JP2003022059A - マトリクス型表示装置およびマトリクス型表示装置の駆動方法 - Google Patents

マトリクス型表示装置およびマトリクス型表示装置の駆動方法

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JP2003022059A
JP2003022059A JP2001208537A JP2001208537A JP2003022059A JP 2003022059 A JP2003022059 A JP 2003022059A JP 2001208537 A JP2001208537 A JP 2001208537A JP 2001208537 A JP2001208537 A JP 2001208537A JP 2003022059 A JP2003022059 A JP 2003022059A
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gate
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JP2001208537A
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Ei Tomiyoshi
暎 冨吉
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データドライバーへの入力信号周波数の増加
によるEMIの悪化を抑制できるマトリクス型表示装置
を提供する。 【解決手段】 本表示装置では、ゲートラインを、1行
おきに、水平期間の2倍の期間だけONとするように走
査させる。さらに、表示データ信号から、ONとするゲ
ートラインに応じた信号だけを抜き出し、水平期間の2
倍の周期でデータドライバーに出力する。従って、本表
示装置では、同一のゲートラインをONとする期間、お
よび、表示データ信号をデータラインに与える周期を、
通常の2倍にできる。これにより、本表示装置では、デ
ータドライバーに対する表示データ信号の入力周期を2
倍に長くできる。従って、表示データ信号における入力
信号周波数の増加を抑制できるため、これに伴うEMI
の悪化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、格子状に配列され
たゲートラインとデータラインとの交点を画素として用
いる表示パネルを有するマトリクス型表示装置と、この
装置において用いられているマトリクス型表示装置の駆
動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置として、従来、TFT(Th
in Film Transistor)やMIM(Metal Insulator Meta
1 )素子などを用いた、いわゆるアクティブマトリクス
方式の液晶表示装置(AMLCD装置)が知られてい
る。
【0003】このようなAMLCD装置では、マトリク
ス配置された液晶セルを有する液晶パネル、液晶セルに
表示信号(映像信号)を与えるデータドライバー、表示
に使用する液晶セル(表示信号を与える先となる液晶セ
ル)を選択するゲートドライバーを備えている。また、
外部から入力される信号に基づいてこれらのドライバー
を駆動する、タイミングコントローラー(TMコントロ
ーラー)も備えられている。
【0004】図19は、一般的なAMLCD装置のTM
コントローラーに入力される信号(水平同期信号,表示
信号)と、TMコントローラーからデータドライバーへ
の出力信号(SSP,表示信号,LS)を示す波形図で
ある。これらのような信号を入力されたデータドライバ
ーは、SSPを基準として、SCK信号(データドライ
バー用のクロック信号;図示せず)に従って、データを
サンプリングし始める。
【0005】そして、データドライバーは、1水平同期
信号分の表示信号(表示データ)をサンプリングし終え
たあと、LSの入力により、サンプリングされた表示信
号に対応する液晶駆動用電圧をデータラインに出力す
る。このように、SSPおよびLSは、1水平同期信号
周期(1[HS];1水平期間)に、1回だけ出力され
るように設定されている。
【0006】また、図20は、TMコントローラーに入
力される信号(水平同期信号,表示信号)、TMコント
ローラーからゲートドライバーへの出力信号(GSP,
GCK)、ゲートドライバーから液晶パネルのゲート線
に出力される信号(ゲートライン出力)、および、TM
コントローラーからデータドライバーに出力される表示
データ信号(入力データ)を示す波形図である。
【0007】この図に示すように、TMコントローラー
は、ゲートドライバーに対して、垂直同期信号(図示せ
ず)の周期毎にGSPを1回だけ出力する一方、水平同
期信号の周期(HS)毎にGCKを1回だけ出力するよ
うになっている。
【0008】すなわち、TMコントローラーは、データ
ドライバーに対する1番目のゲートライン(G1ライ
ン)用のデータ送信が完了する時点付近に、GSP・G
CKのパルスを出力する。そして、それを受け取ったゲ
ートドライバーが、G1ラインにTFTをONするため
の電圧を出力する。これにより、G1ライン上のTFT
がON状態となり、データラインから伝達される表示信
号の電圧を、液晶セルに充電する。
【0009】その後、TMコントローラーは、2番目の
ゲートライン(G2ライン)用のデータ送信が完了する
時点付近に、GCKのパルスを出力する。そして、これ
を受けたゲートドライバーが、G1ラインの出力をOF
Fレベルとするとともに、G2ラインの出力をONレベ
ルとするような動作をする。
【0010】これにより、G1ライン上のTFTは、O
FF状態となって液晶セルに充電された電圧を保持す
る。一方、G2ライン上のTFTがON状態となり、そ
の液晶セルに充電がなされる。これを繰り返すことによ
り、AMLCD装置では、液晶パネルの全域に対する表
示信号の充電・保持を行うようになっている。
【0011】さて、図20に示したような駆動方法、す
なわち、GCK信号(周期;1HS)の入る度に、液晶
充電にかかるゲートラインを順次的に遷移(シフト)し
てゆく駆動方法は、ノンインターレース駆動(あるいは
プログレッシブ駆動)と呼ばれる方法である。
【0012】また、ある垂直同期信号周期では奇数ゲー
トラインのみを充電(駆動)し、次の垂直同期信号周期
では偶数ゲートラインのみを充電するような駆動方法
を、インターレース駆動と呼ぶ。
【0013】インターレース駆動は、TV(televisio
n)等、入力信号自体がインターレースで送られてくる
場合に利用されるものである。一般的なインターレース
駆動では、GCKの周期を1HSとし、ゲートドライバ
ーにおいて駆動するライン(奇数ラインあるいは偶数ラ
イン)を切り替えるように設定されている。なお、イン
ターレース駆動のAMLCD装置については、例えば、
特開平3−91717号公報や、特開平6−95071
号公報に開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来の駆動方法では、ノンインターレース駆動であ
っても、また、インターレース駆動であっても、TMコ
ントローラーは、データドライバーに対し、1HSの間
に表示データ信号を出力することとなる。一方、この1
HSは、ゲートライン数を増加させて表示画像を高精細
とするにつれて、短くなるものである。
【0015】従って、表示画像を高精細とする場合、T
Mコントローラーからデータドライバーに入力されるS
CKや表示データ信号等の入力信号周波数が増加し、E
MI(Electro-Magnetic Interference )が悪化する傾
向にある。
【0016】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するために成されたものである。そして、その目的
は、高精細な画像を表示する場合でも、出力信号周波数
の増加によるEMIの悪化を抑制することの可能なマト
リクス型表示装置と、この装置において使用されている
マトリクス型表示装置の駆動方法とを提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のマトリクス型表示装置(本表示装置)
は、格子状に配列されたゲートラインとデータラインと
の交点を画素として用いる表示パネルを有するマトリク
ス型表示装置において、ONとするゲートラインを走査
するゲートドライバーと、入力された表示データ信号を
データラインに与えるデータドライバーと、ゲートドラ
イバーを制御して、ゲートラインを、n行おきに、水平
期間の(n+1)倍の期間だけONとするように走査さ
せるとともに(nは自然数)、表示データ信号からON
とするゲートラインに応じた信号だけを抜き出し、水平
期間の(n+1)倍の周期でデータドライバーに出力す
る制御部とを有していることを特徴としている。
【0018】本表示装置は、TVや携帯電話,モバイル
装置,パーソナルコンピューター等の表示画面として用
いられる、マトリクス型の表示装置である。そして、本
表示装置における表示パネルは、互いに略平行に配列さ
れた複数のゲートラインと、同じく互いに略平行に配列
された複数のデータラインとを有している。
【0019】また、これらゲートラインとデータライン
とは、互いに交差するように格子状に配置されている。
そして、本表示装置では、ゲートラインとデータライン
との交差部位を、画素として用いるようになっている。
【0020】また、本表示装置では、ゲートドライバー
が、ONとするゲートラインを走査するようになってい
る。そして、データドライバーが、データラインに、O
N状態のゲートラインに応じた表示データ信号(例え
ば、ON状態のゲートラインの位置に応じた信号)を与
えるようになっている。
【0021】ここで、表示データ信号とは、表示にかか
る画素のもつ光(光量,色)を決める信号である。デー
タドライバーは、後述する制御部から入力された表示デ
ータ信号を、データラインに伝達するように設定されて
いる。また、ゲートラインをONとする、とは、表示デ
ータ信号を与える画素の属するゲートラインを決定する
動作である。すなわち、本表示装置では、各ゲートライ
ンを順にON状態としながら表示データ信号を変えて行
くことで、表示パネル内の全画素を用いた画像表示を行
うようになっている。
【0022】なお、表示データ信号は、外部から本表示
装置に入力されるものであり、各ゲートラインに応じた
信号を順に連ねてなるノンインターレース駆動用の信号
である。また、この表示データ信号の入力周期(1つの
ゲートラインに応じた信号を入力するために要する期
間)は、1水平期間である。すなわち、本表示装置に
は、各ゲートラインに応じた表示データ信号が、1水平
期間ごとに、次々と送られてくるように設定されてい
る。
【0023】また、上記したように、本表示装置は、ゲ
ートドライバーおよびデータドライバーを制御するため
の制御部を有している。そして、特に、本表示装置で
は、この制御部が、ノンインターレース駆動用の表示デ
ータ信号を用いて、n行おきのインターレース駆動を行
うように設定されている。
【0024】すなわち、制御部は、ゲートドライバーを
制御して、ゲートラインを、n行おきに、水平期間の
(n+1)倍の期間だけONとするように走査させるよ
うになっている(nは自然数)。さらに、制御部は、外
部から入力される表示データ信号から、ONとするゲー
トラインに応じた信号だけを抜き出す(間引く)ように
なっている。そして、抜き出した信号を、水平期間の
(n+1)倍の周期でデータドライバーに出力するよう
に設定されている。
【0025】従って、本表示装置では、ゲートドライバ
ーが、ノンインターレース駆動を行う場合(通常時)に
比して(n+1)倍の期間、同一のゲートラインをON
とするようになる。そして、データドライバーが、1つ
のゲートラインに応じた表示データ信号を、通常時の
(n+1)倍の期間、データラインに与えることとな
る。
【0026】これにより、本表示装置では、高精細な画
像用の、入力周期(水平期間)の短い表示データ信号を
用いた画像表示を行う場合(このような表示データ信号
の入力を受けた場合)でも、データドライバーに対する
表示データ信号の入力周期を(n+1)倍に長くでき
る。このため、表示データ信号における入力信号周波数
の増加を抑制できるため、この増加に伴うEMIの悪化
を防止することが可能となる。
【0027】なお、制御部は、表示パネルにおける全ゲ
ートラインをn行おきにONとするように走査させて画
像表示を行った後、次の画像表示(次に送られてくる表
示データ信号を用いた画像表示)では、先の表示に使用
したゲートラインに隣接するゲートライン(先の表示に
おいてとばされたゲートライン)を用いての画像表示を
行うように設定されていることが好ましい。このように
設定すれば、表示データ信号に応じた自然な画像表示を
行える。
【0028】また、本表示装置における表示パネルとし
ては、例えば、液晶パネルを用いることが可能である。
なお、液晶パネルを用いる場合、本表示装置では、液晶
の充電期間(1つのゲートラインをONとしている期
間)を1水平期間の(n+1)倍に長くできる。従っ
て、水平期間の短い高精細画像を表示する場合でも、液
晶の充電時間を十分に確保することが可能となる。
【0029】また、表示データ信号が、パーソナルコン
ピューター等の情報処理装置においてテレビジョン用の
画像(TV画像)を表示させるための信号である場合、
nを1とすることで、自然な表示を行うことが可能とな
る。
【0030】すなわち、このような信号は、テレビジョ
ン用のインターレース信号を2組重ねたインターレース
信号となっている。従って、このようなインターレース
信号を表示データ信号とした場合、nを1として画像表
示を行うことで、本表示装置によって通常のTV画像を
表示することが可能となる。
【0031】また、nを1とする場合、本表示装置で
は、ゲートドライバーを、表示パネルにおいて奇数番目
に並んでいるゲートライン(奇数ライン)を順に走査す
る第1ゲートドライバーと、同じく偶数番目に並んでい
るゲートライン(偶数ライン)を順に走査する第2ゲー
トドライバーとから構成してもよい。また、この場合、
制御部は、第1・第2ゲートドライバーを制御して、全
奇数ラインおよび全偶数ラインを交互にONとするよう
に走査させるように設定されていることが好ましい。
【0032】このように構成すれば、制御部によるゲー
トドライバーの制御を容易なものとできる。さらに、ゲ
ートドライバーとして、インターレース駆動を行えるも
のを用いる必要がない(例えば、ゲートドライバーをシ
フトレジスタから構成できる)。従って、本表示装置の
製造コストを低減できる。
【0033】また、本発明のマトリクス型表示装置の駆
動方法は、格子状に配列されたゲートラインとデータラ
インとの交点を画素として用いる表示パネルを有するマ
トリクス型表示装置の駆動方法において、ゲートライン
を、n行おきに、水平期間の(n+1)倍の期間だけO
Nとするように走査させるとともに(nは自然数)、表
示データ信号からONとするゲートラインに応じた信号
だけを抜き出し、水平期間の(n+1)倍の周期でデー
タドライバーに出力するようになっていることを特徴と
する方法である。
【0034】この駆動方法は、上記した本表示装置にお
いて用いられている方法である。この方法によれば、高
精細な画像用の、入力周期(水平期間)の短い表示デー
タ信号の入力を受けた場合でも、表示データ信号の入力
周期を(n+1)倍に長くできる。このため、表示デー
タ信号の入力信号周波数の増加に伴うEMIの悪化を抑
制できる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について説
明する。図2は、本実施の形態にかかるアクティブマト
リクス型液晶表示装置(本表示装置)の構成を示す説明
図である。この図に示すように、本表示装置は、液晶パ
ネル1,データドライバー2,ゲートドライバー3,タ
イミングコントローラー(TMコントローラー)4を備
えている。
【0036】液晶パネル(表示パネル)1は、マトリク
ス状に配置された液晶セルを有しており、これを用いて
画像表示を行うものである。図3は、この液晶パネル1
の構成を示す説明図である。この図に示すように、液晶
パネル1は、行方向に沿って平行に配列された複数のデ
ータライン11と、列方向に沿って平行に配列された複
数のゲートラインG1〜Gmとを有している。また、ラ
イン11・12は、液晶パネル1内において、互いに直
交するように格子状に配列されている。
【0037】そして、液晶パネル1では、これらライン
11・12の交差部分がマトリクス状に配列されてお
り、これらの交差部分に、液晶セルCxyが形成されて
いる。すなわち、液晶パネル1は、液晶セルCxyがマ
トリクス状に配置されている構成となっている。
【0038】図3に示すように、この液晶セルCxyに
は、対向電極VCOMおよびTFTxyが配置されてい
る。TFTxyは、液晶セルCxyを駆動するためのス
イッチであり、データライン11およびゲートラインG
1〜Gmに接続されている。そして、TFTxyは、ラ
イン11・12から入力される電圧信号に従って駆動さ
れるようになっている。
【0039】ゲートラインG1〜Gmは、TFTxyの
ゲートを切り替える(ON/OFFする)ための電圧信
号(ゲート信号)を伝達するための信号ラインである。
また、データライン11は、TFTxyを介して液晶セ
ルCxyに電圧を与えるための電圧信号(データ信号)
を伝達する信号ラインである。
【0040】また、ゲートドライバー3は、ゲートライ
ンG1〜Gmを駆動するためのドライバーである。そし
て、図2に示すように、TMコントローラー4からGS
P信号,GCK信号を入力し、これらに基づいてゲート
信号を生成してゲートラインG1〜Gmに送るものであ
る。
【0041】また、特に、ゲートドライバー3は、TM
コントローラー4から入力されるインターレース信号
(図示せず)に応じて、液晶パネル1をインターレース
駆動できるようになっている。なお、インターレース信
号とは、インターレース駆動を行うことをゲートドライ
バー3に指示するための信号である。また、インターレ
ース駆動の詳細な説明に関しては、一般的であるため割
愛する。
【0042】データドライバー2は、データライン11
を駆動するためのドライバーである。そして、TMコン
トローラー4からSSP信号,SCK信号,表示データ
信号(データ信号;映像信号),LS信号を入力し、こ
れらに基づいて電圧信号を生成してデータライン11に
出力するものである。
【0043】TMコントローラー(制御部)4は、Hs
ync信号,Vsync信号,表示データ信号,CK信
号を外部装置(パーソナルコンピューター等)から受け
取り、ドライバー2・3の入力信号仕様に合うように、
これらの信号を変換するものである。そして、TMコン
トローラー4は、このような変化によって上記したGS
P信号,GCK信号,SSP信号,SCK信号,表示デ
ータ信号,LS信号を生成し、ドライバー2・3に出力
するように設定されている。
【0044】ここで、上記した信号について説明する。
図4は、本表示装置のTMコントローラー4に入力され
る信号の例(VGA(Video Graphics Array)タイミン
グ)を示す説明図である。
【0045】この図に示すVsync信号,Hsync
信号は、それぞれ垂直同期信号,水平同期信号である。
また、表示データ信号は、本表示装置において表示され
る映像に応じた信号(映像信号)である。さらに、CK
信号は、本表示装置のクロック信号である。
【0046】そして、本表示装置では、Vsync信号
およびHsync信号によって、垂直方向の表示データ
信号領域(映像信号領域)が規定されるようになってい
る。また、Hsync信号とCK信号とに基づいて、水
平方向の表示データ信号領域が規定される。そして、本
表示装置では、これらの信号をTMコントローラー4に
入力することによって、液晶パネル1に所望の画像を表
示するように設定されている。
【0047】なお、TMコントローラー4からデータド
ライバー2に出力されるSCK信号は、データドライバ
ー2用のクロック信号である。また、以下では、水平同
期信号の周期(水平同期信号期間;水平期間)をHSと
する。さらに、垂直同期信号の周期(垂直同期信号期
間;垂直期間)をVSとする。
【0048】ここで、本表示装置の画像表示動作につい
て説明する。図18は、本表示装置の画像表示動作を説
明するための波形図である。本表示装置は、例えば60
Hzの周波数で外部から入力される表示データ信号(ノ
ンインターレース駆動用の表示データ信号)に基づい
て、液晶パネル1をインターレース駆動するようになっ
ている。
【0049】すなわち、本表示装置では、図18に示す
ように、入力された表示データ信号から、ゲートライン
G1〜Gmにおける奇数番目に並んでいるライン(奇数
ライン;G1,G3,…,Gm−1:mは液晶パネル1
の最終ライン数であり、一般的には偶数)に応じたデー
タだけを抜き出す。そして、奇数ラインだけをONとし
て、抜き出したデータを1VS内に表示する。
【0050】その後、次の1VS内において、ゲートラ
インG1〜Gmにおける偶数番目に並んでいるライン
(偶数ライン;G2,G4,G6,…Gm)に応じたデ
ータを、偶数ラインだけをONとして表示するように設
定されている。このように、本表示装置では、1つの完
全な画像を表示するための時間(フレーム)として、2
垂直期間(2VS)を費やすようになっている。
【0051】なお、以下では、図18に示すように、奇
数ラインだけをONとする期間(奇数ラインだけを駆動
する垂直期間)を奇数フィールドとする。一方、偶数ラ
インだけをONとする期間(偶数ラインを駆動する垂直
期間)を、偶数フィールドとする。
【0052】また、本表示装置における画像表示におい
て、隣接する奇数/偶数フィールドに用いる表示データ
(TMコントローラー4に入力される表示データ)は、
同一のデータ(1つの完全な表示データ)である必要は
ない。これは、TVのインターレースが奇数/偶数フィ
ールドで1つの完全な画像データを構成するわけではな
いことと同様である。
【0053】図1は、奇数フィールドにおける、TMコ
ントローラー4に入力される信号(水平同期信号,表示
データ信号)、TMコントローラー4からゲートドライ
バー3への出力信号(GSP,GCK)、ゲートドライ
バー3から液晶パネルのゲート線に出力される電圧信号
(ゲートライン出力)、および、TMコントローラー4
からデータドライバー2に出力される表示データ信号を
示す波形図である。
【0054】この図に示すように、TMコントローラー
4は、ゲートドライバー3に対して、垂直同期信号(図
示せず)の周期毎(1垂直期間毎)に、GSPを1回だ
け出力するようになっている。一方、TMコントローラ
ー4は、水平同期信号の2周期(2HS)毎に、GCK
を1回だけ出力するようになっている。さらに、TMコ
ントローラー4は、GCKとともに、ゲートドライバー
3に対し、奇数ラインだけを用いて液晶パネル1を駆動
することを指示するための奇数インターレース信号(図
示せず)を伝達する。
【0055】このようなタイミングでGSP,GCK,
奇数インターレース信号の入力を受けると、図1に示す
ように、ゲートドライバー3は、ゲートラインG1〜G
mにおける奇数ラインだけにONパルス(TFTxyを
ON状態とするゲート信号)を出力するようになる。
【0056】また、TMコントローラー4は、データド
ライバー2に対し、奇数ライン(1ライン目,3ライン
目,…)だけに応じた表示データ信号を、2HSの周期
で出力するようになっている。これにより、奇数フィー
ルドでの画像表示を行うことが可能となる。
【0057】また、図5は、図1と対となる波形図であ
り、偶数フィールドにおける、TMコントローラー4に
入力される信号(水平同期信号,表示データ信号)、T
Mコントローラー4からゲートドライバー3への出力信
号(GSP,GCK)、ゲートドライバー3から液晶パ
ネルのゲート線に出力される電圧信号(ゲートライン出
力)、および、TMコントローラー4からデータドライ
バー2に出力される表示データ信号を示す波形図であ
る。
【0058】この図に示すように、偶数フィールドにお
いても、TMコントローラー4は、ゲートドライバー3
に対して、垂直同期信号(図示せず)の周期毎に、GS
Pを1回だけ出力するようになっている。また、2HS
毎に、GCKを1回だけ出力するようになっている。さ
らに、TMコントローラー4は、GCKとともに、ゲー
トドライバー3に対し、偶数ラインだけを用いたインタ
ーレース駆動を行うことを指示するための偶数インター
レース信号(図示せず)を伝達する。
【0059】このようなタイミングでGSP,GCK,
インターレース信号の入力を受けると、ゲートドライバ
ー3は、図5に示すように、ゲートラインG1〜Gmに
おける偶数ラインだけにONパルスを出力するようにな
る。
【0060】また、TMコントローラー4は、データド
ライバー2に対し、偶数ライン(2ライン目,4ライン
目,…)だけに応じた表示データ信号を、2HSの周期
で出力するようになっている。これにより、偶数フィー
ルドにおける画像表示を行うことが可能となる。
【0061】次に、TMコントローラー4による表示デ
ータ信号の入出力処理について説明する。図7は、TM
コントローラー4に備えられた、表示データ信号の入出
力処理を行うためのデータ入出力部20を示すブロック
図である。この図に示すように、データ入出力部20
は、入力切替回路21,出力切替回路22,第1メモリ
ー23および第2メモリー24を備えている。
【0062】メモリー23・24は、TMコントローラ
ー4に入力される表示データ信号を一時的に蓄積するた
めの記憶部である。そして、これらメモリー23・24
は、1本のゲートラインに応じた表示データ信号(1本
のゲートラインをON状態としているときに、全データ
ライン11に伝達する表示データ信号)を記憶すること
が可能となっている。
【0063】入力切替回路(入力データ切り替え回路)
21は、スイッチ31・32のON/OFFを制御する
ことによって、入力される表示データ信号を、メモリー
23・24のいずれに蓄積するのかを切り替えるための
回路である。すなわち、入力切替回路21は、表示デー
タ信号の入力される本表示装置(TMコントローラー
4)の入力端子(図示せず)を、メモリー23・24の
いずれかと接続させる機能を有するものである。
【0064】また、出力切替回路(出力データ切り替え
回路)22は、スイッチ33・34のON/OFFを制
御することによって、データドライバー2に対し、メモ
リー23・24のいずれに蓄積されている表示データ信
号を出力するのか、を切り替えるための回路である。
【0065】ここで、奇数フィールドでは、TMコント
ローラー4(データ入出力部20)は、奇数ラインに応
じた表示データ信号のみをデータドライバー2に出力す
ることとなる。そこで、まず、1ライン目のデータが入
力され始めた時点で、入力切替回路21は、第1メモリ
ー23側のスイッチ31をONとする。これにより、第
1メモリー23に、1ライン目の表示データ信号(第1
データ信号)が蓄積される。なお、この蓄積作業は1H
Sで完了する。また、その後に送られてくる2ライン目
の表示データ信号は不要なため、入力切替回路21は、
スイッチ31・32をともにOFFとする。
【0066】また、第1データ信号の蓄積が完了した
後、出力切替回路22は、この表示データ信号をデータ
ドライバー2に出力するために、第1メモリー23側の
スイッチ33をONとする。これにより、第1メモリー
23から表示データが出力される。
【0067】ここで、第1メモリー23からの第1デー
タの読み出しには、2HSの時間をかけられる。従っ
て、TMコントローラー4では、第1メモリー23の出
力クロック(出力速度;読み出しクロック)を、単純
に、入力クロック(入力速度;は書き込みクロック)の
1/2の周波数とできる。
【0068】これにより、TMコントローラー4では、
データドライバー2に出力するSCK信号,SSP信
号,表示データ信号,LS信号の周波数(出力信号周波
数)を、単純に、外部から入力される表示データ信号お
よびCK信号の周波数(入力信号周波数)の1/2とで
きることとなる(すなわち、出力信号の周期を、入力信
号の2倍とできる)。
【0069】図6は、奇数フィールドにおける、TMコ
ントローラー4に入力される表示データ信号、および、
TMコントローラー4からデータドライバー2に対して
出力される各種信号(SSP信号,表示データ信号,L
S信号)の波形図である。
【0070】この図に示すように、外部からTMコント
ローラー4に対する第1データ信号の入力が完了した時
点で、TMコントローラー4は、データドライバー2に
対して、この第1データ信号を出力するようになってい
る。そして、第1データ信号を出力するタイミングに合
わせて、TMコントローラー4は、データドライバー2
に対してSSP信号を出力するように設定されている。
【0071】また、TMコントローラー4に対して3ラ
イン目の表示データ信号(第3データ信号)が入力され
始めるときには、まだ、第1メモリー23からデータド
ライバー2に対して、第1データ信号が出力されてい
る。
【0072】このため、TMコントローラー4では、入
力切替回路21が、第2メモリー24側のスイッチ32
をONとし、第2メモリー24に第3データ信号を蓄積
する。
【0073】また、第3データ信号の蓄積が完了するま
でには、データドライバー2に対する第1データ信号の
出力は終了している。そして、TMコントローラー4で
は、出力切替回路22が、第1データ信号の出力を終了
した時点で、スイッチ33・34をともにOFFとする
ようになっている。
【0074】その後、第2メモリー24に第3データを
蓄積し終えた時点で、出力切替回路22は、第2メモリ
ー24側のスイッチ34をONとする。そして、データ
ドライバー2に対して、第2メモリー24から第3デー
タ信号を出力し始める。
【0075】このように、TMコントローラー4では、
スイッチ31〜34を上記のように切り替えることで、
外部から入力される表示データから奇数ラインの表示デ
ータ信号のみを抜き出し、データドライバー2に出力す
ることが可能となっている。なお、偶数フィールドで
は、TMコントローラー4は、上記と同様の方法で、偶
数ラインのデータだけを選択的にメモリー23・24に
蓄積し、データドライバー2に出力してゆくこととな
る。
【0076】以上のように、本表示装置では、TMコン
トローラー4が、ノンインターレース駆動用の表示デー
タ信号を用いて、1行おきのインターレース駆動を行う
ように設定されている。
【0077】すなわち、TMコントローラー4は、ゲー
トドライバー3を制御して、ゲートラインG1〜Gm
を、1行おきに、水平期間の2倍の期間だけONとする
ように走査させるようになっている。さらに、TMコン
トローラー4は、外部から入力される表示データ信号か
ら、ONとするゲートラインに応じた信号だけを抜き出
す(間引く)ようになっている。そして、抜き出した信
号を、水平期間の2倍の周期でデータドライバー2に出
力するように設定されている。
【0078】従って、本表示装置では、ゲートドライバ
ー3が、ノンインターレース駆動を行う場合(通常時)
に比して2倍の期間、同一のゲートラインをONとする
ようになる。そして、データドライバー2が、1つのゲ
ートラインに応じた表示データ信号を、通常時の2倍の
期間、データライン11に与えることとなる。
【0079】これにより、本表示装置では、高精細な画
像用の、入力周期(水平期間)の短い表示データ信号を
用いた画像表示を行う場合(このような表示データ信号
の入力を受けた場合)でも、データドライバー2に対す
る表示データ信号の入力周期を2倍に長くできる。従っ
て、表示データ信号における入力信号周波数の増加を抑
制できるため、この増加に伴うEMIの悪化を防止する
ことが可能となる。
【0080】また、本表示装置では、液晶の充電期間
(1つのゲートラインをONとしている期間)を1水平
期間の2倍に長くできる。従って、水平期間の短い高精
細画像を表示する場合でも、液晶の充電時間を十分に確
保することが可能となっている。
【0081】なお、本実施の形態では、本表示装置が、
ゲートドライバー3を1つだけ備えるように説明してい
る。しかしながら、これに限らず、本表示装置に、ゲー
トドライバー3を複数個備えるようにしてもよい。
【0082】図8は、液晶パネル1の左右両側に、2つ
のゲートドライバー3a・3bを備えた構成を示す説明
図である。この構成では、ゲートドライバー(第1ゲー
トドライバー)3aが奇数ライン(G1,G3,…,G
m−1)に、ゲートドライバー(第2ゲートドライバ
ー)3bが偶数ライン(G2,G4,…,Gm)に接続
されている。
【0083】この構成では、TMコントローラー4は、
奇数フィールドにおいて、図1に示したGSP・GCK
をゲートドライバー3aに出力する。一方、偶数フィー
ルドにおいて、図5のようなGSPやGCKをゲートド
ライバー3bに出力するように設定される。また、表示
データ信号のデータ処理(データ入出力部20を用いた
処理)については、図2に示した構成と同様の処理とな
る。
【0084】これにより、図2の構成と同様に、ノンイ
ンターレースの表示データ信号を用いて、液晶パネル1
をインターレース駆動させることが可能となる。また、
この構成では、ゲートドライバー3a・3bは、ゲート
ドライバー3のように、インターレース駆動に対応した
ものである必要はない。これは、ゲートドライバー3a
・3bは、単なるシフトレジスタとして動作するだけ
で、液晶パネル1をインターレース駆動できるからであ
る。
【0085】また、本実施の形態では、本表示装置が、
GCK信号や、データドライバー2に入力するSCK信
号,SSP信号,表示データ信号,LS信号を、TMコ
ントローラー4に入力されるクロックの1/2の周波
数、すなわち、2HSの周期とするとしている。
【0086】しかしながら、本表示装置において、GC
K信号,SCK信号,SSP信号,表示データ信号,L
S信号の周期(出力信号周期)を、2HS以上、すなわ
ち、3HSや4HSとすることも可能である。
【0087】図9に、出力信号周期を3HSとした場合
の波形図を示す。この図に示すように、この場合、ゲー
トドライバー3は、2ライン飛ばしの駆動となり、1ラ
インの液晶充電時間は3HSとなる。また、データドラ
イバー2に入力される表示データ信号も、3HSかけて
送信される。
【0088】この結果、更に低消費電力や低EMIとな
ることを見込めるが、1画面を完成させるために、3垂
直同期信号周期(3フィールド)必要となる。
【0089】一般的に、1フィールドが30Hz程度以
下になると、人間の目で画像の飛びを確認できると言わ
れている。従って、この場合は、表示品位を悪化させな
いために、TMコントローラー4に入力される表示デー
タ信号(源信号)の周波数を上昇させることが好まし
い。すなわち、源信号を60Hzより速い周波数(例え
ば120Hz)とすれば、画質低下を招来することな
く、上記のような駆動を良好に行える。
【0090】従って、本表示装置では、源信号の周波
数,表示内容等に応じて出力信号周期(すなわち、1フ
レームを何フィールドに分割するのか)を決定し、表示
品位の劣化を防止することが好ましい。なお、本表示装
置は、CRT等と異なり、電圧保持タイプの画素を有す
る液晶パネル1によって画像表示を行っている。従っ
て、2HS単位でインターレース駆動しても、実使用上
問題はない。
【0091】また、本表示装置におけるデータライン1
1の駆動方法については、各データラインから順次的に
データ出力を行う点順次駆動であっても、また、各デー
タラインから一斉にデータ出力を行う線順次駆動であっ
ても、どちらでもかまわない。
【0092】また、本実施の形態では、TMコントロー
ラー4における表示データ信号の出力クロック(読み出
しクロック)の周波数を、入力クロック(書き込みクロ
ック)の1/2とするとしている。しかしながら、これ
に限らず、TMコントローラー4・データドライバー2
の構成を変更することで、出力クロックをさらに低減す
ることも可能である。
【0093】図10は、XGA(Extended Graphic Arr
ay)仕様での表示データ信号を示す説明図である。この
図に示すように、表示データ信号は、マトリクス状の画
素配列に応じたものとなっている。そして、XGA仕様
では、表示データ信号は、1024個(1024画素
分)の水平方向成分を有している(図中の数字は、水平
方向の画素番号)。また、垂直方向成分は、768個で
ある。
【0094】図11は、TMコントローラー4に入力さ
れる表示データ信号を示す説明図である。この図に示す
例では、TMコントローラー4に対し、1HS(1水平
同期信号周期)に1024画素分のデータが送信される
ようになっている。また、TMコントローラー4は、画
素毎に、8ビット(データ1〜8)にて表示データ信号
を受信するように設定されている。
【0095】また、TMコントローラー4は、1HSに
1024画素分のデータをデータドライバー2にそのま
ま出力する場合、図12に示すような表示データ信号を
データドライバー2に出力することとなる。
【0096】一方、TMコントローラー4およびデータ
ドライバー2を、16ビット信号を送受信できるように
構成する場合、TMコントローラー4は、図13に示す
ように、1〜1024の画素データを、奇数番目の画素
データと偶数番目の画素データとに分けて伝送できる。
【0097】そして、このような16ビットのデータ送
信と、図7に示したデータ入出力部20を用いたデータ
送信とを併用することで、TMコントローラー4からデ
ータドライバー2に出力される信号の周波数(出力クロ
ックの周波数)を、入力クロックの1/4とすることが
可能となる。
【0098】なお、この場合、1〜1024の画素デー
タの分割方法は、どのように設定してもかまわない。例
えば、TMコントローラー4は、1〜512と513〜
1024との画素データに分割して送信することもでき
る。
【0099】また、本実施の形態では、図7に示したよ
うに、TMコントローラー4におけるデータ入出力部2
0のメモリーとして、1本のゲートラインに応じた表示
データ信号を記憶できる2つのメモリー23・24を使
用している。しかしながら、これに限らず、図7に示し
たデータ入出力部20に代えて、TMコントローラー4
に、図14に示すような、4つのメモリーを有するデー
タ入出力部30を備えるようにしてもよい。
【0100】このデータ入出力部30は、図7に示した
データ入出力部20の構成において、メモリー23・2
4に代えてメモリーA1・A2,メモリーB1・B2を
備えるとともに、スイッチ41〜48を新たに有する構
成である。なお、メモリーA1・A2・B1・B2は、
1本のゲートラインに応じた表示データ信号の半分(半
ライン分)を記憶できる記憶装置である。
【0101】このデータ入出力部30を用いる場合、図
7における第1メモリー23に記憶させるべき表示デー
タ信号を、メモリーA1・A2に振り分けて記憶させる
こととなる。この場合のデータの振り分け方は、図13
に示したように、奇数の画素データと偶数の画素データ
とに分ける、あるいは、前半の画素データと後半の画素
データとに分ける等、どのような方法でもよい。
【0102】このように、データ入出力部30では、1
本のゲートラインに応じた表示データ信号を2つに分け
て記憶することで、データ入出力部20と同様に、表示
データ信号の出力クロック(読み出しクロック)の周波
数を、入力クロック(書き込みクロック)の1/2とで
きる。なお、TMコントローラー4のデータ入出力部に
備えるメモリー数は、2つあるいは4つに限らず、より
多くすることも可能である。
【0103】また、図7に示したデータ入出力部20で
は、メモリー23・24が、1本のゲートラインに応じ
た表示データ信号を記憶するようになっている。このた
め、データ入出力部20では、表示データ信号の入力を
終了した後に、データドライバー2への出力を行うこと
となる。
【0104】一方、図14に示したデータ入出力部30
において、1本のゲートラインに応じた表示データ信号
の前半をメモリーA1,後半をメモリーA2に記憶させ
る場合には、メモリーA1への入力が完了してメモリー
A2への入力を開始した時点で、メモリーA1から表示
データ信号を出力することが可能となる。
【0105】図15に、この場合の波形図を示す。この
図に示すように、この場合、各種信号は、図1に示した
波形よりも半ライン分(水平同期信号周期の1/2;1
/2HS)だけ前にずれている。すなわち、この場合に
は、データ入出力部30は、1本のゲートラインに応じ
た表示データ信号を記憶しながら、同時に、データドラ
イバー2に出力していることとなる。
【0106】また、このようなデータ入出力を実現する
ために、他の様々な手法を用いることが可能である。例
えば、TMコントローラー4のデータ入出力部に、デー
タの書き込み(入力)と読み出し(出力)とを同時に行
えるタイプのメモリーを備えるようにしてもよい。
【0107】また、本実施の形態では、本表示装置が、
それぞれ独立した構成のデータドライバー2,ゲートド
ライバー3およびTMコントローラー4を備えていると
している。しかしながら、これに限らず、TMコントロ
ーラー4を、データドライバー2内に組み込んだ構成と
するようにしてもよい。図16は、この構成を示す説明
図である。この図に示すように、この構成では、データ
ドライバー2が、TMコントローラー4と同様の機能を
有するTMコントローラー部2aを有するようになって
いる。なお、このTMコントローラー部2aは、ゲート
ドライバー3内に組み込むようにしてもよい。
【0108】さらに、図17に示すように、TMコント
ローラー4,データドライバー2,ゲートドライバー3
を本表示装置内の回路部分(ブロック)として、ひとま
とめにする構成も可能である。
【0109】図17に示すように、この構成では、デー
タドライバー2,ゲートドライバー3,TMコントロー
ラー4に代えて、これらと同等の機能を有するデータド
ライバー部5b,ゲートドライバー部5c,TMコント
ローラー部5aが一体形成された構成となっている。
【0110】また、本表示装置からTMコントローラー
4を省くとともに、データドライバー2においてデータ
処理を行うようにしてもよい。この構成では、データド
ライバー2内に、データ入出力部20(あるいはデータ
入出力部30)を備えておくことが好ましい。また、こ
の場合、データドライバー2に、水平同期信号,垂直同
期信号,CK信号を入力させることが好ましい。また、
データドライバー2,ゲートドライバー3,TMコント
ローラー4を、液晶パネル1内に組み込むようにしても
よい。
【0111】また、本実施の形態では、マトリクス型表
示装置として、アクティブマトリクス型液晶表示装置
(本表示装置)を示している。しかしながら、図7およ
び図14に示したデータ入出力部20・30を備えるこ
とによって、「表示装置に対してはノンインターレース
の表示データ信号を入力し、これに基づいて、表示デバ
イス(例えば液晶パネル)をインターレース駆動する」
という本発明の駆動方法を、STN(Super-Twisted Ne
matic )方式のマトリクス型表示装置や、有機ELを用
いたマトリクス型表示装置等、他のマトリクス型表示装
置にも応用することが可能である。
【0112】また、本実施の形態では、本表示装置にお
いて、GCK信号,SCK信号,SSP信号,表示デー
タ信号,LS信号の周期(出力信号周期)を、2〜4H
Sとすることも可能であるとしている。しかしながら、
本表示装置では、これらに限らず、n行おきにゲートラ
インをONとするように走査し、出力信号周期を(n+
1)HSとするようにしてもよい(nは自然数)。
【0113】また、本実施の形態では、本表示装置にお
ける画像表示処理(ノンインターレースの表示データ信
号を用いたインターレース駆動による画像表示処理)
を、TMコントローラー4の制御により行うとしてい
る。しかしながら、これに限らず、画像表示処理を行う
ためのプログラムを記録媒体に記録し、このプログラム
を読み出すことのできる情報処理装置を、TMコントロ
ーラー4に代えて用いるようにしてもよい(データ入出
力部20・30については、情報処理装置に別途に備え
る)。
【0114】この構成では、情報処理装置の演算装置
(CPUやMPU)が、記録媒体に記録されているプロ
グラムを読み出し、画像表示処理を実行する。従って、
このプログラム自体が、画像表示処理を実現するといえ
る。
【0115】ここで、上記の情報処理装置としては、一
般的なコンピューター(ワークステーションやパソコ
ン)の他に、画像表示処理や、コンピューターに装着さ
れる、機能拡張ボードや機能拡張ユニットを用いること
ができる。
【0116】また、上記のプログラムとは、画像表示処
理を実現するソフトウェアのプログラムコード(実行形
式プログラム,中間コードプログラム,ソースプログラ
ム等)のことである。このプログラムは、単体で使用さ
れるものでも、他のプログラム(OS等)と組み合わせ
て用いられるものでもよい。また、このプログラムは、
記録媒体から読み出された後、装置内のメモリ(RAM
等)にいったん記憶され、その後再び読み出されて実行
されるようなものでもよい。
【0117】また、プログラムを記録させる記録媒体
は、情報処理装置と容易に分離できるものでもよいし、
装置に固定(装着)されるものでもよい。さらに、外部
記憶機器として装置に接続するものでもよい。
【0118】このような記録媒体としては、ビデオテー
プやカセットテープ等の磁気テープ、フロッピー(登録
商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスク、C
D−ROM,MO,MD,DVD,CD−R等の光ディ
スク(光磁気ディスク)、ICカード,光カード等のメ
モリカード、マスクROM,EPROM,EEPRO
M,フラッシュROM等の半導体メモリなどを適用でき
る。また、ネットワーク(イントラネット・インターネ
ット等)を介して情報処理装置と接続されている記録媒
体を用いてもよい。この場合、情報処理装置は、ネット
ワークを介するダウンロードによりプログラムを取得す
る。すなわち、上記のプログラムを、ネットワーク(有
線回線あるいは無線回線に接続されたもの)等の伝送媒
体(流動的にプログラムを保持する媒体)を介して取得
するようにしてもよい。なお、ダウンロードを行うため
のプログラムは、装置内にあらかじめ記憶されているこ
とが好ましい。
【0119】また、画像表示処理を情報処理装置(コン
ピューター)に行わせるためのプログラムを、格子状に
配列されたゲートラインとデータラインとの交点を画素
として用いる表示パネルを有するマトリクス型表示装置
の駆動方法をコンピューターに実行(実現)させるため
のプログラムであって、ゲートラインを、n行おきに、
水平期間の(n+1)倍の期間だけONとするように走
査させるとともに(nは自然数)、表示データ信号から
ONとするゲートラインに応じた信号だけを抜き出し、
水平期間の(n+1)倍の周期でデータドライバーに出
力する、という処理をコンピューターに実行させるため
のプログラム、と表現することもできる。
【0120】また、図7に示されたデータ入出力部20
を有する本表示装置を、格子状に配列されたゲートライ
ンとデータラインとの交点を画素として用いる表示パネ
ルを有するマトリクス型表示装置において、ONとする
ゲートラインを走査するゲートドライバーと、入力され
た表示データ信号をデータラインに与えるデータドライ
バーと、ゲートドライバーを制御して、ゲートライン
を、1行おきに、水平期間の2倍の期間だけONとする
ように走査させるとともに、表示データ信号からONと
するゲートラインに応じた信号だけを抜き出し、水平期
間の2倍の周期でデータドライバーに出力する制御部と
を有しているマトリクス型表示装置であって、上記制御
部は、表示データ信号における1つのゲートラインに応
じた信号(1ライン分の信号)を記憶可能な第1および
第2メモリと、表示データ信号の入力される入力端子を
第1メモリあるいは第2メモリのいずれかに接続する入
力切替回路と、第1メモリあるいは第2メモリのいずれ
かをデータドライバーに接続させ、これらのメモリに記
憶されている信号をデータドライバーに出力する出力切
替回路とを含むデータ入出力部を備え、入力切替回路を
制御して、1水平期間の経過するごとに、表示データ信
号の入力端子の接続先を、第1メモリ,無接続,第3メ
モリ,無接続の順で周期的に変更させるとともに、出力
切替回路を制御して、第1メモリあるいは第2メモリに
1ライン分の信号が全て記憶されたときに、記憶された
信号を2水平期間かけてデータドライバーに出力させる
ように設定されている構成である、と表現することもで
きる。
【0121】また、図14に示されたデータ入出力部3
0を有する本表示装置を、格子状に配列されたゲートラ
インとデータラインとの交点を画素として用いる表示パ
ネルを有するマトリクス型表示装置において、ONとす
るゲートラインを走査するゲートドライバーと、入力さ
れた表示データ信号をデータラインに与えるデータドラ
イバーと、ゲートドライバーを制御して、ゲートライン
を、1行おきに、水平期間の2倍の期間だけONとする
ように走査させるとともに、表示データ信号からONと
するゲートラインに応じた信号だけを抜き出し、水平期
間の2倍の周期でデータドライバーに出力する制御部と
を有しているマトリクス型表示装置であって、上記制御
部は、表示データ信号における1つのゲートラインに応
じた信号(1ライン分の信号)の半分を記憶可能な第1
〜第4メモリと、表示データ信号の入力される入力端子
を第1〜第4メモリのいずれかに接続する入力切替回路
と、第1〜第4メモリのいずれかをデータドライバーに
接続させ、これらのメモリに記憶されている信号をデー
タドライバーに出力する出力切替回路とを含むデータ入
出力部を備え、入力切替回路を制御して、1/2水平期
間の経過するごとに、表示データ信号の入力端子の接続
先を、第1メモリ,第2メモリ,無接続,第3メモリ,
第4メモリ,無接続の順で周期的に変更させるととも
に、出力切替回路を制御して、第1〜第4メモリに1ラ
イン分の信号の半分が記憶されたときに、記憶された信
号を1水平期間かけてデータドライバーに出力させるよ
うに設定されている構成である、と表現することもでき
る。
【0122】なお、特開平5−158465号公報に
は、テキスト表示であるノンインターレースの表示デー
タ信号を、通常のCRTを用いてインターレース表示す
る方法が記載されている。また、従来より、ノンインタ
ーレースの表示データ信号をインターレースでCRTに
表示するための変換装置(スキャンコンバータ)が開発
されている。
【0123】しかしながら、これらの従来技術では、ノ
ンインターレースの表示データ信号を1画面分(1フレ
ーム分)記憶し、それを演算してインターレースデータ
を作成してCRT等で表示するものである。従って、容
量の大きな記憶装置および高速の演算装置を必要とする
ため、製造・維持コストが高かった。これに対し、本表
示装置では、1本のゲートラインに応じた表示データ信
号を記憶できる2つのメモリー23・24を切り替えて
使用するだけであるため、低コストでインターレース表
示を行える。
【0124】また、従来、インターレースにて画像信号
を送るのは、テレビジョン用に限定される面がある。一
般的なPC用途や、HDTVなどのプログレッシブ方式
では、ノンインターレースで信号が送られており、これ
らの用途に関しては、従来技術(特開平3−91717
号公報や、特開平6−95071号公報)では触れられ
ていない。
【0125】また、本表示装置の液晶パネル1に、液晶
パネル1を駆動するための電源回路(図示せず)を備え
てもよい。
【0126】また、図4は、一般的にアクティブマトリ
クス型液晶パネルに外部から入力される信号例であると
もいえる。また、図4にはVGAタイミングの例を示し
ているが、その他XGAなどでも基本は同じである。
【0127】また、最近では、垂直同期信号と水平同期
信号を使わず、データイネーブルと呼ばれる信号とクロ
ックのみで目的(垂直方向および水平方向における映像
信号領域の規定)を達成する手法も取られている。しか
しながら、基本的な液晶パネル駆動の動作としては、垂
直同期信号・水平同期信号を使用する構成と大差はな
い。
【0128】また、図20のように、ゲートドライバー
にGSPが入り、GCKが入力されたタイミングでゲー
トライン1ライン目(G1)に対してスイッチング素子
をONするための電圧を出力し、その後GCKが入る度
に、ゲートライン2ライン目(G2)、…、ゲートライ
ンmライン目(Gm:但し、mは該当液晶パネルの最終
ライン数)とゲートラインを順番にON電圧の出力をシ
フトしていく場合を、ノンインターレース駆動や、プロ
グレッシブ駆動と呼んでおり、この時のGCKの周期は
1HSである。
【0129】また、従来では、水平同期信号周期(1H
S)が液晶の充電に十分余裕があるのであれば全く問題
ないのだが、高精細になってくるに従ってこの水平同期
信号周期が短くなってくる。この時間が液晶の充電時間
を割り込んでくると、結果的に液晶の充電不足が発生す
る。また、高精細になるほど、データ数は増加するた
め、SCKやデータの周波数が増加し、EMIが悪化す
る傾向にある。このため、本発明は、表示の質を落とす
ことなく上記不具合を回避したアクティブマトリクス型
液晶表示装置を実現することを目的の1つとしている。
【0130】また、本表示装置は、図1において、GC
Kの周期が2HSとなっているのが特徴であるといえ
る。また、本表示装置を、図1のようなタイミングでG
SPとGCKをゲートドライバー3に入力すると、ゲー
トドライバー3からゲートラインG1〜Gmに出力され
る電圧波形は図1のG1〜G4のように奇数ラインのみ
ONパルスが出るような波形となるように構成してもよ
い。ここで、G4以降の図示していないゲートラインに
関してもG1〜G4までと同様に奇数ラインのみONパ
ルスが出力するような動作をしていることは言うまでも
ない。このとき、データドライバー2に入力されるデー
タは、当然、奇数ラインのみで良く、図1の様に1ライ
ン目、3ライン目、…となる。また、このように奇数ラ
インを駆動する垂直同期信号期間を、奇数フレームと呼
ぶようにしてもよい。
【0131】また、本表示装置を、図5に示すように、
別の垂直同期信号周期では偶数ゲートラインのみONパ
ルスが出るように構成してもよい。この場合、ゲートド
ライバー3からゲートラインG1〜Gmに出力される電
圧波形は図5のG1〜G4のように偶数ラインのみON
パルスが出るような波形となる。ここで、G4以降の図
示していないゲートラインに関してもG1〜G4までと
同様に偶数ラインのみONパルスが出力するような動作
をしていることは言うまでもない。また、このときデー
タドライバーに入力されるデータは当然のごとく偶数ラ
インのみでよく、図2の様に2ライン目、4ライン目、
…となる。
【0132】また、TMコントローラー4に入力された
データをどの様に処理するかは、どのようなメモリーを
使用するか、あるいは、メモリーの数を増やすなどいく
らでも手法があり、手法によっては1ライン目のデータ
がTMコントローラー4に入力されている途中からデー
タドライバー2に1ライン目データを出力し始めること
ができる。このため、図1,図5〜図7はあくまで1つ
の例であり、要は図1や図5のように2HSかけてデー
タドライバー2にデータを送信し、ゲートラインG1〜
GmのONパルス時間が2HSあればよい。
【0133】また、データドライバー2のシステムによ
っては、映像信号データ数(表示データ信号のデータ
数)の倍のデータドライバー2のデータ入力端子、例え
ば、8bitの映像信号の場合、TMコントローラー4
に入力されるのは8bitであるが、データドライバー
2の入力に16bit分入力端子を持つ場合、同じ時間
でもTMコントローラー4からデータドライバー2に2
倍の情報を送ることができる。すなわち、同じ時間で同
じ情報量を送るだけなら、その伝送スピードは半分でよ
い。この場合でも、本発明を利用することによって、S
CKを更に1/2の周波数とできる。その他SCKの周
波数を落とすために様々な手法があるが、どの場合でも
1ライン分のデータをデータドライバー2に転送する時
間が通常よりも2倍あるため、SCKは更に1/2の周
波数とできる。
【0134】また、図8に示した構成では、ゲートドラ
イバー3a・3bとしてはインターレース駆動に対応し
たものである必要はなく、単なるシフトレジスタとして
動作するだけで、液晶パネル1としてはインターレース
駆動されたものと同様になるといえる。
【0135】また、水平同期信号Hsyncとは、表示
装置において一般的に使われる言葉であり、特にTMコ
ントローラー4向けの信号とは限らない。また、図16
・図17に示したように、データドライバー2やゲート
ドライバー3がTMコントローラー4の機能を含む場合
には、水平同期信号Hsyncは、データドライバー2
やゲートドライバー3に入力される。
【0136】また、TMコントローラー4のデータ入出
力部に、データの書き込み(入力)と読み出し(出力)
とを同時に行えるタイプのメモリーを用いる場合でも、
単にメモリーの制御の仕方が違うだけであり、データ入
出力部20やデータ入出力部30のメモリーと同等に扱
える。
【0137】また、本発明の要点は、表示装置に対して
はノンインターレース用の信号を入力するが、表示デバ
イス(例えば液晶パネル)に対してはインターレース駆
動する、ということであるともいえる。いわゆるマトリ
クスタイプの表示装置では、このような駆動方法が可能
である。また、本表示装置では、多くても1ライン分の
メモリー2系統と、ディスプレイ側の走査タイミングと
でインターレース変換しているといえる。
【0138】また、本発明にかかる表示装置の駆動方法
を、以下の第1〜第4駆動方法として表現することもで
きる。すなわち、第1駆動方法は、マトリクス型パネル
と、前記パネルのデータラインを駆動するデータドライ
バー2と、前記パネルのスキャンラインを駆動するゲー
トドライバー3とを持ち、これら各ドライバーを制御す
るためのTMコントローラー4を備えたアクティブマト
リクス型表示装置において、前記ゲートドライバー3か
ら出力されるONパルスが2水平同期信号期間(2H)
以上である方法である。
【0139】また、第2駆動方法は、前記マトリクス型
表示装置における前記ゲートドライバー3は、インター
レース駆動である方法である。
【0140】また、第3駆動方法は、前記マトリクス型
表示装置における前記データドライバー2に入力される
データ信号の周波数は、前記TMコントローラー4に入
力されるデータ信号の周波数よりも1/2以上遅い方法
である。
【0141】また、第4駆動方法は、前記マトリクス型
表示装置における前記ゲートドライバー3が前記パネル
の両側に接続されており、かつ、一方のゲートドライバ
ー3が奇数ゲートライン、もう一方のゲートドライバー
3が偶数ゲートラインに接続されている場合、前記ゲー
トドライバー3はノンインターレース駆動であり、前記
ゲートドライバー3から出力されるONパルスが2水平
同期信号期間である方法である。
【0142】また、これら第1〜第4駆動方法に使用さ
れるマトリクス型表示装置(例えばアクティブマトリク
ス型液晶表示装置)は、インターレース駆動とし、その
周期は液晶表示装置に入力される水平同期信号周期の2
倍以上とし、データドライバー2の駆動周波数も液晶表
示装置に入力されるクロック周波数の1/2以下とする
ものであってもよい。
【0143】これらの方法および装置を用いれば、デー
タラインに出力された電圧を液晶に充放電する回数が従
来よりも1/2以下になり、またデータドライバー2へ
のクロック、データ周波数が従来よりも1/2以下とな
るため、液晶表示装置の消費電流が半分程度まで減少す
るとともに、データやクロックによって発生していたE
MIも減少する。また、液晶に充電している時間が従来
よりも2倍以上になるため、高精細な液晶パネルであっ
ても充電時間力が足らなくなることはほぼなくなる。
【0144】
【発明の効果】以上のように、本発明のマトリクス型表
示装置(本表示装置)は、格子状に配列されたゲートラ
インとデータラインとの交点を画素として用いる表示パ
ネルを有するマトリクス型表示装置において、ONとす
るゲートラインを走査するゲートドライバーと、入力さ
れた表示データ信号をデータラインに与えるデータドラ
イバーと、ゲートドライバーを制御して、ゲートライン
を、n行おきに、水平期間の(n+1)倍の期間だけO
Nとするように走査させるとともに(nは自然数)、表
示データ信号からONとするゲートラインに応じた信号
だけを抜き出し、水平期間の(n+1)倍の周期でデー
タドライバーに出力する制御部とを有している構成であ
る。
【0145】本表示装置では、制御部が、ノンインター
レース駆動用の表示データ信号を用いて、n行おきのイ
ンターレース駆動を行うように設定されている。すなわ
ち、制御部は、ゲートドライバーを制御して、ゲートラ
インを、n行おきに、水平期間の(n+1)倍の期間だ
けONとするように走査させるようになっている(nは
自然数)。さらに、制御部は、外部から入力される表示
データ信号から、ONとするゲートラインに応じた信号
だけを抜き出す(間引く)ようになっている。そして、
抜き出した信号を、水平期間の(n+1)倍の周期でデ
ータドライバーに出力するように設定されている。
【0146】従って、本表示装置では、ゲートドライバ
ーが、ノンインターレース駆動を行う場合(通常時)に
比して(n+1)倍の期間、同一のゲートラインをON
とするようになる。そして、データドライバーが、1つ
のゲートラインに応じた表示データ信号を、通常時の
(n+1)倍の期間、データラインに与えることとな
る。
【0147】これにより、本表示装置では、高精細な画
像用の、入力周期(水平期間)の短い表示データ信号を
用いた画像表示を行う場合(このような表示データ信号
の入力を受けた場合)でも、データドライバーに対する
表示データ信号の入力周期を(n+1)倍に長くでき
る。このため、表示データ信号における入力信号周波数
の増加を抑制できるため、この増加に伴うEMIの悪化
を防止することが可能となる。
【0148】なお、制御部は、表示パネルにおける全ゲ
ートラインをn行おきにONとするように走査させて画
像表示を行った後、次の画像表示(次に送られてくる表
示データ信号を用いた画像表示)では、先の表示に使用
したゲートラインに隣接するゲートライン(先の表示に
おいてとばされたゲートライン)を用いての画像表示を
行うように設定されていることが好ましい。このように
設定すれば、表示データ信号に応じた自然な画像表示を
行える。
【0149】また、本表示装置における表示パネルとし
ては、例えば、液晶パネルを用いることが可能である。
なお、液晶パネルを用いる場合、本表示装置では、液晶
の充電期間(1つのゲートラインをONとしている期
間)を1水平期間の(n+1)倍に長くできる。従っ
て、水平期間の短い高精細画像を表示する場合でも、液
晶の充電時間を十分に確保することが可能となる。
【0150】また、表示データ信号が、パーソナルコン
ピューター等の情報処理装置においてテレビジョン用の
画像(TV画像)を表示させるための信号である場合、
nを1とすることで、自然な表示を行うことが可能とな
る。
【0151】すなわち、このような信号は、テレビジョ
ン用のインターレース信号を2組重ねたインターレース
信号となっている。従って、このようなインターレース
信号を表示データ信号とした場合、nを1として画像表
示を行うことで、本表示装置によって通常のTV画像を
表示することが可能となる。
【0152】また、nを1とする場合、本表示装置で
は、ゲートドライバーを、表示パネルにおいて奇数番目
に並んでいるゲートライン(奇数ライン)を順に走査す
る第1ゲートドライバーと、同じく偶数番目に並んでい
るゲートライン(偶数ライン)を順に走査する第2ゲー
トドライバーとから構成してもよい。また、この場合、
制御部は、第1・第2ゲートドライバーを制御して、全
奇数ラインおよび全偶数ラインを交互にONとするよう
に走査させるように設定されていることが好ましい。
【0153】このように構成すれば、制御部によるゲー
トドライバーの制御を容易なものとできる。さらに、ゲ
ートドライバーとして、インターレース駆動を行えるも
のを用いる必要がない(例えば、ゲートドライバーをシ
フトレジスタから構成できる)。従って、本表示装置の
製造コストを低減できる。
【0154】また、本発明のマトリクス型表示装置の駆
動方法は、格子状に配列されたゲートラインとデータラ
インとの交点を画素として用いる表示パネルを有するマ
トリクス型表示装置の駆動方法において、ゲートライン
を、n行おきに、水平期間の(n+1)倍の期間だけO
Nとするように走査させるとともに(nは自然数)、表
示データ信号からONとするゲートラインに応じた信号
だけを抜き出し、水平期間の(n+1)倍の周期でデー
タドライバーに出力するようになっている方法である。
【0155】この駆動方法は、上記した本表示装置にお
いて用いられている方法である。この方法によれば、高
精細な画像用の、入力周期(水平期間)の短い表示デー
タ信号の入力を受けた場合でも、表示データ信号の入力
周期を(n+1)倍に長くできる。このため、表示デー
タ信号の入力周期の増加に伴うEMIの悪化を抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるマトリクス型液晶
表示装置(本表示装置)における、奇数フィールドでの
信号波形を示す波形図である。
【図2】本表示装置の構成を示す説明図である。
【図3】図2に示した本表示装置における液晶パネルの
構成を示す説明図である。
【図4】図2に示した本表示装置のTMコントローラー
に入力される信号の例を示す説明図である。
【図5】図2に示した本表示装置における、偶数フィー
ルドでの信号波形を示す波形図である。
【図6】図2に示した本表示装置における、奇数フィー
ルドでの信号波形を示す他の波形図である。
【図7】図2に示した本表示装置におけるTMコントロ
ーラーに備えられた、表示データ信号の入出力処理を行
うためのデータ入出力部の構成を示す説明図である。
【図8】図2に示した本表示装置において、ゲートドラ
イバーを2つ備えた構成を示す説明図である。
【図9】図2に示した本表示装置における、出力信号周
期を3HSとした場合の波形図である。
【図10】XGA仕様での表示データ信号を示す説明図
である。
【図11】図2に示した本表示装置における、TMコン
トローラーに入力される表示データ信号を示す説明図で
ある。
【図12】図2に示した本表示装置における、TMコン
トローラーからデータドライバーに出力される表示デー
タ信号を示す説明図である。
【図13】図2に示した本表示装置における、TMコン
トローラーからデータドライバーに出力される表示デー
タ信号を示す他の説明図である。
【図14】図2に示した本表示装置におけるTMコント
ローラーに備えられた、表示データ信号の入出力処理を
行うためのデータ入出力部の他の構成を示す説明図であ
る。
【図15】図14に示したデータ入出力部を使用する場
合における、本表示装置の波形図である。
【図16】TMコントローラーをデータドライバー内に
組み込んだ場合における、本表示装置の構成を示す説明
図である。
【図17】TMコントローラー,データドライバー,ゲ
ートドライバーを回路部分として1つにまとめた場合に
おける、本表示装置の構成を示す説明図である。
【図18】図2に示した本表示装置における画像表示動
作を説明するための波形図である。
【図19】従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置
における波形図である。
【図20】従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置
における他の波形図である。
【符号の説明】
1 液晶パネル(表示パネル) 2 データドライバー 2a TMコントローラー部(制御部) 3 ゲートドライバー 3a・3b ゲートドライバー(第1・第2ゲートドラ
イバー) 4 TMコントローラー 5a TMコントローラー部(制御部) 5b データドライバー部 5c ゲートドライバー部 11 データライン G1〜Gm ゲートライン 20 データ入出力部 21 入力切替回路 22 出力切替回路 23・24 メモリー 30 データ入出力部 31〜34 スイッチ 41〜48 スイッチ A1・A2 メモリー B1・B2 メモリー Cxy 液晶セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 623 G09G 3/20 623U H04N 5/66 102 H04N 5/66 102B Fターム(参考) 2H093 NA45 NA53 NC09 NC11 ND40 5C006 AA16 AC11 AC24 AC29 BB16 BB17 BC03 FA32 5C058 AA06 BA01 BA25 BA33 BB25 5C080 AA10 BB05 DD12 EE19 EE29 FF11 FF12 JJ01 JJ02 JJ04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】格子状に配列されたゲートラインとデータ
    ラインとの交点を画素として用いる表示パネルを有する
    マトリクス型表示装置において、 ONとするゲートラインを走査するゲートドライバー
    と、 入力された表示データ信号をデータラインに与えるデー
    タドライバーと、 ゲートドライバーを制御して、ゲートラインを、n行お
    きに、水平期間の(n+1)倍の期間だけONとするよ
    うに走査させるとともに(nは自然数)、 表示データ信号からONとするゲートラインに応じた信
    号だけを抜き出し、水平期間の(n+1)倍の周期でデ
    ータドライバーに出力する制御部とを有していることを
    特徴とするマトリクス型表示装置。
  2. 【請求項2】上記表示パネルが液晶パネルであることを
    特徴とする請求項1に記載のマトリクス型表示装置。
  3. 【請求項3】上記nが1であることを特徴とする請求項
    1に記載のマトリクス型表示装置。
  4. 【請求項4】上記ゲートドライバーが、 表示パネルにおいて奇数番目に並んでいるゲートライン
    である奇数ラインを順にONとするように走査する第1
    ゲートドライバーと、 同じく偶数番目に並んでいるゲートラインである偶数ラ
    インを順にONとするように走査する第2ゲートドライ
    バーとからなり、 上記制御部は、これら第1および第2ゲートドライバー
    を制御して、全奇数ラインおよび全偶数ラインを交互に
    ONとするように走査させるように設定されていること
    を特徴とする請求項3に記載のマトリクス型表示装置。
  5. 【請求項5】格子状に配列されたゲートラインとデータ
    ラインとの交点を画素として用いる表示パネルを有する
    マトリクス型表示装置の駆動方法において、 ゲートラインを、n行おきに、水平期間の(n+1)倍
    の期間だけONとするように走査させるとともに(nは
    自然数)、 表示データ信号からONとするゲートラインに応じた信
    号だけを抜き出し、水平期間の(n+1)倍の周期でデ
    ータドライバーに出力するようになっていることを特徴
    とするマトリクス型表示装置の駆動方法。
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