JP2001165322A - シールリング - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
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Abstract
品質性に優れたシールリングを提供する。 【解決手段】 第1切断端部4と第2切断端部を合わせ
た際に、密封流体側Oから環状溝81の側壁面81aに
向けて、摺接面における環状溝深さ方向全域L0に密封
流体の漏れを許容する流路が備えられるようにしてい
る。
Description
在に設けられた2部材間の環状隙間をシールするための
シールリングに関するものである。
ば、自動車の自動変速機等の油圧装置に用いられてい
る。
係るシールリングについて説明する。図6は従来技術に
係るシールリングの平面的模式図であり、図7は従来技
術に係るシールリングの装着した状態を示す模式的断面
図である。
の模式図であり、(a)は模式的一部平面図、(b)は
(a)のbb断面図、(c)は(a)のc方向から見た
側面図である。図9は従来技術に係るシールリングの切
断部(特殊ステップカット)の様子を示す斜視図であ
る。
られたハウジング200と、この軸孔に挿入された軸3
00との間の環状隙間をシールするためのものであり、
軸300に設けられた環状溝301に装着されて使用さ
れるものである。
れるもので、軸300に設けられた環状溝301の側壁
面をシールするための第1シール面101と、ハウジン
グ200に設けられた軸孔の内周面をシールするための
第2シール面102と、を備えている。
に向けて、図7中矢印P方向に圧力がかかると、シール
リング1は非密封流体側Aに押圧されるため、第1シー
ル面101は環状溝301の側壁面を押圧し、また、第
2シール面102は環状溝301に対向するハウジング
200に設けられた軸孔の内周面を押圧し、それぞれの
位置でシールする。
Aへの漏れを防止していた。
り、特に自動車の変速機に利用される場合にはATFを
指している。
は、図6に示すように、周方向の一ヶ所に組み込み性の
向上等を目的として切断部S0が設けられている。
ものが知られているが、周囲温度の変化によっても好適
に対応することのできるものとして、図9に示したよう
に、2段ステップ状にカットされた、特殊ステップカッ
トが知られている。
向に垂直な面同士が円周方向に対して隙間T0を有しつ
つ、密封流体側と非密封流体側とを遮断する構成である
ために、リング本体が熱によって膨張したとしても、密
封状態を維持しつつ隙間T0の分だけ寸法の変化量を吸
収できるため、周囲の温度変化に対しても密封性能を維
持することができる。
は、特に軸300がアルミニウム合金等の軟質材である
ような場合に、第1シール面101と環状溝301の側
壁面との間の摩擦によって、両者がそれぞれ摩耗してし
まっていた。
1の側壁面との間には、潤滑油による潤滑膜が形成され
にくいためであり、特に、潤滑油中に存在する異物がこ
れらの間にかみ込まれた場合には摩耗が激しくなってい
た。
して、密封流体である潤滑油を第1シール面101と環
状溝301の側壁面との間に供給させるための溝を設け
ることによって、潤滑膜を形成させて耐摩耗性を向上さ
せる技術が知られている(例えば、特開平9−9636
3号公開公報)。
面101に密封流体側Oと非密封流体側Aとを連通する
ための連通溝101aを設けることによって、密封流体
側Oの潤滑油を連通溝101aに漏れさせるようにし
て、第1シール面101が環状溝301の側壁面に対し
て摺接した際に、これらの間に潤滑膜を形成させてシー
ル面の潤滑状態を改善して耐摩耗性の向上を図ったもの
である。
より、潤滑膜の形成だけでなく、潤滑油中に存在する異
物や摩耗により生じた摩耗粉が、第1シール面101と
環状溝301の側壁面との間にかみ込まれないように非
密封流体側Aに排出させる機能を持たせることで、より
一層耐摩耗性の向上を図ったものである。
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じる
場合がある。
いては、シール性能を維持するためには、連通溝101
aからの潤滑油のリーク量をある程度に抑える必要があ
り、そのためには、溝幅や溝の深さをできるだけ小さく
しなければならない。
って耐摩耗性が向上するとはいうものの、完全に摩耗を
防止するものではないため、経時的に摩耗が進行するこ
とによって連通溝101aの深さは徐々に小さくなり、
異物等の排出能力(コンタミ排出能力)や潤滑膜の形成
能力は経時的に低下する。
101aへの経路が遮断されて、連通溝101aへの潤
滑油の供給がなされなくなって、異常摩耗が生じてしま
うという不具合が発生する可能性がある。
に詳しく説明する。図10は従来技術に係るシールリン
グについて、長期使用により摩耗が進行した状態を示す
模式的断面図である。
面は、第1シール面101が摺接される部分のみが摩耗
するため、摩耗した分だけ、シールリング100は、環
状溝301の側壁面の元の位置よりも内部側へと押し込
まれていくことになる。
301の側壁面の摩耗されていない面まで達すると、図
10中矢印Xに示すように、連通溝101aへの経路が
遮断されることになり、潤滑油の供給がなされなくなる
のである。
ためになされたもので、その目的とするところは、長期
にわたり安定したシール性能を維持する品質性に優れた
シールリングを提供することにある。
に本発明にあっては、同心的に相対回転自在に組付けら
れる2部材の一方の部材に設けられた環状溝に装着され
て、該環状溝の非密封流体側の側壁面に摺接されると共
に他方の部材に圧接して、これら2部材間の環状隙間を
シールするシールリングであって、リング本体には周方
向の一ヶ所にて切断された切断部が設けられたシールリ
ングにおいて、前記切断部の一方の切断端部と他方の切
断端部とを合わせた際の対向面間に、密封流体側から前
記環状溝の非密封流体側の側壁面に向けて密封流体の漏
れを許容する流路を備えると共に、該流路は、前記環状
溝の側壁面に対する摺接面における環状溝深さ方向全域
にわたって開放端を有することを特徴とする。
って開放端を有することから、環状溝の側壁面に対する
摺接面の全域に密封流体の膜が形成されるため耐摩耗性
に優れ、かつ、流路は摺動のない位置にあることから経
時的に変化することはなく、安定した密封流体の供給を
可能とする。
かつ他方の切断端部には該凸部に係合される凹部が設け
られると共に、前記凸部の外壁面のうち隣接する2つの
外壁面の交わりの角に面取り部を設け、該面取り部と前
記凹部の対応する角との間にできる隙間によって前記流
路の一部を形成するとよい。
造方法によって、流路を形成することができる。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
態に係るシールリングについて説明する。
の実施の形態に係るシールリングの全体構成等について
説明する。
ングの模式的平面図であり、図2は本発明の実施の形態
に係るシールリングの装着した状態を示す模式的断面図
である。
2に示すように、同心的に相対回転自在に組付けられた
2部材間の環状隙間、すなわち、軸孔が設けられたハウ
ジング90と、この軸孔に挿入された軸80との間の環
状隙間をシールするためのものであり、軸80に設けら
れた環状溝81に装着されて使用されるものである。
ての軸80に設けられた環状溝81の側壁面81aをシ
ールするための第1シール面2と、他方の部材としての
ハウジング90に設けられた軸孔の内周面90aをシー
ルするための第2シール面3と、を備えている。
ら非密封流体側Aに向けて、図2中矢印P方向に圧力が
かかると、シールリング1は非密封流体側Aに押圧され
るため、第1シール面2は環状溝81の(非密封流体側
Aの)側壁面81aを押圧し、また、第2シール面3は
ハウジング90に設けられた軸孔の内周表面であって、
環状溝81に対向する部分を押圧し、それぞれの位置で
シールする。
への漏れを防止するものである。
潤滑性を有する流体を意味し、以下の説明では、その一
例として潤滑油として説明する。
グ本体には、図1に示すように、周方向の一ヶ所に組み
込み性の向上等を目的として切断部Sが設けられてい
る。
よっても好適に対応することができるように、2段ステ
ップ状にカットされた、特殊ステップカット構造をなし
ている。
を参照して詳しく説明する。図3は本実施の形態に係る
シールリングの切断部の様子を示す模式的斜視図であ
り、図4は切断部をそれぞれ引き離した状態を示す模式
的斜視図であり、図5は切断部における各部の断面の様
子を示す説明図である。なお、実際には切断部における
各切断端部では上記図1にも示した通り、曲率を有して
いるが、説明の便宜上各図においては曲率をなくして模
式的に示している。
れることにより、互いに係合し合う、一方の切断端部
(以下、第1切断端部4と称する)と他方の切断端部
(以下、第2切断端部5と称する)とに分けられる。
した凸部41と凹部42が設けられており、一方、第2
切断端部5には、上記凸部41に係合される凹部51
と、上記凹部42に係合される凸部52とがそれぞれ隣
接して設けられている。
ように、凸部41を形成する壁面(外壁面)のうち、最
も先端の面を第1面41a,第1シール面2に平行かつ
内部側の密着面を第2面41b,第2シール面3と同心
的かつ内部側の密着面を第3面41cと称する。
方向に垂直な面を第4面42a,第1シール面2に平行
かつ内部側の密着面を第5面42b,第2シール面3と
同心的かつ内部側の密着面を第6面42cと称する。
一面上にあるが、説明の便宜のため、別々の名称として
説明する。また、第1切断端部4の基準となる面を基準
面43と称する。
に、凸部52を形成する壁面(外壁面)のうち、最も先
端の面を第11面52a,第1シール面2に平行かつ内
部側の密着面を第12面52b,第2シール面3と同心
的かつ内部側の密着面を第13面52cと称する。
周方向に垂直な面を第14面51a,第1シール面2に
平行かつ内部側の密着面を第15面51b,第2シール
面3と同心的かつ内部側の密着面を第16面51cと称
する。
は、同一面上にあるが、説明の便宜のため、別々の名称
として説明する。また、第2切断端部5の基準となる面
を基準面53と称する。
おいては、円周方向の壁面同士、すなわち、第2面41
bと第15面51b,第5面42bと第12面52b,
第3面41cと第16面51c、および第6面42cと
第13面52cは、それぞれ密着する状態となる。
て対向する壁面同士、すなわち、第4面42aと第11
面52a,第1面41aと第14面51a、および基準
面43と基準面53は、それぞれ隙間T1,T2,T3
を有するように対向して配置される。
着時においては、円周方向の壁面同士がそれぞれ密着す
るため、密封流体の漏れを防止することができる。
は、対向して隙間を設けているので、シールリング1と
ハウジング90の材質の違いによる線膨張係数の差異に
よって、シールリング1が収縮したとしても、隙間を設
けた分だけ変化量を吸収できるため、周囲の温度変化に
対しても好適に密封性能を維持することができる。
樹脂であり、ハウジング90の素材は金属であり、これ
らの線膨張係数の違いから高温になるとシールリング1
の熱膨張量の方が大きくなって、隙間T1,T2,T3
は小さくなる。
原則として、隙間がなくならないように設定される。ま
た、T1およびT2は、T3よりも小さくなるように設
定される(T1=T2<T3)。これは、仮に、T1お
よびT2の隙間がなくなってしまったとしても、確実に
T3の隙間を確保するためである。
成として、装着状態において、切断部Sで完全に密封流
体の漏れを防止するのではなく、各切断端部を合わせた
際に、これら切断端部の対向面間に、密封流体側Oから
環状溝81の非密封流体側の側壁面81aに向けて密封
流体の漏れを許容する流路が備えられるようにしてい
る。
て、詳しく説明する。
られた凸部41において、各々互いに隣接する、第1面
41aと第2シール面3,第1面41aと第1シール面
2,第1面41aと第3面41c,第2面41bと第3
面41cの各交わりの角には、面取り部C1,面取り部
C2,面取り部C3,面取り部C4がそれぞれ設けられ
ている。
52において、各々互いに隣接する、第11面52aと
第2シール面3,第11面52aと第1シール面2,第
11面52aと第13面52c,第12面52bと第1
3面52cの各交わりの角には、面取り部C5,面取り
部C6,面取り部C7,面取り部C8がそれぞれ設けら
れている。
て、各面取り部に対応する凹部の角との間に隙間が形成
され、この隙間が流路を形成することになる。
詳しく説明する。なお、図5では、凸部41と凹部51
との係合部における3方向からの断面の様子を示してい
るが、凸部52と凹部42との係合部においても同様で
あるので、その説明は省略する。
いては、それぞれ上部に切断面の位置を示し、下部に断
面の様子をそれぞれ模式的に示している。
1の係合部における、円周方向に垂直な断面の様子が示
されている。
応する、第15面51bと第16面51cとの交わりの
角との間に隙間が形成され、これにより第1流路R1を
形成している。
1の係合部における、第1シール面2に平行な断面の様
子が示されている。
応する、第14面51aと第16面51cとの交わりの
角との間に隙間が形成され、これにより第2流路R2を
形成している。
51の係合部における、第2シール面3に同心的な断面
の様子が示されている。
応する、第14面51aと環状溝81の側壁面81a
(図5では不図示)との交わりの角との間に隙間が形成
され、これにより第3流路R3を形成している。
2,第3流路R3は、それぞれ接続されており、また、
凸部52と凹部42との係合部においても同様の流路が
形成されており、これらの各流路によって、第0流路R
0が形成されている。
いても、上述の第1流路R1,第2流路R2,第3流路
R3に対応する流路がそれぞれ設けられるが、基準面4
3と基準面53との間に隙間T3を有することから、図
3に示すように、隙間T3から直接第1流路R1に流入
することになる。
けられた隙間T3によっても、第4流路R4が形成され
る。
対して開放端K1を有し、第4流路R4は第1シール面
2に対して開放端K2を有している。
域は図3,5中L1であり、開放端K2の環状溝深さ方
向の領域は図3,5中L2であり、結局、第1シール面
2の環状溝深さ方向全域にわたって、流路の開放端が設
けられている。
壁面81aに対する摺接面における環状溝深さ方向全域
(図2中L0)にわたって、流路の開放端が設けられる
ことになる。
4流路R4によって、密封流体側Oから密封流体として
の潤滑油が漏れ、この際、流路の開放端は環状溝81の
側壁面81aに対する摺接面における環状溝深さ方向全
域にわたって設けられていることから、第1シール面2
と側壁面81aとの摺接によって、摺接面全体に潤滑油
の膜が形成されることになる。
らの流路を介して異物や摩耗粉を排出できるので、耐摩
耗性が向上する。
摺動する位置に密封流体の漏れを生じさせるための経路
を設けたのに対して、本実施の形態においては、摺動す
ることのない切断部Sに密封流体の漏れを許容する流路
を設けたことから、経時的に流路の形状(断面形状や寸
法など)が変化してしまうというようなことはなく、長
期にわたり、安定して密封流体を供給することが可能と
なる。
を維持することができ、品質性が向上する。
C3を設けたことによって第2流路R2を形成したこと
から、シールリング1が熱により膨張して、仮に、凸部
41の先端の面である第1面41aが第14面51aに
当接して、隙間T2が0になってしまった場合でも、第
2流路R2が確保され、安定して密封流体を供給でき
る。
て第3流路R3を形成したことから、シールリング1が
熱により膨張して、仮に、凸部41の先端の面である第
1面41aが第14面51aに当接して、隙間T2が0
になってしまった場合でも、第3流路R3が確保され
る。
部分においては、隙間T2の大きさの変動により、流量
を安定することはできないので、本実施の形態では、第
1流路R1によって流量を設定している。
大きさによって設定する。なお、第2流路R2および第
3流路R3の流量に影響を受けないように、面取り部C
2および面取り部C3は、面取り部C1よりも大きく設
定する。これにより、流量は面取り部C1の大きさのみ
によって決定されることになる。
Sの寸法や使用条件などに対して要求される漏れ量など
の制約を受けるが、望ましくは、図示のようにC面の面
取りの場合にはC0.2〜C1程度である。
場合を示したが、勿論これに限ることはなく、R面取り
としても良いし、寸法上の制約がある場合などは、任意
の角度で面取りを形成しても良い。
ては、耐熱性樹脂と充填材からなる樹脂組成物を適用す
ることができる。
シアノアリールエーテル系樹脂(PEN),ポリエーテ
ルエーテルケトン(PEEK)樹脂等の芳香族ポリエー
テルケトン樹脂,芳香族系熱可塑性ポリイミド樹脂,ポ
リアミド4−6系樹脂,ポリフェニレンサルファイド系
樹脂,ポリテトラフロロエチレン系樹脂などの耐熱性,
耐燃性,耐薬品性に優れ、優れた機械的性質を示す樹脂
が挙げられる。
上、耐摩耗性の向上、低摩擦特性の付与等を目的に配合
されるものであり、特に限定するものではない。
な実施例について説明する。
材料として、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(住友化
学製品ビクトレックスPEEK 150G、熱変形温度
152℃),アミノシラン処理をして使用されたガラス
ビーズ(ユニオン硝子製品UB−47L,平均粒径75
μm)をそれぞれ85重量%,15重量%の混合割合と
して、各成分をヘンシェルミキサを用いて均一に混合
し、更に押出機を用いて400℃で融解混合した後に、
ペレタイザで造粒したものを用いた。
り、上記実施の形態で説明した特殊ステップカット構造
を有するシールリングを得た。
m,肉厚を1.91mm,外径を47.5mmとした。
り、面取り部C3をC0.5のC面取り、面取り部C2
をC0.5のC面取りとした。
実施例のシールリングとは面取り部が設けられていない
点でのみ異なるシールリング(比較例)について、次の
ような耐久試験を行って、摩耗量や耐久試験前後のリー
ク量を比較した。
滑剤としてオートマチック・トランスミッション用オイ
ルを使用して、油圧1.3MPaとし、軸の回転数を4
000rpmで144hの耐久試験を行った。
S45C、軸の材質はADC12を使用した。
1に示す。図11ではシールリング側面(第1シール
面)の摩耗量,軸溝側面(環状溝の側壁面)の摩耗量,
耐久試験中のリーク量について、それぞれ本実施例と比
較例の試験結果について表に示している。
のは比較例と比べて、摩耗量が少なく、リーク量も安定
している。
用いて、射出成形により、上記実施の形態で説明した特
殊ステップカット構造を有するシールリングを得た。
m,肉厚を1.91mm,外径を47.5mmとした。
り、面取り部C3をC0.7のC面取り、面取り部C2
をC0.7のC面取りとした。
実施例のシールリングとは面取り部が設けられていない
点でのみ異なるシールリング(比較例)について、次の
ような耐久試験を行って、摩耗量や耐久試験前後のリー
ク量を比較した。
潤滑剤としてオートマチック・トランスミッション用オ
イルを使用して、油圧3MPaとし、軸の回転数を60
00rpmで50hの耐久試験を行った。
S45C、軸の材質はS45Cを使用した。
2に示す。図12ではシールリング側面(第1シール
面)の摩耗量,軸溝側面(環状溝の側壁面)の摩耗量,
耐久試験中のリーク量について、それぞれ本実施例と比
較例の試験結果について表に示している。
のはPV=45MPa・m/sというような高PVの条
件においても、摩耗量を少なくすることができた。
の全域に密封流体の膜を形成できるため耐摩耗性に優
れ、密封流体を漏らす流路は経時的に変化しないため、
安定して密封流体を供給できるので、長期にわたり安定
したシール性能を維持することができ、品質性が向上す
る。
り部を設けるという、容易な製造方法によって、流路を
形成することができる。
的平面図である。
した状態を示す模式的断面図である。
部の様子を示す模式的斜視図である。
部をそれぞれ引き離した状態を示す模式的斜視図であ
る。
部における各部の断面の様子を示す説明図である。
ある。
示す模式的断面図である。
示す斜視図である。
使用により摩耗が進行した状態を示す模式的断面図であ
る。
ある。
ある。
取り部 K1,K2 (流路の)開放端 L0 摺接面における環状溝深さ方向全域 L1,L2 (開放端の)環状溝深さ方向の領域 O 密封流体側 R0 第0流路 R1 第1流路 R2 第2流路 R3 第3流路 R4 第4流路 S 切断部 T1,T2,T3 隙間
Claims (2)
- 【請求項1】同心的に相対回転自在に組付けられる2部
材の一方の部材に設けられた環状溝に装着されて、該環
状溝の非密封流体側の側壁面に摺接されると共に他方の
部材に圧接して、これら2部材間の環状隙間をシールす
るシールリングであって、 リング本体には周方向の一ヶ所にて切断された切断部が
設けられたシールリングにおいて、 前記切断部の一方の切断端部と他方の切断端部とを合わ
せた際の対向面間に、密封流体側から前記環状溝の非密
封流体側の側壁面に向けて密封流体の漏れを許容する流
路を備えると共に、 該流路は、前記環状溝の側壁面に対する摺接面における
環状溝深さ方向全域にわたって開放端を有することを特
徴とするシールリング。 - 【請求項2】前記一方の切断端部には凸部が設けられ、
かつ他方の切断端部には該凸部に係合される凹部が設け
られると共に、 前記凸部の外壁面のうち隣接する2つの外壁面の交わり
の角に面取り部を設け、該面取り部と前記凹部の対応す
る角との間にできる隙間によって前記流路の一部を形成
することを特徴とする請求項1に記載のシールリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35196899A JP4660871B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | シールリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35196899A JP4660871B2 (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | シールリング |
Publications (2)
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