JP2003020751A - 屋根パネル、屋根パネルの取付構造、屋根パネルの取付方法、および建物 - Google Patents

屋根パネル、屋根パネルの取付構造、屋根パネルの取付方法、および建物

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JP2003020751A
JP2003020751A JP2001208024A JP2001208024A JP2003020751A JP 2003020751 A JP2003020751 A JP 2003020751A JP 2001208024 A JP2001208024 A JP 2001208024A JP 2001208024 A JP2001208024 A JP 2001208024A JP 2003020751 A JP2003020751 A JP 2003020751A
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roof
wall
building
panel
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Shigeru Tsukamoto
茂 塚本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取り付け前に屋根仕上げを施すことが可能であ
って、建物の躯体上部への取り付けが容易な屋根パネル
および屋根パネルの取り付け方法を提供する。 【解決手段】建物の躯体上部(例えば壁体30)に設置
される屋根パネル20において、屋根パネル本体10の
下面側に敷桁1を設ける。敷桁1には、屋根パネル本体
10との取付位置と異なる位置に、固定部1aを形成す
る。敷桁1の固定部1aを、壁パネル31同士の接合位
置を避けた位置で、壁パネル31に固定することによっ
て、屋根パネル20を壁体30の上部に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根パネルと、屋
根パネルの取付構造、これらを利用した建物、および屋
根パネルの取付方法に関する。
【0002】
【背景の技術】近年、住宅建築において工業化が進み、
住宅を構成する床や壁などを予め工場でパネル状に形成
し、現場でそれらを組み立てるパネル工法が行われてい
る。このパネル工法において、床パネルを敷いた上側
に、柱や梁を設けずに、十分な強度を有する壁パネル
(外壁パネル、内壁パネル)を組み立て、その壁パネル
上部に屋根パネルを取り付ける構成の住宅などが建てら
れている。
【0003】従来、このように壁パネル上部に屋根パネ
ルを取り付ける方法の一つとして、コ字状のフック金具
を用いる方法が知られている(例えば、特開2001-02044
8号公報)。この方法では、例えば図4に示すように、
主に縦桟材101および横桟材102を矩形枠状に組ん
だ枠体100aと、枠体100a内側に設けた補強縦桟
材103および補強横桟材104とによって、屋根パネ
ル100が構成される。この屋根パネル100を、結合
桁120を介して壁体130の上方に載置する。そし
て、フック金具Dを、補強縦桟材103を跨ぐようにし
て屋根パネル100上方から打ち込み、フック金具Dの
下部Daを壁体130に当接させ、フック金具Dの下部
Daの釘孔Dbに釘(図示略)を打ち込んで、屋根パネ
ル100と壁体130とを固定する。
【0004】一方、壁体130は、複数枚の壁パネル1
31の側面同士が互いに接合されることによって、形成
されている。この壁パネル131は、垂直方向の縦桟材
132と、水平方向の横桟材133とで矩形状に形成し
た枠体131aと、枠体131aの両側面に貼設された
面材134,134とで主に構成されている。前述のよ
うにフック金具Dによって屋根パネル100が壁体13
0上部に取り付けられる場合、屋根パネル100は、補
強縦桟材103が壁パネル131,131の接合部分に
対応するように設置されて、フック金具Dの下部Daが
壁パネル131の縦桟材132に固定される。
【0005】ところで、これらの屋根パネル100や壁
パネル131は、工業的に生産され、所定の大きさを単
位とした同一の規格によって形成されている。従って、
複数枚の壁パネル131と屋根パネル100とを固定す
る場合には、例えば屋根パネル100の縦桟材101ま
たは補強縦桟材103の下方に、壁パネル131の縦桟
材132が対応して位置するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で屋
根パネル100を壁体130に取り付ける場合には、フ
ック金具Dを屋根パネル100の上方から打ち込むた
め、屋根パネル100の上面側にトタンや瓦等を設ける
屋根仕上げ作業は、屋根パネル100を壁体130上部
に取り付けた後でなければ行うことができなかった。従
って、屋根仕上げの施工は現場でなければできないた
め、工期短縮の上で課題となっていた。
【0007】一方、この課題に対処するため、金具など
を用いて屋根パネル100を下側から取り付ける方法が
検討されている。この方法では、屋根パネル100の補
強縦桟材103に金具の一部が固定され、その金具の他
の部分が壁パネル100に取り付けられることで、屋根
パネル100が壁体130に取り付けられる。この場
合、屋根パネル100の補強縦桟材103の下方には、
壁パネル131,131の接合部分が対応して位置する
ため、金具は壁パネル131,131の接合部分におい
て、壁体130に固定される。しかし、この壁パネル1
31,131の接合部分には、内壁パネルや、梁、マグ
サ等の部材(図示略)が壁体130と直交するように取
り付けられることがある。そのため、屋根パネル100
を固定する金具と、内壁パネルとが、壁体130の取付
位置でかち合い、金具によって屋根パネル100を下側
から取り付けることが困難となる場合があった。
【0008】本発明の課題は、建物の躯体に対する取り
付けが容易であって、また工期の短縮を図ることが可能
な、屋根パネルと、屋根パネルの取付構造、これらを利
用した建物、および屋根パネルの取付方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、
建物の躯体上に設置される屋根パネル(20)におい
て、屋根パネル本体(10)の下面側に、建物の躯体の
上部に固定される敷桁(1)が設けられていることを特
徴とする。
【0010】ここで、屋根パネル本体(10)は、桟材
を矩形枠状に組んだ枠体でもよいし、枠体と、枠体の内
側の桟材間に架け渡された補強桟材とで構成されるパネ
ルでもよく、また枠体に面材を設けたパネルであっても
よい。また、敷桁(1)が固定される建物の躯体として
は、例えば柱や梁、また壁体などが挙げられる。
【0011】請求項1記載の発明によれば、屋根パネル
本体(10)の下面側の敷桁(1)によって屋根パネル
(20)が建物の躯体(壁体30)に固定されるので、
屋根パネル本体(10)の上面側から、金具を打ち込む
などをせずに屋根パネル(20)を取り付けることがで
きる。従って、屋根パネル本体(10)の上面側に、屋
根仕上げを施した後に、屋根パネル本体(10)を建物
の躯体上部に取り付けることが可能となり、工期短縮を
図ることができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の屋根パネル(20)において、屋根パネル本体(1
0)は、桟材(縦桟材11,横桟材12)を矩形枠状に
組むことで形成された枠体(10a)と、前記枠体(1
0a)の内側に設けられた補強桟材(補強縦桟材13,
補強横桟材14)と、前記枠体(10a)の上面側に設
けられた面材(15)とを含み、敷桁(1)は、前記屋
根パネル本体(10)の下面側において、前記桟材(縦
桟材11,横桟材12)もしくは前記補強桟材(補強縦
桟材13,補強横桟材14)に固定されるように取り付
けられ、前記敷桁(1)には、前記桟材(縦桟材11,
横桟材12)もしくは補強桟材(補強縦桟材13,補強
横桟材14)に取り付けられる位置と異なる位置に、建
物の躯体(例えば壁体30)の上部に固定されるための
固定部(1a)が形成されていることを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこ
と、特に敷桁(1)は、屋根パネル本体(10)の下面
側において、桟材(縦桟材11,横桟材12)もしくは
補強桟材(補強縦桟材13,補強横桟材14)に取り付
けられた位置と異なる位置に形成された固定部(1a)
で、建物の躯体(壁体30)の上部に固定される。従っ
て、屋根パネル本体(10)の桟材(縦桟材11,横桟
材12)もしくは補強桟材(補強縦桟材13,補強横桟
材14)の下方の位置とは異なる位置において、屋根パ
ネル本体(10)と壁体(30)とを固定して、屋根パ
ネル(20)を取り付けることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の屋根パネルを、建物の躯体(壁体30)の上
部に取り付ける屋根パネル(20)の取付方法におい
て、屋根パネル(20)の上面側に屋根仕上げを施すと
ともに、前記屋根パネル本体(10)の下面側に敷桁
(1)を設け、次いで、前記屋根仕上げが施された屋根
パネル(20)の敷桁(1)を、前記建物の躯体(例え
ば壁体30)の上部に取り付けることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、前記屋根
仕上げが施された屋根パネル(20)を、屋根パネル本
体(10)の下面側の敷桁(1)を介して建物の躯体
(壁体30)の上部に取り付けている。従って、予め工
場などで屋根仕上げを施した屋根パネル(20)を現場
に搬送して、建物に取り付けることができるので、屋根
の取り付け工程が簡略化されるとともに、現場における
屋根上での作業も減り、屋根仕上げ作業も容易となるの
で、工期を短縮することが可能となる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の屋根パネル(20)を、建物の躯体(壁体3
0)の上部に取り付ける屋根パネルの取付構造におい
て、前記建物の躯体は壁体(30)であり、屋根パネル
(20)は、敷桁(1)を壁体(30)の上部に固定す
ることにより、前記壁体(30)に取り付けられること
を特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、屋根パネ
ル(20)は、敷桁(1)を壁体(30)の上部に固定
することによって壁体(30)に取り付けられるので、
躯体が壁体である建物にも、この屋根パネル(20)を
取り付けることができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の屋根パネルの取付構造において、壁体(30)は、複
数枚の壁パネル(31)の互いの側端部が接合されて形
成され、屋根パネル(20)の敷桁(1)は、前記壁パ
ネル(31)同士の接合位置を避けた位置で、前記壁パ
ネル(31)からなる壁体(30)の上部に固定される
ことを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、屋根パネ
ル(20)の敷桁(1)は、壁パネル(31)同士の接
合位置を避けた位置で壁体(30)の上部に固定され
る。従って、屋根パネル(20)を壁体(30)に容易
に取り付けることができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、建物の躯体(例
えば壁体30)の上部に屋根パネル(20)が取り付け
られている建物において、請求項4または5に記載の屋
根パネルの取付構造を備えていることを特徴とする。請
求項6に記載の発明によれば、請求項1,2,4,5に
記載の発明と同様の効果を奏することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一例としての屋根
パネル20を、建物の躯体である壁体30の上部に取り
付ける様子を示す要部斜視図であり、図2は取り付ける
様子を側方から示す図である。
【0022】屋根パネル本体10は、二本の縦桟材1
1,11と、二本の横桟材12(図1では一本のみ示
す)とが矩形枠状に組まれた枠体10aと、枠体10a
内部において縦桟材11と略平行方向に、一方の横桟材
12の長手方向のほぼ中央から他方の横桟材12に架け
渡された補強縦桟材13と、枠体10a内部において横
桟材12と略平行方向に縦桟材11と補強縦桟材13と
の間に架け渡された補強横桟材14と、これらの枠体1
0a、補強縦桟材13、補強横桟材14の上面側に貼設
される面材15とによって、主に構成されている。
【0023】屋根パネル本体10の下面側には、結合桁
2と、敷桁1が取り付けられる。敷桁1は、屋根パネル
本体10の横桟材12と略平行方向(屋根パネル本体が
建物に取り付けられた際の棟方向)となるように、縦桟
材11および補強縦桟材13に固定されて取り付けられ
る角材である。敷桁1には、屋根パネル本体10の縦桟
材11および補強縦桟材13に取り付けられる位置とは
異なる位置に、固定部1aが形成されている。固定部1
aには、胴差しボルトなどが貫通可能な長孔1bが、上
下方向に貫通するように穿設されている。屋根パネル本
体10が建物の躯体(ここでは、壁体30)上部に取り
付けられる際には、この敷桁1の固定部1aにおいて、
建物の躯体に固定される。結合桁2は、屋根パネル本体
10の横桟材12と略平行方向であって、下面側は略水
平面で、上面側は屋根パネル20の傾斜角度と同一角度
の傾斜面となるように形成され、屋根パネル本体10と
敷桁1との間に設けられる。その際、敷桁1の固定部1
aの上部が露出するように、結合桁2の固定部1a上部
の箇所は切り欠かれる。これらの結合桁2と敷桁1と
は、屋根パネル本体10の下面側で縦桟材11と、補強
縦桟材13とに釘等で固定され、取り付けられる。
【0024】屋根パネル本体10の上面側には、例えば
瓦を取り付けるなど、屋根仕上げが施され(屋根が艤装
され)、屋根パネル20が形成される。
【0025】壁体30は、複数枚の壁パネル31,31
(図1では2枚示す)が、それらの側端面32a,32
aにおいて互いに接合されることによって形成されてい
る。壁パネル31は、略垂直方向の二本の縦桟材32
と、略水平方向の二本の横桟材33(図1では、上部の
横桟材33のみを示す)とで形成した枠体31aと、枠
体31aの両側面において、建物の内側面に貼設された
面材34aと、建物の外側面に貼設された面材34bと
から主に構成されている。壁パネル31の上部の横桟材
33には、上下方向の長孔33aが穿設されている。こ
の長孔33aは、上部に屋根パネル20が取り付けられ
た際、敷桁1の固定部1aの長孔1aと連通するように
なっている。また、壁パネル31の面材34aの上部で
あって、横桟材33の長孔33aに近接した位置には、
長孔33aに対するボルトの取り付け作業などを行うこ
とができるように、略矩形状の孔34aaが形成されて
いる。
【0026】次に、この屋根パネル20を建物の躯体で
ある壁体30に取り付ける取付方法を説明する。まず、
屋根パネル本体10の上面側に屋根艤装を施すととも
に、屋根パネル本体10の下面側に結合桁2および敷桁
1を取り付け、屋根パネル20を形成する。この屋根パ
ネル20を壁体30の上方に設置して、敷桁1の固定部
1aと、壁パネル31の横桟材33とを固定することに
よって、屋根パネル20を壁体30に取り付ける。尚、
屋根の艤装と、結合桁2および敷桁1の取り付けとは、
どちらを先に行ってもよい。
【0027】屋根パネル20を壁体30に取り付ける際
は、壁体30における壁パネル31,31の接合箇所の
上方に、屋根パネル本体10の補強縦桟材13が位置す
るように、屋根パネル20を設置する。そして、屋根パ
ネル20の敷桁1の長孔1bと、壁パネル31の横桟材
33の長孔33aとを連通させ、横桟材33と敷桁1と
を貫通するように胴差しボルトAを長孔1b,33aに
挿通させる。この胴差しボルトAの下部は、横桟材33
下面側において、座金Baを介してナットCaを取り付
けることで固定される。胴差しボルトAの上部は、敷桁
1の上側において、座金Bbを介してナットCbを取り
付けることで固定される。このようにして敷桁1と壁パ
ネル31とを固定すると、敷桁1は、結合桁2とともに
屋根パネル本体10の縦桟材11および補強縦桟材13
に固定されているので、壁パネル31と、屋根パネル本
体10とが固定されて、壁体30に屋根パネル20が取
り付けられる。
【0028】以上の屋根パネル20によれば、屋根パネ
ル本体10の下面側において、結合桁2とともに、敷桁
1が屋根パネル本体10の縦桟材11および補強縦桟材
13に固定され、取り付けられている。そして屋根パネ
ル20は、敷桁1と壁パネル31とが固定されることに
よって、壁体30に取り付けられる。この敷桁1と壁パ
ネル31とが固定される固定部1aは、敷桁1が屋根パ
ネル本体10に取り付けられる位置(縦桟材11、補強
縦桟材13下側の位置)とは異なる位置に形成される。
また、固定部1aは、壁パネル31同士の接合位置とは
異なる位置で壁パネル31に固定される。従って、屋根
パネル20は、屋根パネル本体10の上側から、例えば
フック金物D等を打ち込むことをせずに、敷桁1を介し
て建物の躯体(壁体30)に取り付けられるので、屋根
パネル本体10の上面側に屋根仕上げを施して屋根パネ
ル20を艤装し、その艤装された屋根パネル20を建物
の躯体上部に取り付けることができる。また、予め工場
などで屋根パネル本体10を艤装することも可能とな
り、屋根の施工が容易になるとともに、屋根の施工も簡
略化でき、また現場での作業を減らすことができ、工期
の短縮を図ることができる。さらに、屋根パネル20の
下方の壁体30において、壁パネル31,31の接合部
分に、例えば内壁が直交して設けられているなど、壁パ
ネル31,31の接合部分に他の部材等が取り付けられ
ていても、敷桁1の固定部1aはその接合部分とは異な
る位置で壁パネル31に固定されるので、屋根パネル2
0を壁体30に容易に取り付けることができる。
【0029】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、敷桁と結合桁とは、一体に
形成されたものでもよい。また、屋根パネル本体に結合
桁を介さずに敷桁を設けて屋根パネルを形成し、建物の
躯体に平屋根を設ける際に用いてもよい。また本実施の
形態においては、壁パネルの面材の孔を介して、長孔に
胴差しボルトを取り付けているが、壁パネルに面材を貼
設する前に胴差しボルトの下部を固定するようにして壁
パネルを形成してもよい。また壁パネルは、枠体と、面
材とで形成された内部に、たとえばグラスウールなどの
断熱材などを設けてもよく、また壁パネルの枠体内側
に、屋根パネルと同様の補強縦桟材や補強横桟材を設け
た構成としてもよい。さらに、屋根パネルと、敷桁およ
び結合桁とは、パネル一枚ごとに取り付けて、建物の躯
体に取り付けてもよく、また、複数枚の屋根パネルを、
敷桁および結合桁に固定してから、建物に取り付けるよ
うにしてもよい。加えて、屋根パネル本体を形成する補
強縦桟材および補強横桟材が、枠体内側に設けられる位
置および本数は、適宜変更可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、屋根パネ
ル本体の下面側の敷桁によって屋根パネルが建物の躯体
に固定されるので、屋根パネル本体の上面側から、金具
を打ち込むなどをせずに屋根パネルを取り付けることが
できる。従って、屋根パネル本体の上面側に、屋根仕上
げを施した後に、屋根パネル本体を建物の躯体上部に取
り付けることが可能となり、工期短縮を図ることができ
る。
【0031】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこ
と、特に敷桁は、屋根パネル本体の下面側において、桟
材もしくは補強桟材に取り付けられた位置と異なる位置
に形成された固定部で、建物の躯体の上部に固定され
る。従って、屋根パネル本体の桟材もしくは補強桟材の
下方の位置とは異なる位置において、屋根パネル本体と
壁体とを固定して、屋根パネルを取り付けることができ
る。
【0032】請求項3に記載の発明によれば、前記屋根
仕上げが施された屋根パネルを、屋根パネル本体の下面
側の敷桁を介して建物の躯体の上部に取り付けている。
従って、予め工場などで屋根仕上げを施した屋根パネル
を現場に搬送して、建物に取り付けることができるの
で、屋根の取り付け工程が簡略化されるとともに、現場
における屋根上での作業も減り、屋根仕上げ作業も容易
となるので、工期を短縮することが可能となる。
【0033】請求項4に記載の発明によれば、屋根パネ
ルは、敷桁を壁体の上部に固定することによって壁体に
取り付けられるので、躯体が壁体である建物にも、この
屋根パネルを取り付けることができる。請求項5に記載
の発明によれば、屋根パネルの敷桁は、壁パネル同士の
接合位置を避けた位置で壁体の上部に固定される。従っ
て、屋根パネルを壁体に容易に取り付けることができ
る。
【0034】請求項6に記載の発明によれば、請求項
1,2,4,5に記載の発明と同様の効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した屋根パネルを、壁体上部に取
り付ける様子を示す一部断面を含む要部斜視図である。
【図2】本発明を適用した屋根パネルを、壁体上部に取
り付ける様子を側方から示す断面図である。
【図3】従来の屋根パネルの取り付け方法の一例を示
し、(a)はフック金具を差し込む様子を示す要部斜視
図、(b)は屋根パネルがフック金具を介して壁パネル
に固定されている正面図である。
【符号の説明】
1 敷桁 1a 固定部 1b 長孔 2 結合桁 10 屋根パネル本体 11 縦桟材 12 横桟材 13 補強縦桟材 14 補強横桟材 15 面材 20 屋根パネル 30 壁体 31 壁パネル 33a 長孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の躯体上に設置される屋根パネルにお
    いて、 屋根パネル本体の下面側に、建物の躯体の上部に固定さ
    れる敷桁が設けられていることを特徴とする屋根パネ
    ル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の屋根パネルにおいて、 屋根パネル本体は、桟材を矩形枠状に組むことで形成さ
    れた枠体と、 前記枠体の内側に設けられた補強桟材と、 前記枠体の上面側に設けられた面材とを含み、 敷桁は、前記屋根パネル本体の下面側において、前記桟
    材もしくは前記補強桟材に固定されるように取り付けら
    れ、 前記敷桁には、前記桟材もしくは補強桟材に取り付けら
    れる位置と異なる位置に、建物の躯体の上部に固定され
    るための固定部が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の屋根パネル。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の屋根パネルを、
    建物の躯体の上部に取り付ける屋根パネルの取付方法に
    おいて、 屋根パネル本体の上面側に屋根仕上げを施すとともに、
    前記屋根パネル本体の下面側に敷桁を設け、 次いで、前記屋根仕上げが施された屋根パネルの敷桁
    を、前記建物の躯体の上部に取り付けることを特徴とす
    る屋根パネルの取付方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の屋根パネルを、
    建物の躯体の上部に取り付ける屋根パネルの取付構造に
    おいて、 前記建物の躯体は壁体であり、 屋根パネルは、敷桁を壁体の上部に固定することによ
    り、前記壁体に取り付けられることを特徴とする屋根パ
    ネルの取付構造。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の屋根パネルの取付構造に
    おいて、 壁体は、複数枚の壁パネルの互いの側端部が接合されて
    形成され 屋根パネルの敷桁は、前記壁パネル同士の接合位置を避
    けた位置で、前記壁パネルからなる壁体の上部に固定さ
    れることを特徴とする請求項4記載の屋根パネルの取付
    構造。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載の屋根パネルの取
    付構造を備える建物。
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