JP3194681B2 - 泡抑制剤組成物 - Google Patents

泡抑制剤組成物

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JP3194681B2 JP32246794A JP32246794A JP3194681B2 JP 3194681 B2 JP3194681 B2 JP 3194681B2 JP 32246794 A JP32246794 A JP 32246794A JP 32246794 A JP32246794 A JP 32246794A JP 3194681 B2 JP3194681 B2 JP 3194681B2
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は泡抑制剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】シリコーン系消泡剤は他の消泡剤に比べ
て種々の優れた性質を持っているので、合成樹脂工業、
油脂工業、石油化学工業、ゴム工業、紙パルプ工業、食
品工業、繊維工業および医薬品工業など発泡を伴う産業
分野で広く利用されており、これにはジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルビニル
ポリシロキサンなどのシリコーンオイルと微粉末シリカ
とを混合したオイルコンパウンド型消泡剤、これらのオ
イルコンパウンドを界面活性剤と共に水中に分散してな
るエマルジョン型消泡剤が汎用されている。
【0003】また、このエマルジョン型消泡剤は、高
温、高アルカリ性、高剪断力下といった過酷な条件では
エマルジョンが破壊され、消泡能力が低下するため、こ
れに代わるものとして、ポリオキシアルキレン基で変性
したオルガノポリシロキサンとオイルコンパウンドとを
併用した自己乳化型消泡剤(特公昭52-19836号、特公昭
52-22638号、特公昭55-23084号各公報参照)が各種油
剤、水性インキなどの用途に使用されている。そして、
この自己乳化型消泡剤は水と混合すると容易に均質なエ
マルジョンを調製することができるので、これについて
はその乳化剤成分であるポリエーテル変性シリコーンや
消泡成分であるオイルコンパウンドの構成、組成、製造
方法などについて多くの研究がなされ、これによって希
釈安定性、消泡性持続力、耐熱性、耐アルカリ性、染色
性、ペインタブル性などの特性が向上した高付加価値の
品種も多数上市され、その需要や用途が急激に増加して
いる。なお、この自己乳化型消泡剤が使用される発泡系
はその殆どが水系であり、これに対する添加量も通常数
ppm 〜数百ppm と微量であることから、各種油剤、薬剤
などに添加する場合を除いては、実際の使用に際してこ
れを水で数倍〜数十倍に希釈したものを添加することが
多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水で希釈した
自己乳化型消泡剤は、室温(15〜25℃程度)では1日〜
1週間程度安定であっても、それを過ぎると夏場などの
高温下での保存ではオイル浮き、2層分離などの現象が
発生する。このような現象が発生した希釈品は本来発揮
されるべき消泡力が大幅に低下するばかりか、この消泡
剤を使用して生産した製品にオイルスポット、染色ムラ
の発生などのトラブルを起こすこともある。また工程を
簡素化するために自己乳化型消泡剤を水で希釈しないで
直接添加するケースもあるが、その発泡系が高温である
場合は、自己乳化型消泡剤が分散しないなどの不都合が
起き、その結果消泡力が低下する可能性もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決する泡抑制剤組成物であり、下記(イ)、(ロ)、
(ハ)成分よりなる泡抑制剤組成物である。即ちそれら
は(イ)疎水性の下記(化1)で表され、25℃における
粘度が10〜500,000cStであるオルガノポリシロキサン 1
00重量部とBET法の比表面積が 100m2/g以上の微粉末
シリカ 0.1〜20重量部とよりなるオイルコンパウンド5
〜60重量%
【化3】 (ここにR1は水酸基または炭素数1〜18の1価の炭化水
素基より選択される一種または二種以上の1価の有機
基、 1.9≦a≦2.2 である) (ロ)下記
【化4】 [ここにR2は同一または異種の炭素数1〜18の炭化水素
基、R3は一般式-R5-O(R6O)b(R7O)c-R8(R5は炭素数1〜
4の2価の炭化水素基、R6はエチレン基、R7はプロピレ
ン基、R8は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、
アセチル基、イソシアン酸基から選択される一価の有機
基、3≦b≦100 、0≦c≦100 である)で表される基
で、R4はR2またはR3、Xは5〜100 、Yは1〜10]で表
され、1%水溶液の曇点が40℃以上であり、25℃におけ
る粘度が10〜100,000cStである親水性ポリオキシアルキ
レン変性シリコーンオイル 5〜95重
量% (ハ)分子量が 500〜5,000 であるポリオキシアルキレ
ン重合体0〜90重量%である。
【0006】即ち本発明者らは温水に対して容易に分散
し、更にその希釈液が高温下でも大きな安定化効果をも
つ自己乳化型泡抑制剤組成物を開発すべく種々検討した
結果、疎水性オルガノポリシロキサンと微粉末シリカか
らなるオイルコンパウンド組成物を1%水溶液の曇点が
40℃以上のポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル
及びポリオキシアルキレン重合体と混合することによ
り、優れた特性をもつ組成物を得た。この組成物は希釈
液の高温安定性が良好で、高温下でも優れた消泡性持続
力、破泡性を示し、また高剪断力下においてもエマルジ
ョンが破壊されず、優れた機械的安定性を示すととも
に、この組成物が上記各成分の単なる混合により容易に
得られるので、経済的かつ安全であることを確認して本
発明を完成した。
【0007】以下本発明について詳細に説明する。本発
明の泡抑制剤組成物を構成する (イ)成分としてのオイル
コンパウンドは、前記のようにこの組成物に消泡性を付
与するための主成分となるもので、疎水性オルガノポリ
シロキサンと微粉末シリカからなるものである。ここに
使用される疎水性オルガノポリシロキサンは線状、分岐
状のいずれであってもよく、(化1)で示されるもので
ある。
【0008】この(化1)におけるR1は水酸基またはメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、
デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基などのアルキル基;シクロヘキシル
基などのシクロアルキル基;ビニル基、アリル基などの
アルケニル基;フェニル基、トリル基などのアリール
基;2−フェニルエチル基、2−メチル−2−フェニル
エチル基などのアラルキル基;あるいはこれらの基の炭
素原子に結合している水素原子の一部または全部をハロ
ゲン原子、シアノ基、アミノ基などで置換したクロロメ
チル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフル
オロプロピル基、シアノエチル基、3−アミノプロピル
基、N−(βアミノエチル)−γ−アミノプロピル基な
どから選択される1価炭化水素基で、消泡性および経済
性からその80モル%以上がメチル基であることが好まし
いものであり、この式中のaは 1.9≦a≦ 2.2で示され
る。なお、これは常温で液体であればよいが、消泡性お
よび作業性の面からは25℃における粘度は10〜500,000c
Stであることが必要であり、更に好ましくは50〜20,000
cSt である。
【0009】また、ここに使用される微粉末シリカは公
知のものでよく、湿式シリカ、乾式シリカのいずれでも
よい。これには沈降シリカ、シリカキセロゲル、ヒュー
ムドシリカ、さらにその表面を有機シリル基で処理した
ものなどが例示され、具体的にはアエロジル[日本アエ
ロジル(株)製商品名]、ニップシル[日本シリカ
(株)製商品名]、キャボシル[米国キャボット社製商
品名]、サントセル[米国モンサント社製商品名]など
が挙げられる。これらはシリコーンオイルとの親和性、
分散性の点からBET法による比表面積が100m2/g 以上
であることが必要で、特に 200m2/g以上が好ましい。な
お、この微粉末シリカの添加量は上記の疎水性オルガノ
ポリシロキサン 100重量部に対して 0.1重量部未満では
消泡性能が劣り、20重量部より多くなると組成物の粘度
が増加して水分散性および作業性が悪くなるので 0.1〜
20重量部とすることが必要で、好ましくは1〜15重量部
がよい。
【0010】この(イ)成分としてのシリコーンオイル
コンパウンドは上記疎水性オルガノポリシロキサンと微
粉末シリカの所定量を混合し、室温あるいは 200℃以下
の温度で熱処理してから必要に応じて低沸点留分を除く
ことによって製造することができる。またこれに消泡性
持続力、高温特性、希釈安定性などの向上のために無機
アンモニウム塩、有機けい素化合物、シロキサン樹脂な
どを添加すること(特公平4-42043 号、特開平5-261206
号、特開平5-261207号各公報参照)は任意である。 本
発明の泡抑制剤組成物中におけるこの(イ)成分の含有
量は5重量%より少ないと、この組成物の泡抑制効果が
不充分となり、60重量%より大きいと、水への分散性が
劣り、取り扱い難いものとなるので、5〜60重量%が必
要で、好ましくは10〜50重量%、さらに好ましくは20〜
40重量%である。
【0011】また、本発明の泡抑制剤組成物の(ロ)成
分としてのポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル
は、後記する(ハ)成分としてのポリオキシアルキレン
重合体と共に前記(イ)成分のシリコーンオイルコンパ
ウンドを水系に乳化分散させるためのものであるが、こ
れは(化2)で表され、ここにR2はメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシ
ル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル
基などのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;シク
ロヘキシル基などのシクロアルキル基またはこれらの基
の炭素原子に結合している水素原子の一部または全部を
ハロゲン原子、シアノ基などで置換したクロロメチル
基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロ
プロピル基、シアノエチル基などから選択される同種ま
たは異種の炭素数1〜18の非置換または置換の1価の炭
化水素基であるが、全体のR2基中の90モル%以上がメチ
ル基であることが好ましい。
【0012】R3は一般式-R5-O(R6O)b(R7O)c-R8で示さ
れ、R5はメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチ
レン基などの炭素数1〜4の2価の炭化水素基、R6はエ
チレン基、R7はプロピレン基、R8は水素原子またはメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基などの炭素数1〜6のアルキル基、アセチル
基、イソシアン酸基などから選択される1価の有機基、
bの値は3未満であるとオイルコンパウンド組成物の乳
化が困難となるし、 100を超えると希釈時の粘度が高く
なり、作業性が悪くなることから3≦b ≦100 、好まし
くは10≦b ≦50がよい。cは 100を超えるとオイルコン
パウンド組成物の乳化が困難となるため0≦c ≦100、好
ましくは0 ≦c ≦20である。R4はR2またはR3である。
【0013】Xの値は5未満だと消泡性が悪くなり、粘
度低下により保存安定性も悪くなり、 100を超えると希
釈時の粘度が高くなり、作業性が悪くなるから、5〜 1
00、特に10〜60が好ましい。Yは1未満だとオイルコン
パウンド組成物の乳化が困難となり10を超えると希釈時
の粘度が高くなり作業性も悪くなるから1〜10、好まし
くは3〜7がよい。
【0014】1%水溶液の曇点は40℃未満だと得られる
泡抑制剤組成物の希釈液の高温安定性が悪くなるため40
℃以上、好ましくは60℃以上がよい。また、ポリオキシ
アルキレン変性シリコーンオイルは室温で液状のものが
よい。また、これは25℃における粘度が 10cStより低い
と得られる泡抑制剤組成物が分離し易く安定性の低いも
のとなり、100,000cStより高いと得られる泡抑制剤組成
物が、これを水で希釈する時に分散し難くなり、作業性
が悪化するので10〜100,000cStとするのがよく、好まし
い範囲は 100〜10,000cSt である。このポリオキシアル
キレン変性シリコーンオイルはポリエーテル変性シリコ
ーンとして市販されているものを用いてもよく、また従
来公知の方法、例えば≡SiH基を含有するオルガノポ
リシロキサンに、分子鎖末端にビニル基あるいはアリル
基などの不飽和基を有するポリオキシアルキレン化合物
を白金触媒の存在下に付加反応させれば容易に得ること
ができる。
【0015】なお、これは単一のポリオキシアルキレン
化合物で変性されたシリコーンオイルだけでなく、例え
ばエチレンオキシ基/プロピレンオキシ基のようにモル
比あるいは分子量の異なる2種以上のポリオキシアルキ
レン基を同一分子内に含有させたシリコーンオイルも使
用できるし、異なる構造をもつ2種以上のポリオキシア
ルキレン変性シリコーンオイルを用いることも可能であ
る。 本発明の組成物中におけるこの(ロ)成分の配合
量は5重量%未満では水分散性が悪くなり、95重量%よ
り多くなると消泡性が劣ることから、5〜95重量%が必
要であるが、より好ましくは10〜80重量%である。さら
に好ましくは20〜70重量%である。
【0016】つぎに、本発明の泡抑制剤組成物の(ハ)
成分のポリオキシアルキレン重合体は、前記のように乳
化助剤となるものであるが、この成分を配合すると泡抑
制剤組成物の粘度を低下させることができるので、水分
散時の作業性が向上する。この(ハ)成分のポリオキシ
アルキレン重合体は分子内に (R9O)基(ここにR9はエチ
レン基またはプロピレン基)をもつものであればどのよ
うな構造のものでもよく、これは直鎖状であっても、次
【化5】 (R10は1価の有機基、R11は1価のアルキル基、q,
r,sは整数)で示されるような分枝状のものであって
もよく、このR10 で示される末端基としては水素原子、
メチル基、エチル基、ブチル基、デシル基、オクタデシ
ル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアル
ケニル基;アセチル基、ステアロイル基などのアシル
基;イソシアン酸基などが一般的であるが、特にこれら
によって限定されるものではない。
【0017】また、これは分子量が 500未満では粘度が
低いため得られる泡抑制剤組成物の経時安定性が悪くな
り、5,000 を超えると粘度が高くなり、分散性および作
業性が悪くなるので、平均分子量が 500〜 5,000のもの
がよく、好ましくは 1,000〜3,000である。なお、ここ
に使用される(ハ)成分については、これを1種のポリ
オキシアルキレン重合体に限定せず、HLBあるいは末
端基などの異なる2種以上のポリオキシアルキレン重合
体を併用してもよい。(ハ)成分の泡抑制剤組成物中に
おける配合量は90重量%より多くすると、消泡性が悪く
なるから、0〜90重量%、好ましくは0〜50重量%、さ
らに好ましくは0〜40重量%とするのがよい。本発明の
泡抑制剤組成物は上記の(イ)、(ロ)、(ハ)成分の
所定量を混合することによって得られるが、これらの各
成分を例えばホモミキサーなどの混合機を用いて、均一
に混合すればよく、その混合法は特に限定されないが40
〜 150℃の範囲で加熱混合してもよい。
【0018】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例を挙げるが、
これら実施例中における粘度は25℃での測定値を示した
ものである。また各種物性は下記の方法により測定し
た。なお実施例、比較例で使用した各成分についてはオ
イルコンパウンド(イ)−1、(イ)−2についてのみ
製造方法を下記に示し、その他については末尾に化学式
を示すにとどめた。 [オイルコンパウンドの製造方法]下記の方法によりオ
イルコンパウンド(イ)−1、(イ)−2を得た。 [オイルコンパウンド(イ)−1の製造方法]疎水性オ
ルガノポリシロキサンとして、粘度1,000cStのジメチル
ポリシロキサン・KF-96 [信越化学工業(株)製商品
名] 100重量部、微粉末シリカ(表面疎水化処理シリ
カ)・アエロジル 200[日本アロエジル(株)製商品
名、比表面積 200m2/g]を(CH3)3SiNHSi(CH3)3で処理し
たもの10重量部を用い、さらに炭酸アンモニウム[関東
化学(株)製] 0.5重量部を添加して、窒素ガス気流下
に 150℃で3時間混合し(イ)−1を得た。 [オイルコンパウンド(イ)−2の製造方法]疎水性オ
ルガノポリシロキサンとして分枝状のジメチルポリシロ
キサン(粘度が2,200cStで CH3SiO3/2単位を 0.023モル
分率含有するもの) 100重量部、微粉末シリカ・ニップ
シルHD−2[日本シリカ(株)製商品名、比表面積 3
00m2/g]3重量部を用い、窒素ガス気流下に 150℃で3
時間混合し(イ)−2を得た。 (希釈安定性試験)脱イオン水で5%に希釈した泡抑制
剤組成物を栓付きのガラスビンに入れ、室温および50℃
で7日間放置後の液の外観を目視観察し、以下の基準で
評価した。 ○…良好なエマルジョン、層分離や析出物が認められな
い。 △…析出物の発生あるいは濃淡分離が見られる。 ×…不均一なエマルジョン、二層分離が見られる。 (ノニオン性発泡液に対する消泡性試験)1リットルの
メスシリンダーにポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル・エマルゲン909 [花王(株)製商品名]の0.05
%水溶液100gを入れ、下記の製法で調製した泡抑制剤組
成物を有効成分で100ppm添加し、ガラスディフューザー
ストーンを通して1リットル/分の割合で空気を吹込む
エアーバブリング法で20分後の起泡量[(泡体積+液体
体積)の合計ml量]を25℃で測定した。 (実施例1〜7)、(比較例1〜4) (イ)、(ロ)、(ハ)成分を(表1)に示した配合で
室温下、ホモミキサーにより2,000rpmで10分間撹拌し、
泡抑制剤組成物を調製した。得られた組成物はいずれも
白色〜灰白色の均一な液状組成物であった。これら組成
物についての試験結果を(表1)に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の(ロ)、(ハ)各成分の化学式及び
物性値を示す。 (ロ)−1 ( CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]25 −(CH3R12SiO)5 -Si( CH3)3 R12 =−C3H6O(C2H4O)40(C3H6O)10H 粘度:8,600cSt、曇点:72℃ (ロ)−2 ( CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]30 −(CH3R13SiO)5 -Si( CH3)3 R13 =−C3H6O(C2H4O)30(C3H6O)10C4H9 粘度:1,250cSt、 曇点:65℃ (ロ)−3 ( CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]10 −(CH3R14SiO)5 -Si( CH3)3 R14 =−C3H6O(C2H4O)13CH3 粘度:110cSt、 曇点:65℃ (ロ)−4 ( CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]25 −(CH3R15SiO)5 -Si( CH3)3 R15 =−C3H6O(C2H4O)25(C3H6O)25C4H9 粘度:1、600cSt、 曇点:35℃ (ロ)−5 ( CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]50 −(CH3R16SiO)6 -Si( CH3)3 R16 =−C3H6O(C2H4O)20(C3H6O)20COCH3 粘度:3,900cSt、 曇点:38℃ (ハ)−1 C4H9O(C2H4O)30(C3H6O)10C4H9 粘度:220cSt (ハ)−2 C4H9O(C2H4O)5(C3H6O)10H 粘度:150cSt
【0021】
【発明の効果】本発明の泡抑制剤組成物は、高曇点のポ
リオキシアルキレン変性シリコーンオイルを乳化成分に
用いたため、希釈液の高温安定性が飛躍的に向上し、高
温発泡液中においても、長時間の泡抑制効果が期待でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根津 幸子 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−317607(JP,A) 特開 昭60−110326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 17/00 - 17/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(イ)、(ロ)、(ハ)成分よりな
    る泡抑制剤組成物。 (イ)疎水性の下記(化1)で表され、25℃における粘
    度が10〜500,000cStであるオルガノポリシロキサン 100
    重量部とBET法による比表面積が 100m2/g以上の微粉
    末シリカ 0.1〜20重量部よりなるオイルコンパウンド5
    〜60重量% 【化1】 (ここにR1は水酸基または炭素数1〜18の1価の炭化水
    素基より選択される一種または二種以上の一価の有機
    基、1.9≦a≦2.2 である) (ロ)下記 【化2】 [ここにR2は同一または異種の炭素数1〜18の炭化水素
    基、R3は一般式-R5-O(R6O)b(R7O)c-R8(R5は炭素数1〜
    4の2価の炭化水素基、R6はエチレン基、R7はプロピレ
    ン基、R8は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、
    アセチル基、イソシアン酸基から選択される一価の有機
    基、3≦b≦100 、0≦c≦100 である)で表される基
    で、R4はR2またはR3、Xは5〜100 、Yは1〜10]で表
    され、1%水溶液の曇点が40℃以上であり、25℃におけ
    る粘度が10〜100,000cStである親水性ポリオキシアルキ
    レン変性シリコーンオイル 5〜95重
    量% (ハ)分子量が 500〜5,000 であるポリオキシアルキレ
    ン重合体0〜90重量%
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