JP2003019650A - 治具盤及び端面研磨装置 - Google Patents

治具盤及び端面研磨装置

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JP2003019650A
JP2003019650A JP2001203176A JP2001203176A JP2003019650A JP 2003019650 A JP2003019650 A JP 2003019650A JP 2001203176 A JP2001203176 A JP 2001203176A JP 2001203176 A JP2001203176 A JP 2001203176A JP 2003019650 A JP2003019650 A JP 2003019650A
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Japan
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jig board
jig
polishing
optical connector
holding member
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Application number
JP2001203176A
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English (en)
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Kazuhiko Arai
和彦 新井
Koji Minami
浩二 皆見
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 棒状部材を確実に保持して研磨精度を向上す
ることのできる治具盤及び端面研磨装置を提供する。 【解決手段】 断面が略矩形の棒状部材1の端面を研磨
する端面研磨装置に取り付けられて研磨盤に対向する位
置に配置される治具盤10において、側面に前記棒状部
材1の側面が嵌合する凹部21の設けられた治具盤本体
20と、該治具盤本体20の側面の前記凹部21に対向
する位置に固定された保持部材30と、前記保持部材3
0と前記治具盤本体20との間に設けられて前記凹部2
1内に位置決め移動自在であり且つ前記凹部21との間
で前記棒状部材1を挟持可能である固定突起40と、前
記保持部材30に対して前記治具盤本体20の半径方向
に移動自在であり且つ前記棒状部材1の上端面に当接し
て前記棒状部材1を保持する規制突起50とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信用ファイバ
などの棒状部材の端面を研磨する端面研磨装置に設けら
れて棒状部材を固定保持する治具盤及び端面研磨装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光通信用ファイバは、コネクタの主要部
材であるフェルールの中心孔内にファイバを接着固定し
た後、フェルール端面とファイバ端面とを同時に平滑に
研磨し鏡面に仕上げて使用される。この研磨仕上げした
フェルール及びファイバの研磨面が、フェルールの中心
軸と垂直な面でなかったり、あるいは、研磨面に傷があ
ったりすると、フェルール同士が対向接続される光コネ
クタにおいて、対向位置精度が劣化し損失が大きくなっ
てしまう。そのため、光ファイバを含むフェルールの研
磨面は高精度に研磨仕上げする必要がある。
【0003】また、従来の光コネクタでは、光ファイバ
を一本保持していたのに対して、複数の光ファイバを保
持して大容量データの高速伝送等を行うことができる例
えば、MT型、MPO型等の多心光コネクタが知られて
いる。
【0004】ここで、このような多心光コネクタの一例
としてMT型光コネクタを図8に示す。なお、図8は、
多心光コネクタの斜視図である。
【0005】図示するように、多心光コネクタ1は、断
面が矩形の四角柱形状を有し、複数の光ファイバが接着
剤で固定される光ファイバ挿入孔2と、この光ファイバ
挿入孔2に連通する光ファイバ心線を保持する光ファイ
バ心線保持孔3とを有し、光ファイバ心線保持孔3の上
方、すなわち、多心光コネクタ1の側面には接着剤を投
入する接着剤投入孔4が開口している。
【0006】また、多心光コネクタ1の光ファイバ挿入
孔2が開口する一端面には、対向接続する際に他の多心
光コネクタとの位置合わせを行うガイドピンが挿入され
るガイドピン挿入孔5が設けられている。
【0007】さらに、多心光コネクタ1のガイドピン挿
入孔5が開口するのとは反対側の他端部には、光ファイ
バ心線に被覆を施した光ファイバコードを保持する鍔部
6が設けられている。
【0008】この多心光コネクタ1によれば、一度に複
数の光ファイバの対向接続を行うことができるが、小型
化に伴い対向位置精度の向上による損失の低減を行うた
め、端面の研磨精度は従来の一心の光コネクタに比べて
さらに高精度に研磨仕上げする必要がある。
【0009】ここで、従来の光ファイバ端面研磨装置と
して、例えば、特開平3−26456号公報に開示され
たものがある。この公報に開示された光ファイバ端面研
磨装置は、自転円盤の同心円上で回転する偏心盤を持
ち、この偏心盤に公転用のモータの回転を伝達する遊星
歯車を持ち、これらを研磨盤に結合させて研磨盤を自転
および公転させる一方、この研磨盤に固定した研磨部材
に対して、治具盤に保持された多数のフェルールの端面
を押し付けて研磨するものである。
【0010】また、このような端面研磨装置に設けられ
て多心光コネクタ等の断面が矩形の棒状部材を保持する
治具盤を、図9に示す。なお、図9は、治具盤の要部平
面図及び要部断面図である。
【0011】図示するように、治具盤100は、側面に
多心光コネクタ1が嵌合する凹部101の設けられた治
具盤本体102と、この治具盤本体102の凹部101
に対向する位置に設けられて多心光コネクタ1を凹部1
01との間で挟持する保持部材103とを具備する。
【0012】図9(a)に示すように、治具盤本体10
2の凹部101は、多心光コネクタ1が側面から突出す
るように多心光コネクタ1よりも浅く形成され、この凹
部101に多心光コネクタ1を嵌合して保持部材103
を固定ねじ104で固定することで、多心光コネクタ1
を治具盤本体102の半径方向に固定している。
【0013】また、図9(b)に示すように、多心光コ
ネクタ1は、鍔部6の先端側端面が治具盤本体102の
上面に当接して多心光コネクタ1は軸方向下側への移動
が規制されている。また、治具盤本体102には、多心
光コネクタ1の上端面に当接して多心光コネクタ1の軸
方向上側への移動を規制する規制突起105が規制突起
用固定ねじ106により保持されている。
【0014】すなわち、治具盤本体102と規制突起1
05とによって多心光コネクタ1の鍔部6を挟持するこ
とにより、多心光コネクタ1の軸方向の移動を規制して
いる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た治具盤では、固定突起と規制突起とを交互に移動し
て、多心光コネクタを保持するが、多心光コネクタの側
面が治具盤本体の側面から突出しており、鍔部の先端側
端面の全てが治具盤本体の上面に当接していない。この
ため、治具盤本体と規制突起とで鍔部を挟持すると、規
制突起の押圧力により多心光コネクタが傾いてしまうと
いう問題がある。このように多心光コネクタが傾いた状
態で上述の端面研磨装置で端面を研磨すると、研磨角
度、曲率半径及び偏心にずれが生じてしまうという問題
がある。
【0016】本発明は、このような事情に鑑み、棒状部
材を確実に保持して研磨精度を向上することのできる治
具盤及び端面研磨装置を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、断面が略矩形の棒状部材の端面を研
磨する端面研磨装置に取り付けられて研磨盤に対向する
位置に配置される治具盤において、側面に前記棒状部材
の側面が嵌合する凹部の設けられた治具盤本体と、該治
具盤本体の側面の前記凹部に対向する位置に固定された
保持部材と、前記保持部材と前記治具盤本体との間に設
けられて前記凹部内に位置決め移動自在であり且つ前記
凹部との間で前記棒状部材を挟持可能である固定突起
と、前記保持部材に対して前記治具盤本体の半径方向に
移動自在であり且つ前記棒状部材の上端面に当接して前
記棒状部材を保持する規制突起とを具備することを特徴
とする治具盤にある。
【0018】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記固定部材は、前記保持部材に設けられた固定用
ねじにより、前記固定部材を前記保持部材に対して位置
決め移動可能であることを特徴とする治具盤にある。
【0019】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記規制突起は、規制用ねじにより前記保持
部材に固定可能に設けられていることを特徴とする治具
盤にある。
【0020】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記棒状部材が多心フェルール又は多
心光コネクタであることを特徴とする治具盤にある。
【0021】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様の治具盤を具備することを特徴とする端面研磨装
置にある。
【0022】かかる本発明では、治具盤本体と保持部材
との間に凹部内に位置決め移動自在の固定突起と、治具
盤本体の半径方向に移動自在の規制突起とを設け、固定
突起と規制突起とで棒状部材を凹部内に保持するように
したため、棒状部材を傾けることなく容易に且つ確実に
保持することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施形態に係る治具盤
の斜視図であり、図2は、治具盤の平面図である。
【0025】図示するように、治具盤10は、治具盤本
体20と、治具盤本体20の側面に固定される保持部材
30とを具備する。
【0026】本実施形態の治具盤10に保持される棒状
部材は、断面が矩形の棒状部材であれば特に限定されな
いが、本実施形態では、図8に示す従来技術で説明した
ものと同様の多心光コネクタ1を用いたため重複する説
明は省略する。
【0027】治具盤本体20は、多角形状を有し、各側
面には多心光コネクタ1の幅よりも深く形成された凹部
21が設けられている。この凹部21に多心光コネクタ
1を嵌合すると、多心光コネクタ1の側面は、治具盤本
体20の側面から突出しないようになっている。
【0028】本実施形態では、治具盤本体20を12角
形として、各側面にそれぞれ、凹部21を設けて多心光
コネクタ1を12本固定できるようにした。
【0029】また、図3(c)に示すように、凹部21
の内面の角には、厚さ方向に亘って溝22が設けられて
いる。この溝22は、凹部21の内面に多心光コネクタ
1の側面を当接させて多心光コネクタ1を面で保持する
ことにより多心光コネクタ1が傾くことなく保持される
ようにしている。なお、本実施形態では、多心光コネク
タ1の側面に形成時のバリ等が設けられている場合に対
応して、凹部21の内側面にも溝22を設けるようにし
た。
【0030】また、治具盤本体20の側面の各凹部21
に対向する位置には、それぞれ保持部材30が二本の固
定ねじ31によって固定されている。
【0031】ここで、図3は、治具盤の要部を示す平面
図であり、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は
底面図、図4は、治具盤の要部拡大断面図である。
【0032】図3及び4に示すように、保持部材30
は、凹部21内に位置決め移動自在であり且つ凹部21
との間で多心光コネクタ1を挟持可能である固定突起4
0と、保持部材30に対して治具盤本体20の半径方向
に移動自在であり且つ多心光コネクタ1の上端面に当接
して多心光コネクタ1を保持する規制突起50とを具備
する。
【0033】固定突起40の先端には、凹部21内に突
出して多心光コネクタ1の側面に当接するように設けら
れた突出部41が設けられており、基端部側には、厚さ
方向に貫通する貫通孔42と、この貫通孔42と基端面
とを連通する貫通孔42よりも幅狭に設けられた連通孔
43とが設けられている。
【0034】このような固定突起40を保持する保持部
材30には、治具盤本体20の凹部21に相対向して開
口する保持孔32が設けられており、保持孔32の開口
する端部とは反対側の端部には、先端が保持孔32内に
突出して固定突起40に係合する固定用ねじ33が螺合
している。
【0035】固定用ねじ33の先端部側には、一部ねじ
溝の切られていない首部33aが設けられており、この
首部33aが固定突起40の連通孔43に挿通してい
る。すなわち、固定用ねじ33の首部33aの両側で突
起したねじ溝が固定突起40の内面又は外面に当接し、
固定突起40は固定用ねじ33の軸方向の移動が規制さ
れた状態で保持されている。このように固定突起40が
固定用ねじ33に保持されることで、固定用ねじ33の
保持部材30に対する螺合量によって固定突起40は凹
部21内に位置決め移動自在となる。
【0036】なお、固定突起40の側面は、図3(c)
に示すように曲面状に凹んだ凹面44となっており、保
持部材30の固定突起40の両側に設けられた二本の管
状部材34に固定突起40の凹面44が当接することで
固定突起40は固定用ねじ33の回転方向の移動が規制
されている。
【0037】一方、規制突起50は、先端が多心光コネ
クタ1の上端面に相対向する位置まで突出するように保
持部材30の上面に保持されている。詳しくは、規制突
起50は厚さ方向に貫通する挿通孔51を有し、この挿
通孔51に挿通した規制用ねじ35を保持部材30の上
面に螺合することで保持されている。
【0038】また、規制突起50の挿通孔51は固定突
起40の移動方向と同方向に長穴で設けられており、規
制突起50は、多心光コネクタ1の種類の違いや規制突
起50の先端が当接する位置などによって固定突起40
と同方向に移動自在となっている。
【0039】このような固定突起40と規制突起50と
が設けられた保持部材30は、固定突起40及び規制突
起50をそれぞれ保持する固定用ねじ33及び規制用ね
じ35を交互に且つ徐々に締結することによって多心光
コネクタ1を保持することができる。
【0040】このとき、多心光コネクタ1は、治具盤本
体20の凹部21から突出しないように設けられている
ため、多心光コネクタ1の鍔部6の先端側端面が治具盤
本体20の上面に全て当接し、規制突起50を移動する
ことによって多心光コネクタ1を軸方向下側に押圧して
も多心光コネクタ1が傾くのを確実に防止することがで
きる。
【0041】なお、規制突起50の多心光コネクタ1の
上端面に当接する先端形状は、特に限定されず、例え
ば、図5に示すような先端形状としてもよい。なお、図
5は、規制突起の先端形状の他の例を示す断面図であ
る。
【0042】図示するように、規制突起50Aの先端部
は、多心光コネクタ1の上端面に向かって屈曲し、屈曲
した先端面が多心光コネクタ1の上端面に当接するよう
になっており、先端面は図5(a)に示すようなR面で
あっても、図5(b)に示すような斜面であってもよ
い。
【0043】また、このように多心光コネクタ1を保持
した治具盤10は、端面研磨装置に設けられる。
【0044】ここで、治具盤10の設けられた端面研磨
装置について詳しく説明する。
【0045】図6は、本発明の一実施形態に係る端面研
磨装置の一部断面図である。
【0046】図6に示すように、自転用モータ61の回
転軸には第1自転伝達盤62の中心部が固結され、この
第1自転伝達盤62には回転中心を支点とする同心円上
に複数の第1連結ピン63が固定されている。そして、
この各第1連結ピン63は対応する各回転伝達盤64の
偏心部に回転自在に連結され、この各回転伝達盤64に
は偏心部に第2連結ピン65が固定されている。各第2
連結ピン65は第2自転伝達盤66に回転自在に連結さ
れている。
【0047】一方、公転用モータ67の回転軸には駆動
歯車68の中心部が固結され、この駆動歯車68には従
動歯車69がかみ合っている。この従動歯車69は公転
伝達軸70の下部外周に固結され、この公転伝達軸70
の上部外周には装置本体71の軸受筒部72が嵌合して
いる。そして、この公転伝達軸70には回転中心より所
定量偏心した位置に自転用回転軸73が回転自在に嵌入
し、この自転用回転軸73の下端部は第2自転伝達盤6
6の中心部に固結されている。
【0048】また、自転用回転軸73の上端部は、結合
部材74を介して研磨盤75に結合されており、さらに
研磨盤75の上面部には研磨シート等の研磨部材75a
が取り付けられている。
【0049】一方、装置本体71には、支持機構80に
よって複数の多心光コネクタ1が固定された治具盤10
が支持されている。
【0050】ここで、支持機構80について詳しく説明
する。
【0051】図7は、本発明の一実施形態に係る端面研
磨装置の要部拡大断面図である。
【0052】支持機構80は、装置本体71に研磨盤7
5と略平行に設けられた支持部81が下方に向かって所
定の押圧力で付勢されるように保持されている。
【0053】詳しくは、支持部81の基端部には、厚さ
方向に貫通する貫通孔82が設けられ、貫通孔82を挿
通して調整ねじ83が装置本体71に螺合している。調
整ねじ83には、付勢ばね84が挿通されており、付勢
ばね84は調整ねじ83のフランジ部83aと支持部8
1とに当接することによって支持部81を下方に向かっ
て所定の押圧力で付勢している。
【0054】この付勢ばね84による押圧力は、調整ね
じ83のフランジ部83aの位置、すなわち調整ねじ8
3の螺合量によって調整できるようになっている。
【0055】なお、支持部81は、基端部が装置本体7
1に設けられたスライドピン86に挿通して調整ねじ8
3の回転方向の移動が規制されるようになっている。
【0056】また、支持部81の先端には、治具盤10
側に突出して治具盤10の略中心に設けられたボス部1
1の切り欠き部12に嵌合する四角柱状の押さえ部85
が設けられている。この押さえ部85がボス部11の切
り欠き部12に係合することで、治具盤10は支持部8
1に下方に向かって所定の押圧力で押圧されると共に回
転方向の移動が規制されるようになっている。
【0057】すなわち、治具盤10は、支持部81の押
さえ部85によって回転方向の移動が規制された状態
で、支持部81に研磨盤75方向に付勢され、治具盤1
0に固定された多心光コネクタ1の先端部を介して研磨
盤75上に支持されて多心光コネクタ1の先端面が研磨
されるようになっている。
【0058】ここで、端面研磨装置の動作について説明
する。
【0059】図6に示すように、まず、公転運動につい
ては、公転用モータ67を駆動することによって歯車6
8,69を介して公転伝達軸70を回転させ、研磨盤7
5は、所定偏心量だけ公転運動する。この場合、公転伝
達軸70の中に自転用回転軸73があるが、第1自転伝
達盤62との間に複数の回転伝達盤64を配しているの
で、回転伝達盤64は公転伝達軸70の回転と同じ位相
で第1連結ピン63回りでそれぞれ回転する。従って、
第1自転伝達盤62が止まっていても、または回転して
いても公転伝達軸70の回転が規制されることはない。
【0060】一方、自転運動については、自転用モータ
61を駆動することによって第1自転伝達盤62を回転
させるが、第1連結ピン63は第1自転伝達盤62の同
心円上にあるので、前述と同じ軌跡を通り、自転用回転
軸73は所定量偏心しているが、回転伝達盤64を介し
て連結しているので、第1自転伝達盤62と同じ回転数
の回転が自転用回転軸73に伝達される。
【0061】このようにして公転伝達軸70及び自転用
回転軸73の回転運動によって研磨盤75が回転しなが
ら公転する。
【0062】一方、この研磨盤75に対して本実施形態
の多心光コネクタ1を固定した治具盤10は、支持部8
1の押さえ部85によって回転方向の移動が規制される
と共に研磨盤75方向に付勢されて、多心光コネクタ1
の端面を研磨盤75に押しつける。これにより多心光コ
ネクタ1の先端を高精度に研磨することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の治具盤及
び端面研磨装置によれば、治具盤本体と保持部材との間
に凹部との間で棒状部材を挟持可能な固定突起と、棒状
部材の軸方向の移動を規制する規制突起とを設けるよう
にしたため、固定突起と規制突起とによって棒状部材を
傾けることなく容易に且つ確実に保持することができ
る。これにより、このような治具盤を用いた端面研磨装
置では、棒状部材の端面の研磨精度を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る治具盤の斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係る治具盤の平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態に係る保持部材の平面図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態に係る保持部材の断面図で
ある。
【図5】本発明の一実施形態に係る規制突起の先端形状
の他の例を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る端面研磨装置の概略
断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る端面研磨装置の要部
拡大断面図である。
【図8】本発明の従来技術に係る多心光コネクタの斜視
図である。
【図9】従来技術に係る治具盤の要部平面図及び要部断
面図である。
【符号の説明】
1 多心光コネクタ 6 鍔部 10 治具盤 11 ボス部 12 切り欠き部 20 治具盤本体 30 保持部材 31 固定ねじ 32 保持孔 33 固定用ねじ 34 管状部材 35 規制用ねじ 40 固定突起 41 突出部 42 貫通孔 43 連通孔 50 規制突起 51 挿通孔 61 自転用モータ 62 第1自転伝達盤 64 回転伝達盤 66 第2自転伝達盤 67 公転用モータ 68 駆動歯車 69 従動歯車 70 公転伝達軸 71 装置本体 73 自転用回転軸 75 研磨盤 75a 研磨部材 80 支持機構 81 支持部 85 押さえ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H036 JA01 QA23 QA29 2H038 CA22 3C049 AA07 AB04 AB08 AB09 CA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が略矩形の棒状部材の端面を研磨す
    る端面研磨装置に取り付けられて研磨盤に対向する位置
    に配置される治具盤において、 側面に前記棒状部材の側面が嵌合する凹部の設けられた
    治具盤本体と、該治具盤本体の側面の前記凹部に対向す
    る位置に固定された保持部材と、前記保持部材と前記治
    具盤本体との間に設けられて前記凹部内に位置決め移動
    自在であり且つ前記凹部との間で前記棒状部材を挟持可
    能である固定突起と、前記保持部材に対して前記治具盤
    本体の半径方向に移動自在であり且つ前記棒状部材の上
    端面に当接して前記棒状部材を保持する規制突起とを具
    備することを特徴とする治具盤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の治具盤において、前記固
    定部材は、前記保持部材に設けられた固定用ねじによ
    り、前記固定部材を前記保持部材に対して位置決め移動
    可能であることを特徴とする治具盤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の治具盤において、
    前記規制突起は、規制用ねじにより前記保持部材に固定
    可能に設けられていることを特徴とする治具盤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか記載の治具盤にお
    いて、前記棒状部材が多心フェルール又は多心光コネク
    タであることを特徴とする治具盤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかの治具盤を具備す
    ることを特徴とする端面研磨装置。
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