JP3046890B2 - 電子写真感光体および該電子写真感光体を備えた電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体および該電子写真感光体を備えた電子写真装置Info
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Description
電子写真感光体を備えた電子写真装置に関し、詳しくは
保護層を有する電子写真感光体および該電子写真感光体
を備えた電子写真装置に関する。
プロセスに応じた所要の感度、電気特性、光学特性を備
えていることが要求されるが、更に、繰り返し使用され
る感光体にあっては感光体の表面層、即ち基体より最も
離隔する層には、コロナ帯電、トナ−現像、紙への転
写、クリ−ニング処理などの電気的、機械的外力が直接
に加えられるために、それらに対する耐久性が要求され
る。具体的には、摺擦による表面の摩耗やキズの発生、
またコロナ帯電時に発生するオゾンによる表面の劣化な
どに対する耐久性が要求されている。一方、トナ−の現
像、クリ−ニングの繰り返しによる表面層へのトナ−の
付着という問題もあり、これに対しては表面層のクリ−
ニング性を向上することが要求されている。
たすために、樹脂を主成分とする表面保護層を設ける試
みがなされている。例えば特開昭57−30843号公
報には、導電性粉末として金属酸化物を添加することに
より抵抗を制御することのできる保護層が提案されてい
る。
分散することは、保護層自体の電気抵抗を制御して、電
子写真プロセスの繰り返しにおける感光体内での残留電
位の増加を防止することをその主な目的とし、他方、電
子写真感光体用の保護層の適切な抵抗値は1010〜10
15ohm.cmであることが知られている。しかしなが
ら前記の範囲の抵抗値においては、保護層の電気抵抗は
イオン電導によって影響を受け易く、環境の変化によっ
て電気抵抗が大きく変化する傾向にある。特に金属酸化
物を膜中に分散している場合には、金属酸化物表面の吸
水性のために、全環境において、しかも電子写真プロセ
スを繰り返して行う際に、保護層の抵抗を前記範囲内に
保つことはこれまで非常に困難であった。
場合、分散粒子による入射光の散乱を防ぐために、粒子
の粒径が入射光の波長よりも小さいこと、即ち0.3μ
m以下であることが好ましい。しかし通常金属酸化物微
粒子は樹脂溶液中においても凝集する傾向があり、均一
に分散しにくく、いったん分散しても二次凝集や沈降が
起こり易いので粒径0.3μm以下といった微粒子の良
好な分散膜を安定して生産することは非常に困難であっ
た。更に透明度、導電均一性を向上させるという観点か
ら特に粒径の小さい超微粒子粉体(一次粒径0.1μm
以下)を分散させることが好ましいが、このような超微
粒子粉体の分散性、分散安定性は更に悪くなる傾向にあ
った。
発生するオゾン、NOx などのコロナ生成物などが表面
に付着することにより感光体の表面抵抗の低下を引き起
こし、画像流れが発生することなどもあった。近年の高
画質化に伴い、特に繰り返し使用時の電位特性をより高
いレベルで満足することのできるような保護層を有する
電子写真感光体が検討されている。
に優れ、摺擦による表面の摩耗やキズの発生などに対し
て耐久性を有する電子写真感光体を提供することであ
る。本発明の別の目的は繰り返し電子写真プロセスにお
いて発生するコロナ生成物付着による表面抵抗の低下が
なく、高湿下においても高品位の画質を保つことのでき
る電子写真感光体を提供することである。更に、本発明
の別の目的は繰り返し電子写真プロセスにおいて、残留
電位の蓄積や感度の低下がない安定した電子写真特性を
示す電子写真感光体を提供することである。また本発明
の別の目的は上記電子写真感光体を備えた電子写真装置
並びにファクシミリを提供することである。
に感光層および保護層を順次有する電子写真感光体にお
いて、保護層が下記一般式(1)で示すフッ素系シラン
化合物を表面に有する導電性粒子を含有することを特徴
とする電子写真感光体から構成される。
エトキシ基または塩素原子を示す。)
溶かした結着樹脂中に分散することによって分散粒子の
二次粒子の形成もなく、経時的にも安定した分散性の良
い塗工液が得られ、更にこの塗工液により形成した保護
層は透明度が高く、耐環境性に優れた膜として得られ
た。
りがある。湿式では導電性粒子と一般式(1)で示すフ
ッ素系シラン化合物とを適当な溶剤中で分散し、該化合
物を微粒子表面に付着させる。分散の手段としてはボー
ルミル、サンドミルなど通常の分散手段を用いることが
できる。次に、この分散溶液を乾燥機により乾燥し、溶
剤を除去した後、更に熱処理を行って該化合物を導電性
粒子表面に固着させる。フッ素系シラン化合物による処
理においては、まず前記のフッ素系シラン化合物を加水
分解し、反応性の高いシラノール基を生成させる。加水
分解に使われる水は添加した水、導電性粒子表面に存在
する水または空気中の水である。次に、シラノール基が
縮合してオリゴマーになり、オリゴマーが導電性粒子表
面のOH基と水素結合する。更に熱処理過程において水
を放出しながらシロキサン結合ができる。界面では前記
化合物の各ケイ素が導電性粒子表面に1つだけ結合があ
り、残りのシラノール基は他のケイ素原子とシロキサン
結合得る。その結果、イロキサン結合が三次元構造まで
形成し、導電性粒子表面がこの網状構造で包まれる。必
要に応じて表面処理後の微粒子に更に粉砕処理を施して
もよい。
(1)で示す化合物と導電性粒子とを混合し混練を行う
ことによって該化合物を粒子表面に付着させることの他
は、湿式処理と同様にして行われる。
金属、金属酸化物及びカ−ボンブラックなどが挙げられ
る。金属としてはアルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニ
ッケル、ステンレス及び銀など、またはこれらの金属を
プラスチックの粒子の表面に蒸着したものなどが挙げら
れる。金属酸化物としては酸化亜鉛、酸化チタン、酸化
スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマ
ス、スズをド−プした酸化インジウム、アンチモンをド
−プした酸化スズ及び酸化ジルコニウムなどが挙げられ
る。これらは単独で用いることも2種類以上を組み合わ
せて用いることもできる。2種類以上を組み合わせて用
いる場合は単に混合しても、固溶体や融着の形にしても
よい。
電性粒子の中でも、透明性などの点で、金属酸化物を用
いることが特に好ましい。
均粒径は0.3μm以下、好ましくは0.1μm以下で
ある。
般式(1)で示す化合物の割合は、粒子の粒径にも影響
を受けるが、1〜50重量%であることが好ましく、よ
り好ましくは3〜40重量%である。
としてはアクリル樹脂、ポリエステル、ポリカ−ボネ−
ト、ポリスチレン、セルロ−ス、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコ−ン及
びポリ塩化ビニルなどが挙げられる。これらの樹脂の中
でも、保護層の表面硬度、耐摩耗性、更に微粒子の分散
性、分散後の安定性の点から硬化性樹脂を用いることが
好ましい。即ち熱または光によって硬化するモノマ−ま
たはオリゴマ−を含有する溶液に前述の表面処理を施し
た導電性粒子を分散させて保護層用の塗工液とし、この
塗工液を感光層上に塗工、硬化させて形成した保護層は
透明性、硬度及び耐摩耗性などの点でより好ましい。
はオリゴマ−とは、例えば分子の末端に熱または光のエ
ネルギ−によって重合反応を起こす官能基を有するもの
で、このうち分子の構造単位の繰り返しが2〜20程度
大きな分子がオリゴマ−、それより小さいものがモノマ
−である。該重合反応を起こす官能基としてはアクリロ
イル基、メタクリロイル基、ビニル基などの炭素−炭素
二重結合を有する基、シラノ−ル基、更に環状エ−テル
基などの開環重合を起こすものまたはフェノ−ルとホル
ムアルデヒドのように2種類以上の分子が反応して重合
を起こすものなどが挙げられる。
保護層の抵抗を決定する主要因であり、保護層の抵抗は
1010〜1015ohm.cmの範囲になるように設定さ
れるのが好ましい。
性、結着性及び耐侯性などを向上させる目的でカップリ
ング剤や酸化防止剤などの添加物を加えることもでき
る。
子写真感光体の感光層の構成は電荷発生物質と電荷輸送
物質双方を含有する単層型と電荷発生層と電荷輸送層を
有する積層型に大別される。
レン、セレン−テルル及びアモルファスシリコンなどの
無機系電荷発生物質、ピリリウム系染料、チアピリリウ
ム系染料、アズレニウム系染料、チアシアニン系染料及
びキノシアニン系染料などのカチオン染料、スクエアリ
ウム塩系顔料、フタロシアニン系顔料、アントアントロ
ン系顔料、ジベンズピレンキノン系顔料及びピラントロ
ン系顔料などの多環キノン顔料、インジゴ系顔料、キナ
クリドン系顔料及びアゾ系顔料などの有機系電荷発生物
質から選ばれた材料を単独ないしは組み合わせて用いる
ことができ、真空蒸着装置によって蒸着層として形成し
たり、あるいは結着樹脂に分散した塗工液を塗工、乾燥
することによって塗布層として形成することができる。
電荷発生層中に含有する樹脂は80重量%以下が好まし
く、特に40重量%以下が好ましい。電荷発生層の膜厚
は5μm以下が好ましく、特に0.01〜1μmが好ま
しい。
択でき、また、ポリ−N−ビニルカルバゾ−ル及びポリ
ビニルピレンなどの有機光導電性ポリマ−から選択でき
る。好ましくはポリビニルブチラ−ル、ポリアリレ−
ト、ビスフェノ−ルAとフタル酸の縮重合体など、ポリ
カ−ボネ−ト、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、アクリ
ル樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミド、セルロ−ス
系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びポリビニルア
ルコ−ルなどの樹脂を挙げることができる。
レン、アントラセン、ピレン、フェナントレンなどの構
造を有する多環芳香族化合物、インド−ル、カルバゾ−
ル、オキサジアゾ−ル、ピラゾリンなどの含窒素環化合
物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物トリアリ−ルア
ミン化合物などの電荷輸送物質を結着樹脂に溶解した塗
工液を塗布、乾燥することにより形成される。用いるこ
とのできる結着樹脂としては、例えばポリアリレ−ト、
ポリサルホン、ポリアミド、アクリル樹脂、アクリロニ
トリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル、フェノ−ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル、アルキド樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリウレタンあ
るいは共重合体、例えばスチレン−ブタジエンコポリマ
−、スチレン−アクリロニトリルコポリマ−またはスチ
レン−マレイン酸コポリマ−などが挙げられる。また、
ポリビニルカルバゾ−ル、ポリビニルアントラセンなど
の有機光導電性ポリマ−も使用することができる。結着
樹脂と電荷輸送物質との配合割合は、結着樹脂100重
量部当たり電荷輸送物質10〜500重量部とすること
が望ましい。電荷輸送層の膜厚は5〜40μmが好まし
く、特に10〜30μmが好ましい。
間にバリア−機能と接着機能をもつ下引き層を設けるこ
とができる。下引き層の材料としては、ポリビニルアル
コ−ル、ポリエチレンオキシド、ニトロセルロ−ス、エ
チルセルロ−ス、メチルセルロ−ス、エチレン−アクリ
ル酸コポリマ−、アルコ−ル可溶アミド、ポリアミド、
ポリウレタン、カゼイン、にかわ及びゼラチンなどが挙
げられる。これらの材料は適当な溶剤に溶解して導電性
支持体上に塗布される。その膜厚は5μm以下、特に
0.2〜3μmが好ましい。
浸漬コ−ティング法、スプレ−コ−ティング法、ビ−ム
コ−ティング法、スピンナ−コ−ティング法、ロ−ラ−
コ−ティング法、マイヤ−バ−コ−ティング法及びブレ
−ドコ−ティング法などの手段によって導電性支持体上
に形成する。
ム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナジ
ウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケル、インジ
ウム、金及び白金などが用いられる。また、かかる金属
類を真空蒸着法によって被膜形成したプラスチック(例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレンテレフタレ−ト及びアクリル樹脂など)や
導電性粒子(例えばカ−ボンブラック、銀粒子など)を
適当な結着樹脂と共に上記のようなプラスチック、金属
または合金の支持体上に被覆した支持体あるいは導電性
粒子をプラスチックや上に含浸した支持体などを用いる
ことができる。支持体の形状としてはドラム状、シ−ト
状及びベルト状などが挙げられるが、適用される電子写
真装置に最も適した形状にすることが望ましい。
−プリンタ−、LEDプリンタ−、液晶シャッタ−式プ
リンタ−など電子写真装置一般に適応し得るが、更に電
子写真技術を応用したディスプレ−、記録、軽印刷、製
版、ファクシミリなどの装置にも幅広く適用することが
できる。
体を備えた電子写真装置から構成される。
子写真装置について説明する。図1に本発明のドラム型
感光体を用いた一般的な転写式電子写真装置の概略構成
を示した。図において、1は像担持体としてのドラム型
感光体であり軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で
回転駆動される。該感光体1はその回転過程で帯電手段
2によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を
受け、次いで露光部3にて不図示の像露光手段により光
像露光L(スリット露光・レーザービーム走査露光な
ど)を受ける。これにより感光体周面に露光像に対応し
た静電潜像が順次形成されていく。その静電潜像は、次
いで現像手段4でトナー現像され、そのトナー現像像が
転写手段5により不図示の給紙部から感光体1と転写手
段5との間に感光体1の回転と同期取りされて給送され
た転写材Pの面に順次転写されていく。像転写を受けた
転写材Pは感光体面から分離されて像定着手段8へ導入
されて像定着を受けて複写物(コピー)として機外へプ
リントアウトされる。像転写後の感光体1の表面はクリ
ーニング手段6にて転写残りトナーの除去を受けて清浄
面化され、前露光手段7により除電処理がされて繰り返
して像形成に使用される。感光体1の均一帯電手段2と
してはコロナ帯電装置が一般に広く使用されている。ま
た、転写装置5もコロナ転写手段が一般に広く使用され
ている。電子写真装置として、上述の感光体や現像手
段、クリーニング手段などの構成要素のうち、複数のも
のを装置ユニットとして一体に結合して構成し、このユ
ニットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。
例えば、感光体1とクリーニング手段6とを一体化して
ひとつの装置ユニットとし、装置本体のレールなどの案
内手段を用いて着脱自在の構成にしてもよい。このとき
上記の装置ユニットの方に帯電手段および/または現像
手段を伴って構成してもよい。また、光像露光Lは、電
子写真装置を複写機やプリンターとして使用する場合に
は、原稿からの反射光や透過光を用いる、あるいは、原
稿を読み取り信号化し、この信号に従ってレーザービー
ムの走査、発光ダイオードアレイの駆動、または液晶シ
ャッターアレイの駆動などが行われることにより行われ
る。
に、アルコ−ル可溶性ポリアミド(商品名アミランCM
−8000、東レ(株)製)10部、メトキシメチル化
6ナイロン(商品名トレジンEF−30T、帝国科学
(株)製)30部をメタノ−ル150部、ブタノ−ル1
50部の混合溶剤中に溶解した塗工液を浸漬塗布し、9
0℃で10分間乾燥させ、膜厚1μmの下引き層を形成
した。
4部、
工業(株)製)2部およびシクロヘキサノン100部を
サンドミルにて48時間分散した後、テトラヒドロフラ
ン100部を加えて電荷発生層用の塗工液を調製した。
この塗工液を前記下引き層上に浸漬塗布し、80℃で1
5分間乾燥させて、膜厚0.15μmの電荷発生層を形
成した。
物10部
0、三菱ガス化学(株)製)10部をジクロルメタン2
0部、クロロベンゼン60部の混合溶剤中に溶解し、こ
の溶液を前記電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で6
0分間乾燥させ、膜厚18μmの電荷輸送層を形成し
た。
含有酸化スズ微粒子(商品名T−1、三菱マテリアル
(株)製)100部、(3,3,3−トリフルオロプロ
ピル)トリメトキシシラン(チッソ(株)製)10部、
エタノ−ル300部を撹拌装置で48時間撹拌した後、
溶液を濾過、洗浄後、乾燥し、更に150℃、2時間熱
処理し、微粒子の表面処理を行った。
化性モノマ−50部、
部、前記表面処理を行った微粒子40部、トルエン30
0部を混合してサンドミルで96時間分散し、保護層用
の塗工液を調製した。この塗工液を用いて前記電荷輸送
層上にスプレ−塗工にて成膜し、乾燥後高圧水銀灯にて
80mW/cm2 の光強度で20秒間紫外線照射して膜
厚5μmの保護層を形成し、電子写真感光体を作成し
た。
像−転写−クリ−ニングのプロセスを1.5秒サイクル
で繰り返す複写機に取り付け、20℃、湿度50%の常
温常湿下(N/N)、10℃、湿度15%の低温低湿下
(L/L)、及び35℃、湿度85%の高温高湿下(H
/H)での画像評価を行い、更に常温常湿下で10万枚
の繰り返し画像出し耐久試験を行った。その結果、後記
比較例1に示す保護層なしの電子写真感光体と比較し
て、ムラや黒ポチのない画像を得ることができた。しか
も10万回の繰り返し画像出し耐久試験においても安定
して良好な画像を保つことができた。結果を表1及び2
に示す。暗部電位はコロナ放電電圧−5KVで放電した
ときの電子写真感光体の表面電位であり、絶対値が大き
いほど帯電能が良いことを示す。また、感度は表面電位
が−700Vから−200Vに減衰させるのに必要な露
光量で示す。
写真感光体を作成し、同様の評価を行った。その結果、
表1及び2に示すように初期の電子写真特性は良好であ
ったが、耐久を行ったところ帯電能が低下し、50,0
00枚ごろから良好な画像が得られなくなった。
他は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、
同様の評価を行った。その結果は、高温高湿下において
は画像流れが発生し、また耐久によって画像ボケが見ら
れた。
に特定のフッ素系化合物により表面処理された導電性粒
子が分散・含有されているため、保護層における導電性
粒子の分散性が良く、電子写真特性にも優れている。更
に保護層の耐摩耗性、耐環境性にも優れ、繰り返し使用
しても画質の良い安定した画像を提供できるという顕著
な効果を奏する。該電子写真感光体を備えた電子写真装
置においても同様に上記の顕著な効果を奏する。
る。
写真感光体) 1a 軸 2 コロナ帯電装置 3 露光部 4 現像手段 5 現像手段 6 クリーニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段 L 光像露光 P 像転写を受けた転写材
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層および保護層を
順次有する電子写真感光体において、保護層が下記一般
式(1)で示すフッ素系シラン化合物を表面に有する導
電性粒子を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R2およびR3はメチル基、メトキシ基、
エトキシ基または塩素原子を示す。) - 【請求項2】 導電性粒子が金属酸化物である請求項1
記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の電子写真感光体
を備えたことを特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5090415A JP3046890B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 電子写真感光体および該電子写真感光体を備えた電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5090415A JP3046890B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 電子写真感光体および該電子写真感光体を備えた電子写真装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06282095A JPH06282095A (ja) | 1994-10-07 |
JP3046890B2 true JP3046890B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=13997970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5090415A Expired - Lifetime JP3046890B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 電子写真感光体および該電子写真感光体を備えた電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046890B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101795978B1 (ko) * | 2013-08-06 | 2017-11-08 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 관류 증기 발생기 |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
US9651878B2 (en) | 2014-12-26 | 2017-05-16 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organic photoconductor and electrophotographic apparatus and process cartridge including the organic photo conductor |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP5090415A patent/JP3046890B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101795978B1 (ko) * | 2013-08-06 | 2017-11-08 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 관류 증기 발생기 |
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