JP3002269U - ポケットティッシュ箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポケットティッシュを収納するポケットティ
ッシュ箱を提供する。 【構成】 ポケットティッシュ箱１０は、縦寸法Ｙ＝７
ｃｍ〜１０ｃｍ、横寸法Ｘ＝１０〜１３ｃｍ、高さ寸法
Ｚ＝６〜１２ｃｍの直方体形状箱の上面Ａにティッシュ
取り出し穴３を穿設するとともに、箱内部に水平仕切板
４を設けて深さｈ＝１〜３ｃｍの上部５と残りの下部６
に箱内部を分けた構造を特徴とする。前記ポケットティ
ッシュ箱１０の上部５には使用するポケットティッシュ
８を一袋収納する場所で、下部６は貯まった未使用のポ
ケットティッシュを収納する場所である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯用に利用されるポケットティッシュを収納するポケットティッ シュ箱に関し、さらに詳細には、銀行を始めとする企業の宣伝用等に日常頻繁に 配布されるポケットティッシュを有効に活用するためにオフィスの机上、車内、 家庭内等で一般のティッシュ箱と同様に利用できるようにしたポケットティッシ ュ箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

塵埃紙の時代からティッシュペーパーの時代へ変遷して久しいが、現在のティ ッシュ箱はオフィス、家庭用その他一般向に日常頻繁に利用されている。

【０００３】 該ティッシュ箱は縦幅１１.５ｃｍ、横幅２４.５ｃｍ、高さ８ｃｍ程度の大き さを有しているものが一般的であり、上面中央に細長の穴が穿設されて該穴を通 して交互に折り重なった二枚組のティッシュペーパーを順次摘み上げる仕組みに なっている。

【０００４】 一方、上記ティッシュ箱は戸外へ持ち運ぶには大きすぎて不便なので、縦８ｃ ｍ、横１１ｃｍ程度のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の高分 子フィルムでできた袋に２０ｃｍ四方のティッシュペーパーを６〜１０枚折り畳 んで厚さ１ｃｍ程度になるように収納した所謂ポケットティッシュが一般に利用 されている。

【０００５】 上記ポケットティッシュは透明な袋の内面に宣伝用の紙片を入れておくかまた は直接袋表面に印刷することにより極めて安価な宣伝を兼ねたサービス品となる ので、銀行を始めとして様々な業種の宣伝媒体として活用されている。

【０００６】 一般消費者側も到る所でポケットティッシュを受け取るので、家やオフィスに はポケットティッシュが貯まって使用されずに眠っていることが多い。

【０００７】 というのは家庭、オフィスには既に一般のティッシュ箱が備えられているので わざわざポケットティッシュを取り出して使用する必要がなく、仮に使用するに してもポケットティッシュの内容量は少ないのですぐに無くなってしまい、且つ 小さすぎて何処かに紛れ込んで忘れ去られてしまうことに起因する。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようにポケットティッシュは活用されずに家庭、オフィスで眠っている のは資源の無駄であり、これを通常のティッシュと同じように活用しやすくすれ ば、省資源となり、通常のティッシュペーパーの使用量も減じることにつながる 。

【０００９】 また、宣伝のためにサービス品として渡す企業側もポケットティッシュを使用 してもらえなければ宣伝の意味が薄れる。

【００１０】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、貯まったポケットティッシ ュを数個収納するとともにポケットティッシュが取り出しやすい構造のポケット ティッシュ箱を提供するものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案は、 （１）縦寸法７ｃｍ〜１０ｃｍ、横寸法１０〜１３ｃｍ、高さ寸法６〜１２ｃ ｍの直方体形状箱の上面にティッシュ取り出し穴を穿設するとともに、箱内部に 水平仕切板を設けて深さ１〜３ｃｍの上部と残りの下部に箱内部を分けたことを 特徴とするポケットティッシュ箱を提供することにより、上記課題を達成するも のである。

【００１２】 （２）また、前記直方体形状箱の展開面を厚紙または段ボール紙を一体切断成 形して成る一平面の紙で構成するとともに、使用時の始めに折曲組立てることに より簡単に前記ポケットティッシュ箱となることを特徴とする（１）記載のポケ ットティッシュ箱を提供することにより、上記課題を達成するものである。

【００１３】

【作用】

本考案のポケットティッシュ箱は通常のティッシュ箱の１／３程度の大きさで あって、机上用、車内用は勿論、家庭用にも最適なハンディタイプである。

【００１４】 また、箱内部は水平仕切板によって上部と下部に分かれており、上部の深さは １〜３ｃｍであるので、ポケットティッシュを一袋を該上部に収納することによ り楽に上面の穴からポケットティッシュを適宜摘み出せる。

【００１５】 一方、箱内部の下部は５〜１０ｃｍの深さを有しているので、該下部に余った 未使用のポケットティッシュ５〜１０袋を収納保管することができる。

【００１６】 したがって、上部のポケットティッシュを使いきったら、下部から新しいポケ ットティッシュを取り出して、上部に移し替えれば良く、使用されずに無くなる ポケットティッシュの無駄が解消される。

【００１７】 箱表面に様々の宣伝用図柄を印刷すれば、ポケットティッシュよりも宣伝効果 の高い極めて安価な宣伝媒体ともなり得る。

【００１８】 上記ポケットティッシュ箱の展開面を厚紙または段ボール紙を一体切断成形し て成る一平面の紙で構成するとともに、使用時の始めに折曲組立てることにより 簡単に前記ポケットティッシュ箱となる構成とすれば（請求項２）、サービス品 として消費者に組立前の一枚の展開面として渡すようにでき、かさばらず、組立 を消費者に任せられ、材料費を含めた宣伝費が極めて安価に抑えられる。

【００１９】

【実施例】 以下、本考案に係わるポケットティッシュ箱の実施例を図面に基づいて詳細に 説明する。

【００２０】 図１はポケットティッシュ箱の全体を示す斜視図であり、図２は同実施例の図 １における側面Ｓ方向から見た縦断面図である。また、図３はポケットティッシ ュ箱の組立前の展開面を表す平面図である。

【００２１】 図１において、本ポケットティッシュ箱１０は、縦寸法Ｙ＝７ｃｍ〜１０ｃｍ 、横寸法Ｘ＝１０〜１３ｃｍ、高さ寸法Ｚ＝６〜１２ｃｍの直方体形状箱の上面 Ａにティッシュ取り出し穴３を穿設するとともに、箱内部に水平仕切板４を設け て深さｈ＝１〜３ｃｍの上部５と残りの下部６に箱内部を分けた構造を特徴とす る。

【００２２】 前記ポケットティッシュ箱１０の上部５には使用するポケットティッシュを一 袋収納する場所で、下部６は貯まった未使用のポケットティッシュを収納する場 所である。

【００２３】 上部５の深さｈは、実際上通常のポケットティッシュの厚さが１.５ｃｍ以下 であるので、２ｃｍ内外が最適であろう。また、一般のポケットティッシュの寸 法からして、Ｘ＝１２ｃｍ、Ｙ＝８ｃｍ程度が最適寸法となろう。高さ寸法は適 当でよいが、下部６に５〜７袋のポケットティッシュが収納でき、且つ箱の安定 感を考慮すれば上述の条件ではＺ＝９ｃｍ程度が最適となろう。尚、ティッシュ 取り出し穴３の大きさ・形状は例えば、長径６ｃｍ、短径５ｃｍの楕円形状がデ ザイン性と取り出し易さの点で好ましいといえる。

【００２４】 箱の材質は特段の制限はなく、例えば熱可塑性の合成樹脂製であってもよいが 、厚紙ないし薄めの段ボール紙（厚さ１.０〜１.５ｍｍ）が十分な強度と取扱い の容易さの点およびコストの面から好ましいといえる。

【００２５】 図２は上部５および下部６に各々ポケットティッシュを収納した上記ポケット ティッシュ箱１０の使用状態を説明するための縦断面図であるが、図中ポケット ティッシュ箱１０の上部５にあるポケットティッシュ８は袋ごと収納されており 、予め袋を開口しておく。ポケットティッシュ８の上部５への収納は面Ｋを図面 右側に引き出し、中に押し込まれているＭ１面を取り出すことにより上面Ａが開 くので、上から収納できるようになっている。

【００２６】 また、下部６へのストックとしてのポケットティッシュ９の収納は、底面Ｆ側 の面Ｍ３を引き出すことにより簡単に底面Ｆが開き、下から収納できるようにな っている。

【００２７】 上記箱内部を上部５と下部６に分ける水平仕切板４は箱と同材料で且つ一体に 構成されており、面Ｈ及び面Ｊが水平仕切板４を水平に支える構成となっている （図３参照）。

【００２８】 次に、図３は請求項２に係わり、上記ポケットティッシュ箱１０の内面側を表 にした展開図であり、一平面から構成される展開面を表す。図中の破線は全て谷 折りの折曲箇所を示しており、実線は面端を表す。またＡ〜Ｋは各面を表し、Ｍ 、Ｎは余りしろ面である。

【００２９】 尚、図面上の記号は図１、図２と対応させて指示するものとする。

【００３０】 組立の際は先ず、余りしろ部Ｎ及びＭを谷折りし、折目ｙ１、ｙ２→ｙ３→ｙ ４→ｙ５→ｙ６と谷折りした後、余りしろ面Ｎの背面に設けた両面テープまたは 接着剤にてＥ面の対応する接面部Ｔに貼着する。

【００３１】 次に、底面Ｆ側の余りしろ面Ｍ３を面Ｂの下側に差し込み、上面Ａに延設され ている面Ｋを折り込んで側面Ｄの上に位置するように余り代面Ｍ１を中に差し込 むことにより完成する。

【００３２】 以上の組立は十秒程度の僅かの時間で終了し、極めて簡単で誰にでも失敗なく 行うことができるものである。

【００３３】 したがって、宣伝用として本ポケットティッシュ箱１０またはその組立前の一 面から成る展開面の形で消費者に配布すれば、極めて有効な宣伝媒体となろうこ とは想像難くない。この際、箱表面に図柄を印刷すれば、ポケットティッシュが 使い捨てであるのに対し、本ポケットティッシュ箱１０が永く机上、車内で利用 され得ることから、より高い宣伝効果が期待されることになる。

【００３４】 また、材料が厚紙ないし段ボール紙一枚であって、これを切断加工するのみで 完成するので、極めて安価なコストでできることになる。

【００３５】 尚、図３の展開面は一例であって、他の展開方法であっても良いことは勿論、 本考案の請求項１においては一枚に限らず二枚の厚紙または段ボール紙を組み立 てる構成であっても良いことは云うまでもない。

【００３６】 本考案のポケットティッシュ箱の構成および特徴は上述の如くであり、従来使 用されず無駄になっていたポケットティッシュを有効に活用しやすくするととも に、安価で有力な宣伝媒体として企業が本ポケットティッシュ箱を利用できるこ とは明らかである。

【００３７】

【考案の効果】

本考案に係わるポケットティッシュ箱は、上記の如く構成されているため、以 下に記すような効果を有する。

【００３８】 （１）貯まったポケットティッシュを無駄にせず箱内にストックでき、且つ一 般のティッシュ箱と同様に使いやすい状態で利用できるという優れた効果を有す る。

【００３９】 （２）小型で場所をとらず机上、車内で使用するに最適であるという優れた効 果を有する。

【００４０】 （３）材料費、製造費が極めて安くでき、永く利用できるのでポケットティッ シュとともに宣伝用として活用できるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わるポケットティッシュ箱の斜視図
である。

【図２】同実施例のポケットティッシュ箱の縦断面であ
る。

【図３】同実施例の組立前の一平面から構成される展開
面を表す平面図である。

【符号の説明】

３ ティッシュ取り出し穴 ４ 水平仕切板 ５ 上部 ６ 下部 ８、９ ポケットティッシュ １０ ポケットティッシュ箱 Ｘ 横寸法 Ｙ 縦寸法 Ｚ 高さ寸法 ｈ 深さ Ａ 上面 Ｆ 底面 Ｂ〜Ｊ 面 Ｍ１…、Ｍ、Ｎ 余りしろ面 Ｔ 接面部 ｙ１… 折目

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦寸法７ｃｍ〜１０ｃｍ、横寸法１０〜
   １３ｃｍ、高さ寸法６〜１２ｃｍの直方体形状箱の上面
   にティッシュ取り出し穴を穿設するとともに、箱内部に
   水平仕切板を設けて深さ１〜３ｃｍの上部と残りの下部
   に箱内部を分けたことを特徴とするポケットティッシュ
   箱。
2. 【請求項２】 前記直方体形状箱の展開面を厚紙または
   段ボール紙を一体切断成形して成る一平面の紙で構成す
   るとともに、使用時の始めに折曲組立てることにより簡
   単に前記ポケットティッシュ箱となることを特徴とする
   請求項１記載のポケットティッシュ箱。