JPH06142410A - 泡抑制剤組成物 - Google Patents

泡抑制剤組成物

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JPH06142410A
JPH06142410A JP4328610A JP32861092A JPH06142410A JP H06142410 A JPH06142410 A JP H06142410A JP 4328610 A JP4328610 A JP 4328610A JP 32861092 A JP32861092 A JP 32861092A JP H06142410 A JPH06142410 A JP H06142410A
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秀一 畔地
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邦弘 山田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 破泡性、消泡性持続性が特にすぐれ、少量の
添加で大きな破泡効果が得られ、希釈安定性が良好な、
泡抑制剤組成物を提供する。 【構成】 (イ)一般式 (R1R2R3SiO1/2)l (R4R5SiO2/2)m (R6SiO3/2)n (ここにR1〜R6は炭素数1〜18の非置換または置換の1価炭化水素基、l、m、 nは正数で 0.005≦n/l+m+n ≦0.1 )で示される、25℃における粘度が10〜100, 000cS であるシリコーンオイル 100重量部と微粉末シリカ 0.1〜20重量部とから なるオルガノポリシロキサン組成物 1〜60重量%、 (ロ)1種または2種以上のポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル 5〜99重量%、 (ハ)1種または2種以上のポリオキシアルキレン重合 0〜90重量%、からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は泡抑制剤組成物、特に
は、消泡性がすぐれており、少量の添加で大きな消泡効
果が得られ、希釈安定性が良好で高温、高剪断力下での
機械的安定性にすぐれていて、凝集を起こすこともない
ので高温染色用消泡剤として有用とされる泡抑制剤組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコーン系消泡剤は他種消泡剤にくら
べて種々のすぐれた性質を持っているので、化学工業、
食品工業、石油工業、織物工業および医薬品工業など発
泡を伴なう産業工程に広く利用されており、これについ
てはジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、メチルビニルポリシロキサンなどのシリコーン
オイルを微粉末シリカと混合したオイルコンパウンド型
消泡剤、これらのオイルコンパウンドを界面活性剤と共
に水中に分散してなるエマルジョン型消泡剤が汎用され
ている。
【0003】また、このエマルジョン型消泡剤は高温、
高アルカリ性、高剪断力下といった過酷な条件下ではエ
マルジョンが破壊されて消泡能力が低下するために、こ
れに代わるものとしてポリオキシアルキレン基で変性し
たオルガノポリシロキサンとオイルコンパウンドを併用
した自己乳化型消泡剤(特公昭52-19836号公報、特公昭
52-22638号公報、特公昭55-23084号公報参照)が染色、
各種油剤、水性インキなどの用途に使用されている。し
かし、これらのシリコーン系消泡剤も起泡性液体中で気
体と激しく接触するとか、高温染色などのような加熱条
件で激しく撹拌される系では消泡性が経時で失なわれて
しまうために、消泡剤の添加量を増加させたり、または
連続的に消泡剤を投入する必要があるという不利があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、このシリコ
ーン系消泡剤については例えばオイルコンパウンドに使
用するシリカを予めジメチルジクロロシランなどで処理
して疎水化しておく方法(特公昭52-31836号公報参
照)、シリカを窒素含有有機けい素化合物で処理する方
法(特公昭51-35556号公報参照)などが提案されている
が、これにはシリカの疎水化処理に長時間が必要とされ
るし、処理設備も必要で工程も複雑であるために経済的
でないという不利がある。
【0005】また、これについてはオルガノポリシロキ
サンまたは炭化水素油にオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとシリカおよび触媒を添加してなるものも提案
されている(特開昭57-48307号公報参照)が、これは有
機金属系の触媒を添加して加熱処理しないとシリカの表
面処理が十分に進まないし、処理工程中に発生する水素
ガスによって引火爆発の危険性もあるという欠点があっ
た。そのため、本願発明者らはさきに自己乳化性消泡剤
の消泡性向上を目的としてアルケニル基を有する有機け
い素化合物をシリカ処理剤としたオイルコンパウンドを
用いた消泡剤組成物(特願平 4-91813号明細書参照)お
よび(CH3)3SiO1/2単位とSiO4/2単位からなるシロキサン
樹脂をオイルコンパウンド中に配合した泡抑制剤組成物
(特願平 4-93453号明細書参照)を提案したが、これら
についてもさらに特性の向上が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不
利、欠点を解決した泡抑制組成物に関するもので、これ
は(イ)一般式 (R1R2R3SiO1/2)l (R4R5SiO2/2)m (R6SiO3/2)n (ここにR1〜R6は炭素数1〜18の非置換または置換の1
価炭化水素基、l、m、nは正数で 0.005≦n/l+m+n ≦
0.1 )で示される、25℃における粘度が10〜100,000cS
であるシリコーンオイル 100重量部と微粉末シリカ 0.1
〜20重量部とからなるオルガノポリシロキサン組成物1
〜60重量%、(ロ)1種または2種以上のポリオキシア
ルキレン変性シリコーンオイル5〜99重量%、(ハ)1
種または2種以上のポリオキシアルキレン重合体0〜90
重量%、とから本質的になることを特徴とするものであ
る。
【0007】すなわち、本発明者らは消泡性、消泡持続
性が特にすぐれている泡抑制剤組成物を開発すべく種々
検討した結果、これについては一般式(1) (R1R2R3SiO1/2)l (R4R5SiO2/2)m (R6SiO3/2)n で示され、このR1〜R6は炭素数1〜18の1価炭化水素
基、l、m、nが正数で 0.005≦n/l+m+n ≦0.1 である
シリコーンオイルと微粉末シリカとからなるオルガノポ
リシロキサン組成物とポリオキシアルキレン変性シリコ
ーンオイル、ポリオキシアルキレン重合体を用いて自己
乳化型の泡抑制剤組成物を作ったところ、このものは破
泡性、消泡持続性がすぐれていて少量の添加で大きな破
泡効果を与え、水で希釈してエマルジョンとした場合も
安定性のすぐれたものになり、このものは高温、高剪断
力下での機械的安定性もすぐれていて凝集を起こすこと
もないということを見出し、このものはこのような物性
をもっているので高温染色用消泡剤として有用とされ、
これによれば各種染色工程における消泡剤に起因する染
めムラの発生などトラブルを避けることができること、
またこのものは安定性がすぐれているので、各種薬剤と
併用しても分散性が損われず、したがって各種油剤内添
消泡剤、または一般塗料用、水性切削油用などとしても
好適に使用することができることを確認して本発明を完
成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0008】
【作用】本発明は泡抑制剤組成物に関するものであり、
これは(イ)前記した一般式(1)で示されるシリコー
ンオイル 100重量部と微粉末シリカ 0.1〜20重量部とか
らなるオルガノポリシロキサン組成物1〜60重量%、
(ロ)1種または2種以上のポリオキシアルキレン変性
シリコーンオイル5〜99重量%および(ハ)ポリオキシ
アルキレン重合体0〜90重量%とからなる泡抑制剤組成
物を要旨とするものであるが、このものは破泡性と消泡
持続性が特にすぐれており、少量の添加でも大きな破泡
効果を与え、希釈安定性もすぐれており、高温、高剪断
力下でもその消泡性を失わないという有利性を持つもの
である。
【0009】本発明の泡抑制剤組成物を構成する(イ)
成分としてのオルガノポリシロキサン組成物はこの泡抑
制剤組成物の主成分となるものであるが、このものはシ
リコーンオイルと微粉末シリカとからなるシリコーンオ
イルコンパウンドである。ここに使用されるシリコーン
オイルは一般式(1)としての (R1R2R3SiO1/2)l (R4R5SiO2/2)m (R6SiO3/2)n で示され、このR1〜R6はそれぞれメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基
などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアル
キル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェ
ニル基、トリル基などのアリール基、またはこれらの基
の炭素原子に結合している水素原子の一部または全部を
ハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル
基、3−クロロプロピル基、3,3,3-トリフルオロプロピ
ル基、シアノエチル基などから選択される同種または異
種の炭素数が1〜18の非置換または置換の1価炭化水素
基であるが、消泡性および経済性からは全体のR1〜R6
中の90モル%以上がメチル基であるものとすることが好
ましい。
【0010】この一般式(1)で示されるオルガノポリ
シロキサン中の各単位のモル数を示すl、m、nはいず
れも正数とされるが、このR6SiO3/2単位のモル分率であ
るn/l+m+n の値はこれが 0.005より小さくても、また
0.1よりも大きくても消泡持続性が劣るようになるので
0.005〜0.1 の範囲とする必要があるが、これは好まし
くは0.01〜0.05の範囲とすることがよい。
【0011】また、このものは分散のし易さ、作業性の
面からは粘度をできるだけ低いものとすることがよく、
消泡持続性の面からは粘度が高いほうがよいのである
が、粘度が10cS未満では得られる組成物が安定性の乏し
いものとなり、粘度が100,000cS より大きいとエマルジ
ョンに仕上げる際の作業性に難点が生ずるので、この粘
度は10〜100,000cS の範囲とすることが必要とされる
が、この好ましい範囲は 100〜20,000cSとされる。
【0012】なお、このR6SiO3/2単位を含有するシリコ
ーンオイルは従来公知の方法で合成することができる
が、これは例えばR1R2R3SiCl、R4R5SiCl2 および R6SiC
l3を共加水分解、縮合するか、またはこの縮合物と環状
低分子シロキサンとをアルカリ金属水酸化物、アルカリ
金属シラノレートあるいはテトラアルキルホスホニウム
ヒドロキシド、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシ
ドなどの水酸化物、あるいは硫酸、有機スルホン酸など
の強酸物質などから選ばれる触媒の存在下に室温あるい
は加熱下で反応させることによって容易に得ることがで
きる。
【0013】また、ここに使用される微粉末シリカは公
知のものでよく、これは湿式シリカ、乾式シリカのいず
れでもよいが、これには沈降シリカ、シリカキセロゲ
ル、ヒュームドシリカ、さらにはその表面を有機シリル
基で処理したものなどが例示され、具体的にはアエロジ
ル[日本アエロジル(株)製商品名]、ニプシル[日本
シリカ(株)製商品名]、キャボシル[米国キャボット
社製商品名]、サントセル[米国モンサント社製商品
名]などがあげられるが、これらはBET法による比表
面積が 100m2/g以上のものとすることが好ましい。
【0014】なお、この微粉末シリカの添加量は上記し
たシリコーンオイル 100重量部に対して 0.1重量部未満
では消泡性能が劣るようになり、20重量部より多くする
と組成物の粘度が増加して水分散性および作業性が悪く
なるので、これは 0.1〜20重量部の範囲とすることが必
要とされるが、好ましくは1〜10重量部の範囲とするこ
とがよい。
【0015】本発明の泡抑制組成物を構成する(イ)成
分としてのオルガノポリシロキサン組成物は上記したよ
うにこのシリコーンオイルと微粉末シリカからなるシリ
コーンオイルコンパウンドであるが、これは上記したシ
リコーンオイルと微粉末シリカの所定量を混合し、室温
〜 200℃で熱処理し、必要に応じ低沸点留分を除くこと
によって製造することができる。この(イ)成分の本発
明の泡抑制組成物中の含有量は1重量%より少ないとこ
の組成物の泡抑制効果が不充分となり、60重量%より大
きくするとこの組成物の粘度が高くなって水への分散性
が劣るようになり、取り扱い難いものとなるので、1〜
60重量%とすることが必要とされるが、この好ましい範
囲は5〜40重量%とされる。
【0016】ついで、本発明の泡抑制剤組成物を構成す
る(ロ)成分としてのポリオキシアルキレン変性シリコ
ーンオイルは、後記する(ハ)成分としてのポリオキシ
アルキレン重合体と共に、上記した(イ)成分としての
オルガノポリシロキサン組成物を水系に乳化分散させる
ためのものであるが、このものは一般式 GaR7 bSiO4-a-b/2 …(2) で示されるものとされる。
【0017】この上記一般式(2)におけるGは一般式 -R8-O-(R9O)p-Q …(3) で示されるポリオキシアルキレン基であり、このR8はメ
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘ
キセン基、オクテン基、デセン基などの炭素数1〜10の
2価炭化水素基、R9はエチレン基および/またはプロピ
レン基、Qは水素原子またはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基などの炭素
数1〜8のアルキル基、アセチル基、イソシアン酸基な
どから選択される1価の有機基、pは正数であり、また
R7は前出のR1〜R6と同様の1種または2種以上の炭素数
1〜18の非置換または置換の1価炭化水素基、aおよび
bはそれぞれ正数で 1.9≦a+b≦2.2 で示されるもの
である。
【0018】このポリオキシアルキレン変性シリコーン
オイルは室温で液状のものとすることがよいが、この粘
度は25℃における粘度が10cSより低いと得られる泡抑制
剤組成物が分離し易く安定性の低いものとなり、100,00
0cS より高いと得られる泡抑制剤組成物がこれを水で希
釈する時に分散し難くなって作業性の悪いものとなるの
で、10〜100,000cS のものとすることがよいが、この好
ましい範囲は 100〜10,000cSとされる。
【0019】このポリオキシアルキレン変性シリコーン
オイルはポリエーテル変性シリコーンとして市販されて
いるものを用いてもよいが、このものは従来公知の方
法、例えば≡SiH基を含有するオルガノポリシロキサ
ンに、分子鎖末端にビニル基あるいはアリル基などの不
飽和基を有するポリオキシアルキレン化合物を白金触媒
の存在下に付加反応させれば容易に得ることができる。
なお、これは単一のポリオキシアルキレン化合物で変性
されたシリコーンオイルだけでなく、エチレンオキシ基
/プロピレンオキシ基のモル比の異なる2種以上のポリ
オキシアルキレン基を同一分子内に含有させたシリコー
ンオイルも使用できるし、異なる構造をもつ2種以上の
ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルを用いるこ
とも可能である。
【0020】本発明の泡抑制剤組成物 100重量%中にお
けるこの(ロ)成分の配合量はそれが5重量%未満では
水分散性が悪くなり、99重量%より多くすると消泡性が
劣るものとなることから、5〜99重量%とされるが、よ
り好ましくは10〜80重量%の範囲とすればよい。
【0021】つぎに、本発明の泡抑制剤組成物を構成す
る(ハ)成分としてのポリオキシアルキレン重合体は前
記したように乳化助剤となるものであるが、この成分を
配合するとこの泡抑制剤組成物の粘度を低下させること
ができるので、水分散時の作業性が向上されるという効
果が与えられる。この(ハ)成分としてのポリオキシア
ルキレン重合体は分子内に(R10O)基(ここにR10 はエ
チレン基またはプロピレン基)をもつものであればどの
ような構造のものでもよく、これは直鎖状であっても、
次式
【化1】 で示されるような分枝状のものであってもよく、この末
端基としては水素原子、メチル基、エチル基、ブチル
基、デシル基、オクタデシル基などのアルキル基、ビニ
ル基、アリル基などのアルケニル基、アセチル基、ステ
アロイル基などのアシル基、イソシアン酸基などが一般
的であるが、特にこれらによって限定されるものではな
い。
【0022】また、このものは室温で液状であるものが
好ましいが、これは平均分子量が500 未満では粘度が低
いために得られる泡抑制剤組成物が経時安定性の悪いも
のとなり、5,000 を越えると粘度が高くなって分散性お
よび作業性に影響が与えられるので、これは平均分子量
が 500〜5,000 の範囲のものとすることがよいが、この
好ましい範囲は1,000 〜3,000 とされる。
【0023】なお、ここに使用される(ハ)成分は1種
のポリオキシアルキレン重合体に限定されず、これはH
LBあるいは末端基などの異なる2種以上のポリオキシ
アルキレン重合体を併用してもよいが、このものの泡抑
制剤組成物 100重量%中における配合量はこれを90重量
%より多くすると保存安定性および希釈安定性が悪くな
ることから、これは0〜90重量%、より好ましくは0〜
70重量%の範囲とすればよい。
【0024】さらに本発明の泡抑制剤組成物における上
記した(ロ)+(ハ)成分中のエチレンオキシ基/プロ
ピレンオキシ基の重量比はそれが 0.1未満では疎水性が
強くなって乳化剤としての働きが不十分となり、これが
5を越えるとHLBが大きくなりすぎてこの場合も乳化
剤として働きが十分発揮されなくなるので、これは0.1
〜5の範囲とすることがよいが、これは好ましくは 0.4
〜3の範囲とすることがよい。
【0025】本発明の泡抑制剤組成物は上記した
(イ)、(ロ)、(ハ)の各成分の所定量を混合するこ
とによって得ることができるが、これらの各成分を例え
ばホモミキサーなどの混合機を用いて均一に混合すれば
よく、その混合順序に特に限定はないけれども、混合時
に40〜150 ℃の範囲で加熱してもよい。
【0026】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例で使用される
シリコーンオイルの合成例、オイルコンパウンドの製造
例、および実施例、比較例をあげるが、例中における粘
度は25℃での測定値を示したものであり、各種物性はつ
ぎの方法による試験結果を示したものである。
【0027】(アニオン性発泡液による消泡試験)ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム・パー
ソフトEK[日本油脂(株)製商品名]の 0.1%水溶液
500gに泡抑制剤組成物を100ppm添加し、25℃において30
秒間ジューサーミキサーで撹拌後、1リットルのメスシ
リンダーに移し、泡体積(ml)の経時変化を測定した。
【0028】(ノニオン性発泡液による消泡試験)ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル・エマルゲン 9
09[花王(株)製商品名]の0.05%水溶液500gに泡抑制
剤組成物を100ppm添加し、25℃において30秒間ジューサ
ーミキサーで撹拌後、1リットルのメスシリンダーに移
し、泡体積(ml)の経時変化を測定した。
【0029】(希釈安定性試験)泡抑制剤組成物の10%
水分散液100gを 200mlのガラスビーカーに入れ、25℃で
1日放置後の液外観を目視により以下のように評価し
た。 〇…良好なエマルジョン、オイル浮き、シリカ沈降が認
められない。 △…オイル浮きあるいはシリカ沈降が若干ある。 ×…オイル浮きが多く、シリカ沈降も多い。
【0030】[染色性試験…オイルスポットテスト]泡
抑制剤組成物の原液および75%、50%水希釈したものを
ポリエステル布に1点あたり3滴ずつ滴下し、150 ℃で
3分間乾燥させた後、回転ポット染色試験機MINI-COLOU
R 12 EL型[(株)テクサム技研製]を用いて以下の条
件で染色を行なった。 染色液…Dianix Violet 3R-FS 0.1 % o.w.f. 酢酸 0.3ml/l 浴 比…1:20 その後、染色布を水洗い、乾燥して、染めムラの有無を
目視により以下のように評価した。 〇…色抜けおよび部分濃色化が認められない。 △…色抜けあるいは部分濃色化が若干ある。 ×…色抜けあるいは部分濃色化が著しい。
【0031】合成例1 撹拌機と温度計、冷却管および滴下装置を設けた内容積
5リットルのフラスコに水3,000gを入れ、撹拌しながら
ここにトリメチルクロロシラン490g、ジメチルジクロロ
シラン560gおよびメチルトリクロロシラン650gの混合物
を、反応物の温度が50℃以下となるよう冷却しながら3
時間かけて滴下した。これをさらに30℃で2時間撹拌
し、水層(塩酸+水)を分離して除いた後、有機層に3
%炭酸ナトリウム水溶液1,700gを加え、室温で2時間撹
拌してから、水層を分離して除き、残った有機層に無水
硫酸ナトリウム 70gを加えて室温で3時間撹拌した後、
濾過して粘度が14cSで無色透明のベースオイルAを得
た。
【0032】合成例2 撹拌機、温度計、冷却管および窒素ガス導入管を設けた
内容積 500mlのフラスコに、合成例1で得られたベース
オイルA 10g、粘度が10cSのトリメチルシリル末端封鎖
ポリジメチルシロキサン 22gおよびオクタメチルシクロ
テトラシロキサン300gを入れ、窒素ガスを通気し撹拌し
ながら 120℃まで加熱した。ここに、水酸化カリウム0.
3gを加え、さらに 150℃まで昇温して4時間撹拌した
後、 100℃まで冷却して、エチレンクロロヒドリン2g
を添加して、 100℃で2時間撹拌を続けた。得られた反
応物を10mmHgの減圧下、 160℃で2時間加熱し、未反応
の低分子シロキサンを除去して粘度が16,000cSのシリコ
ーンオイルAを得た。このものについて29Si-NMRによる
構造解析を行なったところ、CH3SiO3/2 単位は 0.012モ
ル分率含有されていた。
【0033】合成例3 合成例2において、原料としてベースオイルA 25gとオ
クタメチルシクロテトラシロキサン308gを用いた以外は
同様に合成したところ、粘度が 2,200cSのシリコーンオ
イルBが得られたが、このものについて29Si-NMRによる
構造解析を行なったところ、CH3SiO3/2 単位は 0.023モ
ル分率含有されていた。
【0034】合成例4 合成例1において、トリメチルクロロシランを113g、ジ
メチルジクロロシランを640g、メチルトリクロロシラン
を740gとした以外は同様にして反応を行なったところ、
粘度が 110cSで無色透明のベースオイルBが得られた。
【0035】合成例5 合成例2において、原料として合成例4で得られたベー
スオイルB 35g、粘度が10cSのトリメチルシリル末端封
鎖ポリジメチルシロキサン 22gとオクタメチルシクロテ
トラシロキサン292gを用いた以外は同様にして反応を行
なったところ、粘度が 3,100cSのシリコーンオイルCが
得られ、このものについて29Si-NMRによる構造解析を行
なったところ、CH3SiO3/2 単位は 0.047モル分率含有さ
れていた。
【0036】合成例6 合成例2において、原料として、ベースオイルB 80g、
粘度が10cSのトリメチルシリル末端封鎖ポリジメチルシ
ロキサン 12gとオクタメチルシクロテトラシロキサン22
0gを用いた以外は同様にして反応を行なったところ、粘
度が 1,800cSのシリコーンオイルDが得られ、このもの
について29Si-NMRによる構造解析を行なったところ、CH
3SiO3/2 単位は 0.122モル分率含有されていた。
【0037】オイルコンパウンド製造例1〜9 シリコーンオイルとして、合成例2、3、5、6で得ら
れたシリコーンオイルA〜Dと、粘度が 3,000cSおよび
350cSのジメチルシリコーンオイルKF−96[信越化学
工業(株)製商品名]の6種を用い、微粉末シリカとし
て、アエロジル300 [日本アエロジル(株)製商品名、
比表面積 300m2/g]および処理シリカ(アエロジル 200
[前出、比表面積 200m2/g]を(CH3)3SiNH2 で処理した
もの)を用いて、表1に示した各組成で配合し、窒素ガ
ス気流下に 150℃で3時間混合して、オルガノポリシロ
キサン組成物A〜Iを作った。
【0038】
【表1】
【0039】実施例1 オイルコンパウンド製造例1で得られたオルガノポリシ
ロキサン組成物A100g、平均組成式がG1 0.1(CH3)2.0SiO
0.95[ここにG1は-C3H6O(C2H4O)25(C3H6O)25C4H9]で示
される粘度が 1,400cSのポリオキシアルキレン変性シリ
コーンオイルA60g 、平均組成式がC4H9O(C2H4O)30(C3H
6O)10C4H9 で示され、平均分子量が 2,030で粘度が 200
cSであるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共
重合体A220gおよび平均組成式がC4H9O(C2H4O)5 (C3H
6O)20Hで示され、平均分子量が 1,454で粘度が 150cSで
あるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合
体B120gを混合し、ホモミキサーで10分間撹拌して泡抑
制組成物Aを調製し、このものの消泡性、希釈安定性、
染色性をしらべたところ、後記する表2に示したとおり
の結果が得られた。
【0040】実施例2〜5、比較例1〜4 実施例1で用いたオルガノポリシロキサン組成物Aの代
わりに、それぞれ後記する表2に示したオルガノポリシ
ロキサン組成物B〜Iを同じ重量で使用したほかは実施
例1と同様に処理して泡抑制剤組成物B〜Iを調製し、
これらの消泡性、希釈安定性、染色性をしらべたとこ
ろ、後記する表2に示したとおりの結果が得られた。
【0041】実施例6 実施例1で使用したオルガノポリシロキサン組成物A15
0g、実施例1で使用したポリオキシアルキレン変性シリ
コーンオイルA260gおよび平均組成式がG2 0.03(CH3)
1.98(C10H21)0.03SiO0.98[ここにG2は-C3H6O(C2H4O)
6(C3H6O)24H]で示され、粘度が 1,100cSであるポリオ
キシアルキレン変性シリコーンオイルB90g を混合し、
ホモミキサーで10分間撹拌して泡抑制剤組成物A’を調
製し、このものの消泡性、希釈安定性および染色性をし
らべたところ、後記する表2に示したとおりの結果が得
られた。
【0042】実施例7〜10、比較例5〜8 実施例6で用いたオルガノポリシロキサン組成物Aの代
わりに、それぞれつぎの表2に示したオルガノポリシロ
キサン組成物B〜Iを同じ重量で使用した以外は実施例
6と同様に処理して泡抑制剤組成物B’〜I’を調製
し、これらの消泡性、希釈安定性および染色性をしらべ
たところ、つぎの表2に示したとおりの結果が得られ
た。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明は泡抑制剤組成物に関するもので
あり、これは前記したように(イ)一般式(R1R2R3SiO
1/2)l (R4R5SiO2/2)m (R6SiO3/2)n (ここにR1〜R6は炭
素数1〜18の非置換または置換の1価炭化水素基、l、
m、nは正数で 0.005≦n/l+m+n≦0.1 )で示される、2
5℃における粘度が10〜100,000cS であるシリコーンオ
イル 100重量部と微粉末シリカ 0.1〜20重量部とからな
るオルガノポリシロキサン組成物1〜60重量%、(ロ)
1種または2種以上のポリオキシアルキレン変性シリコ
ーンオイル5〜99重量%、(ハ)1種または2種以上の
ポリオキシアルキレン重合体0〜90重量部より本質的に
なることを特徴とするものであるが、このものは破泡性
と消泡持続性が特にすぐれているので少量の添加で大き
な破泡効果を与えるし、希釈安定性が良好で高温、高剪
断力下での機械的安定性もよく、凝集も起こさないので
高温染色用消泡剤として有用とされるし、各種油剤内添
消泡剤、一般塗料用、水性切削油用などとしても使用で
きるという有利性をもつものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/00 Z 8517−4H (72)発明者 山田 邦弘 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 桑田 敏 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)一般式 (R1R2R3SiO1/2)l (R4R5SiO2/2)m (R6SiO3/2)n (ここにR1〜R6は炭素数1〜18の非置換または置換の1価炭化水素基、l、m、 nは正数で 0.005≦n/l+m+n ≦0.1 )で示される、25℃における粘度が10〜100, 000cS であるシリコーンオイル 100重量部と微粉末シリカ 0.1〜20重量部とから なるオルガノポリシロキサン組成物 1〜60重量%、 (ロ)1種または2種以上のポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル 5〜99重量%、 (ハ)1種または2種以上のポリオキシアルキレン重合体 0〜90重量%、 とから本質的になることを特徴とする泡抑制剤組成物。
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