JP2003019950A - 走行体のエアブレーキ - Google Patents

走行体のエアブレーキ

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JP2003019950A
JP2003019950A JP2002161097A JP2002161097A JP2003019950A JP 2003019950 A JP2003019950 A JP 2003019950A JP 2002161097 A JP2002161097 A JP 2002161097A JP 2002161097 A JP2002161097 A JP 2002161097A JP 2003019950 A JP2003019950 A JP 2003019950A
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Japan
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projecting wall
air
traveling
vehicle body
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JP2002161097A
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English (en)
Inventor
Masayuki Ueno
雅之 上野
Masayuki Shibuya
正之 渋谷
Yohachiro Watabe
洋八郎 渡部
Katsuaki Takasaki
勝明 高崎
Terubumi Furusugi
光史 古杉
Hiroya Shida
坦也 志田
Mutsuo Kuragasaki
六夫 倉ケ崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Central Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両等の走行体において、大きい制動力を得
ることができるエアブレーキを提供する。 【解決手段】 車体外に出没可能な突壁とその前方に逆
八字状に配置された空気流案内用の出没可能な突出板を
設け、または、車体外に出没可能な車体端部の突壁とそ
の前方に設けられた空気吸込み口を設け、同吸込み口と
車両間の連結部とによって空気を吸込むようにし、走行
体の走行による空気流を利用して大きい制動力を得るこ
とができ、また制動力を必要としない時には走行体の空
気抵抗を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速鉄道車両,高
速艇,自動車等走行体の制動に適用されるエアブレーキ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来の高速走行車両の制動装置
としてのエアブレーキの例を示す。先頭車両01の車両
天井02に突壁03が設置され、同突壁03が制動時に
帆のように突出し、空力抵抗の増加で制動力を増大する
ように工夫されている。
【0003】また、図6に示すように、車両01の前後
に車体外に突出することができる突壁03,03′を設
けたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来のエアブレ
ーキは、空気抵抗を突壁の突出しで増加させて制動力を
得ているが、この制動力は、(突壁前面流速)2×(突壁
面積)に比例した値となる。しかし、車両天井部に生ず
る境界層の関係で、図7に示すように、突壁前面の流速
Vは車両走行速度よりはるかに遅くなり制動力が小さく
なることが避けられなかった。とくに、この車両天井の
境界層は後方車両ほど厚く成長する。
【0005】また図6に示される従来のエアブレーキの
ように、突壁を車両の前後に突き出すようにしている場
合には、後方の突壁は更に厚い境界層の下部に埋れた格
好となって、突壁前面の流速Vは一層低くなり制動力の
減少が著しくなることが避けられなかった。
【0006】また更に、前記従来のエアブレーキでは、
図5に示すように、車両表面の気流は矢印041に示す
ように、突壁を避けるように車両両側に沿うように流れ
るか、又は、矢印042に示すように、突壁を直接に迂
回するように流れることとなり、突壁前面流速は車両走
行速度に比してかなり小さくなって制動力が十分に得ら
れないという問題点もあった。
【0007】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であって、充分な大きさをもつ制動力を得ることができ
る走行体のエアブレーキを提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の走行体のエアブ
レーキは次の手段を講じた。 (1) 走行体の車体に走行方向にほぼ直角に取付けら
れ車体外に出没可能な突壁、及び同突壁の走行方向前方
において走行方向に直角をなす方向に間隔をおいて、か
つ、走行方向前方へ向って逆八字状に配置された車体外
に出没可能な対をなす突出板を備えたことを特徴とす
る。 (2) 走行体の車体に走行方向にほぼ直角に取付けら
れ車体外に出没可能な突壁、及び同突壁の走行方向前方
において車体に設けられた空気吸込み口を備え、前記走
行体は連結部によって互いに連結された複数の車体を備
え、前記突壁は同連結部の一側の車体に設けられると共
に、前記空気吸込み口は同連結部の他側の車体に設けら
れ、かつ、前記空気吸込み口と前記連結部の隙間を空気
吸込み部としたことを特徴とする。
【0009】前記本発明(1)においては、走行方向前
方へ向って逆八字型に配置された対をなす突出板によっ
て、車体の両側方へ逃げるように流れる気流が車体中央
に集中するように流れる。これによって、走行方向にほ
ぼ直角に車体に取付けられた突壁へ向う気流が増加し、
突壁前面の気流速度が著しく増大し、従って、大きい制
動力が得られる。
【0010】また、制動を必要としない時には、突壁と
突出板を退没させることによって、車体の空気抵抗が軽
減される。
【0011】前記本発明(2)においては、空気吸込み
部において空気を吸込むことによって、車体に沿う気流
の境界層が薄くなり、これによって突壁前面の気流の流
速は、走行体の速度とほぼ同じ速さとなり、制動力が増
大する。
【0012】また制動力を必要としない時には、突壁を
退没させることによって車体の空気抵抗が軽減される。
【0013】そして、空気吸込み口と車体の連結部の隙
間によって確実に空気が吸込まれて境界層が薄くなり、
突壁前面の気流速を走行体の速度とほぼ同じくし、制動
力が増大する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態を、図1
及び図2によって説明する。本実施の形態は、先頭車両
1に次に説明するようなエアブレーキを設けたものであ
る。
【0015】即ち、先頭車両1の前部の天井部2に、走
行方向に直角に設けられた突壁3が、同形の天井部2の
溝4内に埋伏して設置され、制動時に天井部2に対して
直角に引起されるようになっている。引起された場合に
天井部2側にある突壁3の部分に複数個の通穴7が設け
られている。
【0016】また、突壁3の前方の車両1の下方へ傾斜
する車両1の表面には、走行方向に直角をなす方向に間
隔をおき、かつ、車両1の前方へ向って逆八字状に配置
された対をなす突出板5の複数組が、車両1の前後方向
に間隔をおいて設置されている。各突出板5は、車両1
表面の同形の溝6内に埋伏して設置され、前記突壁3の
起伏時に同期して車両表面に直角に起伏されるようにな
っている。なお図中10は運転席、40は車両へ向って
流れる気流を示す。
【0017】本実施の形態では、制動時に突壁3と突出
板5が車体1の天井部2と車体表面に対して直角をなす
ように引起される。
【0018】前記の引起された車両表面逆八の字状の対
をなす突出板5によって、従来の技術では、図5に示す
ように、車両表面で両サイドに逃げるように流れた気流
は、突出板5で制限され、矢印41に示すように、車両
中央に集中するように流れる。従って、車両天井部2の
突壁3へと向う気流が著しく増大する。
【0019】さらに突壁3に設けた穴7を通って気流の
一部が矢印43に示すように流れ、これによって、従来
の穴のない突壁では壁を迂回するように流れた気流の一
部が、矢印41に示すように、同突壁3へと集中して流
れることとなり、結果的に突壁3へと向う気流速度は著
しく増大する。
【0020】従って、本実施例では大きい制動力を得る
ことができる。
【0021】また、制動力を必要としない時には、突壁
3と突出板5をそれぞれ溝4,6内へ埋込するように倒
すことによって、車両の空気抵抗を軽減することができ
る。
【0022】本発明の実施の第2形態を、図3及び図4
によって説明する。
【0023】3,3′は、前記実施の第1形態と同様に
車両1の走行方向に直角に車両の天井部2に配置され同
形の溝4に埋伏され、制動時に天井部2に直角に引起さ
れる突壁であって、連結された車両の連結部30に面し
て天井部2上に位置している。突壁3′が設けられた車
両1の突壁3′の前方の天井部2には、開閉可能な複数
の空気吸込み口21が設けられ、また突壁3が設けられ
た車両1の突壁3の後方の天井部2には、前記と同様な
空気吸込み口21′が設けられている。
【0024】突壁3′が設けられた車両1の側壁後端に
は、突壁23が設けられ、同突壁23は側壁に設けられ
た同形の排出口26に埋伏されて同排出口26を閉鎖す
るようになっており、また、制動時には側壁に対し直角
に引起されるようになっている。この排出口26は、ダ
クト22によって前記吸込み口21に連絡されている。
一方、突壁3が設けられた車両1の側壁前端には、前記
と同様な突壁23′と排出口26′が設けられ、この排
出口26′は前記吸込み口21′に接続されている。
【0025】また、連結部30の上部及び側部は、大気
に開放されている。なお、40は、走行時における気流
の方向を示す。
【0026】本実施の形態では、車両が前方(図3にお
ける左方)へ走行する場合の制動時には、突壁3,23
を引起す。車両側壁の突壁23は走行方向に向け直角に
突出するので、同突壁23の後方は圧力が低下し(すな
わち負圧となり)、矢印46,47に示すように、車両
天井部の空気吸込口21から空気が吹込まれダクト22
を流通して、矢印48に示すように、突壁23の後方の
排出口より排出される。これによって、車両天井部2で
空気吹込みが行われるために車両天井の境界層は薄くな
る。
【0027】また車両連結部30の後方で突壁3を突出
させることによって、気流は、矢印44,45で示すよ
うに、車両連結部30の隙間を経由して流出する。
【0028】以上の両方の気流吸込みによって、境界層
は著しく薄くなり、図4に示すように、突壁3前面の流
速Vは車両走行速度とほぼ同じ速さとなり制動力は著し
く増大する。
【0029】車両が前記と逆方向に走行するときには、
突起3′,23′を引起すことによって、同様に制動力
を得ることができる。
【0030】また、本実施の形態では、制動力を必要と
しない時には、突壁3,3′,23,23′を倒して車
体に埋伏させることによって、車両の空気抵抗を軽減す
ることができる。
【0031】なお、前記各実施の形態では、突壁が回動
して起伏するようになっているが、突壁を車体に対して
直線的に移動して車体に対して出没させるようにするこ
ともできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は請求項各
項に記載された構成を具備したことによって、走行体の
走行による空気流を利用して大きい制動力を得ることが
でき、また制動力を必要としない時には走行体の空気抵
抗を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態を示し、図1(a)は
その平面図、図1(b)はその側面図、図1(c)はそ
の正面図、
【図2】同実施の第1形態の斜視図、
【図3】本発明の実施の第2形態の斜視図、
【図4】同実施の第2形態における気流の説明図、
【図5】従来の車両用エアブレーキの1例の斜視図、
【図6】従来の車両用エアブレーキの他の例の説明図、
【図7】図8に示す車両用エアブレーキにおける気流の
説明図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車両天井部 3,3′ 突壁 4 溝 5 突出板 6 溝 21,21′ 空気吸込み口 22 ダクト 23,23′ 突壁 26,26′ 排気口 30 連結部
フロントページの続き (72)発明者 渋谷 正之 名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海 旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 渡部 洋八郎 長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 高崎 勝明 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 古杉 光史 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原製作所内 (72)発明者 志田 坦也 長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 倉ケ崎 六夫 長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行体の車体に走行方向にほぼ直角に取
    付けられ車体外に出没可能な突壁、及び同突壁の走行方
    向前方において走行方向に直角をなす方向に間隔をおい
    て、かつ、走行方向前方へ向って逆八字状に配置された
    車体外に出没可能な対をなす突出板を備えたことを特徴
    とする走行体のエアブレーキ。
  2. 【請求項2】 走行体の車体に走行方向にほぼ直角に取
    付けられ車体外に出没可能な突壁、及び同突壁の走行方
    向前方において車体に設けられた空気吸込み口を備え、
    前記走行体は連結部によって互いに連結された複数の車
    体を備え、前記突壁は同連結部の一側の車体に設けられ
    ると共に、前記空気吸込み口は同連結部の他側の車体に
    設けられ、かつ、前記空気吸込み口と前記連結部の隙間
    を空気吸込み部としたことを特徴とする走行体のエアブ
    レーキ。
JP2002161097A 2002-06-03 2002-06-03 走行体のエアブレーキ Pending JP2003019950A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011064962A1 (ja) * 2009-11-25 2011-06-03 ナブテスコ株式会社 鉄道車両用非常ブレーキ装置、鉄道車両用非常ブレーキシステム、及び鉄道車両用非常ブレーキ装置を備えた鉄道車両
JP2013049293A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Railway Technical Research Institute 空力ブレーキを有する鉄道車両
CN103213599A (zh) * 2013-03-06 2013-07-24 北京航空航天大学 一种用于高速列车的风阻制动装置
WO2018169221A1 (ko) * 2017-03-17 2018-09-20 장대성 공기 저항을 이용한 철도 차량용 제동 경사장치

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030506