JP3115896U - タオルペーパーボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】タオルペーパーを使い勝手よく取出せ、しかも安価な収容ボックスを提供する。
【解決手段】薄ボードを立方体状に組立てたボックス1を備えており、ボックス1の内部はタオルペーパーパック品の収納空間であり、ボックス1の上面には、十字状に開口した取出し口が形成されており、ボックス1の一端には、端面を開閉する蓋部材が設けられている。ボックス1の内部には、収納されたタオルペーパーパック品を取出し口側へ押し上げる押上げ部材2が挿入されている。ボックス1は、1枚の薄ボードを六面体に折り畳んで形成したものである。押上げ部材2は、1枚の長方形の薄ボードを、長手方向に二分して足部と台部に分け、かつ台部と足部との間に連結された連結片を切り抜いて形成したものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、タオルペーパーを収納し、1枚づつ取り出すために用いるタオルペーパーボックスに関する。
タオルペーパーは、本来は手洗いで濡れた手を拭くのに用いられるペーパーである。ティッシュペーパーよりは縦横寸法が大形で、エンボス加工等で多少嵩高にした柔らかい紙が用いられている。このタオルペーパーは、手洗い室の壁などに取付けられた壁掛け式の専用のホルダーに入れて、ホルダーの下から1枚づつ取り出して使用される(特許文献1〜5)。
ところで、上記のようなタオルペーパーはティッシュペーパーよりは大形で嵩高いことから、多少ラフな使い方をするのに非常に便利であり、工場内や野外での手拭きや物洗いの用途が広がっている。
しかるに、工場内に壁掛け式の手洗い用ホルダーを取付けることは可能であるが、その場合でも人がホルダーの設置場所まで近寄らないと使えないので不便である。また、野外ではホルダーそのものを置く場所もない。
一方、壁掛け式ホルダーには、補充用のタオルペーパーのパック品が用意されている。
このパック品は薄いフィルム製のパック袋にタオルペーパーを100枚から200枚程度まとめて入れたもので、1枚1枚のペーパーは互いにジグザグ折りされた状態である。このパック袋は薄く非常に柔軟であるが、それはホルダーに入れるまでの、仮包装であるから、ゴミ混入防止やバラケ防止の役割を果たせばよいからである。
しかし、このパック袋にも表面にミシン目を入れており、そのミシン目を破れば、内部のタオルペーパーを全部取り出して、ホルダーに入れることができるようになっている。
そこで従来では、工場内や野外で、パック品のまま、すなわちパック袋に入ったまま使い、ミシン目を破った開口からタオルペーパーを1枚づつ取り出していた。
しかし、このパック袋は既述のごとく、柔らかく腰がないので、内部に沢山タオルペーパーが詰まっている状態では、多少の重量があって、タオルペーパーの1枚づつの取り出しが可能であるが、内部のペーパー枚数が減ってくると、重量が軽くなって取り出し中の1枚にパック袋全体がつられて動いたりして、1枚づつの取り出しが不能となる。また、パック袋のフィルムがだぶつき始めると、更に取り出しにくくなり、パック袋がシワシワになって見映えも悪くなる。更にパック袋が破れると使用できなくなる。したがって、パック袋のままの使用は極めて不便といえる。
そこで、壁掛け式ホルダーを装備していない場所でも、タオルペーパーを勝手よく使え、しかもそうするに当って、費用もさほどかからないことが望まれるようになった。
実開平4−100480 実公平7−20061 実公平6−47830 実公平6−47831 実公平7−38202
本考案は上記事情に鑑み、タオルペーパーを使い勝手よく取出せ、しかも安価な収容ボックスを提供することを目的とする。
第1考案のタオルペーパーボックスは、薄ボードを立方体状に組立てたボックスを備えており、該ボックスの内部はタオルペーパーパック品の収納空間であり、該ボックスの上面には、タオルペーパーを1枚づつ取り出す取出し口が形成されており、前記ボックスの一端には、端面を開閉する蓋部材が設けられていることを特徴とする。
第2考案のタオルペーパーボックスは、第1考案において、前記ボックスの内部に、収納されたタオルペーパーパック品を前記取出し口側へ押し上げる押上げ部材が挿入されていることを特徴とする。
第3考案のタオルペーパーボックスは、第1考案において、前記取出し口は、ボックスの上面において、長手方向と短手方向に延びた十字状の開口であることを特徴とする。
第4考案のタオルペーパーボックスは、第1考案において、前記ボックスは、1枚の薄ボードを六面体に折り畳んで形成したものである。
第5考案のタオルペーパーボックスは、第1考案において、前記押上げ部材は、1枚の長方形の薄ボードを、長手方向に二分して足部と台部に分け、かつ前記台部と足部との間に連結された湾曲部を切り抜いて形成したものである。
第1考案によれば、薄ボード製のボックスが多少の重量を持つので、収容されたタオルペーパーを1枚づつ取り出すとき、ボックス自体が付いて動くことがなく、またボックスが形状を保持するだけの剛性を有しているので、収容されたタオルペーパーが形崩れせず、最後の1枚まで、簡単に取り出すことができる。
第2考案によれば、ボックスの内部に押上げ部材を入れているので、収容されたタオルペーパーの枚数が少なくなっても、上層部のタオルペーパーは必ず取出し口の近くに位置する。よって、1枚づつの取り出しが確実に行える。
第3考案によれば、短手方向の開口によって、パック袋を破って最初の1枚を取り出し易くでき、長手方向の開口によって、タオルペーパーの1枚づつの取り出しが容易にできるようになる。
第4考案によれば、ボックスを1枚の薄ボードを折り畳むことにより形成できるので、製作コストを安くできる。
第5考案によれば、押上げ部材を1枚の薄ボードを二分したり切り抜いて形成できるので、製作コストを安くできる。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
(全体構成)
本考案のタオルペーパーボックスは、ボックス1と押上げ部材2とから構成されている。このタオルペーパーボックスに収納されるタオルペーパーはパック品3がそのまま収納される。
以下、順にその構造を説明する。
(ボックス)
図2はボックス1の展開図、図3は組立図である。
このボックス1は、1枚の薄ボードB1を折り畳んで作成するものである。薄ボードB1としては、プラスチックや紙など任意の材料が用いられる。プラスチック材は、0.5mm〜1mm程度の厚さであると、充分な剛性と耐水性などを満足できる。紙を用いる場合はフィルムコートして耐水性を持たせたものが好ましい。
図2において、11は天板、12および13は側板、14は底板である。これらは一続きになっており、細線で示す折畳み線fで区切られている。
底板14の側縁には、折畳み線fを介して糊付け片15がつながっている。
前記天板11の両端部には、折畳み線fを介して雄蓋16,16がつながっている。この雄蓋16,16の先端には差込片16a,16aが形成されている。
前記底板14の両端部には、折畳み線fを介して雌蓋17,17がつながっている。この雌蓋17,17の先端には差込孔17a,17aが形成されている。
一方の側板12の両端部には折畳み線fを介して、折込み蓋18,18が形成され、他方の側板13の両端部にも、折畳み線fを介して折込み蓋19,19が形成されている。
これらの雄蓋16、雌蓋17、折込み蓋18,19は、特許請求の範囲にいう蓋部材を構成している。
上記のボードB1は、形状は1回の打抜きで加工でき、折畳み線fも1回のプレス加工で加工できるので、安価に製作することができる。
組立て方は、つぎのとおりであり、非常に簡便である。
全ての折畳み線fを山折りにして、糊付け片15を接着剤にて側板12の側縁に接着する。また、折込み蓋18,19を内側に折り畳んだ上に、雌蓋17を折り畳み、さらに雄蓋16を折り畳む。そのうえで、差込孔17aに差込片16aを差し込むと、蓋が自然に開くことはない。
組立てられた状態が図3である。ただし、人為的に開くことは容易で、差込片16aを差込孔17aから抜くだけで、蓋部材(雄蓋16、雌蓋17折込み蓋18,19)を開くことができる。
また、組立てられた大きさは、タオルペーパーパック品3が一袋そっくり入る大きさである。
図3に示すように、ボックス1の上面、つまり天板11には、取出し口20が設けられている。この取出し口20は、長手方向に延びた開口21と短手方向に延びた開口22が交差して十字状になっている。
長手方向の開口21は、ボックス1の長手方向寸法よりやや短いだけの長尺であり、このため、内部に収納されるタオルペーパーを取り出すときの抵抗が小さく、1枚ずつの取り出しが可能となっている。
また、短手方向の開口22は、ボックス1の短手方向寸法(幅寸法)まで延びており、側板12,13の上縁を少し切り込むように形成されている。このため、ボックス1内にパック袋ごと挿入した後、パック袋のミシン目を破る作業が容易に行える。
(押上げ部材)
図4は押上げ部材の展開図であり、図5は押上げ部材の組立図である。
この押上げ部材2は、1枚の長方形の薄ボードB2から作成される。薄ボードB2の材料は、前記薄ボードB1と同様の部材が用いられる。
薄ボードB2は概ね長方形であり、太線は全て外形線と打抜き線を示し、細線は折畳み線f1〜f6を示している。この押上げ部材2の外形線と打抜き線は、1回の打抜きで加工でき、折畳み線f1〜f6は1回のプレス加工で加工できるので、安価に製作することができる。
図4において、外形線以外の打抜き線としては、長手方向の中央において、薄ボードB2を左右に二分する打抜き線31があり、台部41と足部42に分けられている。
また、薄ボードB2の中央部には、2本の打抜き線32,33が長手方向に平行に形成されている。この打抜き線32,33のそれぞれの両端間には2本の折畳み線f1,f2が形成されている。この打抜き線32,33と折畳み線f1,f2で囲まれた部分は連結片43となる部材である。
右側の台部41の端部には、2本の打抜き線34,35が長手方向に平行に形成されている。この打抜き線34,35のそれぞれの基端間には、1本の折畳み線f3が形成されている。
この打抜き線34,35と折畳み線f3とで囲まれた部分は、連結片45となっている。なお、この連結片45の先端には、糊付け部45aが付設されている。
左側の足部42の端部には、2本の打抜き線36,37が長手方向に平行に形成されている。この打抜き線36,37のそれぞれの基端間には、1本の折畳み線f4が形成されている。
この打抜き線36,37と折畳み線f4とで囲まれた部分は、連結片46となっている。
台部41と足部42とも、長辺の少し内側には、谷折り線f5,f6が形成されている。この谷折り線f5,f6の外側は、高さの低いガイド壁47,48となっている。
図5は押上げ部材2の組立て状態を示している。打抜き線31〜37を全て切り離せば、台部41と足部42を分離でき、かつ連結片43と連結片45,46も分離できる。連結片45と連結片46を糊付け部45aで互いに接着する。そのうえで、連結片43と連結片45,46間に輪ゴム49等の弾力性部材を巻き掛けると、足部42に対して台部41を上方に伸び上る方向に付勢することができる。
なお、輪ゴム49が掛け外れないように、任意の個所に引掛け用切欠きを設ける等は任意である。
(組立て方法)
図6はボックス1と押上げ部材2の組立て方法を示している。
ボックス1は箱状に組立てたあと、一端部の蓋部材を開いておき、押上げ部材2も組立てた状態にして、ボックス1の内部に挿入する。
このボックス1と押上げ部材2は使い捨てでもよいが、製作費用と効果の面からは、繰返し使用する方が好ましい。
つぎに図7に示すように、タオルペーパーパック品3をボックス1内において押上げ部材2の上方空間に挿入する。そのうえで、開いていた蓋部材を閉じる。閉じる際、雄蓋16の差込片16aを雌蓋17の差込孔17aに差し込めは、蓋部材が勝手に開くことはない。
タオルペーパーパック品3は、二つ折りしたタオルペーパーPを互い違いに噛み合せたジグザグ折り集積体で、上から1枚づつ取り出すと、つぎの1枚も摩擦で引き上げられるようになっている。このジグザグ折り集積は、既にティッシュペーパー等で公知となっている技術である。
このタオルペーパーPは100枚から200枚程度が一まとまりになって、薄いフィルム製のパック袋4に入れられている。このパック袋4には、上面において幅方向の中心で長手方向に延びるミシン目5が入れられている。
このミシン目5を破ると、パック袋4内のタオルペーパーPを自在に取り出すことができるようになっている。
(使用方法)
図8はボックス1にタオルペーパーパック品3を入れて、一端部の蓋部材も閉じた状態である。この状態でタオルペーパーボックスを使用することができる。
使用に際しては、まずパック袋4のミシン目を開いておかなければならないが、このとき短手方向の開口22が役に立つ。すなわち、開口22はボックス1の幅一杯に延び、かつ側板12,13の上縁を少し凹ませる程度に形成されているので、人の指を開口22から突込んで、ミシン目5を幅一杯に広げることができるので、ミシン目5を長手方向の長さ全長にわたって破ることができるからである。このため、タオルペーパーPの取出しに邪魔しないようにすることができる。
図1は本考案のタオルペーパーボックスの使用中の状態を示している。
図(A)はタオルペーパーPの使用し始めの状態で、ペーパーは大量に残っている。この状態で、押上げ部材2は薄く折り畳まれている。しかし、押上げ部材2の上方付勢力は充分であるので、ペーパーPを取り出すにつれて、残りのペーパーPを上方に押し上げていく。そしてペーパーPは、ボックス1の長手方向の開口21から取り出される。この開口21はボックス1の長手方向寸法とほぼ同じ位長いので、ペーパーPの取り出しに邪魔になることはない。よって、1枚づつの取出しが可能となっている。
ペーパーPの残量が少なくなってくると、図(B)に示すように、押上げ部材2の連結片43,45,46が輪ゴム49の弾力によって、上方に伸びて台部41を押し上げる。
このため、ペーパーPの枚数が少なくなっても、常にボックス1内の上方に位置するので、最後の1枚まで、ペーパーPを1枚づつ取り出すことが可能である。
上記のタオルペーパーボックスを用いると、壁掛け式のホルダーを用いることが不適な工場や野外においても、身近なところにタオルペーパーボックスを置いておくことによって、便利にタオルペーパーを使用することができる。
本考案の一実施形態に係るタオルペーパーボックスの使用状態説明図である。 ボックス1の展開図である。 ボックス1の組立図である。 押上げ部材2の展開図である。 押上げ部材2の組立図である。 ボックスと押上げ部材の結合要領図である。 タオルペーパーボックスへタオルペーパーパック品を挿入する説明図である。 ボックス1にタオルペーパーパック品3を入れた使用可能状態の斜視図である、
符号の説明
1 ボックス
2 押上げ部材
3 タオルペーパーパック品
20 取出し口
21 長手方向の開口
22 短手方向の開口
41 台部
42 足部
43 連結片
45 連結片
46 連結片
B1 薄ボード
B2 薄ボード

Claims (5)

  1. 薄ボードを立方体状に組立てたボックスを備えており、
    該ボックスの内部はタオルペーパーパック品の収納空間であり、
    該ボックスの上面には、タオルペーパーを1枚づつ取り出す取出し口が形成されており、
    前記ボックスの一端には、端面を開閉する蓋部材が設けられている
    ことを特徴とするタオルペーパーボックス。
  2. 前記ボックスの内部に、収納されたタオルペーパーパック品を前記取出し口側へ押し上げる押上げ部材が挿入されている
    ことを特徴とする請求項1記載のタオルペーパーボックス。
  3. 前記取出し口は、ボックスの上面において、長手方向と短手方向に延びた十字状の開口である
    ことを特徴とする請求項1記載のタオルペーパーボックス。
  4. 前記ボックスは、1枚の薄ボードを六面体に折り畳んで形成した
    ものである請求項1記載のタオルペーパーボックス。
  5. 前記押上げ部材は、1枚の長方形の薄ボードを、長手方向に二分して足部と台部に分け、かつ前記台部と足部との間に連結された湾曲部を切り抜いて形成した
    ものである請求項1記載のタオルペーパーボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200485723Y1 (ko) * 2016-09-27 2018-02-12 세종기업 주식회사 안정적으로 포스트잇의 인출이 가능하면서 저렴한 비용으로 용이하게 장착되는 팝업수단을 구비한 디스펜서

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KR200485723Y1 (ko) * 2016-09-27 2018-02-12 세종기업 주식회사 안정적으로 포스트잇의 인출이 가능하면서 저렴한 비용으로 용이하게 장착되는 팝업수단을 구비한 디스펜서

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