JP2003026177A - 非接触方式ｉｃチップ付き包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】非接触方式ＩＣチップが簡易な手段で取り付け
られ、かつ、脱落の危険もない非接触方式ＩＣチップを
取り付けた包装体を提供すること。 【解決手段】非接触方式でデータの読み出しあるいは読
み出し及び書き込みが可能な非接触方式ＩＣチップ（１
１）が備えられた接着剤（１２）で封緘されてなる包装
体（１３）、あるいは非接触方式でデータの読み出しあ
るいは読み出し及び書き込みが可能な非接触方式ＩＣチ
ップ（１１）が、接着層（１４ａ）側に備えられている
接着テープ（１４）で封緘されてなる包装体（１３）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、非接触方式でデー
タの読み出しあるいは読み出し及び書き込みが可能なＩ
Ｃチップが取り付けられた非接触方式ＩＣチップ付き包
装体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ダンボール箱等の包装体に使用さ
れている物流用バーコード（ＩＴＦ）は情報量が少な
く、内容品名と入り数など２、３項目程度しか表示でき
ない。また、ダンボール印刷では、例えば、代表的なフ
レキソ印刷の場合、１００μｍ程度の厚さの凹凸のある
ダンボールシートの上に、ゴム凸版で印圧をかけて印刷
するため、バーの太り量は印圧に大きく左右される。と
ころがダンボールシートは段頂と段間で印圧の差異が発
生し、バー毎に、さらには１本のバーでも左右のエッジ
で太り量が異なる場合がある。このため、大きなバーコ
ードしか入れられず、印刷面積を縮小することは難し
い。このように、バー幅の要求精度からバーコードを縮
小して印刷することが難しいため、バーコードが印刷面
積を相当占有することになり、ダンボールへの企業商品
表現の印刷が制限されてしまう。

【０００３】さらに、埃や汚れなどによって読み取り不
良が生じる点や、バーコードは桁数の問題から情報量が
少なく、また情報の追加・変更ができない、セキュリテ
ィ性がないといった問題があり、これらの改善が望まれ
ていた。

【０００４】一方、多量あるいは個別の情報を記録可能
な手段として、書き込みが可能なメモリを備えたＩＣチ
ップがある。近年、ＩＣチップは高性能化、小型化、低
価格化が進んでおり、各種の情報を記録したＩＣチップ
を包装体に取り付けることが行われるようになってきて
いる。このＩＣチップの包装体への取り付けは、プラス
チックフィルム・シートや金属箔、紙、これらの積層体
などからなる基材にＩＣチップを装着したＩＣタグと呼
ばれるラベル状のタグの裏面に粘着剤あるいは接着剤を
施し、この粘着剤または接着剤を利用してＩＣタグを包
装体等の物品に取り付けることが一般的であった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法で物品、例えば、ダンボール箱等の包装体に取
り付けられたＩＣタグは、一般的には包装体の外表面に
取り付けられるため、剥がれやすい（剥がされやすい）
という欠点があった。また、ＩＣチップをラベル等のＩ
Ｃタグに加工する工程を経なければならないという問題
もあった。

【０００６】そこで本発明の課題とするところは、非接
触方式ＩＣチップが簡易な手段で取り付けられ、かつ、
脱落の危険もない非接触方式ＩＣチップを取り付けた包
装体を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１の発明
は、非接触方式でデータの読み出しあるいは読み出し及
び書き込みが可能な非接触方式ＩＣチップが備えられた
接着剤で封緘されてなることを特徴とする、非接触方式
ＩＣチップ付き包装体である。

【０００８】このように、非接触方式ＩＣチップが備え
られた接着剤で封緘されているので、ＩＣチップは包装
体の梱包を解かないかぎり包装体表面に露出せず、ＩＣ
チップは剥がしにくい（剥がされにくい）構造になって
いる。

【０００９】また、請求項２の発明は、接着テープで封
緘されてなる包装体であって、非接触方式でデータの読
み出しあるいは読み出し及び書き込みが可能な非接触方
式ＩＣチップが、前記接着テープの接着層側に備えられ
ていることを特徴とする、非接触方式ＩＣチップ付き包
装体である。

【００１０】この場合でも、ＩＣチップが接着テープの
接着層側に備えられているので、接着テープを剥がさな
いかぎり、ＩＣチップが表面に露出することはない。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の非接触方式ＩＣチップ付
き包装体を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明す
る。本発明の非接触方式ＩＣチップ付き包装体は、例え
ば図１に示すように、非接触方式ＩＣチップ（１１）が
備えられた接着剤（１２）で封緘されてなる包装体（１
３）である。

【００１２】非接触方式ＩＣチップ（１１）は、ＩＣチ
ップ内のデータを少なくとも読み出すことができるもの
であり、好ましくは、読み出し及び書き込み可能なＩＣ
チップである。書き込みができることにより、包装体と
して形成する前に、あらかじめ、あるいは包装体として
形成後等に、新たに情報を書き込んだり、付加情報を追
記したり、情報を書き換えたりすることが可能となる。

【００１３】また、ＩＣチップ（１１）は、文字通りＩ
Ｃチップの状態でも、ＩＣチップを樹脂中に埋め込んだ
コイン状の状態にしても、熱可塑性樹脂フィルムや金属
箔、紙、これらの積層体からなる基材にＩＣを取り付け
たＩＣタグの状態にしてもいずれでも構わない。

【００１４】接着剤（１２）は、包装体を封緘するため
のもので、ホットメルト型接着剤、エマルジョン型接着
剤などいずれでも構わない。接着剤とＩＣチップの組み
合わせは、通常は、接着剤（１２）を包装体を形成する
ダンボール箱等の開口部に塗布した際に、非接触方式Ｉ
Ｃチップ（１１）の一部又は全部を接着剤の上に載置
し、開口部を閉じて封緘接着を完了させる。

【００１５】使用する包装体（１３）は、ダンボール
箱、紙箱など開口部を有する容器が一般的であるが、プ
ラスチック材料からなる袋であっても構わない。

【００１６】図２は、本発明の非接触方式ＩＣチップ付
き包装体の別の実施形態を示すもので、接着テープ（１
４）で封緘された形態で、非接触方式ＩＣチップ（１
１）が接着テープの接着層（１４ａ）側に配置されたも
のである。

【００１７】接着テープ（１４）は、紙、ポリプロピレ
ン、布などの支持体（１４ｂ）の一方の面に接着層（１
４ａ）、もう一方の面には剥離層（１４ｃ）を設け、一
定幅でロール状に巻き取られたもので、接着層が粘着剤
により構成される場合は、粘着テープとなるが、粘着テ
ープであっても構わない。

【００１８】非接触方式ＩＣチップ（１１）の接着テー
プ（１４）への取り付けは、特に指定はなく、いかなる
方法によっても構わないが、包装体の封緘時に包装体の
所定の位置にＩＣチップを置き、その上から接着テープ
を被せるように封緘する方法、あるいは接着層形成時に
ＩＣチップを一定間隔毎に接着層に載せて作製したＩＣ
チップ付きの接着テープで包装体を封緘する方法などが
考えられる。

【００１９】

【発明の効果】上記のように、本発明の非接触方式ＩＣ
チップ付き包装体は、事前に情報を書き込んだＩＣチッ
プを準備する（ＩＣチップへの情報の書き込みが事前に
できる）ので、作業効率が良い。ダンボール箱等の包装
体にＩＣチップをあらかじめ取り付けてしまうと、書き
込み作業がやりにくい（非効率）。従来はダンボール箱
のＩＴＦによる内容情報データ量が少ないため、在庫等
で先入れ・先出しの判断ができなかったが、ＩＣデータ
を読み取ることで大量のデータが取得可能になる。バー
コードによる印刷の色数増を抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の非接触方式ＩＣチップ付き包装体の一
実施形態を示す、説明図である。

【図２】本発明の非接触方式ＩＣチップ付き包装体の別
の実施形態を示す、説明図である。

【符号の説明】

１１‥‥非接触方式ＩＣチップ １２‥‥接着剤 １３‥‥包装体 １４‥‥接着テープ １４ａ‥接着層 １４ｂ‥支持体 １４ｃ‥剥離層

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C005 MA32 MB06 NA06 NB05 TA22 3E062 AA20 AC05 AC07 BA08 BB06 BB09 BB10 DA02 DA08 JA03 JB06 5B035 AA07 BA05 BB09 CA23

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】非接触方式でデータの読み出しあるいは読
   み出し及び書き込みが可能な非接触方式ＩＣチップが備
   えられた接着剤で封緘されてなることを特徴とする、非
   接触方式ＩＣチップ付き包装体。
2. 【請求項２】接着テープで封緘されてなる包装体であっ
   て、非接触方式でデータの読み出しあるいは読み出し及
   び書き込みが可能な非接触方式ＩＣチップが、前記接着
   テープの接着層側に備えられていることを特徴とする、
   非接触方式ＩＣチップ付き包装体。