JP4574830B2 - 汚水の処理装置および処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、担体を用いた汚水処理に係り、特に、汚水を生物処理する微生物を着床させた担体を用いた汚水処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば一般家庭から排出される汚水を浄化する汚水処理槽が知られている。この種の汚水処理槽では、好気性微生物や嫌気性微生物を用いることで汚水中の有機汚濁物質を分解(酸化や還元)する、いわゆる生物処理が行われる。例えば、好気性微生物は、酸素が存在する好気性条件下において、汚水中の有機汚濁物質を分解(酸化)する働きを有する。
かかる従来の汚水処理槽には、例えば、好気性微生物を着床させた一定量の担体が所定の密度で充填されている。そして、この汚水処理槽において、槽内へ酸素を含むガス、例えばエアーを供給することで、汚水中の有機汚濁物質は好気性微生物によって分解(酸化)され、また、この分解の際に発生する汚泥等の被濾過物は担体によって捕捉(濾過)される。
上記従来の汚水処理槽は、汚水の生物処理機能と、被濾過物の濾過機能の両機能をもたらすことができるという点において極めて有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の汚水処理槽において、水質の異なる汚水、例えば生物化学的酸素要求量、いわゆるBOD(biochemical oxygen demand)値の高い汚水や、懸濁した不溶性物質、いわゆるSS(suspended solid)成分の多い汚水を処理したいという要請がある。しかしながら、上記構成の汚水処理槽において、汚水の水質に応じた合理的な汚水処理技術は確立していなかった。そこで、本発明者らは、上記要請に応えるべく、生物処理機能と濾過機能とを併せ持つ汚水処理技術について鋭意検討した。その結果、本発明者らは、生物処理を行う領域の容積と濾過を行う領域の容積を好適に設定することで、汚水のBOD値が高い場合や汚水中のSS成分が多い場合でも、汚水を合理的に処理し得ることを見出す事に成功した。
そこで、本発明は、担体を用いた汚水の処理において、汚水の水質に応じた処理が可能となる合理的な汚水処理技術を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の汚水の処理装置は、請求項1〜4に記載の通りに構成されている。また、本発明の汚水の処理方法は、請求項5及び6に記載の通りである。
【0005】
請求項1に記載の汚水の処理装置において、処理槽内には、被処理汚水の生物処理を行う生物処理領域と、被濾過物の濾過を行う濾過領域が設けられている。また、散気装置(第1散気装置、第2散気装置)によって生物処理領域へエアーが供給される。そして、生物処理領域と濾過領域のうちの少なくとも一方の容積は、被処理汚水の水質に基づいて変更される。なお、本発明でいう「水質」とは、例えば一般家庭から排出される汚水の観点からして、生物処理によって改善し得る性状や、濾過によって改善し得る性状等を広く含むものとする。この種の水質としては、とりわけ、生物化学的酸素要求量、いわゆるBOD(biochemical oxygen demand)や、懸濁した不溶性物質、いわゆるSS(suspended solid)が挙げられる。
そして、例えば、BOD値の高い被処理汚水を処理する場合は、生物処理領域の容積を増加させるように設定することができる。これにより、被処理汚水が生物処理領域、すなわちエアーによる散気領域を滞留する時間が増加し、BOD値の高い被処理汚水が好適に処理されることとなる。また、例えば、SS成分の多い被処理汚水を処理する場合は、濾過領域の容積を増加させるように設定することができる。これにより、SS等の被濾過物を濾過する領域が増加し、SS成分の多い被処理汚水が好適に処理されることとなる。
以上のように、請求項1に記載した汚水の処理装置によれば、生物処理領域や濾過領域の容積を被処理汚水の水質に基づいて変更することで、被処理汚水の水質に応じた好適な処理を行うことができる。
なお、本発明でいう「可変」には、処理槽を2つの領域に区画したうえで各々の領域の機能を切り換えて生物処理領域および濾過領域の容積を変更する態様等が含まれるものとする。また、本発明でいう「担体」には、例えば、パーライト、シラスバルーン、発泡コンクリート、活性炭、多孔質セラミック、多孔質硝子等の無機系担体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の合成樹脂系担体が含まれるものとする。
【0006】
【0007】
また、請求項1に記載の汚水の処理装置において、処理槽を容積の異なる2つの担体充填部に区画する区画部材が設けられている。そして処理槽は、区画部材によって、第1担体充填部と、第1担体充填部とは容積の異なる第2担体充填部に区画される。この処理槽では、第1散気装置によって、第1担体充填部にエアーを供給可能であるとともに、第2散気装置によって、第2担体充填部にエアーを供給可能である。
また、エアー供給側の担体充填部が生物処理領域となり、他方の担体充填部が濾過領域となる。そして、散気装置から各担体充填部へエアーを切り換えて供給することで生物処理領域の容積と濾過領域の容積が切り換る。すなわち第1散気装置と第2散気装置のいずれか一方からエアーを供給することで、エアー供給側である一方の担体充填部を生物処理領域とし、一方とは異なる他方の担体充填部を濾過領域とすることが可能である。また他方の担体充填部へエアーを切り換えて供給することで、生物処理領域の容積と濾過領域の容積を切り換ることが可能である。これにより、生物処理領域の容積が濾過領域の容積よりも大きく設定されたり、あるいは濾過領域の容積が生物処理領域の容積よりも大きく設定されることとなる。例えば、BOD値の高い被処理汚水を処理する場合は、容積が大きい方の担体充填部へエアーを供給しこの担体充填部を生物処理領域とすることで、被処理汚水がエアーによる散気領域を滞留する時間を増加させることができる。また、例えば、SS成分の多い被処理汚水を処理する場合は、容積が小さい方の担体充填部へエアーを供給し、容積が大きい方の担体充填部を濾過領域とすることで、SS等の被濾過物を濾過する領域を増加させることができる。従って、被処理汚水の水質に応じた好適な処理が行われることとなる。
以上のように、請求項1に記載した汚水の処理装置によれば、散気装置からのエアーの供給先を変更する簡単な構成によって、生物処理領域および濾過領域の容積を変更することができ、被処理汚水の水質に応じた好適な処理を行うことができる。
【0008】
また、請求項2に記載の汚水の処理装置において、処理槽には、生物処理領域と濾過領域との間を連通する開口部が設けられている。そして、散気装置からのエアー流れによって、各領域に充填された担体が開口部を介して領域間を移動することとなる。
すなわち処理槽は、処理槽内を第1担体充填部と第2担体充填部とに区画する区画部材と、両充填部間を連通する開口部とを有する。そして区画部材の下部に開口部が設けられるとともに、開口部よりも下方に第1散気装置と第2散気装置が設置される。さらに第1散気装置と第2散気装置いずれか一方からエアーが供給される際に、両充填部間で担体一部が開口部を介して移動するように構成される。
従って、請求項2に記載の汚水の処理装置によれば、開口部を経由することによって、生物処理領域と濾過領域との間で担体を比較的容易に移動させることができる。
【0009】
また、請求項3に記載の汚水の処理装置によれば、生物処理領域と濾過領域との間で被処理汚水を循環させることができる。すなわち処理槽における被処理汚水が、第1散気装置と第2散気装置いずれか一方からエアーが供給される際に、該エアーの上向流によって開口部を介して両充填部間で循環する。これにより、例えば、生物処理領域において発生する被濾過物を被処理汚水の循環に伴って濾過領域へ送ることができる。従って、汚泥等を濾過領域の担体によって選択的に濾過することができる。
【0010】
また、請求項4に記載の汚水の処理装置によれば、処理槽の流出口が抜出径路と循環径路とに連絡されているため、処理槽から抜き出される処理汚水の一部を装置上流設備側へ循環させることができる。
すなわち処理槽の上部には、装置上流設備から処理槽に被処理汚水を流入させる流入口が設けられ、処理槽の下部には、処理槽から被処理汚水を流出させる流出口が設けられる。そして流出口の下流側は、処理槽で処理された処理汚水を装置下流設備側へ送る抜出径路と、処理汚水を装置上流設備へ送る循環径路とに分岐されている。
ここで、このような汚水の処理装置は、図1に示すような担体流動生物濾過槽を、夾雑物除去槽、嫌気濾床槽、処理水槽、消毒槽等の各種の処理槽の全部または一部と組み合わせることによって構成するのが好ましい。このように構成すれば、例えば、担体流動生物濾過槽の流出口と連絡する循環径路によって、担体流動生物濾過槽で処理された被処理汚水の一部を夾雑物除去槽へ循環させ、残りの被処理汚水を抜出径路によって処理水槽へ送ることができる。これにより、例えば、被処理汚水を担体流動生物濾過槽から1パスで抜き出す場合に比して、装置下流設備側へ送る被処理汚水の性状を安定化させることができる。
【0011】
【0012】
また、請求項5に記載の汚水の処理方法において、被処理汚水の水質に基づいて容積の異なる各担体充填部へエアーを切り換えて供給し、生物処理領域および濾過領域の容積を好適に設定したうえで第1の処理行程において所定の手順を順次行うことによって、被処理汚水の水質に応じた生物処理および濾過が可能となる。例えば、BOD値の高い被処理汚水を処理する場合は、容積が大きい方の担体充填部へエアーを供給しこの担体充填部を生物処理領域とすることで、被処理汚水がエアーによる散気領域を滞留する時間を増加させることができる。また、例えば、SS成分の多い被処理汚水を処理する場合は、容積が小さい方の担体充填部へエアーを供給し、容積が大きい方の担体充填部を濾過領域とすることで、SS等の被濾過物を濾過する領域を増加させることができる。従って、被処理汚水の水質に応じた好適な処理が行われることとなる。
以上のように、請求項5に記載した汚水の処理方法によれば、散気装置からのエアーの供給先を変更する簡単な方法によって、生物処理領域および濾過領域の容積を変更することができ、被処理汚水の水質に応じた好適な処理を行うことができる。
【0013】
また、請求項6に記載の汚水の処理方法において、濾過領域へエアーを供給することで、担体に捕捉された被濾過物をエアー流れによって該担体から剥離させることができる。また、この被濾過物は処理槽から抜き出される。すなわち、濾過領域の逆洗が行われることとなる。
従って、請求項6に記載の汚水の処理方法によれば、第2の処理行程において、濾過領域の担体を効率よく逆洗することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態(及び関連発明)の担体流動生物濾過槽の構成等を図面を用いて説明する。ここで、図1は、汚水の処理行程の概要を示す図である。また、図2は、担体流動生物濾過槽の模式図である。
【0015】
図1に示すように、例えば一般家庭から排出された原汚水は、夾雑物除去槽1、嫌気濾床槽2、担体流動生物濾過槽10、処理水槽3、消毒槽4等によって構成される汚水の処理装置で順に処理され、浄化水として放流される。
夾雑物除去槽1では、原汚水中に含まれる大きな固形物や油脂等の固液分離を行う。また、嫌気濾床槽2では、夾雑物除去槽1で処理された処理水中の有機性汚濁物質を嫌気性微生物の働きによって嫌気分解する。また、担体流動生物濾過槽10(本発明における処理槽に対応している)では、酸素が存在する好気性条件下において、嫌気濾床槽2で処理された処理水A中の有機汚濁物質を槽内の好気性微生物によって分解(酸化)する。また、処理水槽3では、担体流動生物濾過槽10で処理された処理水を一時的に貯留し、必要に応じて夾雑物除去槽1へ循環させる。また、消毒槽4では、放流する前の処理水の消毒を行う。
【0016】
図2に示すように、担体流動生物濾過槽10の槽本体12には、流入口13および流出口14が設けられている。流入口13は、図1中の嫌気濾床槽2から抜き出された処理水Aを槽本体12へ受入れるものである。また、流出口14は、担体流動生物濾過槽10で処理された処理水Bを槽本体12から抜き出すものである。そして、槽本体12内の滞液量および液面高さ(水位線WL)がほぼ一定に保たれるように構成されている。なお、図2では処理水Bの抜き出し構造を模式的に示しているが、処理水Bの抜き出し構造は、例えば、槽本体12の槽壁を越えて処理水Bが流出することで槽本体12内の滞液量および液面高さが一定に保たれる、いわゆる押出し流れの原理を用いたものである。また、槽本体12内の滞液量および液面高さは、槽本体12への受入れ量と、槽本体12からの抜き出し量とのバランスによって制御するように構成することもできる。このようにして、処理水Aは担体流動生物濾過槽10で連続式で処理される。
【0017】
また、流出口14の下流側は、循環径路15と抜出径路16との2つに分岐されており、槽本体12から抜き出される処理水Bは、循環径路15、抜出径路16を介して夾雑物除去槽1、処理水槽3へ送られるように構成されている。例えば、後述する通常運転において、槽本体12から抜き出される処理水Bの一部は循環径路15を通じて夾雑物除去槽1へ戻され、残りは抜出径路16を通じて処理水槽3へ送られる。また、後述する逆洗運転において、槽本体12から抜き出される逆洗水は、循環径路15を通じて夾雑物除去槽1へ送られる。なお、夾雑物除去槽1等が本発明における装置上流設備に対応しており、処理水槽3が本発明における装置下流設備に対応している。
【0018】
次に、槽本体12の内部の構成について説明する。
槽本体12には、上部多孔部材18および下部多孔部材19によって区画された担体充填領域20(高さL1)が形成されている。この担体充填領域20には、例えば、中空円筒状に形成された所定量の粒状担体Cが充填されている。この粒状担体Cには、酸素が存在する好気性条件下において有機汚濁物質を分解(酸化)する好気性微生物が着床されている。なお、上部多孔部材18および下部多孔部材19はいずれも、複数の孔を有する多孔板であり、流体等の通過は許容するが、粒状担体Cの通過は阻止するように構成されている。従って、粒状担体Cは上部多孔部材18および下部多孔部材19によって区画された担体充填領域20内を移動することができる。
なお、粒状担体Cが本発明における担体に対応している。
【0019】
担体充填領域20の上部多孔部材18には、L1よりも低い高さの隔壁17(高さH)が設けられている。この隔壁17(本発明における区画部材に対応している)は、担体充填領域20を左右に区画するものである。そして、担体充填領域20は、隔壁17を介して異なる容積の第1担体充填部21と第2担体充填部22に区画されている(第1担体充填部21>第2担体充填部22)。本実施の形態では、第1担体充填部21の容積が第2担体充填部22の容積よりも大きい構成とされている。この第1担体充填部21と第2担体充填部22の容積との区画比率は、後述するように処理水A(被処理汚水)の水質(汚水のBOD値、SS成分量等)に応じて所定の値に設定される。また、隔壁17の下部には、第1担体充填部21と第2担体充填部22とを連通する連通口11(本発明における開口部に対応している)が形成されている。
従って、粒状担体Cは、隔壁17によって第1担体充填部21に属する粒状担体C1と、第2担体充填部22に属する粒状担体C2とに分配されるとともに、粒状担体C1,C2は連通口11を介して移動可能に構成されている。なお、担体充填領域20への粒状担体Cの初期充填時(図2)において、第1担体充填部21および第2担体充填部22における充填高さはいずれもL2(<L1)である。この第1担体充填部21および第2担体充填部22が本発明における担体充填部に対応している。
【0020】
なお、隔壁17の設置位置は、後述する第1の使用態様を考慮して担体充填領域20において変更可能に構成されている(関連発明)。すなわち、隔壁17の設置位置を変更することによって、担体充填領域20を第1担体充填部21と第2担体充填部22とに区画する区画比率を変更することができる。この隔壁17は、例えば設置位置を作業者が手動で変更するように構成したり、あるいは設置位置を自動で変更可能な機械式に構成することができる。
【0021】
また、下部多孔部材19の下方位置には、第1担体充填部21と第2担体充填部22の各々に対応した位置に、第1散気装置31,第2散気装置32が設置されている。散気装置31,32は、ブロワ(図示省略)に接続された散気管31a,32aを備え、ブロワを起動させることによって散気管31a,32aから第1担体充填部21,第2担体充填部22へ所定量のエアー(酸素を含むガス)を供給するように構成されている。また、初期充填時(図2)において、例えば第1散気装置31を運転した場合には、エアーの上向流が第1担体充填部21の粒状担体C1に作用することで、第2担体充填部22の粒状担体C2は連通口11を介して第1担体充填部21内へ移動するように構成されている。この第1散気装置31のエアーの上向流によって、更に、担体流動生物濾過槽10における被処理汚水は、第1担体充填部21と第2担体充填部22との間で循環するように構成されている。また、初期充填時において、例えば第1散気装置31および第2散気装置32を運転した場合には、エアーの上向流が第1担体充填部21および第2担体充填部22に作用することで、粒状担体C1,C2は被処理汚水中を流動するように構成されている。
なお、担体流動生物濾過槽10以外の他の処理槽は周知であり、他の処理槽の構成等についての詳細な説明は省略する。
【0022】
次に、上記構成の担体流動生物濾過槽10における汚水の処理方法について、図3〜図8を参照しながら説明する。本実施の形態の汚水の処理方法としては、担体流動生物濾過槽10の通常運転と逆洗運転とがある。通常運転が本発明における第1の処理行程に対応しており、逆洗運転が本発明における第2の処理行程に対応している。
通常運転では、処理水A中の有機汚濁物質を、酸素が存在する好気性条件下において好気性微生物によって分解(酸化)する好気性処理(生物処理)と、この分解の際に発生する汚泥等の被濾過物を粒状担体Cによって濾過する処理とを行う。また、逆洗運転では、通常運転時に粒状担体Cによって濾過され、また粒状担体Cから剥離した汚泥等の被濾過物を槽本体12から除去することで、槽本体12を洗浄する逆洗処理を行う。
なお、上記構成の担体流動生物濾過槽10における通常運転時の使用態様として、一方の充填部、例えば、第1担体充填部21を、好気性処理(生物処理)専用として使用し、第2担体充填部22を濾過専用として使用する第1の使用態様と、第1担体充填部21および第2担体充填部22を、好気性処理(生物処理)用と濾過用とに切り換えて使用する第2の使用態様等がある。
以下、本実施の形態の第1および第2の使用態様について説明する。
【0023】
〔第1の使用態様〕
まず、本実施の形態の第1の使用態様について図3〜図5を用いて説明する。ここで、図3は、担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第1の使用態様における通常運転の状態を示している。また、図4は、担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第1の使用態様における逆洗運転中の状態を示している。また、図5は、担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第1の使用態様における逆洗運転終了時の状態を示している。
【0024】
第1の使用態様では、処理水A(被処理汚水)の水質に基づいて、担体充填領域20は隔壁17によって予め異なる比率(第1担体充填部21>第2担体充填部22)に区画されている。第1の使用態様では、生物処理領域となる第1担体充填部21の容積が、濾過領域となる第2担体充填部22の容積よりも大きくなるように設定されている。そして、第2担体充填部22よりも容積の大きい第1担体充填部21を好気性処理(生物処理)専用として使用し、第2担体充填部22を濾過専用として使用する。これは、生物化学的酸素要求量、いわゆるBOD(biochemical oxygen demand)値の高い被処理汚水を処理するケースを想定したものであり、第2担体充填部22よりも第1担体充填部21の容積を大きく設定することで、被処理汚水が生物処理領域、すなわちエアーによる散気領域を滞留する時間を増加させることができ、BOD値の高い被処理汚水を好適に処理することができるからである。従って、担体充填領域20の区画比率は、処理水AのBOD値に応じて決めることができる。
【0025】
まず、第1の使用態様の通常運転において、流入口13から槽本体12へ所定量の処理水Aを供給する。そして、流出口14から循環径路15および抜出径路16を通じてそれぞれ循環水および処理水Bが抜き出される。そして、槽内の押出し流れによって槽本体12内に貯留される被処理汚水の液面高さ(水位線WL)がほぼ一定に保たれる。また、槽本体12から抜き出される処理水の一部は循環径路15を通じて夾雑物除去槽1へ戻される。このように構成したため、処理水を槽本体12から1パスで抜き出す場合に比して、抜出径路16を通じて抜き出される処理水Bの性状を安定化させることができる。
【0026】
そして、この通常運転において第1散気装置31を運転することで、第1担体充填部21へ酸素を含むエアーを供給する。これにより、第1担体充填部21の粒状担体C1に着床させた好気性微生物に酸素が付与される。これにより、第1担体充填部21に好気性微生物が好気性処理を行うことができる好気性条件が形成される。また、エアーによる散気領域の増加された第1担体充填部21へエアーを供給することによって、BOD値の高い被処理汚水は好適に処理されることとなる。
また、第1担体充填部21の下方からエアーを供給することで、第1担体充填部21の粒状担体C1はエアーの上向流を受ける。そして、このエアーの上向流によって、第2担体充填部22の粒状担体C2は、隔壁17の下方に形成された連通口11を介して第1担体充填部21内へ移動していく。図3に示すように、第1担体充填部21は、高さL1まで粒状担体が充填された状態へと移行する。一方、第2担体充填部22は、高さL3(<L2)まで粒状担体が充填された状態へと移行する。これにより、第1担体充填部21側の粒状担体C1の量が増加する。
さらに、第1担体充填部21の下方からエアーを供給することで、第1担体充填部21と第2担体充填部22との間に、隔壁17を中心として図3中の時計回り(図中の矢印方向)の流れが形成される。すなわち、第1担体充填部21には被処理汚水の上向流が形成され、第2担体充填部22には被処理汚水の下向流が形成される。
【0027】
また、このような通常運転では、第1担体充填部21の粒状担体C1に着床させた好気性微生物によって処理水A中の有機汚濁物質が好気性処理され、第1担体充填部21において汚泥等が発生する。そして、この汚泥等は、被処理汚水の上向流によって第1担体充填部21を上向きに移動し、第1担体充填部21に対応する上部多孔部材18の孔を越え、第2担体充填部22に対応する上部多孔部材18の孔から第2担体充填部22へ流れ込む。そして、この汚泥等の流れに伴って、有機汚濁物質が分解(酸化)される際に発生する汚泥等は、第2担体充填部22の上部の空間に徐々に堆積していく。而して、粒状担体C2の濾過作用によって第2担体充填部22に堆積層S2が形成される。
【0028】
通常運転が終了すると、次に逆洗運転を行う。この逆洗運転では、第2散気装置32を運転することで、第2担体充填部22へエアーを供給する。これにより隔壁17を中心として図4中の反時計回り(図中の矢印方向)の流れが形成される。そして、第2担体充填部22の粒状担体C2はエアーの上向流を受ける。また、このエアーの上向流によって、第2担体充填部22の粒状担体C2は密度が低い状態で流動化するとともに、図4に示すように、第1担体充填部21の粒状担体C1は、連通口11を介して第2担体充填部22内へ移動していく。そして、第1担体充填部21の粒状担体C1は、図5に示すように第2担体充填部22内に粒状担体がほぼ満たされた状態になるまで第2担体充填部22側へ移動する。この逆洗運転の間、第2担体充填部22における粒状担体の流動化によって、粒状担体に捕捉された汚泥等は、例えば粒状担体が流動しない場合に比して効率よく剥離する。そして、堆積層S2やその他の汚泥等を含む逆洗水は、槽本体12から循環径路15を通じて抜き出される。
なお、この逆洗運転では、通常運転時よりも多量のエアーが供給されることが好ましい。これにより、粒状担体をより激しく流動させることができ、粒状担体に捕捉された汚泥等をより剥離させ易い。
逆洗運転が終了すると、必要に応じて再度通常運転を再開する。
【0029】
以上のように構成した担体流動生物濾過槽10および該担体流動生物濾過槽10を用いた第1の使用態様によれば、処理水A(被処理汚水)の水質(BOD値、SS成分量等)に基づいて担体充填領域20を予め所定の区画比率で区画することによって、処理水Aの水質に応じた好適な処理が可能となる。また、隔壁17の設置位置を変更する簡単な構成によって、担体充填領域20の区画比率を容易に変更することができる。
【0030】
なお、上記第1の使用態様では、BOD値の高い処理水Aを処理する場合について記載したが、懸濁した不溶性物質、いわゆるSS(suspended solid)成分の多い処理水Aを処理する場合は、第2担体充填部22の容積を第1担体充填部21よりも大きく設定することで濾過に寄与する領域を増加させ、SS分の多い処理水Aを好適に処理することができる。
【0031】
〔第2の使用態様〕
次に、本実施の形態の第2の使用態様について図3、図6〜図8を用いて説明する。ここで、図6は、担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第2の使用態様における通常運転の状態を示している。また、図7は、担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第2の使用態様における逆洗運転中の状態を示している。また、図8は、担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第2の使用態様における逆洗運転終了時の状態を示している。
【0032】
第2の使用態様では、隔壁17によって異なる容積に区画された第1担体充填部21および第2担体充填部22を、好気性処理(生物処理)領域と濾過領域とに切り換えて使用する。すなわち、第1担体充填部21で、好気性処理(生物処理)を行う場合は第2担体充填部22で濾過を行い、第2担体充填部22で、好気性処理(生物処理)を行う場合は第1担体充填部21で濾過を行う。
【0033】
また、このエアーの切り換え操作は、処理水Aの水質(BOD値、SS成分量等)に基づいて行う。すなわち、例えばBOD値の高い処理水Aを処理する場合は、第2担体充填部22よりも容積の大きい第1担体充填部21を用いて、好気性処理(生物処理)を行うことで、処理水Aが生物処理領域、すなわちエアーによる散気領域を滞留する時間を増加させ、BOD値の高い被処理汚水を好適に処理することができる。また、例えばSS分の多い処理水Aを処理する場合は、エアーの供給先を今度は第2担体充填部22へ切り換え、第2担体充填部22よりも容積の大きい第1担体充填部21を用いて濾過を行うことで、濾過に寄与する領域を増加させることができる。
なお、図6に示す状態は、SS成分量の多い処理水Aの処理を想定したものであり、第2担体充填部22よりも容積の大きい第1担体充填部21を濾過領域として用いる場合を示している。
【0034】
図6に示す通常運転において、第2散気装置32を運転することで、第2担体充填部22へ酸素を含むエアーを供給する。これにより、第2担体充填部22の粒状担体C2に着床させた好気性微生物に酸素が付与される。これにより、第2担体充填部22に好気性微生物が好気性処理を行うことができる好気性条件が形成される。
また、第2担体充填部22の下方からエアーを供給することで、第2担体充填部22の粒状担体C2はエアーの上向流を受ける。そして、このエアーの上向流によって、第1担体充填部21の粒状担体C1は、隔壁17の下方に形成された連通口11を介して第2担体充填部22内へ移動していく。図6に示すように、第2担体充填部22は、高さL1まで粒状担体が充填された状態へと移行する。一方、第1担体充填部21は、高さL4(<L2)まで粒状担体が充填された状態へと移行する。これにより、第2担体充填部22側の粒状担体C2の量が増加する。
さらに、第2担体充填部22の下方からエアーを供給することで、第1担体充填部21と第2担体充填部22との間に、隔壁17を中心として図6中の反時計回り(図中の矢印方向)の流れが形成される。すなわち、第1担体充填部21には被処理汚水の下向流が形成され、第2担体充填部22には被処理汚水の上向流が形成される。
【0035】
通常運転では、第2担体充填部22の粒状担体C2に着床させた好気性微生物によって処理水A中の有機汚濁物質が好気性処理され、第2担体充填部22において汚泥等が発生する。そして、この汚泥等は、被処理汚水の上向流によって第2担体充填部22を上向きに移動し、第2担体充填部22に対応する上部多孔部材18の孔を越え、第1担体充填部21に対応する上部多孔部材18の孔から第1担体充填部21へ流れ込む。そして、この汚泥等の流れに伴って、有機汚濁物質が分解(酸化)される際に発生する汚泥等は、第1担体充填部21の上部の空間に徐々に堆積していく。而して、粒状担体C1の濾過作用によって第1担体充填部21に堆積層S1が形成される。
【0036】
通常運転が終了すると、次に逆洗運転を行う。この逆洗運転では、第1散気装置31を運転することで、第1担体充填部21へエアーを供給する。これにより隔壁17を中心として図7中の時計回り(図中の矢印方向)の流れが形成される。そして、第1担体充填部21の粒状担体C1はエアーの上向流を受ける。また、このエアーの上向流によって、第1担体充填部21の粒状担体C1は密度が低い状態で流動化するとともに、図7に示すように、第2担体充填部22の粒状担体C2は、連通口11を介して第1担体充填部21内へ移動していく。そして、第2担体充填部22の粒状担体C2は、図8に示すように第1担体充填部21内に粒状担体がほぼ満たされた状態になるまで第1担体充填部21側へ移動する。この逆洗運転の間、第1担体充填部21における粒状担体の流動化によって、粒状担体に捕捉された汚泥等は、例えば粒状担体が流動しない場合に比して効率よく剥離する。そして、堆積層S1やその他の汚泥等を含む逆洗水は、槽本体12から循環径路15を通じて抜き出される。
【0037】
次に、SS成分量の多い処理水AにかえてBOD値の高い処理水Aを処理する場合は、散気装置を第2散気装置32から第1散気装置31へ切り換える。すなわち、図6に示す状態から図3に示す状態に切り換える。これにより、第1担体充填部21の粒状担体C1に着床させた好気性微生物に酸素が付与され、第1担体充填部21において好気性処理が行われる。そして、エアーによる散気領域の増加された第1担体充填部21へエアーを供給することによって、BOD値の高い被処理汚水は好適に処理されることとなる。
【0038】
以上のように構成した担体流動生物濾過槽10および該担体流動生物濾過槽10を用いた第2の使用態様によれば、処理水A(被処理汚水)の水質(BOD値、SS成分量等)に基づいて第1散気装置31と第2散気装置32とを切り換えることによって、処理水Aの水質に応じた好適な処理が可能となる。
【0039】
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。
【0040】
上記実施の形態では、一定容積の担体充填領域20において、隔壁17の設置位置を変更したり、散気装置を切り換えることによって好気処理領域および濾過領域の容積を変更する場合について記載したが、好気処理領域や濾過領域の容積を変更する手段はこれに限定されず、必要に応じて種々変更可能である。例えば、担体充填領域20自体の容積を変更可能とし、好気処理領域や濾過領域の容積を独立して変更することができるように構成することもできる。
【0041】
また、上記実施の形態では、隔壁17によって担体充填領域20を左右に区画する場合について記載したが、隔壁17による区画パターンはこれに限定されず、例えば、第1担体充填部21と第2担体充填部22とが上下に配置されるように構成することもできる。
【0042】
また、上記実施の形態では、通常運転において、散気装置によって好気処理領域へエアーを供給することで、好気処理領域と濾過領域との間で被処理汚水が循環される場合について記載したが、被処理汚水を循環させる手段はこれに限定されず必要に応じて種々変更可能である。例えば、槽本体12に循環ラインを設け、ポンプ等によって槽本体12内の被処理汚水を循環するように構成することもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、担体を用いた汚水の処理において、汚水の水質に応じた処理が可能となる合理的な汚水処理技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 汚水の処理行程の概要を示す図である。
【図2】 担体流動生物濾過槽の模式図である。
【図3】 担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第1の使用態様における通常運転の状態を示している。
【図4】 担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第1の使用態様における逆洗運転中の状態を示している。
【図5】 担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第1の使用態様における逆洗運転終了時の状態を示している。
【図6】 担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第2の使用態様における通常運転の状態を示している。
【図7】 担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第2の使用態様における逆洗運転中の状態を示している。
【図8】 担体流動生物濾過槽10の模式図であって、第2の使用態様における逆洗運転終了時の状態を示している。
【符号の説明】
10…担体流動生物濾過槽(処理槽)
11…連通口(開口部)
12…槽本体
17…隔壁(区画部材)
20…担体充填領域
21…第1担体充填部
22…第2担体充填部
31…第1散気装置
32…第2散気装置
C,C1,C2…粒状担体
S1,S2…堆積層
Claims (6)
- 微生物を着床させた担体が充填された処理槽を有する汚水の処理装置であって、
前記処理槽は、前記担体の微生物によって被処理汚水の生物処理を行う生物処理領域と、前記担体によって被濾過物の濾過を行う濾過領域と、第1散気装置と、第2散気装置を備え、
前記処理槽は、区画部材によって、第1担体充填部と、前記第1担体充填部とは容積の異なる第2担体充填部に区画され、
前記第1散気装置によって、前記第1担体充填部にエアーを供給可能であるとともに、前記第2散気装置によって、前記第2担体充填部にエアーを供給可能であり、
前記第1散気装置と前記第2散気装置のいずれか一方からエアーを供給することで、エアー供給側である一方の担体充填部を前記生物処理領域とし、前記一方とは異なる他方の担体充填部を前記濾過領域とすることが可能であるとともに、
前記他方の担体充填部へエアーを切り換えて供給することで、前記生物処理領域の容積と前記濾過領域の容積を切り換ることが可能であることを特徴とする汚水の処理装置。 - 請求項1に記載した汚水の処理装置であって、
前記処理槽は、前記処理槽内を前記第1担体充填部と前記第2担体充填部とに区画する区画部材と、前記両充填部間を連通する開口部とを有し、
前記区画部材の下部に前記開口部が設けられるとともに、前記開口部よりも下方に前記第1散気装置と前記第2散気装置が設置され、
前記第1散気装置と前記第2散気装置いずれか一方からエアーが供給される際に、前記両充填部間で担体一部が前記開口部を介して移動するように構成されていることを特徴とする汚水の処理装置。 - 請求項2に記載した汚水の処理装置であって、
前記処理槽における被処理汚水は、前記第1散気装置と前記第2散気装置いずれか一方からエアーが供給される際に、該エアーの上向流によって前記開口部を介して前記両充填部間で循環する構成とされていることを特徴とする汚水の処理装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載した汚水の処理装置であって、
前記処理槽の上部には、装置上流設備から前記処理槽に被処理汚水を流入させる流入口が設けられ、前記処理槽の下部には、前記処理槽から前記被処理汚水を流出させる流出口が設けられ、
前記流出口の下流側は、前記処理槽で処理された処理汚水を装置下流設備側へ送る抜出径路と、前記処理水を前記装置上流設備へ送る循環径路とに分岐されていることを特徴とする汚水の処理装置。 - 処理槽内に微生物を着床させた担体を充填し、前記処理槽内を、前記区画部材によって、第1担体充填部と、前記第1担体充填部とは容積の異なる第2担体充填部に区画するとともに、第1散気装置によって、前記第1担体充填部にエアーを供給可能とするとともに、第2散気装置によって、第2担体充填部にエアーを供給可能とし、
前記区画部材の下部に前記開口部を設けるとともに、前記開口部よりも下方に前記第1散気装置と前記第2散気装置を設置し、
第1の処理行程において、前記第1散気装置と前記第2散気装置のいずれか一方からエアーを供給することで、エアー供給側の一方の担体充填部内へ、前記一方とは異なる他方の担体充填部の担体一部を前記開口部を介して移動させるとともに被処理汚水を前記担体充填部間で循環させ、エアー供給側の一方の担体充填部において前記微生物による被処理汚水の生物処理を行い、他方の担体充填部において被濾過物の濾過を行うことが可能であるとともに、
更に、被処理汚水の水質に基づいて他方の担体充填部へエアーを切り換えて供給し、前記生物処理領域の容積と前記濾過領域の容積を切り換えることが可能であることを特徴とする汚水の処理方法。 - 請求項5に記載した汚水の処理方法であって、
第2の処理行程において、前記第1散気装置と前記第2散気装置のいずれかから前記濾過領域へエアーを供給することで該濾過領域の担体を流動させ、前記担体によって濾過された被濾過物を該担体から剥離させ、前記被濾過物を前記処理槽から抜き出すことを特徴とする汚水の処理方法。
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