JP2003021948A - 電子写真装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真装置及びプロセスカートリッジ

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JP2003021948A
JP2003021948A JP2001206655A JP2001206655A JP2003021948A JP 2003021948 A JP2003021948 A JP 2003021948A JP 2001206655 A JP2001206655 A JP 2001206655A JP 2001206655 A JP2001206655 A JP 2001206655A JP 2003021948 A JP2003021948 A JP 2003021948A
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process cartridge
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electrophotographic
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JP2001206655A
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Koichi Nakada
浩一 中田
Yosuke Morikawa
陽介 森川
Kimihiro Yoshimura
公博 吉村
Daisuke Tanaka
大介 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】支持体と感光層の剥離がなく、感光層への帯電
性の付与に優れ、ゴースト、黒スジ、及びカブリ等の画
像欠陥のない電子写真装置を提供する。 【解決手段】導電性支持体上に中間層、感光層及び保護
層を有する電子写真感光体と該電子写真感光体に接触配
置される帯電手段を有する電子写真装置において、該中
間層が無機微粒子を含有する硬化性樹脂層からなり、且
つ該保護層が導電性微粒子を含有する樹脂層からなり、
且つ、該帯電部材表面は該電子写真感光体に対して速度
差を持っており、少なくとも該帯電部材と該電子写真感
光体との接触面に帯電促進粒子を担持する注入帯電手段
が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機またはプリ
ンター等に用いられる電子写真装置及びこれらの装置に
着脱自在なプロセスカートリッジに関する。
【0002】詳しくは、本発明は、導電性支持体上に特
定の中間層を施し、且つ表面に保護層を有した電子写真
感光体を有し、電子写真感光体への帯電方式として特定
の構成を有する注入帯電方式を組み合わせた電子写真装
置またはプロセスカートリッジ(以下、電子写真装置等
と略す)に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、電子写真装置の帯電手段としては
コロナ帯電器が一般的に使用されてきた。また近年、低
オゾンなどの利点を有することから、接触帯電装置、即
ち電子写真感光体に接触配置された帯電部材に電圧を印
加することによって電子写真感光体の帯電を行う装置も
実用化されている。
【0004】しかしながら、コロナ帯電は無論、接触帯
電も帯電は帯電部材から電子写真感光体への放電によっ
て行われるため、放電開始電圧以上の電圧を印加するこ
とによって帯電が開始される。例えば、膜厚25μmの
電子写真感光体を帯電ローラーを用いて接触帯電するた
めには、帯電ローラーに対して少なくとも約640V以
上の電圧を印加しなければならない。約640V以上の
電圧を印加することによって初めて放電が開始され、感
光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対
して傾き1で線形に感光体の表面電位が上昇する。以
後、この放電開始電圧をVthと定義する。
【0005】つまり、電子写真プロセスに必要とされる
感光体の表面電位Vd を得るためには帯電ローラーには
Vd +VthのDC電圧が必要となる。このように、DC
電圧のみを帯電部材に印加することによって電子写真感
光体の帯電を行う帯電方式をDC帯電方式と称する。
【0006】このDC帯電方式では装置周辺の温湿度の
変動などにより接触帯電部材の抵抗値が変動するため、
あるいは感光体が使用に伴って削られることによって膜
厚が変化し、Vthが変動するため、感光体の電位を所望
する値にすることが困難であった。このため、更なる帯
電の均一性を図るために特開昭63−149669号公
報などに開示されるように、所望のVd に相当するDC
電圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重
畳した振動電圧を接触帯電部材に印加して感光体の帯電
を行う所謂AC帯電方式が用いられる。この帯電方式で
は感光体の表面電位は、環境や感光体削れなどの外的要
因に影響されることもほとんどなく、Vd に収束する。
【0007】しかしながら、上述のような接触帯電装置
においても、その本質的な帯電機構は帯電部材から電子
写真感光体へのエアギャップを介した放電現象を用いて
いるため、先に述べたように帯電に必要とされる電圧は
感光体の表面電位を超える値であり、微量のオゾンも発
生する。また、帯電均一化のためにAC帯電方式を用い
た場合には、オゾン発生量の増加、AC電圧の電界によ
る振動音の発生及び放電による感光体表面の劣化が顕著
になるなどの問題点が発生していた。
【0008】そこで、EPA0576203号公報やE
PA0615177号公報などには、実質的に放電を利
用せずに帯電部材から電子写真感光体の表面に直接電荷
を注入する帯電、所謂注入帯電が提案されている。ま
た、本注入帯電においては前記公報に示されるように、
電子写真感光体としてその表面に導電性粉体を含有する
層を有するものを用いた場合に良好な帯電が可能となっ
た。
【0009】しかし、従来注入帯電に用いる試みがなさ
れた電子写真感光体では帯電部材から感光体表面層への
電荷の注入性が十分ではなく、注入帯電を良好に行うた
めには帯電部材と感光体表面との接触面積を十分確保し
たり、接触圧を高くしたりして帯電に十分長い時間をか
ける等の改良が必要であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に鑑
み、注入帯電性を改良する目的で、本発明のような感光
体表面には注入帯電性を良好にする表面層を有し、帯電
部材が弾性体で構成され、かつ、帯電部材表面は該電子
写真感光体1対して速度差を持もたせ、かつ、少なくと
も該帯電部材と該電子写真感光体との接触面に帯電促進
を目的とした導電粒子を担持することを特徴とする注入
帯電手段を用いることにより帯電性の改良をする試みが
なされており、帯電性の改良が成し遂げられている。
【0011】しかしながら、このように帯電部材と感光
体表面の間に帯電促進粒子を用い、帯電部材と電子写真
感光体の間に速度差を持って回転させる装置において
は、通常の導電性支持体を用いた場合には、繰り返し使
用時において帯電部材と電子写真感光体との摺擦によっ
て、感光層と支持体の間の剥離が発生し、これによって
感光体の耐久寿命が決定されてしまうという問題が発生
する。
【0012】従って、本発明のような特定の注入帯電に
おいて電子写真感光体の更なる耐久性の向上を図るため
には、導電性支持体表面と感光層との接着性を向上さ
せ、電子写真感光体の機械的摺擦に対する強度を向上さ
せなければならない。
【0013】また、帯電性の改良は成し遂げられてはい
るものの、通常の導電性支持体を用いると、支持体の表
面欠陥等に起因する、支持体から感光層への余分な電荷
の注入などによる部分的帯電不良や帯電むら等により、
前回転プロセスにおける露光履歴の有無により、次回転
プロセスにおけるハーフトーン画像電位部が前プロセス
の露光のあるところとないところで変わってしまう、所
謂ゴースト画像が得られるという問題が発生する。
【0014】前出のような様々な問題の解決法の一つと
して、電子写真感光体の表面に保護層を有し、且つ特定
の中間層を施した導電性支持体を組み合わせ、さらに特
定の注入帯電手段と組み合わせることで、問題を効率的
に改善せしめることが本発明の主旨である。
【0015】
【課題を解決するための手段】電子写真装置等の特性を
決める要因は様々であるが、特に複雑なプロセスを組み
合わせて使用することで得られる画像の性質は決してあ
る一部分の特性のみに左右されるものではなく、それそ
れのデバイスやプロセスの組み合わせ方で得られる効果
は大きく変わるものである。
【0016】本発明者等は鋭意検討した結果、感光体の
保護層、特にその体積抵抗値をコントロールした保護層
と導電性支持体上に少なくとも無機微粒子を含有した硬
化性樹脂層からなる特定の中間層を施す構成を組み合わ
せた電子写真感光体と、特定の構成を有する注入帯電手
段を組み合わせた電子写真装置等がそれらの問題点を良
好に解決できることを見出した。
【0017】それらメカニズムはよく解っていないが、
特定の中間層を施した導電性支持体を用いることにより
支持体と感光層との密着性が良くなり、耐剥離性などの
機械的強度が高まったと考えられる。
【0018】同時に、特定の構成を有する注入帯電方法
と特定の中間層を施した導電性支持体の組み合わせによ
り、導電性支持体からの余計な電荷が注入することを阻
止し、帯電性をさらに向上させることができるために部
分的な帯電不良に伴うゴースト、黒スジ、カブリ等の画
像欠陥の発生が抑えられたものと思われる。
【0019】即ち、本発明は、少なくとも導電性支持体
上に中間層、感光層、及び保護層をこの順に有する電子
写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置され電圧が
印加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電
手段、像露光手段、現像手段、及び転写手段等を有する
電子写真装置において、該帯電手段が導電性と弾性を有
した表面を備え、粒径10(μm)〜10(nm)である導電性微
粉末を主成分とする帯電促進粒子を担持してなり、該電
子写真感光体と速度差を持って接触して帯電する構成を
有し、且つ、該電子写真感光体の中間層が少なくとも無
機微粒子及び硬化性樹脂を含有し、且つ、該電子写真感
光体の保護層が少なくとも導電性微粒子及び結着樹脂を
含有する電子写真感光体であることを特徴とする電子写
真装置である。
【0020】また、本発明は、少なくとも導電性支持体
上に中間層、感光層、及び保護層をこの順に有する電子
写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置され電圧が
印加されることにより該電子写真感光体を帯電する帯電
手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子
写真装置に着脱自在であり、少なくとも該電子写真感光
体と該帯電手段を一体に支持したプロセスカートリッジ
おいて、該帯電手段が導電性と弾性を有した表面を備
え、粒径10(μm)〜10(nm)である導電性微粉末を主成分
とする帯電促進粒子を担持してなり、該電子写真感光体
と速度差を持って接触して帯電する構成を有し、且つ、
該電子写真感光体の中間層が少なくとも無機微粒子及び
硬化性樹脂を含有し、且つ、該保護層が少なくとも導電
性微粒子及び結着樹脂を含有する電子写真感光体である
ことを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0021】以下、電子写真装置とプロセスカートリッ
ジをまとめて電子写真装置等という。
【0022】本発明の好ましい態様を以下に示す。
【0023】該電子写真装置等は、該電子写真装置等に
おける転写工程後の該電子写真感光体表面に残留した現
像剤を少なくとも該帯電手段に一時担持し、該電子写真
感光体を通して再度該現像手段に回収するトナーリサイ
クル構成を有する。
【0024】該現像手段内には該帯電促進粒子と現像剤
からなる混合剤が蓄えられ、該帯電促進粒子は該電子写
真感光体に転写後被記録体に転写されずに該電子写真感
光体上に残留することで該帯電手段に供給される。
【0025】該帯電促進粒子の体積抵抗率が1.0E+2
〜1.0E-1(Ω・cm)である。該帯電手段表面上に担持す
る該帯電促進粒子の担持量が0.1(mg/cm)〜50(mg/cm
)である。また、該帯電手段を被覆している該帯電促
進粒子の割合を被覆率Rcとした場合、1≧Rc≧0.2で
ある。該帯電手段の表面粗さRaが1〜500(μm)、表面抵
抗率が1.0E+2〜1.0E+10(Ω□)である。
【0026】該帯電手段が多孔体表面を有する弾性体で
ある。該電子写真装置等は、該帯電手段表面に該帯電促
進粒子を供給する帯電促進粒子供給手段を有する。該帯
電手段が該電子写真感光体に対してカウンター方向で回
転する。
【0027】該中間層に用いられる硬化性樹脂が硬化性
フェノール樹脂、及び硬化性ポリウレタン樹脂からなる
群より選ばれる少なくとも1種類であり、更にレゾール
型の硬化性フェノール樹脂である。
【0028】該中間層に用いられる無機微粒子は、金属
酸化物、及び金属硫酸塩からなる群より選ばれる少なく
とも1種類である。更に、該中間層に用いられる無機微
粒子が、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウ
ムからなる群より選ばれる少なくとも1種類である。該
中間層に用いられる無機微粒子が、被覆層を有する酸化
チタンまたは被覆層を有する硫酸バリウムである。さら
に、該被覆層が酸化スズを含有する。
【0029】該中間層は、無機微粒子を含有した硬化性
樹脂層と樹脂を主成分とするバリアー層を有することが
好ましい。
【0030】該保護層は導電性微粒子と結着樹脂を含有
する樹脂層からなる。表面の耐削れ性を良くする等の理
由で硬化性樹脂を含有することが好ましい。該保護層の
結着樹脂として、硬化性フェノール樹脂、硬化性アクリ
ル樹脂、硬化性エポキシ樹脂、硬化性シロキサン樹脂及
び硬化性ポリウレタン樹脂からなる群より選ばれ、より
好ましくはレゾール型の硬化性フェノール樹脂である。
【0031】また、該保護層は上記の抵抗範囲に制御す
る目的で、抵抗制御材として導電性微粒子を含有する。
【0032】上記の保護層の体積抵抗率は、高すぎると
注入帯電性が悪化し、低すぎると感光体上に形成された
静電潜像がボケ等を生じる等の理由により、1.0E+9
〜1.0E+14(Ω・cm)の体積抵抗率である。
【0033】該保護層が少なくとも1種類のフッ素原子
含有化合物、および少なくとも1種類のシロキサン化合
物からなる群より選択される少なくとも1種を含有す
る。
【0034】該保護層が潤滑性粒子として、フッ素原子
含有樹脂粒子、シリコン粒子、シリコーン粒子及びアル
ミナ粒子からなる群より選択される少なくとも1種類を
含有する。
【0035】該フッ素原子含有化合物が含フッ素シラン
カップリング剤、フッ素変性シリコーンオイル及びフッ
素系界面活性剤からなる群より選択される。
【0036】該シロキサン化合物が下記一般式(1)で
示されるシロキサン化合物である。
【0037】
【化3】 (式中、Aは水素原子またはメチル基であり、かつ、A
の全部における水素原子の割合は0.1〜50%の範囲、n
は0以上の整数である。)
【0038】該保護層に用いられる導電性微粒子が金属
酸化物であり、更に該保護層に用いられる導電性微粒子
がドープされていてもよく、または表面処理されていて
もよい酸化スズである。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の中間層について説明す
る。
【0040】中間層に用いられる硬化性樹脂としては、
導電性支持体との密着性、耐剥離性、機械的強度の関係
から硬化性樹脂を用いる必要がある。硬化性アクリル樹
脂、硬化性フェノール樹脂、硬化性エポキシ樹脂、硬化
性ポリウレタン樹脂、硬化性メラミン樹脂等の公知の硬
化性樹脂を用いることができる。特に好ましくは、硬化
性フェノール樹脂、硬化性ポリウレタン樹脂が好まし
い。更にはレゾール型フェノール樹脂が好ましい。
【0041】これらの樹脂は、単独でも、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。これらの樹脂は、支持体に対
する接着性が良好であると共に、本発明で使用する無機
微粒子の分散性を向上させ、かつ成膜後の耐溶剤性が良
好である。
【0042】本発明における中間層に含有する無機微粒
子は、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモ
ン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした
酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドープした酸
化スズ及び酸化ジルコニウム等といった導電性金属酸化
物や硫酸バリウム等の金属硫酸塩、カーボンブラック
等、またはこれらを含有する粒子であり、なかでも酸化
スズ、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウムが望まし
い。
【0043】無機微粒子の平均粒径は0.01〜0.5μ
m、更には0.02〜0.3μmが好ましい。この無機微粒子
を含有させる樹脂は、バリアー層や中間層上に直接塗工
する感光層用の塗料の溶剤によって溶出されないものか
ら適当に選択して使用することができる。一般に、無機
微粒子の平均粒径が小さくなると、分散が難しくなり再
凝集しやすくなるが、本発明で使用する無機微粒子は、
分散性に優れるものである。無機微粒子の含有量は、樹
脂層に対して1.0〜90質量%、更には5.0〜80質量%
が好ましい。
【0044】無機微粒子の分散性を向上させるために、
無機微粒子表面をカップリング剤(シランカップリング
剤やチタンカップリング剤など)あるいはシリコーンオ
イルなどの処理剤で処理してもよい。また、上記処理剤
を中間層の樹脂中に含有させてもよい。
【0045】中間層の厚みは0.1〜30 μm、更には
0.5〜20 μmが好ましい。また、中間層の体積抵抗率
は1E+13 (Ω・cm)以下、更には10 (Ω・cm)以上かつ1
E+12 (Ω・cm)以下が好ましい。本発明において、体積
抵抗率はアルミニウム板上に測定対象の樹脂層を塗布
し、更にこの樹脂層上に金の薄膜を形成して、アルミニ
ウム板と金薄膜の両電極間を流れる電流値を微小電流計
で測定して求めた。
【0046】樹脂層には、樹脂層の表面性を高めるため
に、レベリング剤を添加してもよい。
【0047】次に、本発明の保護層について説明する。
【0048】本発明の保護層に用いられる結着樹脂とし
ては、帯電部材と保護層表面が帯電促進粒子を介して速
度差を持ちながら摺擦している等の理由から、より機械
的強度に優れた結着樹脂を用いることが必要である。
【0049】結着樹脂として熱可塑性樹脂を用いる場合
はポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリア
リレート樹脂の樹脂を用いることが好ましい。
【0050】硬化性樹脂としては、硬化性フェノール樹
脂、硬化性アクリル樹脂、硬化性エポキシ樹脂、硬化性
シロキサン樹脂、硬化性ポリウレタン樹脂及び硬化性メ
ラミン樹脂等の公知の硬化性樹脂を用いることができ
る。
【0051】特に、硬化性フェノール樹脂、硬化性アク
リル樹脂、硬化性シロキサン樹脂及び硬化性ポリウレタ
ン樹脂を用いることが好ましく、更には製膜後の強度、
生産性等を考慮してレゾール型フェノール樹脂を用いる
ことが好ましい。
【0052】保護層に用いられる導電性微粒子として
は、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモ
ン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした
酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドープした酸
化スズ及び酸化ジルコニウム、またはカーボンブラック
等が挙げられる。
【0053】本発明においては、上述した各種導電性微
粒子の中でも透明性の点から金属酸化物を用いることが
好ましい。さらに、これら金属酸化物の中でも透明性、
分散性、抵抗制御性等の点から酸化スズを用いることが
特に好ましい。
【0054】本発明において用いられる導電性微粒子の
平均粒径は保護層の透明性の点で0.3μm以下、特に0.
1μm以下が好ましい。
【0055】本発明の保護層において用いられる潤滑性
粒子として、フッ素原子含有樹脂粒子、シリコン粒子、
シリコーン粒子及びアルミナ粒子からなる群より選択さ
れる少なくとも1種類を含有する。これらの中でも特に
フッ素原子含有樹脂粒子を用いることが好ましい。フッ
素原子含有樹脂粒子としては、四フッ化エチレン樹脂、
三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプロピレ
ン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二
フッ化二塩化エチレン樹脂およびこれらの共重合体のな
かから1種あるいは2種以上を適宜選択するのが好まし
いが、特に、四フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン
樹脂が好ましい。樹脂粒子の分子量分布や粒径は適宜選
択することができ、特に制限されるものではない。
【0056】本発明で用いられる導電性微粒子やフッ素
原子含有樹脂粒子は溶剤と共に、ホモジナイザー、超音
波、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミ
ル等の公知の分散方法によりよく分散し、保護層用塗料
とする。
【0057】このフッ素原子含有樹脂を導電性微粒子と
共に樹脂溶液中で相互の粒子を凝集させないように、フ
ッ素原子含有化合物を導電性微粒子の分散時に添加した
り、また、導電性微粒子の表面をフッ素原子含有化合物
で表面処理したりするとよい。フッ素原子含有化合物を
添加または導電性微粒子に表面処理を行うことにより、
フッ素原子含有化合物のない場合に比べて、樹脂溶液中
での導電性微粒子とフッ素原子含有樹脂粒子の分散性及
び分散安定性が格段に向上した。また、フッ素原子含有
化合物を添加し導電性微粒子を分散した液、または表面
処理を施した導電性微粒子を分散した液に、フッ素原子
含有樹脂粒子を分散することによって分散粒子の二次粒
子の形成もなく、経時的にも非常に安定した分散性のよ
い塗工液が得られる。
【0058】本発明におけるフッ素原子含有化合物とし
ては、含フッ素シランカップリング33フッ素変性シリ
コーンオイル、フッ素系界面活性剤等が挙げられる。表
1〜3に好ましい化合物例をあげるが、本発明はこれら
の化合物に限定されるものではない。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】導電性微粒子の表面処理方法としては、導
電性微粒子と表面処理剤とを適当な溶剤中で混合、分散
し、表面処理剤を導電性微粒子表面に付着させる。分散
の方法としてはボールミル、サンドミル等の通常の分散
手段を用いることができる。次に、この分散溶液から溶
剤3除去し、導電性微粒子表面に固着させればよい。ま
た、必要に応じて、この後さらに熱処理を行ってもよ
い。また、処理液中には反応促進のための触媒1添加す
ることもできる。更に、必要に応じて表面処理後の導電
性微粒子に更に粉砕処理を施すことができる。
【0063】導電性微粒子に対するフッ素原子含有化合
物の割合は、粒子の粒径、形状及び表面積等に影響を受
けるが、表面処理済みの導電性微粒子全重量に対し、1
〜65質量%、好ましくは1〜50質量%である。
【0064】さらに、本発明においては、より環境安定
性のある保護層とするために、前記一般式(1)で示さ
れるシロキサン化合物を導電性微粒子分散時に添加した
り、または、前記一般式(1)で示されるシロキサン化
合物で表面処理を施した導電性微粒子を混合したりする
ことにより、さらに環境安定性により優れた保護層を得
ることができる。
【0065】このシロキサン化合物を添加後分散した塗
工液、または、これを表面処理した導電性微粒子を溶剤
に溶かした結着剤樹脂中に分散することによって、分散
粒子の二次粒子の形成もなく、経時的にも安定した分散
性の良い塗工液が得られ、更にこの塗工液より形成した
保護層は透明性が高く、耐環境性に特に優れた膜が得ら
れる。
【0066】一般式(1)で示されるシロキサン化合物
の分子量は特に制限されるものではないが、表面処理を
する場合は、その容易さからは粘度が高すぎない方がよ
く、重量平均分子量で数百〜数万程度が適当である。
【0067】表面処理の方法としては湿式、乾式の二通
りがある。湿式では導電性微粒子等を一般式(1)で示
されるシロキサン化合物とを溶剤中で分散し、該シロキ
サン化合物を微粒子表面に付着させる。分散の手段とし
てはボールミル、サンドミル等一般の分散手段を使用す
ることができる。次に、この分散溶液を導電性微粒子表
面に固着させる。この熱処理においてはシロキサン中の
Si−H結合が熱処理過程において空気中の酸素によって
水素原子の酸化が起こり、新たなシロキサン結合ができ
る。その結果、シロキサンが三次元構造にまで発達し、
導電性微粒子等の表面がこの網状構造で包まれる。この
ように表面処理は、該シロキサン化合物を導電性微粒子
表面に固着させることによって完了するが、必要に応じ
て処理後の微粒子に粉砕処理を施しても良い。乾式処理
においては、溶剤を用いずに該シロキサン化合物と導電
性微粒子とを混合し混練を行うことによってシロキサン
化合物を微粒子表面に付着させる。その後は湿式処理と
同様に熱処理、粉砕処理を施して表面処理を完了する。
【0068】保護層の塗料を調製する溶剤としては、結
着樹脂(結着樹脂が硬化性樹脂の場合にはモノマーやオ
リゴマー等の可溶性前駆体)を良く溶解し、導電性微粒
子の分散性が良く、更に本発明に用いるフッ素原子含有
化合物、フッ素原子含有樹脂粒子、シロキサン化合物と
の相溶性や処理性が良好で、さらに、保護層の塗料と接
触する電荷輸送層に悪影響を与えない溶剤が好ましい。
【0069】従って、溶剤としてはメタノール、エタノ
ール、2−プロパノール等のアルコール類、アセトン、
MEK等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエス
テル類、THF、ジオキサン等のエーテル類、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、クロロベンゼ
ン、ジクロロメタン等のハロゲン系炭化水素類等公知の
様々な溶剤が使用可能である。好ましくはアルコール類
を用いる。
【0070】本発明の保護層の塗布方法としては、浸漬
コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナー
コーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバ
ーコーティング法及びブレードコーティング法等の一般
的な塗工方法を用いることができる。
【0071】本発明の保護層の膜厚は、薄すぎると感光
体の耐久性を損ない、厚すぎると保護層を設けたことに
よる残留電位が上昇するため、適度な厚さにする必要が
ある。具体的には0.1μm〜10μmの範囲にするべき
であり、好ましくは0.5μm〜7μmの範囲にすべき
である。
【0072】本発明においては、前記保護層中に、帯電
時に発生するオゾンやNOx等の活性物質の付着による表
面層の劣化等を防止する目的で、酸化防止剤の添加材を
加えてもよい。
【0073】次に、感光層について以下に説明する。
【0074】本発明に用いられる電子写真感光体の層構
成の例を図1に示す。図中、1は感光体の表面層、2は
感光層、4は導電性支持体、3が中間層を示す。
【0075】図中2の感光層の層構成は、電荷発生物質
と電荷輸送物質の両方を同一の層に含有する単層型、基
体側から電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送
物質を含有する電荷輸送層を順次積層した順層型、及び
基体側から電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と電荷発
生物質を含有する電荷発生層を順次積層した逆層型の何
れかが主に用いられる。
【0076】これらの中でも本発明においては、順層型
の積層感光層を用いることが最も好ましい。
【0077】また、2の感光層と3の中間層の間には、
バリアー機能と接着機能等を持つバリアー層(接着層)
を設けることができる。
【0078】結着層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、支持体の保護、支持体の欠陥の被覆、支持体からの
電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護など
のために形成される。バリアー層にはカゼイン、ポリビ
ニルアルコール、エチルセルロース、エチレン−アクリ
ル酸コポリマー、ポリアミド、変性ポリアミド、ポリウ
レタン、ゼラチン、酸化アルミニウムなどによって形成
できる。バリアー層の膜厚は5μm以下が好ましく、0.
1〜3μmがより1ましい。
【0079】本発明に用いられる電荷発生物質として
は、(1)モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾ等のアゾ系
顔料、(2)金属フタロシアニン及び非金属フタロシア
ニン等のフタロシアニン系顔料、(3)インジゴ及びチ
オインジゴ等のインジゴ系顔料、(41ペリレン酸無水
物及びペリレン酸イミド等のペリレン系顔料、(5)ア
ンスラキノン及1ピレンキノン等の多環キノン系顔料、
(6)スクワリリウム色素、(7)ピリリウム塩及びチ
アピリリウム塩類、(8)トリフェニルメタン系色素、
(9)セレン、セレン−テルル、アモルファスシリコン
等の無機物質、(10)キナクリドン顔料、(11)ア
ズレニウム塩顔料、(12)シアニン染料、(13)キ
サンテン色素、(14)キノンイミン色素、(15)ス
チリル色素、(16)硫化カドミウム及び(17)酸化
亜鉛などが挙げられる。
【0080】積層感光体を用いる場合の電荷発生層に用
いる結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ブチラー
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹
脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体
樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂及び塩
過ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。これらは単独、
混合あるいは共重合体ポリマーとして1種または2種以
上用いることができる。
【0081】電荷発生層用塗料に用いる溶剤は、使用す
る樹脂や電荷発生物質の溶解性や分散安定性から選択さ
れるが、有機溶剤としてはアルコール類、スルホキシド
類、ケトン類、エーテル類、エステル類、脂肪族ハロゲ
ン化炭化水素類または芳香族化合物などを用いることが
できる。
【0082】電荷発生層は、前記の電荷発生物質を0.
3〜4倍量の結着剤樹脂、および溶剤と共に、ホモジナ
イザー、超音波、ボールミル、サンドミル、アトライタ
ー、ロールミルなどの方法でよく分散し、塗布、乾燥さ
れて形成される。その厚みは、5μm以下、特には0.01
〜1μmの範囲が好ましい。
【0083】また、電荷発生層には、種々の増感剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤または公知の電荷発生
物質を必要に応じて添加することもできる。
【0084】電荷発生層が感光層の最上層の場合、本発
明では更に、この電荷発生層の上に前記保護層を塗布し
て成膜することで完成される。
【0085】本発明に用いられる電荷輸送物質としては
各種トリアリールアミン系化合物、各種ヒドラゾン系化
合物、各種スチリル系化合物、各種スチルベン系化合
物、各種ピラゾリン系化合物、各種オキサゾール系化合
物、各種チアゾール系化合物、各種トリアリールメタン
系化合物等、公知の電荷輸送物質であればいかなるもの
を用いても良い。
【0086】積層感光体の電荷輸送層を形成するのに用
いられる結着剤樹脂としては、ポリアクリル酸エステル
系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹
脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アルキド樹脂、及び不飽和樹脂などから
選ばれる樹脂が好ましい。特に好ましい樹脂としては、
ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、メ
チルメタクリレート−スチレン共重合樹脂、スチレン−
アクリロニトリル共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリアリレート樹脂及びジアリルフタレート樹脂が挙げ
られる。
【0087】電荷輸送層は一般的には前記の電荷輸送物
質と結着剤樹脂を溶剤に溶解し,塗布して形成する。電
荷輸送物質と結着剤樹脂との混合割合は質量比で2:1
〜1:2程度である。溶剤としてはアセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルな
どのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類、クロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素な
どの塩素系炭化水素類などが用いられる。この溶液を塗
布する際には、例えば浸漬コーティング法、スプレーコ
ーティング法、スピンナーコーティング法などのコーテ
ィング法を用いることができ、乾燥は10℃〜200
℃、好ましくは20℃〜150℃の範囲の温度で、5分
〜5時間、好ましくは10分〜2時間の時間で送風乾燥
または静止乾燥下で行うことができる。
【0088】電荷輸送層は、上述の電荷発生層と電気的
に接続されており、電界の存在下で電荷発生層から注入
された電荷キヤリアを受け取ると共に、これ等の電荷キ
ヤリアを保護層との界面まで輸送する機能を有してい
る。この電荷輸送層は電荷キヤリアを輸送する限界があ
るので必要以上に膜厚を厚くすることができないが、5
〜40μm、特には7〜30μmの範囲が好ましい。
【0089】更に、電荷輸送層中に酸化防止剤、紫外線
吸収剤、可塑剤または公知の電荷輸送物質を必要に応じ
て添加することもできる。
【0090】電荷輸送層が感光層の最上層の場合、本発
明では更に、この電荷輸送層の上に前記保護層を塗布し
て成膜することで完成される。次に、本発明の帯電手段
について説明する。
【0091】本発明の注入帯電は弾性体で構成された帯
電部材と感光体表面層の間に帯電を促進する導電粒子が
介在し、帯電部材と感光体が速度差を持ちながら接触す
ることで構成される。従って、帯電部材、帯電促進粒
子、及び必要に応じて塗布手段である規制部材から構成
される。
【0092】電子写真感光体の形状がシリンダー状であ
れば、帯電部材もローラー状をとることが好ましく、芯
金の上に弾性を有する中抵抗の層を設けることで形成さ
れる。
【0093】ただし、電子写真感光体も帯電部材も必ず
しも上記のような形状をとる必要はなく、本発明の要件
が満たされれば、シート状、ベルト状等他の様々な形態
をとることができる。
【0094】帯電部材と電子写真感光体の接触ニップに
は帯電促進粒子が塗布された状態で電子写真感光体の帯
電が行われる。これにより、帯電部材は電子写真感光体
と速度差をもって接触できると同時に、帯電促進粒子を
介して密に電子写真感光体に電荷を直接注入できるもの
である。
【0095】従って、本発明の注入帯電においては、従
来の放電を伴う接触帯電では得られなかった高い帯電効
率が得られ、帯電部材に印加した電位とほぼ同等の電位
を電子写真感光体に与えることが可能である。
【0096】即ち、帯電に必要なバイアスは電子写真感
光体に必要な表面電位相当の電圧で十分であり、放電現
象を用いない安定かつ安全な帯電方式である。
【0097】図2と図3は本発明に従う接触帯電装置の
一例の概略構成模型図である。
【0098】図中の11は電子写真感光体、12は電子
写真感光体に接触させて配設した接触帯電部材、13は
帯電促進粒子、14は帯電促進粒子供給手段である。
【0099】図2は帯電促進粒子供給手段14を電子写
真感光体11側に配置した装置であり、図3は帯電促進
粒子供給手段14を電子写真感光体11ではなく接触帯
電部材12側に配置した装置の例である。
【0100】電子写真感光体11は一定周速度で矢印の
時計方向に回転駆動される。接触帯電部材12は導電性
弾性ローラー(以下2帯電ローラーと記す)である。帯
電ローラー12は芯金12a上に可撓性部材であるゴム
あるいは発泡体の中抵抗層12bを形成することにより
作製される。中抵抗層12bは樹脂(例えばウレタ
ン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化
剤、発泡剤等により処方され、芯金12aの上にローラ
ー状に形成した。その後必要に応じて表面を研磨して帯
電ローラー12を作製した。
【0101】ここで、導電性弾性ローラーである帯電ロ
ーラー12は電極として機能することが重要である。つ
まり、弾性を持たせて被帯電体との十分な接触状態を得
ると同時に、移動する被帯電体を充電するに十分低い抵
抗を有する必要がある。一方では被帯電体にピンホール
などの欠陥部位が存在した場合に電圧のリークを防止す
る必要がある。被帯電体として電子写真用感光体を用い
た場合、十分な帯電性と耐リークを得るには10E+4〜10
E+7Ωの抵抗が望ましい。
【0102】上記のような電子写真感光体と帯電手段を
用いた電子写真装置等について例を図4に示す。
【0103】図4は転写式電子写真プロセス利用、プロ
セスカートリッジ着脱方式、トナーリサイクルプロセス
(クリーナレスシステム)を利用したレーザープリンタ
ー(記録装置)の一例を示す図である。
【0104】本発明に従う接触帯電装置を像担持体の帯
電処理手段として用いることで、特にクリーニング装置
を持たないクリーナレスシステムの画像形成装置におい
ても良好な直接帯電性能を得ることが出来る。
【0105】11は像担持体としての、電子写真感光体
であり、矢印の時計方向に所定の周速度(プロセススピ
ードPS)をもって回転駆動される。12は感光体11
に対する接触帯電部材としての帯電ローラーである。本
例は帯電ローラー12側に帯電促進粒子供給手段14を
配設してある。この帯電ローラー12は帯電ニップ部n
において帯電ローラー表面と感光体表面と互いに逆方向
に移動するよう周速差をもって矢印の時計方向に回転駆
動される。また該帯電ローラー12の芯金12aには帯
電バイアス印加電源S1から直流電圧を印加する。
【0106】従って回転する感光体11の面は、前述し
たように、帯電ローラー12が感光体11に周速差をも
って接触すること、帯電ローラー12に対して帯電促進
粒子供給手段14により塗布された帯電促進粒子13が
帯電ニップ部nに存在することから、帯電ローラー12
による感光体11の帯電は直接注入帯電が支配的とな
り、帯電ローラー12に印加した帯電バイアス電圧とほ
ぼ同電位に一様に帯電処理される。
【0107】15はレーザーダイオード・ポリゴンミラ
ー等を含むレーザービームスキャナ(露光器)である。
このレーザービームスキャナは目的の画像情報の時系列
電気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレー
ザー光を出力し、該レーザー光で上記の感光体11の一
様帯電面を走査露光Lする。この走査露光Lにより感光
体11の面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成
される。
【0108】16は現像装置である。感光体11面の静
電潜像はこの現像装置によりトナー像として現像され
る。現像装置16は、例えば、マグネットローラー16
aを内包した非磁性現像スリーブ16bを現像剤担持搬
送部材として具備させた、1成分あるいは2成分非接触
型反転現像装置等である。aは感光体11と現像スリー
ブ16bの対向部である現像領域部である。S2は現像
スリーブ16bに対する現像バイアス印加電源である。
【0109】17は転写手段としての転写ローラーであ
り、感光体11に所定に圧接させて転写ニップ部bを形
成させてある。この転写ニップ部bに不図示の給紙部か
ら所定3タイミングで記録媒体としての転写材Pが給紙
され、かつ転写ローラー17に電源S3から所定の転写
バイアスが印加されることで、感光体11側のトナー像
が転写ニップ部bに給紙された転写材Pの面に順次に転
写されていく。
【0110】18は定着装置である3転写ニップ部bに
給紙されて感光体11側のトナー像の転写を受けた転写
材Pは感光体11の面から分離されて定着装置18に導
入され、トナー像の定着を受けて画像形成物(プリン
ト、コピー)となる。
【0111】なお、本発明の電子写真装置等は、本発明
の要件を満たしていれば必ずしも上記の例のみに限定さ
れるものではない。
【0112】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明する。
【0113】
【実施例】実施例1 長さ260.5mm、直径30mmのアルミニウムシリ
ンダ−(JIS A3003アルミニウムの合金)を引
き抜き加工により作製した。このシリンダーを洗剤(商
品名:ケミコールCT、常盤化学(株)製)を含む純水
中で超音波洗浄を行い、続いて洗剤洗い流し工程を経た
後、さらに純水中で超音波洗浄を行って脱脂処理した。
【0114】アンチモンをドープした酸化スズの被覆膜
を有する酸化チタン粒子(クロノスECT-62、チタン工業
製)からなる粉体60質量部と酸化チタン ( titone SR-1
T、堺化学(株)製)60質量部、レゾール型フェノール樹
脂 (フェノライト J-325、大日本インキ化学工業
(株)製、固形分70 %) 70質量部と、2-メトキシ-1-プ
ロパノール50質量部、メタノール50質量部とからなる溶
液を約20時間、ボールミルで分散した。この分散液に含
有するフィラーの平均粒径は、0.25μmであった。
【0115】このようにして調合した分散液を前述のア
ルミニウムシリンダー上に浸漬法によって塗布し、140
℃で30分間加熱硬化することにより、厚み15μmの樹脂
層を形成した。
【0116】次に、共重合ナイロン樹脂 (アミランCM80
00、東レ(株)製) 10質量部2メタノール60質量部とブ
タノール40質量部の混合液に溶解した溶液を、前記樹脂
層の上に浸漬塗布し、90℃で10分間加熱乾燥して厚み
1.5μmのバリアー層を形成した。
【0117】次1、下記構造式で示される、CuKα線回
折スペクトルにおけるブラッグ角2θ±0.2°の9.0
°、及び27.1°に強いピークを有するオキシチタニウ
ムフタロシアニン顔料4質量部、
【0118】
【化4】 ポリビニルブチラ−ル樹脂(商品名:エスレックBX−
1、積水化学工業(株)製)2質量部、シクロヘキサノ
ン70質量部からなる混合溶液をサンドミルで10時間
分散した後、酢酸エチル100質量部を加えて電荷発生
層用塗工液を調製した。この塗工液を上記のバリアー層
上に浸漬塗布し、90℃で10分間加熱乾燥して、膜厚
0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0119】次に、下記構造式で示されるトリアリール
アミン系化合物40質量部と、
【0120】
【化5】 ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ型、粘度平均
分子量20000)50質量部をクロロベンゼン350
質量部に溶解して調製した溶液を、上記電荷発生層上に
浸漬塗布し、110℃で1時間加熱乾燥して、膜厚20
μmの電荷輸送層を形成した。
【0121】次いで、平均粒径0.02μmのアンチモ
ンドープ酸化スズ(商品名:T−1、三菱マテリアル
(株)製)100質量部、下記構造式のフッ素原子含有
化合物(商品名LS−1090、信越シリコーン(株)
製)10質量部、
【0122】
【化6】 エタノール250質量部を撹拌装置で48時間撹拌した
後、ろ過、洗浄後、更に150℃で2時間加熱処理を行
い、酸化スズの表面処理を行った。(以下、処理量:10
%と表す)
【0123】次に、下記構造式で示されるアクリルモノ
マー18質量部、
【0124】
【化7】 光開始剤として2−メチルチオキサントン6.8質量
部、前記表面処理済酸化スズ45質量部、四フッ化エチレ
ン樹脂粒子(平均粒径:0.18μm)14質量部、エ
タノール150質量部を混合してサンドミルで90時間分
散し、表面保護層用分散液を調製した。この分散液を前
記電荷輸送層上に浸漬塗布し、乾燥後、高圧水銀灯にて
250W/cm の光強度で60秒間紫外線照射した
後、120℃で2時間熱風乾燥して膜厚3μmの保護層
を形成した。
【0125】なお、保護層の体積抵抗率の測定は、PET
フィルム上に180(μm)のギャップを持つ櫛形電極を金蒸
着により作製し、その上に保護層を塗布し、硬化条件及
び膜厚等は上記感光体作製時と同様に行いサンプルを作
製した。そのサンプルをヒューレット・パッカード社製P
Aメーター 4140Bを用いて100(V)の電圧を印加して測定
した。測定環境は温度/湿度が23℃/50RH%で行った。作
製された表面保護層の体積抵抗は2.7E+12(Ω・cm)で
あった。
【0126】作製した電子写真感光体を、本発明の注入
帯電用の帯電ローラー等を装備した、ヒューレット・パ
ッカード社製レーザープリンター、HPレーザージェット
4000の改造機に装着した。
【0127】この帯電ローラーは芯金上にゴムの中抵抗
層を形成することにより作製された。中抵抗層はウレタ
ン樹脂、導電性粒子(カーボンブラック)、硫化剤及び
発泡剤等により処方され、芯金の上にローラー状に成形
した後、表面を研磨して直径12mm、長手長さ250mm
の弾性導電ローラーを作製した。このローラーの抵抗を
測定したところ100KΩであった。ローラーの芯金に
総圧200kPa(1kgf/cm)の加重がかかる
ように電子写真感光体に圧着した状態で、芯金と導電性
支持体に100Vを印加することで計測した。
【0128】本実施例では、電子写真感光体と帯電ロー
ラーが導電性微粉末を介して注入帯電されるための導電
性微粉末(帯電促進粒子)として、比抵抗が10E+6Ω・c
m、平均粒径3μmの導電性酸化亜鉛粒子を用いた。
【0129】ここで抵抗測定は、錠剤法により測定し正
規化して求めた。底面積2.26cmの円筒内に0.5gの粉
体試料を入れ上下電極に1.57MPa(15kgf/
cm)の加圧を行うと同時に100Vの電圧を印加し、抵
抗値を計測、その後正規化して比抵抗を算出した。
【0130】また、帯電促進粒子をローラーと感光体の
接触ニップに均一に供給するために、帯電促進粒子塗布
手段を設けた。供給手段としては規制ブレードを電子写
真感光体に当接させ、感光体と規制ブレードの間に帯電
促進粒子を保持する構成をとる。そして、電子写真感光
体の回転にともない一定量の帯電促進粒子が帯電ローラ
ーに塗布される。
【0131】本実施例では、帯電ローラーを電子写真感
光体に対して速度差を持って回転させている。本電子写
真感光体は直径30mmのドラム状であり、周速が約50mm/s
ecの一定速度で回転する。先ず、この感光体表面に帯電
促進粒子が規制ブレードによって塗布される。その後帯
電ローラー表面に到達する。帯電ローラーはその表面が
感光体と互いに逆方向に等速度で移動するよう約80rpm
で駆動し、そのローラー芯金に印加電圧としてDC電圧
−700Vを印加した。これにより、感光体表面は印加
電圧と等しい電位に帯電される。本実施例において帯電
は、ローラーと被帯電体の接触ニップに存在する帯電促
進粒子が被帯電体表面を隙間無く摺擦することで注入帯
電が行われるものである。
【0132】感光体の耐剥離性の評価として、A4サイ
ズ紙に面積比率4%印字の文字パターンで15,000枚の
連続画出し耐久試験を行った後、プリンター本体から感
光体を取5出し、感光体の表面5目視または顕微鏡で観
察して支持体と感光層の剥離の有無を観察した。
【0133】観察した結果を表4に示す。
【0134】また、同様の装置において以下のプロセス
条件に設定してゴースト及び黒スジ等の初期画像評価を
行った。
【0135】 感光体暗部電位:-600(V) 感光体明部電位:-150(V) 現像バイアス:-350(V) 評価は、23℃/50RH%の環境下で初期画像評価を行っ
た。画像の評価は以下のように行った。
【0136】プリント画像を書き出しから感光体1回転
の部分に25mm角の正方形のベタ黒画像部を並べ、感光
体の2回転目以降に孤立1ドットを桂馬パターンで印字
したハーフトーンのテストチャート、及びベタ黒画像に
より帯電むらによるスジ画像の評価を行った。評価結果
を表4に示す。
【0137】この評価結果、不要なゴーストや黒スジ画
像がなく、かつ、他の画像においてもトナーの飛び散り
等のない高品位な画像が得られた。
【0138】実施例2 実施例1と同様のアルミニウムシリンダーに、実施例1
と同様の方法で中間層とバリアー層を形成させた後、実
施例1と同様の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形
成した。
【0139】保護層として実施例1に示されるUV硬化性
樹脂をバインダーとして用いる保護層において、前記
[化6]記載の化合物で表面処理したアンチモンドープ
酸化スズ微粒子を20質量部に減らし、その代わりにメ
チルハイドロジェンシリコーンオイル(商品名:KF9
9、信越シリコーン(株)製)で処理(処理量:20
%)したアンチモンドープ酸化スズ(商品名:441、
三菱マテリアル(株4製)25質量部を添加した以外は実
施例1と全く同じ条件で電子写真感光体を作製した。保
護層の体積抵抗は1.3E+12Ω・cmであった。
【0140】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。
【0141】結果を表4に示す。
【0142】実施例3 実施例1と同様のアルミニウムシリンダーに、実施例1
と同様の方法で中間層とバリアー層を形成させた後、実
施例1と同様の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形
成した。
【0143】保護層として実施例1に示されるUV硬化性
樹脂をバインダーとして用いる保護層において、前記
[化6]記載の化合物で表面処理したアンチモンドープ
酸化スズ微粒子に変えて、表面処理を施していないアン
チモンドープ酸化スズ微粒子(商品名:T−1、三菱マ
テリアル(株)製)を45質量部、更に前記[化6]記載
のフッ素原子含有化合物(商品名LS―1090、信越
シリコーン(株)製)の4.5質量部を添加し、分散し
た以外は実施例1と全く同じ条件で電子写真感光体を作
製した。保護層の体積抵抗は9.6E+11(Ω・cm)であっ
た。
【0144】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。
【0145】結果を表4に示す。
【0146】実施例4 実施例1と同様のアルミニウムシリンダーに、実施例1
と同様の方法で中間層とバリアー層を形成させた後、実
施例1と同様の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形
成した。
【0147】保護層として実施例3において、更にメチ
ルハイドロジェンシリコーンオイル(商品名:KF9
9、信越シリコーン(株)製)の4.5質量部を添加し、
分散した以外は実施例1と全く同じ条件で電子写真感光
体を作製した。保護層の体積抵抗は9.0×101・cm
であった。
【0148】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。
【0149】結果を表4に示す。
【0150】実施例5 実施例1と同様のアルミニウムシリンダーに実施例1と
同様の方法で中間層とバリアー層1形成した後、実施例
1と同様の電荷発生層と電荷輸送層を形成した。
【0151】続いて電荷輸送層上に実施例1の保護層に
変えて以下の保護層を形成した。
【0152】保護層として、平均粒径0.02μmのア
ンチモンドープ酸化スズ微粒子(商品名:T−1、三菱
マテリアル(株)製)100質量部を前記構造式のフッ
素原子含有化合物(商品名LS−1090、信越シリコ
ーン(株)製)7質量部で表面処理した(処理量:7
5)、処理済み酸化スズ微粒子50質量部と、エタノ−
ル150重量部をサンドミルで48時間分散を行い、その後
更に、ポリテトラフルオロエチレン微粒子(平均粒径:
0.18μm)18質量部を加えて24時間分散を行った。
その後、レゾール型フェノール樹脂(商品名:PL-480
4;群栄化学工業(株)製)を樹脂成分として20質量部
とエタノールを溶解し良く攪拌して保護層用塗料とし
た。
【0153】この塗料を用いて、先の電荷輸送層上に浸
漬塗布法により、保護層膜を形成した後145℃、1時
間熱風乾燥して膜厚3μmの保護層を作製した。
【0154】保護層塗料の分散状態は良好で、作製され
た保護層はムラのない均一な膜であった。作製された表
面保護層の体積抵抗は5.6E+12(Ω・cm)であった。
【0155】このようにして得られた電子写真感光体を
実施例1と同じプリンターに装着し、実施例1と同様に
耐剥離性と画像の評価を行った。
【0156】結果を表4に示す。
【0157】実施例6 実施例1と同様のアルミニウムシリンダー上に、実施例
1で使用した導電性粉末に代えて、アンチモンをドープ
していない酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム粒子
からなる粉体60質量部と酸化チタン ( titone SR-1T、
堺化学(株)製)70質量部、レゾール型フェノール樹脂
(フェノライト J-325、大日本インキ化学工業(株)
製、固形分70 %) 70質量部と、2-メトキシ-1-プロパ
ノール50質量部、メタノール50質量部とからなる溶液を
約26時間、ボールミルで分散した。この分散液に含有す
るフィラーの平均粒径は、0.1μmであった。
【0158】このようにして調合した分散液を前述のア
ルミニウムシリンダー上に浸漬法によって塗布し、140
℃で30分間加熱硬化することにより、厚み15μmの樹脂
層を形成した。
【0159】次に、実施例1と同様の方法で上記中間層
上にバリアー層、電荷発生層、及び電荷輸送層を形成し
た。
【0160】更に、実施例5と同様の方法でレゾール型
フェノール樹脂を結着樹脂とする塗料を塗布し膜厚3μ
mの保護層を形成した。
【0161】このようにして得られた電子写真感光体を
実施例1と同じプリンターに装着し、実施例1と同様に
耐剥離性と画像の評価を行った。
【0162】結果を表4に示す。
【0163】実施例7 実施例1と同様のアルミニウムシリンダーに、実施例6
と同様の方法で中間層とバリアー層を形成させた後、実
施例1と同様の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形
成した。
【0164】保護層として実施例5に示されるレゾール
型フェノール樹脂を結着樹脂として用いる保護層におい
て、前記[化6]記載の化合物で表面処理したアンチモ
ンドープ酸化スズ微粒子を20質量部に減らし、その代
わりにメチルハイドロジェンシリコーンオイル(商品
名:KF99、信越シリコーン(株)製)で処理(処理
量:20%)したアンチモンドープ酸化スズ(商品名:
T−1、三菱マテリアル(株)製)30質量部を添加し
た以外は実施例6と全く同じ条件で電子写真感光体を作
製した。作製された表面保護層の体積抵抗は3.6E+12
(Ω・cm)であった。
【0165】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。
【0166】結果を表4に示す。
【0167】実施例8 実施例1と同様のアルミニウムシリンダーに、実施例6
と同様の方法で中間層とバリアー層を形成させた後、実
施例1と同様の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形
成した。
【0168】保護層として実施例5に示される熱硬化性
樹脂をバインダーとして用いる保護層において、前記
[化6]記載の化合物で表面処理したアンチモンドープ
酸化スズ微粒子に変えて、表面処理を施していないアン
チモンドープ酸化スズ微粒子(商品名:T−1、三菱マ
テリアル(株)製)を50質量部、更に前記[化6]記
載のフッ素原子含有化合物(商品名LS―1090、信
越シリコーン(株)製)の5質量部を添加し、分散した
以外は実施例6と全く同じ条件で電子写真感光体を作製
した。作製された表面保護層の体積抵抗は1.4E+12
(Ω・cm)であった。
【0169】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。
【0170】結果を表4に示す。
【0171】実施例9 実施例1と同様のアルミニウムシリンダーに、実施例6
と同様の方法で中間層とバリアー層を形成させた後、実
施例1と同様の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形
成した。
【0172】保護層として実施例8において、更にメチ
ルハイドロジェンシリコーンオイル(商品名:KF9
9、信越シリコーン(株)製)の5質量部を添加し、分
散した以外は実施例6と全く同じ条件で電子写真感光体
を作製した。作製された表面保護層の体積抵抗は9.1E
+11(Ω・cm)であった。
【0173】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。
【0174】結果を表4に示す。
【0175】実施例10 実施例1と同様のアルミニウムシリンダー上に、実施例
6で中間層用塗料に使用した結着樹脂であるレゾール型
フェノール樹脂 (商品名:フェノライト J-325、大日本
インキ化学工業(株)製)の代わりに、ノボラック型フ
ェノール樹脂 (商品名:CMK-2400:昭和高分子(株)製)を
使用し、更に硬化剤としてヘキサメチレンテトラミンを
1.5質量部添加した以外は実施例6と同様に調合した分
散液を浸漬法によって塗布し、140℃で30分間加熱硬化
することにより、厚み15μmの樹脂層を形成した。
【0176】次に、このシリンダー上に実施例1と同様
の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形成した。
【0177】さらに、この感光層上に保護層として、実
施例6と同様の保護層を作製した。
【0178】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。結果を表4に示す。
【0179】実施例11 実施例1と同様のアルミニウムシリンダー上に、実施例
6で中間層用塗料に使用した結着樹脂であるレゾール型
フェノール樹脂 (商品名:フェノライト J-325、大日本
インキ化学工業(株)製)の代わりに、ポリエステルポ
リウレタン (ニッポラン2304、日本ポリウレタン(株)製
を使用した以外は実施例6と同様に調合した分散液を浸
漬法によって塗布し、140℃で30分間加熱硬化すること
により、厚み15μmの樹脂層を形成した。
【0180】次に、このシリンダー上に実施例1と同様
の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形成した。
【0181】さらに、この感光層上に保護層として、実
施例6と同様の保護層を作製した。
【0182】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
4評価した。結果を表4に示す。
【0183】実施例12〜14 実施例1と同様のアルミニウムシリンダーに、実施例6
と同様の方法で中間層とバリアー層を形成させた後、実
施例1と同様の方法で電荷発生層、及び電荷輸送層を形
成した。
【0184】さらに、この感光層上に保護層として、実
施例6で作製した保護層用塗料において使用したレゾー
ル型フェノール樹脂(商品名:PL-4804;群栄化学工業
(株)製)をそれぞれ、PL-2211 1群栄化学工業(株)製
6、BKS-316 (昭和高分子(株)製1、及びIA-8104 (大日
本インキ化学工業(株)製)に代えた以外は実施例6と同
様に電子写真感光体を作製し、評価した。
【0185】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。結果を表4に示す。
【0186】比較例1 実施例1において用いた、引き抜き加工により作製した
長さ260.5mm、直径30mmのアルミニウムシリ
ンダー(JIS A3003アルミニウムの合金)につ
いて、洗剤(商品名:ケミコールCT、常盤化学(株)
製)を含む純水中で超音波洗浄を行い、続いて洗剤洗い
流し工程を経た後、さらに純水中で超音波洗浄を行って
脱脂処理した。
【0187】このシリンダーに対して、中間層とバリア
ー層を施さずにそのまま用いた以外は実施例1と同様に
感光層と保護層を作製し、実施例1と同様に評価した。
結果を表4に示す。
【0188】比較例2 比較例1と同様のシリンダーに対して、中間層とバリア
ー層を施さずにそのまま用いた以外は実施例5と同様に
感光層と保護層を作製し、実施例1と同様に評価した。
結果を表4に示す。
【0189】比較例3 実施例1において用いた、アルミニウムシリンダーにお
いて、切削加工したアルミニウムシリンダーにした以外
は実施例1と同様に作製し、洗剤を含む純水中で超音波
洗浄を行い、続いて洗剤洗い流し工程を経た後、さらに
純水中で超音波洗浄を行って脱脂処理した。
【0190】このシリンダーに対して、中間層とバリア
ー層を施さずにそのまま用いた以外は実施例6と同様に
感光層と保護層を作製し、実施例1と同様に評価した。
結果を表4に示す。
【0191】比較例4 比較例1で用いた脱脂処理したアルミシリンダーに対し
て、中間層を施さず、ポリアミド樹脂(商品名:アミラ
ンCM8000、東レ(株)製)の5%メタノール溶液を浸
漬法で塗布し、膜厚0.5(μm)のバリアー層のみを設
けた。
【0192】さらに、この上に実施例1と同様の電荷発
生層と電荷輸送層を作製し、その上に実施例6と同様の
保護層を形成した。
【0193】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。結果を表4に示す。
【0194】比較例5 実施例10において作製した電子写真感光体において、
中間層を作製する際の塗料に対して硬化剤としてのヘキ
サメチレンテトラミンを用いずに中間層を作製した以外
は実施例10と同様に電子写真感光体を作製し4評価し
た。結果を表4に示す。
【0195】硬化剤を用いていないため中間層を形成す
る結着樹脂は硬化性樹脂とはならず、可塑性樹脂膜とし
て中間層が形成されているにすぎない層となった。
【0196】比較例6 実施例1と同様のアルミニウムシリンダー上に、アンチ
モンをドープしていない酸化スズの被覆層を有する硫酸
バリウム粒子からなる粉体60質量部と酸化チタン ( tit
one SR-1T、堺化学(株)製)70質量部、硬化性ではない
アクリル樹脂 (J-899、星光化学工業(株)製) 70質
量部と、1,4-ジオキサン50質量部、アセトン50質量部
とからなる溶液を約30時間、ボールミルで分散した。こ
の分散液に含有するフィラーの平均粒径は、約0.5μm
であった。
【0197】このようにして調合した分散液を前述のア
ルミニウムシリンダー上に浸漬法によって塗布し、100
℃で30分間乾燥することにより、厚み15μmの樹脂層
を形成した。
【0198】次に、実施例1と同様の方法で上記中間層
上にバリアー層、電荷発生層、及び電荷輸送層を形成し
た。
【0199】更に、実施例5と同様の方法でレゾール型
フェノール樹脂を結着樹脂とする塗料を塗布し膜厚3μm
の保護層を形成した。
【0200】得られた電子写真感光体を実施例1と同様
に評価した。結果を表4に示す。
【0201】
【表4】
【0202】
【発明の効果】本発明によれば、導電性支持体上に硬化
性樹脂を結着樹脂とする中間層を施し、その上に感光層
と保護層を成膜した電子写真感光体と特定の注入帯電手
段を組み合わせて用いることで、該注入帯電手段を有し
た電子写真装置等においても、繰り返し使用による支持
体と感光層の間の剥離がなく、かつ、ゴーストや黒スジ
等の画像欠陥のない極めて安定な画像が得られるという
顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真感光体の層構成の例を示す図である。
【図2】本発明に従う接触帯電装置の一例の概略構成模
型図である。
【図3】本発明に従う接触帯電装置の一例の概略構成模
型図である。
【図4】転写式電子写真プロセス利用、プロセスカート
リッジ着脱方式、トナーリサイクルプロセス(クリーナ
レスシステム)を利用したレーザープリンター(記録装
置)の一例を示す図である。
【符号の説明】 1 感光体の表面層 22 感光層 3 中間層 4 導電性支持体 11 電子写真感光体 12 接触帯電部材または帯電ローラー 13 帯電促進粒子 14 帯電促進粒子供給手段 15 レーザービームスキャナ 16 現像装置 17 転写手段 18 定着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/147 504 G03G 5/147 504 9/08 374 9/08 374 15/00 15/00 15/08 507 15/08 507B 21/10 21/00 312 (72)発明者 吉村 公博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 大介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA08 CB07 DA07 DA09 EA01 EA05 2H068 AA03 AA04 AA05 AA08 AA43 AA44 BA58 BA61 BB06 BB29 BB30 BB31 BB32 BB33 BB34 BB35 BB51 BB57 CA05 CA22 CA29 CA33 CA37 CA60 FA27 FC01 FC08 FC15 2H077 AA37 AD06 EA13 2H134 GA01 GB02 HF12 HF13 JA05 JA11 KF05 KG01 KG08 KH09 KH15 2H200 FA07 FA09 GA16 GA23 GA34 GA46 GB37 HA03 HA21 HB12 HB17 HB31 HB45 HB46 HB47 JA02 LA19 LA38 LB09 LB14 MA08 MA20 MB05 MC06 MC15

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも導電性支持体上に中間層、感
    光層、及び保護層をこの順に有する電子写真感光体と、
    該電子写真感光体に接触配置され電圧が印加されること
    により該電子写真感光体を帯電する帯電手段、像露光手
    段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置におい
    て、 該帯電手段が導電性と弾性を有した表面を備え、粒径1
    0μm〜10nmである導電性微粉末を主成分とする帯電
    促進粒子を担持してなり、該電子写真感光体と速度差を
    持って接触して帯電する構成を有し、 且つ、該電子写真感光体の中間層が少なくとも無機微粒
    子及び硬化性樹脂を含有し、 且つ、該電子写真感光体の保護層が少なくとも導電性微
    粒子及び結着樹脂を含有することを特徴とする電子写真
    装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも導電性支持体上に中間層、感
    光層、及び保護層をこの順に有する電子写真感光体と、
    該電子写真感光体に接触配置され電圧が印加されること
    により該電子写真感光体を帯電する帯電手段、像露光手
    段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置に着脱
    自在であり、該電子写真感光体と該帯電手段を一体に支
    持しているプロセスカートリッジおいて、 該帯電手段が導電性と弾性を有した表面を備え、粒径1
    0μm〜10nmである導電性微粉末を主成分とする帯電
    促進粒子を担持してなり、該電子写真感光体と速度差を
    持って接触して帯電する構成を有し、 且つ、該電子写真感光体の中間層が少なくとも無機微粒
    子及び硬化性樹脂を含有し、 且つ、該電子写真感光体の保護層が少なくとも導電性微
    粒子及び結着樹脂を含有することを特徴とするプロセス
    カートリッジ。
  3. 【請求項3】 該電子写真装置は、該電子写真装置にお
    ける転写工程後の該電子写真感光体表面に残留した現像
    剤を少なくとも該帯電手段に一時担持し、該電子写真感
    光体を通して再度該現像手段に回収するトナーリサイク
    ル構成を有する請求項1に記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 該プロセスカートリッジは、該プロセス
    カートリッジにおける転写工程後の該電子写真感光体表
    面に残留した現像剤を少なくとも該帯電手段に一時担持
    し、該電子写真感光体を通して再度該現像手段に回収す
    るトナーリサイクル構成を有する請求項2に記載のプロ
    セスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 該現像手段内には該帯電促進粒子と現像
    剤からなる混合剤が蓄えられ、該帯電促進粒子は該電子
    写真感光体に転写後被記録体に転写されずに該電子写真
    感光体上に残留することで該帯電手段に供給される請求
    項1または3に記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 該現像手段内には該帯電促進粒子と現像
    剤からなる混合剤が蓄えられ、該帯電促進粒子は該電子
    写真感光体に転写後被記録体に転写されずに該電子写真
    感光体上に残留することで該帯電手段に供給される請求
    項2または4に記載のプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 該帯電促進粒子の体積抵抗率が1.0E+1
    2Ω・cm〜1.0E-1Ω・cmである請求項1に記載の電子写
    真装置。
  8. 【請求項8】 該帯電促進粒子の体積抵抗率が1.0E+1
    2Ω・cm〜1.0E-1Ω・cmである請求項2に記載のプロセ
    スカートリッジ。
  9. 【請求項9】 該帯電手段表面上に担持する該帯電促進
    粒子の担持量が0.1mg/cm〜50mg/cmである請求
    項1に記載の電子写真装置。
  10. 【請求項10】 該帯電手段表面上に担持する該帯電促
    進粒子の担持量が0.1mg/cm〜50mg/cmである請
    求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  11. 【請求項11】 該帯電手段を被覆している該帯電促進
    粒子の割合を被覆率Rcとした場合、1≧Rc≧0.2であ
    る請求項1に記載の電子写真装置。
  12. 【請求項12】 該帯電手段を被覆している該帯電促進
    粒子の割合を被覆率Rcとした場合、1≧Rc≧0.2であ
    る請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  13. 【請求項13】 該帯電手段の表面粗さRaが1μm〜5
    00μmであり、表面抵抗率が1.0E+4Ω□〜1.0E+
    10Ω□である請求項1に記載の電子写真装置。
  14. 【請求項14】 該帯電手段の表面粗さRaが1μm〜5
    00μmであり、表面抵抗率が1.0E+4Ω□〜1.0E+
    10Ω□である請求項2に記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  15. 【請求項15】 該帯電手段が多孔体表面を有する弾性
    体である請求項1に記載の電子写真装置。
  16. 【請求項16】 該帯電手段が多孔体表面を有する弾性
    体である請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  17. 【請求項17】 該電子写真装置が、該帯電手段表面に
    該帯電促進粒子を供給する帯電促進粒子供給手段を有す
    る請求項1に記載の電子写真装置。
  18. 【請求項18】 該プロセスカートリッジが、該帯電手
    段表面に該帯電促進粒子を供給する帯電促進粒子供給手
    段を有する請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  19. 【請求項19】 該帯電手段が該電子写真感光体に対し
    てカウンター方向で回転する請求項1に記載の電子写真
    装置。
  20. 【請求項20】 該帯電手段が該電子写真感光体に対し
    てカウンター方向で回転する請求項2に記載のプロセス
    カートリッジ。
  21. 【請求項21】 該中間層に用いられる硬化性樹脂が硬
    化性フェノール樹脂、及び硬化性ポリウレタン樹脂から
    なる群より選ばれる少なくとも1種類である請求項1に
    記載の電子写真装置。
  22. 【請求項22】 該中間層に用いられる硬化性樹脂が硬
    化性フェノール樹脂、及び硬化性ポリウレタン樹脂から
    なる群より選ばれる少なくとも1種類である請求項2に
    記載のプロセスカートリッジ。
  23. 【請求項23】 該中間層に用いられる無機微粒子が、
    金属酸化物、及び金属硫酸塩からなる群より選ばれる少
    なくとも1種類である請求項1に記載の電子写真装置。
  24. 【請求項24】 該中間層に用いられる無機微粒子が、
    金属酸化物、及び金属硫酸塩からなる群より選ばれる少
    なくとも1種類である請求項2に記載のプロセスカート
    リッジ。
  25. 【請求項25】 該中間層に用いられる無機微粒子が、
    酸化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウムからな
    る群より選ばれる少なくとも1種類である請求項1に記
    載の電子写真装置。
  26. 【請求項26】 該中間層に用いられる無機微粒子が、
    酸化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウムからな
    る群より選ばれる少なくとも1種類である請求項2に記
    載のプロセスカートリッジ。
  27. 【請求項27】 該中間層に用いられる無機微粒子が、
    被覆層を有する酸化チタンまたは被覆層を有する硫酸バ
    リウムである請求項1に記載の電子写真装置。
  28. 【請求項28】 該中間層に用いられる無機微粒子が、
    被覆層を有する酸化チタンまたは被覆層を有する硫酸バ
    リウムである請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  29. 【請求項29】 該被覆層が酸化スズを含有する請求項
    27に記載の電子写真装置。
  30. 【請求項30】 該被覆層が酸化スズを含有する請求項
    28に記載のプロセスカートリッジ。
  31. 【請求項31】 該中間層が無機微粒子を含有した樹脂
    層とバリアー層を有する請求項1に記載の電子写真装
    置。
  32. 【請求項32】 該中間層が無機微粒子を含有した樹脂
    層とバリアー層を有する請求項2に記載のプロセスカー
    トリッジ。
  33. 【請求項33】 該保護層に用いられる結着樹脂が、硬
    化性フェノール樹脂、硬化性アクリル樹脂、硬化性エポ
    キシ樹脂、硬化性シロキサン樹脂及び硬化性ポリウレタ
    ン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種類である
    請求項1に記載の電子写真装置。
  34. 【請求項34】 該保護層に用いられる結着樹脂が、硬
    化性フェノール樹脂、硬化性アクリル樹脂、硬化性エポ
    キシ樹脂、硬化性シロキサン樹脂及び硬化性ポリウレタ
    ン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種類である
    請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  35. 【請求項35】 該保護層に用いられる結着樹脂が、レ
    ゾール型の硬化性フェノール樹脂を含有する請求項1に
    記載の電子写真装置。
  36. 【請求項36】 該保護層に用いられる結着樹脂が、レ
    ゾール型の硬化性フェノール樹脂を含有する請求項2に
    記載のプロセスカートリッジ。
  37. 【請求項37】 該保護層が1.0E+9Ω・cm〜1.0E+1
    4Ω・cmの体積抵抗率である請求項1に記載の電子写真装
    置。
  38. 【請求項38】 該保護層が1.0E+9Ω・cm〜1.0E+1
    4Ω・cmの体積抵抗率である請求項2に記載のプロセスカ
    ートリッジ。
  39. 【請求項39】 該保護層が少なくとも1種類のフッ素
    原子含有化合物、および少なくとも1種類のシロキサン
    化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含有す
    る請求項1に記載の電子写真装置。
  40. 【請求項40】 該保護層が少なくとも1種類のフッ素
    原子含有化合物、および少なくとも1種類のシロキサン
    化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種を含有す
    る請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  41. 【請求項41】 該保護層がフッ素原子含有樹脂粒子、
    シリコン粒子、シリコーン粒子及びアルミナ粒子からな
    る群より選択される少なくとも1種類を含有する請求項
    1に記載の電子写真装置。
  42. 【請求項42】 該保護層がフッ素原子含有樹脂粒子、
    シリコン粒子、シリコーン粒子及びアルミナ粒子からな
    る群より選択される少なくとも1種類を含有する請求項
    2に記載のプロセスカートリッジ。
  43. 【請求項43】 該フッ素原子含有化合物が含フッ素シ
    ランカップリング剤、フッ素変性シリコーンオイル及び
    フッ素系界面活性剤からなる群より選択される請求項3
    9に記載の電子写真装置。
  44. 【請求項44】 該フッ素原子含有化合物が含フッ素シ
    ランカップリング剤、フッ素変性シリコーンオイル及び
    フッ素系界面活性剤からなる群より選択される請求項4
    0に記載のプロセスカートリッジ。
  45. 【請求項45】 該シロキサン化合物が下記一般式
    (1) 【化1】 (式中、Aは水素原子またはメチル基であり、かつ、A
    の全部における水素原子の割合は0.1〜50%の範囲、n
    は0以上の整数である。)で示されるシロキサン化合物
    である請求項39に記載の電子写真装置。
  46. 【請求項46】 該シロキサン化合物が下記一般式
    (1) 【化2】 (式中、Aは水素原子またはメチル基であり、かつ、A
    の全部における水素原子の割合は0.1〜50%の範囲、n
    は0以上の整数である。)で示されるシロキサン化合物
    である請求項40に記載のプロセスカートリッジ。
  47. 【請求項47】 該保護層に用いられる導電性微粒子が
    金属酸化物である請求項1に記載の電子写真装置。
  48. 【請求項48】 該保護層に用いられる導電性微粒子が
    金属酸化物である請求項2に記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  49. 【請求項49】 該保護層2用いられる導電性微粒子が
    ドープされていてもよく、または表面処理されていても
    よい酸化スズである請求項1に記載の電子写真装置。
  50. 【請求項50】 該保護層に用いられる導電性微粒子が
    ドープされていてもよく、または表面処理されていても
    よい酸化スズである請求項2に記載のプロセスカートリ
    ッジ。
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