JP2003023249A - 層間接続構造 - Google Patents

層間接続構造

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JP2003023249A JP2001204760A JP2001204760A JP2003023249A JP 2003023249 A JP2003023249 A JP 2003023249A JP 2001204760 A JP2001204760 A JP 2001204760A JP 2001204760 A JP2001204760 A JP 2001204760A JP 2003023249 A JP2003023249 A JP 2003023249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層高周波回路等において、従来では、上下
に隣接する誘電体層に形成されたスルーホールを同一の
中心軸上に重ねて直線的に設けることができない場合で
も、目的導体層間を接続できる層間接続構造の提供。 【解決手段】 複数の層から成る中間層を隔てて配設さ
れた接続対象となる目的導体間を接続する層間接続構造
において、前記中間層を構成する各層毎に設けられる単
位スルーホールを、積層方向に隣接する単位スルーホー
ル同士の軸芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置
いて配設すると共に、積層方向に隣接する前記単位スル
ーホールの端部同士を接続するホール接続導体を層と層
との間に配設して形成された階段状スルーホールを介し
て、前記目的導体間を接続したことを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてマイクロ
波帯、その他の周波数帯としてはVHF帯、UHF帯、
ミリ波帯等で用いられる多層高周波回路における層間接
続に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、例えば特開平7−22151
2号公報に示された従来の層間接続構造を示した図であ
る。又、図15は図14におけるA−A断面図である。
図14及び図15において、101a、101bはスト
リップ導体パターン、102は接地導体パターン、10
3は接続用スルーホール、104は接地用スルーホー
ル、105a、105bは誘電体基板、106a、10
6bはストリップ導体パターン先端部、107は透孔で
ある。
【0003】従来の前記層間接続構造は、図において上
方側の一方の面にストリップ導体パターン101aが、
他方の面に接地導体パターン102が設けられた誘電体
基板105aと、図において下方側の一方の面にストリ
ップ導体パターン101bが設けられた誘電体基板10
5bとを、それぞれのストリップ導体101a、101
bが積層体の上面と下面(図において上下方向)とに、
向かい合わせに配設された構成である。ここでは、スト
リップ導体パターン101aと接地導体パターン102
との間に誘電体基板105aを挟むことによって第1の
マイクロストリップ線路が構成され、ストリップ導体パ
ターン101bと接地導体パターン102との間に誘電
体基板105bを挟むことによって第2のマイクロスト
リップ線路が構成されている。
【0004】そして、ストリップ導体パターン101a
及び101bが、それぞれストリップ導体パターン先端
部106aとストリップ導体パターン先端部106bと
において、接続用スルーホール103を介して電気的に
接続されている。尚、接地導体パターン102には、接
続用スルーホール103との接触を避けて通すための透
孔107が、当該接地導体パターン102を貫通するよ
うに設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図14及び図15の層
間接続構造において示す通り、目的とする導体(以下、
目的導体ともいう)間を接続する場合には、目的導体
(ストリップ導体パターン101aと101b)間の中
間層(誘電体層105a、接地導体パターン102、誘
電体層105b)にスルーホール103を同一の中心軸
上に重ねて配設していた。
【0006】しかし、例えば、ビルドアップ多層誘電体
基板のように、加工上の制約から上下に隣接する誘電体
層に形成されたスルーホールを同一の中心軸上に重ねて
配置することができない場合には、層間接続構造を形成
することができないという問題があった。又、中間層の
一部に樹脂製の誘電体層があると、この樹脂製誘電体層
に同一の中心軸上に重なるようにスルーホールを形成す
ることが困難であった。
【0007】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたもので、多層高周波回路等において、従来で
は、上下に隣接する誘電体層に形成されたスルーホール
を同一の中心軸上に重ねて直線的に設けることができな
い場合でも、目的導体層間を接続できる層間接続構造の
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の層
から成る中間層を隔てて配設された接続対象となる目的
導体間を接続する層間接続構造において、前記中間層を
構成する各層毎に設けられる単位スルーホールを、積層
方向に隣接する単位スルーホール同士の軸芯が一致しな
いよう層方向に所定の間隔を置いて配設すると共に、積
層方向に隣接する前記単位スルーホールの端部同士を接
続するホール接続導体を層と層との間に配設して形成さ
れた階段状スルーホールを介して、前記目的導体間を接
続したことを特徴とする。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、各層
毎に形成される単位スルーホールは複数であることを特
徴とする。
【0010】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、3つ以上の目的導体が直接的又は間接的に1又は複
数の階段状スルーホールで接続されたことを特徴とす
る。
【0011】第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れ
かにおいて、中間層を構成する層に接続目的外の非目的
導体層が存在する場合には、当該非目的導体層に、階段
状スルーホールが非接触で通る透孔を設けたことを特徴
とする。
【0012】第5の発明は、最上層に位置する第1の誘
電体層と、前記第1の誘電体層から下層方向に順次積層
された第2から第nの誘電体層と、前記第1の誘電体層
の上面、或いは前記第1から第nの誘電体層のうち隣接
する何れか2層の間に積層された第1の接地導体と、前
記第1の接地導体より下層に位置する前記誘電体層の隣
接する何れか2層の間に積層された第2の接地導体と、
前記第2の接地導体と同層か或いは前記第2の接地導体
より下層に位置する前記誘電体層の隣接する何れか2層
の間に積層された第3の接地導体と、前記第3の接地導
体より下層に位置する前記誘電体層の隣接する何れか2
層の間、或いは前記第nの誘電体層の下面に積層された
第4の接地導体と、前記第1の接地導体と前記第2の接
地導体の間に位置する前記誘電体層の隣接する何れか2
層の間に積層され、入射端子を有する第1のストリップ
導体と、前記第3の接地導体と前記第4の接地導体の間
に位置する前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積
層され、出射端子を有し、且つ、前入射力端子が前記第
1のストリップ導体の入力端子と異なる層間で略対向す
る第2のストリップ導体と、前記第1のストリップ導体
と第2のストリップ導体の中間に位置する前記誘電体層
の各層に設けられる単位スルーホールを、積層方向に隣
接する単位スルーホール同士の軸芯が一致しないよう層
方向に所定の間隔を置いて配設すると共に、積層方向に
隣接する前記単位スルーホールの端部同士を接続するホ
ール接続導体を層と層との間に配設して形成された第1
の階段状スルーホールと、前記第1の接地導体と前記第
3の接地導体の中間に位置する前記誘電体層の各層に設
けられる単位スルーホールを、積層方向に隣接する単位
スルーホール同士の軸芯が一致しないよう層方向に所定
の間隔を置いて配設すると共に、積層方向に隣接する前
記単位スルーホールの端部同士を接続するホール接続導
体を層と層との間に配設して形成された第2の階段状ス
ルーホールと、前記第2の接地導体と前記第4の接地導
体の中間に位置する前記誘電体層の各層に設けられる単
位スルーホールを、積層方向に隣接する単位スルーホー
ル同士の軸芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置
いて配設すると共に、積層方向に隣接する前記単位スル
ーホールの端部同士を接続するホール接続導体を層と層
との間に配設して形成された第3の階段状スルーホール
とを備え、前記第1のストリップ導体と第2のストリッ
プ導体とは、前記第2及び第3の接地導体に設けられた
透孔を通る前記第1の階段状スルーホールを介して接続
され、前記第1の接地導体と第3の接地導体とは、前記
第2の階段状スルーホールを介して接続され、前記第2
の接地導体と第4の接地導体とは、前記第3の階段状ス
ルーホールを介して接続されたことを特徴とする。
【0013】第6の発明は、最上層に位置する第1の誘
電体層と、前記第1の誘電体層から下層方向に順次積層
された第2から第nの誘電体層と、前記第1の誘電体層
の上面に形成され、入射端子を有する第1のストリップ
導体と、前記第1のストリップ導体より下層に位置する
前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層された第
1の接地導体と、前記第1の接地導体より下層に位置す
る前記誘電体層の隣接する何れか2層の間、或いは前記
第nの誘電体層の下面に積層された第2の接地導体と、
前記第1の接地導体と第2の接地導体の間に位置する前
記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層され、出射
端子を有し、且つ、前記出射端子が前記第1のストリッ
プ導体の入射端子と異なる層間で略対向する第2のスト
リップ導体と、前記第1のストリップ導体と第2のスト
リップ導体の中間に位置する前記誘電体層の各層に設け
られる単位スルーホールを、積層方向に隣接する単位ス
ルーホール同士の軸芯が一致しないよう層方向に所定の
間隔を置いて配設すると共に、積層方向に隣接する前記
単位スルーホールの端部同士を接続するホール接続導体
を層と層との間に配設して形成された第1の階段状スル
ーホールと、前記第1の接地導体と前記第2の接地導体
の中間に位置する前記誘電体層の各層に設けられる単位
スルーホールを、積層方向に隣接する単位スルーホール
同士の軸芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置い
て配設すると共に、積層方向に隣接する前記単位スルー
ホールの端部同士を接続するホール接続導体を層と層と
の間に配設して形成された第2の階段状スルーホールと
を備え、前記第1のストリップ導体と第2のストリップ
導体とは、前記第1の接地導体に設けられた透孔を通る
前記第1の階段状スルーホールを介して接続され、前記
第1の接地導体と第2の接地導体とは、前記第2の階段
状スルーホールを介して接続されたことを特徴とする。
【0014】第7の発明は、最上層に位置する第1の誘
電体層と、前記第1の誘電体層から下層方向に順次積層
された第2から第nの誘電体層と、前記第1の誘電体層
の上面に形成され、入射端子を有する第1のストリップ
導体と、前記第1のストリップ導体より下層に位置する
前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層された第
1の接地導体と、前記第1の接地導体より下層に位置す
る前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層された
第2の接地導体と、前記第2の接地導体より下層に位置
する前記誘電体層の隣接する何れか2層の間、或いは前
記第nの誘電体層の下面に積層された第3の接地導体
と、前記第2の接地導体と第3の接地導体の間に位置す
る前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層され、
出射端部を有し、且つ、前記出射端子が前記第1のスト
リップ導体の入射端子と異なる層間で略対向する第2の
ストリップ導体と、前記第1のストリップ導体と第2の
ストリップ導体の中間に位置する前記誘電体層の各層に
設けられる単位スルーホールを、積層方向に隣接する単
位スルーホール同士の軸芯が一致しないよう層方向に所
定の間隔を置いて配設すると共に、積層方向に隣接する
前記単位スルーホールの端部同士を接続するホール接続
導体を層と層との間に配設して形成された第1の階段状
スルーホールと、前記第1の接地導体と第2の接地導体
の中間に位置する前記誘電体層の各層に設けられる単位
スルーホールを、積層方向に隣接する単位スルーホール
同士の軸芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置い
て配設すると共に、積層方向に隣接する前記単位スルー
ホールの端部同士を接続するホール接続導体を層と層と
の間に配設して形成された第2の階段状スルーホール、
或いは、前記第1の接地導体と第2の接地導体の中間に
位置する前記誘電体層が1層の場合には当該1層の誘電
体層に形成された1層のスルーホールと、前記第1の接
地導体と第3の接地導体の中間に位置する前記誘電体層
の各層に設けられる単位スルーホールを、積層方向に隣
接する単位スルーホール同士の軸芯が一致しないよう層
方向に所定の間隔を置いて配設すると共に、積層方向に
隣接する前記単位スルーホールの端部同士を接続するホ
ール接続導体を層と層との間に配設して形成された第3
の階段状スルーホールとを備え、前記第1のストリップ
導体と第2のストリップ導体とは、前記第1及び第2の
接地導体に設けられた透孔を通る前記第1の階段状スル
ーホールを介して接続され、前記第1の接地導体と第2
の接地導体とは、前記第2の階段状スルーホール或いは
前記1層のスルーホールを介して接続され、前記第1の
接地導体と第3の接地導体とは、前記第3の階段状スル
ーホールを介して接続されたことを特徴とする。
【0015】第8の発明は、最上層に位置する第1の誘
電体層と、前記第1の誘電体層から下層方向に順次積層
された第2から第nの誘電体層と、前記第1の誘電体層
の上面に形成され、入射端子を有する第1のストリップ
導体と、前記第1のストリップ導体より下層に位置する
前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層された第
1の接地導体と、前記第nの誘電体層の下面に積層さ
れ、出射端子を有し、且つ、前記出射端子が前記第1の
ストリップ導体の入射端子と異なる層間で略対向する第
2のストリップ導体と、前記第1のストリップ導体と第
2のストリップ導体の中間に位置する前記誘電体層の各
層に設けられる単位スルーホールを、積層方向に隣接す
る単位スルーホール同士の軸芯が一致しないよう層方向
に所定の間隔を置いて配設すると共に、積層方向に隣接
する前記単位スルーホールの端部同士を接続するホール
接続導体を層と層との間に配設して形成された第1の階
段状スルーホールとを備え、前記第1のストリップ導体
と第2のストリップ導体とは、前記第1の接地導体に設
けられた透孔を通る前記第1の階段状スルーホールを介
して接続されたことを特徴とする。
【0016】第9の発明は、最上層に位置する第1の誘
電体層と、前記第1の誘電体層から下層方向に順次積層
された第2から第nの誘電体層と、前記第1の誘電体層
の上面に形成され、入射端子を有する第1のストリップ
導体と、前記第1のストリップ導体より下層に位置する
前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層された第
1の接地導体と、前記第1の接地導体より下層に位置す
る前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層された
第2の接地導体と、前記第nの誘電体層の下面に積層さ
れ、出射端子を有し、且つ、前記出射端子が前記第1の
ストリップ導体の入射端子と異なる層間で略対向する第
2のストリップ導体と、前記第1のストリップ導体と第
2のストリップ導体の中間に位置する前記誘電体層の各
層に設けられ、上下方向に隣接するもの同士が所定の間
隔を隔てて層方向に階段状に配置される単位スルーホー
ルを、積層方向に隣接する単位スルーホール同士の軸芯
が一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配設する
と共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホールの端
部同士を接続するホール接続導体を層と層との間に配設
して形成された第1の階段状スルーホールと、前記第1
の接地導体と第2の接地導体の中間に位置する前記誘電
体層の各層に設けられる単位スルーホールを、積層方向
に隣接する単位スルーホール同士の軸芯が一致しないよ
う層方向に所定の間隔を置いて配設すると共に、積層方
向に隣接する前記単位スルーホールの端部同士を接続す
るホール接続導体を層と層との間に配設して形成された
第2の階段状スルーホール、或いは、前記第1の接地導
体と第2の接地導体の中間に位置する前記誘電体層が1
層の場合には当該1層の誘電体層に形成された1層のス
ルーホールとを備え、前記第1のストリップ導体と第2
のストリップ導体とは、前記第1及び第2の接地導体に
設けられた透孔を通る前記第1の階段状スルーホールを
介して接続され、前記第1の接地導体と第2の接地導体
とは、前記第2の階段状スルーホール或いは前記1層の
スルーホールを介して接続されたことを特徴とする。
【0017】第10の発明は、第5又は第7の発明にお
いて、第2と第3の階段状スルーホールは、第1の階段
状スルーホールを中央にして相対に配置されたことを特
徴とする。
【0018】第11の発明は、第5乃至第7の発明、第
9の発明、第10の発明の何れかにおいて、第2と第3
の階段状スルーホールの双方、又は何れか一方は、第1
の階段状スルーホールと略平行に配置されたことを特徴
とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、複数の層から成る中間
層を隔てて配設された接続対象となる導体(以下、目的
導体ともいう)間を接続する手段として、前記の中間層
を構成する各層毎に設けられるスルーホール(以下、単
位スルーホールともいう)を、積層方向に隣接する単位
スルーホール同士の軸芯が一致しないよう層方向に所定
の間隔を置いて位置をずらせて形成し、層と層との間に
おいて積層方向に隣接する前記単位スルーホールの端部
同士を接続導体(以下、ホール接続導体ともいう)で接
続して、前記単位スルーホールとホール接続導体とで全
体として階段状に一連に接続された単位スルーホール群
(以下、階段状スルーホールともいう)を設け、この階
段状スルーホールを介して前記の目的導体間を接続させ
たものである。尚、本明細書において隣接とは接しない
距離で隣合うことをいう。
【0020】尚、本発明において、前記中間層の各層毎
に設けられる単位スルーホールは1本に限らず複数、例
えば二本一対に設けてもよい。又、目的導体は、必ずし
も2つである必要はなく、3つ以上あってもよい。この
場合、目的導体相互間を直接的に、或いは、途中に第3
の目的導体を介して間接的に1つ或いは複数の階段状ス
ルーホールを用いて接続する。又、前記中間層を構成す
る層に接続目的外の導体が層状(以下、非目的導体層と
もいう)に存在している場合には、当該目的導体層に階
段状スルーホールが非接触で通る透孔を設ける。尚、本
明細書において隣接とは接しない距離で隣合うことをい
う。以下、本発明を多層高周波回路に適用した実施の形
態に基づいて説明する。
【0021】実施の形態1.実施の形態1を、図1〜図
3に示す多層高周波回路における層間接続構造を例にし
て説明する。図1は誘電体層を省略した層間接続構造を
示す斜視図、図2は層間接続構造の垂直断面図、及び図
3は図2のa−a断面図である。尚、図2において、中
間層を構成する層1a〜1hは相互に誘電体基板が積層
された誘電体層である。図1、図3ではこの誘電体層1
a〜1hが省略されている。
【0022】図1乃至図3において、2a、2b、2
c、2dは接地導体であって、接続される対象の目的導
体である。以下、2aを第1の接地導体層、2bを第2
の接地導体層、2cを第3の接地導体層、2dを第4の
接地導体層という。先ず、第1の接地導体2aは、最上
層に位置する第1の層としての誘電体層1aの上面に積
層されている。しかし、第1の接地導体2aは、この例
に限らず、第1の層から第nの層までの間の、任意の隣
合う2層の誘電体層の間に積層されてもよい(非図示)。
次に、第2の接地導体2bは、前記第1の接地導体2a
より下層に位置されるもので、任意の隣合う2層の誘電
体層の間、この例では第4の誘電体層1dと第5の誘電
体層1eの間に積層されている。
【0023】次に、第3の接地導体2cは、前記第2の
接地導体2bと同層にあって、実質的に同一の接地導体
であり、後述する第1の階段状スルーホール7を非接触
にて通すための透孔14が開設されている。この第3の
接地導体2cも、この例に限らず、前記第2の接地導体
2bより下層あって、任意の隣合う2層の誘電体層の間
に積層されてもよい(非図示)。最後に、第4の接地導体
2dは、前記第1の誘電体層1aの下面から下層方向に
順次所要数層、この例では最下層(以下、n層ともい
う)に位置する第8の層としての誘電体層1hの下面に
積層されている。
【0024】3a、3bはストリップ導体であって、互
いに接続される目的導体である。以下、3aを第1のス
トリップ導体、3bを第2のストリップ導体という。先
ず、第1のストリップ導体3aは、前記第1の接地導体
2aと第2の接地導体2bとの間の中間層のうち、任意
の隣合う2層の誘電体層の間、この例では第2の誘電体
層1bと第3の誘電体層1cとの間に積層されており、
入射端子P1を有している。次に、第2のストリップ導
体3bは、前記第3の接地導体2bと第4の接地導体2
dとの間の中間層のうち、任意の隣合う2層の誘電体層
の間、この例では第6の誘電体層1fと第7の誘電体層
1gとの間に積層されており、出射端子P2を有してい
る。この第2のストリップ導体3bの出射端子P2は、
前記第1のストリップ導体3aの入射端子P1とは異な
る層にあって、対向するように配設されている。
【0025】4a、4bはストリップ線路であって、互
いに接続される目的導体である。以下、4aを第1のス
トリップ線路、4bを第2のストリップ線路という。先
ず、第1のストリップ線路4aは、第1の誘電体層1a
から第4の誘電体層1dと、第1の接地導体2a及び第
2の接地導体2bと、第1のストリップ導体3aとで構
成されている。次に、第2のストリップ線路4bは、第
5の誘電体層1eから第8の誘電体層1hと、第3の接
地導体2c及び第4の接地導体2dと、第2のストリッ
プ導体3bとで構成されている。
【0026】7は第1の階段状スルーホールである。こ
の第1の階段状スルーホール7は、次のように構成され
ている。先ず、接続される目的導体としての前記第1の
ストリップ導体3aと第2のストリップ導体3bとを隔
てる中間層としての第3の誘電体層1cから第5の誘電
体層1fにおいて、当該各誘電体層1c〜1f毎に設け
られる単位スルーホール5a〜5dが、積層方向(図の
上下方向)に隣接する単位スルーホール同士、即ち、単
位スルーホール5aと5b、単位スルーホール5bと5
c、単位スルーホール5cと5dとのそれぞれの軸芯が
一致しないよう所定の間隔を置いて、層方向(図の左右
方向)に位置をずらせて配設する。
【0027】そして、各誘電体層と誘電体層との間、即
ち、第3の誘電体層1cと第4の誘電体層1d、第4の
誘電体層1dと第5の誘電体層1e、第5の誘電体層1
eと第5の誘電体層1fとの間において、積層方向に隣
接する単位スルーホール5aと5b、単位スルーホール
5bと5c、単位スルーホール5cと5dとのそれぞれ
の端部同士、即ち、積層方向において上層側の単位スル
ーホールの下端部と下層側の単位スルーホールの上端部
同士とが、前記第3の誘電体層1cから第5の誘電体層
1cの各々の層の間に、延在するよう積層された接続導
体としてのホール接続導体6a、6b、6cでそれぞれ
接続されている。
【0028】このように、第1の階段状スルーホール7
は、所要数の単位スルーホール5a〜5dが所要数のホ
ール接続導体6a、6b、6cを介して、全体として階
段状に斜めに傾斜するように、一連に接続された単位ス
ルーホール群を形成した構成となっている。尚、この実
施の形態1では、第1の階段状スルーホール7によって
接続される第1のストリップ導体3aと第2のストリッ
プ導体3bとの中間層の間、即ち、第4の誘電体層1d
と第5の誘電体層1eとの間の積層面に、この第1の階
段状スルーホール7にとっては接続目的外である非目的
導体としての、一体的に形成された第2及び第3の接地
導体(2a、b)が層状に存在しているため、当該第2
及び第3の接地導体(2a、2b)に、この第1の階段
状スルーホール7が非接触にて通る透孔14を開設して
いる。
【0029】前記のホール接続導体の接続を詳説する。
先ず、第3の誘電体層1cと第4の誘電体層1dとの間
の積層面に配設されたホール接続導体6aは、当該積層
面より上層側の第3の誘電体層1cに設けられた単位ス
ルーホール5aの下端側の端部と、当該積層面より下層
側の第4の誘電体層1dに設けられた単位スルーホール
5bの上端側の端部とを接続している。尚、この単位ス
ルーホール5aの上端側の端部は、第3の誘電体層1c
の上面側に配設(積層)された第1のストリップ導体3
aに接続されている。
【0030】次に、第4の誘電体層1dと第5の誘電体
層1eとの間の積層面に配設されたホール接続導体6b
は、当該積層面より上層側の第4の誘電体層1dに設け
られた単位スルーホール5bの下端側の端部と、当該積
層面より下層側の第5の誘電体層1eに設けられた単位
スルーホール5cの上端側の端部とを接続している。
【0031】最後に、第5の誘電体層1eと第6の誘電
体層1fとの間の積層面に配設されたホール接続導体6
cは、当該積層面より上層側の第5の誘電体層1eに設
けられた単位スルーホール5cの下端側の端部と、当該
積層面より下層側の第6の誘電体層1fに設けられた単
位スルーホール5dの上端側の端部とを接続している。
尚、この単位スルーホール5dの下端側の端部は、第5
の誘電体層1fの下面側に配設された第2のストリップ
導体3bに接続されている。
【0032】次に、第2の階段状スルーホール10につ
いて説明する。この第2の階段状スルーホール10は、
互いに接続される目的導体としての第1の接地導体2a
と第2の接地導体2cとを、中間層の第1の誘電体層1
aから第4の誘電体層1dを隔てて接続するものであ
り、実質的な構成は前記第1の階段状スルーホール7と
同様である。
【0033】この第2の階段状スルーホール10では、
図3に示す通り、各層に設けられる単位スルーホールが
1本ではなく、2本×3列の6本づつ設けられている。
図2にの断面図には、第1の誘電体層1aに設けられた
単位スルーホール8aと8a、第2の誘電体層1bに設
けられた単位スルーホール8bと8b、第3の誘電体層
1cに設けられた単位スルーホール8cと8c、第4の
誘電体層1dに設けられた単位スルーホール8dと8d
とがそれぞれ表されている。このように、各層に設けら
れる単位スルーホールは1本に限らず、所要の本数設け
てよい。これら6本一組の各層の単位スルーホール8a
〜8dのうち、積層方向に隣接する単位スルーホール同
士、即ち、図2の断面図を例に説明すれば、各層の一組
の単位スルーホール8a・8aと一組の単位スルーホー
ル8b・8b、一組の単位スルーホール8b・8bと一
組の単位スルーホール8c・8c、一組の単位スルーホ
ール8c・8cと一組の単位スルーホール8d・8dと
が、各ホール接続導体9a、9b、9cとでそれぞれ接
続されている。
【0034】次に、第3の階段状スルーホール13につ
いて説明する。この第3の階段状スルーホール13は、
互いに接続される目的導体としての第2の接地導体2b
と第4の接地導体2dとを、中間層の第5の誘電体層1
eから第8の誘電体層1hを隔てて接続するものであ
り、実質的な構成は前記第1及び第2の階段状スルーホ
ール7、10と同様である。
【0035】この第3の階段状スルーホール13は、図
3示に示す通り、各層に設けられる単位スルーホールが
4本一組で、図2の断面図を例に説明すれば、各層の一
組の単位スルーホール11aと11a、一組の単位スル
ーホール11bと11b、一組の単位スルーホール11
cと11c、一組の単位スルーホール11dと11dと
が、中間層の前記第5乃至第8の誘電体層1e〜1hに
設けられており、これら各組の単位スルーホール11a
〜11dのうち、積層方向に隣接する一組の単位スルー
ホール同士、即ち、一組の単位スルーホール11a・1
1aと一組の単位スルーホール11b・11b、一組の
単位スルーホール11b・11bと一組の単位スルーホ
ール11c・11c、一組の単位スルーホール11c・
11cと一組の単位スルーホール11d・11dとが、
それぞれホール接続導体12a、12b、12cで接続
されている。
【0036】この実施の形態1では、前記の第2の階段
状スルーホール10と第3の階段状スルーホール13と
は、図上右上から左下方向の下り傾斜をなすよう形成さ
れた前記第1の階段状スルーホール7に沿って、図上の
左右位置にて、それぞれ略平行に配置されている。
【0037】次に、図1乃至図3に示す層間接続構造の
動作について説明する。今、端子P1から入射した電波
は、第1のストリップ線路4aを伝搬した後、第1、第
2、第3の階段状スルーホール7、10、13を介し
て、第2のストリップ線路4bに結合して、端子P2か
ら取り出される。このとき、第1のストリップ導体3a
を流れる電流は、第1の階段状スルーホール7により滑
らかに第2のストリップ導体3bに伝わる。又、第1の
接地導体2aを流れる電流は、第2の階段状スルーホー
ル10により滑らかに第3の接地導体2cに伝わり、第
2の接地導体2bを流れる電流は第3の階段状スルーホ
ール13により滑らかに第4の接地導体2dに伝わる。
このため、第1のストリップ線路4aを伝搬する電波
は、途中で反射を生じることなく異なる層の第2のスト
リップ線路4bまで到達する。
【0038】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、積層方向に隣接する複数の層からなる中間層の各層
に、スルーホール(単位スルーホール)を同一の中心軸
上に重ねて配置することができない場合でも、階段状ス
ルーホール7、10、13とすることによって、互いに
異なる層に形成された目的導体を接続することができ
る。
【0039】又、従来の層間接続構造では、中間層を直
線的に貫通するように、各層のスルーホールの軸芯が同
一の中心軸上に重ねて配置されていたため、従来のスル
ーホールと当該スルーホールで接続される目的導体との
接続全体として形状が、直角クランク形状となるのに対
して、この実施の形態1では、階段状スルーホール7、
10、13によって、全体として斜めに傾斜した形状と
なるので、目的導体間即ちこの形態1における、第1の
ストリップ導体3aから第2のストリップ導体3bへ、
第1の接地導体2aから第3の接地導体2cへ、及び第
2の接地導体2bから第4の接地導体2dへ、それぞれ
流れる電流に対する不連続を小さくすることができ、良
好な反射特性を得ることができる。
【0040】実施の形態2.実施の形態2は、前記実施
の形態1の層間接続構造において、第1の階段状スルー
ホール7の前後(図では左右)に略平行の斜め形状に形成
された第2、第3の階段状スルーホール10、13を配
置した構成に、更に、第1の階段状スルーホール7の左
右両側にも、第4、第5の階段状のスルーホールを略平
行に配置した構成としたものである。以下、これを図4
乃至図7に示す層間接続構造を例にして説明する。図4
は誘電体層を省略した層間接続構造を示す斜視図、図5
は図4の層間接続構造の垂直断面図、図6は図5のa−
a水平断面図、図7は図6のb−b垂直断面図である。
尚、前記実施の形態1の図と同様の符号は同様の内容の
ものである。
【0041】図6において、第1の階段状スルーホール
7を、仮に、階段と見立てて降りる方向の軸線を中央と
すると、その右側(図の上側)に略平行に第4の階段状ス
ルーホール17R、20Rが、又、その左側に(図の下
側)に略平行に第5の階段状スルーホール17L、20
Lとが配置されている。尚、第4と第5との階段状スル
ーホールは同一の構成であるので、以下、説明の都合
上、左側の第5の階段状スルーホール17L、20Lの
構成を例にして説明する。又、第4と第5の階段状スル
ーホールは実施の形態1で説明した第1〜第3の階段状
スルーホール7、10、13等の構成と実質的に同様の
構成である。
【0042】図4乃至図7において、第4の階段状スル
ーホール17L、20Lは、第1〜第4の誘電体層1a
〜1dを中間層として形成された上部階段状スルーホー
ル17と、第5〜第8の誘電体層1e〜1hを中間層と
して形成された下部階段状スルーホール20とが、一連
の傾斜で続く1つの階段状に接続された単位スルーホー
ル群として構成されている。
【0043】上部階段状スルーホール17Lは、目的導
体としての第1の接地導体2aと第3の接地導体2cと
を接続するためのもので、第1〜第4の誘電体層1a〜
1dの各層毎に設けられた単位スルーホール15a〜1
5dと、これらの単位スルーホール15a〜15dを接
続するため各積層面に配設されたホール接続導体16a
〜16cとで構成されている。
【0044】下部階段状スルーホール20Lは、目的導
体としての第2の接地導体2bと第3の接地導体2dと
を接続するためのもので、第5〜第8の誘電体層1e〜
1hの各層毎に設けられた単位スルーホール18a〜1
8dと、これらの単位スルーホール18a〜18dを接
続するため誘電体層1e〜1hの各積層面に配設された
ホール接続導体19a〜19cとで構成されている。
【0045】この実施の形態2によれば、前記実施の形
態1と同様な作用効果を発揮する上、第1の階段状スル
ーホール7が前後左右から囲まれているため、即ち、傾
斜方向を軸としてその四方に階段状スルーホールが略平
行に配置されたいるため、不要放射が抑圧されると共
に、インピーダンス整合が得やすいという利点を有す
る。
【0046】実施の形態3 実施の形態3は、前記実施の形態1において、第2の階
段状スルーホール10と誘電体層1aと1bとを除いた
構造としたものである。これを図8乃至図9に基づいて
説明する。図8は誘電体層を省略した斜視図、図9は垂
直断面図である。尚、前記実施の形態1乃至2の図と同
様の符号は同様の内容のものである。
【0047】図8及び図9において、21はマイクロス
トリップ線路であり、第3の誘電体層1c及び第4の誘
電体層1dと、第2の接地導体2bと、第1のストリッ
プ導体3aとで構成されている。尚、前記第3の誘電体
層1cは、この形態3では実質的に最上層であり、第4
の誘電体層1dはこの形態3では実質的に第2の層であ
るが、説明の都合上、第1の実施の形態1の符号をその
まま用いることとする。以下、各誘電体層1c〜1hに
つき、この形態3において同じ。
【0048】さて、この形態3において、互いに接続さ
れる目的導体としての第1のストリップ導体3aと第2
のストリップ導体3bとは、実施の形態1と同様に、実
質的に同一の導体として形成された第2及び第3の接地
導体(2b、2c)に開設された透孔14を非接触にて
通る第1の階段状スルーホール7によって接続されてい
る。又、互いに接続される目的導体としての第2の接地
導体2bと第4の接地導体2dとは、第3の階段状スル
ーホール13により接続され、この第3の階段状スルー
ホール13と第1の階段状スルーホール7とは、階段の
昇降方向において、相互に略平行に配置されている。
【0049】次に、図8及び図9に示す層間接続構造の
動作について説明する。今、端子P1から入射した電波
は、マイクロストリップ線路21を伝搬した後、第1の
階段状スルーホール7及び第3の階段状スルーホール1
3を介してストリップ線路4bに結合し、端子P2から
取り出される。このとき、第1のストリップ導体3aを
流れる電流は、第1の階段状スルーホール7により滑ら
かに第2のストリップ導体3bに伝わる。又、第2の接
地導体2bを流れる電流は、連続的に第3の接地導体2
cに伝わると共に、第3の階段状スルーホール13によ
り滑らかに第4の接地導体2dにも伝わる。このため、
マイクロストリップ線路21を伝搬する電波は、途中で
反射を生じることなく、異なる層の第2のストリップ線
路4bまで良好に到達する。
【0050】以上のように図8及び図9に示す第1の階
段状スルーホール7と第3の階段状スルーホール13と
の2つの階段状スルーホールは、互いに異なる層に形成
されたマイクロストリップ線路21と第2のストリップ
線路4bとを接続する層間接続構造としての機能を有す
る。
【0051】この実施の形態3によれば、第1及び第3
の階段状スルーホール7、13によって、第1のストリ
ップ導体3aと第2のストリップ導体3bとの間、及び
第2及び第4の接地導体2b、2c、2d間を接続する
構造のため、積層方向に隣接する各誘電体層1c〜1h
に形成されたスルーホールの軸芯を同一の中心軸上に重
ねて配置することができない場合でも、互いに異なる層
に形成されたマイクロストリップ線路21とストリップ
線路4bとを相互に接続することができる。
【0052】又、従来の層間接続構造が全体として直角
クランク形状となるのに対して、この実施の形態3の層
間接続構造では、斜め形状となるので、第1のストリッ
プ導体3aから第2のストリップ導体3b、及び第2の
接地導体2bから第3の接地導体2dに流れる電流に対
する不連続を小さくすることができ、良好な反射特性が
得られる。
【0053】実施の形態4 実施の形態4は、前記実施の形態3の層間接続構造の変
形例であり、これを図10に基づいて説明する。図10
は層間接続構造の垂直断面図である。尚、図において前
記実施の形態1乃至3の図と同様の符号は同様の内容の
ものである。
【0054】図10において、1iは第9の誘電体層
で、前記実施の形態3における最下層の第8の誘電体基
板1hの更に下層即ち下面に、新たに積層された層であ
り、実施の形態4における最下層の誘電体層である。
又、2eは第5の接地導体であり、前記実施の形態3に
おける第3の接地導体2cと接続するため、第5の誘電
体層1eと第6の誘電体層1fとの間の積層面に積層さ
れている。この第5の接地導体2eと第3の接地導体2
cとを接続するスルーホール29が、新たに第5の誘電
体層1eに設けられている。同様に、2fは第4の接地
導体であり、前記実施の形態3における第4の接地導体
2dに代えて、前記第9の誘電体層1iの下面に積層さ
れている。尚、この形態4では、誘電体層1cが実質的
に最上層であるが、説明の都合上、実施の形態1の用語
のまま第3の誘電体層といいう、以下、各誘電体層1c
〜1hにつき、この形態3において同じ。
【0055】又、11eは新たに積層された前記第9の
誘電体層1hに設けられた第3の階段状スルーホールを
構成する単位スルーホールである。同様に、22eは第
1の階段状スルーホール28を構成する単位スルーホー
ルであり、第6の誘電体層1fに設けられている。同様
に、12dはホール接続導体であり、新たに設けられた
前記単位スルーホール11eの上端部と既存の単位スル
ーホール11hの下端部とを接続するよう、第8の誘電
体層1hと第9の誘電体層1iとの間の積層面に配設さ
れている。同様に、23dはホール接続導体であり、新
たに設けられた前記単位スルーホール22eの上端部と
既存の単位スルーホール22dの下端部とを接続するよ
う、第6の誘電体層1fと第7の誘電体層1gとの間の
積層面に配設されている。
【0056】又、25は第2のストリップ導体として、
前記実施の形態3における第2のストリップ導体3bに
代えて、第7の誘電体層1gと第8の誘電体層11hの
間に積層されたものである。同様に、26は第2のスト
リップ導体として、前記実施の形態3における第2のス
トリップ導体4bに代えて、第6〜第9の誘電体層1f
〜1iと、前記第5及び第6の接地導体2e及び2f
と、第2のストリップ導体25とで構成されたものであ
る。
【0057】27は第3の階段状スルーホールで、前記
実施の形態3における第3の階段スルーホール13に相
応するものであり、単位スルーホール11a〜11eと
ホール接続導体12a〜12dとで構成されている。同
様に、28は第1の階段状スルーホールで、前記実施の
形態3における第1の階段スルーホール7に相応するも
のであり、単位スルーホール22a〜22eとホール接
続導体23a〜23dとで構成されている。
【0058】前記第1のストリップ導体3aと第2のス
トリップ導体25とは、第2及び第3の接地導体2b、
2cに開設された透孔14を介して第1の階段状スルー
ホール28によって接続されている。この接地導体2b
と接地導体2cは、同一積層面に面状に一体成形されて
積層されている。又、第1の接地導体2cと第4の接地
導体2eとの接続には、前記実施の形態3における第2
の階段スルーホールに相応する階段スルーホールはな
く、第5の誘電体層1e(この形態4では実質的には第
3の層)の相応する部位に、在来型のスルーホール29
が設けられているだけである。更に、第2の接地導体2
bと第4の接地導体2fとは、第1の階段状スルーホー
ル27により接続されており、この第1の階段状スルー
ホール27には、略平行に第3の階段状スルーホール2
8が配置されている。
【0059】尚、この実施の形態4では、前記実施の形
態3と異なり、ストリップ線路26を形成する接地導体
2eがマイクロストリップ線路21の接地導体2bとは
異なる層に形成されているため、接地導体2bを流れる
電流の一部が連続的に接地導体2cを流れ、その後に、
スルーホール29を介して接地導体2eに伝わると共
に、接地導体2bを流れるその余の他の電流は、第1の
階段状スルーホール27によって、滑らかに接地導体2
fにも伝わる。
【0060】従って、この実施の形態4によれば、前記
実施の形態3と同様な作用効果を発揮させることができ
ると共に、互いに異なる層に形成されたマイクロストリ
ップ線路21とストリップ線路26とを階段状スルーホ
ール27を用いることにより、容易に接続させることが
できる。又、マイクロストリップ線路21の接地導体2
ba或いは接地導体2cとストリップ線路26の接地導
体2eとが異なる層に形成された場合、即ち、マイクロ
ストリップ線路21とストリップ線路26とが異なる層
方向に離れていても、反射を生じることなく層間接続構
造を構成することができる。
【0061】実施の形態5 実施の形態5は、実施の形態1における第3の誘電体層
1cを最上層とし、第6の誘電体層1fを最下層とする
計4枚の誘電体層が積層された層間接続構造に関するも
ので、これを図11、図12に基づいて説明する。図1
1は誘電体層を省略した斜視図、図12はその垂直断面
図である。尚、図において前記実施の形態1乃至4の図
と同様の符号は同様の内容のものである。
【0062】図11、図12において、マイクロストリ
ップ線路30は、誘電体層1e及び誘電体層1fと、接
地導体2cと、ストリップ導体3bで構成されており、
第1のストリップ導体3aと第2のストリップ導体3b
とは、第2、第3の接地導体に設けられた透孔14を介
して、階段状スルーホール24により接続されている。
この階段状スルーホール24は、単位スルーホール22
a、22b、22c、22dとホール接続導体23a、
23b、23cとで構成されている。
【0063】次に、この層間接続構造の動作について説
明する。今、端子P1から入射した電波は、マイクロス
トリップ線路21を伝搬した後、階段状スルーホール2
4を介してマイクロストリップ線路30に結合し、端子
P2から取り出される。このとき、第1のストリップ導
体3aを流れる電流は、階段状スルーホール24によっ
て滑らかに第2のストリップ導体3bに伝わり、第2の
接地導体2bを流れる電流は連続的に第3の接地導体2
cに伝わる。このため、マイクロストリップ線路21を
伝搬する電波は、途中で反射を生じることなく異なる層
のマイクロストリップ線路30まで到達する。
【0064】この実施の形態5によれば、階段状スルー
ホール24によって、上下に隣接する誘電体層に形成さ
れたスルーホールを同一の中心軸上に重ねて配置するこ
とができない場合でも、互いに異なる層に形成されたマ
イクロストリップ線路21、30同士を相互に接続する
ことができる。又、従来の層間接続構造が全体として直
角クランク形状となるのに対して、この実施の形態5の
層間接続構造は、斜め形状となるので、第1のストリッ
プ導体3aから第2のストリップ導体3bに流れる電流
に対する不連続を小さくすることができ、良好な反射特
性が得られる。
【0065】実施の形態6 実施の形態6は、前記実施の形態5と同様の動作原理の
層間接続構造に関するもので、これを図13に基づいて
説明する。図13は垂直断面図である。尚、図において
前記実施の形態1乃至5の図と同様の符号は同様の内容
のものである。
【0066】図13において、この層間接続構造は、最
上層を第3の誘電体層1cとし、最下層を第8の誘電体
層1hとする計6枚の誘電体層が積層されたものであ
る。接地導体2g及び接地導体2hは、第5の誘電体層
1fと第6の誘電体層1gとの間の積層面に層状に延在
するように積層されている。
【0067】第1の階段状スルーホール33は、第1の
ストリップ導体3aと第2のストリップ導体31とを接
続するため、単位スルーホール22a〜22fとホール
接続導体23a〜23eとで構成されている。第1のス
トリップ導体3aは最上層としての第3の誘電体層1c
の上面に積層され、第2のストリップ導体3aは最下層
としての第8の誘電体層1hcの下面に積層されてい
る。単位スルーホール22a〜22fは、第3の誘電体
層1cから第8の誘電体層1hの各層毎に設けられてお
り、ホール接続導体23a〜23eは、これら第3の誘
電体層1cから第8の誘電体層の間の積層面に配設され
ている。
【0068】第2の階段状スルーホール39は、第3の
接地導体2cと第8の接地導体2hとを接続するため、
単位スルーホール37a〜37bとホール接続導体38
とで構成されている。第3の接地導体2cは第4の誘電
体層1dと第6の誘電体層1eとの間、第8の接地導体
2hは第6の誘電体層1fと第7の誘電体層1gとの間
の積層面に、それぞれ配設されている。単位スルーホー
ル37a〜37bは第5の誘電体層1eから第6の誘電
体層1fに設けられており、この第5の誘電体層1eと
第6の誘電体層1fとの間の積層面に配設されたホール
接続導体38によって接続されている。
【0069】第3の階段状スルーホール36は、第2の
接地導体2bと第7の接地導体2hとを接続するため、
単位スルーホール34a〜34bとホール接続導体36
とで構成されている。第2の接地導体2bは第4の誘電
体層1dと第6の誘電体層1eとの間、第9の接地導体
2gは第6の誘電体層1fと第7の誘電体層1gとの間
の積層面に、それぞれ配設されている。単位スルーホー
ル34a〜34bは第5の誘電体層1e〜第6の誘電体
層1fに設けられており、この第5の誘電体層1eと第
6の誘電体層1fとの間の積層面に配設されたホール接
続導体35によって接続されている。
【0070】32はマイクロストリップ線路であり、第
7の誘電体層1g及び第8の誘電体層1hと、第8の接
地導体2hと、ストリップ導体31から成る。又、この
実施の形態6では、前記の接地導体2bと接地導体2c
とが同一面内において連続的に接続され、又、接地導体
2gと接地導体2hも同一面内において連続的に接続さ
れているため、第1のストリップ導体3aと第2のスト
リップ導体31とを接続する第1の階段状スルーホール
33は、接地導体2b及び接地導体2cと接地導体2g
及び接地導体2hとに開設した透孔14を通って接続さ
れている。又、この実施の形態6では、図から分かるよ
うに、第1の階段状スルーホール33が、第2の階段状
スルーホール39と第3の階段状スルーホール36と
で、前記実施の形態1や形態2と同様に、略平行に配置
されている。
【0071】図13に示す層間接続構造は、実施の形態
5の場合と同様の動作原理を有するが、ストリップ線路
32を形成する接地導体2hはマイクロストリップ線路
21の接地導体2bとは異なる層に形成されるため、接
地導体2bを流れる電流は、接地導体2c及び階段状ス
ルーホール39を介する経路と、階段状スルーホール3
6及び接地導体2gを介する経路の2つの経路を経て接
地導体2hに流れ込む。
【0072】この実施の形態6によれば、階段状スルー
ホールによって、ストリップ導体間や接地導体間を接続
する構造のため、上下に隣接する誘電体層に形成された
スルーホールを同一の中心軸上に重ねて配置することが
できない場合でも、互いに異なるそうに形成されたマイ
クロストリップ線路同士を相互に接続することができ
る。
【0073】又、従来の層間接続構造が全体として直角
クランク形状となるのに対して、この実施の形態6の層
間接続構造は、斜め形状となるので、第1のストリップ
導体21から第2のストリップ導体32へ、接地導体2
bから接地導体2cへ、及び接地導体2gから接地導体
2hへと流れる電流に対する不連続を小さくすることが
でき、良好な反射特性が得られる。更に、マイクロスト
リップ線路21の接地導体2b或いは2cとマイクロス
トリップ線路32の接地導体2g或いは2hとが層方向
に離れている場合、即ち、マイクロストリップ線路21
とマイクロストリップ線路32とが層方向に離れていて
も、反射を生じることなく層間接続構造を構成すること
ができる。
【0074】尚、前記実施の形態1〜6においては、第
1及び第2のストリップ導体が同一直線上に配置された
場合について示したが、相互に同一直線上にない位置、
或いは所定の相対角度を有するように配置されてもよく
(非図示)、同様の作用効果を効果を奏する。又、実施の
形態1〜6においては、1つ或いは複数の階段状スルー
ホールのうちの一部或いは全部が直線階段状の形状を有
する場合について示したが、コーナ或いは螺旋階段状の
形状に構成されてもよく(非図示)、同様の作用効果を効
果を奏する。又、前記実施の形態1〜6に示すよう層間
接続構造を用いることにより、良好な特性を有し、小
形、低損失、且つ低コストな多層高周波回路を提供する
ことができる。
【0075】又、前記実施の形態1,2、6において、
各々第2の階段状スルーホール10,10,39に代え
て、これらの第2の階段状スルーホール10,10,3
9に相応する位置に、実施の形態4の接地導体2c,2
e間を接続するような、1層の誘電体層1eに設けられ
た1層分のスルーホール29を配置した構成としてもよ
いし、形成が可能ならば従来型のスルーホール即ち、複
数層の各誘電体層に同芯線上に一致するスルーホールを
配置した構成であってもよい。階段状スルーホールは、
少なくとも、従来型のスルーホールを形成し難い場合に
用ることで、目的導体間を接続する手段であるから、上
記実施の形態1〜6において、前記第2の階段状スルー
ホールに限らず、第3或いはその他の階段状スルーホー
ルに代えて従来型のスルーホールを配置した構成であっ
てもよい。
【0076】
【発明の効果】第1乃至第11の各発明によれば、何れ
も、目的導体間の中間層に階段状スルーホールを設ける
ことによって、積層方向に隣接する複数の層からなる中
間層の各層に、スルーホールを同一の中心軸上に重ねて
配置することができない場合でも、互いに異なる層に形
成された目的導体を接続することができる。
【0077】第5乃至第11の各発明によれば、何れ
も、従来の層間接続構造では、目的導体間を接続するス
ルーホールが中間層を直線的に貫通する配置であったた
め、接続全体として形状が直角クランク形状となったの
に対して、階段状スルーホールを設けることによって、
接続全体としての形状が斜めに傾斜する形状となるの
で、目的導体間を流れる電流に対する不連続を小さくす
ることができ、良好な反射特性を備えた多層高周波回路
の層間接続構造を提供することができる。
【0078】第10の発明によれば、階段状スルーホー
ルを他の階段状スルーホールで囲んだ構成としているた
め、不要放射が抑圧されると共に、インピーダンス整合
が得やすい多層高周波回路の層間接続構造を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の誘電体層を省略した層間接続
構造を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1の層間接続構造の垂直断面図で
ある。
【図3】 図2のa−a断面図である。
【図4】 実施の形態2の誘電体層を省略した層間接続
構造を示す斜視図、である。
【図5】 実施の形態2の層間接続構造の垂直断面図で
ある。
【図6】 図6は図5のa−a水平断面図である。
【図7】 実施の形態2の層間接続構造の断面図であ
る。
【図8】 実施の形態3の誘電体層を省略した斜視図で
ある。
【図9】 実施の形態3の層間接続構造の垂直断面図で
ある。
【図10】 実施の形態4の層間接続構造の垂直断面図
である。
【図11】 実施の形態5の誘電体層を省略した斜視図
である。
【図12】 実施の形態5の層間接続構造の垂直断面図
である。
【図13】 実施の形態6の層間接続構造の垂直断面図
である。
【図14】 従来の層間接続構造の図である。
【図15】 図14におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
1a〜1i 誘電体層、2a 第1の接地導体、2b
第2の接地導体,2c第3の接地導体,2d 第4の接
地導体,2e〜2h 接地導体、3a 第1のストリッ
プ導体、3b 第2のストリップ導体、25、31 ス
トリップ導体、4a 第1のストリップ線路、4b 第
2のストリップ線路、26 ストリップ線路、21 第
1のマイクロストリップ線路、30 第2のマイクロス
トリップ線路、32 マイクロストリップ線路、5a〜
5d、8a〜8d、11a〜11e、15a〜15d、
18a〜18d 単位スルーホール、22a〜22f、
29、34a、34b、37a、37b 単位スルーホ
ール、6a〜6c、9a〜9c、12a〜12d、16
a〜16c、19a〜19c ホール接続導体、23a
〜23e、35、38 単位スルーホール、7 第1の
階段状スルーホール、10 第2の階段状スルーホー
ル、13 第3の階段状スルーホール、17R,17L
上部階段状スルーホール、20R,20L 下部階段
状スルーホール、24、27、28、33、36、39
階段状スルーホール、29 スルーホール、14 透
孔、P1 入射端子、P2 出射端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 英征 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5E346 AA43 BB11 HH06 5J014 CA42

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の層から成る中間層を隔てて配設さ
    れた接続対象となる目的導体間を接続する層間接続構造
    において、 前記中間層を構成する各層毎に設けられる単位スルーホ
    ールを、積層方向に隣接する単位スルーホール同士の軸
    芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配設す
    ると共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホールの
    端部同士を接続するホール接続導体を層と層との間に配
    設して形成された階段状スルーホールを介して、前記目
    的導体間を接続したことを特徴とする層間接続構造。
  2. 【請求項2】 各層毎に形成される単位スルーホールは
    複数であることを特徴とする請求項1に記載の層間接続
    構造。
  3. 【請求項3】 3つ以上の目的導体が直接的又は間接的
    に1又は複数の階段状スルーホールで接続されたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の層間接続構
    造。
  4. 【請求項4】 中間層を構成する層に接続目的外の非目
    的導体層が存在する場合には、当該非目的導体層に、階
    段状スルーホールが非接触で通る透孔を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の層間接
    続構造。
  5. 【請求項5】 最上層に位置する第1の誘電体層と、前
    記第1の誘電体層から下層方向に順次積層された第2か
    ら第nの誘電体層と、 前記第1の誘電体層の上面、或いは前記第1から第nの
    誘電体層のうち隣接する何れか2層の間に積層された第
    1の接地導体と、前記第1の接地導体より下層に位置す
    る前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層された
    第2の接地導体と、前記第2の接地導体と同層か或いは
    前記第2の接地導体より下層に位置する前記誘電体層の
    隣接する何れか2層の間に積層された第3の接地導体
    と、前記第3の接地導体より下層に位置する前記誘電体
    層の隣接する何れか2層の間、或いは前記第nの誘電体
    層の下面に積層された第4の接地導体と、 前記第1の接地導体と前記第2の接地導体の間に位置す
    る前記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層され、
    入射端子を有する第1のストリップ導体と、前記第3の
    接地導体と前記第4の接地導体の間に位置する前記誘電
    体層の隣接する何れか2層の間に積層され、出射端子を
    有し、且つ、前入射力端子が前記第1のストリップ導体
    の入力端子と異なる層間で略対向する第2のストリップ
    導体と、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体の中
    間に位置する前記誘電体層の各層に設けられる単位スル
    ーホールを、積層方向に隣接する単位スルーホール同士
    の軸芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配
    設すると共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホー
    ルの端部同士を接続するホール接続導体を層と層との間
    に配設して形成された第1の階段状スルーホールと、 前記第1の接地導体と前記第3の接地導体の中間に位置
    する前記誘電体層の各層に設けられる単位スルーホール
    を、積層方向に隣接する単位スルーホール同士の軸芯が
    一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配設すると
    共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホールの端部
    同士を接続するホール接続導体を層と層との間に配設し
    て形成された第2の階段状スルーホールと、 前記第2の接地導体と前記第4の接地導体の中間に位置
    する前記誘電体層の各層に設けられる単位スルーホール
    を、積層方向に隣接する単位スルーホール同士の軸芯が
    一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配設すると
    共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホールの端部
    同士を接続するホール接続導体を層と層との間に配設し
    て形成された第3の階段状スルーホールとを備え、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体と
    は、前記第2及び第3の接地導体に設けられた透孔を通
    る前記第1の階段状スルーホールを介して接続され、 前記第1の接地導体と第3の接地導体とは、前記第2の
    階段状スルーホールを介して接続され、 前記第2の接地導体と第4の接地導体とは、前記第3の
    階段状スルーホールを介して接続されたことを特徴とす
    る層間接続構造。
  6. 【請求項6】 最上層に位置する第1の誘電体層と、前
    記第1の誘電体層から下層方向に順次積層された第2か
    ら第nの誘電体層と、 前記第1の誘電体層の上面に形成され、入射端子を有す
    る第1のストリップ導体と、 前記第1のストリップ導体より下層に位置する前記誘電
    体層の隣接する何れか2層の間に積層された第1の接地
    導体と、前記第1の接地導体より下層に位置する前記誘
    電体層の隣接する何れか2層の間、或いは前記第nの誘
    電体層の下面に積層された第2の接地導体と、 前記第1の接地導体と第2の接地導体の間に位置する前
    記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層され、出射
    端子を有し、且つ、前記出射端子が前記第1のストリッ
    プ導体の入射端子と異なる層間で略対向する第2のスト
    リップ導体と、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体の中
    間に位置する前記誘電体層の各層に設けられる単位スル
    ーホールを、積層方向に隣接する単位スルーホール同士
    の軸芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配
    設すると共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホー
    ルの端部同士を接続するホール接続導体を層と層との間
    に配設して形成された第1の階段状スルーホールと、 前記第1の接地導体と前記第2の接地導体の中間に位置
    する前記誘電体層の各層に設けられる単位スルーホール
    を、積層方向に隣接する単位スルーホール同士の軸芯が
    一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配設すると
    共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホールの端部
    同士を接続するホール接続導体を層と層との間に配設し
    て形成された第2の階段状スルーホールとを備え、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体と
    は、前記第1の接地導体に設けられた透孔を通る前記第
    1の階段状スルーホールを介して接続され、 前記第1の接地導体と第2の接地導体とは、前記第2の
    階段状スルーホールを介して接続されたことを特徴とす
    る層間接続構造。
  7. 【請求項7】 最上層に位置する第1の誘電体層と、前
    記第1の誘電体層から下層方向に順次積層された第2か
    ら第nの誘電体層と、 前記第1の誘電体層の上面に形成され、入射端子を有す
    る第1のストリップ導体と、 前記第1のストリップ導体より下層に位置する前記誘電
    体層の隣接する何れか2層の間に積層された第1の接地
    導体と、前記第1の接地導体より下層に位置する前記誘
    電体層の隣接する何れか2層の間に積層された第2の接
    地導体と、前記第2の接地導体より下層に位置する前記
    誘電体層の隣接する何れか2層の間、或いは前記第nの
    誘電体層の下面に積層された第3の接地導体と、 前記第2の接地導体と第3の接地導体の間に位置する前
    記誘電体層の隣接する何れか2層の間に積層され、出射
    端部を有し、且つ、前記出射端子が前記第1のストリッ
    プ導体の入射端子と異なる層間で略対向する第2のスト
    リップ導体と、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体の中
    間に位置する前記誘電体層の各層に設けられる単位スル
    ーホールを、積層方向に隣接する単位スルーホール同士
    の軸芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配
    設すると共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホー
    ルの端部同士を接続するホール接続導体を層と層との間
    に配設して形成された第1の階段状スルーホールと、 前記第1の接地導体と第2の接地導体の中間に位置する
    前記誘電体層の各層に設けられる単位スルーホールを、
    積層方向に隣接する単位スルーホール同士の軸芯が一致
    しないよう層方向に所定の間隔を置いて配設すると共
    に、積層方向に隣接する前記単位スルーホールの端部同
    士を接続するホール接続導体を層と層との間に配設して
    形成された第2の階段状スルーホール、或いは、前記第
    1の接地導体と第2の接地導体の中間に位置する前記誘
    電体層が1層の場合には当該1層の誘電体層に形成され
    た1層のスルーホールと、 前記第1の接地導体と第3の接地導体の中間に位置する
    前記誘電体層の各層に設けられる単位スルーホールを、
    積層方向に隣接する単位スルーホール同士の軸芯が一致
    しないよう層方向に所定の間隔を置いて配設すると共
    に、積層方向に隣接する前記単位スルーホールの端部同
    士を接続するホール接続導体を層と層との間に配設して
    形成された第3の階段状スルーホールとを備え、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体と
    は、前記第1及び第2の接地導体に設けられた透孔を通
    る前記第1の階段状スルーホールを介して接続され、 前記第1の接地導体と第2の接地導体とは、前記第2の
    階段状スルーホール或いは前記1層のスルーホールを介
    して接続され、 前記第1の接地導体と第3の接地導体とは、前記第3の
    階段状スルーホールを介して接続されたことを特徴とす
    る層間接続構造。
  8. 【請求項8】 最上層に位置する第1の誘電体層と、前
    記第1の誘電体層から下層方向に順次積層された第2か
    ら第nの誘電体層と、 前記第1の誘電体層の上面に形成され、入射端子を有す
    る第1のストリップ導体と、 前記第1のストリップ導体より下層に位置する前記誘電
    体層の隣接する何れか2層の間に積層された第1の接地
    導体と、前記第nの誘電体層の下面に積層され、出射端
    子を有し、且つ、前記出射端子が前記第1のストリップ
    導体の入射端子と異なる層間で略対向する第2のストリ
    ップ導体と、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体の中
    間に位置する前記誘電体層の各層に設けられる単位スル
    ーホールを、積層方向に隣接する単位スルーホール同士
    の軸芯が一致しないよう層方向に所定の間隔を置いて配
    設すると共に、積層方向に隣接する前記単位スルーホー
    ルの端部同士を接続するホール接続導体を層と層との間
    に配設して形成された第1の階段状スルーホールとを備
    え、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体と
    は、前記第1の接地導体に設けられた透孔を通る前記第
    1の階段状スルーホールを介して接続されたことを特徴
    とする層間接続構造。
  9. 【請求項9】 最上層に位置する第1の誘電体層と、前
    記第1の誘電体層から下層方向に順次積層された第2か
    ら第nの誘電体層と、 前記第1の誘電体層の上面に形成され、入射端子を有す
    る第1のストリップ導体と、 前記第1のストリップ導体より下層に位置する前記誘電
    体層の隣接する何れか2層の間に積層された第1の接地
    導体と、前記第1の接地導体より下層に位置する前記誘
    電体層の隣接する何れか2層の間に積層された第2の接
    地導体と、 前記第nの誘電体層の下面に積層され、出射端子を有
    し、且つ、前記出射端子が前記第1のストリップ導体の
    入射端子と異なる層間で略対向する第2のストリップ導
    体と、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体の中
    間に位置する前記誘電体層の各層に設けられ、上下方向
    に隣接するもの同士が所定の間隔を隔てて層方向に階段
    状に配置される単位スルーホールを、積層方向に隣接す
    る単位スルーホール同士の軸芯が一致しないよう層方向
    に所定の間隔を置いて配設すると共に、積層方向に隣接
    する前記単位スルーホールの端部同士を接続するホール
    接続導体を層と層との間に配設して形成された第1の階
    段状スルーホールと、 前記第1の接地導体と第2の接地導体の中間に位置する
    前記誘電体層の各層に設けられる単位スルーホールを、
    積層方向に隣接する単位スルーホール同士の軸芯が一致
    しないよう層方向に所定の間隔を置いて配設すると共
    に、積層方向に隣接する前記単位スルーホールの端部同
    士を接続するホール接続導体を層と層との間に配設して
    形成された第2の階段状スルーホール、或いは、前記第
    1の接地導体と第2の接地導体の中間に位置する前記誘
    電体層が1層の場合には当該1層の誘電体層に形成され
    た1層のスルーホールとを備え、 前記第1のストリップ導体と第2のストリップ導体と
    は、前記第1及び第2の接地導体に設けられた透孔を通
    る前記第1の階段状スルーホールを介して接続され、 前記第1の接地導体と第2の接地導体とは、前記第2の
    階段状スルーホール或いは前記1層のスルーホールを介
    して接続されたことを特徴とする層間接続構造。
  10. 【請求項10】 第2と第3の階段状スルーホールは、
    第1の階段状スルーホールを中央にして相対に配置され
    たことを特徴とする請求項5又は請求項7に記載の層間
    接続構造。
  11. 【請求項11】 第2と第3の階段状スルーホールの双
    方又は何れか一方は、第1の階段状スルーホールと略平
    行に配置されたことを特徴とする請求項5乃至請求項
    7、請求項9、請求項10の何れかに記載の層間接続構
    造。
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