JP3224910U - 包丁ケース及び包丁の通い箱 - Google Patents

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大作 岩村
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Abstract

【課題】運搬しやすい包丁ケース及び包丁の通い箱を提供すること。【解決手段】包丁ケース1は、蓋部を有する基板部材10と、基板部材10上に設けられ、包丁100を収納させる収納部23を有する収納板部材20と、を備え、蓋部は、基板部材10を畳むことで、収納部23を被覆可能に形成され、収納部23は、包丁100の刃先110a側を被覆する刃先被覆部25を有する。【選択図】図3

Description

本考案は包丁ケース及び包丁の通い箱に関する。
従来から、包丁を携帯するための包丁ケースが開示されている。特許文献1の包丁ケースでは、ケース本体と、包丁の刀身を挿入するスリット状の挿入穴とを備え、該挿入穴に挿入された包丁の刀身の柄に隣接する部分を固定手段により留めつけて、刀身をケース本体と固定している。
実用新案登録第3198359号
しかし、特許文献1の包丁ケースは、包丁の柄が露出しているため、包丁全体の保護が十分ではなく、運搬が難しいことがあった。
本考案は、以上の点に鑑み、運搬しやすい包丁ケース及び包丁の通い箱を提供することを目的とする。
本考案に係る包丁ケースは、蓋部を有する基板部材と、前記基板部材上に設けられ、包丁を収納させる収納部を有する収納板部材と、を備え、前記蓋部は、前記基板部材を畳むことで、前記収納部を被覆可能に形成され、前記収納部は、前記包丁の刃先側を被覆する刃先被覆部を有することを特徴とする。
本考案に係る包丁の通い箱は、蓋部を有する基板部材と、前記基板部材上に設けられ、包丁を収納させる収納部を有する収納板部材と、前記基板部材上に設けられ、紙葉を収納させる紙葉収納部を有する上板部材とを備え、前記基板部材、前記収納板部材及び前記上板部材は、紙材のダンボールにより形成され、前記蓋部は、前記基板部材を畳むことで、前記収納部を被覆可能に形成され、前記収納部は、前記包丁の刃先側を被覆する刃先被覆部を有し、前記紙葉収納部は、前記上板部材の上面から前記基板部材に亘る深さで凹溝状に形成され、前記紙葉収納部の中心側に向かって突出する保持部が設けられることを特徴とする。
本考案によれば、運搬しやすい包丁ケース及び包丁の通い箱を提供することができる。
本考案の実施形態に係る包丁ケースを折り畳んだ状態の斜視図である。 本考案の実施形態に係る包丁ケースの一部を展開した状態の斜視図である。 本考案の実施形態に係る包丁ケースを展開した状態を示す平面図である。 本考案の実施形態に係る図3に示す包丁ケースのIV−IV端面図である。 本考案の実施形態に係る図3に示す包丁ケースのV−V端面図である。 本考案の実施形態に係る図3に示す包丁ケースのVI−VI端面図である。 本考案の実施形態に係る図3に示す包丁ケースのVII−VII端面図である。 本考案の実施形態に係る包丁ケースを示す端面図であり、(a)は、図3に示す包丁ケースに包丁を収納し、包丁ケースを折り畳んだ場合のIV−IV端面に相当し、(b)は、図2に示す包丁ケースに包丁を収納し、包丁ケースを折り畳んだ場合のVII−VII端面に相当する。 本考案の実施形態に係る包丁ケースの写真図である。
本考案の実施形態を説明する。図1及び図2に示す折り畳んだ状態(図2は一部を展開した状態)の包丁ケース1は、全体が直方体状に形成され、基板部材10、収納板部材20及び上板部材30を備える。本実施形態の基板部材10、収納板部材20及び上板部材30は、紙材のダンボールを組み合わせて形成される。
ここで、ダンボールの構成について説明する。ダンボールは、空洞(中空構造)を有する平板状の部材である。なお、ダンボールは、紙材の他、プラステック材(例えば、ポリプロピレン)等により、作成してもよい。ダンボールは、外側面を形成する平坦なシート状部材であるライナー部材及びダンボールの空洞を形成する波板状部材であるフルート部材(中芯部材)を有する。フルート部材は、波板状部材に限定されず、後述するライナー部材に対して垂直に起立する複数のリブ部材であってもよい。ダンボールは、フルート部材の段頂と、ライナー部材のシート面とが接着等で貼り合わせて構成される。
ダンボールの上面又は下面のうち少なくとも1つには、フルート部材に貼り合わされたライナー部材により平坦面が形成される。従って、ダンボールは、フルート部材の両面からライナー部材を貼り合わせて、空洞を形成した両面ダンボールとしてもよいし、フルート部材の片面からライナー部材を貼り合わせて空洞を形成した片面ダンボールとしてもよい。
なお、ダンボールの構成として両面ダンボールと片面ダンボールとを面同士で貼り合わせた複両面ダンボールや、複両面ダンボールと片面ダンボールとを面同士で貼り合わせた複々両面ダンボールを用いてもよい。本実施形態では、詳細は後述するが、基板部材10は両面ダンボールが用いられ、収納板部材20及び上板部材30は複両面ダンボールが用いられる。このように、タンボールは、空洞を有することにより、軽さ及び強度の高さ(衝撃吸収性)を実現することができる。タンボールの切断された側面には、フルート部材により形成される空洞の横断面が現れるフルート面及び該空洞の延在する方向である縦断面が現れるライナー面のうち何れか1つが形成される。
図3は、包丁ケース1を展開した状態を示す平面図である。基板部材10は、平板状に形成され、収納板部材20との接続部18(図1のA部拡大図も参照)側の被覆部11及び被覆部11の一端側から被覆部11と同幅で延長するように設けられた重畳部12を有する。被覆部11は、図3の平面視において、収納板部材20よりも左右方向に広幅に形成される。
被覆部11は、収納板部材20の外周を被覆する(図1参照)。被覆部11は、図3の平面視側から見て、基板部材10を谷折り部111乃至谷折り部113により、折り曲げ可能な4つの長方形の面として形成される。換言すれば、被覆部11は、上板部材30と接続されて収納板部材20の上面側を覆う被覆部11a、収納板部材20の左側面側を覆う被覆部11b、収納板部材20と接続されて収納板部材20の底面側(接続部18側)を覆う被覆部11c及び収納板部材20の右側面側を覆う被覆部11dから構成される。被覆部11a、被覆部11b、被覆部11c及び被覆部11dは、各谷折り部111乃至谷折り部113により折り曲げることにより、収納板部材20及び上板部材30を環状に被覆することができる(図1及び図8等参照)。そして、図1及び図8等に示すように、包丁ケース1を折り畳んだ状態において、被覆部11a及び被覆部11dは、互いに接するように位置する。
重畳部12は、基板部材10を谷折り部121,谷折り部122により折り曲げ可能な2つの長方形の面として形成される。換言すれば、重畳部12は、重畳部12a及び重畳部12bから構成される。重畳部12aは、被覆部11dと重畳部12bとの間に形成され、被覆部11d及び重畳部12bと隣接する。また、包丁ケース1を折り畳んだ状態においては、図1に示すように、重畳部12a及び重畳部12bは、谷折り部122により折り曲げることで、互いに重なり合う。重なり合った重畳部12a及び重畳部12bは、谷折り部121により折り曲げることで、重畳部12bが収納板部材20の上面を覆う被覆部11aと接するように重なり合う。従って、被覆部11a(後述の上板部材30も含む)、重畳部12a及び重畳部12bは、収納板部材20に設けられた収納部23を被覆可能な蓋部として機能する。被覆部11a及び上板部材30を含む一方側の蓋部と、重畳部12a及び重畳部12bを含む他方側の蓋部は、それぞれ収納板部材20の左側面側及び右側面側から開閉させることができる。換言すれば、上板部材30と接続する被覆部11aは、収納板部材20の左側面側から折り畳んで、後述する収納部23を覆う。折り重なる重畳部12a及び重畳部12bは、収納板部材20の右側側面から折り畳んで、被覆部11aを覆う。
なお、図2に示すように、被覆部11a及び上板部材30を含む一方側の蓋部と、重畳部12a及び重畳部12bを含む他方側の蓋部には、それぞれ一対の一組で面ファスナーを構成するフック部13a及びループ部13bが設けられる。フック部13aは、上板部材30に設けられており、フック部13aより大きく開口した窓部17を介して、被覆部11aの外面において露出している。フック部13a及びループ部13bは、ともに平面視矩形状である。フック部13aは、被覆部11aの長尺方向略中央であって、被覆部11aの短尺方向における被覆部11b側の長辺寄りに設けられる。また、ループ部13bは、重畳部12aの長尺方向略中央であって、重畳部12aの短尺方向における重畳部12b側の長辺寄りに設けられる。
重畳部12bには、板厚方向に貫通した窓部14が設けられる。窓部14は、重畳部12bの一部を平面視矩形に切り抜いて形成される。窓部14は、重畳部12bの長尺方向略中央であって、重畳部12bの短尺方向における重畳部12a側の長辺寄りに設けられる。窓部14は、ループ部13b以上の大きさで設けられる。窓部14は、重畳部12a及び重畳部12bを折り曲げて重ね合わせた際に、ループ部13bと重なり合うように配置される。
これにより、窓部14は、重畳部12aに設けられたループ部13bを、重ね合わせた重畳部12bの外面側から露出させ、重畳部12aを収納板部材20の上面側に位置するように谷折り部121により折り畳むと、先に収納板部材20の上面側に折り畳んでおいた被覆部11a側に設けられたフック部13aに面接触させることができる。従って、フック部13a及びループ部13bは、被覆部11a及び重畳部12aを着脱自在に固定することができる。
重畳部12a及び重畳部12bを被覆部11aに重ね合わせると、重畳部12aと重畳部12bとの間の谷折り部122に対応する反対面側の山折り部122a(図1のA部拡大図参照)と被覆部11aと被覆部11bとの間の谷折り部113に対応する反対面側の山折り部113a(図1のA部拡大図参照)との間に、略V字溝状の間隙15が形成される。間隙15は、僅かな幅及び深さにより形成され、フック部13a及びループ部13bの接着力に抗して、被覆部11aから重畳部12a及び重畳部12bを引き剥がす際に指を掛け入れやすくすることができる。
図2に示すように、重畳部12bには、切欠部16が設けられる。切欠部16は、重畳部12aと連接していない重畳部12bの自由端側長辺の両端部に設けられる。切欠部16は、重畳部12bの隣接する端縁が接続される角部を、C面取状に切欠いて設けられる。
図3及び図4等に示すように、収納板部材20は、基板部材10上に設けられる。収納板部材20は、平面視長方形状であり、全体として直方体状に形成された略板状の部材である。また、収納板部材20は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの3つの板状の複両面ダンボール部材を貼り合わせて形成される(図1のA部拡大図及び図2のB部拡大図参照)。第1部材20Aは、基板部材10の被覆部11c上に設けられる。第2部材20Bは、第1部材20A上に設けられる。第3部材20Cは、第2部材20B上に設けられる。第1部材20Aは、片面ダンボール及び両面ダンボールの一方である薄肉層20A−1及び厚肉層20A−2により形成される。第1部材20Aと同様に、第2部材20Bは、薄肉層20B−1及び厚肉層20B−2より形成され、第3部材20Cは、薄肉層20C−1及び厚肉層20C−2より形成される。
また、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cは、それぞれ略同一外形形状である。第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cは、平面視長方形の平板状の部材である(図2参照)。
図1のA部拡大図及び図2にB部拡大図に示すように、収納板部材20は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各フルート部材(中芯部材)の断面が波型形状に露出するフルート面21を有する。第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各フルート面21は同一方向側に揃えて配置される。
第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cは、薄肉層20A−1, 薄肉層20B−1, 薄肉層20C−1及び厚肉層20A−2, 厚肉層20B−2, 厚肉層20C−2により形成されるため、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各々には、2つの幅の異なるフルート面21が形成される。フルート面21は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの短辺側の両側面に形成される(図3も参照)。
図2のB部拡大図に示すように、収納板部材20は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各フルート部材(中芯部材)の断面が直線状に露出するライナー面22を有する。第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各ライナー面22は、同一方向に揃えて配置される。ライナー面22は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの長辺側の両側面に形成される(図3も参照)。
次に、主に図3乃至図7を参照して、収納板部材20内側の構成について説明する。なお、図4乃至図7では、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cを貼り合わせた境界位置及び第3部材20Cの上面位置における等高線を1点鎖線で示している。
図3に示すように、収納板部材20は、収納部23を有する。収納部23は、収納板部材20の短辺方向(図3の左右方向)略中央であって、長辺方向(図3の上下方向)内側部分に形成される。また、収納部23は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cにそれぞれ設けた開口部20A1, 開口部20B1, 開口部20C1により形成される(図4乃至図7参照)。収納部23は、第3部材20Cの上面(第2部材20Bと接していない面)から基板部材10に向かって、凹状に窪むように形成される空間であり、包丁100を収納することができる。なお、図2において、2点鎖線で示す包丁100の外形形状は、一例であり、後述するように多様な形状、大きさの包丁100を収納部23に収納させることができる。
収納部23は、平面視において包丁100の外形に略倣うように、片面を開口させて、形成される。そして、開口部20C1は、第3部材20Cを切り抜いて形成される。第3部材20Cの開口部20C1は、包丁100を収納部23に収納する際又は取り出す際の収納出入口となる。
収納部23には、刀身収納部24が設けられる。刀身収納部24には、第2部材20Bを切り抜いて形成される空間である開口部20B1(図7及び図8(b)も参照)に包丁100の刀身110を収納することができる。換言すれば、刀身収納部24は、第2部材20Bに設けられる。そして、刀身収納部24は、第1部材20Aの上面に包丁100の刀身110を略面接触させて、包丁100を安置することができる。従って、刀身収納部24は、第1部材20Aの上面を底部として第2部材20Bから第3部材20Cに亘る空間厚みとして設けられる。
なお、刀身収納部24は、包丁ケース1に収納するものとして想定している包丁(例えば、家庭用、業務用、小型用、大型用等種別ごとに区切ってもよい)の一般的な刀身110のサイズより、やや大きめに設けられることで、多様な刀身110の形状を有する包丁100(例えば、三徳包丁や出刃包丁等の和包丁、牛刀等の洋包丁又は中華包丁)を収納することができる。
収納部23には、刃先被覆部25が設けられる。刃先被覆部25は、第3部材20Cの開口部20C1の内縁の一部により形成される。刃先被覆部25は、刀身収納部24の上方の一部を被覆するように設けられる。従って、刃先被覆部25は、第3部材20Cに設けられる。刃先被覆部25は、刀身収納部24に収納された包丁100の刀身110の刃先110a側を被覆する(図8(b)も参照)。包丁100の刃先110a側が被覆されていることにより、使用者が不意に刃先110aへ接触することを防止することができる。
収納部23には、押さえ片26が設けられる。押さえ片26も、第3部材20Cの開口部20C1の内縁の一部により刃先被覆部25と連接して設けられる。押さえ片26は、収納部23において、刃先被覆部25よりも前方側(図3の下方側)の略中央に設けられる。押さえ片26は、略矩形の片持ち舌片状に形成される(図5及び図6も参照)。
押さえ片26は、収納部23の内側に向かって突出する。そして、押さえ片26は、収納部23に収納された包丁100の柄120、柄元120a及び刀身110等を被覆することができる。また、押さえ片26の自由端は、開口部20A1の対向する内縁と離間しながら近接しており(図5及び図6も参照)、収納部23の押さえ片26が形成される箇所では、第3部材20Cの短辺方向(図3の左右方向)と一致する開口部20C1の幅が狭く形成される。押さえ片26は、自由端から切込部26aの終端までの長さ分、片持ちのばね状に変形することができるため、包丁100の収納及び取出操作を容易にしながら、包丁100の脱落を防止することができる。
収納部23の押さえ片26よりも前方側(図3の下方側)には、柄収納部27が設けられる。柄収納部27は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各開口部20A1, 開口部20B1, 開口部20C1により形成される。換言すれば、柄収納部27は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cに亘って設けられる。また、柄収納部27における開口部20A1, 開口部20B1, 開口部20C1は、それぞれ略同一形状に切り抜かれて形成される。従って、柄収納部27には、開口部20A1, 開口部20B1, 開口部20C1に形成された空間に、包丁100の刀身110の板厚よりも幅の広い(外径が大きい)柄120を収納することができる。
収納部23は、柄収納部27の内壁の一部を拡幅させた取出し凹部28を有する(図4も参照)。取出し凹部28も、柄収納部27同様に第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各開口部20A1, 開口部20B1, 開口部20C1により形成される。取出し凹部28は、収納板部材20の長辺方向(図3の上下方向)に延在する柄収納部27の2つの対向する内壁にそれぞれ設けられる。取出し凹部28は、図3の平面視において、柄収納部27よりも左右両側に窪んだ凹半円弧状に形成される。従って、各取出し凹部28は、半円柱状の空間として形成される。
図3に示すように、上板部材30は、基板部材10の被覆部11a上に設けられる。上板部材30は、平面視長方形の板状の部材である。上板部材30の長尺方向の幅は、基板部材10の短尺方向の幅と略同じである。上板部材30は、一枚のダンボール部材により形成される。上板部材30は、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cと同様に、薄肉部30−1及び厚肉部30−2を含む両面ダンボールにより形成される(図1及び図2参照)。
上板部材30は、フルート部材(中芯部材)の断面が波形形状に露出するフルート面31を有する。上板部材30のフルート面31は、上板部材30を収納板部材20上に折り畳んで重ねた際に、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各フルート面21と同一方向側に揃うように配置される。そして、上板部材30は、薄肉部30−1及び厚肉部30−2により形成されるため、短幅のフルート面31及び長幅のフルート面31が形成される(図1のA部拡大図及び図2のB部拡大図参照)。上板部材30のフルート面31も、上板部材30の短辺側の両側面に形成される(図3参照)。
また、図2のB部拡大図に示すように、上板部材30は、上板部材30のフルート部材(中芯部材)の断面が直線状に露出するライナー面32を有する。上板部材30のライナー面32も、上板部材30を収納板部材20上に折り畳んで重ねた際に、第1部材20A、第2部材20B及び第3部材20Cの各ライナー面22と同一方向側に揃うように配置される。ライナー面32は、上板部材30の長辺側の両側面に形成される(図3参照)。上板部材30の各フルート面31及びライナー面32は、包丁ケース1を折り畳んだ状態では、収納板部材20の各フルート面21及びライナー面22とそれぞれ重なり合い(図1及び図2参照)、ダンボールの断面により平坦状の側面が形成される。
図3に戻り、上板部材30は、上板部材30に設けられた貫通する開口部と基板部材10の板面とにより形成された補助柄収納部33を有する。補助柄収納部33は、上板部材30の上面(基板部材10と接していない面)から基板部材10の上面に亘る深さで、凹溝状に形成される。ここで、包丁100の柄120は、前述の柄収納部27に収納されるが、包丁100の柄120の上部が第3部材20Cの上面より突出する場合があり得る。この場合であっても、上板部材30を収納板部材20に重ね合わせることにより、柄収納部27より突出した包丁100の柄120の一部を補助柄収納部33内に収納して、上板部材30との干渉を低減することができる(図8(a)も参照)。
上板部材30は、紙葉収納部34を有する。紙葉収納部34は、上板部材30の上面(基板部材10と接していない面)から基板部材10の上面に亘る深さで、凹溝状に形成される。紙葉収納部34は、上板部材30に設けられた平面視略長方形の貫通する開口部と、基板部材10の板面により形成される。紙葉収納部34は、割引券や回数券等のサービス券40(紙葉)を収納する。なお、図3において、サービス券40は、2点鎖線で表している。紙葉収納部34には、上板部材30の開口部における内縁に凸半円弧状の保持部34aが設けられる。保持部34aは、紙葉収納部34の両短辺内側に対向して、2つ形成される。従って、保持部34aは、紙葉収納部34の中心側に向かって突出している。また、保持部34aは、基端側を軸に先端側を持ち上げて基板部材10と間に僅かな空間を形成することができる。保持部34aは、該空間に紙葉収納部34に収納されたサービス券40の一部を挿入することで、サービス券40を保持する(図8(b)も参照)。
図9は、包丁ケース1の一例を示す写真図である。なお、本図の包丁ケース1の構成は、図1乃至図8に示した包丁ケース1の構成と同様であるため、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。基板部材10、収納板部材20及び上板部材30は何れも前述した紙材のダンボールにより形成される。従って、包丁ケース1は、軽量性、強度、緩衝性等を備えるように構成することができる。
次に、包丁ケース1の使用態様の一例について、説明する。まず、包丁ケース1の使用者は、図1に示す折り畳んだ状態の包丁ケース1の重畳部12a及び重畳部12bを被覆部11aから開き、図2に示す包丁ケース1の一部が展開された状態とする。次に、使用者は、重畳部12bを開くとともに、被覆部11a及び上板部材30を開き、図3に示す包丁ケース1を展開した状態とする。その後、使用者は、押さえ片26を開くなどして、包丁100を開口部20A1から入れることにより、収納部23に包丁100を収納する。次に、使用者は、重畳部12bを谷折り部122により閉じるとともに、被覆部11a及び上板部材30を閉じ、図2に示す包丁ケース1の一部が閉じられた状態とする。次に、使用者は、重畳部12a及び重畳部12bを谷折り部121により閉じ、包丁ケース1を図1に示す折り畳んだ状態とする。
包丁ケース1を折り畳んだ状態においては、収納板部材20のライナー面22及び上板部材30のライナー面32は被覆部11b及び被覆部11dにより被覆される。そして、谷折り部122に対応する反対面の山折り部122a側においても、基板部材10の切断面が露出しない(図1参照)。ライナー面22、ライナー面32及び基板部材10の切断面は、直線状であるため、使用者の指等を切ってしまうおそれがある。しかしながら、包丁ケース1は、ライナー面22、ライナー面32及び基板部材10の切断面が被覆されているため、使用者がダンボールの切断面に触れて指を切る等の怪我を防止できる。なお、収納板部材20のフルート面21及び上板部材30のフルート面31は露出しているが、フルート部材の断面は波形形状に露出しており、その露出面積は小さいため、使用者の指等を切りにくい。
使用者は、包丁100を収納した包丁ケース1を折り畳んだ状態とすることで、包丁100の全部分を被覆することができる。さらに、使用者は、包丁100を包丁ケース1に収納したまま、携帯することもできる。また、使用者は、折り畳んだ状態の包丁ケース1に包丁100を収納したまま、配送業者等による配送サービスを利用することで、遠隔地へ包丁100を届けることができる。従って、包丁ケース1は、包丁100を保管したり様々な用途の運搬に用いたりすることができる。包丁ケース1及び配送業者等による配送サービスを利用した態様としては、以下の一例が挙げられる。使用者は、切れ味の悪くなった包丁100を包丁ケース1に収納し、配送サービスにより包丁研ぎ業者へ送付する。包丁研ぎ業者は、包丁ケース1から包丁100を取り出し、包丁100を研ぐ等の修繕を行う。次に、包丁研ぎ業者は、包丁ケース1に研ぎ終わった包丁100を収納し、配送サービスにより、使用者に送付する。使用者は、包丁ケース1より研ぎ終わった包丁100を取り出し、利用することができる。換言すれば、包丁ケース1は、通い箱としても利用可能である。なお、包丁ケース1を通い箱として利用する場合において、使用者は、配送サービスを用いず、包丁研ぎ業者の店舗や窓口(例えば、店舗のサービスカンウター)に直接持っていくこともできる。
本考案は、前述の実施形態に限定されない。まず、包丁ケース1は、基板部材10と収納板部材20とを備え、収納板部材20を基板部材10により被覆してもよい。また、収納板部材20は、1枚以上の部材により形成することもできる。例えば、収納板部材20を1枚の部材により形成する場合ならば、1枚の部材の内部を一部くり抜き、空間を設け、該空間に包丁100を収納することができる。
なお、本実施形態同様に、収納板部材20を3枚の部材により形成した場合、刀身収納部24及び刃先被覆部25は、収納板部材20を形成する3枚の部材の何れかに設ければ、基板部材10又は上板部材30により包丁100を被覆できる。そして、包丁ケース1は、上板部材30及び重畳部12aにそれぞれ設けられるフック部13a及びループ部13bを、マグネットとすることもできる。
1 包丁ケース 10 基板部材
11 被覆部 11a 被覆部
11b 被覆部 11c 被覆部
11d 被覆部 12 重畳部
12a 重畳部 12b 重畳部
13a フック部 13b ループ部
14 窓部 15 間隙
16 切欠部 17 窓部
18 接続部 20 収納板部材
20A 第1部材 20A−1 薄肉層
20A−2 厚肉層 20A1 開口部
20B 第2部材 20B−1 薄肉層
20B−2 厚肉層 20B1 開口部
20C 第3部材 20C−1 薄肉層
20C−2 厚肉層 20C1 開口部
21 フルート面 22 ライナー面
23 収納部 24 刀身収納部
25 刃先被覆部 26 押さえ片
26a 切込部 27 柄収納部
28 取出し凹部 30 上板部材
30−1 薄肉部 30−2 厚肉部
31 フルート面 32 ライナー面
33 補助柄収納部 34 紙葉収納部
34a 保持部 40 サービス券
100 包丁 110 刀身
110a 刃先 111 谷折り部
113 谷折り部 113a 山折り部
120 柄 120a 柄元
121 谷折り部 122 谷折り部
122a 山折り部

Claims (10)

  1. 蓋部を有する基板部材と、
    前記基板部材上に設けられ、包丁を収納させる収納部を有する収納板部材と、
    を備え、
    前記蓋部は、前記基板部材を畳むことで、前記収納部を被覆可能に形成され、
    前記収納部は、前記包丁の刃先側を被覆する刃先被覆部を有することを特徴とする包丁ケース。
  2. 前記収納板部材は、ライナー面を有するダンボールにより形成され、
    前記基板部材は、前記収納板部材との接続部側に被覆部を有し、
    前記被覆部は、折り畳むことで前記ライナー面を被覆可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載の包丁ケース。
  3. 前記収納板部材は、直方体状であり、
    短辺にフルート面を有し、
    長辺に前記ライナー面を有することを特徴とする請求項2に記載の包丁ケース。
  4. 前記蓋部は、
    前記収納板部材の一方側から折り畳んで前記収納部を覆う前記被覆部と、
    前記収納板部材の他方側から折り畳んで前記被覆部に折り重なる重畳部とを含み、
    前記基板部材は、前記被覆部及び前記重畳部の重なった対向面に、一対の面ファスナーが設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の包丁ケース。
  5. 前記基板部材上に設けられ、前記被覆部が前記収納板部材を被覆すると、前記収納板部材と重なり合う上板部材を備え、
    前記上板部材は、紙葉収納部を有し、
    前記紙葉収納部は、
    前記上板部材の上面から凹状に形成され、
    前記紙葉収納部の中心方向に向かって突出する保持部が設けられることを特徴とする請求項4に記載の包丁ケース。
  6. 前記基板部材及び前記上板部材は、ダンボールであることを特徴とする請求項5に記載の包丁ケース。
  7. 前記収納板部材は、前記基板部材上に設けられる第1部材、前記第1部材上に設けられる第2部材及び前記第2部材上に設けられる第3部材から形成され、
    前記収納部は、前記包丁の刀身を収納する刀身収納部が設けられ、
    前記刀身収納部は、前記第1部材、前記第2部材及び前記第3部材のうち少なくとも一つに設けられ、
    前記刃先被覆部は、前記第1部材、前記第2部材及び前記第3部材のうち少なくとも一つに設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の包丁ケース。
  8. 前記収納部は、
    前記包丁の収納出入口である開口部と、
    前記包丁の柄を収納する柄収納部と、
    を有し、
    前記開口部は、前記第3部材に設けられ、
    前記柄収納部は、前記第1部材から前記第3部材に亘って設けられ、
    前記刀身収納部は、前記第2部材に設けられ、
    前記刃先被覆部は、前記第3部材に設けられることを特徴とする請求項7に記載の包丁ケース。
  9. 前記収納部は、押さえ片が設けられ、
    前記押さえ片は、
    前記第3部材に形成され、
    前記収納部の内側に向かって突出し、
    前記包丁の一部を被覆することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の包丁ケース。
  10. 蓋部を有する基板部材と、
    前記基板部材上に設けられ、包丁を収納させる収納部を有する収納板部材と、
    前記基板部材上に設けられ、紙葉を収納させる紙葉収納部を有する上板部材とを備え、
    前記基板部材、前記収納板部材及び前記上板部材は、紙材のダンボールにより形成され、
    前記蓋部は、前記基板部材を畳むことで、前記収納部を被覆可能に形成され、
    前記収納部は、前記包丁の刃先側を被覆する刃先被覆部を有し、
    前記紙葉収納部は、
    前記上板部材の上面から前記基板部材に亘る深さで凹溝状に形成され、
    前記紙葉収納部の中心側に向かって突出する保持部が設けられることを特徴とする包丁の通い箱。
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