JP2003023018A - 半導体チップハンドリング装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体チップハンドリング装置及び半導体装置の製造方法Info
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- JP2003023018A JP2003023018A JP2001208055A JP2001208055A JP2003023018A JP 2003023018 A JP2003023018 A JP 2003023018A JP 2001208055 A JP2001208055 A JP 2001208055A JP 2001208055 A JP2001208055 A JP 2001208055A JP 2003023018 A JP2003023018 A JP 2003023018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】半導体チップのハンドリング時に、チップの変
形を抑制すること。 【解決手段】金属製の箱状のヘッド101の外側底面に
セラミック基板102が設置されている。セラミック基
板102の表面に、温度に応じて粘着力が変化し、粘着
力により半導体チップ110を吸着する粘着材103が
突起状に複数設置されている。ヘッド101内の底面上
に、粘着材103を加熱するためのヒータ104が設け
られている。また、ヘッド101に送風機105が接続
されている。
形を抑制すること。 【解決手段】金属製の箱状のヘッド101の外側底面に
セラミック基板102が設置されている。セラミック基
板102の表面に、温度に応じて粘着力が変化し、粘着
力により半導体チップ110を吸着する粘着材103が
突起状に複数設置されている。ヘッド101内の底面上
に、粘着材103を加熱するためのヒータ104が設け
られている。また、ヘッド101に送風機105が接続
されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップの搬
送に用いられる半導体チップハンドリング装置及び半導
体装置の製造方法に関する。
送に用いられる半導体チップハンドリング装置及び半導
体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体チップの搬送には、図6に
示すような半導体チップハンドリング装置が用いられて
いた。図6において、110は半導体チップ、601は
ヘッド、602は吸着穴、603は真空ポンプである。
示すような半導体チップハンドリング装置が用いられて
いた。図6において、110は半導体チップ、601は
ヘッド、602は吸着穴、603は真空ポンプである。
【0003】この装置では、真空ポンプ603の動作に
よる真空吸着によって半導体チップ110をヘッド60
1に吸着させ、所望の場所で真空吸着を切って半導体チ
ップ110をヘッド601から外していた。半導体チッ
プの厚さが数100μmと厚い場合には、上述した装置
で特に問題が生じていなかった。
よる真空吸着によって半導体チップ110をヘッド60
1に吸着させ、所望の場所で真空吸着を切って半導体チ
ップ110をヘッド601から外していた。半導体チッ
プの厚さが数100μmと厚い場合には、上述した装置
で特に問題が生じていなかった。
【0004】近年、パッケージの小型化により、半導体
チップの厚さが100μm以下と薄くなってきており、
半導体チップの厚さが薄くなる傾向は更に強くなってき
ている。このため、従来用いられていた真空吸着による
ハンドリング方法において、吸着穴602部分で半導体
チップ110に大きな応力がかかって、半導体チップ1
10に変形が生じ、クラックが生じるという問題があっ
た。また、半導体チップ110にクラックが生じないま
でも、半導体チップ110の変形により素子及び絶縁膜
が劣化するという問題がある。
チップの厚さが100μm以下と薄くなってきており、
半導体チップの厚さが薄くなる傾向は更に強くなってき
ている。このため、従来用いられていた真空吸着による
ハンドリング方法において、吸着穴602部分で半導体
チップ110に大きな応力がかかって、半導体チップ1
10に変形が生じ、クラックが生じるという問題があっ
た。また、半導体チップ110にクラックが生じないま
でも、半導体チップ110の変形により素子及び絶縁膜
が劣化するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、真空
吸着による薄型化された半導体チップのハンドリングに
おいては、半導体チップの変形により、クラックが生じ
たり、素子及び絶縁膜が劣化したりするという問題があ
った。
吸着による薄型化された半導体チップのハンドリングに
おいては、半導体チップの変形により、クラックが生じ
たり、素子及び絶縁膜が劣化したりするという問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、半導体チップの搬送時に
チップに変形が生じることがない半導体チップハンドリ
ング装置及び半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
チップに変形が生じることがない半導体チップハンドリ
ング装置及び半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。
目的を達成するために以下のように構成されている。
【0008】(1)本発明に係わる半導体チップハンド
リング装置は、粘着力により半導体チップを接着する粘
着材と、前記半導体チップに対する前記粘着材の粘着力
を変化させて、該半導体チップの脱着を制御する脱着制
御機構とを具備してなることを特徴とする。
リング装置は、粘着力により半導体チップを接着する粘
着材と、前記半導体チップに対する前記粘着材の粘着力
を変化させて、該半導体チップの脱着を制御する脱着制
御機構とを具備してなることを特徴とする。
【0009】(2)本発明に係わる半導体チップハンド
リング装置は、温度により粘着力が変化し、粘着力に応
じて半導体チップの着脱が行われる粘着材と、この粘着
材の温度を制御する温度制御機構とを具備してなること
を特徴とする。
リング装置は、温度により粘着力が変化し、粘着力に応
じて半導体チップの着脱が行われる粘着材と、この粘着
材の温度を制御する温度制御機構とを具備してなること
を特徴とする。
【0010】(3)本発明に係わる半導体チップハンド
リング装置は、粘着力により半導体チップを接着する粘
着材と、この粘着材と前記半導体チップとの接触面積を
変化させ、該粘着材からの該半導体チップの脱着を制御
する脱着制御機構とを具備してなることを特徴とする。
リング装置は、粘着力により半導体チップを接着する粘
着材と、この粘着材と前記半導体チップとの接触面積を
変化させ、該粘着材からの該半導体チップの脱着を制御
する脱着制御機構とを具備してなることを特徴とする。
【0011】(4)本発明に係わる半導体装置の製造方
法は、第1の位置上に載置された半導体チップを粘着材
に接着させるステップと、前記粘着材に接着された前記
半導体チップを第2の位置上に移動させるステップと、
前記粘着材の粘着力を弱めることによって該粘着材から
前記半導体チップを外し、該半導体チップを第2の位置
上に載置するステップとを含むことを特徴とする。
法は、第1の位置上に載置された半導体チップを粘着材
に接着させるステップと、前記粘着材に接着された前記
半導体チップを第2の位置上に移動させるステップと、
前記粘着材の粘着力を弱めることによって該粘着材から
前記半導体チップを外し、該半導体チップを第2の位置
上に載置するステップとを含むことを特徴とする。
【0012】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。
の作用・効果を有する。
【0013】粘着材の粘着力の変化により、半導体チッ
プの脱着を制御することによって、半導体チップに変形
が生じることがないので、半導体チップにクラック等が
生じることがない。
プの脱着を制御することによって、半導体チップに変形
が生じることがないので、半導体チップにクラック等が
生じることがない。
【0014】温度により粘着力が変化する粘着材を用
い、温度を変化させて粘着力が高い状態で半導体チップ
を接着し、温度を変化させて粘着力を弱くすることで接
着している半導体チップを脱離させることが可能とな
る。
い、温度を変化させて粘着力が高い状態で半導体チップ
を接着し、温度を変化させて粘着力を弱くすることで接
着している半導体チップを脱離させることが可能とな
る。
【0015】半導体チップに対する粘着材の接触面積を
変化させることにより、半導体チップに対する粘着力を
変えることができる。その結果、粘着力が高い状態で半
導体チップを接着し、粘着力を弱くすることで接着して
いる半導体チップを脱離させることが可能となる。
変化させることにより、半導体チップに対する粘着力を
変えることができる。その結果、粘着力が高い状態で半
導体チップを接着し、粘着力を弱くすることで接着して
いる半導体チップを脱離させることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0017】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係わる半導体チップハンドリング装置の概
略構成を示す図である。
の実施形態に係わる半導体チップハンドリング装置の概
略構成を示す図である。
【0018】図1に示すように、金属製の箱状のヘッド
101の外側底面に厚さ1mmのセラミック基板102
が設置されている。セラミック基板102の表面に、温
度に応じて粘着力が変化し、粘着力に応じて半導体チッ
プ110の脱着が行われる粘着材103が複数設置され
ている。粘着材103は、セラミック基板102表面に
対して突起状に形成されている。粘着材103は、低温
時に比べ高温時の粘着力が高くなる。粘着材103の粘
着特性としては、例えば50℃程度で粘着力が最も強
く、室温程度で粘着力が弱い。粘着材103の大きさ
は、径1〜4mm、高さ0.5〜1mmである。粘着材
103の材料としては、アクリルをベースとする樹脂、
或いはシリコーンが用いられる。
101の外側底面に厚さ1mmのセラミック基板102
が設置されている。セラミック基板102の表面に、温
度に応じて粘着力が変化し、粘着力に応じて半導体チッ
プ110の脱着が行われる粘着材103が複数設置され
ている。粘着材103は、セラミック基板102表面に
対して突起状に形成されている。粘着材103は、低温
時に比べ高温時の粘着力が高くなる。粘着材103の粘
着特性としては、例えば50℃程度で粘着力が最も強
く、室温程度で粘着力が弱い。粘着材103の大きさ
は、径1〜4mm、高さ0.5〜1mmである。粘着材
103の材料としては、アクリルをベースとする樹脂、
或いはシリコーンが用いられる。
【0019】箱状のヘッド101内の底面上に、粘着材
103を加熱するためのヒータ(温度制御機構)104
が設けられている。また、ヘッド101に送風機105
(温度制御機構)が接続されている。送風機105から
送られた風によりヘッド101の温度が下げられること
により、粘着材103の温度が低下する。
103を加熱するためのヒータ(温度制御機構)104
が設けられている。また、ヘッド101に送風機105
(温度制御機構)が接続されている。送風機105から
送られた風によりヘッド101の温度が下げられること
により、粘着材103の温度が低下する。
【0020】ヘッド101は、ヘッドを任意の位置に動
かすことができる搬送部106に接続されている。ヒー
タ104,送風機105,搬送部106の動作は、制御
部107によって制御される。
かすことができる搬送部106に接続されている。ヒー
タ104,送風機105,搬送部106の動作は、制御
部107によって制御される。
【0021】この半導体チップハンドリング装置を用い
た半導体チップのハンドリングについて図2(a)〜
(c)を参照して説明する。なお、図2においては、搬
送部106及び制御部107の図示を省略している。図
2(a)に示すように、テープ(第1の位置)111上
にチップ110が固定されている。このチップ110
は、例えば素子が形成された半導体ウェハを裏面研削し
て100μm以下に薄型化した後にダイシングを行った
ものである。また、チップ110を固定しているテープ
111は、UV照射等により接着力を落とした状態にし
ている。
た半導体チップのハンドリングについて図2(a)〜
(c)を参照して説明する。なお、図2においては、搬
送部106及び制御部107の図示を省略している。図
2(a)に示すように、テープ(第1の位置)111上
にチップ110が固定されている。このチップ110
は、例えば素子が形成された半導体ウェハを裏面研削し
て100μm以下に薄型化した後にダイシングを行った
ものである。また、チップ110を固定しているテープ
111は、UV照射等により接着力を落とした状態にし
ている。
【0022】予め、ヒータ104により粘着材103を
加熱して、粘着材103の粘着力を高めた状態で、ヘッ
ド101をチップ110上に配置する。ヒータ104に
よる複数の粘着材103の加熱時、セラミック基板10
2が均熱板として働き、セラミック基板102表面に形
成された各粘着材103は略均一に加熱される。
加熱して、粘着材103の粘着力を高めた状態で、ヘッ
ド101をチップ110上に配置する。ヒータ104に
よる複数の粘着材103の加熱時、セラミック基板10
2が均熱板として働き、セラミック基板102表面に形
成された各粘着材103は略均一に加熱される。
【0023】ハンドリング装置100を半導体チップ1
10上に配置した後、粘着材103が半導体チップ11
0表面に接触するまでヘッド101を下降させた後、ヘ
ッド101を上昇させる。この時、粘着材103の粘着
力により、テープ111からハンドリング装置100に
チップ110を移すことができる。そして、図2(b)
に示すように、搬送部により半導体チップ110を接着
した状態でハンドリング装置100をトレー(第2の位
置)112上まで移動させる。
10上に配置した後、粘着材103が半導体チップ11
0表面に接触するまでヘッド101を下降させた後、ヘ
ッド101を上昇させる。この時、粘着材103の粘着
力により、テープ111からハンドリング装置100に
チップ110を移すことができる。そして、図2(b)
に示すように、搬送部により半導体チップ110を接着
した状態でハンドリング装置100をトレー(第2の位
置)112上まで移動させる。
【0024】チップ110をハンドリング装置100か
らトレー112に移す場合、ヒータ104をオフにする
と共に、送風機105を動作させてヘッド101内にド
ライエアを導入してヘッド101部分を冷却させる。こ
の時、粘着材103が冷却されることでその粘着力が弱
くなり、図2(c)に示すように、半導体チップ110
はトレー112に移る。なお、半導体チップの厚さが5
0μm以下と薄く軽い場合には、粘着力が弱くなっただ
けでは半導体チップ110の自重だけではハンドリング
装置100から外れない状況が生じることがある。この
ような場合には、トレー112の表面に、粘着材103
の弱くなった粘着力より強い粘着力をもつ粘着シートを
設置しておき、粘着力の差によってチップをトレーに受
け渡す。
らトレー112に移す場合、ヒータ104をオフにする
と共に、送風機105を動作させてヘッド101内にド
ライエアを導入してヘッド101部分を冷却させる。こ
の時、粘着材103が冷却されることでその粘着力が弱
くなり、図2(c)に示すように、半導体チップ110
はトレー112に移る。なお、半導体チップの厚さが5
0μm以下と薄く軽い場合には、粘着力が弱くなっただ
けでは半導体チップ110の自重だけではハンドリング
装置100から外れない状況が生じることがある。この
ような場合には、トレー112の表面に、粘着材103
の弱くなった粘着力より強い粘着力をもつ粘着シートを
設置しておき、粘着力の差によってチップをトレーに受
け渡す。
【0025】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、温度によって粘着力が変化する粘着材103によ
り、半導体チップ110を接着することにより、半導体
チップ110に変形が生じることがないので、クラック
等が生じることがない。また、粘着材103の温度を変
化させて粘着力を弱めることにより、容易に接着してい
る半導体チップ110を外すことができる。なお、粘着
材に変えて、熱可塑性の接着剤を用いても良い。
ば、温度によって粘着力が変化する粘着材103によ
り、半導体チップ110を接着することにより、半導体
チップ110に変形が生じることがないので、クラック
等が生じることがない。また、粘着材103の温度を変
化させて粘着力を弱めることにより、容易に接着してい
る半導体チップ110を外すことができる。なお、粘着
材に変えて、熱可塑性の接着剤を用いても良い。
【0026】また、このハンドリング装置はフリップチ
ップボンダ装置やチップボンダ装置に組み込んで良いこ
とは言うまでもなく、チップのマウントに用いても良好
な結果が得られた。これらボンダ装置に組み込む場合、
前述したトレー(第1の位置)上に載置された半導体チ
ップをガラスエポキシ基板(第2の位置)上に搬送す
る。或いは、前述したテープ(第1の位置)上に固定さ
れた半導体チップを、直接リードフレームやガラスエポ
キシ基板上に搬送する。さらには、テープ上で固定され
た半導体チップを一旦位置修正ステージまで搬送し、こ
の位置修正ステージでヘッドに対して半導体チップを所
望の位置関係に調整した後、リードフレームやガラスエ
ポキシ基板上に半導体チップを搬送することも可能であ
る。
ップボンダ装置やチップボンダ装置に組み込んで良いこ
とは言うまでもなく、チップのマウントに用いても良好
な結果が得られた。これらボンダ装置に組み込む場合、
前述したトレー(第1の位置)上に載置された半導体チ
ップをガラスエポキシ基板(第2の位置)上に搬送す
る。或いは、前述したテープ(第1の位置)上に固定さ
れた半導体チップを、直接リードフレームやガラスエポ
キシ基板上に搬送する。さらには、テープ上で固定され
た半導体チップを一旦位置修正ステージまで搬送し、こ
の位置修正ステージでヘッドに対して半導体チップを所
望の位置関係に調整した後、リードフレームやガラスエ
ポキシ基板上に半導体チップを搬送することも可能であ
る。
【0027】(第2の実施形態)本実施形態では、温度
制御部として、第1の実施形態と異なる実施の形態につ
いて説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係わ
る半導体チップハンドリング装置の概略構成を示す図で
ある。なお、図1と同一な部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図3に示すように、半導体チップハ
ンドリング装置200は、セラミック基板102に突起
状に設けられた粘着材103と、セラミック基板102
が張り付けられたペルチェ素子201と、ペルチェ素子
201に対して電流を供給する電源202と、ペルチェ
素子201に張り付けられた熱源(恒温熱源)203と
を具備する。熱源203は、それ自体の温度を常に一定
(50℃)にするように働く。
制御部として、第1の実施形態と異なる実施の形態につ
いて説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係わ
る半導体チップハンドリング装置の概略構成を示す図で
ある。なお、図1と同一な部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図3に示すように、半導体チップハ
ンドリング装置200は、セラミック基板102に突起
状に設けられた粘着材103と、セラミック基板102
が張り付けられたペルチェ素子201と、ペルチェ素子
201に対して電流を供給する電源202と、ペルチェ
素子201に張り付けられた熱源(恒温熱源)203と
を具備する。熱源203は、それ自体の温度を常に一定
(50℃)にするように働く。
【0028】熱源203は、熱源203を任意の位置に
動かすことができる搬送部106に接続されている。電
源202,搬送部106の動作は、制御部204によっ
て制御される。
動かすことができる搬送部106に接続されている。電
源202,搬送部106の動作は、制御部204によっ
て制御される。
【0029】本装置200では、制御部204により電
源202から供給されるペルチェ素子201の電流の向
きを切り替えることで、粘着材103を加熱又は冷却し
て、粘着材103の粘着力を変化させ、半導体チップ1
10の脱着を制御することが可能となる。
源202から供給されるペルチェ素子201の電流の向
きを切り替えることで、粘着材103を加熱又は冷却し
て、粘着材103の粘着力を変化させ、半導体チップ1
10の脱着を制御することが可能となる。
【0030】本実施形態のように、ペルチェ素子を用い
ることにより、第1の実施形態の装置に比べて、粘着材
の温度を素早く変えることができ、搬送作業にかかる時
間を短縮することができる。
ることにより、第1の実施形態の装置に比べて、粘着材
の温度を素早く変えることができ、搬送作業にかかる時
間を短縮することができる。
【0031】(第3の実施形態)図4は、本発明の第3
の実施形態に係わるハンドリング装置の概略構成を示す
図である。図4に示すように、本実施形態の半導体チッ
プハンドリング装置300における粘着材301は、支
持台302を介して、圧電効果により伸縮する圧電素子
303に接続されている。圧電素子303は、電源30
5から印加される電圧の向きに応じて伸縮する。圧電素
子303は、箱状のステージ304内部に固定されてい
る。箱状のステージ304には、圧電素子303の伸縮
により粘着材301が出入り可能なステージ穴304a
が設けられている。
の実施形態に係わるハンドリング装置の概略構成を示す
図である。図4に示すように、本実施形態の半導体チッ
プハンドリング装置300における粘着材301は、支
持台302を介して、圧電効果により伸縮する圧電素子
303に接続されている。圧電素子303は、電源30
5から印加される電圧の向きに応じて伸縮する。圧電素
子303は、箱状のステージ304内部に固定されてい
る。箱状のステージ304には、圧電素子303の伸縮
により粘着材301が出入り可能なステージ穴304a
が設けられている。
【0032】ステージ304は、ステージ304を任意
の位置に動かすことができる搬送部106に接続されて
いる。電源305,搬送部106の動作は、制御部30
6によって制御される。
の位置に動かすことができる搬送部106に接続されて
いる。電源305,搬送部106の動作は、制御部30
6によって制御される。
【0033】本装置300は、圧電素子303の伸縮に
より粘着材301が上下し、ステージ穴304aを通し
てステージ304から露出する粘着材301の大きさが
変わることで、粘着材301と半導体チップ110との
接触面積が変化するようになっている。
より粘着材301が上下し、ステージ穴304aを通し
てステージ304から露出する粘着材301の大きさが
変わることで、粘着材301と半導体チップ110との
接触面積が変化するようになっている。
【0034】本装置300に半導体チップ110を接着
させる場合、圧電素子303を伸ばして、ステージ穴3
04aから粘着材301をなるべく多く出し、半導体チ
ップ110に対する粘着材301の接触面積が大きく、
粘着力が大きくなるようにする。半導体チップ110に
対する粘着材301の粘着力が大きい状態で、粘着材3
01を半導体チップ110に接触させ、本装置300に
半導体チップ110を接着させる。
させる場合、圧電素子303を伸ばして、ステージ穴3
04aから粘着材301をなるべく多く出し、半導体チ
ップ110に対する粘着材301の接触面積が大きく、
粘着力が大きくなるようにする。半導体チップ110に
対する粘着材301の粘着力が大きい状態で、粘着材3
01を半導体チップ110に接触させ、本装置300に
半導体チップ110を接着させる。
【0035】半導体チップ110を本装置300から外
す場合には、圧電素子303を縮めて、ステージ穴30
4aから粘着材301を引っ込ませ、粘着材301と半
導体チップ110との接触面積を小さくし、粘着材30
1の粘着力を弱くすることで可能となる。なお、ステー
ジ穴304aは、半導体チップ110の変形にも関係す
るので、配置間隔を2mm以下、ステージ穴の径を1m
m以下にすることが好ましい。
す場合には、圧電素子303を縮めて、ステージ穴30
4aから粘着材301を引っ込ませ、粘着材301と半
導体チップ110との接触面積を小さくし、粘着材30
1の粘着力を弱くすることで可能となる。なお、ステー
ジ穴304aは、半導体チップ110の変形にも関係す
るので、配置間隔を2mm以下、ステージ穴の径を1m
m以下にすることが好ましい。
【0036】本実施形態の半導体チップハンドリング装
置300によれば、粘着材301をステージ穴304a
から出入りさせて、粘着材301の粘着力を変化させて
半導体チップ110の脱着の制御を行っている。従っ
て、半導体チップ110に大きな応力が加わることがな
いので、半導体チップ110が変形することがなく、チ
ップ変形に起因するクラックや素子及び絶縁膜の劣化の
発生を抑制することができる。なお、本実施形態では、
粘着材の上下駆動を圧電素子で行っているが、例えば空
気圧や油圧を用いた伸縮機構等を用いても良い。
置300によれば、粘着材301をステージ穴304a
から出入りさせて、粘着材301の粘着力を変化させて
半導体チップ110の脱着の制御を行っている。従っ
て、半導体チップ110に大きな応力が加わることがな
いので、半導体チップ110が変形することがなく、チ
ップ変形に起因するクラックや素子及び絶縁膜の劣化の
発生を抑制することができる。なお、本実施形態では、
粘着材の上下駆動を圧電素子で行っているが、例えば空
気圧や油圧を用いた伸縮機構等を用いても良い。
【0037】(第4の実施形態)図5は、本発明の第4
の実施形態に係わる半導体チップハンドリング装置の概
略構成を示す図である。図5(a)、(b)に示すよう
に、半導体チップ110と接触する側の面に溝402が
設けられたヘッド401にシート状の粘着シート403
が設置されている。溝402はパイプ404を介して真
空ポンプ(脱着制御機構)405に接続されている。パ
イプ404にはリークバルブ(脱着制御機構)406が
設けられている。
の実施形態に係わる半導体チップハンドリング装置の概
略構成を示す図である。図5(a)、(b)に示すよう
に、半導体チップ110と接触する側の面に溝402が
設けられたヘッド401にシート状の粘着シート403
が設置されている。溝402はパイプ404を介して真
空ポンプ(脱着制御機構)405に接続されている。パ
イプ404にはリークバルブ(脱着制御機構)406が
設けられている。
【0038】ヘッド401は、ヘッド401を任意の位
置に動かすことができる搬送部106に接続されてい
る。真空ポンプ405,リークバルブ406及び搬送部
106の動作は、制御部407によって制御される。
置に動かすことができる搬送部106に接続されてい
る。真空ポンプ405,リークバルブ406及び搬送部
106の動作は、制御部407によって制御される。
【0039】粘着シート403で蓋がされた状態の溝4
02内の圧力は、真空ポンプ405及びリークバルブ4
06を用いて制御される。本装置400に半導体チップ
110を接着させる場合、図5(a)に示すように、リ
ークバルブ406を開き、溝402内の圧力と外圧とを
等しくし、粘着シート403表面をほぼ平滑にする。粘
着シート403表面が平滑な状態で粘着シート403に
半導体チップ110を接触させた場合、粘着シート40
3と半導体チップ110との接触面積が大きく、半導体
チップ110全体にかかる粘着力は強くなる。その結
果、粘着シート403に半導体チップ110を接着させ
ることができる。
02内の圧力は、真空ポンプ405及びリークバルブ4
06を用いて制御される。本装置400に半導体チップ
110を接着させる場合、図5(a)に示すように、リ
ークバルブ406を開き、溝402内の圧力と外圧とを
等しくし、粘着シート403表面をほぼ平滑にする。粘
着シート403表面が平滑な状態で粘着シート403に
半導体チップ110を接触させた場合、粘着シート40
3と半導体チップ110との接触面積が大きく、半導体
チップ110全体にかかる粘着力は強くなる。その結
果、粘着シート403に半導体チップ110を接着させ
ることができる。
【0040】半導体チップ110を本装置400から外
す場合、リークバルブ406を閉じると共に、真空ポン
プ405を動作させ、溝402内の圧力は外圧に比べて
低くし、粘着シート403表面に凹凸を形成する。粘着
シート403表面に凹凸があると、粘着シート403と
半導体チップ110との接触面積が小さくなり、半導体
チップ110全体にかかる粘着力は弱くなって、半導体
チップ110が粘着シート403から外れる。
す場合、リークバルブ406を閉じると共に、真空ポン
プ405を動作させ、溝402内の圧力は外圧に比べて
低くし、粘着シート403表面に凹凸を形成する。粘着
シート403表面に凹凸があると、粘着シート403と
半導体チップ110との接触面積が小さくなり、半導体
チップ110全体にかかる粘着力は弱くなって、半導体
チップ110が粘着シート403から外れる。
【0041】本実施形態の半導体チップハンドリング装
置400によれば、溝402内部の圧力を変化させて、
粘着シート403と半導体チップ110との接触面積を
変えることによって、半導体チップ110の脱着の制御
を行っている。従って、半導体チップ110に大きな応
力が加わることがないので、半導体チップ110が変形
することがなく、チップ変形に起因するクラックや素子
及び絶縁膜の劣化の発生を抑制することができる。
置400によれば、溝402内部の圧力を変化させて、
粘着シート403と半導体チップ110との接触面積を
変えることによって、半導体チップ110の脱着の制御
を行っている。従って、半導体チップ110に大きな応
力が加わることがないので、半導体チップ110が変形
することがなく、チップ変形に起因するクラックや素子
及び絶縁膜の劣化の発生を抑制することができる。
【0042】なお、本実施形態では、溝内を減圧して粘
着シートと半導体チップとの接触面積を変化させたが、
溝内を加圧して粘着シートと半導体チップとの接触面積
を変化させることも可能である。
着シートと半導体チップとの接触面積を変化させたが、
溝内を加圧して粘着シートと半導体チップとの接触面積
を変化させることも可能である。
【0043】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することが可能である。
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、粘
着材の粘着力の変化により、半導体チップの脱着を制御
することによって、半導体チップに変形が生じることが
ないので、半導体チップにクラック等が生じることがな
い。
着材の粘着力の変化により、半導体チップの脱着を制御
することによって、半導体チップに変形が生じることが
ないので、半導体チップにクラック等が生じることがな
い。
【図1】第1の実施形態に係わる半導体チップハンドリ
ング装置の概略構成を示す図。
ング装置の概略構成を示す図。
【図2】図1に示す半導体チップハンドリング装置の使
用法の説明に用いる図。
用法の説明に用いる図。
【図3】第2の実施形態に係わる半導体チップハンドリ
ング装置の概略構成を示す図。
ング装置の概略構成を示す図。
【図4】第3の実施形態に係わる半導体チップハンドリ
ング装置の概略構成を示す図。
ング装置の概略構成を示す図。
【図5】第4の実施形態に係わる半導体チップハンドリ
ング装置の概略構成を示す図。
ング装置の概略構成を示す図。
【図6】従来の半導体チップハンドリング装置の概略構
成を示す図。
成を示す図。
100…ハンドリング装置
101…ヘッド
102…セラミック基板
103…粘着材
104…ヒータ
105…送風機
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 奥村 勝弥
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株
式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン
ター内
Claims (7)
- 【請求項1】粘着力により半導体チップを接着する粘着
材と、 前記半導体チップに対する前記粘着材の粘着力を変化さ
せて、該半導体チップの脱着を制御する脱着制御機構と
を具備してなることを特徴とする半導体チップハンドリ
ング装置。 - 【請求項2】温度により粘着力が変化し、粘着力に応じ
て半導体チップの着脱が行われる粘着材と、 この粘着材の温度を制御する温度制御機構とを具備して
なることを特徴とする半導体チップハンドリング装置。 - 【請求項3】前記粘着材が、突起形状を有していること
を特徴とする請求項2に記載の半導体チップハンドリン
グ装置。 - 【請求項4】前記温度制御機構が、恒温熱源と、この恒
温熱源に接触するペルチェ素子とから構成されているこ
とを特徴とする請求項2に記載の半導体チップハンドリ
ング装置。 - 【請求項5】粘着力により半導体チップを接着する粘着
材と、 この粘着材と前記半導体チップとの接触面積を変化さ
せ、該粘着材からの該半導体チップの脱着を制御する脱
着制御機構とを具備してなることを特徴とする半導体チ
ップハンドリング装置。 - 【請求項6】第1の位置上に載置された半導体チップを
粘着材に接着させるステップと、 前記粘着材に接着された前記半導体チップを第2の位置
上に移動させるステップと、 前記粘着材の粘着力を弱めることによって該粘着材から
前記半導体チップを外し、該半導体チップを第2の位置
上に載置するステップとを含むことを特徴とする半導体
装置の製造方法。 - 【請求項7】前記半導体チップを第2の位置上に載置す
るステップは、半導体チップのマウントを行うステップ
であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の
製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001208055A JP2003023018A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 半導体チップハンドリング装置及び半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001208055A JP2003023018A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 半導体チップハンドリング装置及び半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003023018A true JP2003023018A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19043943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001208055A Pending JP2003023018A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 半導体チップハンドリング装置及び半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003023018A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019124685A1 (en) * | 2017-12-20 | 2019-06-27 | Lg Display Co., Ltd. | Transfer head assembly and led transfer apparatus |
-
2001
- 2001-07-09 JP JP2001208055A patent/JP2003023018A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019124685A1 (en) * | 2017-12-20 | 2019-06-27 | Lg Display Co., Ltd. | Transfer head assembly and led transfer apparatus |
KR20190074756A (ko) * | 2017-12-20 | 2019-06-28 | 엘지디스플레이 주식회사 | 이송 헤드 어셈블리 및 발광소자 이송장치 |
KR102430018B1 (ko) * | 2017-12-20 | 2022-08-05 | 엘지디스플레이 주식회사 | 이송 헤드 어셈블리 및 발광소자 이송장치 |
US11569409B2 (en) | 2017-12-20 | 2023-01-31 | Lg Display Co., Ltd. | Transfer head assembly and LED transfer apparatus |
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