JP2003019651A - マスタ治具及び端面研磨装置 - Google Patents

マスタ治具及び端面研磨装置

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JP2003019651A
JP2003019651A JP2001204754A JP2001204754A JP2003019651A JP 2003019651 A JP2003019651 A JP 2003019651A JP 2001204754 A JP2001204754 A JP 2001204754A JP 2001204754 A JP2001204754 A JP 2001204754A JP 2003019651 A JP2003019651 A JP 2003019651A
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JP
Japan
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optical fiber
polishing
tip
master jig
insertion hole
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JP2001204754A
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English (en)
Inventor
Koji Minami
浩二 皆見
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの研磨精度を向上すると共に歩留
まりを向上して研磨時間及び研磨作業を短縮することが
できるマスタ治具及び端面研磨装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも先端部が光ファイバを研磨す
る研磨部材よりも高硬度の部材で形成された四角錐形状
を有し且つ当該四角錐を形成する面が前記研磨部材に摺
接される当接面となる当接部と、軸方向に貫通して前記
当接部の先端に開口し且つ光ファイバを挿入保持する光
ファイバ挿入孔21とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの端面
を所定形状に研磨する際にガイドとなるマスタ治具及び
これを具備する端面研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバ同士を対向接続さ
せる場合には、一方の光ファイバの先端側に設けられて
光ファイバからの光を照射する半導体レーザと、半導体
レーザからの光を平行ビームとすると共に他方の光ファ
イバに収束させる一対の光学系とを具備する装置によっ
て一対の光ファイバの光接続を行っている。
【0003】このような装置では、一対の光ファイバに
対して半導体レーザ及び光学系を高精度で配置しなくて
はならず、配置する位置精度が悪いと損入損失等が大き
くなってしまうという問題がある。
【0004】このため、一方の光ファイバの先端に半導
体レーザを配置せずに光ファイバの先端をくさび形状に
研磨し、その先端面から半導体レーザによる光と同様の
光の照射を行うようにする方法が提案されている。
【0005】この端面を研磨した光ファイバを用いた場
合には、半導体レーザを配置する位置合わせを行う必要
がなく組立工程を簡略化することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな光ファイバでは、コアの偏心を0.5μm以下とし
なくてはならないため、光ファイバの端面を砥石及び研
磨シートで研磨するには研磨位置決めが困難であり、研
磨精度が悪化してしまうという問題がある。
【0007】また、光ファイバを剥き出しの状態で研磨
すると光ファイバ自体が割れてしまい歩留まりが悪いと
いう問題がある。
【0008】さらに、このような光ファイバの研磨方法
では、機械精度を屈指して一本ずつ研磨し、測定しては
再研磨を行わなければならず、研磨時間がかかると共に
研磨作業が繁雑であるという問題がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、光ファ
イバの研磨精度を向上すると共に歩留まりを向上して研
磨時間及び研磨作業を短縮することができるマスタ治具
及び端面研磨装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、少なくとも先端部が光ファイバを研
磨する研磨部材よりも高硬度の部材で形成された四角錐
形状を有し且つ当該四角錐を形成する面が前記研磨部材
に摺接される当接面となる当接部と、軸方向に貫通して
前記当接部の先端に開口し且つ光ファイバを挿入保持す
る光ファイバ挿入孔とを具備することを特徴とするマス
タ治具にある。
【0011】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記光ファイバ挿入孔の基端部側には、光ファイバ
心線を保持する保持部材が設けられていることを特徴と
するマスタ治具にある。
【0012】本発明の第3の態様は、第2の態様におい
て、前記保持部材が光ファイバ心線を挿入保持する光フ
ァイバ心線挿入孔と、該光ファイバ心線挿入孔の内径を
絞る絞り部とからなり、前記絞り部によって前記光ファ
イバ心線を挟持することを特徴とするマスタ治具にあ
る。
【0013】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様のマスタ治具を具備することを特徴とする端面研
磨装置にある。
【0014】本発明の第5の態様は、先端に光ファイバ
より高硬度の部材で形成され前記研磨部材に摺接される
当接面となる当接部と、軸方向に貫通して前記当接部の
先端に開口し且つ光ファイバを挿入保持する光ファイバ
挿入孔とを具備することを特徴とするマスタ治具にあ
る。すなわち、少なくとも先端部が光ファイバより硬度
の高い材料を用いることにより、先端の形状を維持する
ことができる。
【0015】本発明の第6の態様は、第5の態様にさら
に先端がセラミックであるマスタ治具にある。ここで
は、本体をステンレスなど加工の容易な材料を使用し、
内径など複雑な部分を容易に加工できるようにし、耐磨
耗性の要求される先端部のみ、硬度の高い材料を使用
し、さらに、これらを蝋付けすることにより、容易に一
体化さ先端部の交換をすることができる。
【0016】本発明の第7の態様は、第5の態様にさら
に、先端にセラミックの皮膜を有するマスタ治具にあ
る。このようにコーティング材料を使用することによ
り、先端部の母材は、ステンレスなどで容易に複雑形状
を形成することができる。
【0017】本発明の第8の態様は、先端に光ファイバ
より高硬度の部材で形成され前記研磨部材に摺接される
当接面となる当接部と、軸方向に貫通して前記当接部の
先端に開口し且つ光ファイバを挿入保持する光ファイバ
挿入孔を有するマスタ治具の後端部から光ファイバを挿
入し保持し、前記光ファイバの先端を研磨する光ファイ
バの研磨方法にある。
【0018】本発明の第9の態様は、第8の態様に、光
ファイバの先端をくさび形状に仕上げる光ファイバの研
磨方法にある。
【0019】本発明の第10の態様は、第8態様に、光
ファイバを前記マスタ治具の後端部の絞り部により保持
する光ファイバの研磨方法にある。
【0020】本発明の第11の態様は、第8の態様に、
光ファイバの先端に前記当接面を延長した面を形成する
光ファイバの研磨方法にある。
【0021】かかる本発明では、少なくとも先端部に光
ファイバの研磨部材よりも高硬度の部材で形成された四
角錐形状を有する当接部の四角錐を形成する当接面に光
ファイバの研磨部材を摺接させることによって、当接部
を研磨することなく光ファイバのみを当接面と面一とな
るように研磨することができる。これにより、研磨位置
位置決めを簡略化して研磨位置精度を向上することがで
きる。また、複数の光ファイバの先端を容易に同様の研
磨仕上げとすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施形態に係るマスタ
治具の斜視図及び一部を切り欠いた分解斜視図である。
【0024】図示するように、本実施形態のマスタ治具
10は、四角柱状の治具本体20と、治具本体20の後
端部に設けられて光ファイバ心線を挿入保持する保持部
材30と、保持部材30の外周に設けられた締結部材4
0とを具備する。
【0025】治具本体20は、四角柱形状を有し、且つ
長手方向の亘って略中心に光ファイバを挿入保持する光
ファイバ挿入孔21が設けられている。
【0026】また、治具本体20の先端部には、光ファ
イバ挿入孔21が先端で開口する四角錐形状を有し、こ
の四角錐を形成する面が光ファイバを研磨する研磨部材
に摺接される当接面22となる当接部23が設けられて
いる。すなわち、当接部23には、当接面22が4つ設
けられている。
【0027】この治具本体20の研磨部材に摺接される
当接部23は、光ファイバを研磨する研磨部材、例え
ば、研磨砥石、弾性砥石又は研磨シート及び研磨液に摺
接させた際に、研磨部材に研磨されないように研磨部材
よりも高硬度の材料で形成されている。このため、当接
部23の当接面22の光ファイバ挿入孔21の軸方向に
対する傾斜角度は、光ファイバの先端の仕上げたい角度
によって適宜決定すればよい。
【0028】ここで、光ファイバは、例えば、ガラス又
はプラスチック等からなり、研磨砥石、弾性砥石又は研
磨シート及び研磨液等からなる研磨部材は、例えば、酸
化セリウム、シリカ、ジルコニア等からなる。このた
め、少なくとも当接部23は、例えば、ジルコニア又は
アルミナ等の材料で形成している。本実施形態では、治
具本体20の全てをアルミナで形成した。
【0029】また、治具本体20の基端部側には、光フ
ァイバの外周に被覆を施した光ファイバ心線を挿入保持
する保持部材30が設けられている。
【0030】保持部材30は、軸方向に亘って光ファイ
バ心線を挿通可能な光ファイバ心線挿入孔31を有する
円筒形状を有し、基端部側の外周には締結部材40が螺
合している。
【0031】この保持部材30の先端部が、治具本体2
0の基端部側に設けられて光ファイバ挿入孔21の内径
よりも大きな内径を有する嵌合孔24に嵌合すること
で、光ファイバ挿入孔21と光ファイバ心線挿入孔31
とを連通した状態で固定されている。
【0032】また、保持部材30の基端部側は、外径が
端部に向かって漸小するテーパ状の絞り部32となって
おり、この絞り部32には、軸方向に向かって複数の切
り欠き部33が設けられている。
【0033】このような保持部材30は、切り欠き部3
3の設けられた絞り部32が光ファイバ心線挿入孔31
側に弾性変形することにより光ファイバ心線を挟持する
ようになっている。この保持部材30は、絞り部32が
弾性変形して光ファイバ心線を挟持できる部材であれ
ば、特に限定されず、例えば、ポリアセタール(PO
M)、ナイロン(PA)、ポリエステル系樹脂(PB
T,PET)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリカ
ーボネート(PC)、ポリフェニレンサルファイド(P
PS)、液晶ポリマー(PES)、変性PPO、塩化ビ
ニル等の樹脂を挙げることができる。
【0034】また、保持部材30の基端部側の外周に
は、締結部材40が螺合するため、締結部材40と螺合
する雄ねじ34が切られている。
【0035】ここで、締結部材40は、保持部材30の
外周と略同等の内径を有し、内面に保持部材30の雄ね
じ34と螺合する雌ねじ41の切られた挿通孔42を有
する円筒形状からなり、挿通孔42の一端には、挿通孔
42の内径よりも小さな内径を有する押しつけ部43が
設けられている。
【0036】この締結部材40を保持部材30の外周に
螺合させることによって、押しつけ部43は保持部材3
0の絞り部32の外面に摺接して、絞り部32を光ファ
イバ心線挿入孔31側に弾性変形させて光ファイバ心線
を保持するようになっている。
【0037】このようなマスタ治具10では、治具本体
20の当接部23の斜面を研磨部材に摺接させることに
よって、当接部23を研磨することなく、光ファイバの
みを当接面22と同じ角度で研磨することができる。
【0038】このため、光ファイバ研磨時に光ファイバ
が割れるのを防止して歩留まりを向上することができ
る。
【0039】また、高精度な研磨装置を用いなくても、
マスタ治具10により研磨時間を短縮して研磨精度を向
上することができる。
【0040】さらに、マスタ治具10を用いて研磨する
ことによって複数の光ファイバの端面を同様の形状に容
易に且つ確実に研磨仕上げすることができる。
【0041】ここで、このようなマスタ治具10を用い
た光ファイバの研磨工程について詳細に説明する。な
お、図2は、研磨工程を示すマスタ治具の要部断面図で
ある。
【0042】まず、図2(a)に示すように、マスタ治
具10の光ファイバ挿入孔21に光ファイバ1を先端か
ら所定量突出するように挿入固定する。
【0043】この光ファイバ1の固定は、マスタ治具1
0の保持部材30及び締結部材40によって光ファイバ
心線を固定することで固定している。
【0044】次に、図2(b)に示すように、マスタ治
具10の当接部23の一方の当接面22aに研磨部材5
0を摺接することによって光ファイバ1の端部を研磨す
る。
【0045】本実施形態では、治具本体20は、研磨部
材50よりも高硬度の材料で形成されているため、研磨
部材50は当接部23を研磨することなく、光ファイバ
1のみを研磨することができる。
【0046】また、この研磨工程では、研磨部材50を
当接部23の一方の当接面22aに摺接して光ファイバ
1の研磨を行うため、光ファイバ1の先端には当接面2
2aと面一となる研磨面が容易に形成される。
【0047】次に、図2(c)に示すように、マスタ治
具10の当接部23の他方の当接面22bに研磨部材5
0を摺接することによって光ファイバ1を研磨する。
【0048】この研磨でも、図2(b)で説明した研磨
工程と同様に、当接部23の当接面22bを研磨するこ
となく光ファイバ1の先端を研磨することができるた
め、光ファイバ1の先端に当接面22bと面一となる研
磨面が形成される。
【0049】このように光ファイバ1の先端を研磨する
ことによって、図2(d)に示すように光ファイバ1の
先端をコアの偏心を0.5μm以下に押さえたくさび形
状に容易に形成することができる。
【0050】このように、光ファイバ1の先端をマスタ
治具10を用いて研磨することによって、高精度の研磨
装置を用いる必要なく、低コストで高精度に研磨するこ
とができる。
【0051】また、マスタ治具10を用いることによ
り、研磨中に端面を度々検査する必要がなくなるため、
研磨時間を短縮することができる。
【0052】さらに、マスタ治具10を用いることによ
り、複数の光ファイバの先端を容易に同一形状に研磨す
ることができる。
【0053】また、このようなマスタ治具10は、例え
ば、研磨盤が回転揺動自在に設けられた端面研磨装置に
研磨盤に所定の圧力で押圧するように設けられて使用す
ることができる。
【0054】ここで、このような端面研磨装置の一例を
図3に示す。なお、図3は、端面研磨装置の駆動系を示
す概略断面図である。
【0055】図3に示すように、自転用モータ61の回
転軸には第1自転伝達盤62の中心部が固結され、この
第1自転伝達盤62には回転中心を支点とする同心円上
に複数の第1連結ピン63が固定されている。そして、
この各第1連結ピン63は対応する各回転伝達盤64の
偏心部に回転自在に連結され、この各回転伝達盤64に
は偏心部に第2連結ピン65が固定されている。各第2
連結ピン65は第2自転伝達盤66に回転自在に連結さ
れている。
【0056】一方、公転用モータ67の回転軸には駆動
歯車68の中心部が固結され、この駆動歯車68には従
動歯車69がかみ合っている。この従動歯車69は公転
伝達軸70の下部外周に固結され、この公転伝達軸70
の上部外周には装置本体71の軸受筒部72が嵌合して
いる。そして、この公転伝達軸70には回転中心より所
定量偏心した位置に自転用回転軸73が回転自在に嵌入
し、この自転用回転軸73の下端部は第2自転伝達盤6
6の中心部に固結されている。
【0057】また、自転用回転軸73の上端部は、結合
部材74を介して研磨盤75に結合されており、さらに
研磨盤75の上面部には研磨シート等の研磨部材75a
が取り付けられている。
【0058】一方、装置本体71には、支持機構80に
よって光ファイバ1が固定されたマスタ治具10が支持
されている。
【0059】支持機構80は、装置本体71に研磨盤7
5と略平行に設けられた支持部81が下方に向かって所
定の押圧力で付勢されるように保持されている。
【0060】詳しくは、支持部81の両端が、装置本体
71に設けられたスライドピン76に挿通され、スライ
ドピン76の外周に設けられた付勢ばね78によって支
持部81は、研磨盤75とは反対側に付勢されている。
【0061】また、支持部81の上部には、装置本体7
1のスライドピン76の先端側に固定されたベースブロ
ック79が設けられている。このベースブロック79に
は、支持部81を研磨盤75側に移動させる調整手段9
0が設けられている。この調整手段90は、例えば、例
えば、回転量により先端が軸方向に移動するマイクロメ
ータヘッド等からなり、調整手段90によって支持部8
1は付勢ばね78に抗して下方に移動してマスタ治具1
0の当接部23を研磨盤75に摺接させて光ファイバ1
を研磨することができる。
【0062】ここで、端面研磨装置の動作について説明
する。
【0063】図3に示すように、まず、公転運動につい
ては、公転用モータ67を駆動することによって歯車6
8,69を介して公転伝達軸70を回転させ、研磨盤7
5は、所定偏心量だけ公転運動する。この場合、公転伝
達軸70の中に自転用回転軸73があるが、第1自転伝
達盤62との間に複数の回転伝達盤64を配しているの
で、回転伝達盤64は公転伝達軸70の回転と同じ位相
で第1連結ピン63回りでそれぞれ回転する。従って、
第1自転伝達盤62が止まっていても、または回転して
いても公転伝達軸70の回転が規制されることはない。
【0064】一方、自転運動については、自転用モータ
61を駆動することによって第1自転伝達盤62を回転
させるが、第1連結ピン63は第1自転伝達盤62の同
心円上にあるので、前述と同じ軌跡を通り、自転用回転
軸73は所定量偏心しているが、回転伝達盤64を介し
て連結しているので、第1自転伝達盤62と同じ回転数
の回転が自転用回転軸73に伝達される。
【0065】このようにして公転伝達軸70及び自転用
回転軸73の回転運動によって研磨盤75が回転しなが
ら公転する。
【0066】一方、この研磨盤75に対して本実施形態
の多心光ファイバ1を固定したマスタ治具10は、支持
部81によって研磨盤75方向に移動されて、光ファイ
バ1の端面を研磨盤75に押しつける。これにより光フ
ァイバ1の先端を高精度に研磨することができる。
【0067】図4は、本発明の他の実施形態を示す斜視
図である。治具本体20はステンレスからなり、研磨部
材に摺接される当接部23、すなわち先端部はアルミナ
のチップを埋め込んだものである。このように先端部と
治具本体を別々に形成し、接合することにより、各部の
加工が容易となり、セラミック部材の使用量が減少する
ので、全体として安価な治具を得ることができる。さら
に、先端部のセラミックが損傷した場合、先端部のみ蝋
付けして交換することができる。この他、先端部には、
ジルコニアセラミック、ダイヤモンド、SiC、ホワイ
トランダムなどを使用することできる。さらに、セラミ
ック例えばTiC,TiN,TiCN、CrC、Cr
N、CrCN、SiC、SiN、SiCN、ダイヤモン
ド、アルミナなどの皮膜をステンレスや、WCなど超硬
材料の治具本体の先端部または、先端部にコーティング
したマスタ治具を使用することもできる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマスタ治
具及び端面研磨装置によれば、光ファイバを保持すると
共に先端に研磨部材よりも高硬度の部材で形成されて四
角錐形状を有し且つ研磨部材に摺接される当接面を有す
るマスタ治具としたため、高精度の研磨装置を用いる必
要なく、低コストで高精度に研磨することができる。ま
た、マスタ治具を用いることにより、研磨中に端面を度
々検査する必要がなくなるため、研磨時間を短縮するこ
とができる。さらに、マスタ治具を用いることにより、
複数の光ファイバの先端を容易に同一形状に研磨するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマスタ治具の斜視図
及び一部を切り欠いた分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るマスタ治具による研
磨工程を示す要部断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る端面研磨装置の概略
断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るマスタ治具の斜視
図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ 10 マスタ治具 20 治具本体 21 光ファイバ挿入孔 22 当接面 23 当接部 30 保持部材 31 光ファイバ心線挿入孔 32 絞り部 33 切り欠き部 34 雄ねじ 40 締結部材 41 雌ねじ 42 挿通孔 43 押しつけ部 50 研磨部材 61 自転用モータ 62 第1自転伝達盤 64 回転伝達盤 66 第2自転伝達盤 67 公転用モータ 68 駆動歯車 69 従動歯車 70 公転伝達軸 71 装置本体 73 自転用回転軸 75 研磨盤 75a 研磨部材 76 スライドピン 78 付勢ばね 79 ベースブロック 80 支持機構 81 支持部 90 調整手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも先端部が光ファイバを研磨す
    る研磨部材よりも高硬度の部材で形成された四角錐形状
    を有し且つ当該四角錐を形成する面が前記研磨部材に摺
    接される当接面となる当接部と、軸方向に貫通して前記
    当接部の先端に開口し且つ光ファイバを挿入保持する光
    ファイバ挿入孔とを具備することを特徴とするマスタ治
    具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマスタ治具において、前
    記光ファイバ挿入孔の基端部側には、光ファイバ心線を
    保持する保持部材が設けられていることを特徴とするマ
    スタ治具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のマスタ治具において、前
    記保持部材が光ファイバ心線を挿入保持する光ファイバ
    心線挿入孔と、該光ファイバ心線挿入孔の内径を絞る絞
    り部とからなり、前記絞り部によって前記光ファイバ心
    線を挟持することを特徴とするマスタ治具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか記載のマスタ治具
    を具備することを特徴とする端面研磨装置。
  5. 【請求項5】 先端に光ファイバより高硬度の部材で形
    成され前記研磨部材に摺接される当接面となる当接部
    と、軸方向に貫通して前記当接部の先端に開口し且つ光
    ファイバを挿入保持する光ファイバ挿入孔とを具備する
    ことを特徴とするマスタ治具。
  6. 【請求項6】 前記先端がセラミックである請求項5記
    載のマスタ治具。
  7. 【請求項7】 前記先端にセラミックの皮膜を有する請
    求項5記載のマスタ治具。
  8. 【請求項8】 先端に光ファイバより高硬度の部材で形
    成され前記研磨部材に摺接される当接面となる当接部
    と、軸方向に貫通して前記当接部の先端に開口し且つ光
    ファイバを挿入保持する光ファイバ挿入孔を有するマス
    タ治具の後端部から光ファイバを挿入し保持し、前記光
    ファイバの先端を研磨する光ファイバの研磨方法。
  9. 【請求項9】 前記光ファイバの先端がくさび形状であ
    る請求項8記載の光ファイバの研磨方法。
  10. 【請求項10】 前記光ファイバを前記マスタ治具の後
    端部の絞り部により保持する請求項8記載の光ファイバ
    の研磨方法。
  11. 【請求項11】 前記光ファイバの先端に前記当接面を
    延長した面を形成する請求項8記載の光ファイバの研磨
    方法。
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