JP2002317656A - 気体流量制御装置 - Google Patents

気体流量制御装置

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JP2002317656A
JP2002317656A JP2001118791A JP2001118791A JP2002317656A JP 2002317656 A JP2002317656 A JP 2002317656A JP 2001118791 A JP2001118791 A JP 2001118791A JP 2001118791 A JP2001118791 A JP 2001118791A JP 2002317656 A JP2002317656 A JP 2002317656A
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JP
Japan
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insertion hole
valve body
gas flow
intake passage
control device
Prior art date
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JP2001118791A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yasumi
信幸 保見
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Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
GP Daikyo Corp
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ容易に組み立て可能であり、さらに
構成部材の摺動とそれに伴うシール性の低下とが抑制さ
れてなる気体流量制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるスロットルチャンバは、
センサ連結部27、弁体部23、軸シール部29を備え
たシャフト部材41を、スロットルボディ11に装着し
て構成される。スロットルボディ11は、挿入孔13お
よびこれと交差する吸気通路12を備え、弁体部23は
挿入孔13内に回動可能に位置して吸気通路12の開閉
を行う。挿入孔13の開口13j・13kはそれぞれ、
軸シール部29、センサ連結部27によりシールされて
いる。また、挿入孔13には、その断面積を小さくする
ように内側に突出した一対の凸部が設けられて、吸気通
路12の閉鎖時に弁体部23の端面部23a・23aと
凸部とが当接するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体流通経路内に
配されたフラップ(スロットル弁:弁体部)の開閉によ
り、容積部への気体の流量を制御する気体流量制御装置
(気体流量調整機構)に関する。特に、気体流通経路を
閉鎖する際に好適なシール構造を備えてなる、内燃機関
(内燃エンジン)の吸気エア流量制御用の気体流通制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関に供給される吸気エア
(気体:空気または燃料空気混合気)の量は、吸気通路
(気体流通経路)内に設けられた円盤形状のフラップの
開閉により調節される。また、今日まで、フラップ全閉
時における吸気エアの不所望な漏れを防止するために、
フラップの外周部と吸気通路の壁面との間のシール性を
高める様々な技術が開示されている。このような技術と
しては、(1)フラップと吸気通路との双方を精度良く
形成して隙間をなくす方法や、(2)フラップの先端に
弾性体を設けて、全閉時にフラップと吸気通路の壁面と
の間に生じる隙間を弾性体により完全にシールする方
法、などが挙げられる(特開平10−252507号公
報、特開平11−72030号公報、特開平11−10
1137号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術(1)では、フラップおよび吸気通路を通常より精
度良く形成する必要上、高コスト化を招来し、また、フ
ラップを吸気通路内に組み込む際にもより精度の高い作
業が必要となるという不具合を招来する。加えて、回動
軸により支持されたフラップを吸気通路内で回動させる
に際し、構成部材の摺動領域が大きくなるという問題点
も有する。特に、フラップ外周部における回動軸近傍の
領域は、フラップの開閉状態に関わらず、常に吸気通路
の壁面と接触することになり、磨耗して隙間が生じ吸気
エアの漏れを招来する原因となっていた。
【0004】一方、上記従来の技術(2)のように弾性
体を設けて隙間をシールする場合には、フラップ外周部
と吸気通路の壁面との間に弾性体を挟み込むこととな
る。特に、フラップの回動軸近傍に配された弾性体は、
フラップの開閉状態に関わらず、常に吸気通路の壁面と
フラップ外周部との間に挟み込まれる。その結果、弾性
体の挟み込みをきつくすればシール性は向上するがフラ
ップの開閉動作が阻害され、一方、緩くすればシール性
が実用上不十分なまでに低下する(シールできなくな
る)虞が生じるなど、弾性体の設置に際し微妙な調整が
必要となるという問題点を有する。特に、上記吸気通路
が形成されるスロットルボディやフラップを樹脂で製作
する場合には、構成部材の摺動領域が磨耗し易く、また
製造時や使用時で不所望な変形を伴う虞も大きいため、
吸気エア漏れの原因となる隙間がより一層生じ易いと考
えられる。
【0005】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、構成部材の摺動とそれに伴う
シール性の低下とが最小限に抑制されてなる気体流量制
御装置を提供することにある。加えて、安価かつ容易に
組み立て可能な気体流量制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる気体流量
制御装置は、上記の課題を解決するために、気体の流量
を制御する弁体部と、上記弁体部を挿入可能な形状を有
する挿入孔、及び該挿入孔と交差する気体流通経路を備
え、さらに、上記挿入孔と気体流通経路とが交差する交
差部においては、該挿入孔が気体流通経路を内包するよ
うに形成されているスロットルボディとを含み、上記弁
体部は上記交差部に位置するように挿入孔内に挿入され
て、該挿入孔の管軸を回動中心とする回動により気体流
通経路の開閉を行うとともに、さらに、該弁体部が挿入
された挿入孔の開口をシールするシール部材Aが設けら
れてなり、上記挿入孔には、該挿入孔の断面積を小さく
するように内側に突出し、挿入孔の管軸方向に沿って連
続した凸部が設けられて、気体流通経路の閉鎖時に、上
記弁体部の外縁部分と凸部とが互いに接触するように構
成されていることを特徴としている。
【0007】上記の構成によれば、気体流通経路内の気
体の流れを遮断するためのシール構造が、弁体部の外縁
部分と挿入孔の凸部との接触により形成される。一方、
気体流通経路を開放する際には、弁体部の外縁部分が挿
入孔の凸部から離間するように該弁体部を回動させる。
【0008】本発明において、「弁体部の外縁部分と挿
入孔の凸部とが接触する」とは、(1)弁体部の端面部
(挿入孔の壁面に対向する面または辺:弁体部の外縁部
分の一部)と凸部とが接触する(圧接または当接す
る)、あるいは、(2)弁体部のバルブ面の外縁部分
(弁体部の外縁部分の一部)と凸部とが接触することを
指す。また、挿入孔の壁面とその管軸(弁体部の回動中
心)との距離が凸部で最小となることから、弁体部の回
動により気体流通経路を開放する際に、弁体部の外縁部
分と挿入孔の壁面とが接触しない(上記(1)の場
合)、または接触が最低限に抑制される(上記(2)の
場合)。よって、長期間使用後でも弁体部の外縁部分と
挿入孔の凸部との間のシール性を実用上充分に保持可能
な気体流量制御装置を提供することができる。加えて、
スロットルボディの挿入孔内に弁体部を挿入するのみで
組み立て可能なため、該気体流量制御装置を安価かつ容
易に提供することができる。
【0009】本発明にかかる気体流量制御装置は、上記
の構成において、上記弁体部が該弁体部と一体的に回動
可能な二つの支持部材間に固定されてなり、該支持部材
間には弁体部を補強するための補強部材が設けられてい
る構成であることがより好ましい。
【0010】上記の構成によれば、上記補強部材により
弁体部が補強されるので、より一層耐久性に優れた気体
流量制御装置を提供することができる。
【0011】また、上記いずれかの構成において、挿入
孔の開口を被覆するに充分な大きさのシール面を有する
部材(挿入孔の開口より大きな円形の底面(シール面)
を有する円柱状の軸シール部)をシール部材Aとして採
用し、該シール面上に、弁体部を支持する支持部材また
は弁体部を一体的に固定してシャフト部材を構成しても
よい。このシャフト部材を挿入孔に装着すれば、弁体部
が挿入孔内に挿入されるとともに、シール部材Aにより
挿入孔の開口がシールされるので、該弁体部の回動によ
り気体流通経路の開閉が可能となる。つまり、シャフト
部材をスロットルボディに装着するのみで、容易かつ安
価に製造可能な気体流量制御装置を提供することができ
る。
【0012】本発明にかかる気体流量制御装置はまた、
上記の構成において、上記二つの支持部材がいずれも略
円柱形状であり、上記挿入孔の凸部が、上記支持部材の
外周面との当接面を含んでなることがより好ましい。
【0013】上記の構成によれば、補強部材を固定する
二つの支持部材が弁体部とともに挿入孔内に挿入され、
かつ、挿入孔の凸部と支持部材の外周面とが互いに当接
した状態となっている。この場合、気体流通経路を開閉
するために弁体部を回動させても、挿入孔の壁面と支持
部材の外周面との間に隙間が生じることがなく、気体流
通経路を流れる気体の流れに不所望な乱れが発生するこ
とを防止可能となる。
【0014】本発明にかかる気体流量制御装置はまた、
上記の構成において、上記弁体部が挿入孔の管軸を回動
中心として含む矩形状かつ平板状の部材であり、上記挿
入孔には、上記凸部が挿入孔の管軸を挟んで対向する位
置に設けられている構成であってもよい。
【0015】上記の構成によれば、弁体部の中心部を気
体流通経路の中心部(管軸近傍)に常時位置させながら
該弁体部を回動させることができる。よって、気体流通
経路の開放時における気体の流れをスムーズにすること
ができる。また、気体流通経路の閉鎖時には、挿入孔内
の対向する位置に設けられた二つの凸部が弁体部の二つ
の外縁部分(互いに背向する二つの端面部)に接触する
ようになっており、気体流通経路の閉鎖性をより一層向
上させることができる。
【0016】本発明にかかる気体流量制御装置はまた、
上記の構成において、上記弁体部の外縁部分、または、
上記挿入孔の凸部の少なくとも一方が、弾性体を含んで
なることがより好ましい。
【0017】上記の構成によれば、上記挿入孔と弁体部
との設計精度にばらつきがある場合であっても両者間の
シール性を向上させることが可能となる。特に挿入孔や
弁体部が樹脂製の場合には、製造時に変形が起こりやす
く上記構成を採用する効果が大きい。なお、上記弾性体
としては、各種ゴムなどのエラストマー、発泡プラスチ
ック(発泡体の一例)などが例示される。
【0018】本発明にかかる気体流量制御装置は、上記
の構成において、上記弁体部の回動半径をr1 、上記挿
入孔の断面半径の最大値をr2 、上記挿入孔の凸部が形
成された領域の断面半径の最小値をr3 とするときに、
3 <r1 ≦r2 、または、r3 ≦r1 <r2 の関係を
満たしている構成であってもよい。
【0019】上記の構成によれば、弁体部の外縁部分と
挿入孔の壁面との摺動が必要最小限に、または完全に抑
制されるので、長期間使用後でも、弁体部の外縁部分と
挿入孔の凸部との間のシール性を実用上充分に保持可能
な気体流量制御装置を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通り
である。なお、言うまでもないが、本発明は、特に本実
施の形態の記載内容のみに限定されるものではない。
【0021】本実施の形態にかかるスロットルチャンバ
(気体流量制御装置)は、気体の供給源と気体の供給先
との間に接続されて、気体の供給先への気体の供給を制
御するための機構である。なお、以下の説明では、内燃
エンジンへの吸気エア(空気または燃料空気混合気)の
供給量を制御するためのスロットルチャンバを例に挙げ
て説明を行う。
【0022】上記のスロットルチャンバは、図1(a)
・(b)および図2(a)・(b)に示すように、シャ
フト部材(スロットル軸)41をスロットルボディ11
に装着し(図1(b)参照)、両者をスナップリング
(図示せず)などを用いて連結したものである。例え
ば、シャフト部材41のセンサ連結部27側の軸部分
(例えば、図2(a)に示す突端27aに相当)にスナ
ップリングを嵌めることにより、スロットルボディ11
とシャフト部材41とを連結することができる。
【0023】シャフト部材41は、側面中央部に円環状
の溝が設けられたケーブル受部26、円柱状のスプリン
グ受部25、円柱状の軸シール部(シール部材A、支持
部材)29、矩形状かつ平板状の弁体部(フラップ、ス
ロットル弁、弁体)23、および略円柱状のセンサ連結
部(シール部材A、支持部材)27が、それぞれの中心
軸を揃えてこの順に配されてなる一体物である。また、
ケーブル受部26、スプリング受部25、軸シール部2
9、弁体部23、およびセンサ連結部27それぞれの直
径は、順に小さくなるよう設計されている。なお、後述
するように弁体部23は自身の中心軸を中心として回動
される。よって、「弁体部23の直径」とは、その回動
直径(回動半径の二倍)、すなわち弁体部の端面部23
a・23a間の距離を指すものとする。
【0024】スロットルボディ11は4つの平面部(側
面)と2つの曲面部とを外周面として有する立体形状を
取り、その側面の一つからこれに背向する側面にかけて
は、受入孔13b、挿入孔13、および受入孔13c
が、各孔の中心軸(管軸)を揃えるように順に連続して
形成されている。受入孔13bは、シャフト部材41の
センサ連結部27を受け入れるための断面円形状の孔で
あり、その直径(内径)はセンサ連結部27の直径とほ
ぼ同等となっている。また、挿入孔13は、弁体部23
を受け入れるための断面略楕円形状の孔である。さら
に、受入孔13cは、シャフト部材41の軸シール部2
9を受け入れるための断面円形状の孔であり、その直径
は軸シール部29の直径とほぼ同等となっている。な
お、断面略楕円形状の挿入孔13の長径・短径(半径の
最大値・最小値)と、弁体部23の寸法との関係につい
ては後述する。
【0025】一方、スロットルボディ11において、受
入孔13b ・13cが開口していない二側面間には、所
定の直径(スロットルボディのボア径に相当)を有する
一本の吸気通路(気体流通経路)12が設けられてい
る。さらに、吸気通路12の一方の開口には、吸気供給
源(気体の供給源)との接続のためのコネクタ部12a
が、他方の開口には、例えばインテークマニホールド
(図示せず)との接続のためのコネクタ部12bが接続
されて、吸気通路12内に気体が流れるようになってい
る。
【0026】上記の吸気通路12と挿入孔13とは、ス
ロットルボディ11の中心付近で直交して交差空間(交
差部)13aを形成する。本実施の形態にかかるスロッ
トルチャンバは、上記シャフト部材41がスロットルボ
ディ11の受入孔13cの開口13dより挿入されて、
受入孔13bにセンサ連結部27が、挿入孔13に軸部
22が、また受入孔13cに軸シール部29が受け入れ
られることにより構成される。さらに後述するが、該交
差空間13aには弁体部23が位置して、吸気通路12
の開放、閉鎖の切り換え(コネクタ部12a側とコネク
タ部12b側との連通、遮断の切り換え)を行う。
【0027】なお、軸シール部29は、挿入孔13の開
口13jを被覆・シールするに充分な大きさのシール面
29aを有し、また、センサ連結部27は、挿入孔13
の開口13kと同等の直径を有しているので、それぞれ
開口13j・13kから挿入孔13外への気体の漏れだ
しを防止するシール部材Aとして機能する。また、シー
ル部材A(軸シール部29およびセンサ連結部27)と
弁体部23とを別体で構成することもできるが、本実施
の形態のように両者を一体的に固定してシャフト部材4
1を構成すれば、シャフト部材41をスロットルボディ
11に装着するのみで、容易かつ安価に製造可能な気体
流量制御装置を提供することができる。つまり、従来構
成のように弁体部とその回動軸とをボルトなどで締結す
る作業を要せずに容易かつ安価に組み立て可能となって
いる。
【0028】ケーブル受部26の円環状の溝には、図示
しない動力源から供給される駆動力をシャフト部材41
に伝達するためのケーブル(図示せず)がかけ渡され
る。そして、上記動力源より駆動力が伝達されると、シ
ャフト部材41がスロットルボディ11内で一方向(回
転方向とする)に回転駆動される。
【0029】一方、上記スプリング受部25には、シャ
フト部材41を定常位置(弁体部23により吸気通路が
全閉される位置:後述する)に固定する一方で、シャフ
ト部材41が上記回転方向に駆動された場合には、該シ
ャフト部材41を回転方向と逆方向に付勢するスプリン
グ(付勢部材)25aが巻き付けられている。これによ
り、上記ケーブルへの駆動力の供給が停止されると、回
転方向に回転されていたシャフト部材41は逆方向に回
転し、上記定常位置に固定される。すなわち、シャフト
部材41は、スプリング25a、ケーブル、並びに動力
源よりなるシャフト部材41の駆動機構により、二方向
に回動駆動される。なお、ケーブルとスプリング25a
とを用いた回動駆動方法は、従来のスロットルチャンバ
にも採用されたものであるので、その詳細な説明は省略
する。
【0030】また、スロットルボディ11内には、受入
孔13b・13cの壁面の一部を構成するように二つの
リングシール14・14が配されている。これらリング
シール14・14はシャフト部材41の外面に当接し
て、シャフト部材41とスロットルボディ11とのシー
ル性(密閉性)をより一層向上させる。特に、図1に示
す受入孔13b・13cから外部への吸気エア(気体)
の漏れだしを完全に抑制する必要上、これらリングシー
ル14・14は、交差空間13aを挟み、一方は軸シー
ル部29に当接するように、他方はセンサ連結部27に
当接するように設けられることがより好ましい。
【0031】また、スロットルボディ11における受入
孔13bの開口側には、シャフト部材41の回転角度を
読み取るセンサ31が設けられている。このセンサ31
にはセンサ連結部27の直方体状の突端27a(図2
(a)参照)が挿入されて、該突端27aの回転情報を
読み取るようになっている。
【0032】なお、図1(a)に示すシャフト部材41
は軽量化の目的で、ケーブル受部26、スプリング受部
25、並びに軸シール部29の一部領域が中空となるよ
うに形成されているが、必ずしも中空形状とする必要は
ない。また、図2(a)では、スプリング受部25に設
けられるスプリング25aの図示は省略している。
【0033】以下、シャフト部材41に設けられる弁体
部23の構成、並びに弁体部23を用いた吸気通路12
の開閉動作について詳細に説明を行う。
【0034】弁体部23は、シャフト部材41の軸芯が
その中央部を通り、かつシャフト部材41の軸芯方向お
よび直径方向に沿って二次元的な広がりを有する略平板
体である。また、弁体部23は、吸気エアの流通を阻害
しないように比較的肉薄(例えば1.0mm〜4.0m
m程度)に形成されることが好ましい。なお、本実施の
形態で弁体部23の二つの端面部(弁体部の外縁部分)
23a・23aとは、上記交差空間13aにおいて挿入
孔13の壁面に対向し、かつ該挿入孔13の管軸方向に
沿って連続する二辺(または二端面)を指すものである
(図3(a)参照)。
【0035】本実施の形態にかかるスロットルボディ1
1では、挿入孔13が略楕円断面形状となっている。具
体的には、挿入孔13の中心(管軸)を挟んで対向する
上部壁面と下部壁面とが、該挿入孔13の全長にわたり
(すなわち管軸方向に沿って連続して)その断面積を小
さくするように内側に突出している(図3(a)参
照)。以下、内側に突出する上部壁面と下部壁面との領
域をそれぞれ凸部13e・13eと称する。なお、本発
明において、挿入孔13(の壁面)が内側に突出すると
は、挿入孔13の断面半径の最大値(図3(a)に示す
2 )を基準として、該最大値より半径が短くなる領域
を有することを意味するものとする。また、挿入孔13
の半径とは、その管軸から壁面までの距離を指すものと
する。
【0036】以下、図1〜図3を参照しながら、弁体部
23を用いての吸気通路12の開閉動作の詳細につき説
明を行う。なお、図3(a)・(c)は、図1(b)に
示すスロットルチャンバをA−A’線にて切断した矢示
断面図であり、図3(b)・(d)は該スロットルチャ
ンバを、コネクタ部12aまたは12b側から見た図面
である。
【0037】本実施の形態にかかるスロットルチャンバ
では、図3(a)・(c)に示すように、弁体部23の
回動半径をr1 、挿入孔13の断面半径の最大値を
2 、挿入孔13の断面半径の最小値をr3 としたとき
に、 r3 ≦r1 <r2 、特に、r3 =r1 <r2 ・・・ (1) の関係を満たすように構成されている。なお、本実施の
形態では、挿入孔13の断面半径の最大値とは、挿入孔
13の壁面のうち凸部13e・13eが形成されていな
い領域と、挿入孔13の管軸との距離を指し、挿入孔1
3の断面半径の最小値とは、凸部13eの中心と挿入孔
13の管軸との距離を指すものとする。さらに、弁体部
23の回動半径とは、弁体部23の回動中心(ここでは
挿入孔13の管軸に一致)と端面部23aとの距離を指
すものとする。
【0038】まず、吸気通路12を開放する際(バルブ
開放時)には、図3(a)・(b)に示すように、弁体
部23の平板面(バルブ面と称する)が吸気通路12の
伸長方向(吸気エアの流れ方向)に沿うように、シャフ
ト部材41全体が回転される。これにより、交差空間1
3aの前後に位置する吸気通路12は連通し、コネクタ
部12a側から流入した吸気エアはコネクタ部12b側
に流出可能となる。
【0039】また、式(1)に示すように、弁体部23
の回動半径r1 は、挿入孔13の断面半径の最大値r2
より小さく設計されているので、吸気通路12を閉鎖
(全閉)状態から開放(全開)状態にする際、または開
放状態から閉鎖状態にする際に、端面部23a・23a
が挿入孔13の壁面上を摺動しない。
【0040】一方、吸気通路12を閉鎖する際(バルブ
閉鎖時)には、シャフト部材41への回転駆動力の伝達
を遮断し、図3(c)・(d)に示すように、弁体部2
3が定常位置に固定される。すなわち、シャフト部材4
1は、スプリング25a(図1参照)の付勢力により、
図3(a)に示す状態から反時計回りに90°回転し
て、図3(c)に示す状態で停止する。このとき、弁体
部23の端面部23a・23a全体がそれぞれ凸部13
e・13eに当接して(特に、r3 =r1 の場合)、平
板状の弁体部23は吸気通路12を二つの空間に遮断す
る壁体として機能する。この結果、コネクタ部12a側
からコネクタ部12b側への吸気エアの流れは完全に遮
断される。
【0041】また、r3 <r1 の場合、吸気通路12に
対して弁体部23が傾いた状態で、端面部23a・23
aと凸部13e・13eとが当接し、該吸気通路12を
全閉可能である。さらに、r3 <r1 で、かつ、弁体部
23の端面部23a・23aが弾性体からなるシール部
材(弾性部材)30・30で構成される場合には(図4
(d)など参照)、弾性体の伸縮性を利用して、図3
(c)に示す状態で吸気通路12を全閉可能である。こ
のとき、端面部23a・23aが凸部13e・13eに
圧接するので、吸気通路12の閉鎖性をより一層向上さ
せることができる。なお、上記弾性体とは、加圧により
収縮し、加圧をやめると元の形状に回復する材料を指
し、具体的には例えば、各種合成ゴム、天然ゴムなどの
エラストマー;発泡プラスチック(ウレタンフォームな
ど)などの発泡体;が挙げられる。
【0042】以上のように、本実施の形態にかかるスロ
ットルチャンバでは、吸気エアの流れを遮断するための
シール構造が、弁体部23の端面部23a・23aと挿
入孔13の凸部13e・13eとの接触により構成され
ている。また、端面部23a・23aは、凸部13e・
13eを除いては挿入孔13の壁面に接触(圧接、当接
など)しないようになっているので、挿入孔13の壁面
と弁体部23との摺動は必要最小限に抑制される。部材
同士が摺動する際には、部材間に潤滑油を供給した場合
であっても磨耗が発生するが、本実施の形態にかかる構
成により、吸気通路12の開閉動作による構成部材間の
摺動・磨耗を最小限に抑制することができ、長期間使用
後でも端面部23a・23aと凸部13e・13eとの
シール性を実用上充分に保持可能となる。
【0043】また、弁体部23は挿入孔13の管軸を回
動中心として含む(すなわち管軸が弁体部23内を貫
く)平板状の部材なので、バルブ全開時には、バルブ面
が吸気エアの流れ方向に沿った状態で吸気通路12の中
央部に位置する(図3(a)・(b)参照)。よって、
吸気エアの流れに不所望な乱れ(弁体部23の上下での
流れの不均一など)を生じさせる虞もない。加えて、弁
体部23は、軸シール部29およびセンサ連結部27の
二つの支持部材間に一体的に設けられており、吸気エア
の流れを阻害するボルトなどの表出がない。なお、本発
明において弁体部は、挿入孔13の管軸を回動中心と
し、かつ回動により吸気通路の開閉を行えるものであれ
ばよく、特に上記管軸を含んでなる必要はないさらに、
バルブ開放時に吸気エアの流れに対向する端面部23a
や、流れの後段側に位置する端面部23aを、先端部を
尖らせたテーパー状に加工して(図4(a)〜(d)参
照)、吸気エアの流れをスムーズにすることも可能であ
る。加えて、吸気通路12閉鎖時のシール性をより一層
向上させるため、弁体部23の外縁部分を弾性体からな
るシール部材30・30により構成してもよい(図4
(a)、(b)、(d)参照)。なお、シール部材30
・30の取り付け方法は特に限定されるものではなく、
例えば、公知のバインダを用いて取り付け可能である
が、図4(b)、(d)に示すように、シール部材30
・30を受ける凹状溝を設けて、その固定性をより一層
向上させてもよい。また、シール部材30の形状も、凸
部13eと接触可能な限り特に限定されるものではな
い。
【0044】ところで、上記の交差空間13aにおいて
は、吸気通路12が挿入孔13に内包されるように(図
3(a)参照)、換言すれば、挿入孔13の壁面が交差
空間13aの上下壁面を兼ねるように(挿入孔13が吸
気通路12を包み込むように)構成される必要がある。
また、ここで「内包される」とは、吸気通路12の直径
と挿入孔13の高さ(図3(a)に示す最小値r3 ×
2)とが等しく、かつ両者がスロットルボディ11内の
同一高さの空間を占めている状態(それぞれの管軸が交
差空間13aの中央で交差する状態)も含む概念とす
る。以下、交差空間13aにおいて、吸気通路12が挿
入孔13に内包される必要性につき説明を行う。
【0045】すでに説明したように、端面部23a・2
3a間の距離(すなわち回動半径r 1 ×2)は、挿入孔
13の高さ(最小値r3 ×2)と同一またはやや大きく
構成されて、これにより、吸気通路12を遮断するよう
になっている。よって、交差空間の上下壁面が挿入孔の
壁面を兼ねるように構成されていない場合には、バルブ
閉鎖時に弁体部の端面部が交差空間の壁面に当接または
圧接できず、吸気エアの漏れが生じる。なお、吸気通路
12が挿入孔13に内包されない場合としては、例え
ば、交差空間13aにおける吸気通路12の直径が、挿
入孔13の高さより大きいとき、などが挙げられる。な
お、本実施の形態では、交差空間13aの高さより小径
の吸気通路12は、その管軸が交差空間13aの中心を
通るように設けられている(図3(a)参照)。
【0046】スロットルボディ11、シャフト部材41
を構成する材料やその製造方法は特に限定されるもので
はないが、軽量化、断熱効果、製作の容易さ、並びに形
状設計の自由度などに優れているという観点から、溶融
樹脂組成物を射出成形する方法が一般に好ましい。ま
た、一般に、スロットルチャンバの製造に用いられるア
ルミニウム等の軽金属も、特に制限なく使用可能であ
る。なお、スロットルボディ11やシャフト部材41が
樹脂製である場合には、金属材料製のものと比較して磨
耗し易いため、本実施の形態にかかる構成とする効果は
より大きい。
【0047】また、特に、溶融樹脂組成物の射出成形に
よりスロットルボディ11やシャフト部材41を製造す
る場合には、溶融樹脂組成物の冷却時に収縮が発生して
変形を起こし易く、該変形がバルブ閉鎖時の吸気エアの
シール性を低下させる虞もある。この場合、弾性体から
なるシール部材30・30を用い、該シール部材30・
30間の距離(2×r1 )を、交差空間13aの高さ
(2×r3 )と同等またはやや大きく設計して、弾性体
の伸縮を利用してシール性を向上させることがより好ま
しい。
【0048】上記溶融樹脂組成物としては、スロットル
チャンバの製造に用いられる従来公知の溶融樹脂(溶融
状態にある合成樹脂)や、該溶融樹脂に各種添加材(例
えば各種強化繊維など)を添加した組成物を用いること
ができる。溶融樹脂の一例としては、ポリアミドなどの
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、などの溶融樹脂が
挙げられ、これら溶融樹脂に炭素繊維やガラス繊維など
の強化繊維を適量混合したものが特に好適な溶融樹脂組
成物の例として挙げられる。なお、本実施の形態にかか
るスロットルチャンバをなす構成部材は、いずれも容易
に成形可能な形状となっており、公知の方法を転用して
製造可能である。よって、製造条件を含め、製造方法に
関する説明は省略する。
【0049】本発明にかかるスロットルチャンバでは、
弁体部23の両面(バルブ面)上に、吸気エアの流れを
整流する複数のリブ(整流部材:図示せず)を立てても
よい。このリブは、例えば、バルブ開放時に、吸気エア
の流れ方向に沿うように設けられて、バルブ急開時の吸
気騒音の発生を低減する効果を奏する。また、上記リブ
の設置数、寸法などは特に限定されるものではなく、バ
ルブ開放時の吸気エアの流れを阻害せず、かつ吸気騒音
の発生を抑制可能なように設定すればよい。
【0050】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図面に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、言うまでもないが、本発明は、特に本実施の
形態の記載内容のみに限定されるものではない。また、
上記実施の形態1で示したものと同一の機能・構成を有
する部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略
する。
【0051】上記のスロットルチャンバは、図5(a)
・(b)および図6(a)・(b)に示すように、シャ
フト部材(スロットル軸)21をスロットルボディ11
内に挿入し(図5(b)参照)、両者をスナップリング
(図示せず)などを用いて連結したものである。なお、
上記実施の形態1で示すスロットルチャンバとの主な相
違点は、弁体部23を補強する連結補強部(補強部材)
24・24が設けられる点にあり、以下、シャフト部材
21の構成(特に軸部22の構成)を中心に説明を行
う。
【0052】シャフト部材21は、円柱状のケーブル受
部26、円柱状のスプリング受部25、円柱状の軸シー
ル部29、略円柱状の軸部(フラップ付きシャフト部)
22、および略円柱状のセンサ連結部27が、それぞれ
の軸芯を揃えてこの順に配されてなる一体物である。ま
た、ケーブル受部26、スプリング受部25、軸シール
部29、軸部22、およびセンサ連結部27それぞれの
直径は、順に小さくなるよう設計されている。
【0053】後述するが、軸部22は中央に矩形状の平
板状部材23’を有する(図6(a)参照)。加えて、
平板状部材23’の背向する二側面(軸部22の外周の
一部をなす)22a・22b上にはそれぞれ、所定の厚
みを有するシール部材30・30が形成され、該シール
部材30・30(ここでは側面22a・22b上の領域
のみ)と平板状部材23’とで弁体部23が構成され
る。つまり、シャフト部材21には弁体部23が一体的
に設けられており、従来構成のように弁体部と回動軸と
をボルトなどで締結する作業を要せずに容易かつ安価に
組み立て可能である。
【0054】本実施の形態にかかるスロットルチャンバ
は、シャフト部材21がスロットルボディ11の開口1
3dより挿入されて、受入孔13bにセンサ連結部27
が、挿入孔13に軸部22が、また受入孔13cに軸シ
ール部29が受け入れられることにより構成される。さ
らに、交差空間13aには弁体部23が位置して、吸気
通路12の開放、閉鎖の切り換えを行う。なお、シャフ
ト部材21は軽量化の目的で、ケーブル受部26、スプ
リング受部25、軸シール部29、並びに軸部22の一
部領域が中空となるように形成されているが、必ずしも
中空形状とする必要はない。
【0055】以下、実施の形態1との相違点である、シ
ャフト部材21の軸部22とスロットルボディ11の交
差空間13aとの関係につき、さらに詳細に説明を行
う。
【0056】交差空間13a内に位置する軸部22の領
域には、該軸部22を直径方向(すなわち軸部22の伸
長方向と交差(直交)する方向)に貫く2つの貫通孔2
8・28が形成されている。この結果、交差空間13a
内に位置する軸部22の領域には、中央部に位置する平
板状部材23’と、貫通孔28・28を挟んで平板状部
材23’に対向する2つの連結補強部24・24とが残
される。
【0057】つまり、貫通孔28・28が形成されない
軸部22の円柱状領域22c・22d(二つの支持部
材)間には、平板状部材23’に加えて、該平板状部材
23’を補強する連結補強部24・24が一体的に形成
されている。なお、いうまでもないが、軸部22に含ま
れる構成(円柱状領域22c・22d、平板状部材2
3’、連結補強部24・24、シール部材30・30)
は全て、シャフト部材21の回動にあわせて一体的に回
動する。
【0058】上記の平板状部材23’は、軸部22の軸
芯がその中央部を通り(すなわち挿入孔13の管軸を含
み)、かつ軸部22の軸芯方向および直径方向に沿って
二次元的な広がりを有する。また、シール部材30・3
0は、軸部22の軸芯方向に沿って延び、該軸部22の
全長にわたって連続する帯状の部材であり、上記側面2
2a・22bを覆うように軸部22の外周面上に配置さ
れている。つまり、弁体部23は、交差空間13aにお
いて挿入孔13の壁面に対向し、かつ該挿入孔13の管
軸方向に沿って連続する二つのシール部材30・30を
外縁部分(ここでは端面部をなす)として含んでなる。
【0059】以下、図5〜図7を参照しながら、弁体部
23を用いての吸気通路12の開閉動作の詳細につき説
明を行う。なお、図7(a)・(c)は、図5(b)に
示すスロットルチャンバをA−A’線にて切断した矢示
断面図であり、図7(b)・(d)は該スロットルチャ
ンバを、コネクタ部12aまたは12b側から見た図面
である。
【0060】本実施の形態にかかるスロットルチャンバ
では、図7(a)・(c)に示すように、弁体部23の
回動半径をr1 、略楕円形状の挿入孔13の断面半径の
最大値をr2 、挿入孔13の断面半径の最小値をr3
したときに、 r3 ≦r1 <r2 、特に、r3 =r1 <r2 ・・・ (2) の関係を満たすように構成されている。
【0061】まず、吸気通路12を開放する際(バルブ
開放時)には、図7(a)・(b)に示すように、弁体
部23の平板面が吸気通路12の伸長方向に沿うよう
に、シャフト部材21全体が回転される。これにより、
交差空間13aの前後に位置する吸気通路12は貫通孔
28・28を介して連通し、コネクタ部12a側から流
入した吸気エアはコネクタ部12b側に流出可能とな
る。すなわち、貫通孔28・28は、バルブ開放時に吸
気通路12の一部を構成するように設計される。
【0062】一方、吸気通路12を閉鎖する際(バルブ
閉鎖時)には、シャフト部材21への回転駆動力の伝達
を遮断し、スプリング25a(図5(a)参照)の付勢
力により弁体部23が定常位置に固定される(図7
(c)・(d))。このとき、シール部材30・30の
先端部全体がそれぞれ凸部13e・13eに当接または
圧接し、平板状の弁体部23は吸気通路12を二つの空
間に遮断する壁体として機能する。この結果、コネクタ
部12a側からコネクタ部12b側への吸気エアの流れ
は完全に遮断される。
【0063】また、実施の形態1と同様に、弁体部23
の回動半径r1 は、挿入孔13の断面半径の最大値r2
より小さく設計されているので、シール部材30・30
は挿入孔13の壁面上を摺動しない。さらに本実施の形
態では、軸部22に連結補強部24・24を残す構成と
なっているので、交差空間13a内での剛性を充分に保
持しながら弁体部23をより一層肉薄とし、バルブ開放
時の開口面積を充分に確保可能となる。
【0064】加えて、本実施の形態にかかるスロットル
チャンバでは、交差空間13aの高さより小径の吸気通
路12が、その管軸が交差空間13aの中心を通るよう
に設けられている(図7(a)参照)。その結果、交差
空間13aの上部および下部には、吸気通路12から凸
した(突出した)退避エリア(退避空間)が形成され
る。バルブ開放時には、吸気エアの流れを阻害する虞を
低減する目的で、この退避エリア内に連結補強部24・
24が収納される(図7(a)参照)。
【0065】また、バルブ閉鎖時において、弁体部23
の前後には、連結補強部24・24が吸気通路12を一
部遮断するように位置しており(図7(c)参照)、こ
れら連結補強部24・24は、弁体部23が開くにつれ
て吸気通路12内に流れ込む吸気エアの流れを制御する
役割を果たす。このため、弁体部23が急全開して発生
する、吸気エアの通過音(吸気騒音)を低減することが
可能となる。
【0066】本実施の形態にかかるスロットルチャンバ
では、さらに、貫通孔28・28に面する平板状部材2
3’の両面(バルブ面)や連結補強部24・24の表面
に、吸気エアの流れを整流する複数のリブ(図示せず)
を立ててもよい。このリブは、例えば、軸部22の直径
方向に沿って延設されており、バルブ開放時には、吸気
エアの流れ方向に沿い、バルブ急開時の吸気騒音の発生
を低減する効果を奏する。
【0067】このスロットルチャンバではさらに、連結
補強部24・24の一部に複数のスリット(図示せず)
を設けて、バルブ開放時に流入する吸気エアの乱流発生
を制御するようにしてもよい。リブを設ける場合と同
様、この構成によっても吸気騒音の発生を抑制すること
が可能となる。
【0068】上記リブやスリットの設置数、寸法などは
特に限定されるものではなく、バルブ開放時の吸気エア
の流れを阻害せず、かつ吸気騒音の発生を抑制可能なよ
うに設定すればよい。また、リブを設ける場合の設置位
置は、平板状部材23’や連結補強部24・24いずれ
かの、上記貫通孔28・28に面する側の表面であれば
よく、スリットを設ける場合の設置位置は、連結補強部
24・24いずれかであればよい。
【0069】なお、シール部材30・30の突出高(す
なわち、軸部22の外周面からの突出高さ)や、凸部1
3eの突出高(すなわち、挿入孔13の断面半径の最大
値r 2 −最小値r3 )は特に限定されるものではない
が、シール部材30・30の突出高は、0を超え2mm
以下の範囲内であることがより好ましく、0.2mm以
上1.0mm以下の範囲内であることがさらに好まし
い。また、凸部13eの突出高は、0を超え2mm以下
の範囲内であることがより好ましく、0.2mm以上
1.0mm以下の範囲内であることがさらに好ましい。
この理由は、吸気通路12を開放する際に、軸部22と
挿入孔13との間に生じる隙間(図7(a)に示す連結
補強部24と凸部13eとの隙間など)を比較的小さく
し、吸気エアの流れに発生する乱れをより一層抑制する
ためである。
【0070】また、図8(a)〜(d)に示すように、
挿入孔13の凸部13e・13eを弾性体からなるシー
ル部材(弾性部材)30b・30bを含んで構成しても
よい。これにより、吸気通路12閉鎖時のシール性をよ
り一層向上させることができる。特に、弁体部23の回
動半径r1 と挿入孔13の断面半径の最小値r3 とが、
3 <r1 の関係を満たす場合には、弁体部23の端面
部23a・23aとシール部材30b・30bとが圧接
して吸気通路12が閉鎖されるので、シール性が特に良
好となる。さらに、挿入孔13’の断面形状を略円形状
とし、挿入孔13’の管軸を挟んで対向する上下壁面
に、断面円形状のシール部材30c・30c(凸部を構
成する)を、管軸方向に突出するように配してもよい
(図9参照)。なお、図8、図9に示すスロットルボデ
ィにおいて、弁体部23の端面部23aを弾性体からな
るシール部材(図示せず)で構成してもよい。
【0071】さらに、例えば、図10に示すように、断
面円形状の挿入孔13’の管軸を挟んで対向する上下壁
面を内側にわずかに突出させることで凸部13f・13
fを構成してもよい。ここで、弁体部23の外縁部分と
凸部13f・13fとは、吸気通路12の閉鎖(全閉)
時に係合するように、より具体的には、バルブ面の外縁
部分と凸部13f・13fの側面とが面接触する(面シ
ールと称する)ように設計されている。なお、図10に
示すスロットルチャンバの構造は、挿入孔の形状以外の
点では図5〜図7に示す構造と共通であり、詳細な説明
は省略する。
【0072】図5〜図7に示す構成と比較して図10に
示す構成では、面シールにより吸気エア漏れの発生をよ
り確実に抑制可能となる。また、弁体部23の回動半径
1と、挿入孔13’の断面半径の最小値r3 (図7
(a)参照)とが、r3 <r1の関係を満たすように構
成されているので、r3 =r1 の関係に設定されている
場合と比較して、シール性に遊びを持たせうる。さら
に、軸部22と挿入孔13’との間に生じる隙間を、図
5〜図7に示す構成と比較してより小さく(具体的には
1/2と)することもできる。なお、図10に示す構成
において、弁体部23の外縁部分を弾性体からなるシー
ル部材としてもよい。
【0073】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通り
である。なお、上記実施の形態1・2で説明した部材と
同一の機能・構成を有する部材に関しては同一の符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0074】本実施の形態にかかるスロットルチャンバ
は、図11(a)に示すシャフト部材21’の軸部22
を、図11(b)に示すスロットルボディ11’の挿入
孔13”内に挿入してなるものである。なお、シャフト
部材21’は、シャフト部材21(図5(a)参照)に
おいて、シール部材30としてシール部材30a(図4
(a)参照)を設けたものである。また、スロットルボ
ディ11’は、スロットルボディ11(図5(a)参
照)において、挿入孔13に代えて挿入孔13”を設け
たものである。なお、スプリング受部25に設けられる
スプリングについては図示を省略する。
【0075】図11(c)は、スロットルボディ11’
をB−B’線にて切断した断面図である。該図に示すよ
うに、挿入孔13”は、挿入孔13”の断面積を小さく
するように内側に向かって突出した二つの凸部13g・
13gを備え、これら凸部13g・13gは挿入孔1
3”の管軸を挟んで対向する位置に設けられている。ま
た、これら凸部13g・13gは、挿入孔13”の全長
にわたり(すなわち、管軸方向に沿って)連続して形成
されている。
【0076】一方、シール部材30a・30aは、軸部
22の軸芯方向に沿って延び、該軸部22の全長にわた
って連続する部材であり、平板状部材23’の二側面を
覆うように軸部22の外周面上に配置されている。そし
て、図5(a)に示す構成と同様、平板状部材23’と
シール部材30a・30a(平板状部材23’の二側面
上に位置する部分)とにより、吸気通路12の開閉を行
う弁体部23が構成される。
【0077】以下、図11・図12を参照しながら、弁
体部23を用いての吸気通路12の開閉動作の詳細につ
き説明を行う。なお、図12(a)・(c)は、シャフ
ト部材21’をスロットルボディ11’に組み付けた状
態でB−B’線(図11(b)参照)にて切断した矢示
断面図であり、図12(b)・(d)はこのスロットル
チャンバを、コネクタ部12aまたは12b側から見た
図面である。
【0078】本実施の形態にかかるスロットルチャンバ
では、図12(a)・(c)に示すように、弁体部23
の回動半径をr1 、挿入孔13”の断面半径の最大値を
2、挿入孔13”の断面半径の最小値をr3 としたと
きに、 r3 <r1 =r2 ・・・ (3) の関係を満たすように構成されている。
【0079】なお、本実施形態では、挿入孔13”の断
面半径の最大値とは、挿入孔13”の壁面のうち凸部1
3g・13gが形成されていない領域13hと、挿入孔
13”の管軸との距離を指し、挿入孔13”の断面半径
の最小値とは、凸部13g・13gの曲面部と挿入孔1
3”の管軸との距離を指すものとする。さらに、弁体部
23の回動半径とは、弁体部23の回動中心(ここでは
挿入孔13”の管軸)とシール部材30aの先端部との
距離を指すものとする。
【0080】すなわち、本実施の形態では、凸部13g
・13gの曲面部上の任意の点と挿入孔13”の管軸と
の距離は常にr3 であり、また、上記領域13hと挿入
孔13”の管軸との距離は常にr2 となっている。さら
に、軸部22の半径はr3 とほぼ等しくなっており、軸
部22の外周面と上記凸部13g・13gの表面(曲面
部)とが常時当接するように構成されている。なお、軸
部22の外周面とは、具体的には、連結補強部24・2
4の外周面、および円柱状領域22c・22d(二つの
支持部材)の外周面を指す。
【0081】まず、吸気通路12を開放する際(バルブ
開放時)には、図12(a)・(b)に示すように、弁
体部23の平板面(バルブ面)が吸気通路12の伸長方
向(吸気エアの流れ方向)に沿うように、シャフト部材
21’全体が回転される。これにより、交差空間13a
の前後に位置する吸気通路12は貫通孔28・28を介
して連通し、コネクタ部12a側から流入した吸気エア
はコネクタ部12b側に流出可能となる。すなわち、貫
通孔28・28は、バルブ開放時に吸気通路12の一部
を構成するように設計される。
【0082】一方、吸気通路12を閉鎖する際(バルブ
閉鎖時)には、シャフト部材21’への回転駆動力の伝
達を遮断し、図12(c)・(d)に示すように、弁体
部23が定常位置に固定される。すなわち、シャフト部
材21’(軸部22)は、スプリングの付勢力により、
図12(a)に示す状態から反時計回りに90°回転し
て、図12(c)に示す状態で停止する。このとき、シ
ール部材30a・30aの側面部全体がそれぞれ凸部1
3g・13gの端面部全体に当接して、平板状の弁体部
23は吸気通路12を二つの空間に遮断する壁体として
機能する。この結果、コネクタ部12a側からコネクタ
部12b側への吸気エアの流れは完全に遮断される。
【0083】以上のように、本実施の形態にかかるスロ
ットルチャンバでは、吸気通路12の全閉時に、シール
部材30a・30aの側面部と凸部13g・13gの端
面部とが面シールを構成するようになっている。これに
より、図5(b)に示すスロットルチャンバと比較し
て、吸気エア漏れの虞をより一層低減することが可能と
なる。なお、挿入孔13”の凸部13g・13gは、弁
体部23の回動規制部材としても機能する。
【0084】また、凸部13g・13gは、軸部22の
外周面との当接面(曲面部)を含んでなり、軸部22の
回動の際に、その外周面は上記当接面上を摺動する。こ
のため、軸部22の伸長方向(軸芯方向)に沿った吸気
エア漏れの発生が低減される。さらに、図12(a)に
示すように、吸気通路12開放時に、軸部22と挿入孔
13”の壁面との間に発生する隙間をより一層小さくす
ることができ、吸気エアの流れを乱す虞を低減可能とな
る。
【0085】また、図12(a)〜(d)に示すスロッ
トルチャンバの変形例として、図13(a)〜(f)に
示すように、挿入孔13”に凸部13i・13iを設け
てもよい。凸部13i・13iは、凸部13g・13g
と同様に、その曲面部が軸部22の外周面と常時当接
し、かつ、その端面部でシール部材30aの側面と面シ
ールを構成する。その一方で、凸部13i・13iの端
面部の一方は、吸気通路12の上下壁面と面一になるよ
う(すなわち吸気通路12の上下壁面を兼ねるよう)に
構成されている。また、交差空間13aの上下壁面はい
ずれも、凸部13i・13iの曲面部により構成されて
いる。
【0086】上記の構成では、吸気通路12の開放時
(全開時)に、軸部22の外周面と凸部13i・13i
の曲面部とが隙間無く当接し、吸気エアの流れの乱れや
漏れの発生が完全に抑制される(図13(a)・(b)
参照)。また、弁体部23は、吸気通路12の管軸方向
に対して傾斜した状態で該吸気通路12を閉鎖(全閉)
するようになっており(図13(b)・(c)参照)、
吸気通路12開放開始時の吸気エアの流れがより一層良
好となる(図13(e)・(f)参照)。
【0087】また、図13(a)に二点鎖線にて示すよ
うに、軸部22を受け入れる挿入孔13”の断面半径の
最大値をA>r1 (r1 は、弁体部23の回動半径)と
して、シール部材30a・30aの先端部による、挿入
孔13”の壁面上の摺動を防止してもよい。すなわち、
弁体部23の回動半径をr1 、挿入孔13”の断面半径
の最大値をr2 、挿入孔13”の断面半径の最小値をr
3 としたときに、上記式(3)、または、 r3 <r1 <r2 ・・・ (4) の関係を満たすように構成することも可能である。
【0088】なお、挿入孔13”の断面半径の最大値を
Aとした場合であっても、弁体部23が吸気通路12を
全閉する位置は図13(c)に示す場合と同一である。
すなわち、吸気通路12の管軸方向から見た弁体部23
の幅vが、吸気通路12の高さ(管幅)wと同一になっ
た所で、吸気通路12は全閉される。
【0089】さらに、図12(a)〜(d)に示すスロ
ットルチャンバの他の変形例として、軸部22の外周面
からのシール部材30a・30aの突出をより小さくし
てもよい(図14(a)〜(e)参照)。この構成で
は、軸部22と挿入孔13”との間に生じる隙間がより
狭幅となる。この隙間が比較的広幅の場合、吸気通路1
2の壁面近傍を流れる吸気エアに乱流が生じて、吸気エ
アの流速を低下させる虞があるが、図14(a)〜
(d)に示す構成では吸気エアの流速低下をより確実に
抑制可能となる。
【0090】以上のように、本発明にかかるスロットル
チャンバでは、弁体部の外縁部分と挿入孔の凸部とが全
長にわたり接触して気体流通経路を閉鎖する。また、こ
のシール構造では、上記弁体部が、挿入孔の管軸方向に
沿って延びる二面(または二辺)を端面部として有し、
この二つの端面部または該端面部近傍のバルブ面上の領
域(弁体部の外縁部分)が、挿入孔13の管軸を挟んで
対向する二つの凸部に当接または圧接する(接触する)
構成がより好ましい。
【0091】なお、本発明において、「弁体部の外縁部
分と挿入孔の凸部とが接触する」とは、(1)弁体部の
端面部(挿入孔の壁面に対向する面または辺:弁体部の
外縁部分の一部)と凸部とが接触する、あるいは、
(2)弁体部のバルブ面の外縁部分(弁体部の外縁部分
の一部)と凸部とが接触することを指す。また、本発明
では、挿入孔の壁面とその管軸(弁体部の回動中心)と
の距離が凸部で最小となることから、弁体部の回動によ
り気体流通経路を開放する際に、弁体部の外縁部分と挿
入孔の壁面とが接触しない(上記(1)の場合)、また
は接触が最低限に抑制される(上記(2)の場合)。よ
って、長期間使用後でも弁体部の外縁部分と挿入孔の凸
部との間のシール性を実用上充分に保持可能な気体流量
制御装置を提供することができる。
【0092】
【発明の効果】本発明にかかる気体流量制御装置は、以
上のように、挿入孔、及び気体流通経路を備え、挿入孔
と気体流通経路とが交差する交差部においては挿入孔が
気体流通経路を内包するスロットルボディと、上記交差
部に位置するように挿入孔内に挿入されて気体流通経路
の開閉を行う弁体部と、挿入孔の開口をシールするシー
ル部材Aとを含み、挿入孔には凸部が設けられて、気体
流通経路の閉鎖時に弁体部の外縁部分と凸部とが互いに
接触する構成である。
【0093】上記の構成によれば、気体流通経路内の気
体の流れを遮断するためのシール構造が、弁体部の外縁
部分と挿入孔の凸部との接触により形成される一方で、
気体流通経路を開放する際には、弁体部の外縁部分が挿
入孔の凸部から離間するように該弁体部を回動させるの
で、長期間使用後でも弁体部の外縁部分と挿入孔の凸部
との間のシール性を実用上充分に保持可能な気体流量制
御装置を提供することができるという効果を奏する。
【0094】本発明にかかる気体流量制御装置は、上記
の構成において、弁体部が一体的に回動可能な二つの支
持部材間に固定されてなり、支持部材間には弁体部を補
強するための補強部材が設けられていることがより好ま
しい。
【0095】上記の構成によれば、より一層耐久性に優
れた気体流量制御装置を提供することができるという効
果を加えて奏する。
【0096】本発明にかかる気体流量制御装置は、上記
の構成において、二つの支持部材がいずれも略円柱形状
であり、挿入孔の凸部が、支持部材の外周面との当接面
を含んでなることがより好ましい。
【0097】上記の構成によれば、気体流通経路を開閉
するために弁体部を回動させても、挿入孔の壁面と支持
部材の外周面との間に隙間が生じることがなく、気体流
通経路を流れる気体の流れに不所望な乱れが発生するこ
とを防止可能となるという効果を加えて奏する。
【0098】本発明にかかる気体流量制御装置は、上記
の構成において、弁体部は挿入孔の管軸を回動中心とし
て含む矩形状かつ平板状の部材であり、挿入孔には、凸
部が挿入孔の管軸を挟んで対向する位置に設けられてい
る構成であってもよい。
【0099】上記の構成によれば、弁体部の中心部を気
体流通経路の中心部に常時位置させながら回動させるこ
とができるので、気体流通経路の開放時における気体の
流れをスムーズとなるという効果を加えて奏する。
【0100】本発明にかかる気体流量制御装置は、上記
の構成において、弁体部の外縁部分、または、挿入孔の
凸部の少なくとも一方が、弾性体を含んでなることがよ
り好ましい。
【0101】上記の構成によれば、挿入孔と弁体部との
シール性を向上させることが可能となるという効果を加
えて奏する。
【0102】本発明にかかる気体流量制御装置は、上記
の構成において、弁体部の回動半径をr1 、挿入孔の断
面半径の最大値をr2 、挿入孔の凸部が形成された領域
の断面半径の最小値をr3 とするときに、r3 <r1
2 、または、r3 ≦r1 <r2 の関係を満たしている
構成であってもよい。
【0103】上記の構成によれば、弁体部の外縁部分と
挿入孔の壁面との摺動が必要最小限に、または完全に抑
制されるので、長期間使用後でも、弁体部の外縁部分と
挿入孔の凸部との間のシール性を実用上充分に保持可能
な気体流量制御装置を提供することができるという効果
を加えて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるスロットルチャ
ンバ(気体流量制御装置)の構成を示し、(a)はスロ
ットルチャンバの組み立て工程を説明する図、(b)は
スロットルチャンバの平面図である。
【図2】(a)は、図1に示すスロットルチャンバを構
成するシャフト部材の概略斜視図であり、(b)は、該
スロットルチャンバを構成するスロットルボディの概略
斜視図である。
【図3】(a)〜(d)は、図1に示すスロットルチャ
ンバにおける、吸気通路の開閉状態を説明する図であ
る。
【図4】(a)〜(d)は、弁体部の外縁部分をなすシ
ール部材のバリエーションを説明する図である。
【図5】本発明の他の実施の形態にかかるスロットルチ
ャンバ(気体流量制御装置)の構成を示し、(a)はス
ロットルチャンバの組み立て工程を説明する図、(b)
はスロットルチャンバの平面図である。
【図6】(a)は、図5に示すスロットルチャンバを構
成するシャフト部材の概略斜視図であり、(b)は、該
スロットルチャンバを構成するスロットルボディの概略
斜視図である。
【図7】(a)〜(d)は、図5に示すスロットルチャ
ンバにおける、吸気通路の開閉状態を説明する図であ
る。
【図8】図5に示すスロットルチャンバの一変形例を表
す概略断面図である。
【図9】図5に示すスロットルチャンバの他の変形例を
表す概略断面図である。
【図10】図5に示すスロットルチャンバのさらに他の
変形例を表す概略断面図である。
【図11】(a)は、本発明のさらに他の実施の形態に
係るスロットルチャンバを構成するシャフト部材の概略
斜視図であり、(b)は、該スロットルチャンバを構成
するスロットルボディの概略斜視図であり、(c)はそ
の概略断面図である。
【図12】(a)〜(d)は、図11に示すスロットル
チャンバにおける、吸気通路の開閉状態を説明する図で
ある。
【図13】(a)〜(f)は、図11に示すスロットル
チャンバの変形例における吸気通路の開閉状態を示す説
明図である。
【図14】(a)〜(d)は、図13に示すスロットル
チャンバの変形例における吸気通路の開閉状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
11・11’ スロットルボディ 12 吸気通路(気体流通経路) 13・13’・13” 挿入孔 13a 交差空間(交差部) 13e〜13g・13i 凸部 13j・13k 開口(挿入孔の開口) 22c・22d 円柱状領域(支持部材) 23 弁体部 23’ 平板状部材(弁体部の一部
構成) 23a 端面部(弁体部の外縁部
分) 24 連結補強部(補強部材) 29 軸シール部(シール部材
A) 30 シール部材(弾性体) 30a〜30c シール部材(弾性体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体の流量を制御する弁体部と、 上記弁体部を挿入可能な形状を有する挿入孔、及び該挿
    入孔と交差する気体流通経路を備え、さらに、上記挿入
    孔と気体流通経路とが交差する交差部においては、該挿
    入孔が気体流通経路を内包するように形成されているス
    ロットルボディとを含み、 上記弁体部は上記交差部に位置するように挿入孔内に挿
    入されて、該挿入孔の管軸を回動中心とする回動により
    気体流通経路の開閉を行うとともに、さらに、該弁体部
    が挿入された挿入孔の開口をシールするシール部材Aが
    設けられてなり、 上記挿入孔には、該挿入孔の断面積を小さくするように
    内側に突出し、挿入孔の管軸方向に沿って連続した凸部
    が設けられて、気体流通経路の閉鎖時に、上記弁体部の
    外縁部分と凸部とが互いに接触するように構成されてい
    ることを特徴とする気体流量制御装置。
  2. 【請求項2】上記弁体部が該弁体部と一体的に回動可能
    な二つの支持部材間に固定されてなり、該支持部材間に
    は弁体部を補強するための補強部材が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の気体流量制御装置。
  3. 【請求項3】上記二つの支持部材がいずれも略円柱形状
    であり、 上記挿入孔の凸部が、上記支持部材の外周面との当接面
    を含んでなることを特徴とする請求項2に記載の気体流
    量制御装置。
  4. 【請求項4】上記弁体部が挿入孔の管軸を回動中心とし
    て含む矩形状かつ平板状の部材であり、 上記挿入孔には、上記凸部が挿入孔の管軸を挟んで対向
    する位置に設けられていることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか一項に記載の気体流量制御装置。
  5. 【請求項5】上記弁体部の外縁部分、または、上記挿入
    孔の凸部の少なくとも一方が、弾性体を含んでなること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の
    気体流量制御装置。
  6. 【請求項6】上記弁体部の回動半径をr1 、上記挿入孔
    の断面半径の最大値をr2 、上記挿入孔の凸部が形成さ
    れた領域の断面半径の最小値をr3 とするときに、 r3 <r1 ≦r2 、または、r3 ≦r1 <r2 の関係を満たしていることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか一項に記載の気体流量制御装置。
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