JP2003020749A - カーテンウォール - Google Patents

カーテンウォール

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JP2003020749A
JP2003020749A JP2001204976A JP2001204976A JP2003020749A JP 2003020749 A JP2003020749 A JP 2003020749A JP 2001204976 A JP2001204976 A JP 2001204976A JP 2001204976 A JP2001204976 A JP 2001204976A JP 2003020749 A JP2003020749 A JP 2003020749A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 内側ガスケットの四隅のコーナー部において
十分なシールが可能で、気密、水密性が優れたカーテン
ウォールを得る。 【解決手段】 方形枠を有する多数のカーテンウォール
ユニットが、上下、左右に隣接状に配置され、各カーテ
ンウォールユニットの方形枠2、3bによって囲まれる
方形空間内に、内外を仕切るガラス板等のようなパネル
4bが嵌め込まれ、パネル4bの外辺は、方形枠2、3
bの内辺に形成されるパネル嵌め込み溝51a、51b
に嵌め込まれ、パネル嵌め込み溝の内側当接部53a、
53bとパネル4bの内面辺部との間に介在するように
パネル押さえ用の方形状内側ガスケット34,97が設
けられる。パネル嵌め込み溝の外側当接部52a、52
bとパネルの外面辺部との間には、シール手段33,9
6が設けられる。方形状内側ガスケット34,97の四
隅のコーナー部の各々にはコーナー部に沿うスポンジゴ
ム製アングル形弾性シール材55が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルのカーテンウ
ォールに係り、特にカーテンウォールユニットの方形枠
と、それに嵌め込まれるガラス板のようなパネルとの気
密、水密性の向上を図ったカーテンウォールに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、カーテンウォールは、多
数のパネル状カーテンウォールユニットを、ビルの躯体
の外側に上下、左右に隣接状に配置し固定することによ
ってビルの外側を覆う非強度壁である。カーテンウォー
ルユニットとしては、主面がガラス板からなるものや、
全体が不透明パネルで構成されるものがある。
【0003】カーテンウォールユニットは通常四角形状
をなし、その外周枠は、1対の両側の縦枠と、両側の縦
枠の上端同士を連結する上横枠と、両側の縦枠の下端同
士を連結する下横枠とにより構成されている。このよう
な外周枠は方形枠であって、この方形枠を強度部材とし
て、それにガラスサッシ、ガラス板、外壁パネル等が装
着される。
【0004】外周枠と、ガラス板、外壁パネル等のパネ
ルとの接合部には、気密性および水密性を得るためにシ
ール手段が設けられる。すなわち、パネルの外辺は、方
形枠の内辺に形成されるパネル嵌め込み溝に嵌め込ま
れ、パネル嵌め込み溝の内外側壁とパネル周辺部との間
には、パネル嵌め込み溝の内側当接部とパネルの内面辺
部との間に介在するようにパネル押さえ用の方形状内側
ガスケットが、また、パネル嵌め込み溝の外側当接部と
パネルの外面辺部との間に介在するガスケット等のシー
ル手段がそれぞれ設けられて気密性および水密性が保持
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パネル嵌め
込み溝の内外側壁とパネル周辺部との間には、パネル嵌
め込み溝の内側当接部とパネルの内面辺部との間に介在
するようにパネル押さえ用の方形状内側ガスケットが設
けられるが、内側ガスケットをパネルの四辺に緊密に押
圧されるように装着しても、内側ガスケットの直線部に
比べ四隅のコーナー部についてはシールが十分でなく、
漏気が生じてしまい、全体としての気密、水密性が低下
してしまうという課題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、内側ガスケットの直線部と同
様に四隅のコーナー部においても十分なシールを行うこ
とができ、全体的に気密、水密性が優れたカーテンウォ
ールを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によるカーテンウォールは、1対の両側の縦
枠と、両側の縦枠の上端同士を連結する上横枠と、両側
の縦枠の下端同士を連結する下横枠とにより構成される
方形枠を有する多数のカーテンウォールユニットが、上
下、左右に隣接状に配置され、各カーテンウォールユニ
ットの方形枠によって囲まれる方形空間内に、内外を仕
切るパネルが嵌め込まれ、パネルの外辺は、方形枠の内
辺に形成されるパネル嵌め込み溝に嵌め込まれ、パネル
嵌め込み溝とパネル周辺部との間には、パネル嵌め込み
溝の内側当接部とパネルの内面辺部との間に介在するよ
うにパネル押さえ用の方形状内側ガスケットが、また、
パネル嵌め込み溝の外側当接部とパネルの外面辺部との
間に介在するシール手段がそれぞれ設けられて気密性お
よび水密性が保持されている、ビルのカーテンウォール
において、前記方形状内側ガスケットの四隅のコーナー
部の各々に、そのコーナー部に沿うアングル形弾性シー
ル材が、パネル内面の辺部と方形状内側ガスケットとの
間に挟圧された状態で設けられていることを特徴とす
る。
【0008】前記アングル形弾性シール材は、内側ガス
ケットの面に接合されているのが適であり、典型的には
スポンジゴムにより形成される。また、前記パネルは典
型的にはガラス板である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態につき説明する。
【0010】図1はビルのカーテンウォールCWを立面
図で示している。周知のように、カーテンウォールCW
は、多数のカーテンウォールユニットCUを縦横に隣接
状に配置したものにより構成されている。各カーテンウ
ォールユニットCUは交差する斜線を施した部分に相当
する。単一のカーテンウォールユニットCUは図2に示
すとおりであって、1対の両側の縦枠2、2と、両側の
縦枠2、2の上端同士を連結する上横枠3aと、両側の
縦枠2、2の下端同士を連結する下横枠3bとからなる
外周枠を有している。この外周枠は方形枠である。
【0011】図示の実施の形態では、カーテンウォール
ユニットCUは上側のシングルガラス部分4aと下側の
ダブルガラス部分4bとを有しているが、カーテンウォ
ールユニットの構成はこれに限定されるものではない。
外周枠の内側は適当なパネルによって構成することもで
きるし、一部のみガラス板部で構成することもできる。
【0012】縦断面図である図3において、各カーテン
ウォールユニットの範囲はCUにより示してあり、その
シングルガラス部分4aがコンクリート床5と天井6の
部分の高さに対応し、かつダブルガラス部分4bが居住
空間の開口部の高さに対応するように、各カーテンウォ
ールユニットCUがビルの躯体に取り付けられている。
【0013】図4は、図3の4A−4A線断面を右半分
に、同じく4B−4B線断面を左半分に示した平面断面
図である。図4において、各カーテンウォールユニット
の範囲は符号CUの範囲である。カーテンウォールユニ
ットCUの両側には前記した縦枠2、2が縦(上下)方
向に設けられている。そして、各縦枠2のカーテンウォ
ールの内外方向に関しての内側には、取付金具10が取
り付けられ、この取付金具10を介して各縦枠2がビル
の躯体のコンクリート床5の縁部に取り付けられてい
る。なお、図4の左側に示す縦枠2はコンクリート床5
より下位の断面で示されているので取付金具10は図示
されない。図4の右側はシングルガラス部分4aに対応
する高さの部分であって、シングルガラス部分4aが左
右の縦枠2、2の間に装着されている。また、シングル
ガラス部分4aの内側において左右の縦枠2、2間には
耐火ボード11が装着されている。また、下位にあるダ
ブルガラス部分4bも左右の縦枠2、2間に装着されて
いる。
【0014】図5は、図4の右側に示す縦枠2の部分を
拡大して示している。図5に示すように、左右に隣接す
る2枚のカーテンウォールユニットCUの縦枠2同士は
左右方向に向き合って配置されている。各縦枠2の主体
は、例えばアルミニウム製の型材13からなり、この型
材13には、左右方向に関しての外側に開放された第1
の縦溝14a、第2の縦溝14b,および第3の縦溝1
4cが縦枠2の長手方向に沿って形成されている。第1
の縦溝14aはカーテンウォールの内外方向に関して最
も外側に位置し、第2の縦溝14bはカーテンウォール
の内外方向に関して最も内側に位置し、第3の縦溝14
cは第1の縦溝14aと第2の縦溝14bの間に位置し
ている。これらの3つの縦溝は、型材13の底板部から
縦方向隔壁15、16、17、18を平行に張り出させ
ることにより形成される。
【0015】第1の縦溝14aは、互いに向き合う1対
の縦枠2、2の間の隙間20を外部に対して塞ぐレイン
バリアガスケット21を装着するのに用いられる。ま
た、第2の縦溝14bは、互いに向き合っている1対の
縦枠2、2の間の隙間20を外部に対して塞ぐウインド
バリアガスケット22を装着するのに用いられる。レイ
ンバリアガスケット21は雨水が隙間20から内部に浸
入するのを防ぎ、またウインドバリアガスケット22
は,風等により戸外の空気が隙間20から内部に侵入す
るのを防ぐ。第3の縦溝14cは互いに向き合っている
1対の縦枠2、2の間に隔離空間25を形成する。隔離
空間25は、レインバリアガスケット21を通過して雨
水が内部に浸入した場合、それをウインドバリアガスケ
ット22へ到達させないで流下させる空間を与える。
【0016】前記レインバリアガスケット21は、左右
1対のガスケットにより構成される。図5およびその一
部の拡大図である図6において、左側の第1の縦溝14
aに装着されるレインバリアガスケット21は、第1の
縦溝14aの入口部に固定的に嵌められる縦方向に長い
基端部26をもち、この基端部26から前記隙間20を
横切るように縦方向に長いU字形断面溝状先端部27が
延びている。先端部27は比較的硬い弾性材料からな
る。また、図5および図6において右側の第1の縦溝1
4aに装着されるレインバリアガスケット21は、当該
縦溝14aの入口部に固定的に嵌められる縦方向に長い
基端部26をもち、この基端部26から前記隙間20を
横切るように縦方向に1枚の板状先端部28が延びてい
る。板状先端部28も比較的硬い弾性材料で形成され
る。板状先端部28は、U字形断面溝状先端部27の内
部に突出している。そして、板状先端部28と、U字形
断面溝状先端部27との間には隙間29が形成されてい
る。U字形断面溝状先端部27の両側壁と板状先端部2
8とはジグザグ状に入り組んでいるから、両者の間に隙
間29があってもその隙間に外部から入り込んだ雨水は
入り組んだ形状により実際上侵入を阻止される。よっ
て、レインバリアガスケット21の部分で外部からの雨
水に対する封止作用がなされる。
【0017】前記ウインドバリアガスケット22は、1
対の均等なガスケットにより構成されている。各ガスケ
ット22は、第2の縦溝14b,14bのうちの一方の
縦溝内に縦方向に長い基端部30が差し込まれて固定さ
れ、この基端部30と一体をなして縦方向の偏平断面チ
ューブ状体31が設けられている。この偏平断面チュー
ブ状体31は変形可能な弾性材からなり、各偏平断面チ
ューブ状体31は他方のガスケット22の偏平断面チュ
ーブ状体31に反発力をもって当接するように構成され
ている。このように偏平断面チューブ状体31が互いに
当接することによって風に対する封止作用が得られる。
【0018】以上に説明した縦枠2の カーテンウォー
ル内外方向に関して外側には、縦枠延長部分2Bと、カ
ーテンウォール内外方向に関して内側に延びる縦枠延長
部分2Cとが一体的に形成されている。この実施の形態
では、前記延長部分2Bは前記隔壁15の先端部から外
方に向かって延出する縦方向平板部から構成されてい
る。一方、前記延長部分2Cは隔壁18の基部から内方
へ向かって延出する横断面がL字状をなす縦方向板部に
より構成されている。外側の延長部分2Bはその内側
で、ガスケット33、34を介して前記シングルガラス
部分4aを固定している。一方、内側の延長部分2Cは
前記取付金具10を介して縦枠2をビル躯体の床5に固
定する役割を果たしている。なお、前記耐火ボード11
の端部は、例えば鋼製の固定金具35、36によって前
記型材13に固定される。
【0019】床5の縁部に沿って固定した固定台(図示
されない)に対し前記取付金具10が貫通ボルト42に
より固定される。取付金具10は前記ボルト42を挿通
する上下方向に長い孔(図示されない)を有する。取付
金具10から前記固定台の上方へ向い突出する突部45
に上下方向にねじ込んで前記固定台の上面に当接させた
上下位置調整ボルト46を回転することにより、取付金
具10の上下方向位置を調節することができ、これによ
って縦枠2、すなわちカーテンウォールユニットCUの
上下方向位置を微調整することができる。上下方向位置
の調節後、ボルト42を締め付けると、縦枠2、すなわ
ちカーテンウォールユニットCUの上下方向位置が固定
される。
【0020】カーテンウォールユニットCUの一方の側
の縦枠2について以上に詳細を説明したが、他方の側の
縦枠2についてもその構成は同様であるから説明は省略
する。なお、図4に示すカーテンウォールユニットCU
の左側の縦枠2の外側延長部分2Bは、カーテンウォー
ルユニットCUの下の部位に設けられるダブルガラス部
分4bの端部を取り付ける役を果たしている。
【0021】図5に示すように、各カーテンウォールユ
ニットCUの左右に対向する1対の縦枠2の延長部分2
Bは、カーテンウォール内外方向の最も外側の部分で、
前記外側ガスケット33、内側ガスケット34によっ
て、シングルガラス板4aの側辺を押さえて固定してい
る。外側ガスケット33および内側ガスケット34は、
ガラス板4aの内外方向の移動を押さえるとともに、気
密、水密状態を得るためにシールしている。外側ガスケ
ット33、内側ガスケット34によるガラス板の保持
は、図4の左半分におけるダブルガラス板4bの場合で
も同様で、基本的に同じ構成が採られている。
【0022】図9は、縦断面図である図3の一部の拡大
図である。この図9において、CUは各カーテンウォー
ルユニットの上下方向の範囲を示している。前述のよう
に、カーテンウォールユニットCUは、シングルガラス
部分4aとダブルガラス部分4bとを上側および下側に
それぞれ備えている。シングルガラス部分4aとダブル
ガラス部分4bの間には、無目材60が設けられてい
る。各カーテンウォールユニットCUはすでに述べた下
横枠3bおよび上横枠3aを備えている。上横枠3aと
して、図9では、下方に隣接するカーテンウォールユニ
ットCUの上横枠3aが示されている。上側のカーテン
ウォールユニットCUの下横枠3bと、下側のカーテン
ウォールユニットCUの上横枠3aとは上下方向に対向
する。そして、下横枠3bと上横枠3aとの間には、隣
接する縦枠2、2の間と同様に隙間61が残される。
【0023】図10は図9の要部の拡大図である。この
図10において、下横枠3bは、既に説明した縦枠2の
場合とほぼ同様に構成されている。下横枠3bの主体
は、例えばアルミニウム製の型材からなり、この型材に
は、下側に開放された第1の横溝71a、第2の横溝7
1b,および第3の横溝71cが下横枠3bの長手方向
に沿って形成されている。第1の横溝71aはカーテン
ウォールの内外方向に関して最も外側に位置し、第2の
横溝71bはカーテンウォールの内外方向に関して最も
内側に位置し、第3の横溝71cは第1の横溝71aと
第2の横溝71bの間に位置している。これらの3つの
横溝は、型材の底板部から横方向隔壁72、73、7
4、75を平行に張り出させることにより形成される。
【0024】第1の横溝71aは、上下に向き合ってい
る下横枠3bおよび上横枠3aの間の隙間61を外部に
対して塞ぐレインバリアガスケット77を装着するのに
用いられる。また、第2の横溝71bは、上下に対向す
る下横枠3bおよび上横枠3aの間の隙間61を外部に
対して塞ぐウインドバリアガスケット80を装着するの
に用いられる。レインバリアガスケット77は雨水が隙
間61から内部に浸入するのを防ぎ、またウインドバリ
アガスケット80は空気が隙間61から内部に侵入する
のを防ぐ。これらのレインバリアガスケット77および
ウインドバリアガスケット80は、縦枠の場合について
説明したレインバリアガスケット21およびウインドバ
リアガスケット22の場合と同様な構成を有している。
【0025】第3の横溝71cは上下に向き合っている
下横枠3bおよび上横枠3aの間に隔離空間81を形成
する。隔離空間81は、レインバリアガスケット77を
通過して雨水が内部に浸入した場合、それをウインドバ
リアガスケット80へ到達させないで流下させる空間を
与える。
【0026】前記レインバリアガスケット77は、下横
枠3bの第1の横溝71aの入口部に嵌められる横方向
に長い基部78をもち、この基部78から前記隙間61
を横切って横方向に長い封止片79が延びている。この
封止片79は、下側のカーテンウォールユニットCUの
上横枠3aの内外方向の中程から上方に一体的に突出さ
せた横方向リブ84の外面に図示のように重なり合って
外部からの雨水に対し封止作用を果たす。
【0027】また、前記ウインドバリアガスケット80
は、第2の横溝71b内に水平方向に長い基端部86が
差し込まれて固定され、その基端部86から突出する水
平方向の偏平断面のチューブ状体からなる先端部88を
備えている。また、その下にある上横枠3aに嵌め込ん
だ同様なウインドバリアガスケット90もウインドバリ
アガスケット80と同じ構成を有していて、ウインドバ
リアガスケット80の先端部88に圧接状態で当接する
先端部を有している。これら1対の対向するウインドバ
リアガスケット80、90は、横方向に設置されている
点を除けば、さきに述べたウインドバリアガスケットの
21、22と基本的に同じ構成を有している。よって、
同様にして、常時強い圧接力を与えなくても風に対する
確実な封止作用が得られる。
【0028】上述の下横枠3bには、カーテンウォール
内外方向に関して外側に延びる下枠延長部分70Bと、
カーテンウォール内外方向に関して内側に延びる下枠延
長部分70Cとが一体的に形成されている。この実施の
形態では、前記延長部分70Bは隔壁72の先端部から
外方に向かって延出する溝型材で構成されている。この
溝型延長部分70Bはその溝93の内部に受け材94お
よびガラスライナー95を介して前記シングルガラス部
分4bを支持している。96、97はガラス押えガスケ
ットを示す。一方、前記内側の延長部分70Cは隔壁7
5の基部から内方へ向かって延出する縦断面がL字状を
なす横方向板部により構成されている。
【0029】上横枠3aについても、以上に述べた下横
枠3bと同じ原理に基づき3本の横溝をもつ構成をとる
ことができるが、図9、10に示す実施の形態では、上
横枠3aは、下横枠3bとはやや異なる構成をもつよう
にしてある。図10に示すように、上横枠3aでは、下
横枠3bのように3つの横溝71a、71b、71cを
形成する代りに、横溝71a、71cに対応する1つの
上向き横溝98と、横溝71bに対応する1つの上向き
横溝99のみが形成されている。下横枠3bの2つの横
溝71a、71cに対応するものとして1つのみの横溝
98を設けるだけでよい理由は、下横枠3b横溝71a
内に嵌め込むレインバリアガスケット77に対応するも
のを上横枠3aでは使用せず、代りに一体的なリブ84
を立ち上げたことにある。すなわち、上横枠3aにはレ
インバリアガスケットを嵌め込む必要がないから、レイ
ンバリアガスケット嵌合用横溝と隔離空間形成用の横溝
を1つに纏めたことになる。上横枠3aの横溝99に
は、前記ウインドバリアガスケット90の基部100が
嵌め込まれている。上横枠3aの前記横溝98は、レイ
ンバリアガスケット77を通過して内部に入り込んだ雨
水等を流す樋の作用を果たす。
【0030】既に説明したように、縦枠2に関係する外
側ガスケット33および内側ガスケット34は、ガラス
板4a、4bの側辺に当接して気密、水密状態の維持を
はかるものであるが、この点は上下の横枠3a、3bに
ついても同様であって、横方向の外側ガスケット96お
よび内側ガスケット97がシングルガラス板4aおよび
ダブルガラス板4bの上下の辺に当接してそれらを保持
し、かつ気密、水密状態を維持する。
【0031】ガラス板の辺部に当接して辺部を押さえる
外側ガスケットおよび内側ガスケット、特に内側ガスケ
ットに関係する構成が本発明の特徴をなすものであり、
以下その詳細について説明する。縦方向および横方向の
外側ガスケット33、96ならびに縦方向および横方向
の内側ガスケット34、97は、公知のように、縦方向
ガスケットと横方向ガスケットが方形枠形状に一体化さ
れている。
【0032】図6は、ダブルガラス板4bの周辺の押さ
えとシールを行うガスケットの詳細を示している。図6
に示すように、縦枠2と横枠3a、3b(上横枠3aは
図に示されていない)は連結されて方形枠を形成し、こ
の方形枠の内辺に沿って、ガラス板の周辺を嵌入する縦
方向パネル嵌め込み溝51aおよび横方向パネル嵌め込
み溝51bが形成されている。よって、両パネル嵌め込
み溝51a、51bは全体として方形のパネル嵌め込み
溝を形成する。そして、方形枠の左右両側の縦方向パネ
ル嵌め込み溝51aには、溝内部へ向かって内方に突出
する縦方向外側当接部52a、および溝内部へ向かって
外方へ突出する縦方向内側当接部53aが形成される。
また、方形枠の上下にあるパネル嵌め込み溝51bに
は、溝内部へ向かって内方に突出する横方向外側当接部
52b、および溝内部へ向かって外方へ突出する横方向
内側当接部53bが形成されている。
【0033】そして、両外側当接部52a、52bは相
互に連結されて一体的な方形外側当接部を構成し、両内
側当接部53a、53bも相互に連結されて一体的な方
形内側当接部を構成する。方形外側当接部52a、52
bの内側には、縦方向外側ガスケット33および横方向
外側ガスケット96が嵌め込みにより装着され、また方
形内側当接部53a、53bの外側には、それぞれ、縦
方向内側ガスケット34および横方向内側ガスケット9
7が嵌め込みにより装着される。縦方向外側ガスケット
33および横方向外側ガスケット96は、相互に連結さ
れて方形の外側ガスケットを形成し、縦方向内側ガスケ
ット34および横方向内側ガスケット97も、相互に連
結されて方形の内側ガスケットを形成する。
【0034】そして、これら方形外側ガスケットおよび
方形内側ガスケットの間には、前記ガラス板4bの周辺
部が挟まれるように挿入されて保持される。ガラス板4
bの周辺部外面は方形外側ガスケット33、96に押さ
えられるように当接してシール部が形成される。また、
ガラス板4bの周辺部内面は方形内側ガスケット34、
97に押さえられるように当接してシール部が形成され
る。
【0035】冒頭で述べたように、従来の技術では、パ
ネル、すなわちガラス板押さえ用の方形内側ガスケット
をガラス板の四辺に緊密に押圧されるように装着して
も、内側ガスケットの直線部に比べ四隅のコーナー部に
ついてはシールが十分でなく、漏気が生じてしまい、全
体としての気密、水密性が低下してしまうという問題が
あった。本発明によれば、かかる問題を解消して、内側
ガスケットの直線部と同様に四隅のコーナー部において
も十分なシールを行うことができるようにするために次
の構成が採られる。
【0036】すなわち、図6に示すように、方形内側ガ
スケット34、97の四隅のコーナー部の各々に、その
コーナー部に沿うアングル形弾性シール材55が、ガラ
ス板4bの内面の辺部と方形内側ガスケット34、97
との間に挟圧された状態で設けられる。アングル形弾性
シール材55は、互いに直角をなす帯状アーム55a、
55bにより構成されており、その断面は典型的には四
角形をなしている。また、この弾性シール材55は好適
にはスポンジゴムにより形成されるが、他の弾性材を用
いることもできる。
【0037】内側ガスケット34(97)は、圧縮を受
けない自由状態で、図7に一例を示すような断面形状を
もつように構成されている。図7の状態では、内側ガス
ケット34(97)は内側当接部53a(53b)に係
合する側では、内側当接部53aの突条56に嵌まる溝
を有し、ガラス板4bに面する側では例えば3本の突条
57a、57b、57cを一体的に備えている。突条5
7aは最も長く突出している。また、突条57a、57
cは互いに離反する方向の成分をもって突出している。
そして、内側ガスケット34(97)がガラス板4bに
対し相互に圧接された状態では、3本の突条57a、5
7b、57cはガラス板4bに押し付けられて変形す
る。
【0038】図7および図8に示すように、弾性シール
材55は、内側ガスケット34、97の最も外側の、突
条57a、57b、57cが無い平面状縁部に沿って内
側ガスケットのコーナー部にその外側にはみ出さないよ
うに接着等により接合される。そして、内側ガスケット
34(97)がガラス板4bに押し付けられると、突条
57a、57b、57cの圧縮変形に伴って、弾性シー
ル材55は、ガラス板4bの内面と内側ガスケット34
(97)の外面との間で挟圧されて、両者に密着し、コ
ーナー部分におけるシールを確実なものとする。なお、
図8に示すように、内側ガスケット34、97はそれら
を直接接合しないで、コーナー部のみについて設ける別
のアングル状弾性部材58を介して接合するようにする
のが好ましい。この場合、弾性シール材55は、アング
ル状弾性部材58の領域に接合されることになる。
【0039】なお、カーテンウォールユニットの内側に
装着するガラス板に対するシールを行うものとして以上
に説明したが、カーテンウォールユニットの内側に装着
するのはガラス板以外の任意のパネルであってもよい。
したがって、ガラス板をも含めてそれらをパネルと総称
する。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
では、カーテンウォールユニットの方形状内側ガスケッ
トの四隅のコーナー部の各々に、そのコーナー部に沿う
アングル形弾性シール材を、パネル内面の辺部と方形状
内側ガスケットとの間に挟圧された状態で設けることに
よって、内側ガスケットの直線部と同様に四隅のコーナ
ー部においても十分なシールを行うことができ、全体的
に気密、水密性が優れたカーテンウォールを得ることが
できる。
【0041】また、請求項2の発明ように、アングル形
弾性シール材を内側ガスケットの面に接合することによ
って、内側ガスケットをアングル形弾性シール材と一体
的な部材として施工を容易に行うことができる。
【0042】請求項3の発明では、アングル形弾性シー
ル材をスポンジゴムにより形成することによって、アン
グル形弾性シール材のパネル面に対するなじみがよく、
優れたシールを得ることができる。
【0043】また、請求項4の発明によれば、ガラス板
の内側ガスケットによるシールが好適に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カーテンウォールを示す立面図。
【図2】カーテンウォールを構成するカーテンウォール
ユニットの立面図。
【図3】カーテンウォールとビルの躯体の関係を示す縦
断面図。
【図4】図3の4A−4A線断面を右半分に、4B−4
B線断面を左半分に示す断面図。
【図5】図4の右半部の拡大図。
【図6】本発明の要部を示し、方形状ガスケットによる
ガラス板の押さえおよびシールを行う部分の斜視図。
【図7】図6に示す方形状ガスケットによるガラス板の
押さえシール装置の自由状態を示す横断面図。
【図8】方形状ガスケットの隅部の拡大正面図。
【図9】図3の一部の拡大縦断面図。
【図10】図9の一部拡大図。
【符号の説明】
CW カーテンウォール CU カーテンウォールユニット 2 縦枠 3a 上横枠 3b 下横枠 4a、4b ガラス板 5 床 13 型材 21 レインバリアガスケット 22 ウインドバリアガスケット 25 隔離空間 33、96 方形外側ガスケット 34、97 方形内側ガスケット 51a、51b パネル嵌め込み溝 52a、52b パネル嵌め込み溝の外側当接部 53a、53b パネル嵌め込み溝の内側当接部 55 アングル形弾性シール材 71a 第1の横溝 71b 第2の横溝 71c 第3の横溝 77 レインバリアガスケット 80、90 ウインドバリアガスケット 81 隔離空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 DC02 EA01 EA05 FA09 FA32 GA12 GA67 HA11 HB04 2E002 NA04 NB02 NC04 NC09 PA01 QA01 QB01 QC01 SA02 UB04 UB11 2E016 AA05 BA02 CA01 CB01 CC02 DA01 DA06 DB03 DD03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1対の両側の縦枠と、両側の縦枠の上端同
    士を連結する上横枠と、両側の縦枠の下端同士を連結す
    る下横枠とにより構成される方形枠を有する多数のカー
    テンウォールユニットが、上下、左右に隣接状に配置さ
    れ、各カーテンウォールユニットの方形枠によって囲ま
    れる方形空間内に、内外を仕切るパネルが嵌め込まれ、
    パネルの外辺は、方形枠の内辺に形成されるパネル嵌め
    込み溝に嵌め込まれ、パネル嵌め込み溝とパネル周辺部
    との間には、パネル嵌め込み溝の内側当接部とパネルの
    内面辺部との間に介在するようにパネル押さえ用の方形
    状内側ガスケットが、また、パネル嵌め込み溝の外側当
    接部とパネルの外面辺部との間に介在するシール手段が
    それぞれ設けられて気密性および水密性が保持されてい
    る、ビルのカーテンウォールにおいて、 前記方形状内側ガスケットの四隅のコーナー部の各々
    に、そのコーナー部に沿うアングル形弾性シール材が、
    パネル内面の辺部と方形状内側ガスケットとの間に挟圧
    された状態で設けられていることを特徴とするカーテン
    ウォール。
  2. 【請求項2】前記アングル形弾性シール材は内側ガスケ
    ットの面に接合されていることを特徴とする請求項1記
    載のカーテンウォール。
  3. 【請求項3】前記アングル形弾性シール材はスポンジゴ
    ムにより形成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載のカーテンウォール。
  4. 【請求項4】前記パネルはガラス板であることを特徴と
    する請求項1、2または3記載のカーテンウォール
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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