JP2003024959A - 排水処理装置および排水処理方法 - Google Patents

排水処理装置および排水処理方法

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JP2003024959A
JP2003024959A JP2001216991A JP2001216991A JP2003024959A JP 2003024959 A JP2003024959 A JP 2003024959A JP 2001216991 A JP2001216991 A JP 2001216991A JP 2001216991 A JP2001216991 A JP 2001216991A JP 2003024959 A JP2003024959 A JP 2003024959A
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treatment
filtration
treated water
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Yukio Doi
幸夫 土井
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Fujiclean Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過装置を有する排水処理装置につき、安定
した濾過処理を行うのに有効な技術を提供する。 【解決手段】 排水処理装置は、担体流動生物濾過槽3
0の処理水が、開口32を通じて処理水槽40へ流出す
る押出し流れの原理を用いた構成となっている。担体流
動生物濾過槽30の下流部30bには、担体流動生物濾
過槽30の処理水を濾過装置60へ供給するエアリフト
ポンプ70が設けられている。濾過装置60を通過した
処理水は戻し配管74を通じて担体流動生物濾過槽30
の下流部30bへ戻される。開口32を通じた押し出し
流れによる移流経路とは別な経路で濾過処理を行うた
め、担体流動生物濾過槽30の水位を一定に保つことが
できる。これにより、エアリフトポンプ70を介して一
定量の処理水を濾過装置60へ供給することができるた
め、安定した濾過処理性能を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濾過装置を有する
排水処理装置における排水処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭等から排出される排水を受け入
れて浄化する排水処理装置において、処理水を濾過する
濾過装置を備えたものが知られている。例えば、第1の
処理槽と、この第1の処理槽の下流に設けられた第2の
処理槽とを連通する連通経路に濾過装置を有し、第1の
処理槽の処理水がいわゆる押し出し流れによって濾過装
置へ移流する構成の排水処理装置がある。ところが、こ
のような構成の排水処理装置では、処理負荷の変動によ
って第1の処理槽から濾過装置へ流入する処理水量が変
動するゆえ、安定した濾過性能が得られないという問題
がある。そこで従来、濾過装置へ流入する処理水量の変
動を抑えるべく、連通経路にエアリフトポンプを設ける
構成が考えられる。この構成では、第1の処理槽の処理
水をエアリフトポンプを介して濾過装置へ供給したの
ち、濾過処理後の処理水を第2の処理槽へ移送する。こ
れにより押し出し流れを用いる場合に比して処理負荷変
動の影響を受け難い排水処理装置とすることができる。
また、処理水の移送を行うのにエアリフトポンプを用い
ることで、水中ポンプ等も用いるよりも安価な排水処理
装置となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の排水処理装置では、エアリフトポンプの揚水量が第
1の処理槽の水位に影響を受ける。すなわち、処理負荷
に応じて第1の処理槽の水位が下がるとエアリフトポン
プの揚水量が低下し、処理負荷に応じて第1の処理槽の
水位が上がるとエアリフトポンプの揚水量が増加する。
従って、上記従来の排水処理装置は、押し出し流れを用
いた構成の排水処理装置に比して濾過装置へ流入する処
理水量の変動をある程度抑えることができるものの、そ
れでもなお処理水量の変動を抑え安定した濾過性能を得
るのには限界があった。
【0004】そこで本発明は、以上のような点に鑑みて
なされたものであり、濾過装置を有する排水処理装置に
つき、安定した濾過処理を行うのに有効な技術を提供す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の排水処理装置は請求項1〜4に記載の通り
に構成される。また、本発明の排水処理方法は請求項5
〜8に記載の通りである。なお、請求項1〜8に係る発
明は、濾過装置を有する排水処理装置において、第1の
処理領域と第2の処理領域とを連通する連通経路とは別
な経路を用いて第1の処理領域の処理水を濾過すること
で、安定した濾過処理を行うことができるようにした技
術である。
【0006】請求項1に記載の排水処理装置では、第1
および第2の処理領域、これら両処理領域を連通する連
通経路、濾過装置が設けられている。第1および第2の
処理領域は、各々が独立した処理槽であってもよいし、
これら両処理領域を1つの処理槽内に設けてもよい。ま
た、第1の処理領域と第2の処理領域とは、連通経路を
通じて連通しており、第1の処理領域で処理された処理
水が連通経路を通じて第2の処理領域へ移流するように
なっている。第1の処理領域から第2の処理領域へ処理
水を移流させる構成は、例えば、押し出し流れの原理を
用いる。このような構成では、第1の処理領域から第2
の処理領域へ移流する処理水量は、第1の処理領域へ流
入する水量に相当する。濾過装置は、処理水中に含まれ
るSS(suspended solid)等の被濾過物を濾過処理す
るものであり、例えば、濾布、膜フィルター等を用いた
ものや、担体等の濾材を充填した構成のものを用いるこ
とができる。なお、この濾過装置を、第1の処理領域や
第2の処理領域の領域内に設置してもよいし、領域外に
設置してもよい。請求項1に記載の排水処理装置では、
更に、濾過処理経路、この濾過処理経路に接続されたエ
アリフトポンプが設けられている。濾過処理経路は、第
1の処理領域の処理水を濾過装置を経由させて所定の処
理領域へ移送する経路である。ここでいう「所定の処理
領域」には、第1の処理領域のみならず、例えば第1の
処理領域よりも上流側領域、第1の処理領域よりも下流
側領域等を広く含むものとする。例えば、濾過装置で濾
過処理した処理水を、濾過処理経路の吸入部近傍、ある
いはこの吸入部よりも下流へ戻すように構成することが
できる。エアリフトポンプは、ポンプ本体に接続された
ブロワ等からエアーを供給することで、第1の処理領域
の処理水を吸入して吐出するようになっている。これに
より、エアリフトポンプから吐出された吐出後の処理水
は、濾過装置へ向けて移送され、濾過装置で濾過処理さ
れることとなる。なお、エアリフトポンプと濾過処理経
路との配置関係は必要に応じて変更可能であり、例え
ば、エアリフトポンプの下流に濾過処理経路を配置して
もよいし、あるいは濾過処理経路中にエアリフトポンプ
を配置してもよい。濾過装置で濾過処理された後の処理
水は、濾過処理経路を通じて例えば再び第1の処理領域
へ戻される。この場合、第1の処理領域の処理水を濾過
処理する濾過処理経路を、第1の処理領域と第2の処理
領域との連通する連通経路とは別に設けるため、第1の
処理領域の水位を極力一定に維持することができる。第
1の処理領域の水位を一定に維持することで、たとえ吸
入側の水位が変動すると揚水量が変化するエアリフトポ
ンプを用いても、揚水量の変化を抑えることができる。
これにより、濾過装置での定流量濾過が可能となり、濾
過処理性能を安定化させることができる。また、エアリ
フトポンプを用いることで、水中ポンプ等を用いる場合
に比して安価で、流量調整手段を省略した簡便かつコン
パクトな排水処理装置を実現することができる。以上の
ように、請求項1に記載した排水処理装置によれば、濾
過装置を有する排水処理装置につき、安定した濾過処理
を行うことができる。なお、本発明でいう「排水処理装
置」には、一般家庭等から排出される排水を受け入れて
浄化し浄化水として系外へ排出する浄化槽、処理後の処
理水を中水として再利用する処理槽等が広く含まれるも
のとする。
【0007】また、請求項2に記載した排水処理装置で
は、連通経路および濾過処理経路の一部が兼用されるよ
うになっている。例えば、濾過処理経路が、連通経路に
接続された構成とすることができる。このような構成に
よれば、第1の処理領域から濾過装置へ供給され、濾過
装置で濾過処理された後の処理水を連通経路へ移送し、
例えば連通経路の押し出し流れによって第2の処理領域
へ移送することができる。この場合、連通経路の一部が
濾過処理経路を構成することとなる。このように構成す
れば、請求項1に記載の排水処理装置と同様に濾過装置
での定流量濾過が可能となり、濾過処理性能を安定化さ
せることができる。
【0008】ここで、請求項1,2に記載の濾過処理経
路は、請求項3に記載のように濾過装置で処理された処
理水を濾過処理経路の吸入部よりも下流へ戻す構成であ
るのが好ましい。例えば、第1の処理領域につき、濾過
処理経路の最も上流側にエアリフトポンプを接続する場
合、エアリフトポンプの吸入部よりも下流に濾過装置で
処理された処理水を戻すように構成することができる。
これにより、濾過処理後の処理水が再度エアリフトポン
プで吸入され濾過処理されるのを極力回避することがで
き、処理効率がよい。
【0009】また、請求項4に記載した排水処理装置で
は、第1の処理領域に担体充填領域が設けられている。
この担体充填領域には、微生物を着床させた粒状担体が
流動可能に充填されており、例えばエアーが供給される
ことで流動化した粒状担体は、処理水の生物処理および
濾過処理を行う。この生物処理では、例えば酸素が存在
する好気性条件下において処理水中の有機汚濁物質が好
気分解(酸化)される。また、この好気分解で発生した
SS等の被濾過物は粒状担体で濾過される。担体充填領
域は、濾過処理経路の吸入部の上流に設けられている。
従って、担体充填領域の粒状担体によって生物処理およ
び濾過処理された処理水は、エアリフトポンプおよび濾
過処理経路を介して濾過装置へ供給され、濾過装置で再
度濾過処理されることとなる。これにより、好気分解で
発生し粒状担体で濾過しきれなかったSS等の被濾過物
を、再度濾過装置で濾過処理することができるため効果
的である。
【0010】請求項5に記載の排水処理方法では、第1
の処理領域で処理された処理水を連通経路を通じて第2
の処理領域へ移流させる一方、第1の処理領域の処理水
をエアリフトポンプを介して濾過装置へ供給し、該濾過
装置で濾過処理した処理水を例えば再び第1の処理領域
へ戻す。この場合、第1の処理領域の処理水を濾過処理
する濾過処理経路を、第1の処理領域と第2の処理領域
との連通する連通経路とは別に設けるため、第1の処理
領域の水位を極力一定に維持することができる。第1の
処理領域の水位を一定に維持することで、たとえ吸入側
の水位が変動すると揚水量が変化するエアリフトポンプ
を用いても、揚水量の変化を抑えることができる。これ
により、濾過装置での定流量濾過が可能となり、濾過処
理性能を安定化させることができる。また、エアリフト
ポンプを用いることで、水中ポンプ等を用いる場合に比
して安価で、流量調整手段を省略した簡便な排水処理方
法を実現することができる。以上のように、請求項5に
記載した排水処理方法によれば、濾過装置を有する排水
処理装置につき、安定した濾過処理を行うことができ
る。
【0011】また、請求項6に記載した排水処理方法で
は、連通経路および濾過処理経路の一部を兼用するよう
になっている。例えば、濾過処理経路が、連通経路に接
続された構成とすることができる。このような構成によ
れば、第1の処理領域から濾過装置へ供給され、濾過装
置で濾過処理された後の処理水を連通経路へ移送し、例
えば連通経路の押し出し流れによって第2の処理領域へ
移送することができる。この場合、連通経路の一部が濾
過処理経路を構成することとなる。このように構成すれ
ば、請求項5に記載の排水処理方法と同様に濾過装置で
の定流量濾過が可能となり、濾過処理性能を安定化させ
ることができる。
【0012】ここで、請求項5,6に記載の排水処理方
法では、請求項7に記載のように、濾過装置で処理した
処理水を、濾過処理経路の吸入部よりも下流へ戻すのが
好ましい。例えば、第1の処理領域につき、濾過処理経
路の最も上流側にエアリフトポンプを接続する場合、エ
アリフトポンプの吸入部よりも下流に濾過装置で処理さ
れた処理水を戻すことができる。これにより、濾過処理
後の処理水が再度エアリフトポンプで吸入され濾過処理
されるのを極力回避することができ、処理効率がよい。
【0013】また、請求項8に記載した排水処理方法で
は、担体充填領域の粒状担体によって生物処理および濾
過処理した処理水を、エアリフトポンプおよび濾過処理
経路を介して濾過装置へ供給し、濾過装置で再度濾過処
理する。これにより、好気分解で発生し粒状担体で濾過
しきれなかったSS等の被濾過物を、再度濾過装置で濾
過処理することができるため効果的である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における第1およ
び第2実施の形態の排水処理技術を図面に基づいて説明
する。なお、本実施の形態は、一般家庭等から排出され
る原汚水を受入れて処理し、浄化水として排出する排水
処理技術について説明する。
【0015】〔第1実施の形態〕まず、本発明の第1実
施の形態を図1および図2を参照しながら説明する。こ
こで、図1は本発明の一実施の形態の排水処理装置1の
構成を示す図である。図2は、第1実施の形態の担体流
動生物濾過槽30および処理水槽40の概要を示す図で
ある。図1に示すように、本実施の形態の排水処理装置
1は、一つの槽内に上流側から順に、夾雑物除去槽1
0、嫌気濾床槽20、担体流動生物濾過槽30、処理水
槽40、消毒槽50を備えている。例えば一般家庭から
排出された原汚水は、この排水処理装置1の各槽で順次
処理され、浄化水として放流される。また、担体流動生
物濾過槽30の処理水の濾過処理を行う濾過装置60が
設けられている。夾雑物除去槽10では、原汚水中に含
まれる大きな固形物や油脂等の固液分離を行う。また、
嫌気濾床槽20では、夾雑物除去槽10で処理された処
理水中の有機性汚濁物質を嫌気性微生物の働きによって
嫌気分解する。また、担体流動生物濾過槽30では、酸
素が存在する好気性条件下において、嫌気濾床槽20で
処理された処理水中の有機汚濁物質を槽内の好気性微生
物によって好気分解(酸化)する。また、処理水槽40
では、担体流動生物濾過槽30で処理された処理水を一
時的に貯留し、必要に応じて夾雑物除去槽10へ循環さ
せる。また、消毒槽50では、排水処理装置1から放流
する前の処理水の消毒を行う。
【0016】図2に示すように、担体流動生物濾過槽3
0と処理水槽40との間には、これら両槽を区画する隔
壁部材31が設けられている。この隔壁部材31の上端
には、担体流動生物濾過槽30と処理水槽40とを連通
する開口32が形成されている。すなわち、担体流動生
物濾過槽30と処理水槽40との境界は、担体流動生物
濾過槽30の処理水が、開口32を通じて処理水槽40
へ流出する、いわゆる押出し流れの原理を用いた構成と
なっている。これにより、担体流動生物濾過槽30と処
理水槽40の水面高さが一定に保たれることとなる。な
お、担体流動生物濾過槽30が本発明における第1の処
理領域に対応しており、処理水槽40が本発明における
第2の処理領域に対応している。
【0017】次に、担体流動生物濾過槽30の内部の構
成について説明する。担体流動生物濾過槽30には、こ
の担体流動生物濾過槽30を上流部30aと下流部30
bとに区画する壁部材33が設けられている。上流部3
0aには担体充填領域34が形成されている。この担体
充填領域34には、例えば、中空円筒状に形成された所
定量の粒状担体Cが充填されている。この担体充填領域
34の上部および下部には、粒状担体Cの通過を阻止す
る複数の孔を有する多孔板が設けられており、この孔は
粒状担体Cが通過しない大きさに形成されている。すな
わち、多孔板は処理水の通過は許容するが粒状担体Cの
通過は許容しない。なお、粒状担体Cには、酸素が存在
する好気性条件下において有機汚濁物質を好気分解(酸
化)する好気性微生物が着床されている。
【0018】担体充填領域34の下方位置には、第1散
気管35、第2散気管36が設置されている。散気管3
5,36は、ブロワ(図示省略)に接続され、このブロ
ワを起動させることによって散気管35,36から担体
充填領域34へ所定量のエアー(酸素を含むガス)を供
給するように構成されている。なお、担体流動生物濾過
槽30につき、散気管35,36からのエアーの供給態
様によって例えば、通常運転モードと逆洗運転モードの
2つの運転モードに切り換えることができる。通常運転
モードでは、散気管35からのみエアーを供給すること
によって、散気管35よりも上部の粒状担体は流動化さ
せる。これにより、酸素が存在する好気性条件下におい
て、処理水中の有機汚濁物質を好気性微生物によって好
気分解(酸化)する好気性処理(生物処理)が行われ
る。また、この通常運転モードでは、好気分解の際に発
生するSS(suspended solid)等の被濾過物を、散気
管35よりも下部の粒状担体によって濾過する濾過処理
が好気性処理と並行して行われる。一方、逆洗運転モー
ドでは、散気管35および36の両方から、あるいは散
気管36からのみエアーを供給することによって、通常
運転時に濾過され粒状担体から剥離したSS等の被濾過
物を除去する処理が行われる。
【0019】担体流動生物濾過槽30の下流部30bに
は、担体流動生物濾過槽30の処理水を濾過装置60へ
供給するエアリフトポンプ70が設けられている。この
エアリフトポンプ70は、濾過装置60の入口部60a
に接続される吸入配管72、この吸入配管72に接続配
管を介して接続されたブロワ(図示省略)等を備えてい
る。そして、このブロワを起動させることによって吸入
配管72へ所定量のエアーが供給され、担体流動生物濾
過槽30の処理水が濾過装置60の入口部60aへ供給
されるようになっている。濾過装置60は、濾布、膜フ
ィルター等によって構成されるフィルター部材61を備
え、このフィルター部材61によって担体充填領域34
の粒状担体で濾過しきれなかったSS等の被濾過物を濾
過する。なお、濾過装置60は、担体等の濾材を充填し
た構成であってもよい。濾過装置60の出口部60bに
は戻し配管74が接続され、フィルター部材61を通過
した処理水をこの戻し配管74を通じて担体流動生物濾
過槽30の下流部30bへ戻す構成となっている。担体
流動生物濾過槽30の処理水を濾過装置60へ供給する
手段としてエアリフトポンプ70を用いることにより、
例えば水中ポンプ等を用いる場合に比して安価である。
【0020】次に、排水処理装置1における排水処理方
法について図1および図2を参照しながら説明する。図
1に示す排水処理装置1において、夾雑物除去槽10か
ら受入れた原汚水を各槽において順次処理していく。原
汚水中の有機汚濁物質は、嫌気濾床槽10,20の嫌気
性微生物によって嫌気分解され、次いで、担体流動生物
濾過槽30の好気性微生物によって好気分解される。ま
た、このような処理において発生したSS等の被濾過物
は、担体充填領域34の粒状担体Cで濾過処理される。
担体充填領域34で濾過しきれなかったSS等を含む処
理水は、上流部30aから下流部30bへと移動する。
下流部30bの処理水の一部は、エアリフトポンプ70
を介して濾過装置60へ供給され、その他は押し出し流
れによって開口32を通じて担体流動生物濾過槽30か
ら処理水槽40へ移流する。
【0021】濾過装置60では、担体流動生物濾過槽3
0の下流部30bの処理水、すなわち担体充填領域34
で濾過しきれなかったSS等を含む処理水がさらに濾過
処理される。そして、濾過装置60で濾過処理された処
理水は、戻し配管74を通じて担体流動生物濾過槽30
の下流部30bへ戻される。このとき、開口32を通じ
た押し出し流れによる移流経路とは別な経路で、担体流
動生物濾過槽30の処理水を濾過処理するため、担体流
動生物濾過槽30の水位を一定に保つことができる。こ
れにより、エアリフトポンプ70を介して一定量の処理
水を濾過装置60へ供給することができるため、安定し
た濾過処理性能を得ることができる。
【0022】以上のように、第1実施の形態によれば、
担体流動生物濾過槽30と処理水槽40とを開口32を
介して連通させる一方、この経路とは別の経路で担体流
動生物濾過槽30の処理水を濾過するように構成したた
め、担体流動生物濾過槽30の水位を極力一定に維持す
ることができる。担体流動生物濾過槽30の水位を一定
に維持することで、たとえ吸入側の水位が変動すると揚
水量が変化するエアリフトポンプを用いても、揚水量の
変化を抑えることができる。これにより、濾過装置60
での定流量濾過が可能となり、濾過処理性能を安定化さ
せることができる。また、上記第1実施の形態によれ
ば、エアリフトポンプ70を用いることで、水中ポンプ
等を用いる場合に比して安価で、流量調整手段を省略し
た簡便かつコンパクトな排水処理装置を実現することが
できる。
【0023】〔第2実施の形態〕次に、本発明の第2実
施の形態を図3を参照しながら説明する。ここで、図3
は、第2実施の形態の担体流動生物濾過槽30および処
理水槽40の概要を示す図である。なお、図3において
図2に示す要素と同一の要素には同一の符号を付してい
る。この第2実施の形態では、第1実施の形態と異なる
構成、すなわちエアリフトポンプ70の構成についての
み説明する。
【0024】図3に示すように、第2実施の形態のエア
リフトポンプ70では、吸入配管72の吸入部72aが
担体流動生物濾過槽30の上流部30aに配置されてい
る。従って、エアリフトポンプ70によって上流部30
aの処理水が吸入され、濾過装置60で処理されたの
ち、下流部30bへ戻されることとなる。なお、吸入配
管72の吸入部72aは、第1実施の形態に比して、戻
し配管74の吐出部74aから離れた位置に配置され
る。これにより、濾過装置60で濾過処理された後の処
理水が、エアリフトポンプ70で再度吸入され濾過装置
60で濾過処理されるのを回避することができるため処
理効率がよい。
【0025】〔他の実施の形態〕なお、本発明は上記の
第1および第2実施形態のみに限定されるものではな
く、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施
の形態を応用した以下の形態を実施することもできる。
【0026】上記第1および第2実施の形態では、濾過
装置60で濾過処理された後の処理水を、担体流動生物
濾過槽30の下流部30bに戻す場合について記載した
が、例えば図4に示すように、連通経路32あるいは処
理水槽40の流入部40aに戻すように構成することも
できる。ここで、図4は、別の実施の形態の担体流動生
物濾過槽30および処理水槽40の構成を示す図であ
り、担体流動生物濾過槽30へ処理水の流入がない場合
を図5に示し、担体流動生物濾過槽30へ処理水の流入
がある場合を図6に示す。なお、図4〜図6において図
2に示す要素と同一の要素には同一の符号を付してい
る。図4に示すように、戻し配管74は、例えば連通経
路32に接続されている。この連通経路32は、処理水
の流れ方向を変更可能に構成されている。従って、濾過
装置60で濾過処理された処理水は、戻し配管74を通
じて連通経路32へ移送され、必要に応じて担体流動生
物濾過槽30あるいは処理水槽40へ移送されるように
なっている。例えば、担体流動生物濾過槽30へ処理水
の流入がない場合、図5に示すように濾過装置60で濾
過処理された処理水を戻し配管74、連通経路32を介
して担体流動生物濾過槽30へ戻すことができる。ま
た、担体流動生物濾過槽30へ処理水の流入がある場
合、図6に示すように濾過装置60で濾過処理された処
理水を戻し配管74を通じて連通経路32へ移送し、こ
の連通経路32の押し出し流れにしたがって処理水槽4
0へ移送することができる。このように、連通経路32
は、その一部が濾過装置60で濾過処理された処理水の
移送経路となっている。従ってこの構成は、本発明でい
う「連通経路および濾過処理経路の一部が兼用される構
成」に対応している。このような構成によれば、第1実
施の形態と同様の効果を奏する。すなわち、担体流動生
物濾過槽30の水位を極力一定に維持したうえで、濾過
装置60での定流量濾過を可能とし、濾過処理性能を安
定化させることができる。
【0027】また、図7に示すように、戻し配管74を
通じて担体流動生物濾過槽30の下流部30bへ戻す処
理水の一部を、戻し配管74とは別の移送配管76を通
じて連通経路32あるいは処理水槽40の流入部40a
へ移送するように構成することもできる。ここで、図7
は更に別の実施の形態の担体流動生物濾過槽30および
処理水槽40の構成を示す図である。なお、図7におい
て図2に示す要素と同一の要素には同一の符号を付して
いる。このように構成すれば、計3種類の移送経路を必
要に応じて組み合わせることで、種々の移送態様が可能
となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
濾過装置を有する排水処理装置につき、安定した濾過処
理を行うのに有効な技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の排水処理装置1の構成
を示す図である。
【図2】第1実施の形態の担体流動生物濾過槽30およ
び処理水槽40の概要を示す図である。
【図3】第2実施の形態の担体流動生物濾過槽30およ
び処理水槽40の概要を示す図である。
【図4】別の実施の形態の担体流動生物濾過槽30およ
び処理水槽40の構成を示す図である。
【図5】図4において担体流動生物濾過槽30へ処理水
の流入がない場合を示す図である。
【図6】図4において担体流動生物濾過槽30へ処理水
の流入がある場合を示す図である。
【図7】別の実施の形態の担体流動生物濾過槽30およ
び処理水槽40の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…排水処理装置 10…夾雑物除去槽 20…嫌気濾床槽 30…担体流動生物濾過槽、30a…上流部、30b…
下流部 31…仕切隔壁 32…開口 34…担体充填領域 40…処理水槽 50…消毒槽 60…濾過装置、60a…入口部、60b…出口部 70…エアリフトポンプ 72…吸入配管、72a…吸入部 74…戻し配管、74a…吐出部 76…移送配管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の処理領域と、前記両処
    理領域を連通する連通経路と、前記第1の処理領域の処
    理水を濾過する濾過装置とを有する排水処理装置であっ
    て、 前記連通経路とは別に前記第1の処理領域の処理水を前
    記濾過装置を経由させて所定の領域へ移送する濾過処理
    経路と、該濾過処理経路に接続されたエアリフトポンプ
    とを備えていることを特徴とする排水処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した排水処理装置であっ
    て、 前記連通経路および濾過処理経路の一部が兼用されるよ
    うに構成されていることを特徴とする排水処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した排水処理装
    置であって、 前記濾過処理経路は、前記濾過装置で処理された処理水
    を該濾過処理経路の吸入部よりも下流へ戻すように構成
    されていることを特徴とする排水処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載した排水
    処理装置であって、 前記第1の処理領域につき、前記濾過処理経路の吸入部
    の上流には、微生物を着床させた粒状担体が流動可能に
    充填された担体充填領域が設けられ、 該担体充填領域の粒状担体によって生物処理および濾過
    処理された処理水は、前記濾過処理経路を通じて前記濾
    過装置へ供給されるように構成されていることを特徴と
    する排水処理装置。
  5. 【請求項5】 第1および第2の処理領域と、前記両処
    理領域を連通する連通経路と、前記第1の処理領域の処
    理水を濾過する濾過装置とを有する排水処理装置におけ
    る排水処理方法であって、 前記連通経路とは別に前記第1の処理領域の処理水を前
    記濾過装置を経由させて所定の領域へ移送する濾過処理
    経路と、該濾過処理経路に接続されたエアリフトポンプ
    とを設け、 前記第1の処理領域で処理された処理水を前記連通経路
    を通じて前記第2の処理領域へ移流させる一方、前記第
    1の処理領域の処理水を前記濾過処理経路およびエアリ
    フトポンプを介して濾過装置へ供給し、該濾過装置で濾
    過処理した処理水を所定の領域へ移送することを特徴と
    する排水処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した排水処理方法であっ
    て、 前記連通経路および濾過処理経路の一部を兼用すること
    を特徴とする排水処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載した排水処理方
    法であって、 前記濾過装置で処理した処理水を、前記濾過処理経路の
    吸入部よりも下流へ戻すことを特徴とする排水処理方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7に記載した排水処理方法で
    あって、 前記第1の処理領域につき、前記濾過処理経路の吸入部
    の上流に、微生物を着床させた粒状担体を流動可能に充
    填した担体充填領域を設け、該担体充填領域の粒状担体
    によって生物処理および濾過処理した処理水を前記濾過
    装置で濾過処理することを特徴とする排水処理方法。
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