JP2019189308A - ティシュペーパー収納体 - Google Patents

ティシュペーパー収納体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019189308A
JP2019189308A JP2018085574A JP2018085574A JP2019189308A JP 2019189308 A JP2019189308 A JP 2019189308A JP 2018085574 A JP2018085574 A JP 2018085574A JP 2018085574 A JP2018085574 A JP 2018085574A JP 2019189308 A JP2019189308 A JP 2019189308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tissue paper
electronic tag
paper
box
storage box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018085574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7220519B2 (ja
Inventor
尚子 海上
Naoko Umigami
尚子 海上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2018085574A priority Critical patent/JP7220519B2/ja
Publication of JP2019189308A publication Critical patent/JP2019189308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7220519B2 publication Critical patent/JP7220519B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】電子タグが視認され難いティシュペーパー収納体を提供することにある。【解決手段】天面に取出口形成用の環状の開封用ミシン目が形成されている直六面体形状の紙箱の前記天面の内側面に、スリットを有するシート材をそのスリットが前記裂開用ミシン目で囲まれる範囲内に位置するようにして貼付した収納箱と、この収納箱内に収納されている複数のティシュペーパーからなる束と、を有するティシュペーパー収納体であって、前記紙箱の外面に露出しない部位にパッシブ型の電子タグが取り付けられている、ティシュペーパー収納体により解決される。【選択図】図1

Description

本発明は、電子タグを内蔵したティシュペーパー収納体に関する。
種々の情報管理が可能なツールとしてICタグとも称される電子タグがある。近年、コンビニエンスストア等の小売業において、取り扱い製品の一つ一つに電子タグを取り付けることが進められている。電子タグを取り付けることで、出荷管理、入荷管理、在庫管理などの業務負担軽減が期待されている。
しかしながら、現在、製品への電子タグの取り付けは、各店舗や各社において商品一つ一つ市販の電子タグを貼り付けており、非常に煩雑な操作となっている。
その一方で、ティシュペーパー収納体のような収納箱が製品外殻をなす製品では、収納箱外面に直接に電子タグが貼り付けられる態様となるため、製品の見栄えが悪くなる問題がある。
特に、ティシュペーパー収納体は、室内等の目の届きやすいところに置かれ比較的長期にわたり使用されることから、収納箱外面に電子タグが貼付される態様が極めて望ましくない。また、ティシュペーパー収納体の収納箱は、一般にコートボール紙を基材としており、製品外面に貼付した電子タグを剥がそうとする、収納箱に印刷された模様を傷つけたり、紙ムケが生じたりして製品外観をより悪化させることになる。このため、店舗等において製品一つ一つ市販の電子タグを貼り付ける煩雑な操作を解消すべく、例えば、製品製造時に電子タグを取り付けようとしても、製品外観を悪化させたり、製品外観の破損が想定されるような箱外面に取りつけることができない。
ところで、収納箱や箱に対して電子タグを取り付けた技術としては、下記特許文献1〜2がある。しかし、特許文献1の技術は、通い箱の積載ミスや紛失防止を行うものであり、特許文献2の技術は、開封されたことを検知するものであり、いずれも小売業において販売される製品の収納体ではなく単に箱の開閉状態を検出するという技術であって、上記の製品の見栄え悪化まで考慮された技術がなかった。
特開2010−195492号公報 特開2015−101391号公報
他方で、近年、情報通信技術の普及や認知の高まりにより、購入した製品に情報通信機能を有する電子タグが、室内で長期に亘って日常的に使用される物に貼付されていることは望ましくないとの考えから、製品に貼付された電子タグを取り外し廃棄したいという消費者の要望が想定され、電子タグの普及が進められるに伴って電子タグの廃棄性という新たな問題が知見された。
そこで、本発明の主たる課題は、製造が容易でかつ電子タグが視認され難いティシュペーパー収納体を提供することにあり、その他の課題としては電子タグの廃棄性の改善、特に電子タグが使用開始とともに廃棄可能となるティシュペーパー収納体を提供することにある。
上記の課題を解決した第一の手段は、
天面に取出口形成用の環状の開封用ミシン目が形成されている直六面体形状の紙箱の前記天面の内側面に、スリットを有するフィルムをそのスリットが前記裂開用ミシン目で囲まれる範囲内に位置するようにして貼付した収納箱と、この収納箱内に収納されている複数のティシュペーパーからなる束と、を有するティシュペーパー収納体であって、
前記紙箱の外面に露出しない部位に、パッシブ型の電子タグが取り付けられている、ことを特徴とするティシュペーパー収納体である。
第二の手段は、
電子タグが、紙箱の内面における取出口形成用の環状の開封用ミシン目で囲まれる範囲内に取り付けられ、開封用ミシン目で囲まれる範囲を分離して取り除くと、同時に電子タグが収納箱から分離して取り除かれる、上記第一の手段に係るティシュペーパー収納体である。
第三の手段は、電子タグを被覆して隠蔽する隠蔽シートが設けられている上記第一又は第二の手段に係るティシュペーパー収納体である。
第四の手段は、電子タグは、ICチップ部とアンテナ部からなり、前記アンテナ部が印刷によって形成されている上記第一から第三の何れかの手段に係るティシュペーパー収納体である。
第五の手段は、紙箱の紙層内に電子タグが埋め込まれている上記第一から第三の何れかの手段に係るティシュペーパー収納体である。
本発明によれば、製造が容易でかつ電子タグが視認され難いティシュペーパー収納体が提供され、さらに電子タグが使用開始とともに廃棄可能となるティシュペーパー収納体が提供される。
本発明に係るティシュペーパー収納体の斜視図である。 本発明に係るティシュペーパー収納体の構造を説明するための一部分解の斜視図である。 本発明に係るティシュペーパー収納体の使用時の斜視図である。 本発明に係るティシュペーパー収納体の断面図である。 本発明に係るティシュペーパー収納体の収納箱の展開図である。 本発明に係る電子タグの取り付け状態を示す平面図である。
次いで、本発明の実施の形態を図1〜6を参照しながら以下に詳述する。
本実施形態に係るティシュペーパー収納体1は、複数枚のティシュペーパー2t,2t…が、折り畳まれ積層されてなるティシュペーパー束2が、天面部11に環状に閉じた部分を有する取出口形成用ミシン目20が形成された収納箱1に収納され、使用時に取出口形成用ミシン目20の裂開により形成される取出口20Xからティシュペーパー2tを取り出すと、隣接して積層されている下層のティシュペーパー2tの一部が取出口20Xから露出される、所謂ポップアップ形式のものである。
ティシュペーパー束2が収納される収納箱は、紙箱10とシート材31とで構成され、カートン箱やカートンとも呼ばれる直六面体の形状であり、収納体1の外殻をなすものである。紙箱10は、天面部11に取出口20Xを形成するための取出口形成用ミシン目線20を有しており、その取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aは、紙箱内側からスリットを有するシート材31によって覆われている。天面部11に形成される取出口形成用ミシン目線20は環状をなし、適宜のカットタイ比で構成されている。取出口形成用ミシン目線20は、通常のミシン目線の他、二重ミシン目線、ジッパーミシン目線等で構成することができる。一部分のみ二重ミシン目線としてもよい。
本実施形態に係る取出口形成用ミシン目線20は、紙箱10の長手方向に延在する長辺21,21とこの長辺21,21の端同士を繋ぐ短手縁に平行な短辺22,22とを有し、取出口形成用ミシン目線20に囲まれる範囲20aの形状は、紙箱10の長手方向に沿う方向が長い適宜の形状である。一般的には、紙箱10の長手方向に沿うやや細長い角取り矩形、或いはその矩形の長辺21,21の中央部を外方に向かってやや膨張させてアーチ状とし、楕円に近い形状としたものである。図示の形態は後者の例を示している。
他方、本実施形態に係るティシュペーパー収納体1では、上記のとおり取出口形成用ミシン目線20で囲まれる範囲20aが収納箱内面に貼付されたシート材31によって被覆されている。シート材31は、取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aより大きく、例えば、矩形や楕円形であり、収納箱天面部の箱内側において、特に取出口形成用ミシン目線20の切り剥がしに影響がないように、取出口形成用ミシン目線20に囲まれる範囲20aの外側で接着剤40によって貼付されている。シート材31におけるスリット30は、前記取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aで長手方向に沿って位置されており、したがって、特に図1〜図4に示されるように、取出口形成用ミシン目線20に沿ってその取出口形成用ミシン目線20で囲まれる範囲20aを切り剥がすことにより、天面部11に取出口20Xが形成されるとともに、前記シート材31及びスリット30が取出口20Xを介して露出される。そして、このスリット30から一枚ずつティシュペーパー2tが引き出せるようになる。なおシート材31は、公知の樹脂製のフィルムや紙が用いられる。
紙箱(収納箱)10の大きさは、特に限定されないが、公知の多くのティシュペーパー収納体1は長手縁の長さL1が110〜320mm、短手縁の長さL2が70〜200mm、高さL3が40〜150mm程度であり、本実施形態に係る紙箱(収納箱)もこの大きさとすることができる。
本実施形態に係る収納箱10の構造は、特に図2及び図5に示されるように、底面部12と一方の長側面部13を糊代部12Aで糊付けして筒状とした後、天面部11、底面部12及びこれらを連接する長側面部13から延出する各フラップF1,F2,F3を箱内面側に折り返し、各フラップF1,F2,F3の当接部分をホットメルト接着剤等により接着して短側面部14を構成した構造となっている。特に、本実施形態の紙箱10は、長側面部13からのフラップF1を折り返し、底面部12からのフラップF2を折り返して前記長側面部13からのフラップF1に重ね、さらに天面部11からのフラップF3を折り返して、底面部12からのフラップF2に重ねるようにして短側面部14が形成されている。但し、紙箱10は、この構造に限定されるわけではない。
紙箱10に用いられるカートン原紙とも称される収納箱原紙3は、バージンパルプ、古紙パルプ等の各種のパルプ繊維を主原料とする、坪量250〜500g/m2のコートボール紙を基材としたものが挙げられる。
ここで、本実施形態に係るティシュペーパー収納体1は、特徴的に紙箱の外面に露出しない部位として、紙箱内面10iに電子タグ41が取り付けられている。ティシュペーパー収納体1は、収納箱を構成するスリット30から一枚ずつティシュペーパー2tを引き出すものであるため、通常は、収納箱内に収められているティシュペーパー束2を構成しているティシュペーパー2tをすべて使い切るまでは、使用者が意図的に収納箱を開封したり破壊したりすることがなく、紙箱10の内面10iは視認されることがない。本実施形態に係るティシュペーパー収納体で1は、収納箱を構成する紙箱10の内面10iに電子タグ41を取り付けることで、電子タグ41が視認され難いティシュペーパー収納体1となる。また、ティシュペーパー収納体1におけるティシュペーパー2tを使い切ったのちには、紙箱10を含む収納箱は廃棄されるものとなるため、使用者が電子タグ41を取り除くなどしたり廃棄してもなんら問題となることがない。また、ティシュペーパー収納体1における紙箱10は、カートンブランクと称されるカートン原紙を打ち抜いて収納箱展開状態としたものを組み立てて形成されるため、カートンブランク又はカートン原紙の紙箱内面となる一方面に対して、電子タグ41を接着剤等で貼付したり、予めICチップ部42とアンテナ部43とが一体化された電子タグ41を、一方面が粘着面とされた貼付ラベルの粘着面上に配して、電子タグラベルとしたものを貼付したりすれば、容易に製造することができる。また、カートンブランクやカートン原紙にアンテナ部43を金属印刷等によってパターン印刷したうえで、ICチップ部42を適宜のアンテナ部43と接続される部分に実装するようにしてもよい。この場合には製造が極めて容易になる。
ここで、本実施形態に係る電子タグ41は、電池を内蔵しないパッシブ型のものである。図6に示すように、ICチップ部42とアンテナ部43とを有し、読取装置から発信される第一電波をアンテナ部43で受信して、第一電波を電力に変換し、ICチップ部42に電力が供給される。ICチップ部42は、固有情報を記憶する内部メモリを有しており、第一電波を受信すると、ICチップ部42が、アンテナ部43を制御して、固有情報の第二電波を発信する。この第二電波を読取装置が受信する。電子タグ41の厚みは、最も厚みのあるICチップ部42においても1.0mm以下であり、ティシュペーパー収納体1の紙箱内面10iに取り付けてもティシュペーパー2tの引き出し性が問題となることはない。
ただし、上記のとおりティシュペーパー収納体1は、紙箱10が、天面部11に取出口20Xを形成するための取出口形成用ミシン目線20を有しており、またその取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aは、収納箱内側10iからスリットを有するシート材31によって覆われており、この取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aは、使用開始時に切剥がして廃棄する部分であるため、この取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aの箱内面側に、電子タグを取り付けるのが望ましい。この位置であれば、電子タグ41がティシュペーパー収納体1の使用開始と同時に廃棄される。したがって、ティシュペーパー収納体1に電子タグ41における種々の利点を付加できつつ、使用者に電子タグ41の存在を意識させることがないものとなるか、又は、電子タグ41が使用中に収納体1に存在し続けない安心感を与えるものとなるうえ、ティシュペーパー2tの引き出し性に何ら影響を与えない。なお、取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aの箱内面側に電子タグを取り付けるには、カートンブランクを形成する際の特にシート材を貼付する前又はシート材を貼付すると同時に電子タグを当該位置に取りつけるようにすればよい。
他方、ICチップ部42は、箱内面10iからわずかに凸となるためシート材31に形成されたスリット30と重なる位置にあると、輸送時等にティシュペーパー収納体1の天面部側が下方となった際などに、シート材31のスリット30の縁がICチップ部42とティシュペーパー束2によって挟まれ、その状態でティシュペーパー束2が動いた場合に、スリット30の縁がICチップ部42と擦れるなどしてスリット30の縁が粗くなったり、スリット30の縁がICチップ部42に引っ掛かりスリット30が開いた状態で癖になるおそれがある。このため取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aの箱内面側に、電子タグ41を取り付けるならば、ICチップ部42がシート材30に形成されたスリット30と重ならない位置、好適にはスリットから3mm以上、より好適には5mm以上離間した位置になるように電子タグを配するのが望ましい。 さらに、使用者が電子タグ41が取り付けられていることをより意識し難いものとすべく電子タグ41を被覆して隠蔽する隠蔽シート44を設けるのが望ましい。例えば、図6に示すように、紙箱内面10iの電子タグ取り付け部分を、不透明で透視不可の紙又は樹脂製のシート材44で被覆して隠蔽するようにすればよい。この場合、例えば、隠蔽シート44を紙箱内面10iと同様の素材や色としたり、紙箱内面10iの電子タグ41が取り付けられている面全体を被覆するようにすることで、隠蔽シート44の存在が目立ちがたくなりより望ましい。電子タグ41を取出口形成用ミシン目線20により囲まれる範囲20aに取り付けるとともに、隠蔽シート44で隠蔽すると使用者に特に電子タグ41の存在を認識することなく無意識のうちに電子タグを廃棄させやすくなる。 また、収納箱の構成要素である紙箱10を積層構造として、その紙層内に電子タグ41を埋め込むようにしてもよい。紙箱10を層構造とするには、紙箱10となるカートン原紙を多層抄きとして、一層目の湿紙上に電子タグを配置した後に二層目の湿紙を配するようにして形成すればよい。但し、カートンブランクやカートン原紙を、一部又は全部が乾紙を接着剤等でラミネートした積層構造として、これを組み立てて紙箱を形成するようにし、上記ラミネート前の乾紙の積層内面となる面に電子タグを貼り付けるようにすれば容易に紙層内に電子タグを位置せしめることができるため望ましい。紙層内に電子タグが埋め込まれていると、使用者が電子タグ41をほとんど意識しない収納体となる。
また、上述のとおり収納箱10を各フラップF1,F2,F3の当接部分をホットメルト接着剤等により接着して短側面部14を構成した構造とするのであれば、電子タグ41をフラップ間に位置させてもよい。この位置に取り付けてもティシュペーパー収納体の使用中に電子タグの存在を意識することがない。この場合、例えば、長側面部13から延出するフラップF1、底面部から延在するフラップF2に電子タグを貼付し、その貼付位置に天面部から延在するフラップF3を重ねるように配すればよい。
また、電子タグ41が、収納箱10の底面部12の内面側の特に短側面14の近傍12B、すなわち、底面部12から延在するフラップF2の近傍12Bに配されていると製造がしやすい。すなわち、ティシュペーパー収納体1は、底面部12と一方の長側面部13を糊代部12Aで糊付けして筒状とした収納箱前駆体を予め形成し、その収納箱前駆体の各フラップを閉じる前の開口部からティシュペーパー束2を挿入し、その後に各フラップF1,F2,F3を封止する工程を採ることが一般的である。したがって、各フラップ部F1,F2,F3を封止する筒状の収納箱前駆体に対して貼付物を貼付する場合には、シート材31が存在しない底面部12の内面側の特に短側面14の近傍12Bが貼付しやすい位置となる。よって、収納箱2の底面部12の内面側の特に短側面近傍12Bに電子タグ41が貼付されたものは製造がしやすいものとなる。なお、近傍12Bとは、上述の一般的な大きさのティシュペーパー収納箱であれば、底面部12と短側面部14との間の稜線から箱中央方向に向かって5cm程度の範囲内である。
ここで、電子タグ41における固有情報としては、特に限定されないが、製造年月日、製造工場番号などの出所情報、品質情報、価格情報、ウェブアドレス情報等である。固有情報は複数種あってもよい。例えば、製造年月日、製造工場番号などの出所情報が電子タグに固有情報として存在している場合には、不良品の発生等があった場合に製造日時、製造工場、製造設備を特定することが可能となる。また、価格情報であれば、非接触でレジスターに価格を読み込ませることができる。また、ウェブアドレス情報であれば、読取装置に特定のウェブアドレスを表示させるようにすることができる。
ティシュペーパー収納体1に取り付けた電子タグ41の固有情報をどのように取り扱い利用するかは本発明においては特に限定されないが、電子タグの固有情報をウェブアドレス情報として、読取装置で特定のホームページを表示させるようにし、そのホームページ上で使用者がティシュペーパー収納体の使用態様やティシュペーパーの柔らかさや滑らかさ等の評価を入力できるようにすれば、ティシュペーパー収納体にティシュペーパーの品質評価機能を付与することができる。従前使用の他社製品との対比としての情報収取することもできる。さらに、出所情報と合わせればどの工場のどの日時の生産の品質が良好であるかも特定することができる。
なお、読取装置は、電子タグ41への第一電波の発信と、電子タグ41が発信する第二電波の受信とを行えるものであればよい。つまり、電子タグへの電力供給と、電子タグから発信される固有情報を得るものであればよい。読取装置は、電子タグの読み取りに特化した専用端末であってもよいし、店舗のレジスター等に機能として付加される態様での装置であってもよい。また、スマートフォン等のウェブ表示が可能な画面と無線通信機能とを有する携帯端末であってもよい。なお、第一電波は、無線通信である、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標)等であってもよい。読取装置と電子タグ41との通信可能範囲は、電子タグ41が有する情報によって相違させることができる。価格情報や出所情報であれば、専用装置、レジスターでの読み取りを行うことになるので、半径約2〜6m程度の球状の範囲とするのが望ましい。また、読取装置をスマートフォンとしてウェブを表示させるようにするのであれば、近接型の通信可能範囲として30cmの球状の範囲内とすることができる。
ここで、本実施形態に係るティシュペーパー束2の構成についても説明すると、本実施形態に係るティシュペーパー束2は、方形のティシュペーパー2tが実質的に二つ折りされ、その折り返し片の縁が上下に隣接するティシュペーパーの折り返し内面に位置するようにして、互い違いに重なり合いつつ積層されているものである。なお、ここで実質的にとは、製造上形成される縁部の若干の折り返しを許容する意味である。
この積層構造のティシュペーパー束2は、最上位に位置する一枚の折り返し片を上方に引き上げると、その直下で隣接する他の一枚の折り返し片が、摩擦により上方に引きずられて持ち上げられる。
そして、本実施形態のティシュペーパー収納体1では、かかる構造のティシュペーパー束2は、その最上面が上述の天面部11に取出口20Xを有する収納箱10の当該上面に向かいあって収納され、前記取出口20Xから最初の一組(最上面に位置する一組)が引き出されたときに、その直近下方に位置する他の一組の一部が露出される。なお、本実施形態におけるティシュペーパー2tの積層枚数は限定されないが、この種の製品の一般的な積層枚数を例示すれば、120〜240組である。このティシュペーパー束2は、マルチスタンド式、ロータリ式の既知のインターフォルダにより製造することができる。
ティシュペーパー束2を構成するティシュペーパー2tは、2枚〜3枚の薄葉紙が積層されたプライ構造を有する。
他方、本実施形態に係るティシュペーパー2tを構成する薄葉紙の原料パルプとしては、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)とLBKP(広葉樹クラフトパルプ)とを配合したものであり、適宜古紙パルプが配合されていてもよいが、風合いなどの点で、NBKPとLBKPのみから構成されているのがよい。その場合配合割合としては、NBKP:LBKP=20:80〜80:20がよく、特に、NBKP:LBKP=30:70〜60:40が望ましい。
本発明に係るティシュペーパー2tの各プライを構成する薄葉紙1枚あたりの米坪は、好ましくは10〜25g/m2、より好ましくは11〜16g/m2である。米坪が10g/m2未満では、柔らかさの向上の観点からは好ましいものの、使用に耐えうる十分な強度を適正に確保することが困難となる。逆に米坪が25g/m2を超えると紙全体が硬くなるとともに、ゴワ付き感が生じてしまい肌触りが悪くなる。なお、米坪は、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法による。
他方、本発明に係るティシュペーパー2tの紙厚は、100〜180μm、より好ましくは120〜140μmであるのが望ましい。なお、ティシュペーパー2tが複数プライの場合は、複数プライで測定する。紙厚が100μm未満では、柔らかさの向上の観点からは好ましいものの、ティシュペーパー2tとしての強度を適正に確保することが困難となる。また、180μm超では、ティシュペーパー2tの肌触りが悪化するとともに、使用時にゴワツキ感が生じるようになる。
なお、紙厚及びシート材31,32,33の厚みの測定方法は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて測定するものとする。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせ、次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしそのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この紙厚測定時の荷重は、約70gfである。なお、厚みは測定を10回行って得られる平均値とする。
1…ティシュペーパー収納体、2…ティシュペーパー束、2t…ティシュペーパー、3…基材(カートン原紙)、10…収納箱、11…天面部、12…底面部、12A…糊代部、 13…長側面部、14…短側面部、20…取出口形成用ミシン目線、20X…取出口、20a…裂開用ミシン目線で囲まれる範囲(取出口形成部)、21…取出口形成用ミシン目線の長辺、22…裂開用ミシン目線の短辺、30…スリット、31…シート材、F1…長側面部から延在するフラップ、F2…底面部から延在するフラップ、F3…天面部から延在するフラップ、40…接着剤、41…電子タグ、42…ICチップ部、43…アンテナ部、44…隠蔽シート、L1…収納箱の長手縁の長さ、L2…収納箱の短手縁の長さ、L3…収納箱の高さ、51〜53…稜線。

Claims (5)

  1. 天面に取出口形成用の環状の開封用ミシン目が形成されている直六面体形状の紙箱の前記天面の内側面に、スリットを有するシート材をそのスリットが前記裂開用ミシン目で囲まれる範囲内に位置するようにして貼付した収納箱と、この収納箱内に収納されている複数のティシュペーパーからなる束と、を有するティシュペーパー収納体であって、
    前記紙箱の外面に露出しない部位に、パッシブ型の電子タグが取り付けられている、ことを特徴とするティシュペーパー収納体。
  2. 電子タグが、紙箱の内面における取出口形成用の環状の開封用ミシン目で囲まれる範囲内に取り付けられ、開封用ミシン目で囲まれる範囲を分離して取り除くと、同時に電子タグが収納箱から分離して取り除かれる、請求項1記載のティシュぺーパー収納体。
  3. 電子タグを被覆して隠蔽する隠蔽シートが設けられている請求項1又は2記載のティシュペーパー収納体。
  4. 電子タグは、ICチップ部とアンテナ部からなり、前記アンテナ部が印刷によって形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のティシュペーパー収納体。
  5. 紙箱の紙層内に電子タグが埋め込まれている、請求項1〜3の何れか1項に記載のティシュペーパー収納体。
JP2018085574A 2018-04-26 2018-04-26 ティシュペーパー収納体 Active JP7220519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018085574A JP7220519B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 ティシュペーパー収納体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018085574A JP7220519B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 ティシュペーパー収納体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019189308A true JP2019189308A (ja) 2019-10-31
JP7220519B2 JP7220519B2 (ja) 2023-02-10

Family

ID=68389175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018085574A Active JP7220519B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 ティシュペーパー収納体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7220519B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011914A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Toppan Printing Co Ltd Icタグ装着方法及びicタグ供給用キャリアテープ
JP2003026177A (ja) * 2001-07-12 2003-01-29 Toppan Printing Co Ltd 非接触方式icチップ付き包装体
JP2006103767A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Rengo Co Ltd 包装容器
JP2006256694A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Dainippon Printing Co Ltd 無線icタグ付き包装体
JP2008009698A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Hyogo Paper-Box & Corrugated-Box Industry Association Icタグ
JP2008265763A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Emiko Komuro 情報表示付きテッシュペーパー容器
JP3146542U (ja) * 2008-09-09 2008-11-20 寿フォーム印刷株式会社 無線識別素子付の紙製物体、無線識別素子付の樹脂製物体、アンテナ要素付の紙製若しくは樹脂製物体及び無線識別素子付の紙製若しくは樹脂製物体
JP2010277096A (ja) * 2010-07-07 2010-12-09 Fuji Seal International Inc Icタグ付き筒状ラベル、及び筒状ラベル連続体の製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011914A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Toppan Printing Co Ltd Icタグ装着方法及びicタグ供給用キャリアテープ
JP2003026177A (ja) * 2001-07-12 2003-01-29 Toppan Printing Co Ltd 非接触方式icチップ付き包装体
JP2006103767A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Rengo Co Ltd 包装容器
JP2006256694A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Dainippon Printing Co Ltd 無線icタグ付き包装体
JP2008009698A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Hyogo Paper-Box & Corrugated-Box Industry Association Icタグ
JP2008265763A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Emiko Komuro 情報表示付きテッシュペーパー容器
JP3146542U (ja) * 2008-09-09 2008-11-20 寿フォーム印刷株式会社 無線識別素子付の紙製物体、無線識別素子付の樹脂製物体、アンテナ要素付の紙製若しくは樹脂製物体及び無線識別素子付の紙製若しくは樹脂製物体
JP2010277096A (ja) * 2010-07-07 2010-12-09 Fuji Seal International Inc Icタグ付き筒状ラベル、及び筒状ラベル連続体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7220519B2 (ja) 2023-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016131599A (ja) 紙製品入りカートン及びカートン収容段ボール箱
JP6376762B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納箱
JP5401780B2 (ja) 隠蔽情報付き容器
JP5732502B2 (ja) 家庭用薄葉紙収納箱
JP2019189308A (ja) ティシュペーパー収納体
JP2019163081A (ja) ティシュペーパー収納体
US2644632A (en) Box
JP2011246144A (ja) 折り畳み可能な貼り函及びその製函方法
JP2016094215A (ja) 紙製品入りカートン及びカートン収容段ボール箱
JP2023020432A (ja) トイレットロール包装体
TW202315819A (zh) 包材及其製作方法
CN203300138U (zh) 一种防伪标签
KR200417500Y1 (ko) 메모리카드 수납 케이스
JP2009149370A (ja) 衛生用紙収納用カートン
JP2010026679A (ja) Rfidラベル
US20140202912A1 (en) Information packet with transaction piece holder
CN216443391U (zh) 一种新型纹身贴包装结构
US20070267862A1 (en) Card holding assembly and blank
CN212291161U (zh) 基于多折痕的瓦楞纸板及包含此纸板的包装纸盒
EP3527398A1 (en) Double-layer postcard
JP6504800B2 (ja) 紙製品入りカートン
CN210378103U (zh) 环保标签
CN217556562U (zh) 一种多层复合式瓦楞纸板
WO2016206063A1 (zh) 一种具有rfid射频读写功能的瓦楞纸板的制造方法
JP3224910U (ja) 包丁ケース及び包丁の通い箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7220519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150