JP2003021234A - ダイアフラム - Google Patents

ダイアフラム

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JP2003021234A
JP2003021234A JP2001204562A JP2001204562A JP2003021234A JP 2003021234 A JP2003021234 A JP 2003021234A JP 2001204562 A JP2001204562 A JP 2001204562A JP 2001204562 A JP2001204562 A JP 2001204562A JP 2003021234 A JP2003021234 A JP 2003021234A
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diaphragm
base cloth
mounting groove
seal portion
peripheral surface
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JP2001204562A
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Shuji Takeshita
修二 竹下
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基布5が膜部3の表面に露出していても、シ
ール対象物が基布5を伝ってハウジング11,13の外
部へ漏洩することがないダイアフラム1を提供する。 【解決手段】 膜部3の周縁にフランジ部4を一体成形
したゴム状弾性材製のダイアフラム本体2と、ダイアフ
ラム本体2に埋設された基布5とを有するダイアフラム
1であって、装着時に装着溝12の底面12aに当接す
る端面シール部6と、装着時に装着溝12の側面12b
に当接する周面シール部7とをフランジ部4に一体成形
し、端面シール部6上、周面シール部7上または両シー
ル部6,7の中間位置に基布5の周縁部5aを露出させ
ることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイアフラムに係
り、更に詳しくは、基布入りのダイアフラムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6に示すように、膜部3の
外周縁にフランジ部4を一体成形したゴム状弾性材製の
ダイアフラム本体2と、このダイアフラム本体2に埋設
された基布5とを有する基布入りのダイアフラム1が知
られており、このダイアフラム1は、ハウジング11に
設けた装着溝12にフランジ部4を嵌め合わせるととも
にこのフランジ部4を一対のハウジング11,13によ
って挟み込むことによりバルブまたはアクチュエータ等
の作動機器に装着され、ハウジング11,13の内部空
間を図上上側の空間14と図上下側の空間15とに仕切
る。基布5は、ゴム状弾性材製のダイアフラム本体2を
補強するためにダイアフラム本体2に埋設されたもので
あって、ダイアフラム本体2における膜部3およびフラ
ンジ部4の図上上面3a,4aに露出するように埋設さ
れている。また、この基布5の周縁部5aはフランジ部
4の外周面4bの図上上端部に露出している。
【0003】しかしながら、このダイアフラム1におい
ては、上記したように基布5がダイアフラム本体2にお
ける膜部3の上面3aに露出するとともにその周縁部5
aがフランジ部4の外周面4bに露出しているために、
以下のような不都合がある。
【0004】すなわち、上記機器の作動時、図上上側の
空間14が大気開放される一方で下側の空間15に液体
または気体等のシール対象物(図示せず)が収容される
場合には、基布5がシール対象物に接触しないため、シ
ール対象物が漏れることはないが、反対に、下側の空間
15が大気開放される一方で上側の空間14にシール対
象物が収容される場合には、基布5がシール対象物に接
触するため、シール対象物が基布5を伝って基布5の周
縁部5aから装着溝12へ漏洩し、更に装着溝12から
一対のハウジング11,13の接触部16を介してハウ
ジング11,13の外部へと漏洩する可能性がある(矢
印A方向)。また、上側の空間14および下側の空間1
5の双方にそれぞれシール対象物が収容される場合に
も、基布5が上側のシール対象物に接触するため、この
シール対象物が同様の経路を辿ってハウジング11,1
3の外部へ漏洩する可能性がある(矢印A方向)。
【0005】また、上記したように基布5はダイアフラ
ム本体2における膜部3の上面3aに露出した状態で埋
設されるが、その作動により膜部3の肉厚内を移動し
て、図7に示すように下側の空間15に露出することが
あり、また膜部3の摩耗や成形の都合等によって基布5
が下側の空間15に露出することがある。そして、この
ように基布5が下側の空間15に露出すると、上記の例
で漏れのなかった上側の空間14が大気開放される一方
で下側の空間15にシール対象物が収容される場合に
も、基布5がシール対象物に接触するため、シール対象
物が同様の経路を辿ってハウジング11,13の外部へ
漏洩する可能性がある(矢印A方向)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、基布が膜部の表面に露出していても、シール対象
物が基布を伝ってハウジングの外部へ漏洩することがな
いダイアフラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるダイアフラムは、膜部の周
縁にフランジ部を一体成形したゴム状弾性材製のダイア
フラム本体と、前記ダイアフラム本体に埋設された基布
とを有するダイアフラムであって、装着時に装着溝の底
面に当接する端面シール部と、装着時に装着溝の側面に
当接する周面シール部とを前記フランジ部に一体成形
し、前記端面シール部上、周面シール部上または両シー
ル部の中間位置に前記基布の周縁部を露出させたことを
特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2によるダイアフラ
ムは、上記した請求項1のダイアフラムにおいて、周面
シール部にシール用ビードが設けられていることを特徴
とするものである。
【0009】上記従来技術おいて、シール対象物が基布
を伝ってハウジングの外部へ漏洩する可能性があったの
は、基布の露出部からその周縁部、装着溝および一対の
ハウジングの接触部を経由する一連の漏洩経路が形成さ
れていたからであり、この漏洩経路をその中途で遮断す
れば、漏洩を抑えることが可能となる。そこで、本発明
は上記構成により以下のようにして、この漏洩経路を遮
断することにしたものである。
【0010】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるダイアフラムにおいて、基布の周縁部が
ダイアフラム本体におけるフランジ部の端面に設けられ
た端面シール部上に露出している場合には、この端面シ
ール部が装着溝の底面に当接するのに伴って基布の周縁
部が同じく装着溝の底面に当接するとともにその両側を
端面シール部によって覆われるため、上記漏洩経路が基
布の周縁部をもって遮断されることになる。基布を伝っ
て基布の周縁部に達したシール対象物は、端面シール部
によってシールされるため、装着溝へ漏洩することがな
い。
【0011】また、基布の周縁部がダイアフラム本体に
おけるフランジ部の周面に設けられた周面シール部上に
露出している場合には、周面シール部が装着溝の側面に
当接するのに伴って基布の周縁部が同じく装着溝の側面
に当接するとともにその両側を周面シール部によって覆
われるため、上記漏洩経路がやはり基布の周縁部をもっ
て遮断される。基布を伝って基布の周縁部に達したシー
ル対象物は、周面シール部によってシールされるため、
装着溝へ漏洩することがない。
【0012】更にまた、基布の周縁部が端面シール部お
よび周面シール部の中間位置に露出している場合には、
両シール部が装着溝の底面および側面に当接するのに伴
って装着溝が両シール部間で閉塞されるため、漏洩経路
がこの閉塞空間をもって遮断される。基布を伝って基布
の周縁部に達したシール対象物はこの閉塞空間へ漏洩す
るが、周面シール部によってシールされるため、一対の
ハウジングの接触部へ到達することがない。
【0013】上記シール部のうち、フランジ部の周面に
設けられる周面シール部には、この周面シール部を常に
装着溝の側面に当接させるため、シール用のビードを設
けるのが好適である(請求項2)。
【0014】尚、本件出願には、以下の技術的事項が含
まれる。
【0015】すなわち、上記目的を達成するべく、本件
出願が提案する一のダイアフラムは従来の基布入りダイ
アフラムについて、内周または外周フランジ部分の基布
位置を変更し、かつビートを設けることで、使用時に膜
部の基布がシール方向に移動あるいは、ゴムの磨耗など
によりゴム表面に基布が露出した場合の、基布からの気
体あるいは液体の漏れを防ぐことを特徴とするものであ
る。
【0016】ダイアフラムは、作動する膜部および、ダ
イアフラムを固定するフランジ部からなる。フランジ部
側面にはビートを設け、基布がビート部を通るようにビ
ート部に型割り位置を設ける。また、フランジビート部
とフランジケース部との間につぶしを持たせるように設
計することによって、ビート部の基布周辺部分をシール
する。
【0017】従来の基布入りダイアフラムは、使用時に
膜部の基布がシール方向に移動あるいはゴムの摩耗など
によりゴム表面に基布が露出した場合、基布をつたわっ
てフランジ部からの液体および気体の漏れの可能性があ
る。そこで、従来の基布入りダイアフラムの基布位置を
変更し、かつビートを設けることで、使用時に膜部の基
布がシール方向に移動あるいはゴムの摩耗などによりゴ
ム表面に基布が露出した場合であっても、ビート部の基
布周辺をシールすることによって、基布からの液体ある
いは気体の漏れを防ぐ。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0019】第一実施例・・・図1は、本発明の第一実
施例に係るダイアフラム1を半裁した状態の斜視図を示
しており、その装着状態における要部断面が図2に示さ
れている。
【0020】当該実施例に係るダイアフラム1は先ず、
膜部(可撓部とも称する)3の外周縁に環状のフランジ
部(外周取付部とも称する)4を一体成形したゴム状弾
性材製のダイアフラム本体2を有しており、このダイア
フラム本体2を補強するためにこのダイアフラム本体2
に基布5が埋設されている。膜部3は、所定の厚さを有
して、その作動時に圧力変動に応じて可撓変形するよう
に形成されている。
【0021】フランジ部4は、ハウジング11に設けた
環状の装着溝12に嵌め合わされるとともに一対のハウ
ジング11,13によって挟み込まれることによりハウ
ジング11、13間に取り付けられるものであって、以
下のような構成の端面シール部(第一端面シール部とも
称する)6、周面シール部7および第二端面シール部8
を有している。
【0022】すなわち先ず、第一端面シール部6は、フ
ランジ部4の図上下面4cに一体成形されており、装着
時に装着溝12の底面12aに対して所定の締め代をも
って当接する。この第一端面シール部6は、フランジ部
4の下面4cの略全面に亙って設けられている。
【0023】周面シール部7は、フランジ部4の外周面
4bに一体成形されており、装着時に装着溝12の外側
側面12bに対して所定の締め代をもって当接する。こ
の周面シール部7は、フランジ部4の外周面4bの図上
下部位置に径方向外方に向けて一体成形されており、ま
た断面略半円形ないし円弧形を呈するシール用ビード9
として設けられている。
【0024】第二端面シール8は、フランジ部4の図上
上面4aに一体成形されており、装着時に上側のハウジ
ング13によって形成される装着溝12の天面12cに
対して所定の締め代をもって当接する。この第二端面シ
ール部8は、フランジ部4の上面4aの略全面に亙って
設けられており、また、このフランジ部4の上面4aと
膜部3の上面3aとは互いに面一状に形成されている。
【0025】ダイアフラム本体2に埋設された基布5
は、ダイアフラム本体2の膜部3においてその図上上面
3aに露出しているが、フランジ部4においては、その
上面4aおよび下面4cの何れにも露出しておらずフラ
ンジ部4の肉厚内に埋設されており、基布5の周縁部5
aは、フランジ部4の外周面4bに設けられた周面シー
ル部7のシール用ビード9の頂点位置に露出している。
したがって装着時、周面シール部7のシール用ビード9
が装着溝12の外側側面12bに当接すると、基布5の
周縁部5aはその上下をシール用ビード9で覆われた状
態で装着溝12の外側端面12aに当接することにな
る。
【0026】ハウジング11には、上記したように環状
の装着溝12が設けられており、またその内側に、ダイ
アフラム1のフランジ部4を抜け止めするための抜止め
部17が設けられている。また、上下のハウジング1
1,13の間には、ダイアフラム1の膜部3を変形可能
に保持するための開口部18が設けられている。
【0027】上記構成のダイアフラム1においては、ダ
イアフラム本体2に埋設された基布5がダイアフラム本
体2における膜部3の上面3aに露出しているために、
当該ダイアフラム1によって仕切られる図上上側の空間
14にシール対象物が収容される場合に、このシール対
象物が基布5を伝って基布5の周縁部5aに達すること
があるが、基布5の周縁部5aがその上下を周面シール
部7のシール用ビード9で覆われた状態で装着溝12の
外側端面12aに当接しているために、ここで漏洩経路
が遮断されることになり、よって基布5の周縁部5aに
達したシール対象物が装着溝12へ漏洩するのが阻止さ
れる。また、上側のハウジング13とフランジ部4の間
は第二端面シール部8によってシールされるため、この
ハウジング13とフランジ部4の間からシール対象物が
漏洩することもない。
【0028】また、図3に示すように、基布5の移動、
膜部3の摩耗または成形の都合等によって同じダイアフ
ラム1で基布5が膜部3の下面3b側に露出すると、当
該ダイアフラム1によって仕切られる図上下側の空間1
5にシール対象物が収容される場合に、このシール対象
物が基布5を伝って基布5の周縁部5aに達することが
あるが、この場合にも、基布5の周縁部5aがその上下
を周面シール部7のシール用ビード9で覆われた状態で
装着溝12の外側端面12aに当接しているため、ここ
で漏洩経路が遮断され、基布5の周縁部5aに達したシ
ール対象物は装着溝12へ漏洩することがない。下側の
ハウジング11とフランジ部4の間は第一端面シール部
6によってもシールされる。
【0029】したがって、図1および図3の何れの場合
であっても、シール対象物が基布5を伝ってハウジング
11,13の外部へ漏洩するのを有効に防止することが
できる。
【0030】また、当該ダイアフラム1においては、フ
ランジ部4に一体成形された各シール部6,7,8によ
って上記シール機能が全うされるため、パッキン等の他
のシール部品をフランジ部4と組み合わせるようにして
併設する必要がない。
【0031】第二実施例・・・尚、この第一実施例で
は、基布5の周縁部5aが、フランジ部4の外周面4b
に設けられた周面シール部7上(シール用ビード9上)
に露出するように構成されているが、この構成はこれに
代えて、フランジ部4の下面4cに設けられた第一端面
シール部6上に露出するようにしても良く、このような
露出位置の変更は成形金型の型割り面の位置を変更する
ことによって容易に行なわれる。
【0032】第三実施例・・・図4は、本発明の第三実
施例に係るダイアフラム1の装着状態における要部断面
を示している。
【0033】当該実施例に係るダイアフラム1は先ず、
膜部(可撓部とも称する)3の外周縁に環状のフランジ
部(外周取付部とも称する)4を一体成形したゴム状弾
性材製のダイアフラム本体2を有しており、このダイア
フラム本体2を補強するためにこのダイアフラム本体2
に基布5が埋設されている。膜部3は、所定の厚さを有
して、その作動時に圧力変動に応じて可撓変形するよう
に形成されている。
【0034】フランジ部4は、ハウジング11に設けた
環状の装着溝12に嵌め合わされるとともに一対のハウ
ジング11,13によって挟み込まれることによりハウ
ジング11、13間に取り付けられるものであって、以
下のような構成の端面シール部(第一端面シール部とも
称する)6、周面シール部7および第二端面シール部8
を有している。
【0035】すなわち先ず、第一端面シール部6は、フ
ランジ部4の図上下面4cに一体成形されており、装着
時に装着溝12の底面12aに対して所定の締め代をも
って当接する。この第一端面シール部6は、フランジ部
4の下面4cの略全面に亙って設けられている。
【0036】周面シール部7は、フランジ部4の外周面
4bに一体成形されており、装着時に装着溝12の外側
側面12bに対して所定の締め代をもって当接する。こ
の周面シール部7は、フランジ部4の外周面4bの図上
上部位置に径方向外方に向けて一体成形されており、ま
た断面略半円形ないし円弧形を呈するシール用ビード9
として設けられている。
【0037】第二端面シール8は、フランジ部4の図上
上面4aに一体成形されており、装着時に上側のハウジ
ング13によって形成される装着溝12の天面12cに
対して所定の締め代をもって当接する。この第二端面シ
ール部8は、フランジ部4の上面4aの略全面に亙って
設けられており、また、このフランジ部4の上面4aと
膜部3の上面3aとは互いに面一状に形成されている。
【0038】ダイアフラム本体2に埋設された基布5
は、ダイアフラム本体2の膜部3においてその図上上面
3aに露出しているが、フランジ部4においては、その
上面4aおよび下面4cの何れにも露出しておらずフラ
ンジ部4の肉厚内に埋設されており、基布5の周縁部5
aは、フランジ部4の外周面4bにおいて第一端面シー
ル部6と周面シール部7との中間位置に露出している。
したがって装着時、第一端面シール部6が装着溝12の
底面12aに当接するとともに周面シール部7が装着溝
12の外側側面12bに当接すると、基布5の周縁部5
aは装着溝12の内部において両シール部6,7間の閉
塞空間19に面することになる。
【0039】ハウジング11には、上記したように環状
の装着溝12が設けられており、またその内側に、ダイ
アフラム1のフランジ部4を抜け止めするための抜止め
部17が設けられている。また、上下のハウジング1
1,13の間には、ダイアフラム1の膜部3を変形可能
に保持するための開口部18が設けられている。
【0040】上記構成のダイアフラム1においては、ダ
イアフラム本体2に埋設された基布5がダイアフラム本
体2における膜部3の上面3aに露出しているために、
当該ダイアフラム1によって仕切られる図上上側の空間
14にシール対象物が収容される場合に、このシール対
象物が基布5を伝って基布5の周縁部5aに達すること
があるが、基布5の周縁部5aが装着溝12の内部にお
いて第一端面シール部6および周面シール部7間の閉塞
空間19に面しているために、この閉塞空間19におい
て漏洩経路が遮断されることになり、よってこの閉塞空
間19に達したシール対象物が一対のハウジング11,
13の接触部16へ到達するのが阻止される。また、上
側のハウジング13とフランジ部4の間は第二端面シー
ル部8によってシールされるため、このハウジング13
とフランジ部4の間からシール対象物が漏洩することも
ない。
【0041】また、図5に示すように、基布5の移動、
膜部3の摩耗または成形の都合等によって同じダイアフ
ラム1で基布5が膜部3の下面3b側に露出すると、当
該ダイアフラム1によって仕切られる図上下側の空間1
5にシール対象物が収容される場合に、このシール対象
物が基布5を伝って基布5の周縁部5aに達することが
あるが、この場合にも、基布5の周縁部5aが装着溝1
2の内部において第一端面シール部6および周面シール
部7間の閉塞空間19に面しているため、この閉塞空間
19において漏洩経路が遮断され、この閉塞空間19に
達したシール対象物は一対のハウジング11,13の接
触部16へ到達することがない。下側のハウジング11
とフランジ部4の間は第一端面シール部6によってもシ
ールされる。
【0042】したがって、図4および図5の何れの場合
であっても、シール対象物が基布5を伝ってハウジング
11,13の外部へ漏洩するのを有効に防止することが
できる。
【0043】また、当該ダイアフラム1においては、フ
ランジ部4に一体成形された各シール部6,7,8によ
って上記シール機能が全うされるため、パッキン等の他
のシール部品をフランジ部4と組み合わせるようにして
併設する必要がない。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0045】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるダイアフラムにおいては、装着時に装着
溝の底面に当接する端面シール部と、装着時に装着溝の
側面に当接する周面シール部とをフランジ部に一体成形
するとともに、端面シール部上、周面シール部上または
両シール部の中間位置に基布の周縁部を露出させるよう
にしたために、シール対象物の漏洩経路をその中途で遮
断することが可能である。したがって、基布が膜部の表
面に露出していても、シール対象物が基布を伝ってハウ
ジングの外部へ漏洩するのを抑えることができる。
【0046】また、フランジ部に端面シール部および周
面シール部を一体成形することによって上記シール機能
が全うされるため、パッキン等の他のシール部品を併設
する必要がなく、他のシール部品を併設しなくても十分
なシール性能を発揮することができる。
【0047】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるダイアフラムにおいては、周面シー
ル部にシール用ビードが設けられているために、この周
面シール部を常に装着溝の側面に当接させることが可能
となり、よって上記シール機能を常に確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るダイアフラムを半裁
した状態の斜視図
【図2】同ダイアフラムの装着状態を示す要部断面図
【図3】同ダイアフラムの作動状態を示す要部断面図
【図4】本発明の第三実施例に係るダイアフラムの装着
状態を示す要部断面図
【図5】同ダイアフラムの作動状態を示す要部断面図
【図6】従来例に係るダイアフラムの装着状態を示す要
部断面図
【図7】同ダイアフラムの作動状態を示す要部断面図
【符号の説明】
1 ダイアフラム 2 ダイアフラム本体 3 膜部 3a,4a 上面 3b,4c 下面 4 フランジ部 4b 外周面 5 基布 5a 周縁部 6 第一端面シール部(端面シール部) 7 周面シール部 8 第二端面シール部 9 シール用ビード 11,13 ハウジング 12 装着溝 12a 底面 12b 側面 12c 天面 14,15 空間 16 接触部 17 抜止め部 18 開口部 19 閉塞空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜部(3)の周縁にフランジ部(4)を
    一体成形したゴム状弾性材製のダイアフラム本体(2)
    と、前記ダイアフラム本体(2)に埋設された基布
    (5)とを有するダイアフラム(1)であって、 装着時に装着溝(12)の底面(12a)に当接する端
    面シール部(6)と、装着時に装着溝(12)の側面
    (12b)に当接する周面シール部(7)とを前記フラ
    ンジ部(4)に一体成形し、 前記端面シール部(6)上、周面シール部(7)上また
    は両シール部(6)(7)の中間位置に前記基布(5)
    の周縁部(5a)を露出させたことを特徴とするダイア
    フラム。
  2. 【請求項2】 請求項1のダイアフラムにおいて、 周面シール部(7)にシール用ビード(9)が設けられ
    ていることを特徴とするダイアフラム。
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