JP2003026022A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置Info
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Abstract
出力特性を示す電動パワーステアリング装置により、異
音や振動の表面化若しくは顕在化を回避する。 【解決手段】 「出力トルク演算部」の特徴は、操舵角
速度ωにゲインKを乗じて、負帰還している点(角速度
高速負帰還制御手段)にある。即ち、出力トルクTの値
は、慣性補償トルクTI 、アシスト・トルクTA 、ハン
ドル戻しトルクT R 、及びダンパー・トルクTD を用い
て、式「T=TA +TI +TD +TR −K・ω」により
算出される。ただし、操舵角速度ωに関する負帰還制御
は、モータへの通電に伴って発現し得るキャビン内の異
音等の周波数帯域に臨む臨界周波数fに対応する周期
(1/f)よりも短い制御周期Δt(<1/f)で実行
する。この制御周期Δtは、ダンパー・トルクTD 等の
演算周期よりも十分に短く設定する。例えば、概ね1/
10f〜1/100f程度が適正範囲と考えられる。
Description
は操舵速度に関する角速度ωを測定または推定する角速
度検出手段を有する車載用の電動パワーステアリング装
置に関する。
するアシストトルクTA の値を決定する電動パワーステ
アリング装置が一般に普及しており、これらの電動パワ
ーステアリング装置の中には、制御系の安定性を得るた
めに、位相補償フィルタを設けて伝達特性を調整してい
る装置も多い。従来装置に見られるこの様な位相補償フ
ィルタは、応答の遅れによって生じる振動や発振現象を
緩和若しくは抑制するために用いられている。
とした場合、アシストゲイン(α≡∂TA /∂τ)を大
きくしておく必要が生じるが、このゲインαを大きく設
定すると、制御系が不安定に成り易く、例えば後述の図
8の上側の周波数応答性に係わるグラフに例示される様
な所謂「ハンプ」等と呼ばれている現象が発生すること
があり、これにより、モータへの通電に伴って車両のキ
ャビン内に異音が生じたり、或いはハンドルに不快な振
動が発生したりすることがある。
ルタのゲイン(以下、「位相補償ゲイン」と言う。)を
高く設定する方法が考えられるが、この様な位相補償制
御におけるチューニングだけではハンプの低減効果には
限界があり、一般には、この様な方法による特性改善は
困難な場合が多い。また、位相補償ゲインを高く設定す
ると、制御系がノイズ等の振動成分に対する応答性も敏
感となるため、ノイズ等の振動成分に起因する異音や振
動が表面化或いは顕在化してしまう等の問題が派生す
る。
る電動パワーステアリング装置100の制御ブロックダ
イヤグラムであり、図6には、電動パワーステアリング
装置100の一部である「直接DCモータを駆動制御す
る部分(100A)」が図示してある。また、例えば、
図7のトルク慣性補償制御110、アシスト制御12
0、ハンドル戻し補償制御130、及びダンパ補償制御
140等から構成される「出力トルク演算部」等は、周
知の手段により図略のコンピュータシステムを用いてソ
フトウェアにより実現されている。
モータが出力すべきトルクの値(指令値T)を次式
(1)に従って算出する。
ク TD : 制御140より算出されるダンパー・トルク
における、トルクループ周波数に対する応答特性(アシ
ストゲイン依存性)を例示するグラフである。また、図
9は、この装置100における、トルクループ周波数に
対する応答特性(位相補償ゲイン依存性)を例示するグ
ラフである。
る様に、アシストゲインを大きくすると、制御系が不安
定になっていることを示す1つのバロメータである所謂
「ハンプ」が大きくなってしまうという望ましくない現
象が現れる。また、アシストゲインをある程度大きく設
定した場合にその制御系の安定性を確保するために、例
えば図9に例示する様に、位相補償ゲインを大きくする
方法等が考えられる。しかし、この方法による効果は本
図9からも判る様にある程度のところで飽和し、それ以
降は位相補償ゲインを大きくしても上記のハンプは十分
には小さくならない。
されたものであり、その目的は、アシストゲイン(α≡
∂TA /∂τ)を大きくしても、上記の様な所謂「ハン
プ」の発現を抑制若しくは緩和することができる、安定
性の高い電動パワーステアリング装置を実現することで
ある。
効果】上記の課題を解決するためには、以下の手段が有
効である。即ち、第1の手段は、モータの回転数又は操
舵速度に関する角速度ωを測定または推定する角速度検
出手段を有する車載用の電動パワーステアリング装置に
おいて、モータへの通電に伴って発現し得るキャビン内
の異音又はハンドルの不快な振動の周波数帯域に臨む臨
界周波数fに対応する周期(1/f)よりも短い制御周
期Δt(<1/f)で、角速度ωに関する負帰還制御を
実行する角速度高速負帰還制御手段を設けることであ
る。
交流モータであっても、直流モータであっても、或いは
ブラシレス直流モータであっても良い。本発明はこれら
のモータの種類とは無関係に、任意の種類のモータに対
して適用することが可能である。また、このことは、以
下の各手段や、或いは後述の各実施例等についても同様
である。
操舵速度に関する角速度ωを測定または推定する角速度
検出手段と、単数または複数種類のトルク演算部とを有
する車載用の電動パワーステアリング装置において、少
なくとも1種類のトルク演算部が制御される制御周期Δ
T1よりも短い制御周期Δt(<ΔT1)で、上記の角
速度ωに関する負帰還制御を実行する角速度高速負帰還
制御手段を設けることである。
角速度高速負帰還制御手段において、モータへの通電に
伴って発現し得るキャビン内の異音又はハンドルの不快
な振動の周波数帯域に臨む臨界周波数fに対応する周期
(1/f)よりも短い制御周期Δt(<1/f)で、上
記の負帰還制御を実行することである。
よれば、所謂粘性感の強い操舵感が実現されると同時
に、前述のハンプが低減されるため制御系を安定させる
ことができる。したがって、上記の第1乃至第3の何れ
か1つの手段によれば、上記の異音や振動の表面化若し
くは顕在化を回避することが可能となる。
3の手段において、単数又は複数種類の上記のトルク演
算部を、アシスト・トルク演算部、慣性トルク演算部、
ハンドル戻しトルク演算部、またはダンパー・トルク演
算部から構成することである。即ち、角速度ωに関する
負帰還制御の制御周期Δtは、上記の各種のトルク演算
部が制御される制御周期の中の最短の制御周期と同じ長
さか、或いはそれよりも短くて良い。
施することができる。 (1)10ms周期で実行する処理 (a)ハンドル戻し・トルク演算(ハンドル戻し補償制
御) (b)ダンパ・トルク演算(ダンパ補償制御) (2)500μs周期で実行する処理 (a)アシスト・トルク演算 (b)慣性トルク演算(慣性補償制御) (3)400μs周期で実行する処理 (a)角速度ωに関する負帰還制御 例えば、この様な制御周期の設定によれば、「角速度ω
に関する負帰還制御」を十分に短い制御周期で実行する
ことができるので、例えば0.1kHz〜2kHz程度の
異音を効果的に抑制又は緩和することができる。
の何れか1つの手段において、上記の角速度ωの検出信
号が含有する少なくとも操舵周波数帯域内の略中央周波
数成分を除去又は減衰することにより、負帰還制御の過
補償現象を緩和又は抑制するフィルタリング手段を設け
ることである。
ク(角速度高速負帰還)の効果で、比較的高周波のトル
ク変動に起因するハンドルの振動やモータの異音等が低
減できる上に、バンドパスすることによって操舵感に直
接係わる低周波領域は、上記の速度フィードバックの制
御対象周波数領域から外すことができる。例えば、バン
ドパス周波数の中心周波数は、上記のハンプのピーク周
波数と略一致させれば良い。この様な手段によれば、上
記の速度フィードバック制御(角速度高速負帰還制御)
の操舵感に対する悪影響(粘性感の増大)は抑制され
る。また、高周波領域の成分は減衰するため、実際の分
解能以上の検出精度が得られ、これにより制御量の変動
が抑制できる。尚、バンドパス・フィルタのバンドパス
周波数は、位相の遅れが無いため、位相遅れによる悪影
響も発生しない。
の何れか1つの手段において、操舵トルクτに依存して
決定されるアシストトルクTA の操舵トルクτに対する
ゲインα(≡∂TA /∂τ)に基づいて、負帰還させる
制御量(X)の角速度ωに対するゲインK(≡∂X/∂
ω)を決定する負帰還ゲイン決定手段を設けることであ
る。この様な手段により、負帰還させる制御量(X)を
略過不足無く好適値に調整・制御することができる。
効果的、或いは合理的に解決することができる。
基づいて説明する。ただし、本発明の電動パワーステア
リング装置を構成する各部の実現形態は、以下に示す実
施例において具体的に例示される様態に限定されるもの
ではない。したがって、例えば、ACモータ、DCモー
タ、ブラシレスDCモータ等のモータの種類や、操舵角
速度ωの算出方法や、或いは各種のトルク指令値等の決
定方法等の各種の演算手段や演算方法等には、公知或い
は任意の方法や手段を用いて実現することも勿論可能で
ある。
ける電動パワーステアリング装置200の制御ブロック
ダイヤグラム(2−a)である。本制御ブロックダイヤ
グラム(2−a)は、前述の図7の従来の制御ブロック
ダイヤグラム(2−c)の代わりに適用するものであ
り、従って前述の制御ブロックダイヤグラム(2−c)
と同様に、図6の装置100(100A)の制御ブロッ
クダイヤグラム(1)と組み合わせて用いることができ
る。
c)と、本第1実施例における電動パワーステアリング
装置200の制御ブロックダイヤグラム(2−a)との
唯一の差異は、操舵角速度ωにゲインKを乗じて、負帰
還している点にある。即ち、本第1実施例では、前記の
指令値Tは、前述の式(1)の代わりに、次式(2)、
(3)に従って算出される。
に、次式(4)〜(6)に従って、図6の制御ブロック
ダイヤグラム(1)により求めることができる。
ギヤ比) Ke : モータの逆起電力定数 V : モータ電圧(実時間測定値) I : モータ電流(実時間測定値) Z : モータのインピーダンス R : モータの電気子抵抗 L : モータのインダクタンス S : 時間微分演算子(≡d/dt)
しては、その他にも例えば、モータ端子間電圧等から算
出する方法や、或いはモータに設置された位置検出器の
出力信号から算出する方法等も考えられる。
る演算手段(角速度高速負帰還制御手段)は、前述のソ
フトウェアにより実現される前記の「出力トルク演算
部」を新規モジュール(新規プログラム)追加等の周知
の手法で拡張することにより、容易に構成することがで
きる。
るキャビン内の異音又はハンドルの不快な振動の周波数
帯域に臨む臨界周波数fに対応する周期(1/f)より
も短い制御周期Δt(<1/f)で、操舵角速度ωに関
する負帰還制御を実行する必要があるため、若干の注意
を要する。この制御周期Δtとしては、概ね1/10f
〜1/100f程度で良い。
る本第1実施例の電動パワーステアリング装置200の
「出力トルク演算部」実現するフローチャートである。
本アルゴリズムは、上記の図略のコンピュータシステム
上で実行するものであり、各トルク演算処理の制御周期
は、以下の様に設定されている。
御) (b)ダンパ・トルク演算(ダンパ補償制御) (2)500μs周期で実行する処理 (a)アシスト・トルク演算 (b)慣性トルク演算(慣性補償制御) (c)角速度ωに関する負帰還制御
に、ステップ210において初期化処理を実行する。こ
の初期処理では、前述の各制御110、120、13
0、140等の初期処理を行い、更に、操舵角速度ωを
前述の式(4)〜(6)に従って算出する。
ク演算」の制御ブロックにて、操舵トルクτの値を算出
し、更に、図1の「車速演算」の制御ブロックにて、車
速uの値を算出する。ステップ235では、図1のハン
ドル戻し補償制御130にて、ハンドル戻しトルクTR
を算出する。ステップ240では、図1のダンパ補償制
御140にて、ダンパートルクTDを算出する。
る位相補償処理を実行する。ステップ252では、図1
のトルク慣性補償制御110にて、慣性補償トルクTI
を算出する。ステップ254では、図1のアシスト制御
120にて、アシストトルクTA を算出する。
は、ダミーステップとしてスキップする。即ち、本第1
実施例においては、ステップ260では何もしない。ス
テップ265では、前記式(3)に従って、負帰還すべ
き制御量Xを求める。ステップ270では、前記式
(2)に従って、出力すべきトルクの値(指令値T)を
求める。
DCモータを駆動制御する部分(100A)」に対し
て、指令値Tを出力する。ステップ280では、この負
帰還ループの実行周期Δtだけ時間の経過を待つ。例え
ば、Δtの値は500μsec程度で良い。ステップ2
85では、前述の式(4)〜(6)に従って、操舵速度
ωの値を算出する。ステップ290では、ダンパートル
クTD の演算周期ΔT1が経過したか否かを判定し、そ
の周期に至っていればステップ215へ、そうでなけれ
ばステップ260へ処理を移す。例えば、ΔT1の値は
10msec程度で良い。
粘性感の強い操舵感が実現されると同時に、前述のハン
プ(図8、図9)が低減されるため、制御系を安定させ
ることができ、この結果、上記の異音や振動の表面化若
しくは顕在化を回避することが可能となる。
ング装置100と、本第1実施例の電動パワーステアリ
ング装置200と、更に後述の電動パワーステアリング
装置300(第2実施例)に係わる、トルクループ周波
数に対する応答特性を例示するグラフである。本図3か
らも判る様に、上記の第1実施例の様な構成(角速度高
速負帰還制御手段)を適用することにより、速度フィー
ドバックの作用・効果に基づいて、トルク変動(振動成
分)を低減することができる。
速負帰還制御手段の追加は、例えば、図2のフローチャ
ートに例示した様に、比較的簡単な機能拡張により、容
易に実施することができるので、例えば、上記のダンパ
ー補償手段やハンドル戻し手段等の既存のプログラムの
アルゴリズムやテーブルデータ等は殆ど変更する必要が
無い。即ち、この様な手段によれば、比較的容易に角速
度高速負帰還制御手段を実現することができる。
ける電動パワーステアリング装置300の装置200
(第1実施例)に対する拡張部分の制御ブロックダイヤ
グラム(2−b)である。本制御ブロックダイヤグラム
(2−b)では、第1実施例の制御ブロックダイヤグラ
ム(2−a)の負帰還部201の前段に、バンドパスフ
ィルタ302が挿入されている。このフィルタリング手
段は、前述の図2のステップ260のダミーステップを
以下に示すバンドパスフィルタ(BPF)を実現する周
知のフィルタリング処理で置き換えることにより実現す
ることができる。
置300に係わる、バンドパスフィルタ(BPF)の周
波数に対する応答特性を例示するグラフである。本図5
からも判る様に、このバンドパスフィルタ(図4の30
2)の選択周波数(透過周波数)の中心周波数は、20
Hz〜40Hz付近にあり、よって、この付近の周波数
帯の振動成分だけが選択的に透過される。したがって、
操舵周波数に対応する高々数Hz程度までの比較的低い
周波数の信号成分は、このバンドパスフィルタ302を
通過することがない。この様な構成により、操舵に対す
る粘性感(粘性抵抗)が望ましくないレベルにまで増大
することが未然に防止されている。
得られた。 (効果1)前述の図3からも判る様に、第1実施例の電
動パワーステアリング装置200と略同様に、速度フィ
ードバックの効果により、トルク変動(振動成分)が低
減できた。 (効果2)バンドパス・フィルタの挿入により、速度フ
ィードバック制御(角速度高速負帰還制御)の操舵感に
対する悪影響(強い粘性感)は抑制された。また、高周
波領域の成分は減衰するため、実際の分解能以上の検出
精度が得られ、これにより制御量の変動が抑制できた。 (効果3)バンドパス・フィルタのバンドパス周波数に
は、位相の遅れが無いため、位相遅れによる悪影響も抑
制できた。
アシストトルクTA の操舵トルクτに対するゲインα
(≡∂TA /∂τ)に基づいて、負帰還させる制御量
(X)の角速度ωに対するゲインK(≡∂X/∂ω)を
決定する手段(負帰還ゲイン決定手段)を設けても良
い。この様なゲインKの決定は、動的に実施しても良い
し、静的に実施しても良い。この様な手段により、負帰
還させる制御量(X)を略過不足無く好適値に調整・制
御することができる。
リング装置200の制御ブロックダイヤグラム(2−
a)。
速負帰還制御手段を実現するフローチャート。
る、トルクループ周波数に対する応答特性を例示するグ
ラフ。
リング装置300の装置200に対する拡張部分の制御
ブロックダイヤグラム(2−b)。
バンドパスフィルタ(BPF)の周波数に対する応答特
性を例示するグラフ。
ヤグラム(1)。
ヤグラム(2−c)。
ープ周波数に対する応答特性(アシストゲイン依存性)
を例示するグラフ。
ープ周波数に対する応答特性(位相補償ゲイン依存性)
を例示するグラフ。
装置 201 … 負帰還部 301 … バンドパス・フィルタ τ … 操舵トルク TA … アシストトルク ω … 角速度 Δt … 角速度ωに関する負帰還制御の制御周期
Claims (6)
- 【請求項1】モータの回転数又は操舵速度に関する角速
度ωを測定または推定する角速度検出手段を有する車載
用の電動パワーステアリング装置において、 前記モータへの通電に伴って発現し得るキャビン内の異
音又はハンドルの不快な振動の周波数帯域に臨む臨界周
波数fに対応する周期(1/f)よりも短い制御周期Δ
t(<1/f)で、前記角速度ωに関する負帰還制御を
実行する角速度高速負帰還制御手段を有することを特徴
とする電動パワーステアリング装置。 - 【請求項2】モータの回転数又は操舵速度に関する角速
度ωを測定または推定する角速度検出手段と、単数又は
複数種類のトルク演算部とを有する車載用の電動パワー
ステアリング装置において、 少なくとも1種類の前記トルク演算部が制御される制御
周期ΔT1よりも短い制御周期Δt(<ΔT1)で、前
記角速度ωに関する負帰還制御を実行する角速度高速負
帰還制御手段を設けたことを特徴とする電動パワーステ
アリング装置。 - 【請求項3】前記角速度高速負帰還制御手段は、 前記モータへの通電に伴って発現し得るキャビン内の異
音又はハンドルの不快な振動の周波数帯域に臨む臨界周
波数fに対応する周期(1/f)よりも短い制御周期Δ
t(<1/f)で、前記負帰還制御を実行することを特
徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装
置。 - 【請求項4】単数又は複数種類の前記トルク演算部は、 アシスト・トルク演算部、慣性トルク演算部、ハンドル
戻しトルク演算部、またはダンパー・トルク演算部であ
ることを特徴とする請求項2、または請求項3に記載の
電動パワーステアリング装置。 - 【請求項5】前記角速度ωの検出信号が含有する少なく
とも操舵周波数帯域内の略中央周波数成分を除去又は減
衰することにより、前記負帰還制御の過補償現象を緩和
又は抑制するフィルタリング手段を有することを特徴と
する請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電動パ
ワーステアリング装置。 - 【請求項6】操舵トルクτに依存して決定されるアシス
トトルクTA の前記操舵トルクτに対するゲインα(≡
∂TA /∂τ)に基づいて、負帰還させる制御量(X)
の前記角速度ωに対するゲインK(≡∂X/∂ω)を決
定する負帰還ゲイン決定手段を有することを特徴とする
請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の電動パワー
ステアリング装置。
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