JP2001308033A - ウエハ固定方法 - Google Patents

ウエハ固定方法

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JP2001308033A
JP2001308033A JP2000116695A JP2000116695A JP2001308033A JP 2001308033 A JP2001308033 A JP 2001308033A JP 2000116695 A JP2000116695 A JP 2000116695A JP 2000116695 A JP2000116695 A JP 2000116695A JP 2001308033 A JP2001308033 A JP 2001308033A
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wafer
dicing tape
fixing
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ring frame
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Masaya Nagao
尾 昌 哉 長
Hiroshi Saito
藤 博 斉
Kenji Kobayashi
林 賢 治 小
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    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
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    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/077Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
    • G06K19/07718Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being manufactured in a continuous process, e.g. using endless rolls

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハを破損することなく、高弾性率の粘着
剤層を有するダイシングテープ上に固定する方法を提供
すること。 【解決手段】 本発明に係るウエハの固定方法は、50
℃における弾性率が、1.0×104Pa以上である粘着剤層
を有するダイシングテープにウエハを固定する方法にお
いて、ウエハの回路面側の回路が形成されていない周囲
部分をテーブル上に吸着してウエハを固定するととも
に、該ウエハを囲む所定位置にリングフレームを載置
し、前記ダイシングテープの粘着剤層の弾性率が1.5×1
05Pa以下を示す温度までウエハを昇温し、前記ダイシ
ングテープを繰り出し、前記ダイシングテープの基材面
側からローラで押圧することにより、リングフレームお
よびウエハをダイシングテープ上に固定することを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ固定方法に
関し、さらに詳しくは極薄ウエハを破損することなくダ
イシングテープ上に固定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカードの普及が進み、さらな
る薄型化が望まれている。このため、従来は厚さが35
0μm程度であった半導体チップを、厚さ50〜100
μmあるいはそれ以下まで薄くする必要が生じている。
このような半導体チップは、ダイシングテープと呼ばれ
る粘着シートに、回路が形成された極薄ウエハを固定
し、必要とする加工(ダイシング等)を加えチップ化し
た後、ダイシングテープの裏面(基材側)から突き上げ
ピンにより突き上げることでピックアップされていた。
なお、ウエハをダイシングテープに固定する前に、ウエ
ハ回路面にパッシベーション膜のような有機膜が形成さ
れることがある。従来の比較的厚みのあるウエハでは、
回路面にパッシベーション膜を形成してもウエハの歪み
などは発生しなかった。
【0003】しかし、薄型化されたウエハの場合、パッ
シベーション膜が形成されると、膜とウエハの膨張率の
違いにより、ウエハが歪んでしまい、薄層加工後のウエ
ハの取扱いに困難が生じていた。一方、上記のダイシン
グテープの粘着剤としては、弾性率が比較的低い粘着剤
が用いられていた。弾性率が比較的低い粘着剤を用いた
粘着シートは貼付性には優れるものの、ウエハのダイシ
ング時に、ウエハの微小な振動を抑えることができず、
ウエハの切断面に欠け(チッピング)を発生させること
があった。このような欠けは、大きなものであれば回路
自体の破壊に及び、小さなものであっても、パッケージ
された後の経時変化でパッケージクラックのきっかけに
つながるおそれがある。
【0004】このため、現在では、高弾性率の粘着剤を
ダイシングテープに用いることが増えてきた。高弾性率
の粘着剤は、タック性(付着力)が弱く、歪みのあるウ
エハに対しては、強圧力を加えないと、歪みの反発力に
よりダイシングテープがウェハから部分的に剥離し空気
を捲き込んでしまうことがある。ところが、半導体ウエ
ハ、特に極薄ウエハは、極めて脆いため、強圧力が加え
られると容易に破損してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に鑑みてなされたものであって、ウエハを破
損することなく、高弾性率の粘着剤層を有するダイシン
グテープ上に固定する方法を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のウエ
ハの固定方法は、50℃における弾性率が、1.0×104
a以上である粘着剤層を有するダイシングテープにウエ
ハを固定する方法において、ウエハの回路面側の回路が
形成されていない周囲部分をテーブル上に吸着してウエ
ハを固定するとともに、該ウエハを囲む所定位置にリン
グフレームを載置し、前記ダイシングテープの粘着剤層
の弾性率が1.5×105Pa以下を示す温度までウエハを昇
温し、前記ダイシングテープを繰り出し、前記ダイシン
グテープの基材面側からローラで押圧することにより、
リングフレームおよびウエハをダイシングテープ上に固
定することを特徴としている。
【0007】また、本発明に係る第2のウエハ固定方法
は、50℃における弾性率が、1.0×104Pa以上である
粘着剤層を有するダイシングテープにウエハを固定する
方法において、前記ダイシングテープをリングフレーム
に貼着するとともに、ウエハの回路面側の回路が形成さ
れていない周囲部分をテーブル上に吸着してウエハを固
定し、リングフレームに貼付されたダイシングテープの
露出した粘着面を、ウエハ裏面に近接して対面するよう
に配置し、前記ダイシングテープの粘着剤層の弾性率が
1.5×105Pa以下を示す温度までウエハを昇温し、前記
ダイシングテープの基材面側からローラで押圧すること
により、リングフレームに貼付されたダイシングテープ
上にウエハを固定することを特徴としている。
【0008】このような本発明に係る第1および第2の
ウエハ固定方法においては、前記ウエハを前記ダイシン
グテープに固定する際に、前記テーブルが、前記ウエハ
に形成された回路面に接触しないように隔離されて配置
されていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながらさらに具体的に説明する。ウエハの厚みは特に
限定はされないが、極薄にまで研削されたものであって
も、本発明では好ましく使用できる。したがって、ウエ
ハの厚みは、通常は400μm以下、好ましくは30〜
200μm程度である。またその表面には常法により回
路が形成されてなる。
【0010】本発明に係る第1のウエハ固定方法におい
ては、まず図1に示したように、ウエハ20の回路面側
の回路が形成されていない周囲部分をウエハテーブル6
上に吸着してウエハ20を固定するとともに、ウエハテ
ーブル6の外方を囲むように配置されたリングフレーム
用テーブル22にリングフレーム1を載置する。なお、
ウエハ20の回路面には、必要に応じパッシベーション
膜が形成されていてもよい。パッシベーション膜は、ポ
リイミド等の有機膜や窒化ケイ素、酸化ケイ素等の無機
膜であり、半導体回路を物理的、電気的に保護するため
に形成される。パッシベーション膜の膜厚は、通常は、
1.0〜20μm程度である。極薄ウエハにウエハの素
材と異なる膨張率を有する有機膜のパッシベ―ション膜
を形成すると、極薄加工を施すとウエハに歪みや反りが
生じることがある。
【0011】リングフレーム1は、加工されるウエハ2
0よりも一回り大きい中空を有する円形または方形の金
属製治具であり、ダイシングテープ2を貼付してウエハ
の搬送、保管およびダイシング工程、ピックアップ工程
においてウエハまたはチップを固定するために用いられ
る。本実施例で用いられるダイシングテープ2は、図2
に示したように基材3と粘着剤層4とからなる。
【0012】基材3としては、特に限定はされないが、
たとえば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタ
ンフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、ア
イオノマー樹脂フィルム、エチレン・(メタ)アクリル
酸共重合体フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体フィルム等ならびに、これらの架橋フィ
ルムが用いられる。さらにこれらの積層フィルムであっ
てもよい。さらに必要に応じ、上記フィルムを着色した
フィルム、フッ素樹脂フィルム等を用いることができ
る。基材の厚さは、通常5〜300μmであり、好まし
くは10〜200μmである。
【0013】上記のダイシングシート2には、ダイシン
グ工程の終了後、基材面側からエネルギー線を照射され
ることがある。したがって、エネルギー線として紫外線
を用いる場合には、基材3は透明である必要がある。基
材面上に形成される粘着剤層4は、50℃における弾性
率が、1.0×104Pa以上、好ましくは4.0×104〜1.0×1
07Pa、さらに好ましくは5.0×104〜5.0×106Paの比
較的高弾性率の粘着剤からなることが好ましい。なお、
粘着剤がエネルギー線により硬化して粘着力が低下する
粘着剤からなる場合には、上記弾性率は、貼着時の状態
における粘着剤の弾性率を意味する。
【0014】一般に、ウエハのダイシング時には、摩擦
熱が発生し、粘着剤層の温度は50℃前後にまでなる。
50℃における弾性率が上記の範囲にあると、ダイシン
グ時に発生する振動が粘着剤層からウエハまで伝達しに
くくなり、ウエハを安定して保持できるため、チッピン
グを低減することができる。50℃未満における温度で
粘着剤層が高弾性であっても、50℃における弾性率が
上記範囲よりも小さければ、チッピングを低減する効果
は期待できない。
【0015】基材面上に形成される粘着剤層4は、上記
物性を満たす限り、種々の粘着剤から形成されうる。特
に、エネルギー線硬化型粘着剤が好ましく用いられる。
エネルギー線硬化型粘着剤としては、アクリルポリマー
などの重合体成分とウレタンアクリレートオリゴマーな
どのエネルギー線重合性成分とを主成分としてなる粘着
剤が主として用いられ、特開昭60−196956号公
報、特開昭60−223139号等の公報あるいは特願
2000−40873号に記載の例示の成分の組み合わ
せの中から適宜選択使用できる。
【0016】このような弾性率を必要とする粘着剤は、
上述のチッピング抑制のための粘着剤の他、ダイシング
ダイボンディング兼用の粘着剤があげられる。このよう
なダイシング・ダイボンディング兼用のテープは、チッ
プボンディングの際に位置合わせのため、タックが弱い
方が良い場合がある。この場合も、粘着剤層の弾性率は
前述の範囲の弾性率となる。このようなダイシング・ダ
イボンディング兼用の粘着剤は、従来用いられてきた各
種の粘着剤が特に制限されることなく用いられる。この
ようなダイシング・ダイボンディング用粘着剤は、基材
3上に剥離可能なように形成されている。
【0017】このようなダイシング・ダイボンディング
用粘着剤としては、従来たとえば特開平2−32181
号公報、特開平8−53655号公報、特開平8−23
9636号公報、特開平9−100450号公報、特開
平9−202872号公報等に記載されている、エネル
ギー線硬化型粘着成分と熱硬化型接着成分とを必須成分
とする粘着剤などを用いることができる。
【0018】上記のような粘着剤層4の厚みは、特に限
定はされないが、5〜100μm程度であるのが好まし
い。剥離シート23は、粘着剤層4を保護したり、ダイ
シングテープ2を搬送するためのキャリアとして使用さ
れている。剥離シート23はたとえばポリエチレンテレ
フタレートフィルムやポリプロピレンフィルム等のフィ
ルム基材に、シリコン樹脂のような剥離剤が塗布されて
いるものが好適に使用できるが、これに限定されること
なく、従来使用されている剥離シートが使用できる。
【0019】本発明に使用されるダイシングテープは、
剥離シートの剥離面全面に積層された形状であっても良
いが、ダイシングテープの形状を貼着されるリングフレ
ームの形状、大きさに合わせて抜き加工したプリカット
方式(実公平6−18383)としても良い。特に、図
1に記載の装置では、プリカット方式のダイシングテー
プが用いられる。
【0020】以下、本発明に係るウエハ固定方法を実施
するに好適な装置について説明する。図1に示したよう
に、ウエハ20を載置するためのウエハテーブル6は、
リング状に形成された一対のアッパーテーブル7および
アンダーテーブル8と、このアンダーテーブル8の下面
に配置されたベースプレート24と、軸部分9aを備え
たフランジ部材9とを有しており、この軸部分9aがベ
ースプレート24,アンダープレート8およびアッパー
プレート7に形成された中央貫通孔10内に挿通される
ことにより、これらのテーブル構成部材が位置決め固定
されている。
【0021】上記アッパーテーブル7の上面外周域に
は、ゴムなどから形成された環状の吸着パッド25が設
置され、この吸着パッド25上にウエハ20が支持され
る。この吸着パッド25には、所定間隔おきに多数の吸
引孔25aが形成されている。吸着パッド25の内径
は、ウエハ20の回路が形成されない外周部のみに当接
する大きさとなっており、また高さは、ダイシングテー
プ2の貼付の際の押圧によりウエハ20がテーブル6に
接触しない高さとなっている。これによりウエハ20に
形成された回路がどのような場合でも他の部材に接触し
ないようになっており、回路を破壊するおそれがない。
【0022】一方、アッパーテーブル7の下面には、環
状溝が形成され、この環状溝には縦溝7aが貫通して形
成されている。また、この環状溝は、周囲にシール部材
11,12が介装されることにより、減圧室13として
機能している。すなわち、図示しない減圧手段でこの減
圧室13内を減圧すると、縦溝7aを介してウエハ20
を吸引固定することができる。
【0023】他方、アンダーテーブル8の下面には、環
状凹所15が広範囲に亘って形成されており、この環状
凹所15内には、薄いドーナツ形状のヒータ16が図示
しない断熱材とともに収容されている。したがって、こ
のウエハテーブル6では、ヒータ16によりアッパーテ
ーブル7を通してウエハ20を昇温することができる。
また、このウエハテーブル6の下方には、図示しないス
プリングが介装されており、このスプリングにより、テ
ーブル6の上方から押圧力を受けたときに、全体が沈み
込み、ウエハ20に過大な負荷が加わらないように構成
されている。また、アッパーテーブル7の上方には、高
さ調整が可能な押圧ロール27とその側方にピールプレ
ート28とが設置され、ピールプレート28にはプリカ
ット方式のダイシングテープ2が貼着された剥離シート
23が巻回されているさらに、ウエハテーブル6の外周
域には、リングフレーム1を載置する別のテーブル22
が設置されている。そして、テーブル6およびこの別の
テーブル22は、図示しないスライド機構により、図中
矢印で示したように、水平方向に往復移動できるように
構成されている。
【0024】ウエハ20を固定するためのウエハ固定装
置は上記のように形成されているが、以下にその作用に
ついて説明する。ウエハ20をウエハテーブル6にセッ
トする場合、先ず、ウエハ20の回路が形成された面を
アッパーテーブル7に対面させ、回路が形成されていな
い外周部分を吸着パッド25上に載置する。この状態か
ら減圧室13内の空気を吸引すれば、多数の吸引孔25
aを一斉に吸引することができ、これにより、ウエハ2
0をアッパーテーブル7上に位置決め固定することがで
きる。ウエハの歪みはこの時の吸引によりある程度矯正
できる。なお、ヒータ16は、温度制御装置によって設
定温度に加熱されるよう制御され、ウエハ20はダイシ
ングテープ貼着前に所定温度まで昇温されている。
【0025】このようにしてウエハ20をウエハテーブ
ル6上にセットしたら、ダイシングテープ2を、ピール
プレート28により剥離シート23から剥離する。そし
て、これにより露出された粘着剤層4の一端をリングフ
レーム1に比較的大きな圧力をかけて貼着する。その
後、テーブル6およびテーブル22を、図1の左方向へ
スライドさせれば、ダイシングテープ2の上面側がロー
ラ27に押圧されて、粘着剤層4とウエハ20が接触す
る。ダイシングテープ2がウエハ20上にセットされる
と、昇温されたウエハ20の熱がダイシングテープ2の
粘着剤層を加温する。その結果、ダイシングテープ2の
ウエハ20への粘着力が強固とされる。粘着力の向上に
よりウエハ20の歪みによるダイシングテープ2の剥が
れが発生することがないので、貼着面に空気を噛み込ま
せることなくウェハ20をダイシングテープ2に固定す
ることができる。
【0026】貼着時のウエハ20の温度は、ダイシング
テープ2の粘着剤層の弾性率が、1.5×105Pa以下を示
す温度であり、好ましくは1.0×103〜1.0×105Paを示
す温度である。ウエハ20がこの温度であれば、ダイシ
ングテープ2がウエハ20に接触した瞬時にダイシング
テープ2の粘着剤が加温され貼着に必要な粘着力が得ら
れるようになる。
【0027】このように本発明によれば、極薄のウエハ
20を破損させることなく高弾性率のダイシングテープ
2に固定することができる。なお、図示していないが、
ダイシングテープ2は、ダイシングテープ供給用アンワ
インダーに巻回し、ここから供給することが好ましい。
また、剥離シート23は、剥離シート回収用のワインダ
ーにより巻き取られることが好ましい。さらに、ウエハ
20やリングフレーム1を所定のテーブル6,22にセ
ットするには、それぞれ供給用ストッカーを用意し、こ
こから自動供給することが好ましい。しかしながら、こ
れらは限定されるものではない。
【0028】また、上記のようにウエハ20の固定が終
了したら、その後、常法により、この貼着状態でウエハ
にダイシング、洗浄、乾燥の諸工程が加えられる。この
際、粘着剤層4によりウエハチップはダイシングテープ
2に充分に接着保持されているので、上記各工程の間に
ウエハチップが脱落することはない。また、ウエハチッ
プが充分に接着保持されているため、チッピングの発生
を抑制できる。
【0029】次に、各ウエハチップをダイシングテープ
2からピックアップして所定の基台上にマウンティング
する。また、粘着剤層4をダイボンディング兼用粘着剤
から形成した場合は、ピックアップ時に、チップ裏面に
粘着剤層が固着された形でチップをピックアップでき
る。この粘着剤層を介してチップを所定の基台上にマウ
ンティングできるので、別途マウンティング用接着剤を
塗布する工程を省略できる。
【0030】以上、本発明の第1のウェハ固定方法につ
いて説明したが、本発明はこの方法に何ら限定されな
い。例えば、上記第1のウエハ固定方法では、ウエハ2
0、リングフレーム1およびダイシングテープ2を同一
の工程の中で、略同時に接着しているが、第2のウエハ
固定方法においては図3に示す装置のように、予めリン
グフレーム1にダイシングテープ2を貼付した後、ウエ
ハ20及びダイシングテープ2を貼着したリングフレー
ム1を所定位置に載置して、ウエハ20の裏面にダイシ
ングテープ2を対面させ、ローラ27でダイシングテー
プ2の基材面を押圧してウエハ20にダイシングテープ
2を貼付することもできる。
【0031】このように、本発明では、予めダイシング
テープ2がリングフレーム1に固定されている場合であ
っても、あるいはダイシングテープ2がリングフレーム
1に固定されていない場合であっても適用可能である。
要は、ウエハ20が高弾性率のダイシングテープ2と接
着されるときに、ダイシングテープ2の粘着剤層4の弾
性率を、1.5×105Pa以下となるようにウエハを昇温す
ればよい。このようにすれば、常温ではタック力の弱い
高弾性率のダイシングテープに極薄のウエハ20を破損
することなく固定することができる。
【0032】また、上記実施例では、テーブル6および
テーブル22を横方向にスライドさせているが、これに
代え、テーブル6,22側を固定し、ローラ27を移動
させるようにしても良い。
【0033】
【実施例】以下、装置1(本発明の第1のウエハ固定方
法を説明する図1の装置)および装置2(本発明の第2
のウエハ固定方法を説明する図3の装置)を用いて極薄
ウエハをダイシングテープに固定したときの実験結果を
示す。<使用したウエハ>6インチ、厚さ150μmの
もので、回路を形成していない面の表面粗さは♯200
0である。また、ウエハの回路面には、ポリイミドのパ
ッシベーション膜を5μm形成した。なお、ウエハをフ
ラットな面に置いて、浮いている部分の最大高さを測っ
たウエハの反りは10mmであった。<使用したテープ
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】このような本発明によれば、極薄ウエハ
を破損することなくダイシングテープ上に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1のウエハ固定方法で使用さ
れた、ウエハ固定装置の断面図である。
【図2】図2は同実施例で採用されたダイシングテープ
の模式的断面図である。
【図3】図3は本発明の第2のウエハ固定方法で使用さ
れた、ウエハ固定装置の断面図である。
【符号の説明】
1…リングフレーム 2…ダイシングテープ 3…基材 4…粘着剤層 6…テーブル 20…ウエハ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50℃における弾性率が、1.0×104Pa
    以上である粘着剤層を有するダイシングテープにウエハ
    を固定する方法において、 ウエハの回路面側の回路が形成されていない周囲部分を
    テーブル上に吸着してウエハを固定するとともに、該ウ
    エハを囲む所定位置にリングフレームを載置し、 前記ダイシングテープの粘着剤層の弾性率が1.5×105
    a以下を示す温度までウエハを昇温し、 前記ダイシングテープを繰り出し、 前記ダイシングテープの基材面側からローラで押圧する
    ことにより、リングフレームおよびウエハをダイシング
    テープ上に固定するウエハ固定方法。
  2. 【請求項2】 前記ウエハを前記ダイシングテープに固
    定する際に、前記テーブルが、前記ウエハに形成された
    回路面に接触しないように隔離されて配置されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のウエハの固定方法。
  3. 【請求項3】 50℃における弾性率が、1.0×104Pa
    以上である粘着剤層を有するダイシングテープにウエハ
    を固定する方法において、 前記ダイシングテープをリングフレームに貼着するとと
    もに、 ウエハの回路面側の回路が形成されていない周囲部分を
    テーブル上に吸着してウエハを固定し、 リングフレームに貼付されたダイシングテープの露出し
    た粘着面を、ウエハ裏面に近接して対面するように配置
    し、 前記ダイシングテープの粘着剤層の弾性率が1.5×105
    a以下を示す温度までウエハを昇温し、 前記ダイシングテープの基材面側からローラで押圧する
    ことにより、リングフレームに貼付されたダイシングテ
    ープ上にウエハを固定するウエハ固定方法。
  4. 【請求項4】 前記ウエハを前記ダイシングテープに固
    定する際に、前記テーブルが、前記ウエハに形成された
    回路面に接触しないように隔離されて配置されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のウエハの固定方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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