JP3027088B2 - 消泡剤組成物 - Google Patents
消泡剤組成物Info
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Description
定性が優れていることから水で希釈しても長期間保存す
ることができ、消泡性が低下しない消泡剤組成物に関す
るものである。
て種々の優れた性質を持っているので、化学工業、食品
工業、石油工業、織物工業および医薬品工業など、発泡
を伴う産業工程に広く利用されており、これにはジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メ
チルビニルポリシロキサンなどのシリコーンオイルを微
粉末シリカと混合したオイルコンパウンド型消泡剤、こ
れらのオイルコンパウンドを界面活性剤と共に水中に分
散してなるエマルジョン型消泡剤が汎用されている。ま
た、このエマルジョン型消泡剤は、高温、高アルカリ
性、高剪断力下といった過酷な条件ではエマルジョンが
破壊され、消泡能力が低下するため、これに代わるもの
として、ポリオキシアルキレン基で変性したオルガノポ
リシロキサンとオイルコンパウンドを併用した自己乳化
型消泡剤(特公昭52-19836号、特公昭52-22638号、特公
昭55-23084号各公報参照)が染色、各種油剤、水性イン
キなどの用途に使用されている。
すると容易に均質なエマルジョンを調製することができ
るので、これについてはその乳化剤成分であるポリエー
テル変性シリコーンや消泡成分であるオイルコンパウン
ドの構成、組成、製造方法などについて多くの研究がな
され、これによって希釈安定性、消泡持続性、耐熱性、
耐アルカリ性、染色性、ペインタブル性などの特性が向
上した高付加価値の品種も多数上市され、その需要や用
途が急激に増加している。
発泡系はその殆どが水系であり、これに対する添加量も
通常数ppm 〜数百ppm と微量であることから、各種油
剤、薬剤などに内添する場合を除いては、実際の使用に
際してこれを水で数倍〜数十倍に希釈したものを添加す
ることが多く、したがってこれについては需要家におけ
るこうした手間を省くために、自己乳化型消泡剤の製造
メーカーで10〜50%に希釈したタイプのエマルジョン型
消泡剤も上市されている。
した自己乳化型消泡剤は希釈倍率にもよるが、室温では
1日〜1週間程度安定であっても、長期間保存している
とシリカ沈降、オイル浮き、2層分離などの現象が発生
し、この現象は高温あるいは高希釈倍率という条件では
一層促進される。そして、このような現象が発生した希
釈品は本来発揮されるべき消泡性が大幅に低下するばか
りか、使用した製品にオイルスポット、染色ムラなどの
悪影響を及ぼすこともある。
するには、この希釈をエマルジョンの安定化剤と併用し
て行なうことが一般的とされ、この安定化剤としてはソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステルなどの界面活性剤、澱粉、天然セルロース、シク
ロデキストリン、グアガムなどの保護コロイド剤、ポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ショ糖脂肪酸エステル、繊維素グリコー
ル酸ソーダ、アルギン酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ
などの合成糊料が使用されているが、この安定化剤の効
果も必ずしも十分でないことから、これを添加した希釈
品にも経時で粘度が変化したり、安定化のためにはこの
安定化剤を大量に添加することが必要とされ、場合によ
っては消泡性が低下するという不利がある。
利、問題点を解決した消泡剤組成物に関するものであ
り、これは(イ)本質的に疎水性のオルガノポリシロキ
サン 100重量部と微粉末シリカ 0.1〜20重量部とよりな
るオイルコンパウンド 0.1〜40重量%、(ロ)1種また
は2種以上のポリオキシアルキレン変性シリコーンオイ
ル1〜60重量%、(ハ)1種または2種以上のポリオキ
シアルキレン重合体0〜55重量%、(ニ)長鎖アルキル
基含有ポリ(メタ)アクリル酸塩またはキサンタンガム
0.01〜2重量%、(ホ)水残部より本質的になることを
特徴とするものである。
をもつ自己乳化型消泡剤の希釈品を開発すべく種々検討
した結果、これについては疎水性オルガノポリシロキサ
ンと微粉末シリカとからなる本発明の組成物に消泡性を
付与するためのオイルコンパウンドをポリオキシアルキ
レン変性シリコーンオイルとポリオキシアルキレン重合
体中に混合分散させ、これに長鎖アルキル基含有ポリ
(メタ)アクリル酸塩を添加したところ、このものはO
/W型乳化剤として機能すると共にポリアニオン性立体
安定化によりエマルジョンを安定化させる働きがあるた
めに、この組成物の保存安定性が向上されるのでこれを
水で希釈したものも長期間保存することができるように
なるということを見出し、これについてはこの長鎖アル
キル基含有ポリ(メタ)アクリル酸塩をキサンタンガム
としても同様の効果が与えられることを確認し、ここに
使用する各成分の種類、添加量についての研究を進めて
本発明を完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
の組成物に消泡性を付与するための主成分として本質的
に疎水性オルガノポリシロキサンと微粉末シリカとから
なるオイルコンパウンドを、(ロ)成分としてのポリオ
キシアルキレン変性シリコーンオイル、(ハ)成分とし
てのポリオキシアルキレン重合体に混合分散させ、これ
に(ニ)成分としての長鎖アルキル基含有ポリ(メタ)
アクリル酸塩またはキサンタンガムを添加し、これに
(ホ)成分としての水を添加してなるものであるが、こ
のものは(ニ)成分の添加によりその保存安定性が向上
されるので長期間保存することができるという有利性が
与えられる。
分としてのオイルコンパウンドは、前記したようにこの
組成物に消泡性を付与するための主成分となるもので、
これは本質的に疎水性オルガノポリシロキサンと微粉末
シリカからなるものである。ここに使用される疎水性オ
ルガノポリシロキサンは線状、分岐状のいずれであって
もよく、これは一般式(1) R1 aSiO(4-a)/2 で示されるものとされる。
たはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデ
シル基、オクタデシル基などのアルキル基、シクロヘキ
シル基などのシクロアルキル基、ビニル基、アリル基な
どのアルケニル基、フェニル基、トリル基などのアリー
ル基、スチリル基、α−メチルスチリル基などのアラル
キル基、あるいはこれらの基の炭素原子に結合している
水素原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基、
アミノ基などで置換したクロロメチル基、3−クロロプ
ロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、シア
ノエチル基、3−アミノプロピル基、N−β(アミノエ
チル)γ−アミノプロピル基などから選択される1価炭
化水素基で、消泡性および経済性からはその80モル%以
上がメチル基であることが好ましいものであり、この式
中のaは 1.9≦a≦2.2 で示されるものである。なお、
このものは常温で液体であればよいが、消泡性および作
業性の面からは25℃における粘度が10〜500,000cS のも
のとすることが必要であり、この好ましい範囲は50〜2
0,000cSとされる。
知のものでよく、これは湿式シリカ、乾式シリカのいず
れでもよいが、これには沈降シリカ、シリカキセロゲ
ル、ヒュームドシリカ、さらにその表面を有機シリル基
で処理したものなどが例示され、具体的にはアエロジル
[日本アエロジル(株)製商品名]、ニプシル[日本シ
リカ(株)製商品名]、キャボシル[米国キャボット社
製商品名]、サントセル[米国モンサント社製商品名]
などがあげられるが、これらはBET法による比表面積
が 100m2/g以上のものとすることが好ましい。なお、こ
の微粉末シリカの添加量は上記した疎水性オルガノポリ
シロキサン 100重量部に対して 0.1重量部未満では消泡
性能が劣るようになり、20重量部より多くすると組成物
の粘度が増加して水分散性および作業性が悪くなるの
で、これは 0.1〜20重量部の範囲とすることが必要とさ
れるが、好ましくは1〜15重量部の範囲とすることがよ
い。
コンパウンドは上記した疎水性オルガノポリシロキサン
と微粉末シリカの所定量を混合し、室温であるいは 200
℃以下の温度で熱処理してから必要に応じて低沸点留分
を除くことによって製造することができるが、これにそ
の消泡持続性、高温特性、希釈安定性などの向上のため
に無機質アンモニウム塩、有機けい素化合物、シロキサ
ン樹脂などを添加すること(特公平 4-42043号、特開平
5-261206号、特開平5-261207号各公報参照)は任意とさ
れる。しかし、本発明の消泡剤組成物中におけるこの
(イ)成分の含有量はこれが 0.1重量%より少ないとこ
の組成物の泡抑制効果が不充分となり、40重量%より大
きくすると水への分散性が劣るようになり、取り扱い難
いものとなるので、これは 0.1〜40重量%とすることが
必要とされるが、この好ましい範囲は1〜25重量%とさ
れる。
(ロ)成分としてのポリオキシアルキレン変性シリコー
ンオイルは、後記する(ハ)成分としてのポリオキシア
ルキレン重合体と共に前記した(イ)成分としてのシリ
コーンオイルコンパウンドを水系に乳化分散させるため
のものであるが、これは一般式(2) GbR2 cSiO(4-b-c)/2 ・・・・・・(2) で示されるものとされる。
メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、
ヘキセン基、オクテン基、デセン基などの炭素数1〜10
の2価炭化水素基、R4 はエチレン基および/またはプ
ロピレン基、Qは水素原子またはメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基などの
炭素数1〜8のアルキル基、アセチル基、イソシアン酸
基などから選択される1価の有機基、pは整数であるも
のである。またこの一般式(2)におけるR2 は前記し
た(イ)成分における一般式(1)におけるR1 と同じ
炭素数が1〜18の非置換または置換の1価炭化水素基で
あり、消泡性および経済性からはその80モル%以上がメ
チル基であることが好ましいものであるが、このbおよ
びcはそれぞれ正数で 1.9≦b+c≦2.2 で示されるも
のである。
オイルは室温で液状のものとすることがよいが、この粘
度は25℃における粘度が10cSより低いと得られる自己乳
化型消泡剤が分離し易く安定性の低いものとなり、100,
000cS より高いと得られる自己乳化型消泡剤がこれを水
で希釈する時に分散し難くなって作業性の悪いものとな
るので、10〜100,000cS のものとすることがよいが、こ
の好ましい範囲は 100〜10,000cSとされる。このポリオ
キシアルキレン変性シリコーンオイルはポリエーテル変
性シリコーンとして市販されているものを用いてもよい
が、このものは従来公知の方法、例えば≡SiH基を含
有するオルガノポリシロキサンに、分子鎖末端にビニル
基あるいはアリル基などの不飽和基を有するポリオキシ
アルキレン化合物を白金触媒の存在下に付加反応させれ
ば容易に得ることができる。
化合物で変性されたシリコーンオイルだけでなく、エチ
レンオキシ基/プロピレンオキシ基のモル比あるいはポ
リオキシアルキレン基の分子量などの異なる2種以上の
ポリオキシアルキレン基を同一分子内に含有させたシリ
コーンオイルも使用できるし、異なる構造をもつ2種以
上のポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルを用い
ることも可能である。本発明の消泡剤組成物 100重量%
中におけるこの(ロ)成分の配合量はそれが1重量%未
満では水分散性が悪くなり、60重量%より多くすると消
泡性が劣るものとなることから、1〜60重量%とされる
が、より好ましくは5〜40重量%の範囲とすればよい。
(ハ)成分としてのポリオキシアルキレン重合体は前記
したように乳化助剤となるものであるが、この成分を配
合すると自己乳化型消泡剤の粘度を低下させることがで
きるので、水分散時の作業性が向上されるという効果が
与えられる。この(ハ)成分としてのポリオキシアルキ
レン重合体は分子内に(R5 O)基(ここにR5 はエチ
レン基またはプロピレン基)をもつものであればどのよ
うな構造のものでもよく、これは直鎖状であっても、次
式
端基としては水素原子、メチル基、エチル基、ブチル
基、デシル基、オクタデシル基などのアルキル基、ビニ
ル基、アリル基などのアルケニル基、アセチル基、ステ
アロイル基などのアシル基、イソシアン酸基などが一般
的であるが、特にこれらによって限定されるものではな
い。
好ましいが、これは平均分子量が 500未満では粘度が低
いために得られる自己乳化型消泡剤が経時安定性の悪い
ものとなり、5,000 を越えると粘度が高くなって分散性
および作業性に影響が与えられるので、これは平均分子
量が 500〜5,000 の範囲のものとすることがよいが、こ
の好ましい範囲は 1,000〜3,000 とされる。なお、ここ
に使用される(ハ)成分は1種のポリオキシアルキレン
重合体に限定されず、これはHLBあるいは末端基など
の異なる2種以上のポリオキシアルキレン重合体を併用
してもよいが、このものの消泡剤組成物 100重量%中に
おける配合量はこれを55重量%より多くすると希釈安定
性が悪くなることから、これは0〜55重量%、より好ま
しくは0〜30重量%の範囲とすればよい。
した(ロ)+(ハ)成分中のエチレンオキシ基/プロピ
レンオキシ基の重量比はそれが 0.1未満では疎水性が強
くなって乳化剤としての働きが不十分となり、これが5
を越えるとHLBが大きくなりすぎてこの場合も乳化剤
として働きが十分発揮されなくなるので、これは 0.1〜
5の範囲とすることがよいが、これは好ましくは 0.4〜
3の範囲とすることがよい。
(ニ)成分としての長鎖アルキル基含有ポリ(メタ)ア
クリル酸塩またはキサンタンガムはいずれもこの組成物
の保存安定性を向上させるための安定化剤とされるもの
である。この長鎖アルキル基含有ポリ(メタ)アクリル
酸塩は式
ようなアクリル酸と炭素数10〜30のアルキルメタクリレ
ートとの共重合体からなる合成高分子乳化剤の中和塩で
あり、このような高分子乳化剤としては例えば PEMULEN
[米国BFグッドリッチ社製商品名]として上市されて
いるものが例示される。
と同時に、ポリアニオン性立体安定化によりエマルジョ
ンを安定化させる働きがあるために、従来の乳化剤や増
粘剤と異なり、少量の添加で効果を発現する。また、こ
のものは中和塩とするために必要な中和塩基が添加さ
れ、これには水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
アルカリ金属水酸化物、トリエタノールアミン、ジイソ
プロパノールアミンなどのアルキロールアミン類などが
例示されるが、これはトリエタノールアミンとすること
がよい。
ルコース2個、マンノース2個およびグルクロン酸1個
を構成単位とする結合ブロックの反復よりなるもので、
微生物発酵により産出される分子量約 200万の多糖類で
あるが、これには KELTROL(食品用)、KELZAN(一般工
業用)[いずれも米国ケルコ社製商品名]として上市さ
れているものが例示される。このものの乳化安定化機構
は構造的な剛性に基づくレオロジー特性に由来すると考
えられ、このものは乳化剤のような界面活性能はもたな
いが、温度あるいはpHの変化、塩類の添加、高剪断条件
下においてもほぼ一定の粘性を維持することができるの
で、これを安定化剤として使用すると加温、中和工程が
必要でないために、工程時間が短縮され、さらには天然
高分子であるために安全性も高いという有利性が与えら
れる。
における配合量は、これが0.01重量%未満では安定化効
果が不充分となり、2重量%より多くすると組成物の粘
度が高くなってこれを使用する際の作業性が悪くなるこ
とから0.01〜2重量%とすればよいが、この好ましい範
囲は0.05〜1重量%とされる。
上記した(イ)〜(ニ)成分からなる系を乳化するのに
必要な水を(ホ)成分として添加する必要があるが、こ
れは前記した(イ)〜(ニ)成分の合計 100重量部に対
して50〜 8,000重量部の範囲とすればよく、この好まし
い範囲は 800〜 2,000重量部とされる。
(ホ)成分の所定量を混合し、これらを均一に撹拌する
ことによって得ることができるが、保存安定性の優れた
組成物を調製する方法としては、例えば(i)(イ)〜
(ハ)成分を均一に混合分散させて自己乳化型消泡剤を
調製し、(ii)ついで(ニ)成分を水に溶解した後、こ
れが長鎖アルキル基含有ポリ(メタ)アクリル酸塩であ
るときにはトリエタノールアミンで中和して増粘水溶液
とし、 (iii)この工程(i)で得た自己乳化型消泡剤と
工程(ii)で得た増粘水溶液を混合してエマルジョンと
する方法、または(a)(イ)〜(ニ)成分を均一に混
合分散しておき、(b)これにトリエタノールアミン水
溶液を添加して混合エマルジョンとする方法などが挙げ
られる。
も特に加温は必要ではなく、これは室温(10〜30℃)で
乳化を行なえばよく、場合によってはホモミキサー、ホ
モジナイザー、コロイドミルなどの微粉砕機を用いて乳
化を行なえばより均質なエマルジョンとすることができ
るが、あまり強い剪断力が加わると粘度が低下して安定
性に支障をきたすことがあるので、これは低〜中速で分
散させることが好ましい。
径の影響を大きく受けるので、転相時の粘度を高くして
練り込みを行なえばエマルジョン粒子径が細かくなって
より安定な組成物を調製することができるが、極端に細
かな粒子径とすると消泡性が低下してしまうことがある
ので、この体積平均粒子径は6〜18μmとし、かつその
粒子径範囲内にある粒子の体積分布割合が40%以上のも
のとすることが好ましい。
は、これに防腐の目的で少量の殺菌剤を添加することは
任意とされ、この殺菌剤としては次亜塩素酸ナトリウ
ム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、サルチル酸、サ
ルチル酸ナトリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、
パラオキシ安息香酸アルキル類、および有機窒素硫黄化
合物などが例示されるが、この添加量は本発明の消泡剤
組成物 100重量%に対して 0.005〜 0.5重量%の範囲と
すればよい。
例中における粘度は25℃での測定値を示したものであ
り、各種物性はつぎの方法による試験結果を示したもの
である。 (保存安定性試験)消泡剤組成物 50gをガラス瓶に入
れ、40℃で20日間放置後の液外観を目視により以下のよ
うに評価した。 〇…良好なエマルジョン、層分離、析出物が認められな
い。 △…析出物の発生あるいは濃淡分離が見られる。 ×…不均一なエマルジョン、二層分離が見られる。
ットルのメスシリンダーにポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル・エマルゲン909[花王(株)製商品
名]の0.05%の水溶液100gを入れ、消泡剤組成物を有効
成分で100ppm添加し、ガラスディフューザーストーンを
通して1リットル/分で空気を吹込むエアーバブリング
法で20分後の起泡量(泡体積+液体積、ml)を25℃で測
定した。
泡剤組成物の原液をポリエステル布に1点あたり3滴ず
つ滴下し、 150℃で3分間乾燥させた後、回転ポット染
色試験機 MINI-COLOUR 12 EL型[(株)テクサム技研
製]を用いて以下の条件で染色を行なった。 染色液…Dianix Violet 3R-FS 0.1% o.w.f. 酢酸 0.3ml/l 温 度… 2℃/分 冷却 60℃─────→ 120℃×30分─────→室温 浴 比…1:20 その後、染色布を水洗い、乾燥して、染めムラの有無を
目視により以下のように評価した。 〇…色抜けおよび部分濃色化が認められない。 △…色抜けあるいは部分濃色化が若干ある。 ×…色抜けあるいは部分濃色化が著しい。
のジメチルポリシロキサンを 100重量部、微粉末シリカ
として表面疎水化処理シリカ(アエロジル 200[日本ア
エロジル(株)製商品名、比表面積 200m2/g]を(CH3)3
SiNHSi(CH3)3で処理したもの)10重量部を用い、さらに
炭酸アンモニウム 0.5重量部を添加して、窒素ガス気流
下に 150℃で3時間混合したもの。 2)オイルコンパウンドB 疎水性オルガノポリシロキサンとして、粘度が 2,200cS
で CH3SiO3/2単位を 0.023モル分率含有する分枝状のジ
メチルポリシロキサン 100重量部、微粉末シリカとして
ニプシルHD−2[日本シリカ(株)製商品名、比表面
積 300m2/g]3部を用い、窒素ガス気流下に 150℃で3
時間混合したもの、
25(C3H6O)25C4H9]示される粘度が 1,400cSのもの、 4)ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルB 平均組成式が G2 0.03(C10H21)0.03(CH3)1.98SiO0.98[G2
=-C3H6O(C2H4O)6(C3H6O)24H]で示される粘度が 1,100cS
のもの、 (ハ)成分 5)ポリオキシアルキレン重合体A 平均組成式が C4H9O(C2H4O)30(C3H6O)10C4H9で示される
粘度が 220cSのもの、 6)ポリオキシアルキレン重合体B 平均組成式が C4H9O(C2H4O)5(C3H6O)20Hで示される粘度
が 150cSのもの、
組成となるように、まず 所定量の(イ)〜(ハ)成分をホモミキサーで均一
に混合して自己乳化型消泡剤を調製し、また (ニ)成分の1%水溶液を調製し、これをトリエタ
ノールアミンでpH6〜7になるように中和して増粘水溶
液とし、ついで この増粘水溶液の所定量と残部の水を混合し、ここ
にで得られた自己乳化型消泡剤の所定量を加え、室温
にてホモミキサーで均一に分散して消泡剤組成物をとす
る。 つぎにこの消泡剤組成物についての保存安定性、消泡性
をしらべたところ、後記する表1に示したとおりの結果
が得られた。
て、 室温で所定量の(イ)〜(ニ)をホモミキサーで均
一に混合し、 これに必要な量のトリエタノールアミンを添加した
水を徐々に加えたのち、ホモミキサーで均一に混合して
消泡剤組成物を作り、このものの保存安定性、消泡性を
しらべたところ、後記する表1に示したとおりの結果が
得られた。
(ニ)成分とトリエタノールアミンを使用しなかったほ
かは実施例5と同様に処理して消泡剤組成物を調製し、
これらの保存安定性、消泡性をしらべたところ、後記す
る表1に示したとおりの結果が得られた。
(ニ)成分の代わりに以下に示す増粘剤A〜C、 増粘剤A:ポリビニルアルコール・PA−18GP[信越
化学工業(株)製商品名] 増粘剤B:カルボキシメチルセルロース・ダイセル#12
71[ダイセル化学工業(株)製商品名] 増粘剤C:ポリアクリル酸・カーボポール940[米国
BFグッドリッチ社製商品名] を使用して実施例1〜4と同様にして(比較例3、4は
トリエタノールアミンを使用せず)消泡剤組成物を調製
し、これらの保存安定性、消泡性をしらべたところ、後
記する表1に示したとおりの結果が得られた。
(ニ)成分の代わりにつぎの乳化剤A,B、 乳化剤A:ソルビタンモノステアレート・レオドールS
P−S10[花王(株)製商品名] 乳化剤B:ポリエチレングリコールジステアレート・エ
マノーン3299R[花王(株)製商品名] を使用して実施例5と同様の方法(ただし、(イ)〜
(ハ)と乳化剤は60℃で混合したが、トリエタノールア
ミンは使用せず)により消泡剤組成物を調製し、このも
のの保存安定性、消泡性をしらべたところ、つぎの表1
に示したとおりの結果が得られた。
ウンドAは実施例1と同じものとしたが、このオイルコ
ンパウンドについては実施例1におけるオイルコンパウ
ンドBをつぎのオイルコンパウンドC、Dとした。 オイルコンパウンドC 疎水性オルガノポリシロキサンとして、粘度が 100cSで
分子鎖両末端がモノヒドロキシジメチルシリル基で封鎖
されたジメチルポリシロキサンを 100重量部、微粉末シ
リカとしてニプシルSS-100L[日本シリカ(株)製商
品名、比表面積100m2/g]5部を用い、窒素ガス気流下
に 150℃で3時間混合したもの。 オイルコンパウンドD 疎水性オルガノポリシロキサンとして、粘度が 400cSで
フェニル基を20モル%含有するメチルフェニルポリシロ
キサンを 100重量部、微粉末シリカとしてアエロジル 3
00[日本アエロジル(株)製商品名、比表面積 300m2/
g]5部を用い、窒素ガス気流下に 150℃で3時間混合
したもの。
キレン変性シリコーンオイルAは実施例1と同じものと
したが、(ハ)成分としてのポリオキシアルキレン重合
体Aはつぎのポリオキシアルキレン重合体Cとし、 ポリオキシアルキレン重合体C ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート・レオドー
ルスーパーTW−O120[花王(株)製商品名]、ま
た、(ニ)成分としてのキサンタンガムについては キサンタンガムA・KELTROL [米国ケルコ社製商品名] キサンタンガムB・KELZAN AR [米国ケルコ社製商品
名] とした。
ーで均一に混合して自己乳化型消泡剤を調製し、 (ニ)成分の1%水溶液を調製し、これを増粘水溶
液とし、 この増粘水溶液を所定量の残部の水と混合し、これ
にで得られた自己乳化型消泡剤の所定量を加え、室温
にてホモミキサーで均一に分散して消泡剤組成物を調製
し、これらのものの保存安定性、消泡性、染色性をしら
べたところ、後記する表2に示したとおりの結果が得ら
れた。
を使用したが、これらを用いて 室温で(イ)〜(ニ)成分をホモミキサーで均一に
混合し、 これに所定量の水を徐々に加え、さらにホモミキサ
ーで均一に分散して消泡剤組成物を調製する、 という方法で消泡剤組成物を作り、これらの保存安定
性、消泡性、染色性をしらべたところ、後記する表2に
示したとおりの結果が得られた。
し、(ニ)成分を用いなかったほかは実施例8〜10と同
様に処理して消泡剤組成物を調製し、これらのものの保
存安定性、消泡性、染色性をしらべたところ、後記する
表2に示したとおりの結果が得られた。
し、(ニ)成分の代わりに比較例3〜5で使用したもの
と同一の増粘剤A,B,Cを使用して、実施例6〜7と
同様に処理して(ただし、比較例11は増粘剤水溶液の調
製の際に、トリエタノールアミンを中和剤として用い
た)消泡剤組成物を調製し、これらのものについての保
存安定性、消泡性、染色性をしらべたところ、後記する
表2に示したとおりの結果が得られた。
し、(ニ)成分の代わりに比較例6で使用したものと同
じ乳化剤A,Bを使用し、実施例8〜10と同様の方法に
より(ただし、(イ)〜(ハ)と乳化剤は60℃で混合し
た)消泡剤組成物を調製し、これらのもの保存安定性、
消泡性、染色性をしらべたところ、つぎの表2に示した
とおりの結果が得られた。
り、これは前記したように(イ)本質的に疎水性のオル
ガノポリシロキサン 100重量部と微粉末シリカ 0.1〜20
重量部とよりなるオイルコンパウンド 0.1〜40重量%、
(ロ)ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル1〜
60重量%、(ハ)ポリオキシアルキレン重合体0〜55重
量%、(ニ)長鎖アルキル基含有ポリ(メタ)アクリル
酸塩またはキサンタンガム0.01〜2重量%、(ホ)水残
部とから本質的になることを特徴とするものであるが、
このものにはその保存安定性が向上されるので、これを
水で希釈したものも長期間安定に保存することができる
ようになるという有利性が与えられる。
Claims (1)
- 【請求項1】 (イ)本質的に疎水性のオルガノポリシロキサン 100重量部と微粉末シリカ 0.1 〜20重量部とよりなるオイルコンパウンド 0.1〜40重量%、 (ロ)1種または2種以上のポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル 1〜60重量%、 (ハ)1種または2種以上のポリオキシアルキレン重合体 0〜55重量%、 (ニ)長鎖アルキル基含有ポリ(メタ)アクリル酸塩またはキサンタンガム 0.01〜2重量%、 (ホ)水 残部 とから本質的になることを特徴とする消泡剤組成物。
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