JP2003024707A - 消泡剤組成物 - Google Patents

消泡剤組成物

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JP2003024707A JP2001210730A JP2001210730A JP2003024707A JP 2003024707 A JP2003024707 A JP 2003024707A JP 2001210730 A JP2001210730 A JP 2001210730A JP 2001210730 A JP2001210730 A JP 2001210730A JP 2003024707 A JP2003024707 A JP 2003024707A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (イ)疎水性のオルガノポリシロキサン
と微粉末シリカとを主成分とするシリコーンオイルコン
パウンド:1〜40重量% (ロ)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ンの1種又は2種以上の混合物:0〜30重量% (ハ)融点が35〜70℃であるポリオキシエチレン変
性オルガノポリシロキサンの1種又は2種以上の混合
物:1〜40重量% (ニ)ポリオキシアルキレン重合体の1種又は2種以上
の混合物:0〜40重量% (ホ)非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上の混合
物:0〜20重量% (へ)水:残部 を含有することを特徴とする消泡剤組成物。 【効果】 本発明の消泡剤組成物は、内添安定性、希釈
安定性、保存安定性に優れ、かつ消泡性に優れた消泡剤
を与える。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内添安定性、希釈
安定性、保存安定性に優れたシリコーン系の消泡剤組成
物に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シリコ
ーン系消泡剤は他の消泡剤に比べて種々の優れた性質を
持っているので、化学工業、食品工業、石油工業、織物
工業、製紙工業、紙パルプ工業又は医薬品工業等の発泡
を伴う製造工程において広く使用されており、これには
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルビニルポリシロキサン等のシリコーンオイル
を微粉末シリカと混合したオイルコンパウンド型消泡
剤、これらのオイルコンパウンドを界面活性剤と共に水
中に分散してなるエマルション型消泡剤が汎用されてい
る。しかし、このエマルション型消泡剤は、高温、高ア
ルカリ性、高剪断力下といった過酷な条件下ではエマル
ションが破壊され、消泡機能が低下することが知られて
いる。 【0003】このため、ポリオキシアルキレン基で変性
したオルガノポリシロキサンとオイルコンパウンドを併
用した自己乳化型消泡剤(特公昭51−71886号、
特公昭54−43015号公報)が提案されているが、
シリコーン系消泡剤は添加量が微量であり、またエマル
ション型消泡剤に比べ、水系での分散性が弱いため、実
際の使用に際しては水で数倍〜数十倍に希釈して使用し
なければならない。 【0004】そのため、自己乳化型消泡剤の製造メーカ
ーでは、これを10〜50%に希釈したタイプのエマル
ション型消泡剤も上市しているが、これを長期保存した
場合、シリカ成分の沈降、オイル浮き、濃淡分離等の問
題が発生する。また、希釈していない通常のエマルショ
ン型消泡剤においても、長期保存、特に高温下で保存し
た場合、シリカ成分の沈降、オイル浮き、濃淡分離等の
問題が同様に発生する。このような現象は、各種油剤、
水性インキ、水性塗料、サイズ剤等に内添して使用する
場合には、はじき、オイルスポット等の原因になる。 【0005】また、通常、保存安定性、希釈安定性を向
上させるために、界面活性剤やカルボキシメチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ等
の合成糊剤が使用されているが、このような安定化剤を
使用すると、経時で粘度が変化したり、消泡性能が低下
する問題が発生する。 【0006】本発明は、上記の問題に鑑みなされたもの
であり、内添安定性、希釈安定性、保存安定性に優れ、
かつ消泡持続性、即効性に優れる消泡剤組成物を提供す
ることを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、特定の物性を有するオルガノポリシロキサンと微粉
末シリカとを含有するシリコーンオイルコンパウンド、
特定の構造及び物性を有するポリオキシエチレン変性オ
ルガノポリシロキサン及び水を含有し、更に特定の構造
及び物性を有するポリオキシアルキレン変性オルガノポ
リシロキサン、ポリオキシアルキレン重合体、非イオン
性界面活性剤を各々必要に応じて添加した消泡剤組成物
が、内添安定性、希釈安定性、保存安定性(特に高温安
定性)に優れる上、消泡持続性、即効性に優れること、
更に、この組成物が高濃度の乳化物でありながら低粘度
となり、取り扱い性に優れることを見出し、本発明をな
すに至った。 【0008】従って、本発明は、(イ)25℃における
粘度が10〜100,000mm2/sである本質的に
疎水性のオルガノポリシロキサン100重量部と微粉末
シリカ1〜20重量部を主成分とするシリコーンオイル
コンパウンド:1〜40重量% (ロ)下記一般式(I) R1 23SiO−(R1 2SiO)x−(R12SiO)y−SiR1 23 (I) [式中、R1は同一又は異種の置換又は非置換の炭素原
子数1〜18の一価炭化水素基、R2は下記一般式(I
I) −R4−O(CH2CH2O)a−[CH2(CH3)CHO]b−R5 (II) (式中、R4は炭素原子数2〜6の二価炭化水素基、R5
は水素原子、又は炭素原子数1〜6のアルキル基、アセ
チル基及びイソシアン基から選択される一価の有機基で
あり、a及びbは3≦a+b≦80、かつa/b=2/
8〜8/2を満たす整数である。)で示される一価の有
機基、R3はR1、R2、水酸基又は炭素原子数1〜6の
アルコキシ基であり、xは5〜150、yは1〜15の
整数である。]で示される25℃における粘度が10〜
10,000mm2/sであるポリオキシアルキレン変
性オルガノポリシロキサンの1種又は2種以上の混合
物:0〜30重量% (ハ)下記一般式(III) R6 27SiO−(R6 2SiO)n−SiR6 27 (III) [式中、R6は同一又は異種の置換又は非置換の炭素原
子数1〜18の一価炭化水素基、R7は下記一般式(I
V) −R8−O(CH2CH2O)c−R9 (IV) (式中、R8は炭素原子数2〜6の二価炭化水素基、R9
は水素原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、アセチル
基又はイソシアン基であり、cは20〜100の整数で
ある。)で示される一価の有機基であり、nは1〜15
0の整数である。]で示される融点が35〜70℃であ
るポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサンの1
種又は2種以上の混合物:1〜40重量% (ニ)ポリオキシアルキレン重合体の1種又は2種以上
の混合物:0〜40重量% (ホ)非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上の混合
物:0〜20重量% (へ)水:残部 を含有することを特徴とする消泡剤組成物を提供する。 【0009】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の消泡剤組成物を構成する成分(イ)のシリコー
ンオイルコンパウンドは、この組成物に消泡性を付与す
るための主成分となるものであり、本質的に疎水性のオ
ルガノポリシロキサンと微粉末シリカとを主成分とする
ものである。ここで使用される疎水性オルガノポリシロ
キサンは、直鎖状のものでも、分岐状のものでもよい
が、特に下記平均組成式(V) R10 mSiO(4-m)/2 (V) で示されるものである。 【0010】上記式(V)において、R10は、水酸基、
又は置換又は非置換の炭素原子数1〜18の一価炭化水
素基が好ましく、これらは同一であっても異なっていて
もよい。一価炭化水素基として具体的には、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデ
シル基、オクタデシル基等のアルキル基、シクロヘキシ
ル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基等のア
ルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ス
チリル基、α−メチルスチリル基等のアラルキル基等、
又はこれらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基、アミノ基等で置換したクロロメチル基、
3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル基、シアノエチル基、3−アミノプロピル基、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピル基等が挙げ
られるが、消泡性及び経済性の面から全R10の80モル
%以上、特に90モル%以上がメチル基であることが好
ましい。また、mは1.9≦m≦2.2の正数である。 【0011】この疎水性オルガノポリシロキサンの25
℃における粘度は、消泡性、作業性の面から10〜10
0,000mm2/s、好ましくは50〜10,000
mm2/sである。 【0012】一方、微粉末シリカは公知のものでよく、
湿式シリカ、乾式シリカのいずれでもよい。これら微粉
末シリカとしては、沈降シリカ、シリカキセロゲル、ヒ
ュームドシリカや、更にこれらシリカの表面を有機シリ
ル基で処理したものが例示され、具体的にはアエロジル
(日本アエロジル社製)、ニプシル(日本シリカ社
製)、サイリシア(富士シリシア社製)等が挙げられる
が、BET法による比表面積が100m2/g以上、特
に150m2/g以上のものが好ましい。 【0013】なお、微粉末シリカの添加量は、上記疎水
性オルガノポリシロキサン100重量部に対して1〜2
0重量部、好ましくは5〜15重量部である。添加量が
1重量部未満では消泡性能が劣り、20重量部より多く
すると、シリコーンオイルコンパウンドの粘度が増加し
て作業性が悪くなる。 【0014】また、本発明の(イ)成分のシリコーンオ
イルコンパウンドは、上記疎水性オルガノポリシロキサ
ンと微粉末シリカを所定量混合し、室温〜200℃の温
度で熱処理してから必要に応じて低沸点留分を除くこと
によって製造することができる。 【0015】更に、このコンパウンドには無機質アンモ
ニウム塩、有機ケイ素化合物、シロキサン樹脂等を消泡
持続性、高温特性、希釈安定性等の向上のために任意に
添加(特公平4−42043号、特開平5−26120
6号公報参照)することもできる。 【0016】なお、本発明の消泡剤組成物において、上
記シリコーンオイルコンパウンドの含有量は1〜40重
量%、好ましくは5〜35重量%である。含有量が1重
量%より少ないと消泡効果が不十分となり、40重量%
より多くなると乳化性、安定性が悪くなる。 【0017】(ロ)成分のポリオキシアルキレン変性オ
ルガノポリシロキサンは、前述のシリコーンオイルコン
パウンドを乳化分散させるためのものであり、下記一般
式(I) R1 23SiO−(R1 2SiO)x−(R12SiO)y−SiR1 23 (I) で示される。 【0018】上記式中、R1は同一又は異種の置換又は
非置換の炭素原子数1〜18の一価炭化水素基であり、
具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等の
アルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、
ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基、ト
リル基等のアリール基、スチリル基、α−メチルスチリ
ル基等のアラルキル基、又はこれらの基の水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子、シアノ基、アミノ基等で置
換したクロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基、シアノエチル基、3
−アミノプロピル基、N−(β−アミノエチル)−γ−
アミノプロピル基等の一価炭化水素基が挙げられる。 【0019】また、R2は下記一般式(II) −R4−O(CH2CH2O)a−[CH2(CH3)CHO]b−R5 (II) で示されるポリオキシアルキレン基である。 【0020】上記式中、R4は炭素原子数2〜6のアル
キレン基等の二価炭化水素基であり、例えばエチレン
基、プロピレン基、ブチレン基、ペンテン基、ヘキセン
基等が挙げられる。また、R5は水素原子、炭素原子数
1〜6のアルキル基、アセチル基又はイソシアン基であ
り、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。 【0021】なお、上記式(II)中のa及びbは3≦a
+b≦80、好ましくは5≦a+b≦60、かつa/b
=2/8〜8/2を満たす整数である。 【0022】一方、R3は、R1若しくはR2と同様の
基、水酸基又は炭素原子数1〜6のアルコキシ基であ
り、具体的には前記のR1及びR2として例示した基、ア
ルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基等が挙げられる。 【0023】なお、上記式(I)中のxは5〜150、
好ましくは20〜100の整数であり、yは1〜15、
好ましくは1〜10の整数である。 【0024】このポリオキシアルキレン変性オルガノポ
リシロキサンは、1種単独で用いても、2種以上の混合
物で用いてもよいが、25℃における粘度は10〜1
0,000mm2/s、好ましくは50〜8,000m
2/s、更に好ましくは500〜5,000mm2/s
である。 【0025】本発明の消泡剤組成物において、上記ポリ
オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンの含有量
は0〜30重量%、好ましくは1〜20重量%である。
含有量が30重量%を超えると組成物の消泡特性が悪く
なる。 【0026】(ハ)成分のポリオキシエチレン変性オル
ガノポリシロキサンは、消泡剤組成物の保存安定性、希
釈安定性、高温安定性、消泡性を向上させるためのもの
であり、下記一般式(III) R6 27SiO−(R6 2SiO)n−SiR6 27 (III) で示される。 【0027】上記式中、R6は同一又は異種の置換又は
非置換の炭素原子数1〜18の一価炭化水素基であり、
具体的には前記のR1として例示した基が挙げられる
が、消泡性及び経済性の面から80モル%以上がメチル
基であることが好ましい。 【0028】また、R7は下記一般式(IV) −R8−O(CH2CH2O)c−R9 (IV) で示されるポリオキシエチレン基である。 【0029】上記式中、R8は炭素原子数2〜6のアル
キレン基等の二価炭化水素基であり、例えばエチレン
基、プロピレン基、ブチレン基、ペンテン基、ヘキセン
基等が挙げられる。また、R9は水素原子、炭素原子数
1〜6のアルキル基、アセチル基又はイソシアン基であ
り、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基等が挙げられる。 【0030】なお、上記式(IV)中のcは20〜10
0、好ましくは25〜50の整数である。cが20より
小さいと(ハ)成分のポリオキシエチレン変性オルガノ
ポリシロキサンの乳化分散性が低下する(このときこの
ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサンは室温
で液体状となる)。また、100より大きいと融点及び
溶融粘度が高くなり、作業性、消泡性が低下する。 【0031】また、上記式(III)中のnは1〜15
0、好ましくは10〜100の整数である。nが150
より大きくなると、乳化分散性が低下する(このときこ
のポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサンは室
温で液体状となる)。 【0032】このポリオキシエチレン変性オルガノポリ
シロキサンは、1種単独で用いても、2種以上の混合物
で用いてもよいが、この融点は35〜70℃、好ましく
は40〜60℃である。 【0033】本発明の消泡剤組成物において、上記ポリ
オキシエチレン変性オルガノポリシロキサンの含有量は
1〜40重量%、好ましくは5〜20重量%である。含
有量が1重量%より少ないと安定性、消泡性への効果が
少なく、40重量%を超えると消泡剤組成物の粘度が高
くなり、水分散性が悪くなる。 【0034】なお、このポリオキシエチレン変性オルガ
ノポリシロキサンは、例えば、Si−H基を含有するオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンと分子鎖末端にア
リル基等の脂肪族不飽和基を有するポリオキシエチレン
化合物とを白金等の触媒の存在下付加反応させることに
より得ることができる。 【0035】(ニ)成分のポリオキシアルキレン重合体
は、本発明の消泡剤組成物において乳化助剤となるもの
で、下記一般式(VI) R11−(OR12z−OR11 (VI) で示されるものが好ましく挙げられる。R11は、水素原
子、又はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等
のアルキル基、アセチル基又はステアロイル基等の炭素
数1〜20、特に1〜18の一価の有機基が挙げられ、
これらは同一であっても異なっていてもよい。R12は、
エチレン基、プロピレン基等のアルキレン基等の炭素数
2〜6の二価炭化水素基である。 【0036】また、このポリオキシアルキレン重合体の
平均分子量は好ましくは500〜5,000、より好ま
しくは1,000〜4,000である。500未満では
乳化安定性が悪くなる恐れがあり、5,000を超える
と粘度が高くなり作業性が悪くなる恐れがある。なお、
本発明の消泡剤組成物において、このポリオキシアルキ
レン重合体は、1種単独で用いても、2種以上の混合物
で用いてもよいが、この含有量は0〜40重量%、好ま
しくは0〜20重量%である。40重量%を超えると乳
化特性が悪くなる。なお、配合する場合は有効量とす
る。 【0037】(ホ)成分の非イオン性界面活性剤は消泡
剤成分[即ち、(イ)〜(ニ)成分]を水に分散させる
ためのものであるが、一般に公知のものでよく、例えば
ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチ
レングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等が挙
げられる。 【0038】なお、本発明の消泡剤組成物において、こ
の非イオン性界面活性剤は、1種単独で用いても、2種
以上の混合物で用いてもよいが、この含有量は0〜20
重量%、好ましくは1〜10重量%である。20重量%
を超えると消泡剤組成物の粘度が悪くなり、作業性が悪
くなる。 【0039】本発明の消泡剤組成物においては、(ヘ)
成分として、上記した(イ)〜(ホ)成分を乳化するの
に必要な水を添加する必要があり、その量は(イ)〜
(ホ)各成分の含有割合の合計に対する残部であり、好
ましくは(イ)〜(ホ)成分の合計100重量部に対し
て50〜2,000重量部、より好ましくは80〜40
0重量部となるように添加する。 【0040】また、本発明の消泡剤組成物は、上記
(イ)〜(ヘ)成分の所定量を混合し、必要に応じて加
熱しながら、公知の方法、例えばホモミキサー、ホモジ
ナイザー、コロイドミル等の混合・分散機により均一に
攪拌・乳化することにより調製することができるが、特
に(イ)〜(ホ)成分の所定量を均一に混合・分散させ
た後、(へ)成分の所定量の一部を添加し、攪拌・乳化
を行った後に、更に残りの(ヘ)成分を加え均一に攪拌
・混合して消泡剤組成物を調製する方法が好ましい。 【0041】更に、本発明の消泡剤組成物には、防腐の
目的で少量の保存料、殺菌料を任意で添加してもよい。
この保存料、殺菌料の具体例としては、次亜塩素酸ナト
リウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、サリチル
酸、サリチル酸ナトリウム、安息香酸、安息香酸ナトリ
ウム、パラベン類、イソチアゾリン化合物等が挙げられ
る。この添加量は、本発明の消泡剤組成物100重量部
に対して0〜0.5重量部、特に0.005〜0.5重
量部が好ましい。 【0042】 【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、以下の例において粘度は25℃にお
ける値である。 【0043】[実施例1〜4]下記(イ)〜(ホ)成分
を表1に示した量で用い、70℃に加熱しホモミキサー
で混合した後、(へ)成分として水を徐々に添加して消
泡剤組成物を調製した。この組成物について保存安定
性、希釈安定性、消泡性を評価した。結果を表2に示
す。 【0044】(イ)シリコーンオイルコンパウンド シリコーンオイルコンパウンドA 疎水性オルガノポリシロキサンとして、粘度が1,00
0mm2/sのジメチルポリシロキサン100重量部、
微粉末シリカとしてニプシル(Nipsil)HD−2
[日本シリカ社製、比表面積300m2/g]10重量
部を用い、窒素ガス雰囲気下で3時間、150℃で混合
したもの シリコーンオイルコンパウンドB 疎水性オルガノポリシロキサンとして、粘度が5,00
0mm2/sでCH3SiO3/2単位を0.01モル分率
含有する分岐状のジメチルポリシロキサン100重量
部、微粉末シリカとしてアエロジル(AEROSIL)
200[日本アエロジル社製、比表面積200m2
g]をヘキサメチルジシラザンで表面処理した表面疎水
化シリカ5重量部を用い、窒素ガス雰囲気下で3時間、
150℃で混合したもの 【0045】(ロ)ポリオキシアルキレン変性オルガノ
ポリシロキサン ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンA 平均組成が下記式 R1 23SiO−(R1 2SiO)x−(R12SiO)y
−SiR1 23 (但し、R1及びR3は−CH3、R2は−C36O(C2
4O)15(C36O)1549、xは30、yは3)
で表され、かつ粘度が600mm2/sであるもの。 ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンB 平均組成が下記式 R1 23SiO−(R1 2SiO)x−(R12SiO)y
−SiR1 23 (但し、R1は−CH3、R2は−C36O(C24O)6
(C36O)24CH3、R3は−C1327、xは80、y
は2)で表され、かつ粘度が1,100mm2/sであ
るもの。 【0046】(ハ)ポリオキシエチレン変性オルガノポ
リシロキサン ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサンA 平均組成が下記式 R6 27SiO−(R6 2SiO)n−SiR6 27 (但し、R6は−CH3、R7は−C36O(C24O)
40H、nは60)で表され、かつ融点が45〜47℃の
もの ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサンB 平均組成が下記式 R6 27SiO−(R6 2SiO)n−SiR6 27 (但し、R6は−CH3、R7は−C36O(C24O)
35CH3、nは40)で表され、かつ融点が46〜48
℃のもの 【0047】(ニ)ポリオキシアルキレン重合体 ポリオキシアルキレン重合体A 平均組成がHO−(C36O)35−Hで表されるもの ポリオキシアルキレン重合体B 平均組成がHO−(C24O)25−(C36O)35−H
で表されるもの 【0048】(ホ)非イオン性界面活性剤 ソルビタンモノステアレート モノステアリン酸ポリエチレングリコール(EO付加
モル数50) 【0049】[比較例1〜3]下記(イ)、(ロ)、
(ニ)及び(ホ)成分を表1に示した量で用い、(ハ)
成分を使用しない以外は実施例と同様に消泡剤組成物を
調製し、この組成物について保存安定性、希釈安定性、
消泡性を評価した。結果を表2に示す。 【0050】 【表1】 【0051】 【表2】【0052】保存安定性:ガラスびんに各サンプルを入
れ、25℃で30日後、50℃で14日後の状態をそれ
ぞれ目視で判定 希釈安定性:有効成分[(イ)〜(ホ)成分]3重量%
となるように水で希釈したサンプルをガラスビーカーに
入れ、室温で1日後の状態を観察(◎:油浮きなし、白
沈ほとんどなし ○:油浮きなし、白沈少しあり ×:
油浮きあり、白沈あり ××:壁面にオイル付着あり、
白沈特に多い) 消泡性:1Lメスシリンダーにポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル[エマルゲン909 花王社製]の
0.05%水溶液100gを入れ、各サンプルを有効成
分[(イ)〜(ホ)成分]が100ppmとなるように
添加し、ガラスフューザーストーンを通して1L/分で
空気を吹き込み、10分後の(泡+液)体積量[ml]
を25℃で測定 【0053】 【発明の効果】本発明の消泡剤組成物は、内添安定性、
希釈安定性、保存安定性に優れ、かつ消泡性に優れた消
泡剤を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83:12 C08L 71:02 71:02) Fターム(参考) 4D011 CA02 CB02 CC01 CC04 4J002 AE055 CH024 CH025 CH055 CP031 CP182 CP183 DJ016 EH047 FD016 FD180 FD315 FD317

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (イ)25℃における粘度が10〜10
    0,000mm2/sである本質的に疎水性のオルガノ
    ポリシロキサン100重量部と微粉末シリカ1〜20重
    量部を主成分とするシリコーンオイルコンパウンド:1
    〜40重量% (ロ)下記一般式(I) R1 23SiO−(R1 2SiO)x−(R12SiO)y−SiR1 23 (I) [式中、R1は同一又は異種の置換又は非置換の炭素原
    子数1〜18の一価炭化水素基、R2は下記一般式(I
    I) −R4−O(CH2CH2O)a−[CH2(CH3)CHO]b−R5 (II) (式中、R4は炭素原子数2〜6の二価炭化水素基、R5
    は水素原子、又は炭素原子数1〜6のアルキル基、アセ
    チル基及びイソシアン基から選択される一価の有機基で
    あり、a及びbは3≦a+b≦80、かつa/b=2/
    8〜8/2を満たす整数である。)で示される一価の有
    機基、R3はR1、R2、水酸基又は炭素原子数1〜6の
    アルコキシ基であり、xは5〜150、yは1〜15の
    整数である。]で示される25℃における粘度が10〜
    10,000mm2/sであるポリオキシアルキレン変
    性オルガノポリシロキサンの1種又は2種以上の混合
    物:0〜30重量% (ハ)下記一般式(III) R6 27SiO−(R6 2SiO)n−SiR6 27 (III) [式中、R6は同一又は異種の置換又は非置換の炭素原
    子数1〜18の一価炭化水素基、R7は下記一般式(I
    V) −R8−O(CH2CH2O)c−R9 (IV) (式中、R8は炭素原子数2〜6の二価炭化水素基、R9
    は水素原子、炭素原子数1〜6のアルキル基、アセチル
    基又はイソシアン基であり、cは20〜100の整数で
    ある。)で示される一価の有機基であり、nは1〜15
    0の整数である。]で示される融点が35〜70℃であ
    るポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサンの1
    種又は2種以上の混合物:1〜40重量% (ニ)ポリオキシアルキレン重合体の1種又は2種以上
    の混合物:0〜40重量% (ホ)非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上の混合
    物:0〜20重量% (へ)水:残部 を含有することを特徴とする消泡剤組成物。
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