JP2003019272A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003019272A
JP2003019272A JP2001208883A JP2001208883A JP2003019272A JP 2003019272 A JP2003019272 A JP 2003019272A JP 2001208883 A JP2001208883 A JP 2001208883A JP 2001208883 A JP2001208883 A JP 2001208883A JP 2003019272 A JP2003019272 A JP 2003019272A
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game
passage
ball
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JP2001208883A
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Takashi Nasu
隆 那須
Yoshio Yamazaki
好男 山崎
Hideyuki Shiratori
英之 白鳥
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体が遊技媒体振り分け部材により振り
分けられる際の遊技者の興趣感が高まる。 【解決手段】 このパチンコ機のクルーン29は左穴2
9aと右穴29bを備えており、遊技球Bを左穴29a
から左側通路79aへ導くか又は右穴29bから右側通
路79bへ導く。このクルーン29はゴム脚29cによ
って支持されているため、遊技者の加えた振動によって
ゴム脚29cが弾性変形することにより揺れ動く。その
結果、遊技球Bは、元々クルーン29により振り分けら
れるはずだった通路とは別の通路へ振り分けられること
がある。このとき、元々振り分けられるはずだった通路
を遊技球Bが通過するよりも別の通路を通過した方が遊
技者にとって有利な場合には、遊技者はパチンコ機に振
動を加えて何とか遊技球Bを別の通路へ導こうとする。
したがって、遊技者の興趣感が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技媒体を複数の
通路のうちのいずれかの通路へ振り分ける遊技媒体振り
分け部材を備えた遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数種類の
図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための図
柄表示装置を備えたパチンコ機が知られている。 【0003】この種のパチンコ機の一例として図9に示
すものが知られている。このパチンコ機では、遊技球の
図柄作動口112への入賞に基づき図柄表示装置113
において図柄の変動表示が行われる。この変動後の停止
図柄が当り図柄となることを条件に特定入賞口114が
所定時間(例えば6秒)開放される。この特定入賞口1
14の開放中に、停留部122に遊技球が停留すると、
特定入賞口114が閉鎖したときにその遊技球は内部通
路を通ってクルーン129へ導かれるが、このとき、内
部通路を遊技球が通過したことが検出されて大当り権利
が発生する。そして、大当り権利の発生中に遊技盤の右
側に設けられた始動口ブロック115に遊技球が入賞し
て回転体137の球受け部137aに受けられ、その後
回転体137の回転によりその球受け部137a内の遊
技球が図示しない所定の入賞口へ導かれると、通常は開
放していない大入賞口116が所定時間又は所定数入賞
するまで開放され、その後閉鎖される。この開閉動作は
所定回数(例えば16回)繰り返し実行され得るもので
ある。 【0004】一方、クルーン129へ導かれた遊技球
は、クルーン129に穿設された左穴129a又は右穴
129bのいずれかに落ち、左穴129aに落ちたとき
には左側通路を経てルーレット回転体134の左側へ導
かれ、右穴129bに落ちたときには右側通路を経てル
ーレット回転体134の右側へ導かれる。このルーレッ
ト回転体134は絶えず回転しており、円周に沿って複
数のU字状の溝を備えている。これらのうち一つは深さ
の深いU字状深溝であり、残りはすべて深さの浅いU字
状浅溝である。そして、U字状浅溝に保持された遊技球
は、ルーレット回転体134の回転に伴い非確変通路へ
導かれ、U字状深溝に保持された遊技球は、ルーレット
回転体134の回転に伴い確変通路へ導かれる。そし
て、確変通路を遊技球が通過したことが検出されたとき
のみ、以後の大当り確率が高くなる確率変動モードへ移
行する。つまり、クルーン129から落下した遊技球が
ルーレット回転体134のU字状深溝に入ったときには
確率変動モードへ移行する。 【0005】このようなパチンコ機で遊技している遊技
者は、クルーン129上に遊技球が載っているとき、そ
の遊技球がクルーン120から落下したあとルーレット
回転体134のU字状深溝に入るように期待している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クルー
ン129が遊技球を振り分ける動作は外的要因の影響を
受けないように作られているため、遊技者にとって、遊
技球がクルーン129によって振り分けられる際に興趣
性が欠けることがあった。 【0007】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、遊技媒体が遊技媒体振り分け部材により振り分け
られる際の遊技者の興趣感が高まる遊技機を提供するこ
とを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその
作用等についても説明する。 【0009】手段1.遊技媒体を複数の通路のうちのい
ずれかの通路へ振り分ける遊技媒体振り分け部材を備え
た遊技機において、前記遊技媒体振り分け部材は、振動
によって遊技媒体をいずれかの通路へ振り分ける動作が
影響を受けるように形成されていることを特徴とする遊
技機。 【0010】この遊技機では、遊技媒体振り分け部材が
遊技媒体を複数の通路のうちのいずれかの通路へ振り分
けようとする際に何らかの要因で振動が加えられると、
その振動によって遊技媒体振り分け部材の振り分け動作
が影響を受ける。その結果、遊技媒体は、元々遊技媒体
振り分け部材により振り分けられるはずだった通路とは
別の通路へ振り分けられることがある。したがって、こ
の遊技機によれば、遊技媒体が遊技媒体振り分け部材に
より振り分けられる際の遊技者の興趣感が高まる。な
お、「通路」とは、遊技媒体が通過可能な部分の総称で
あり、単なる開口(穴など)も含む意である。 【0011】手段2.手段1の遊技機において、前記遊
技媒体振り分け部材は、遊技者に起因して生じた振動に
よって、遊技媒体をいずれかの通路へ振り分ける動作が
影響を受けるように形成されている遊技機。こうすれ
ば、元々振り分けられるはずだった通路を遊技媒体が通
過するよりも別の通路を遊技媒体が通過した方が遊技者
にとって有利な場合には、遊技者は遊技機に振動を加え
て何とか遊技媒体を別の通路へ導こうとすることがで
き、遊技者の興趣感が高まる。 【0012】手段3.手段1の遊技機において、前記遊
技媒体振り分け部材は、遊技媒体が該遊技媒体振り分け
部材に衝突するか又は該遊技媒体振り分け部材の周辺部
材に衝突することに起因して生じた振動によって、遊技
媒体をいずれかの通路へ振り分ける動作が影響を受ける
ように形成されている遊技機。こうすれば、遊技媒体が
遊技媒体振り分け部材により振り分けられる際の不確定
性が高まり、遊技者の興趣感が高まる。 【0013】手段4.手段1〜3のいずれかの遊技機に
おいて、前記遊技媒体振り分け部材は、振動によって揺
動可能な状態で支持されている遊技機。こうすれば、振
動により遊技媒体振り分け部材が揺動するため、遊技媒
体は元々遊技媒体振り分け部材により振り分けられるは
ずだった通路とは別の通路へ振り分けられることがあ
る。 【0014】手段5.手段4の遊技機において、前記遊
技媒体振り分け部材は、弾性支持部材により揺動可能に
支持されている遊技機。こうすれば、振動により弾性支
持部材が弾性変形を起こして遊技媒体振り分け部材を揺
れ動かするため、遊技媒体は元々遊技媒体振り分け部材
により振り分けられるはずだった通路とは別の通路へ振
り分けられることがある。なお、「弾性支持部材」と
は、弾性変形可能な支持部材であればよく、例えばゴ
ム、バネ、クッションで作られた支持部材やダンパー付
支持部材などが挙げられる。 【0015】手段6.手段4の遊技機において、前記遊
技媒体振り分け部材は、吊り部材により揺動可能に支持
されている遊技機。こうすれば、振動により吊り部材が
揺れて遊技媒体振り分け部材を揺れ動かすため、遊技媒
体は元々遊技媒体振り分け部材により振り分けられるは
ずだった通路とは別の通路へ振り分けられることがあ
る。 【0016】手段7.手段4の遊技機において、前記遊
技媒体振り分け部材は、支持部材にアソビをもって支持
されることにより揺動可能である遊技機。こうすれば、
振動により遊技媒体振り分け部材はアソビの部分で揺れ
動くため、遊技媒体は元々遊技媒体振り分け部材により
振り分けられるはずだった通路とは別の通路へ振り分け
られることがある。 【0017】手段8.手段1〜3のいずれかの遊技機に
おいて、前記遊技媒体振り分け部材は、可撓性を有して
いる遊技機。こうすれば、振動により遊技媒体振り分け
部材自身が撓むため、遊技媒体は元々遊技媒体振り分け
部材により振り分けられるはずだった通路とは別の通路
へ振り分けられることがある。 【0018】手段9.手段1〜8のいずれかの遊技機に
おいて、前記遊技媒体振り分け部材は、遊技媒体が通過
可能な穴が複数穿設されたクルーンであり、各穴は各通
路へ連通している遊技機。こうすれば、遊技媒体がクル
ーンのいずれかの穴に入ろうとしたときに振動によって
異なる穴に入ることがある。 【0019】手段10.手段1〜9のいずれかの遊技機
において、遊技盤の前面は通常のガラスよりも高耐久性
の透明板で覆われている遊技機。こうすれば、遊技者が
遊技媒体振り分け部材に振動を与えようとして遊技盤の
前面を覆う透明板を叩いたときに透明板が割れたりする
おそれが少なくなる。このため、遊技媒体が振り分けら
れる際に透明板を叩くという行為を容認しても支障がな
い。なお、「通常のガラスよりも高耐久性の透明板」と
は、例えばポリカーボネート製やポリアクリル製の透明
板などが挙げられる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下に、本発明における遊技機を
パチンコ機に具体化した実施形態を、図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本実施形態のパチンコ機を示す斜
視図、図2はこのパチンコ機の遊技盤を示す正面図、図
3は振り分け装置等を拡大して示す正面図部分拡大図、
図4は図3のK−K断面図、図5は図3のJ−J断面
図、図6はクルーン等を示す模式断面図である。 【0021】本実施形態のパチンコ機は、遊技盤3(図
2参照)、扉枠4、上皿5、下皿6、発射ハンドル7等
を装着した前枠2がその左辺を回動軸として外枠1に回
動可能に取り付けられたものであり、前枠2は外枠1に
収納された状態でその右辺側に取り付けられた係止機構
(図示略)により外枠1に係止されている。また、扉枠
4は、その枠内にポリカーボネート製の透明板4aがは
め込まれ、扉枠4の左辺を回動軸として前枠2に回動可
能に取り付けられ、透明板4aが前枠2の前面を覆った
状態つまり透明板4aが遊技盤3の盤面を覆った状態で
その右辺側に取り付けられた係止機構(図示略)により
前枠2に係止されている。上皿5の側方であって前枠2
の内部には、スピーカ8が埋設されている。このスピー
カ8は、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、
遊技者に遊技状態を音声にて報知する。 【0022】次に、遊技盤3の遊技面上の構成について
説明する。図2に示すように、遊技盤3には、図柄作動
口12、図柄表示装置13、特定入賞口14、始動口ブ
ロック15及び大入賞口16が設けられている。 【0023】図柄作動口12は、遊技盤3の中央下部に
設けられている。この図柄作動口12にはその内部に図
柄作動口用スイッチ41が設けられ、この図柄作動口用
スイッチ41は遊技球Bの図柄作動口12への入賞を検
出して検出信号を制御装置50へ出力する。なお、制御
装置50は、遊技盤3の裏面に取り付けられている。 【0024】図柄表示装置13は、遊技盤3の中央上部
に設けられており、LED(発光ダイオード)よりなる
7セグ表示部17を備えている。7セグ表示部17は、
左図柄列18、中図柄列19、右図柄列20の3つの図
柄列を備えている。図柄表示装置13は、各図柄列18
〜20において、「0」から「9」までの数字を可変表
示してセグメント表示させる。なお、図柄表示装置13
は7セグ表示部17の代わりにCRTやLCDを用いて
もよい。 【0025】特定入賞口14は、図柄表示装置13の下
方に設けられている。この特定入賞口14は、普通電動
役物と呼ばれているものであるが、シャッタ21を備え
た可変入賞装置でもある。このシャッタ21の裏側中央
には、1つの遊技球Bを停留可能な停留部22が形成さ
れ、その停留部22の両側には、外れ部23が形成され
ている。このシャッタ21は、特定入賞口用ソレノイド
24によって作動される。すなわち、この特定入賞口用
ソレノイド24が励磁状態となることによりシャッタ2
1が開かれ、特定入賞口14の停留部22に1つの遊技
球Bを停留させることができると共に、特定入賞口14
の外れ部23に遊技球Bを入賞させることができる。ま
た、通常時には、特定入賞口用ソレノイド24は非励磁
状態となっており、この状態においては特定入賞口14
がシャッタ21で閉じられ、遊技球Bは特定入賞口14
へ入賞できない。 【0026】特定入賞口14の停留部22に停留した遊
技球Bは、図4に示すように、シャッタ21の閉鎖と共
に奧へと導かれる。奧の案内路26の入口には、ストッ
パ用ソレノイド28によりこの入口を開閉するストッパ
27が設けられている。このストッパ27は、シャッタ
21の開放時には特定入賞口14の外れ部23に入賞し
た遊技球Bが誤って案内路26へ入らないようにすべく
案内路26の入口を閉鎖し(ストッパ用ソレノイド28
はオフつまり非励磁状態)、シャッタ21の閉鎖時には
停留部22に停留した遊技球Bを案内路26へ導入すべ
く案内路26の入口を開放する(ストッパ用ソレノイド
28はオンつまり励磁状態)。案内路26の途中には特
定入賞口用スイッチ42が設けられ、この特定入賞口用
スイッチ42は遊技球Bが案内路26を通過したことを
検出して検出信号を制御装置50へ出力する。一方、特
定入賞口14の外れ部23に入賞した遊技球Bは、図5
に示すように、案内路26とは別の場所へと導かれるた
め、特定入賞口用スイッチ42からは検出信号が出力さ
れない。 【0027】振り分け装置25は、特定入賞口14の下
方に設けられている。この振り分け装置25は、図3に
示すように、停留部22に停留していた遊技球Bを受け
るクルーン29と、そのクルーン29に穿設された左穴
29a又は右穴29bのいずれかを通って落下してきた
遊技球Bを受けて左側通路79a又は右側通路79bへ
と導く屋根状の天導部30と、左側通路79aからの遊
技球B又は右側通路79bからの遊技球Bを受け取るル
ーレット装置31とを備えている。 【0028】クルーン29は、本発明の遊技媒体振り分
け部材であり、周縁に沿って立壁が設けられた円形皿で
あって中心の左右両側には左穴29aと右穴29bが穿
設されている。このクルーン29の受け面は凹状に形成
されているため、案内路26を通過してきた遊技球Bは
このクルーン29の周縁に沿って回転しながら徐々にそ
の運動エネルギが減少するのに伴い円軌道の半径を小さ
くしていき、遂には左穴29aか右穴29bのいずれか
から落下していく。 【0029】このクルーン29は、遊技盤3に固設され
ている固設部材25aに、4つの円柱状のゴム脚29c
を介して支持されている。このゴム脚29cは、クルー
ン29の裏面のうち左前方、左後方、右前方及び右後方
の合計4箇所に設けられている。このため、遊技者がパ
チンコ機に振動を加えたとき、円柱状のゴム脚29cが
弾性変形するのでクルーン29が揺れる。 【0030】天導部30は、落下してきた遊技球Bを受
ける屋根面が緩やかな凸状に形成されているため、左穴
29aを通ってきた遊技球Bはその屋根面に沿って左側
へと下っていき、左側通路79aへと導かれる。一方、
右穴29bを通ってきた遊技球Bはその屋根面に沿って
右側へと下っていき、右側通路79bへと導かれる。 【0031】ルーレット装置31は、円周方向に沿って
複数の球収容部(1つのU字状深溝34a及び5つのU
字状浅溝34b)の設けられた回転体34と、その回転
体34のU字状浅溝34bに収容された遊技球Bが通過
可能な位置に設けられた通常孔35と、その回転体34
のU字状深溝34aに収容された遊技球Bが通過可能な
位置に設けられた確変孔36とを備えている。回転体3
4は、シャフト33と一体化されており、駆動モータ3
2によってシャフト33を介して一定速度で時計回りに
回転している(図3中の白抜き矢印参照)。通常孔35
の奥には通常スイッチ44が設けられており、この通常
スイッチ44は遊技球Bを検出すると検出信号を制御装
置50へ出力する。確変孔36の奥には確変スイッチ4
5が設けられており、この確変スイッチ45は遊技球B
を検出すると検出信号を制御装置50へ出力する。 【0032】遊技球BがU字状浅溝34bに収容された
場合には、回転体34が回転してそのU字状浅溝34b
が通常孔35と一致すると、遊技球Bはこの通常孔35
から奧へと導出され、通常スイッチ44がこれを検出し
て検出信号を制御装置50へ出力する。一方、遊技球B
がU字状深溝34aに収容された場合には、回転体34
が回転してそのU字状深溝34aが通常孔35と一致し
ても、遊技球Bは通常孔35よりも回転体34の回転中
心側にずれた位置に収容されているため、この通常孔3
5には入り込まず、その後回転体34が更に回転してそ
のU字状深溝34aが確変孔36と一致すると、遊技球
BはU字状深溝34aから転がり出てこの確変孔36か
ら奧へと導出され、確変スイッチ45がこれを検出して
検出信号を制御装置50へ出力する。 【0033】始動口ブロック15は、遊技盤3の右側の
遊技領域に設けられ、球受け部37aを備えた回転体3
7を内包すると共に上方に入口部15aを有している。
回転体37は、図示しない駆動モータにより常に一定速
度で回転している。この回転体37が回転して球受け部
37aが上向きになったとき、その上向きの球受け部3
7aは入口部15aを介して開口した状態になる。この
ように球受け部37aが上向きになったときに始動口ブ
ロック15の入口部15aに遊技球Bが入り込むと、そ
のまま球受け部37aに入り込み、その後遊技球Bは回
転体37の回転に伴って回転し、所定位置に設けられた
図示しない入賞口に至ったときその入賞口へ導かれる。
この入賞口には始動口用スイッチ43が設けられ、この
始動口用スイッチ43は遊技球Bを検出すると検出信号
を制御装置50へ出力する。一方、球受け部37aが上
向きになっていないときに始動口ブロック15の入口部
15aに遊技球Bが入り込むと、遊技球Bはその位置で
待機し、その後回転体37が回転して球受け部37aが
上向きになったときに球受け部37aに入り込み、その
後は上述した通りの動作を経て図示しない入賞口へ入賞
する。 【0034】大入賞口16は、始動口ブロック15の下
方に設けられている。大入賞口16の左右両側には、こ
の大入賞口16を開閉可能な羽根38が設けられてい
る。両羽根38は、大入賞口用ソレノイド39により作
動されて大入賞口16を開放及び閉鎖する。この大入賞
口16にはカウントスイッチ46が設けられ、このカウ
ントスイッチ46は遊技球Bを検出すると検出信号を制
御装置50へ出力する。 【0035】次に、本実施形態のパチンコ機の動作につ
いて説明する。このパチンコ機では、図柄表示装置13
の停止図柄が当り図柄になることで特定入賞口14が所
定時間だけ開放され、その開放中に停留部22に遊技球
Bが停留すると、大当り権利が発生する。そして、大当
り権利の発生中に始動口ブロック15の回転体37の球
受け部37aに遊技球Bが入賞すると、大当り状態つま
り遊技者にとって有利な特別遊技状態になり、大入賞口
16の開閉動作が所定回数繰り返される。 【0036】ここで、まず大当り権利が発生するまでの
過程を詳説する。遊技球Bが図柄作動口12を通過する
と、図柄作動口用スイッチ41がこの遊技球Bを検出し
てその検出信号を制御装置50へ出力する。すると、制
御装置50は図柄表示装置13の図柄列18〜20の変
動を開始する。図柄変動は、左図柄列18、右図柄列2
0、中図柄列19の順に停止されるが、別の順序で停止
されてもよい。そして、停止図柄が当り図柄(例えば
「7」「7」「7」)のときには、制御装置50は、特
定入賞口用ソレノイド24を作動させてシャッタ21を
所定時間(例えば約6秒)だけ開くことで特定入賞口1
4を開放し、所定時間経過後、特定入賞口用ソレノイド
24を作動させてシャッタ21を閉じることで特定入賞
口14を閉鎖する。そして閉鎖と共に、ストッパ用ソレ
ノイド28を作動して案内路26の入口からストッパ2
7を外す。その後、案内路26を遊技球Bが通過したか
否かを特定入賞口用スイッチ42からの検出信号に基づ
き判定する。 【0037】特定入賞口14の開放中に停留部22に遊
技球Bが停留したときには、その遊技球Bはシャッタ2
1が閉じることにより奧へと導かれ、ストッパ27が案
内路26の入口の通過を許容しているため案内路26へ
と導かれ、特定入賞口用スイッチ42により検出され
る。このため、特定入賞口用スイッチ42からの検出信
号が出力されたときには特定入賞口14の開放中に停留
部22に遊技球Bが停留していたことになり、大当り権
利が発生する。一方、特定入賞口用スイッチ42からの
検出信号が出力されなかったときには特定入賞口14の
開放中に停留部22に遊技球Bが停留していなかったこ
とになり、大当り権利は発生しない。 【0038】次に、大当り権利が発生してから大当り状
態になるまでの過程について詳説する。大当り権利の発
生中に、遊技盤3の右側に設けられた始動口ブロック1
5に遊技球Bが入賞して回転体37の球受け部37aに
受けられ、その後回転体37の回転によりその球受け部
37a内の遊技球Bが図示しない所定の入賞口へ導かれ
ると、始動口用スイッチ43が遊技球Bを検出してその
検出信号を制御装置50へ出力する。すると、制御装置
50は、大入賞口用ソレノイド39を作動して羽根38
を開いて大入賞口16を開放する。そして、所定時間
(例えば約10秒)経過したとき又は大入賞口16に所
定数(例えば10個)入賞したときには、大入賞口用ソ
レノイド39を作動して羽根38を閉じて大入賞口16
を閉鎖する。この開閉動作は所定回数(例えば16回)
繰り返し実行され得るものであり、この開閉動作が行わ
れているときを大当り状態という。なお、大入賞口16
に所定数入賞したか否かはカウントスイッチ46の検出
信号に基づいて判定する。 【0039】ところで、この特定入賞口14の開放期間
中に停留部22に停留した遊技球Bは、その後案内路2
6を通過してクルーン29に受けられ、このクルーン2
9の周縁に沿って回転しながら徐々にその運動エネルギ
が減少するのに伴い円軌道の半径を小さくしつつ、遂に
は左穴29aか右穴29bのいずれかから天導部30へ
落下していく。そして、左穴29aから落下してきた遊
技球Bは、天導部30の屋根面に沿って左側通路79a
へと導かれてルーレット装置31の左側から回転体34
のU字状深溝34aに入り込んで確変孔36に導かれる
か、又はU字状浅溝34bに入り込んで通常孔35に導
かれる。一方、右穴29bを通ってきた遊技球Bは、天
導部30の屋根面に沿って右側通路79bへと導かれて
ルーレット装置31の右側から回転体34のU字状深溝
34aに入り込んで確変孔36へ導かれるか、又はU字
状浅溝34bに入り込んで通常孔35へ導かれる。 【0040】遊技球BがU字状浅溝34bに入り込んで
通常孔35に導かれると、通常スイッチ44がこれを検
出してその検出信号を制御装置50へ出力する。この結
果、制御装置50は今回の大当り終了後に大当り確率が
通常時のものである通常モードに設定する。なお、電源
オン時(初期時)には、このパチンコ機は通常モードに
設定されている。一方、遊技球BがU字状深溝34aに
入り込んで確変孔36に導かれると、確変スイッチ45
がこれを検出してその検出信号を制御装置50へ出力す
る。この結果、制御装置50は今回の大当り終了後に大
当り確率が通常時よりも高い確率変動モード(確変モー
ド)に設定する。確変モードは遊技者にとって非常に有
利なモードのため、遊技者は遊技球BがU字状浅溝34
bではなくU字状深溝34aに入り込むことを強く期待
する。 【0041】このように、遊技球Bはクルーン29によ
って左側通路79a又は右側通路79bに振り分けられ
てからルーレット装置31へ導かれるが、ルーレット装
置31の回転体34は常に一定速度で回転していること
から、U字状深溝34aがまもなく左側通路79aと一
致しそうなタイミングでは遊技球Bはクルーン29の左
穴29aから落ちて左側通路79aを通ってルーレット
装置31に至ることがU字状深溝34aに入り込みやす
く、一方、U字状深溝34aがまもなく右側通路79b
に一致しそうなタイミングでは遊技球Bはクルーン29
の右穴29bから落ちて右側通路79bを通ってルーレ
ット装置31に至ることがU字状深溝34aに入り込み
やすい。 【0042】このため、U字状深溝34aがまもなく左
側通路79aと一致しそうなタイミングなのに遊技球B
がクルーン29の右穴29bから落ちようとしている場
合には、遊技者は何とか左穴29aから落とそうとして
パチンコ機を叩くことがある。本実施形態では、遊技者
がパチンコ機を叩いたときの振動によりクルーン29の
ゴム脚29cが弾性変形するのでクルーン29が揺れ、
元々右穴29bから落ちようとしていたのに左穴29a
から落ちることがある。また、U字状深溝34aがまも
なく右側通路79bと一致しそうなタイミングなのに遊
技球Bがクルーン29の左穴29aから落ちようとして
いる場合にも、同様に遊技者がパチンコ機を叩き、その
振動によりクルーン29が揺れ、元々左穴29aから落
ちようとしていたのに右穴29bから落ちることがあ
る。 【0043】以上詳述した本実施形態によれば、遊技球
Bがクルーン29により左側通路79a又は右側通路7
9bのいずれかへ振り分けようとする直前に、遊技者が
パチンコ機に振動を加えると、その振動によってつまり
遊技者の行為によって、クルーン29の振り分け動作が
影響を受け、その結果遊技球Bを遊技者にとって有利な
通路へと導くことが可能となる。したがって、このパチ
ンコ機によれば、遊技球Bがクルーン29により振り分
けられる際の遊技者の興趣感が高まる。 【0044】また、本実施形態では、遊技盤3の前面は
通常のガラスよりも高耐久性のポリカーボネート製の透
明板4aで覆われているため、通常のガラスに比べて、
遊技者がこの透明板4aを叩いたときに割れたりするお
それが少なくなる。このため、透明板4aを叩くという
行為を容認しても支障がない。 【0045】なお、本発明は上記実施形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種
々の態様で実施しうることはいうまでもない。例えば、
上記実施形態では、クルーン29をゴム脚29cで支持
したが、特にゴム製の脚である必要はなく、パチンコ機
に加えられた振動により弾性変形可能な材質(バネ、ク
ッションなど)の脚であれば上記実施形態と同様の作用
効果が得られる。また、ゴム脚29cを4箇所に配置し
たが、これに限らず何箇所に配置してもよく、例えばク
ルーン29の裏面略中央の1箇所で支持してもよい。ゴ
ム脚29cの形状も円柱状である必要はなく、どのよう
な形状(例えば円錐状、円錐台状、壁状など)であって
もよい。 【0046】また、ゴム脚29cの代わりに、図7に示
すように、クルーン29を吊り紐29dにより揺動可能
に支持してもよい。ここでは、クルーン29は、遊技盤
3に固設されている固設部材25bに、吊り紐29dを
介して支持されている。この吊り紐29dは、一端が固
設部材25bに固定され、他端がクルーン29に固定さ
れている。吊り紐29dは、合計4本設けられ、それぞ
れクルーン29の左前方、左後方、右前方及び右後方の
合計4箇所と固設部材25bとを連結している。このた
め、遊技者がパチンコ機に振動を加えたとき、吊り紐2
9dは一端を軸として他端が上下動あるいは左右動する
ので、クルーン29は揺れ動く。このときも、上記実施
形態と同様の作用効果が得られる。 【0047】あるいは、図8に示すように、クルーン2
9をアソビを持って支持することにより揺動可能として
もよい。ここでは、クルーン29は、遊技盤3に固設さ
れている固設部材25aに、アソビ(間隙)を持って支
持されている。具体的には、クルーン29の裏面の左前
方、左後方、右前方及び右後方の合計4箇所にクルーン
29と一体に突起29eが設けられ、各突起29eは固
設部材25aに設けられた遊嵌穴にアソビを持って入れ
込まれている。この突起29eの下端には、遊嵌穴から
抜けるのを防止するための頭部が設けられている。この
ため、遊技者がパチンコ機に振動を加えたとき、各突起
29eは遊嵌穴内でアソビの間隔分だけ移動するので、
クルーン29は揺れ動く。このときも、上記実施形態と
同様の作用効果が得られる。 【0048】あるいは、クルーン29を可撓性を有する
材料(例えばゴム)で形成し、遊技者がパチンコ機に振
動を加えたとき、クルーン29自身が撓むようにしても
よい。このときも、上記実施形態と同様の作用効果が得
られる。なお、このときには特にゴム脚29cなどで支
持する必要はない。 【0049】更に、上記実施形態では、遊技者がクルー
ン29に振動を加える場合について例示したが、例えば
図5に示すように遊技球Bが外れ部23に入賞したあと
クルーン29の周辺部材(振り分け装置25の一部25
cや、この遊技球Bが導かれる案内路26とは別の場所
に設けられた図示しない部材)に衝突し、その衝突で生
じた振動により、クルーン29が揺れ動くようにしても
よい。あるいは、発射ハンドル7により遊技盤3に発射
された遊技球Bが振り分け装置25の外形をなす周辺部
材に衝突したときの振動により、クルーン29が揺れ動
くようにしてもよい。こうすれば、遊技球Bがクルーン
29により振り分けられる際の不確定性が高まり、遊技
者の興趣感が高まる。 【0050】更にまた、上記実施形態では、遊技媒体振
り分け部材として第三種パチンコ機におけるクルーン2
9を例示したが、第二種パチンコ機における穴の開けら
れたステージであってもよい。この場合も上記実施形態
とほぼ同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施形態であるパチンコ機を示す斜視図であ
る。 【図2】パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 【図3】振り分け装置等を拡大して示す正面図部分拡大
図である。 【図4】図3のJ−J断面図である。 【図5】図3のK−K断面図である。 【図6】クルーン等を示す模式断面図である。 【図7】変形例のクルーンの支持構造を示す説明図であ
る。 【図8】変形例のクルーンの支持構造を示す説明図であ
る。 【図9】従来のパチンコ機を示す正面図である。 【符号の説明】 1…外枠、2…前枠、3…遊技盤、4…扉枠、4a…透
明板、12…図柄作動口、13…図柄表示装置、14…
特定入賞口、15…始動口ブロック、15a…入口部、
16…大入賞口、17…7セグ表示部、21…シャッ
タ、22…停留部、23…外れ部、24…特定入賞口用
ソレノイド、25…振り分け装置、26…案内路、27
…ストッパ、28…ストッパ用ソレノイド、29…クル
ーン、29a…左穴、29b…右穴、29c…ゴム脚、
30…天導部、31…ルーレット装置、34…回転体、
34a…U字状深溝、34b…U字状浅溝、35…通常
孔、36…確変孔、37…回転体、37a…球受け部、
38…羽根、39…大入賞口用ソレノイド、41…図柄
作動口用スイッチ、42…特定入賞口用スイッチ、43
…始動口用スイッチ、44…通常スイッチ、45…確変
スイッチ、50…制御置、79a…左側通路、79b…
右側通路、B…遊技球。
フロントページの続き (72)発明者 白鳥 英之 愛知県名古屋市千種区春岡通7丁目49番地 株式会社ジェイ・ティ内 Fターム(参考) 2C088 AA48 EB45 EB74

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技媒体を複数の通路のうちのいずれか
    の通路へ振り分ける遊技媒体振り分け部材を備えた遊技
    機において、 前記遊技媒体振り分け部材は、振動によって遊技媒体を
    いずれかの通路へ振り分ける動作が影響を受けるように
    形成されていることを特徴とする遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034371A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP2017079944A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 株式会社三共 遊技機

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