工法で建てられる。
第1図において、基礎2用の骨組み3は、直線部材10
と、第1〜第4の4種類の支柱部材11〜14とで構成され
ている。直線部材10は住宅ユニット5の骨組み6を構成
している前記下梁9の下側に配置され、第1支柱部材11
は住宅ユニット5の骨組み6の柱7が複数本寄せ集まっ
ていない下側、すなわち本実施例では1本の柱7だけが
ある建物4の出隅みコーナ部分の下側に配置され、第2
支柱部材12および第3支柱部材13は柱7が2本寄せ集ま
っている部分の下側、すなわち2個の住宅ユニット5が
前後または左右に隣り合っている部分の下側に配置さ
れ、第4支柱部材14は柱7が4本寄せ集まっている部分
の下側、すなわち4個の住宅ユニット5が前後および左
右に隣り合っている部分の下側に配置される。
第2図は直線部材10を示す。直線部材10は、上下の水
平材15,16が棒材を波型に屈曲させた連結材17で連結さ
れたものとなっている。下水平材16には水平材15,16と
直角方向に延びる複数の脚材18が結合され、これらの脚
材18の両方の端部には下向きのレベル調整ボルト19と上
向きの板状フック20とが設けられ、フック20は基礎用の
型枠を係止するためのものである。上水平材15には脚材
18と同じ方向に延びる複数のブラケット21が結合され、
これらのブラケット21の両方の端部には型枠連結ボルト
22が横向きに設けられている。また上水平材15には複数
の住宅ユニット連結ボルト23が上向きに突設されてい
る。
第3図は第1支柱部材11を示す。この支柱部材11は、
柱24の上端、下端に各2本の上下のアーム材25,26が直
角をなして結合されたものとなっている。下アーム材26
には前記レベル調整ボルト19およびフック20付きの脚材
18が設けられているとともに、上アーム材25には前記型
枠連結ボルト22付きのブラケット21が設けられている。
柱24の頂部には前記住宅ユニット連結ボルト23が1本上
向きに突設されている。
第4図は第2支柱部材12を示す。この支柱部材12は、
柱27の上端・下端に各1本の上下のアーム材28,29の中
央部が結合されたものとなっており、下アーム材29には
前記レベル調整ボルト19およびフック20付きの脚材18が
設けられているとともに、上アーム材28には前記型枠連
結ボルト22付きのブラケット21が設けられている。また
上アーム材28には2本の前記住宅ユニット連結ボルト23
が柱27の両側において上向きに突設されている。
第5図は第3支柱部材13を示す。この支柱部材13は、
柱30の上端、下端に長短の上アーム材31,32、下アーム
材33,34を設けたものとなっており、長寸法の上アーム
材31、下アーム材33の中央部が柱30の上端、下端に結合
されているとともに、短寸法の上アーム材32、下アーム
材34がアーム材31,33と直角をなして柱30の上端、下端
に結合されている。下アーム材33,34には前記レベル調
整ボルト19およびフック20付きの脚材18が設けられ、上
アーム材31,32には前記型枠連結ボルト22付きのブラケ
ット21が設けられる。また上アーム材31には2本の前記
住宅ユニット連結ボルト23が柱30の両側において上向き
に突設されている。
第6図は第4支柱部材14を示す。この支柱部材14は、
柱35の上端、下端に各1本の上下のアーム材36,37の中
央部が結合されたものとなっており、下アーム材37には
前記レベル調整ボルト19およびフック20付きの脚材18が
設けられているとともに、上アーム材36には前記型枠連
結ボルト22付きのブラケット21が設けられている。また
上アーム材36の中央部にはリブ38やプレート39による補
強部40が設けられ、この補強部40に4本の前記住宅ユニ
ット連結ボルト23が上向きに突設されている。
以上説明した直線部材10の上下水平材15,16と、第1
〜第4支柱部材11〜14の上下アーム材25,26,28,29,31〜
34,36,37とは、第2図で示したボルト41、ナット42締め
される板状の連結部材43を介して連結されるようになっ
ており、このため連結部材43にボルト41の挿通用の孔44
が設けられているとともに、上下水平材15,16の端部
と、上下アーム材25,26,28,29,31〜34,36,37の端部とに
も、ボルト41の挿通用の孔45が設けられている。
第7図〜第9図は前記基礎2の成形用型枠を示す。
第7図で示した型枠46,47は直線部材10の両側、第2
支柱部材12の両側および第4支柱部材14の両側に配置さ
れる型枠であり、このためこれらの型枠46,47は平面直
線状である。これらの型枠46,47は直線部材10や支柱部
材12,14の長さに応じた各種の長さ寸法に形成される。
第8図で示した型枠48,49は第1支柱部材11の両側に配
置され、このため型枠48は大型の平面L字型となってお
り、型枠49は小型の平面L字型となっている。第9図で
示した型枠50〜52は第3支柱部材13の両側に配置され、
型枠50は平面直線状であり、型枠51,52は小型の平面L
字型である。なお、以上の型枠46〜52のうち、型枠46と
47、および型枠49と51と52はそれぞれ共通化できる。
以上の型枠46〜52の下部には前記フック20が挿入可能
な長孔53が形成され、またそれぞれの上部内面には前記
型枠連結ボルト22が螺合可能なナット54が設けられてい
る。全ての型枠46〜52は上から下に延びるに伴って直線
部材10や第1〜第4支柱部材11〜14から離れる方向、す
なわち基礎2の幅方向外向きに滑らかに湾曲しながら延
びる円弧状断面を有している。またこれらの型枠46〜52
は例えばステンレス板やガラス繊維入りプラスチック
板、さらにはガラス繊維入りコンクリート板等によって
作られ、その表面は彩色されたり模様が表示されていて
もよい。
次に基礎2の施工方法について説明する。
第10図の通り建設現場の根切り底には捨てコンクリー
ト55が設けられ、基礎支持地盤であるこの捨てコンクリ
ート55上の各所定位置に第1〜第4支柱部材11〜14を第
1図の通り立設し、これらの支柱部材11〜14をレベル調
整ボルト19の回転操作で正確に垂直とさせるとともに、
それぞれの高さを揃える。次いで支柱部材11〜14のそれ
ぞれの間に直線部材10を配置し、直線部材10の高さをレ
ベル調整ボルト19の回転操作で支柱部材11〜14と一致さ
せながら、これらの支柱部材11〜14と直線部材10とを前
記連結部材43で連結する。
これにより支柱部材11〜14は直線部材10を介して連結
されることになり、基礎2の前記骨組み3が直線部材10
と支柱部材11〜14とにより組み立てられたことになる。
この後、直線部材10の両側および支柱部材11〜14の両
側に型枠46〜52を配置し、基礎2の骨組み3の全体を型
枠で囲む。型枠46〜52の配置は、直線部材10の両側の型
枠46,47について示している第10図の通り、型枠46〜52
の下部に設けられた長孔53に直線部材10および支柱部材
11〜14に設けられたフック20を挿入して行い、また直線
部材10および支柱部材11〜14に設けられた型枠連結ボル
ト22を回転操作し、このボルト22を型枠46〜52に設けら
れた前記ナット54に螺合する。
これにより型枠46〜52はフック20の係止作用とボルト
22の連結作用とで基礎2の骨組み3に取り付けられるこ
とになり、骨組み3は型枠取付部材ともなる。
以上のように骨組み3の外側に型枠46〜52が配置され
ることにより、型枠46〜52の内部にはコンクリートスラ
リーを打設するためのスラリー打設空間Sが形成される
ことになる。この空間Sは、第10図の通り、型枠46〜52
の前述した湾曲形状に基づいて上部から下部へ幅が連続
的に広がる末広がり形状となっている。
以上の作業後、建設現場の根切り作業で生じた土56を
埋め戻す作業を行い、この埋め戻しは少なくとも前記フ
ック20を超える高さまで行う。
次いで、基礎2の骨組み3の上に前記建物4を建てる
建築作業を始める。具体的には、前記住宅ユニット5の
うち一階を形成する住宅ユニット5をクレーンで基礎2
の骨組み3の上に載せ、基礎2の骨組み3と住宅ユニッ
ト5の前記骨組み6とを連結するとともに、一階用住宅
ユニット5相互の骨組み6を互いに結合する。基礎2の
骨組み3と住宅ユニット5の骨組み6とを連結する作業
は、直線部材10と第1支柱部材11の部分を示している第
10図、第11図の通り、直線部材10および支柱部材11〜14
に設けられている前記住宅ユニット連結ボルト23を使用
して行われる。すなわち、住宅ユニット5の骨組み6を
構成している前記下梁9と前記柱7の底板7Aとに設けら
れた孔にボルト23を挿入し、これらのボルト23に螺合さ
れた昇降部材であるレベル調整ナット57に下梁9、底板
7Aが当接するまで住宅ユニット5を降ろし、ナット57の
回転操作で住宅ユニット5の高さを所定高さとした後、
ボルト23にロックナット58を螺合することにより基礎2
の骨組み3と住宅ユニット5の骨組み6とを連結する。
なお、第11図の通り、柱7にはロックナット58の締め付
け作業を行なえるようにするための開口部59が設けられ
ている。
このように基礎2の骨組み3によって基礎2より上の
建物4の重量を支持しながらこの建物4の建築作業を始
めた後、前記スラリー打設空間Sにコンクリートスラリ
ーを打設する作業を始める。このスラリー打設作業は空
間Sの上部開口部から行い、前記下梁9の脇からコンク
リートスラリーを打設する。コンクリートスラリーを空
間Sに容易に打設できるようにするため、一階用住宅ユ
ニット5の床部分にスラリー注入孔を設けてもよい。
なお、空間Sにコンクリートスラリーを打設した後
に、基礎2の骨組み3の上に一階用住宅ユニット5を載
せ、前述した通り基礎2の骨組み3と住宅ユニット5の
骨組み6とを連結するようにしてもよい。すなわち、ス
ラリー打設作業後に建物4の建築作業を始めてもよい。
空間Sに打設されたコンクリートスラリーは、空間S
が上部から下部へと幅が広がる末広がり状であるため、
空間S内を滑らかに流下し、型枠内の全部に確実に充填
される。また、ユニット住宅1の基礎2は、第1図に示
されている通り、直線的に中通り60が設けられた平面目
の字のような単純な形状となっているため、コンクリー
トスラリーを空間Sに打設する作業を数少ない箇所から
行っても、空間Sの全部にコンクリートスラリーを確実
に行き渡らせることができる。
本実施例では、以上のように空間Sにコンクリートス
ラリーが打設された後も基礎2の上で建物4を建てる建
築作業が続けられる。この建築作業は、例えば一階用住
宅ユニット5の上に二階用住宅ユニット5を載せて結合
する作業、さらにはそれぞれの住宅ユニット5内部の仕
上げ作業等である。このため、本実施例では、空間S内
におけるコンクリートスラリーの養生と建物4の建築作
業とが同時進行して行われることになり、コンクリート
スラリーが凝固するまで基礎2の骨組み3が建物4の重
量を支持し、建物4の建築作業が終了した頃にはコンク
リートスラリーは凝固して基礎2が出来上がる。
第12図はコンクリートスラリーが凝固した後を示し、
コンクリートスラリーが凝固しても前記型枠46〜52はそ
のまま残される。すなわち、本実施例では、型枠46〜52
は基礎2の表面材としてそのまま使用され、基礎2の外
観性向上に役立つ。また、コンクリートスラリーの凝固
によって出来上がった基礎2は、第12図に示されている
ように、幅方向の断面が上部から下部へ連続的な末広が
りとなったものとなっており、基礎2の上に建てられた
建物4の重量を確実に支持できる大きな底面積を有す
る。また基礎2の骨組み3と、住宅ユニット5の骨組み
6すなわち基礎2の上に建てられた建物4の骨組みと
は、連結金具である上記住宅ユニット連結ボルト23を介
して強固に連結されている。
以上説明したように本実施例によれば、基礎2内の骨
組み3と、基礎2の上に建てられた建物4の骨組みと
は、連結金具である住宅ユニット連結ボルト23を介して
直接的に連結されているため、基礎2と建物4との連結
強度は極めて大きくなり、この強度は建設現場での基礎
施工精度に影響されずに期待された大きさに確実にな
り、住宅1が例えば台風通過地域に建てられる住宅であ
っても、住宅1に作用する大きな荷重を基礎2に確実に
伝達して基礎2で受けることができるようになる。
また、本実施例によれば、基礎2の骨組み3と建物4
を構成している住宅ユニット5の骨組み6とを連結して
いる住宅ユニット連結ボルト23にはレベル調整ナット57
が昇降自在に設けられ、このレベル調整ナット57に住宅
ユニット5の骨組み6が載せられるため、レベル調整ナ
ット57の高さレベルを回転操作で調整することにより、
この住宅ユニット5の骨組み6の水平出しを行ったり、
各住宅ユニット5の高さレベルを揃えたりすることがで
き、また、基礎2と住宅ユニット5との間に所定大きさ
の通気口を設けることも可能となる。
さらに、空間Sに打設されたコンクリートスラリーの
養生と基礎2の上に建物4を建てる建築作業とを同時進
行させ、基礎2が完成するのを待って建物4の建築作業
を始める必要がないため、建設現場作業期間を基礎2の
施工期間分だけ従来よりも短縮できる。特に、この効果
は、工場で多くの作業を終了してしまって建設現場作業
期間を短縮することを主要目的としているユニット住宅
の場合に、顕著に発揮される。
また、完成する基礎2の幅方向の断面は上部から下部
へ連続的な末広がりとなっており、このように大きな底
面積を有する末広がり基礎2を空間Sにコンクリートス
ラリーを1回打設するだけで作ることができ、大きな底
面積を有する幅広のフーチング部とこのフーチング部の
上の立上部とからなる従来の基礎のように、初めにフー
チング部成形用コンクリートスラリーの打設作業を行
い、このスラリーの凝固後、その上に立上部成形用コン
クリートスラリーの打設作業を行うという2段階の作業
工程を行う必要がなくなり、このため基礎施工作業を簡
単化できる。
また、内部にコンクリートスラリーが打設されるスラ
リー打設空間Sを形成する型枠46〜52は、コンクリート
スラリーの凝固後もそのまま残されて基礎2の表面材と
して使用されるため、基礎2の完成後に型枠46〜52を取
り外す作業を行う必要がなく、このためその分だけ建設
現場作業が少なくなり、作業の容易化を達成できる。さ
らに、型枠46〜52は基礎2の骨組み3に取り付けられ、
骨組み3は型枠46〜52の取付部材を兼ねているため、型
枠46〜52を自立等させるための特別の型枠取付部材を用
意する必要がなく、それだけ必要な部材点数を少なくで
きる。
なお、末広がり基礎は第12図に示されているように幅
方向の両方の側面が上部から下部へと幅方向外向きに延
びるものでもよいが、他の末広がり形状とすることもで
き、例えば第13図の末広がり基礎2′としてもよい。こ
の基礎2′は住宅の外側に面する一方の側面が垂直面
で、他方の側面が湾曲面となっている。また、基礎の幅
方向断面を台形とし、側面を直線的な面としてもよい。
また、本発明はユニット住宅に限定されるものではな
く、在来工法で建てられる住宅にも適用でき、この住宅
には鉄骨軸組みの住宅も含まれる。
また本発明は、前記実施例のように基礎施工作業中に
基礎より上の建物の建築作業を始める場合だけではな
く、従来と同様に、基礎の完成後に建物の建築作業を始
めるようにした場合にも適用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、基礎の骨組みとこの基礎の上に建て
られる建物の骨組みとを連結金具を介して連結したた
め、建設現場での施工精度に影響されずに基礎と建物と
の連結強度を期待される大きさに確実にでき、建物に作
用する大きな荷重の支持を確実に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は基礎の骨組みを示した住宅の全体概略図、第2
図は基礎の骨組みを構成する直線部材を示す斜視図、第
3図、第4図、第5図、第6図は基礎の骨組みを構成す
る支柱部材を示す斜視図、第7図、第8図、第9図は基
礎成形用型枠を示す斜視図、第10図、第11図は基礎の骨
組みと建物の骨組みとの連結を示す図、第12図は完成し
た基礎を示す断面図、第13図は別実施例に係る基礎を示
す断面図、第14図はユニット住宅の構成要素である住宅
ユニットの骨組みを示す斜視図、第15図はユニット住宅
の全体を示す概略図である。 1……ユニット住宅、2,2′……基礎、3……骨組み、
4……建物、5……住宅ユニット、6……骨組み、10…
…直線部材、11〜14……支柱部材、19……レベル調整ボ
ルト、20……フック、22……型枠連結ボルト、23……連
結金具である住宅ユニット連結ボルト、46〜52……型
枠、S……スラリー打設空間。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎内に、基礎支持地盤の上に立設されて
    いるとともに、基礎の上に建てられた建物の重量を支持
    している骨組みが設けられ、この基礎の骨組みと、前記
    建物の骨組みとが連結金具を介して連結され、かつ、こ
    の連結金具に昇降自在に設けられた昇降部材に前記建物
    の骨組みが載せられていることを特徴とする住宅。
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