JP2016089985A - バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動により生じた摩耗粉によってシールリングとノズルとの摺動箇所の摩耗が促進される不具合を防ぐ。【解決手段】シールリング9は、復元力による拡径力を備えるものであり、バタフライバルブ3を回動しても閉弁状態が保たれる閉弁不感帯の範囲内ではシールリング9の外周面がノズル7の内周壁に押し当てられた状態で摺動する。シールリング9の外周面に、周方向へ延びる外周溝15を設ける。これにより、摺動により発生した摩耗粉αを外周溝15内に補足して蓄えることができ、摩耗粉αが研磨材のように働いて摩耗が促進される不具合を回避できる。また、バタフライバルブ3が僅かに開弁する状態では、狭い開弁箇所を通過するEGRガスの速い流れによって外周溝15内の摩耗粉αを掻き出すことができるため、外周溝15内に溜まった摩耗粉αが摩耗を促進する不具合も生じない。【選択図】 図2

Description

本発明は、バタフライバルブの外周縁にシールリングを設けたバルブ装置に関する。
バタフライバルブの外周縁にシールリングを設けたバルブ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
シールリングを設けたバルブ装置の具体例を、図5を参照して説明する。なお、符合は、後述する実施例と同一機能物に同一符合を付したものである。
シールリング9は、閉弁時にバタフライバルブ3と通路形成部材7との隙間を塞ぐものであり、閉弁時にはシールリング9の外周面が通路形成部材7の内周壁に押し付けられる。このため、全閉付近においてバタフライバルブ3を回動操作すると、シールリング9の外周面が通路形成部材7の内周壁に押し付けられて摺動する。
この摺動が繰り返されると、シールリング9と通路形成部材7の摺動面が僅かに摩耗し、摩耗粉αが発生する。
この摩耗粉αは、シールリング9と通路形成部材7の摺動面に発生するため、図5(b)に示すように、摩耗粉αがシールリング9と通路形成部材7の間に挟り易い。
シールリング9と通路形成部材7の間に摩耗粉αが挟まった状態で、バタフライバルブ3が微小回動を繰り返したり、車両振動等によりバタフライバルブ3が振動を繰り返すと、摩耗粉αが研磨材のように働いてしまい、摩耗が促進される不具合が生じる。
特開2010−242972号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、摺動により生じた摩耗粉によってシールリングと通路形成部材との摺動箇所の摩耗が促進される不具合を回避できるバルブ装置の提供にある。
本発明は、上記の目的を達成するために、シールリング(9)の外周面に周方向へ延びる外周溝(15)を設けたものである。
シールリング(9)と通路形成部材(7)の摺動面で発生した摩耗粉(α)は、外周溝(15)に捕らえられて蓄えられる。このため、シールリング(9)と通路形成部材(7)の間に摩耗粉(α)が挟るのを防ぐことができる。
これにより、摩耗粉(α)が研磨材のように働く不具合を回避することができ、シールリング(9)と通路形成部材(7)の間で発生した摩耗粉(α)が摩耗を促進する不具合を回避できる。
一方、僅かに開弁する状態では、シールリング(9)の外周面と通路形成部材(7)の内周壁との間を流体が通過する。この状態は、シールリング(9)と通路形成部材(7)の間が「流路の絞り」として機能するため、シールリング(9)と通路形成部材(7)の間(狭い隙間)を通過する流体の流速が速まる。
すると、流速の速まった流体が、外周溝(15)内に蓄えられた摩耗粉(α)を掻き出す。なお、掻き出された摩耗粉(α)は下流へ流される。即ち、バタフライバルブ(3)が僅かに開弁する付近では、通過する流体が外周溝(15)内の摩耗粉(α)を掻き出すクリーニング作用が得られる。
このため、外周溝(15)内に溜まった摩耗粉(α)が増加する不具合がなく、外周溝(15)内に溜まった摩耗粉(α)が摩耗を促進する不具合を回避できる。
このように、本発明を採用することにより、シールリング(9)と通路形成部材(7)の間の摺動箇所の摩耗を防ぐことができるため、バルブ装置の信頼性を高めることができる。
EGRバルブの断面図である。 (a)開度0°におけるEGRバルブの要部断面図、(b)開度0°における摩耗粉の説明図、(c)開弁開始時におけるEGRバルブの要部断面図、(d)開弁開始時に摩耗粉が掻き出される説明図である。 (a)外周面に連続する1本の外周溝を設けたシールリングの斜視図、(b)板厚方向に複数の外周溝を設けたシールリングの斜視図、(c)周方向に外周溝の分断箇所(不連続箇所)を設けたシールリングの斜視図、(d)外周溝を有しないシールリングの斜視図である。 (a)合口を成す端面が単純な切断形状によって設けられるシールリングの斜視図、(b)合口を成す端面が傾斜面によって設けられるシールリングの斜視図、(c)重合片を有するシールリングの斜視図、(d)シールリングの外周側のみに重合片が設けられたシールリングの斜視図である。 (a)開度0°におけるEGRバルブの要部断面図、(b)開度0°における摩耗粉の説明図である。
以下において「発明を実施するための形態」を詳細に説明する。
本発明の具体的な一例(実施例)を図面に基づき説明する。なお、以下の「実施例」は具体的な一例を開示するものであり、本発明が「実施例」に限定されないことは言うまでもない。
[実施例1]
図1〜図4を参照して実施例1を説明する。
この実施例は、本発明をEGR装置(排気ガス再循環装置)のEGRバルブに適用したものである。
EGR装置は、エンジンの排出した排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジンの吸気側に戻すことで、吸気の一部に不燃ガスであるEGRガスを混入させる装置である。
EGR装置は、排気通路を流れる排気ガスの一部を吸気通路へ戻すEGR通路1の開閉および開度調整を行なうEGRバルブを少なくとも備えるものであり、このEGRバルブの作動が制御装置(ECU)により制御される。
EGRバルブは、吸気通路における高負圧発生範囲(スロットルバルブの吸気下流側)へEGRガスを戻す高圧EGR装置(HPL)に用いられるものであっても良いし、吸気通路における低負圧発生範囲(スロットルバルブの吸気上流側:例えばターボチャージャ搭載車両であればコンプレッサの吸気上流側)へEGRガスを戻す低圧EGR装置(LPL)に用いられるものであっても良い。
EGRバルブの具体的な一例を、図1を参照して説明する。
なお、以下では、図1の図示上側を上、図示下側を下と称して説明するが、この上下は実施例の説明のための方向であり、搭載方向を限定するものではない。
EGRバルブは、
・内部にEGR通路1の一部が設けられるハウジング2と、
・EGR通路1の内部に配置されるバタフライバルブ3と、
・このバタフライバルブ3と一体に回動するシャフト4と、
・バタフライバルブ3およびシャフト4を初期位置(全閉位置)へ戻すリターンスプリング5と、
・このリターンスプリング5の付勢力に抗してシャフト4を回動操作する電動アクチュエータ6と、
を備える。
以下において、上記各構成要素の具体例を説明する。
ハウジング2は、アルミニウム合金等によるダイキャスト製であり、ハウジング2の内部に形成されるEGR通路1の内壁には、耐熱性、耐腐食性、耐摩耗性に優れた部材(例えば、ステンレス等)によって設けられた円筒形状を呈したノズル7が固定配置されている。このノズル7の内周壁は、ハウジング2内においてEGR通路1の一部を成す。
バタフライバルブ3は、略円板形状を呈し、シャフト4の回動位置に応じてEGR通路1を開閉可能で、且つEGR通路1(ノズル7内)の開口面積を可変可能な回動バルブであり、開度に応じて吸気通路へ戻されるEGRガス量の調整を行なう。
バタフライバルブ3の外周縁には、全周に亘る環状のシール溝8が形成されており、このシール溝8の内部にバタフライバルブ3とノズル7の内周壁の隙間を塞ぐシールリング9が装着される。なお、シールリング9の詳細は後述する。
シャフト4は、バタフライバルブ3をEGR通路1の内部において回転可能に支持する。この実施例のシャフト4は、バタフライバルブ3を片持ち支持するものであり(限定するものではない)、バタフライバルブ3の直径方向に対してシャフト4の軸線が傾斜配置されるものである。
バタフライバルブ3は、シャフト4の下端に固定されるものであり、シャフト4と一体にバタフライバルブ3が回動する。なお、バタフライバルブ3とシャフト4の結合技術は限定されるものではなく、例えば、溶接技術やネジ等によって結合されるものである。
シャフト4は、EGR通路1の上側のハウジング2内に配置された2つの軸受11によって回転自在に支持される。なお、軸受11は、ボールベアリングやローラベアリング等の転がりベアリング、あるいはメタルベアリング等の滑りベアリングであり、ハウジング2に形成されたベアリング収容穴の内部に圧入等の結合手段によって固定されて、内周に挿通されたシャフト4を回転自在に支持する。
また、ハウジング2とシャフト4の間には、EGRガスの洩れ出しを防ぐシール部材12が配置される。なお、図1では、独立したシール部材12を設けているが、図1とは異なり、シール機能が組み合わされた軸受11を用いても良い。
リターンスプリング5は、シャフト4の周囲に同軸的に配置されたねじりコイルバネであり、シャフト4を介してバタフライバルブ3を初期位置(自戻り位置)に向けて付勢する。
なお、初期位置は、リターンスプリング5の中立点(バネの自由長状態)を用いて設定しても良いし、機械的当接によるメカストッパを用いて設定しても良い。
電動アクチュエータ6は、通電により回転トルクを発生する電動モータ(例えば、DCモータ)と、この電動モータの回転トルクを増幅してシャフト4に伝達する減速機構13(例えば、歯車減速機)と、シャフト4を介してバタフライバルブ3の開度を検出する開度センサ14(例えば、非接触型回転角度センサ)とを備えて構成される。
なお、電動アクチュエータ6の電動モータは制御装置によって通電制御される。制御装置は、マイクロコンピュータを搭載した周知の電子制御ユニットであり、開度センサ14によって検出される検出開度(バタフライバルブ3の実開度)が、エンジンの運転状態(エンジン回転数やアクセル開度など)に応じて算出された目標開度となるように、電動モータをフィードバック制御する。
EGRバルブ(バルブ装置の一例)は、上述したように、
・ノズル7(内周壁を有する通路形成部材の一例)と、
・このノズル7の内側で回動操作されるバタフライバルブ3と、
・このバタフライバルブ3の外周縁に形成されたシール溝8に嵌め入れられるシールリング9とを備える。
そして、EGRバルブは、閉弁時にバタフライバルブ3とノズル7の隙間をシールリング9によって塞ぐ構成を採用している。
以下では、ノズル7の内周壁に対してバタフライバルブ3が垂直の全閉位置を「開度0°」と称して説明する。
シールリング9は、断面が四角形状の線材(例えば、角部がR形状に面取り加工された断面が略矩形の線材)を円環状に設けたものであり、周方向の1箇所に合口A(周方向の分離部)が設けられている。
シールリング9の材質は、限定するものではなく、例えばステンレス等の金属材料によって設けられるものであっても良いし、耐熱性、耐油性、耐摩耗性に優れた樹脂材料によって設けられるものであっても良い。
シールリング9は、自由長(無負荷状態)の時に、合口Aが周方向へ少量離間するものであり、シールリング9の自由長における外径寸法は、ノズル7の内径寸法より大径に設けられる。この構成により、開度0°では、シールリング9の外周面がノズル7の内周壁に押し当てられる。
このため、バタフライバルブ3が開度0°に対して+開度方向(開弁側)と−開度方向(開弁とは異なる側)へ所定角度範囲内で回動しても、シールリング9の外周面がノズル7の内周壁に接して、実質的に閉弁状態が保たれる。このように、バタフライバルブ3が回動しても実質的に閉弁状態が保たれる範囲を「閉弁不感帯」と称する。
この閉弁不感帯では、シールリング9の復元力により、シールリング9の外周面がノズル7の内周壁に押し当てられるため、閉弁不感帯の範囲内でバタフライバルブ3が回動すると、シールリング9の外周面がノズル7の内周壁に押し当てられた状態で摺動する。
この摺動が繰り返されると、シールリング9とノズル7の摺動面が僅かに摩耗し、摩耗粉αが発生する。この摩耗粉αが、シールリング9とノズル7の間に挟まった状態で、バタフライバルブ3が微小回動を繰り返したり、車両振動等によりバタフライバルブ3が振動を繰り返すと、摩耗粉αが研磨材のように働く懸念がある。
この懸念を無くす手段として、この実施例のEGRバルブは、シールリング9の外周面に、周方向へ延びる外周溝15を設けている。
外周溝15の幅(シールリング9の板厚方向の溝幅寸法)と深さ(シールリング9の径方向の溝深さ寸法)は限定するものではないが、シールリング9とノズル7の間の摺動で生じた摩耗粉αを所定量溜め入れることのできる幅と深さに設けられる。
外周溝15の断面形状も限定するものではない。具体的に図2では、外周溝15の一例として溝底が円弧状の円弧溝に設けられる例を示すが、図2の形状とは異なり、断面コ字形の矩形溝や、断面V字形のV字溝など種々適用可能なものである。
外周溝15の形成技術も限定するものではない。具体的な一例として、シールリング9を金属で設ける場合は、塑性変形技術(冷間鍛造等)を用いてシールリング9の外周面に外周溝15を設けても良いし、切削加工技術を用いてシールリング9の外周面に外周溝15を設けても良い。また、シールリング9を樹脂で設ける場合は、成形技術(型抜き技術)等によってシールリング9の外周面に外周溝15を設けても良い。
次に、シールリング9の外周面に設けられる外周溝15のバリエーションを図3を参照して説明する。
図3(a)は、シールリング9の外周面に周方向へ連続する外周溝15を1本設けたものである。このように、シールリング9の全周に連続した外周溝15を設けることで、シールリング9の全周範囲において摩耗粉αを外周溝15に補足できる。
図3(b)は、シールリング9の板厚方向に複数の外周溝15を設ける具体的な一例であり、シールリング9の板厚方向に2本の外周溝15を設けたものである。このように、板厚方向に2重の外周溝15を設けることで、摩耗粉αをより確実に外周溝15に補足することができる。
図3(c)は、周方向に外周溝15の分断箇所B(溝の非連続箇所)を設ける具体的な一例であり、シールリング9の外周面に周方向において連続しない外周溝15を複数設けたものである。このように、外周溝15と外周溝15との間に分断箇所Bが存在しても、摩耗粉αを外周溝15に補足させることができる。
なお、図3(d)は、外周溝15を設けない既存のシールリング9を参考に示すものである。
続いて、シールリング9の合口Aのバリエーションを図4を参照して説明する。なお、図4は合口Aのバリエーションを説明することを目的とする図面であり、図4中において外周溝15を省略するが、一例として図3(a)〜(c)のいずれかの外周溝15が設けられるものである。
合口Aは、離間箇所であるため、閉弁時に弁漏れの要因になる。
そこで、合口Aにおける弁漏れの抑制手段として合口Aに重合片16を設けるものであっても良いし、合口Aに重合片16を設けないものであっても良い。
図4(a)は、合口Aに重合片16を設けない一例であり、合口Aにおいて対向する2つの端部が単純な切断面(「板厚方向をx」、「径方向をy」とした場合のx−y平面)に設けられるものである。このように重合片16を設けないことで、シールリング9のコストを抑えることができる。
図4(b)も合口Aに重合片16を設けない一例であるが、合口Aにおいて対向する2つの端部を同一方向に傾斜する傾斜面に設け、閉弁時における合口Aによる隙間をEGRガスの流れ方向に対して傾斜させるものである。このように、合口Aの隙間を傾斜させることで、合口Aの流れ抵抗を大きくすることができ、弁漏れを抑える効果が得られる。また、重合片16を設けないため、製造コストを抑えることが可能になる。即ち、製造コストの増加を抑えつつ、弁漏れを抑える効果を得ることができる。
図4(c)は合口Aに重合片16を設ける一例である。この重合片16は、板厚方向のみに重なるものであり、合口Aにおいて対向する2つの端部に段差を設け、その段差面を重ねることで合口Aにおける弁漏れを防ぐものである。
図4(d)も合口Aに重合片16を設ける一例である。この重合片16は、シールリング9の外周側のみに設けられるものである。即ち、シール溝8の外部に露出する範囲のシールリング9に重合片16を設けたものである。具体的に、合口Aにおいて対向する2つの端部の外周側に傾斜した段差を設け、その段差面を重ねることで合口Aにおける弁漏れを防ぐものである。
(実施例1の効果)
この実施例のEGRバルブは、上述したように、シールリング9の外周面に周方向へ延びる外周溝15を備えるものである。
このように、外周溝15を設けることにより、図2(b)に示すように、シールリング9とノズル7の摺動面で発生した摩耗粉αを外周溝15内に補足して蓄えることができる。具体的には、摩耗粉αが発生した状態で、バタフライバルブ3が微小回動を繰り返したり、車両振動等によりバタフライバルブ3が振動を繰り返しても、シールリング9とノズル7の間に挟まれた摩耗粉αが外周溝15内に補足されて外周溝15内に蓄えられる。これにより、シールリング9とノズル7の間に挟まれる摩耗粉αを減らすことができる。
このため、摩耗粉αが研磨材のように働く不具合を回避することができ、シールリング9とノズル7の間で発生した摩耗粉αが摩耗を促進する不具合を回避できる。
一方、図2(c)に示すように、バタフライバルブ3が僅かに開弁する状態(閉弁不感帯から開弁する状態)では、シールリング9の外周面とノズル7の内周壁との間をEGRガスが流れる。この状態は、EGRガスの通過面積が小さいため、シールリング9とノズル7の間(狭い開弁箇所)を通過するEGRガスの流速が速まる。
すると、図2(d)に示すように、流速の速まったEGRガスが、外周溝15内に蓄えられた摩耗粉αを掻き出す。なお、掻き出された摩耗粉αは下流(吸気通路側)へ流される。即ち、バタフライバルブ3が僅かに開弁する付近では、狭い開弁箇所を通過するEGRガスの速い流れ(例えば乱流や吸出作用等)により外周溝15内の摩耗粉αを掻き出すクリーニング作用が得られる。
このため、外周溝15内に溜まった摩耗粉αが増加する不具合を回避することができ、外周溝15内に溜まった摩耗粉αが摩耗を促進する不具合が生じない。
このように、本発明を採用するEGRバルブは、シールリング9とノズル7の間の摺動箇所の摩耗を長期に亘って防ぐことができるため、EGRバルブの長期信頼性を高めることができる。
上記の実施例では、本発明をEGRバルブに適用する例を示したが、EGRバルブへの適用に限定するものではなく、バタフライバルブ3の周囲にシールリング9が設けられるバルブ装置に広く適用可能なものである。
上記の実施例では、シャフト4によってバタフライバルブ3を片持ち支持する例を示したが、バタフライバルブ3の両側に延びるシャフト4がハウジング2により支持される両持ちタイプのバルブ装置に本発明を適用しても良い。
3 バタフライバルブ
7 ノズル(通路形成部材)
8 シール溝
9 シールリング
15 外周溝

Claims (5)

  1. 内周壁を有する通路形成部材(7)と、この通路形成部材(7)の内側で回動操作されるバタフライバルブ(3)と、このバタフライバルブ(3)の外周縁に形成されたシール溝(8)に嵌め入れられるシールリング(9)とを備え、
    閉弁時に前記バタフライバルブ(3)と前記通路形成部材(7)の隙間を前記シールリング(9)によって塞ぐバルブ装置において、
    前記シールリング(9)の外周面には、周方向へ延びる外周溝(15)が設けられることを特徴とするバルブ装置。
  2. 請求項1に記載のバルブ装置において、
    前記外周溝(15)は、当該シールリング(9)の板厚方向に複数設けられることを特徴とするバルブ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバルブ装置において、
    前記シールリング(9)の外周面には、周方向に前記外周溝(15)の分断箇所(B)が設けられることを特徴とするバルブ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のバルブ装置において、
    前記シールリング(9)は、周方向の一箇所に合口(A)を備えるものであり、
    前記合口(A)を成す前記シールリング(9)の両端には、少なくとも前記シールリング(9)の板厚方向において重なり合う重合片(16)が設けられることを特徴とするバルブ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のバルブ装置において、
    このバルブ装置は、エンジンの排気ガスの一部をEGRガスとしてエンジンの吸気側へ戻すEGRバルブであることを特徴とするバルブ装置。
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