JP2020122522A - バタフライバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブ作動の信頼性を高めることの可能なバタフライバルブを提供する。【解決手段】バルブ本体3は略円盤状であり、ガス通路6内に設けられる。シャフト4は、バルブ本体3をガス通路6内で回動可能に支持する。溝部10は、バルブ本体3の径方向外側の外縁部にバルブ本体3の周方向に延びるように設けられる。シールリング5は、環状に形成され、周方向の一部に切れ目としての合口部50を有し、バルブ本体3の溝部10に嵌合している。そして、合口部50を構成するシールリング5の周方向の一方の端面511、621、70および周方向の他方の端面521、611、71のうち少なくとも一方は、シールリング5の径が縮小する際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fをその隙間の外へ案内するように傾斜した傾斜面である。【選択図】図7

Description

本発明は、ガス通路を流れるガスの流量を調整するバタフライバルブに関するものである。
従来、ガス通路を流れるガスの流量を調整するバタフライバルブとして、例えば、エンジンの排気管から吸気管へ排ガスの一部を再循環させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置などに用いられるものが知られている。一般に、EGR装置に用いられるバタフライバルブは、ガス通路に設けられるバルブ本体、そのバルブ本体の外周に設けられる溝に嵌合するシールリング、および、ガス通路の内壁を構成するノズルなどを備えている。それらの構成部材は、それぞれ異なる材質で構成される。また、EGR装置に用いられるバタフライバルブは、寒冷地での放置温度から排気ガスの高温まで、温度が大きく変化する環境で使用される。そのため、バルブ本体とシールリングとの間、シールリングとノズルとの間にはそれぞれ、各構成部材の線膨張係数の差を考慮したクリアランスが設けられている。
バルブ本体の外周に設けられる溝に嵌合するシールリングとして、金属製のものが使用されることがある。その場合、一般に、バルブ本体の開閉動作によるノズル内壁の摩耗を抑制するため、ノズルの硬度を確保するための表面処理が行われている。
それに対し、特許文献1に記載のバタフライバルブは、シールリングを樹脂により構成している。これにより、ノズル内壁とシールリングとの摺動する箇所の摩耗が少なくなる。そのため、このバタフライバルブは、ノズルの表面処理を廃止するなど、構成を簡素にすることが可能である。
また、特許文献1に記載のバタフライバルブが備えるシールリングは、周方向の一部に設けられる合口部をステップカット形状としている。なお、ステップカット形状とは、合口部を構成するシールリングの周方向の一方の端部から周方向に延びる突部が、合口部を構成するシールリングの周方向の他方の端部に設けられる凹部に嵌合する形状である。これにより、バタフライバルブは、ガス通路を全閉状態にしているとき、シールリングの合口部においてバルブ本体の溝部から径方向外側に露出した部位にガスの流れる空間ができることを防いでいる。
特開2016−211678号公報
ところで、バタフライバルブに用いられるシールリングは、ガス通路の全閉時にガス通路の内壁との密着性を良くするため、径方向に拡大および縮小可能な弾性力を有している。そして、バタフライバルブがガス通路を全閉状態にしたとき、シールリングは、径方向外側に拡がろうとする弾性力を有しつつノズル内壁に密着している。そのため、バタフライバルブがバルブ本体を回動してガス通通路を開放すると、バルブ本体の回動軸から離れた場所では、シールリング自身の弾性力によりシールリングの径が拡大する。そのため、バルブ本体の回動軸から離れた場所にシールリングの合口部があると、バタフライバルブがガス通通路を開放した状態では、合口部を構成するシールリングの周方向の一方の端面(以下、「合口部の一方の端面」という)と他方の端面との距離が遠くなる。また、バタフライバルブがガス通通路を閉塞した状態では、合口部の一方の端面と他方の端面との距離が近づく。このようにシールリングが動作する中で、バタフライバルブがガス通通路を開放した状態のとき、合口部の隙間に異物が詰まると、バタフライバルブがガス通通路を閉塞する際、シールリングが径を縮小できなくなり、バルブが作動不良に陥るおそれがある。
このことに関し、上述した特許文献1に記載のバタフライバルブは、シールリングの合口部がステップカット形状であるので、合口部の隙間が複数個所に形成され、異物が詰まる箇所が多くなることから、動作不良に陥るリスクが増大することが懸念される。
本発明は上記点に鑑みて、バルブ作動の信頼性を高めることの可能なバタフライバルブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、ガス通路(6)内に設けられるバタフライバルブは、バルブ本体(3)、シャフト(4)、溝部(10)およびシールリング(5)を備える。バルブ本体は略円盤状であり、ガス通路内に設けられる。シャフトは、バルブ本体をガス通路内で回動可能に支持する。溝部は、バルブ本体の径方向外側の外縁部にバルブ本体の周方向に延びるように設けられる。シールリングは、環状に形成され、周方向の一部に切れ目としての合口部(50)を有し、バルブ本体の溝部に嵌合している。そして、合口部を構成するシールリングの周方向の一方の端面(511、621、70)および周方向の他方の端面(521、611、71)のうち少なくとも一方は、シールリングの径が縮小する際に合口部の隙間(S1〜S3)に堆積した異物(F)をその隙間の外へ案内するように傾斜した傾斜面である。
これによれば、バタフライバルブがガス通通路を開放した際に合口部の隙間に堆積した異物は、バタフライバルブがガス通通路を閉塞する際、シールリングの径の縮小に伴い、傾斜面に案内されてシールリングの径方向または軸方向に排出される。そのため、シールリングの合口部の隙間に異物が詰まることが防がれるので、バタフライバルブはシャフトを回動し、ガス通通路を確実に全閉状態とすることが可能である。したがって、このバタフライバルブは、バルブが作動不良となることを防ぎ、バルブ作動の信頼性を高めることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係るバタフライバルブがガス通路を閉塞している状態を示す正面図である。 図1のII―II線の断面図である。 バタフライバルブがガス通路を開放している状態を示す正面図である。 バタフライバルブが備えるバルブ本体とシールリングの側面図である。 バタフライバルブが備えるシールリングの正面図である。 シールリングの合口部を示す斜視図である。 図5のVII部分の拡大図である。 バタフライバルブがガス通路を閉塞している状態を示す説明図である。 バタフライバルブがガス通路を開放している状態を示す説明図である。 バタフライバルブがガス通路を開放している状態において、シールリングの合口部を示す拡大図である。 バタフライバルブがガス通路を開放する状態から閉塞する状態に移行するときのシールリングの合口部を示す拡大図である。 比較例のバタフライバルブがガス通路を開放している状態を示す説明図である。 比較例のバタフライバルブがガス通路を閉塞する直前の状態を示す説明図である。 第2実施形態に係るバタフライバルブが備えるシールリングの合口部を示す拡大図である。 第3実施形態に係るバタフライバルブが備えるシールリングの合口部を示す拡大図である。 第4実施形態に係るバタフライバルブが備えるシールリングの側面図である。 図16のXVII部分において、シールリングの合口部を示す拡大図である。 第5実施形態に係るバタフライバルブが備えるシールリングの合口部を示す拡大図である。 第6実施形態に係るバタフライバルブが備えるシールリングの合口部を示す拡大図である。 第7実施形態に係るバタフライバルブが備えるシールリングの合口部を示す拡大図である。 図20のXXI方向の矢視図であり、シールリングの合口部を示す拡大図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。本実施形態のバタフライバルブは、エンジンの排気管から吸気管へ排ガスの一部を再循環させるEGR装置に用いられるものである。バタフライバルブは、EGR通路を流れる排ガスの流量を調整する機能を有する。このバタフライバルブには、全閉状態のときに排ガスの漏れが生じることの無い、いわゆる閉じ切り性が求められる。なお、閉じ切り性は、シール性または密閉性ともいう。
まず、バタフライバルブの基本的な構成を説明する。
図1〜図3に示すように、バタフライバルブ1は、ハウジング2、バルブ本体3、シャフト4およびシールリング5などを備えている。
ハウジング2は、ガス通路6を有している。ガス通路6は、略円筒状に形成されている。なお、ガス通路6の内側には、図示しない筒状のノズルを設けてもよい。その場合、そのノズルの内壁が、ガス通路6の内壁となる。ガス通路6は、EGR装置を構成する図示しないEGR通路に連通する。そのため、ガス通路6には、EGR通路を流れる排ガスが流れる。なお、以下の説明では、排ガスを、単に「ガス」ということがある。
また、ハウジング2の内側には、ガス通路6内に設けられるバルブ本体3を回動するための図示しない駆動装置が設けられている。駆動装置は、図示しないモータ、そのモータの回転を減速してシャフト4に伝達する図示しないギア、そのギアに連結されるシャフト4などにより構成されている。シャフト4は、ハウジング2に対し軸受7を介して回動可能に支持されている。
バルブ本体3は、略円盤状に形成され、ガス通路6内に設けられている。バルブ本体3は、そのバルブ本体3の軸方向の一方の面31から他方の面32へ向けて斜めに貫通するシャフト取付穴33が設けられている。そのシャフト取付穴33にシャフト4の端部が固定されている。これにより、シャフト4は、バルブ本体3をガス通路6内で回動可能に支持している。バルブ本体3の径方向外側の外縁部には溝部10が設けられている。溝部10は、バルブ本体3の周方向に全周に亘り延びている。そのバルブ本体3の溝部10に対し、シールリング5が嵌合している。シールリング5については、後に詳細に説明する。
ハウジング2の上部に設けられたコネクタ8からハウジング2内のモータに電力が供給され、モータが回転すると、そのモータのトルクがギアを介してシャフト4に伝達される。これにより、シャフト4は、その軸周りに回動する。シャフト4の回動に伴ってバルブ本体3はガス通路6内で回動する。図1および図2は、バルブ本体3がガス通路6を閉塞している状態(すなわち、全閉状態)を示している。一方、図3は、バルブ本体3がガス通路6を開放している状態を示している。なお、図2では、ガス通路6をガスが流れる方向を矢印GFで示している。
次に、本実施形態のバタフライバルブ1が備えるシールリング5について詳細に説明する。
図4は、バルブ本体3とシールリング5を示す側面図である。図5は、シールリング5のみを示す正面図である。なお、本実施形態のシールリング5は、例えば、樹脂により形成されている。或いは、シールリング5は、樹脂と金属との組み合わせにより構成してもよい。
図4および図5に示すように、シールリング5は、環状に形成され、バルブ本体3の溝部10に嵌合している。シールリング5は、周方向の一部に切れ目としての合口部50を有している。
図6および図7に示すように、本実施形態のシールリング5は、合口部50が、いわゆるステップカット形状に形成されている。ステップカット形状とは、合口部50を構成するシールリング5の周方向の一方の端部(以下、「合口部50の一方の端部」という)から周方向に延びる突部が、合口部50を構成するシールリング5の周方向の他方の端部(以下、「合口部50の他方の端部」という)に設けられる凹部に嵌合する形状である。具体的には、合口部50の一方の端部のうち径方向外側かつ軸方向の一方の部位に周方向他方側に延びる第1突部51が設けられ、その第1突部51が合口部50の他方の端部に設けられた第1凹部61に嵌合している。そして、合口部50の他方の端部のうち径方向外側かつ軸方向の他方の部位に周方向一方側に延びる第2突部52が設けられ、その第2突部52が合口部50の一方の端部に設けられた第2凹部62に嵌合している。
図6および図7は、バタフライバルブ1がガス通路6を閉塞している状態においてシールリング5の合口部50を示したものである。なお、図7では、シールリングの軸の位置を、符号Axを付して示している。このことは、後述する第2〜第7実施形態で参照する各図面でも同じである。
図6および図7に示すように、第1実施形態では、第1突部51の周方向の端面511は、その端面511により形成される隙間S1の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。また、第1凹部61の周方向の端面611も、その端面611により形成される隙間S1の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。なお、以下の説明では、合口部50の所定の隙間の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分が延びる方向を、「所定の径方向」ということがある。すなわち、バタフライバルブ1がガス通路6を閉塞している状態において、第1突部51の周方向の端面511と、第1凹部61の周方向の端面611はいずれも、シールリング5の所定の径方向に対して傾斜した傾斜面である。また、これらの傾斜面は、径方向内側から外側に向かって、合口部50の隙間S1が広がるように傾斜している。
図6に示すように、第2突部52の周方向の端面521は、その端面521により形成される隙間S2の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。また、第2凹部62の周方向の端面621も、その端面621により形成される隙間S2の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。すなわち、バタフライバルブ1がガス通路6を閉塞している状態において、第2突部52の周方向の端面521と、第2凹部62の周方向の端面621はいずれも、シールリング5の所定の径方向に対して傾斜した傾斜面である。また、これらの傾斜面は、径方向内側から外側に向かって、合口部50の隙間S2が広がるように傾斜している。
さらに、図6および図7に示すように、合口部50の一方の端部のうち径方向内側の部位の端面70も、その端面70により形成される隙間S3の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。また、合口部50の他方の端部のうち径方向内側の部位の端面71も、その端面71により形成される隙間S3の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。すなわち、バタフライバルブ1がガス通路6を閉塞している状態において、合口部50の一方の端部のうち径方向内側の部位の端面70と、合口部50の他方の端部のうち径方向内側の部位の端面71はいずれも、シールリング5の所定の径方向に対して傾斜した傾斜面である。また、これらの傾斜面は、径方向外側から内側に向かって、合口部50の隙間S3が広がるように傾斜している。
次に、本実施形態のバタフライバルブ1において、合口部50を構成するシールリング5の周方向の端面を傾斜面とした意義について、図8〜図11を参照して説明する。
図8は、バタフライバルブ1がガス通路6を閉塞している状態を示している。一方、図9は、バタフライバルブ1がガス通路6を開放している状態を示している。なお、図8と図9では、ガス通路6内でバルブ本体3を視る方向が、バルブ本体3の回動軸34の周りに90°異なっている。なお、図8および図9では、バルブ本体3の回動軸34を一点鎖線で示している。
バタフライバルブ1に用いられるシールリング5は、ガス通路6の全閉時にガス通路6の内壁6aとの密着性を良くするため、径方向に拡大および縮小可能な弾性力を有している。そして、図8に示すように、バタフライバルブ1がガス通路6を全閉状態にしたとき、シールリング5は、径方向外側に拡がろうとする弾性力を有しつつ、径が縮小した状態でガス通路6の内壁6aに密着している。このとき、図7および図8に示したように、シールリング5の合口部50の複数の隙間S1〜S3はいずれも小さくなっている。
一方、図9に示すように、バタフライバルブ1がシャフト4およびバルブ本体3を回動してガス通路6を開放すると、バルブ本体3の回動軸34から離れた場所では、シールリング5自身の弾性力によりシールリング5の径が拡大する。そのため、バルブ本体3の回動軸34から離れた場所にシールリング5の合口部50があると、バタフライバルブ1がガス通路6を開放したとき、合口部50の隙間S1〜S3が大きくなる。すなわち、図10に示すように、合口部50の一方の端面と他方の端面との距離が遠くなる。具体的には、第1突部51の周方向の端面511と、第1凹部61の周方向の端面611との距離が遠くなる。また、第2突部52の周方向の端面521と第2凹部62の周方向の端面621との距離が遠くなる。また、合口部50の一方の端部のうち径方向内側の部位の端面70と、合口部50の他方の端部のうち径方向内側の部位の端面71との距離が遠くなる。この状態において、ガス通路6を流れるガスに含まれる異物Fは、合口部50の隙間S1〜S3に堆積することがある。
次に、バタフライバルブ1がシャフト4およびバルブ本体3を回動してガス通路6を閉塞するときの様子を図11に示す。このとき、図11の矢印A、Bに示すように、シールリング5の径の縮小に伴い、合口部50の一方の端部と他方の端部とが近づき、合口部50の隙間S1〜S3が次第に小さくなる。その際、本実施形態では、バタフライバルブ1がガス通路6を閉塞する際、合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fは、傾斜面に案内されてその隙間S1〜S3の外へ排出される。
具体的には、矢印Cに示すように、第1突部51の周方向の端面511と、第1凹部61の周方向の端面611との隙間S1に堆積した異物Fは、傾斜面に案内されてシールリング5の径方向外側に排出される。また、図示していないが、第2突部52の周方向の端面521と第2凹部62の周方向の端面621との隙間S2に堆積した異物Fも、傾斜面に案内されてシールリング5の径方向外側に排出される。また、矢印Eに示すように、合口部50の一方の端部のうち径方向内側の部位の端面70と、合口部50の他方の端部のうち径方向内側の部位の端面71との隙間S3に堆積した異物Fも、傾斜面に案内されてシールリング5の径方向内側に排出される。
したがって、本実施形態では、シールリング5の合口部50の複数の隙間S1〜S3に異物Fが詰まることが防がれるので、バタフライバルブ1はシャフト4を回動し、ガス通路6を確実に全閉状態とすることが可能である。
ここで、第1実施形態のバタフライバルブ1と比較するため、比較例のバタフライバルブについて、図12および図13を参照して説明する。
図12は、比較例のバタフライバルブがガス通路6を開放している状態を示している。比較例では、バタフライバルブが備えるシールリング5の合口部50の一方の端面501と他方の端面502とは平行に形成されている。すなわち、シールリング5の合口部50の一方の端面501と他方の端面502は、いずれも傾斜面となっていない。なお、本明細書において「平行」とは、バタフライバルブがガス通路6を開放している状態と閉塞している状態とでシールリング5の径が変化することに伴い、合口部50を構成する一方の端面と他方の端面とのなす角が僅かに変化した状態も含むものである。
図12に示すように、比較例においても、バタフライバルブがガス通路6を開放している状態では、バルブ本体3の回動軸34から離れた場所では、シールリング5自身の弾性力によりシールリング5の径が拡大している。そのため、この状態では、合口部50の隙間が大きくなり、ガス通路6を流れるガスに含まれる異物Fが、合口部50の隙間に堆積することがある。
次に、図13は、比較例のバタフライバルブがシャフト4およびバルブ本体3を回動してガス通路6を閉塞する直前の様子を示している。このとき、図13に示すように、シールリング5の径の縮小に伴い、合口部50の一方の端面501と他方の端面502とが近づき、合口部50の隙間が次第に小さくなろうとする。しかし、比較例では、合口部50の隙間に堆積した異物Fは、その隙間から排出されることなく、合口部50の隙間に詰まってしまうことが考えられる。その際、バタフライバルブの駆動装置がシャフト4を回動することが困難になると、ガス通路6を全閉状態にできず、作動不良に陥ることになる。
上述した比較例に対し、第1実施形態のバタフライバルブ1は、次の作用効果を奏するものである。
(1)第1実施形態では、合口部50を構成するシールリング5の一方の端面および他方の端面は、シールリング5の径が縮小する際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fをその隙間S1〜S3の外へ案内するように傾斜した傾斜面である。
これにより、バタフライバルブ1がガス通路6を開放した際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fは、バタフライバルブ1がガス通路6を閉塞する際、シールリング5の径の縮小に伴い、傾斜面に案内されてその隙間S1〜S3から排出される。そのため、シールリング5の合口部50の隙間S1〜S3に異物Fが詰まることが防がれるので、バタフライバルブ1はシャフト4を回動し、ガス通路6を確実に全閉状態とすることが可能である。したがって、このバタフライバルブ1は、バルブが作動不良となることを防ぎ、バルブ作動の信頼性を高めることができる。
(2)第1実施形態では、合口部50を構成する傾斜面は、径方向内側から外側、または、径方向外側から径方向内側に向かって合口部50の隙間S1〜S3が広がるように傾斜している。
これにより、バタフライバルブ1は、ガス通路6を開放した際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fを、ガス通路6を閉塞する際のシールリング5の径の縮小に伴い、傾斜面によりシールリング5の径方向外側または径方向内側に排出することができる。
(3)第1実施形態では、シールリング5の合口部50はステップカット形状である。この場合、合口部50の隙間S1〜S3が複数個所に形成され、その隙間S1〜S3に異物Fが詰まるリスクが増大することが懸念される。そこで、第1実施形態では、シールリング5のステップカット形状を構成する第1突部51の周方向の端面511と、第1凹部61の周方向の端面611はいずれも、シールリング5の所定の径方向に対して傾斜する傾斜面としている。また、第2突部52の周方向の端面521と、第2凹部62の周方向の端面621も、シールリング5の所定の径方向に対して傾斜する傾斜面としている。これらの傾斜面は、径方向内側から外側に向かって、合口部50の隙間S1、S2が広がるように傾斜している。
さらに、合口部50の一方の端部のうち径方向内側の部位の端面70と、合口部50の他方の端部のうち径方向内側の部位の端面71も、シールリング5の所定の径方向に対して傾斜する傾斜面としている。これらの傾斜面は、径方向外側から内側に向かって、合口部50の隙間S3が広がるように傾斜している。
これにより、バタフライバルブ1は、シールリング5の合口部50をステップカット形状とした場合でも、シールリング5の径が縮小する際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fを傾斜面によりシールリング5の径方向に排出することが可能である。したがって、このバタフライバルブ1は、ガス通路6を全閉状態にしたときの閉じ切り性を向上すると共に、バルブ作動の信頼性を高めることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図14を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してシールリング5の合口部50の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図14に示すように、第2実施形態でも、シールリング5のステップカット形状を構成する第1突部51の周方向の端面511は、その端面511により形成される隙間S1の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。この傾斜面は、径方向内側から外側に向かって、合口部50の隙間S1が広がるように傾斜している。これに対し、第1凹部61の周方向の端面611は、その端面611とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して平行な面である。
また、合口部50の一方の端部のうち径方向内側の部位の端面70は、その端面70により形成される隙間S3の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。この傾斜面は、径方向外側から内側に向かって、合口部50の隙間S3が広がるように傾斜している。これに対し、合口部50の他方の端部のうち径方向内側の部位の端面71は、その端面71とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して平行な面である。
以上説明した第2実施形態では、合口部50を構成するシールリング5の一方の端面は、シールリング5の径が縮小する際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fをその隙間S1〜S3の外へ案内するように傾斜した傾斜面である。この構成により、第2実施形態も、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について、図15を参照して説明する。第3実施形態も、第1実施形態等に対してシールリング5の合口部50の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
図15に示すように、第3実施形態では、シールリング5のステップカット形状を構成する第1突部51の周方向の端面511は、その端面511とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して平行な面である。これに対し、第1凹部61の周方向の端面611は、その端面611により形成される隙間S1の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。この傾斜面は、径方向内側から外側に向かって、合口部50の隙間S1が広がるように傾斜している。
また、合口部50の一方の端部のうち径方向内側の部位の端面70は、その端面70とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して平行な面である。これに対し、合口部50の他方の端部のうち径方向内側の部位の端面71は、その端面71により形成される隙間S3の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜する傾斜面である。この傾斜面は、径方向外側から内側に向かって、合口部50の隙間S3が広がるように傾斜している。
以上説明した第3実施形態では、合口部50を構成するシールリング5の端面は、シールリング5の径が縮小する際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fをその隙間S1〜S3の外へ案内するように傾斜した傾斜面である。この構成により、第3実施形態も、第1実施形態等と同様の作用効果を奏することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について、図16および図17を参照して説明する。第4実施形態は、第1実施形態に対してシールリング5の合口部50の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
なお、図16は、バタフライバルブ1が備えるバルブ本体3とシールリング5の側面図である。また、図17は図16XVII部分において、シールリング5の合口部50を示したものである。
図17に示すように、第4実施形態では、シールリング5のステップカット形状を構成する第1突部51の周方向の端面511と、第1凹部61の周方向の端面611はいずれも、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。これらの傾斜面は、シールリング5内側からシールリング5の軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S1が広がるように傾斜している。
また、第2突部52の周方向の端面521と、第2凹部62の周方向の端面621も、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。これらの傾斜面も、シールリング5内側からシールリング5の軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S2が広がるように傾斜している。
第4実施形態では、矢印Hに示すように、バタフライバルブ1がガス通路6を閉塞する際、第1突部51の周方向の端面511と、第1凹部61の周方向の端面611との隙間S1に堆積した異物Fは、傾斜面に案内されてシールリング5の軸方向外側に排出される。また、矢印Iに示すように、第2突部52の周方向の端面521と第2凹部62の周方向の端面621との隙間S2に堆積した異物Fも、傾斜面に案内されてシールリング5の軸方向外側に排出される。
以上説明した第4実施形態においても、シールリング5の合口部50の複数の隙間S1〜S3に異物Fが詰まることが防がれる。したがって、バルブが作動不良となることを防ぎ、バルブ作動の信頼性を高めることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について、図18を参照して説明する。第5実施形態は、第4実施形態に対してシールリング5の合口部50の構成を変更したものであり、その他については第4実施形態と同様であるため、第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図18に示すように、第5実施形態では、シールリング5のステップカット形状を構成する第1突部51の周方向の端面511は、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。この傾斜面は、シールリング5内側からシールリング5の軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S1が広がるように傾斜している。これに対し、第1凹部61の周方向の端面611は、シールリング5の軸Axに対して平行な面である。
また、第2突部52の周方向の端面521は、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。この傾斜面も、シールリング5内側からシールリング5の軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S2が広がるように傾斜している。これに対し、第2凹部62の周方向の端面621は、シールリング5の軸Axに対して平行な面である。
以上説明した第5実施形態では、合口部50を構成するシールリング5の端面は、シールリング5の径が縮小する際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fをその隙間S1〜S3の外へ案内するように傾斜した傾斜面である。この構成により、第5実施形態も、第1実施形態等と同様の作用効果を奏することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態について、図19を参照して説明する。第6実施形態は、第4実施形態等に対してシールリング5の合口部50の構成を変更したものであり、その他については第4実施形態等と同様であるため、第4実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
図19に示すように、第6実施形態では、シールリング5のステップカット形状を構成する第1突部51の周方向の端面511は、シールリング5の軸Axに対して平行な面である。これに対し、第1凹部61の周方向の端面611は、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。この傾斜面は、シールリング5内側からシールリング5の軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S1が広がるように傾斜している。
また、第2突部52の周方向の端面521は、シールリング5の軸Axに対して平行な面である。これに対し、第2凹部62の周方向の端面621は、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。この傾斜面は、シールリング5内側からシールリング5の軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S2が広がるように傾斜している。
以上説明した第6実施形態でも、合口部50を構成するシールリング5の端面は、シールリング5の径が縮小する際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fをその隙間S1〜S3の外へ案内するように傾斜した傾斜面である。この構成により、第6実施形態も、第1実施形態等と同様の作用効果を奏することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態について、図20および図21を参照して説明する。第7実施形態は、上述した第1実施形態と第4実施形態との組み合わせである。
図20および図21に示すように、第7実施形態では、シールリング5のステップカット形状を構成する第1突部51の周方向の端面511は、その端面511により形成される隙間S1の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜し、且つ、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。また、第1凹部61の周方向の端面611も、その端面611により形成される隙間S1の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜し、且つ、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。これらの傾斜面は、径方向内側から径方向外側、且つ、軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S1が広がるように傾斜している。
また、第2突部52の周方向の端面521は、その端面521により形成される隙間S2の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜し、且つ、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。また、第2凹部62の周方向の端面621も、その端面621により形成される隙間S2の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜し、且つ、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。これらの傾斜面は、径方向内側から径方向外側、且つ、軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S2が広がるように傾斜している。
また、合口部50の一方の端部のうち径方向内側の部位の端面70は、その端面70により形成される隙間S3の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜し、且つ、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。合口部50の他方の端部のうち径方向内側の部位の端面71は、その端面71により形成される隙間S3の中心とシールリング5の軸Axとを結ぶ線分に対して傾斜し、且つ、シールリング5の軸Axに対して傾斜する傾斜面である。これらの傾斜面は、径方向外側から内側、且つ、軸方向外側に向かって、合口部50の隙間S3が広がるように傾斜している。
以上説明した第7実施形態でも、合口部50を構成するシールリング5の端面は、シールリング5の径が縮小する際に合口部50の隙間S1〜S3に堆積した異物Fをその隙間S1〜S3の外へ案内するように傾斜した傾斜面である。この構成により、第7実施形態も、第1実施形態等と同様の作用効果を奏することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(1)上記実施形態では、バタフライバルブ1は、EGR装置に用いられるものとして説明したが、これに限らない。バタフライバルブ1は、例えば燃料電池の気体燃料の流量調整など、ガス通路6を流れるガスの流量を調整する種々の用途に用いることが可能である。なお、バタフライバルブ1は、ガス通路6を全閉状態にしたときの閉じ切り性が求められるものに好適に用いることができる
(2)上記実施形態では、シールリング5は、例えば樹脂により形成されるものとして説明したが、これに限らない。シールリング5は、例えば樹脂と金属とを組み合わせたもの、金属、またはエラストマーなど、種々の材料により構成することができる。
(3)上記実施形態では、シールリング5は合口部50がステップカット形状のものについて説明したが、これに限らない。シールリング5は、合口部50の周方向の一方の端部と他方の端部にそれぞれ突部と凹部が設けられていない形状であってもよい。
(4)上記実施形態では、合口部50の一方の端面511、621、70または他方の端面521、611、71の全体を傾斜面としたが、これに限らず、その端面の一部を傾斜面としてもよい。また、傾斜面は平面に限らず、曲面としてもよい。
1 バタフライバルブ
3 バルブ本体
4 シャフト
5 シールリング
6 ガス通路
10 溝部
50 合口部
70、511、621 シールリングの周方向の一方の端面
71、521、611 シールリングの周方向の他方の端面
S1〜S3 隙間

Claims (5)

  1. ガス通路(6)内に設けられるバタフライバルブにおいて、
    前記ガス通路内に設けられる略円盤状のバルブ本体(3)と、
    前記バルブ本体を前記ガス通路内で回動可能に支持するシャフト(4)と、
    前記バルブ本体の径方向外側の外縁部に前記バルブ本体の周方向に延びるように設けられる溝部(10)と、
    環状に形成され、周方向の一部に切れ目としての合口部(50)を有し、前記バルブ本体の前記溝部に嵌合するシールリング(5)と、を備え、
    前記合口部を構成する前記シールリングの周方向の一方の端面(511、621、70)および周方向の他方の端面(521、611、71)の少なくとも一方は、前記シールリングの径が縮小する際に前記合口部の隙間(S1〜S3)に堆積した異物(F)をその隙間の外へ案内するように傾斜した傾斜面である、バタフライバルブ。
  2. 前記バタフライバルブが前記ガス通路を開放している状態と閉塞している状態の両方において、前記合口部の前記傾斜面は、径方向内側から外側、または、径方向外側から径方向内側に向かって前記合口部の隙間が広がるように傾斜している、請求項1に記載のバタフライバルブ。
  3. 前記合口部の前記傾斜面は、前記シールリングの軸方向外側に向かって前記合口部の隙間が広がるように傾斜している、請求項1または2に記載のバタフライバルブ。
  4. 前記バタフライバルブが前記ガス通路を開放している状態と閉塞している状態の両方において、前記合口部の前記傾斜面は、径方向内側から外側、または、径方向外側から径方向内側に向かって前記合口部の隙間が広がるように傾斜し、
    且つ、前記シールリングの軸方向外側に向かって前記合口部の隙間が広がるように傾斜している、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のバタフライバルブ。
  5. 前記シールリングの前記合口部は、前記合口部を構成する前記シールリングの周方向の一方の端部から周方向に延びる突部(51、52)が、前記合口部を構成する前記シールリングの周方向の他方の端部に設けられる凹部(61、62)に嵌合するステップカット形状であり、
    前記突部の周方向の端面および前記凹部の周方向の端面の少なくとも一方は、前記シールリングの径が縮小する際に前記合口部の隙間に堆積した異物をその隙間の外へ案内するように傾斜した前記傾斜面である、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバタフライバルブ。
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