JP5268337B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技盤の遊技領域に打ち出された遊技球を、例えば入賞とハズレとに振分る振分装置を複数個装備してなるパチンコ遊技機に関するものである。
従来のパチンコ遊技機の中には、いわゆるクルーンと称する遊技球落下振分役物がある。このクルーンとは、所定の役物領域内に設けられるすり鉢状の役物であり、遊技球が通過可能な落下孔が例えば3個設けられている。
例えば、下記特許文献1では、底部がすり鉢状の斜面に形成され、かつ、中心に3つの振分孔有する振分体をステージ役物に設け、このステージの振分体に進入した遊技球が振分体内で円周回転運動しながら徐々に中心に向かって移動し、中心の3つの振分孔に何れに落下するかに応じて始動口入賞容易状態と困難状態とにわかれるようにしたものである。
下記特許文献2では、役物領域内に、3個のクルーンを上下方向に連接し、遊技球の転動の多様性を遊技性に取り入れている。即ち、所定の条件を満たし、最も上位のクルーン1に遊技球が入球した場合、前記クルーン1上を遊技球が回転し、最終的にクルーン上の中心部に3個ある落下孔の最も手前の落下孔に遊技球が落下すれば、中位のクルーンに前記遊技球が誘導される。中位のクルーンに誘導された遊技球が前記中位のクルーンを回転し、最も手前の落下孔に遊技球が入球すれば、最も下位のクルーンに遊技球が誘導される。前記下位のクルーンに誘導された遊技球が前記下位のクルーンを回転し、最も手前の落下孔に遊技球が入球すれば、当該遊技球は遊技者に利益のある(大当たり遊技の権利を獲得する)特定領域に誘導される。
ところで、複数台のパチンコ遊技機を並べて設置するための取付設備である所謂島設備に取り付けるパチンコ遊技機は、島設備に対して前後方向に傾斜して取り付けられている。例えば、パチンコ遊技機では、一般的に、下部が上部に対して前方に突出する方向に傾斜させて、島設備に取り付けられている。これは、遊技球が障害釘に当って流下方向を変換しながら流下する際に、遊技球が障害釘の根本に絡み付くように流下させることにより遊技球が遊技盤内を流下するに要する時間を長くして、これにより遊技球一個当りの遊技時間(遊技者が遊技球の流下状態を見守りながら入賞を期待する時間)を延長せしめるためである。
従来、このように、遊技機を島設備に対して前後方向に傾斜させて取り付けるには、遊技機の前後方向の傾斜角度を調整しながら、外枠の上横枠材及び下横枠材と、島設備の上下の横材に釘で打ち付けることにより、島設備に遊技機を傾斜させた状態で固定している。
特開2004−73264号公報 特開2001−276346号公報
しかし、上記特許文献1では、単に遊技球がクルーン上を回転しつつ、中心部のいずれかの落下孔に入球するだけの変化に乏しい挙動しか生じないという問題があった。また上記特許文献2では、クルーンが上下方向に3個連接されたことにより、遊技球の動き自体には多様性が生じる。しかし、クルーン内における遊技球の挙動は、前記パチンコ遊技機の下部が上部に対して前方に突出する方向に傾斜させて、島設備に取り付けられている(いわゆる「寝かせ」)影響を受けるため、中心部のそれぞれの落下孔に対して落下する遊技球の割合が異なってしまうという問題がある。増して、上記特許文献2では、クルーンが3個ある分、クルーン中心部の3個の孔のいずれに落下するかは、前記パチンコ遊技機の、下部が上部に対して前方に突出する方向に傾斜させて島設備に取り付ける傾斜角度に(3個それぞれのクルーンが)大きく依存する。その他にも、クルーン自体の傾斜角度の変化やパチンコ遊技機が設置されている床の角度変化にも影響を受ける。一方、パチンコ遊技機は、球詰まり等のアクシデントに対応するときや、メンテナンス時に、図23に示すように、パチンコ遊技機の本体を開放して、裏機構盤を点検する時がある。このパチンコ遊技機の本体を開放するときや、開放後再度本体を閉めるときには、相当の振動衝撃がパチンコ遊技機には加わる。そのときに、前記傾斜角度が微妙に変わり、クルーン中心部の3個の孔のそれぞれに落下する割合が異なり、結果的に大当たりになる確率が変化してしまう再現性の無いパチンコ遊技機になるという問題があった。さらには、前記クルーンの3つの落下孔に遊技球が落下する少し前に、タイミングを合わせて遊技者がパチンコ遊技機に振動を与えることにより、遊技者に有利となる孔に遊技球を落下させることが可能になるという問題もあった。
本発明は、役物装置内に遊技球振分装置を具備して成るパチンコ遊技機であって、前記遊技球振分装置において多様性に富んだ遊技球の転動を実現するとともに、遊技盤の衝撃等による振分装置の傾斜角度変化の影響を是正できるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
特定の条件を満たすことを条件に、遊技状態を通常遊技状態から遊技者に利益の大きい特別遊技状態に移行する特別遊技移行手段と当該特別遊技状態を実行制御する特別遊技実行制御手段とを具備するパチンコ遊技機であって、
遊技盤上に第1役物装置と第2役物装置とを具備し、前記第1役物装置内から遊技盤に放出された遊技球の転動方向を変更する少なくとも1個の遊技球転動方向変更手段を有し、
前記遊技球転動方向変更手段の少なくとも1部は、前記第2役物装置内に当該遊技球を誘導する確率を調整する遊技球誘導確率調整手段を兼備し、前記第2役物装置は、遊技盤の遊技領域に遊技球を遊技者の有利な側と不利な側とに振分る振分ステージと、この振分ステージに遊技球を導入する導入部とを有するとともに、前記振分ステージは、進入した遊技球が円周回転運動をしながら徐々に中心に向かって移動する底部がすり鉢状の斜面に形成されかつ略中心部に、前記不利な側に導くための1以上の外れ落下孔と前記有利な側に導くための1以上の落下孔とを有することを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明での遊技球転動方向変更手段及び遊技球誘導確率調整手段とは、例えば、後述の「発明を実施するための最良の形態」に記載されている風車18及び障害釘配列250を包含するものである。上記に記載のように、パチンコ遊技機に衝撃が加わったとき等に、第1役物装置14もしくは第2役物装置19の各ステージで遊技者に有利な孔に入球する割合が変化したときに、遊技球誘導確率調整手段により最終的に第1始動入賞口20に到達する遊技球の割合を適正値に調整することができる効果がある。
振分ステージをいわゆる大型クルーンとすることにより、遊技機の動きは単純な円周回転運動となるので、最終的に大当たりに直結する有利側か、それとも大当たりは発生しない不利側かに到達するまでの遊技球の軌道が、遊技者に分かりや易いので、遊技者の興趣を高めることができる。
請求項の発明は、
前記第2役物装置の振分ステージは半径200mm以上の球内面の一部を構成要素として有していることを特徴とする請求項に記載のパチンコ遊技機である。
振分ステージが、半径200mm以上の球内面の一部を構成要素として有していることにより、遊技球には遠心力が働き、前記中心付近の落下孔に落下する直前まで、あまり回転速度が低下しないので、遊技者が当該パチンコ遊技機に衝撃を加えても、遠心力のついた遊技球は、その影響を受け難くなるという効果がある。
請求項の発明は、
前記第2役物装置において、前記有利側に導くための落下孔に入球した遊技球の経路は、前記特別遊技抽選の契機となる特定入賞口の直上の遊技盤に繋がっていることを特徴とする請求項またはに記載のパチンコ遊技機である。
有利側落下孔に、遊技球が落下すれば、ほぼ大当たりが確定するので、遊技者の興趣を飛躍的に高めることができる。
請求項の発明は、
前記第1役物装置、遊技球転動方向変更手段及び第2役物装置は、それぞれが遊技盤内の中心線位置に遊技盤の上部から順に配設され、その中心線の片側に普通図柄抽選契機手段、特別入賞口、特定入賞口が、配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパチンコ遊技機である。
本発明のような構成にすることにより遊技状態に応じて対応すべき遊技操作を遊技者が明確に把握することが可能となる。
本発明によれば、役物装置内に設置した遊技球振分装置により、前記役物装置内で遊技球に多様性のある転動を実現するとともに、遊技盤に加えられる衝撃等による振分装置の傾斜角度変化の影響を少なくするとともに振分装置の傾斜角度変化の影響を是正できるパチンコ遊技機の提供が可能となる。
まず、図1はパチンコ遊技機1の外観構成を示す正面図である。パチンコ遊技機1は、ベース枠(外枠)2に開閉自在に取り付けられた正面扉3を有している。正面扉3には、その上部を開口する略円形の窓4が形成されている。窓4には、例えばガラス板等の透明板が嵌め込まれており、この透明板を介して、その奥側に設けられた遊技盤5を視認することができる。遊技盤5の周囲には演出効果を盛り上げるランプ類L1が設置されている。また、遊技盤の左右下部方向には音で演出効果を盛り上げるスピーカ11,12が設置されている。
正面扉3の下部には、遊技媒体である遊技球を貯留するための球受容器(球受け皿)6が配置されている。球受容器6に貯留された遊技球は、パチンコ遊技機1の内部に設けられた発射装置(図示せず)に1球ずつ供給される。球受容器6の右側にはハンドル7が設けられており、遊技者がこのハンドル7を握って、軸線回りに回転させることにより、発射装置から遊技盤5に向かって遊技球が1つずつ発射される。
遊技盤5の下部には操作手段として作動する押しボタン8,9,10が配置されている。これらの押しボタンは遊技者が遊技に参加する時に使用される。
図2は、図1に示した遊技盤5の構成を示す正面図である。遊技盤5の周縁には、発射装置から発射された遊技球を遊技盤5の左側上部に導くための略円弧状のガイドレール13が配置されている。遊技盤5には、多数本の障害釘(図示省略)が配設されており、ガイドレールに沿って遊技盤5の左側上部から上方に放たれた遊技球は、遊技盤5の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
遊技盤5の中央上部には、後述する第1遊技球振分ステージがその内部に設置されている第1役物装置14が設置されている。詳細は、後に詳述するが、この第1役物装置14に入球した遊技球は、前記第1振分ステージにより所定の通路を通過した遊技球のみが、再び遊技盤上に放出される。
第1役物装置14の左右斜め上方には、遊技球の転動方向に変化を与える風車15,16が設置されている。また、前記第1役物装置14に向かって左側方に遊技球が入賞すると所定の賞球が払出される普通入賞口17が設置されている。
また、前記第1役物装置14の下方には、前記役物装置14内から遊技盤に放出された遊技球の転動方向を変更する第1遊技球転動方向変更手段として作用する風車18が設置されている。また、詳細は後に記載するが、当該風車18の周囲には、第2遊技球転動方向変更手段として作用する障害釘が配設されている(図10参照)。
また、前記風車18の下方には、その内部に第2遊技球振分ステージ(いわゆるクルーン)を有する第2役物装置19が設置されている。詳細は後に記載するが、前記第1役物装置14、並びに第1及び第2遊技球転動方向変更手段を経た遊技球のみが第2役物装置19に入球する可能性がある。
そして、詳細は後に述べるが、第2役物装置19内の第2遊技球振分ステージで特定の経路を通過した遊技球のみ、前記第2役物装置の下方に設置されている第1始動入賞口20に入球し得る。
第1始動入賞口20に遊技球が入ると、予め定める個数の賞球(遊技球)が遊技者に付与されるとともに、遊技者が大当たり遊技を実行できるか否かを決定するための大当たり抽選が行われる。大当たり抽選の抽選結果は、所定時間変動後、特別図柄表示部21の図柄で表示される。
前記大当たり抽選に当選したときは、特別電動役物23に係る大入賞口22が開口する大当たり遊技が開始され、前記第2役物装置に向かって右上方に設置されている特別入賞口(大入賞口)22が開口する。即ち、例えば左右に長い長方形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能な特別入賞口22が配置されており、この特別入賞口22に関連して、特別入賞口22に遊技球を案内する開状態および特別入賞口(大入賞口)22に遊技球が入るのを阻止する閉状態に開閉可能な特別電動役物(開閉板23)が設けられている。すなわち、開閉板23は、遊技盤5の盤面に沿った状態で特別入賞口22を閉塞して、特別入賞口22に遊技球が入るのを阻止することができ、また、この状態から、特別入賞口22の下端縁に沿って配置された回動軸(図示せず)を中心に手前側に倒伏することにより、特別入賞口22を開放して、特別入賞口22上に落下してくる遊技球を特別入賞口22内に導き入れることができる。
前記大当たり遊技が終了すると、いわゆる確変遊技が始まる。詳しくは後に記載するが、この時短遊技状態で開口する第2始動入賞口24が大入賞口22の下方に設置されている。なお、前記第2始動入賞口を開口するか否かを決定する抽選が、遊技球がスルーゲート26を通過するごとに抽選され、その抽選結果は、後述するように、普通図柄表示部27で所定時間変動後、点灯する発光ダイオードで表示される。
第2役物装置19の左方向には特別図柄表示部21と、普通図柄表示部27と、特別図柄用保留表示部28と、普通図柄保留表示部29とが設けられている。特別図柄表示部21は7セグメント表示器が用いられており、始動入賞ごとの特別図柄抽選結果を示すセグメント表示を行う。普通図柄表示部27は、例えば赤色と緑色の発光ダイオードが用いられており、普通図柄始動ゲート26を遊技球が通過時に抽選が行われ、当該抽選に当選したときは、所定時間変動した後に、赤色発光ダイオードが点灯し、普通電動役物(開閉板)25が所定の時間および回数開く。一方、外れのときは緑色発光ダイオードが点灯する。特別図柄保留表示部28、普通図柄保留表示部29は、発光ダイオードが用いられ、特別図柄と普通図柄の抽選に関しての結果表示を保留している遊技球数を表示する。
次に、第1役物装置14の構造について説明する。図3は第1役物装置14の上方からの斜視図であり、図4は正面図であり、図5は、図4から後述する前方飾り枠900及び前記第1役物装置14を遊技盤に取り付けるための基板82を取り除いた図である。
図3を参照して、前記第1役物装置14は、前記第1遊技球振分ステージ200を底面として具備する本体ケース80と、前方飾り枠900と当該役物を遊技盤に取り付けるための基板82と基板に取り付けられているクラゲ役物83と本体ケースの左右側面部84L,R(図示せず)に取り付けられている本体ケース取付側方部85L,85Rとから構成される。なお、くらげ役物83には図示していないランプL2が内臓されており、演出として用いられる。
また、前記本体ケース80は、本体ケース上面部81と、本体ケース側面部(左右2側面)84L,84Rと、本体ケース背面部86と、本体ケース底面部の第1遊技球振分ステージ200とから構成されている。
次に、遊技球の第1遊技球振分ステージへの進入経路について説明する(図3、図19参照)。遊技盤を転動する遊技球が、前記前方飾り枠900の側方導入開口部87L,87R(図示せず)より、本体ケース取付側方部85L,85R(図示せず)のいわゆるワープ通路88L,88Rへと繋がる前記前方飾り枠内の空間に導入される。その後、当該遊技球は、約90°転動方向を変え、本体ケース側方部導入開口部99L,99Rから本体ケース取付側方部85L,85Rに形成されているワープ通路88L,88Rを通過して、最終的に再び約90°転動方向を変えて、第1遊技球振分ステージ200に至る。図19の点線Aで、遊技球が前方飾り枠900の側方導入開口部87Lから前記ワープ通路88Lを通過して前記第1遊技球振分ステージ200に至る通過軌跡を示す。なお、前記第1役物装置14内に導入されない遊技球は、前記第1始動入賞口20に入球することはないゲージ構成となっている。
前記第1役物装置14の振分ステージ200は、図6〜図9に詳示するように、前記のようにワープ通路88L,88Rを通過して導入された遊技球を受ける後部ステージ201と、この後部ステージ201の前側に設けられた前部ステージ230とからなる。後部ステージ201は、中央に山部部とその両側に谷部を備え、前記山部と谷部とが波状に連なり、前記ワープ通路88L、88Rから入球した遊技球が往復運動可能なように構成されており、後部ステージの201の各谷部には遊技球を前部ステージ230側に誘導する左右一対の傾斜路203L,203Rが設けられている。また、前部ステージ230には、進入した遊技球が円周回転運動をしながら徐々に中心に向かって移動するように底部がすり鉢状の斜面に形成された左右一対の円形状の円周回転運動凹部204L,204Rと、この一対の円周回転運動凹部204L,204Rの間にこれらと隣接ないし近接しつつ前後方向に直線状に形成された有利側案内路205と、前記一対の円周回転運動凹部204L,204Rに対応して、後部ステージ201の各傾斜路203L,263L,273L、203R,263R,273Rから遊技球をそれぞれ各円周回転運動凹部204R,204Lに案内する左右一対の凹部案内路206L,206Rとが設けられている。
前記各円周回転運動凹部204L、204Rの底部中心部にはそれぞれ単一の外れ落下孔207L、207Rが設けられ、この外れ落下孔207L、207Rに落下した遊技球は、前部ステージ230から本体ケース取付側方部85L,85Rにまで延設されたそれぞれ遊技球通路209L、209Rを経由して、それぞれ本体ケース取付側方部遊技球放出口89L、89R(図5参照)から遊技盤5の遊技領域に戻されるようになっている。なお、前記落下孔207Lから遊技球放出口に至る遊技球の軌跡を図19の点線Bで表示している。また、前記有利側案内路205は、その底部が前側から後側に向かって緩やかに傾斜する傾斜面に形成されており、この有利側案内路205に進入した遊技球は、有利側案内路205の後端開口部210から、前部ステージ230下部に設けた誘導路212を通して、遊技球放出口211から風車18が設置された方向に向かって遊技盤上に放出される。また、前記誘導路212を通過して放出口211から遊技盤に遊技球の転動の様子は、前記前方飾り枠900の第1孔部351より視認できる。また、前記第1孔部351を有する前方飾り枠900下部の突出部361は、放出口211から運動量が大きい状態で放出された遊技球が前方のガラス板に衝突するのを防止する役目も有している。なお、遊技球放出口89L,89Rから遊技盤に放出された遊技球は、前記第2役物装置内19に導入される事は無く、また第1始動入賞口20に入球することも無いゲージ構成となっている。
さらに、前記各凹部案内路206L,206Rは、左右いずれか一方の円周回転運動凹部204L,204Rの後方から外側周縁部に近づき、その外側周縁部から前側周縁部202を経て他方の円周回転運動凹部204R,204Lの外側周縁部にまで延設されており、遊技球を両方の円周回転運動凹部204R,204Lに案内するようになっている。また、各凹部案内路206L,206Rは、一方の円周回転運動凹部204L,204Rの後方から外側周縁部に近づく箇所でその円周回転運動凹部204L,204Rの外周に対しその略接線方向で交差するとともに、他方の円周回転運動凹部204R,204Lの外側周縁部にまで延びる箇所でその円周回転運動凹部204R,204Lの外周に対しその略接線方向に交差するように設けられている。
例えば、凹部案内路206Lを転動する遊技球は、円周回転運動凹部204Lの外側周縁部に接しながら前側周縁部202を経て他方の円周回転運動凹部204Rに進入して、徐々に回転半径が小さくなる旋回運動を行い、最後にはハズレ落下孔207Rに落下する。ほとんどの単独遊技球はこのような運命をたどる。なかには運良く早めにエネルギーを失い、円周回転運動凹部204Lの外側周縁部に接しながら前面の前側周縁部202を経て転動するが、他方の円周回転運動凹部204Rに進入するほどのエネルギーがない遊技球は、前面の前側周縁部202上の有利側案内路205と円周回転運動凹部204Rが接する壁等に衝突して、有利側案内路205に導かれ、後端開口部210に落下するものもある。
なお、前記後部ステージ201の中央部には、遊技球が後部ステージを左右に転動する勢いを削ぐために、僅かな突起部213が設けてある。また、前記突起部213の前端には、前記有利側案内路205の後端開口部210に向けて傾斜部214が設けてあり、稀にではあるが、遊技球が直接後部ステージ201から有利側案内路205の後端開口部210を通じて誘導路212に落下することもある。
上記のように単独の遊技球が、有利側案内路205に導かれる場合又は後端開口部210に直接落下する場合は、第1役物装置14の下方に位置する第2役物装置19への導入口301に入球し易い状態の放出口211に振分られる場合、つまり遊技者に有利な状態になる場合の合計の10%以下である。本件では残りの90%以上は、2つの遊技球の衝突によるものであるため以下にその場合について述べる。
図24(a)は、先に円周回転運動凹部204Rの外周部で回転運動していた遊技球1に後からワープ通路88Lを経由して、後部ステージ201の突起部213を乗り越えた遊技球2が、直接、凹部案内路206Rに進入して、回転運動していた遊技球1に衝突し、先の遊技球1が跳ね返されて有利側案内路205に導かれ、後端開口部210に落下する場合である。図24(b)は、先に後部ステージ201上で転動していた遊技球1に後からワープ通路88Lを経由して、後部ステージ201に進入した遊技球2が、後部ステージ201上で衝突し、2つの経路に分かれて前部ステージ230に進入する。遊技球1は右側の凹部案内路206Rに、遊技球2は左側の凹部案内路206Lに進入して、両凹部案内路206L、206Rと前面側で繋がっている前側周縁部202で再び衝突して、後の遊技球2が跳ね返されて有利側案内路205に導かれ、後端開口部210に落下する場合である。本件発明者が鋭意研究した結果、後者の場合が遙かに生じ易く、遊技球の2回の衝突が遊技球が有利側案内路205に誘導されるために重要であり、そのためには、最初に後部ステージ201上での遊技球の衝突が必要であることが判明した。また、遊技球の衝突が後部ステージ201の中央部付近(山部の部分)で生じた場合に遊技球が左右に別れて前部ステージ230の左右の凹部案内206L、206Rを経て、前面周縁部202の中央付近で再び衝突し易くなるため、跳ね返った遊技球が有利側案内路205に導かれ易くなって、後端開口部210に落下することが多いことも判明した。
また、図20は、例えば、この各凹部案内路206Lにより案内された遊技球が円周回転運動凹部204Rに進入する際に他の遊技球がその円周回転運動凹部204Rで円周回転運動していると両遊技球が衝突して進入する方の遊技球が跳ね飛ばされ得るようになっており、また、円周回転運動凹部204L,204Rは、勢いよく遊技球が入っても有利側案内路205側に飛び出し難い深さを有しており、遊技球同士の衝突によって跳ね飛ばされた遊技球のみが前記有利側案内路205に進入し得るように構成しても良い。
次に、前記第1役物装置の第1遊技球振分ステージ200において、有利側案内路205の後端開口部210から誘導路212に落下し、放出口211から遊技盤に放出された遊技球の挙動について、図10を参照して説明する。
前記放出口211から遊技盤に戻った遊技球は、前記第1遊技球転動手段として作用する風車18と前記第2遊技球転動手段として作用する、領域250に配設されている障害釘により転動方向が変化させられる。
具体的には前記放出口211から遊技盤に放出された遊技球は、遊技盤上を略垂直方向に落下する。最初に、左右の障害釘aL、aR間(正確にはaLの軸とaRの軸間)を通過する。このaL、aR間は例えば13mmであり、直径11mmの遊技球は、余程前記放出口211からイレギュラーな放出でない限りは、aL、aR間を通過し、風車18に到達する。
前記風車18に到達した遊技球は、風車に対する進入方向や、風車の遊技球保持部50,50,50の位置等の影響を受け、風車18の回転により、左右下方向に誘導される。そして、当該遊技球は、主に障害釘bL,bRやcL,cRによって、転動方向が決定される。例えば風車18により、右回転方向に転動方向を変化させられた遊技球は、障害釘bRとの衝突により、内側(釘cRの方向)に、転動方向を変え、障害釘cL−cR間及びdL−dR間を通過して、後に記載する第2役物装置19の前方飾り枠92の導入部301に進入する。
一方、風車18により、左回転方向に転動方向を変化させられた遊技球は、障害釘bLとの衝突により、内側(釘cLの方向)に、転動方向を変え、障害釘cL−cR間及びdL−dR間を通過して、後に記載する第2役物装置19の前方飾り枠92の導入部301に進入する。
前記放出口211から、遊技盤に放出された遊技球が前記第2役物装置19の前方飾り枠92の導入部301に進入する割合(以下導入率と記載する)を調整するのは、主として4本の釘を調整すればよい。つまり、導入率を上げたければ、bR−cR間並びにbL−cL間を広くするとともに、cL−cR間を広くすれば良い。逆に前記導入率を下げたければ、bR−cR間並びにbL−cL間を狭くするとともに、cL−cR間を狭くすれば良い。以上のように、釘調整により、前記放出口210から遊技盤に放出された遊技球の前記第2役物装置19の前方飾り枠92の導入部301に進入する割合を調整することができる。従って上記のように、パチンコ遊技機本体の開閉のときに生じた遊技盤の衝撃等による振分装置の傾斜角度変化による第1始動入賞口20の入賞率の変化が生じた場合等に、前記障害釘の調整により、前記導入口301への入球率を変化することにより、最終的に前記第1始動入賞口20への入賞率を調整して適正値にすることが可能である。図21に前記放出口211から、遊技盤に放出された遊技球が前記第2役物装置19の前方飾り枠92の導入部301に進入するときの軌跡を示す。
また、ここでは、前記放出口211から、遊技盤に放出された遊技球の転動方向をまず、風車18により変化させている。前記放出口211から遊技盤に放出された遊技球の前記第2役物装置19の前方飾り枠92の導入部301に進入する割合を調整するという目的を達成するなら、風車を配置せず、障害釘配設領域250の釘配設のみで、遊技球の前記第2役物装置19の前方飾り枠92の導入部301に進入する割合を調整することは可能である。しかし、釘だけで行うと、前記進入割合の高低を遊技者が容易に推測できるので、遊技性という点から、単調になりやすい上に、前記進入割合が低いと予想される遊技機の稼働率が減少するという問題がある。また、風車の場合は、図10(A)に示すように、遊技球保持部50が「Y」の状態になっているときに、遊技球が風車に絡むと、風車の回転力が最大限に働き、風車に絡んだ遊技球が回りの障害釘(特に図10のbL,bR)に接触することなく、直接導入部301に到達するということがある。つまり風車を使用することにより、風車に絡んだ遊技球が風車の静止状態によっても、遊技球の転動が変化するという多様な遊技性を実現することができる。
次に、図11と図12とを参照して第2役物装置19について、詳細を説明する。第2役物装置は、本体ケース90と、基板91と、前方飾り枠92とから構成される。本体ケース90は、上面部95と、側面部93L,93R(図示せず)と、背面部94と、底面部を構成する第2振分ステージ400とから構成されている。第2役物装置19は、基板91により、遊技盤5に取り付けられている。
次に、遊技球が第2役物装置19内に導入される機構について説明する。前記第1役物装置14の前記放出口211から放出され、前記風車18並びに障害釘配設領域250を通過し、前記前方飾り枠92の導入部301に至った遊技球は、前記導入部301から、前記前方飾り枠92内のワープ通路302及び本体ケース側面部93L内のワープ通路303を通過して、前記第2振分ステージ400に到達する。なお、図22に前記前方飾り枠92内のワープ通路302及び本体ケース側面部93内のワープ通路303を通過する遊技球の通過軌跡を点線で示す。
次に主として図13を参照して、前記第2振分ステージ400の構成について記載する。前記振分ステージは、前記ワープ通路303を抜けて遊技球が到達する導入部401と、前記導入部401から進入した遊技球が円周回転運動をしながら徐々に中心に向かって移動する底部がすり鉢状の斜面に形成され、かつ、中心部に3個の遊技球落下孔403,404,405が形成されているクルーン部402とから構成されている。前記クルーン部402は、半径200mmの球内面の一部を構成要素として使用している。半径が200mm程度にまで大きくなれば、前記クルーン部402で円周回転運動をしている遊技球が、中心部の落下孔403、404、405に落下する直前まで、ある程度の速度を保持しつつ円周回転運動が続くので、いわゆるパチンコ遊技機に振動を与えて、不正に遊技者に有利な落下孔(ここでは403)に落下させることが困難になるという効果が生じる。
次に図14及び図15を参照して、遊技球がクルーン部の落下孔403、404、405に落下した後の挙動を示す。まず、落下孔403に落下した遊技球は、遊技球誘導路408を通過して、遊技盤面方向に移動し、放出口406より、遊技盤上に放出される。当該放出された遊技球は、ほぼ100%の確率で第1始動入賞口20に入球する。前記遊技球誘導路408を通過して、遊技盤面方向に移動し、放出口406より遊技盤上に放出される遊技球の挙動は、前記前方飾り枠92の第2孔部352より、視認可能である。また、前記第2孔部351を有する前方飾り枠92下部の突出部362は、放出口406から運動量が大きい状態で放出された遊技球が前方のガラス板に衝突するのを防止する役目も有している。
次に、落下孔404もしくは405に落下した遊技球は、遊技球誘導路409を通過して、遊技盤面方向に移動し、放出口407より、遊技盤上に放出される。当該放出された遊技球は前記始動入賞口20に入球することは無く、アウト球口51より機外に排出される。
次に、図2、図16、図17を参照して、遊技進行の制御について記載する。まず、遊技者は、前記第1始動入賞口に遊技球を入賞させることから始まる(ST1)。しかし、この発明のパチンコ遊技機は、まず前記第1役物装置14、次に第2役物装置19内に遊技球を通過させ、最終的に放出口406より遊技球を放出しなければ、第1始動入賞口に入賞することは無い。よって、本実施例では頻繁には第1始動口に入球することは無い。前記第1始動入賞口20に入賞すれば(ST2でYES)、大当たり乱数抽選が実行される(ST2)。本実施例では、大当たり確率は65532/65536(図17参照)なので、第1始動入賞口20に入球すれば、100%に近い確率で大当たりに当選する(ST2でYES)。大当たり遊技に当選すれば、大当たり遊技が行われる(ST3)。本実施例の大当たり遊技は、2ラウンドで、1ラウンドは大入賞口22に1球入賞すれば終了し、賞球数は6球である。
当該大当たり遊技終了後は、必ず確変遊技に移行する。当該確変遊技での大当たり確率は65533/65536である(図17参照。以下も同じ)。またこのときに、大当たり遊技間の確変遊技回数の上限値N(例えばN=30)が設定される(ST4)。よって確変回数が上限値に達するまでは大当たり遊技が連荘することになる。なお、前記確変遊技中は時短遊技機能も作動する。時短遊技機能とは、具体的には普通電動役物25の開放延長機能である。スルーゲート26を遊技球が通過すると普通図柄乱数抽選が実行されるが、その当選確率は通常遊技時では6/65520であり、時短遊技時は65520/65522である。また前記当選時の普通電動役物の最大開放時間は、前記通常遊技時では0.2秒間であり、前記時短遊技時は5.5秒間である。つまり、時短遊技機能が作動していなければ、スルーゲートに遊技球を通過させても当選確率は6/65520であり滅多に当選しない。つまり、第2始動入賞口24は、滅多に開口しない。また例え当選したとしても、普通電動役物25の開放時間は0.2秒間であり、第2始動入賞口24への遊技球の入球は困難である。よって、いわゆる通常遊技中は、第2入賞口に遊技球を入球させて、大当たりに当選することは、ほぼ不可能である。よって遊技者は、いわゆる初当たりの大当たり遊技は、第1始動入賞口20に遊技球を入球させるしかないのに等しい。
大当たり遊技終了後、確変上限回数が主制御部のRAMに設定記憶され(ST4)、確変遊技が実行される(ST5)。当該確変遊技で大当たり遊技に当選すれば(ST6でYES)、継続確変回数の値が1減らされ(ST7)、大当たり遊技が実行される(ST8)。Nの値が0になるまで、ST5〜ST8が繰り返される(ST9でNO)。
N=0となれば(ST9でYES)、最後の大当たり遊技の当選図柄が、大当たり遊技終了後、時短遊技に移行する図柄であったかどうかの判断が実行される(ST10)。当該図柄が選択される確率は1/10である。当該大当たり図柄が、時短遊技に移行する図柄であった場合(ST10でYES)には、時短遊技に移行する(ST11)。当該時短遊技では、普通図柄の当選確率は65520/65522であり、当該当選時の普通電動役物25の作動時間は5.5秒であるため、遊技球は容易に第2始動口24に入球する。
第2始動口に遊技球が入球すれば実行される大当たり乱数抽選の当選確率は、65532/65536なので、ほぼ1回目の入賞で大当たりに当選する。当該時短遊技中に大当たりすれば(ST12でYES)再びST3にもどって、N回大当たり遊技が継続する。一方、前記時短遊技は、特別図柄が所定回数(例えば10回)変動するまで、実行される。可能性としては極めて0に近いが、特別図柄が所定回数回転するまで、大当たり遊技に当選しなければ(ST13でYES)、通常遊技に移行する。また、ST10で大当たり図柄が時短付図柄でなかった場合は(ST10でNO)、通常遊技に移行する。
図18は、本発明のパチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。図18を参照して、制御部100は、I/Oポート101A,101B,101Cと、ドライバ回路102,103,104と、主制御部110と、副制御部120,130と、中継基板140とを含む。I/Oポート101A,101Bは、主制御部110と入力部30とのインタフェースであり、I/Oポート101Cは、副制御部120と入力部とのインタフェースである。ドライバ回路102,103,104は、各制御部110,120,130の指令に基づいて出力部60を駆動する。
入力部30は、第1始動入賞口センサ31と、第2始動入賞口センサ32と、大入賞口センサ33と、スルーゲートセンサ34と、普通入賞口センサ35と、第1振動センサ36と、第2振動センサ37と、第1磁気センサ38と、第2磁気センサ39と、電波センサ40と、ガラス扉開閉センサ41と、ワープ通路88L,88Rの通過センサ42,43と、後端開口部210通過センサ44と、導入部310通過センサ45と、ハズレ孔404,405通過センサ46とを含む。
第1始動入賞口センサ31は第1始動入賞口20への遊技球の入球を、第2始動入賞口センサ32は第2始動入賞口24への遊技球の入球を、大入賞口センサ33は大入賞口22への遊技球の入球と、普通入賞口センサ35は普通入賞口17への遊技球の入球とを、それぞれ検出する。スルーゲートセンサ34は、普通図柄始動ゲート26を遊技球が通過したことを検出する。
第1振動センサ36及び第2振動センサ37は、遊技盤の所定の位置(例えば裏面側)に設置され、遊技者による不正なパチンコ遊技機の振動を検出する。第1磁気センサ38は、第1役物装置14の遊技球振分ステージ200の所定の位置(図5,9参照)に設置され、遊技者の不正な磁石ゴトを検出する。第2磁気センサ39は、第2役物装置19の前方飾り枠の所定の位置(図12参照)に設置され、遊技者の不正な磁石ゴトを検出する。電波センサ40は第2役物装置19の振分ステージ400の裏面側の所定位置(図12,14参照)に設置され、遊技者による不正な入賞検知誤作動を検出する。ガラス扉開閉センサ41は、遊技盤の周辺の所定位置75(図2参照)に設置され、不正なガラス扉の開放を検出する。
また、ワープ通路88L,88Rのそれぞれの遊技球通過センサ42L,42R(図5参照)は、遊技球が前記ワープ通路88L,88Rを通過したことを検出する。換言すると、第1役物装置の第1遊技球振分ステージ200に遊技球が到達したことを検出することになる。また、後端開口部210通過センサ44(図7参照)は、前記第1遊技球振分ステージ200で、開放口211へと通じる後端開口部210を遊技球が通過したことを検出する。また、導入部通過センサ45(図11参照)は、第2役物装置の前方飾り役物92を遊技球が通過したことを検出する。換言すると、遊技球が第2役物装置19のクルーン部402に遊技球が到達したことを検出したことになる。また、ハズレ孔通過センサ46は、前記クルーン部402上で円周回転運動をしていた遊技球が、第2始動入賞口に入球することが不可能なハズレ孔404もしくは405を通過したことを検出する。
出力部60は、特別図柄表示部21と、普通図柄表示部27と、特別図柄保留表示部28と、普通図柄保留表示部29と、普通電動役物(第2始動入賞口開閉板)駆動部61と、特別電動役物(大入賞口開閉板)駆動部62と、スピーカ11,12と、各種演出ランプL1,L2とを含む。普通電動役物駆動部61は、図2に示した開閉板25を開閉する。特別電動役物駆動部62は、大入賞口22の開閉板23を開閉する。
主制御部110は、パチンコ遊技機1における遊技の基本となる動作を制御するためのものであり、抽選手段、特別遊技移行手段及び特別遊技実行制御手段として作動するCPU111と、大当たり乱数やプログラムソフト等が記憶されたROM112と、一時記憶エリアとしてのRAM113とを含むマイクロコンピュータで構成されている。RAM113は、確変残回数記憶部を含む。
主制御部110は、入力部30からI/Oポート101Aもしくは101Bを介して入力された信号に基づいて、乱数抽選の結果に応じたコマンドや不正情報やデータ等を中継基板140を介して副制御部120に一方向に出力すると共に、ドライバ回路102を介して出力部60に含まれる特別図柄表示部21と、普通図柄表示部27と、特別図柄保留表示部28と、普通図柄保留表示部29と、普通電動役物(第2始動入賞口開閉板)駆動部61と、特別電動役物(大入賞口開閉板)駆動部62とに制御信号を与える。また、不正信号を受信したときは、副制御部120や130に音やランプで警告を実行させるコマンドを送信する。
抽選手段として作動するCPU111は、遊技球が最1始動入賞口20もしくは第2始動入賞口24に入球したことを条件として各種乱数値を取得し、取得乱数値と大当たり乱数とが一致するか否かを判定する。特別遊技状態移行手段として作動するCPU111は、乱数抽選において取得乱数値と大当たり乱数とが一致したことを条件として遊技者にとって有利となる大当たり遊技に移行させる。
副制御部120、130は、入力部30からI/Oポート101Cを介して入力された信号に基づいて、遊技盛り上げ演出を実行する。例えば、ワープ通路88Lもしくは88Rを遊技球が通過したことをセンサ42Lもしくは42Rが検出したときには、第1振分ステージに遊技球が到達したことであり、大当たりに一歩近づいたことを意味する。副制御部120並びに130のそれぞれのCPU121、131は、大当たりに一歩近づいたことを遊技者に知らせる音と光の演出をドライバ回路103並びに104を通じて、スピーカ11,12とランプ類L1,L2に所定時間または所定の条件が成立するまで実行させる。
また、副制御部120、130は、後端開口部210通過センサ44が遊技球の通過を検出すれば、大当たり遊技当選に、直結する第1始動入賞口へ到達するために必要な、第2役物装置へ入球する可能性が広がったということで、前記ワープ通路88L,88Rを遊技球が通過したときよりも、さらに期待感を高める派手な音と光の演出をスピーカ11,12とランプ類L1,L2に所定時間または所定の条件が成立するまで実行させる。
また、副制御部120、130は、導入部301通過センサ45が遊技球の通過を検出すれば、大当たり遊技当選に、直結する第1始動入賞口へ到達するために必要な、第2役物装置へ遊技球が入球し、前記第2遊技球振分装置400のクルーン部402に到達したことを受けて、前記後端開口部210通過センサ44が遊技球の通過を検出したときよりも、さらに期待感を高める派手な音と光の演出をスピーカ11,12とランプ類L1,L2に所定時間または所定の条件が成立するまで実行させる。
一方、前記第2遊技球振分装置400のクルーン部402に到達した遊技球が徐々に中心に近づきつつ円周回転運動した結果、ハズレ孔に入球した場合は、ハズレ孔404,405通過センサ46からの信号を受けて、副制御部120、130は音と光による残念演出をスピーカ11,12とランプ類L1,L2に所定時間または所定の条件が成立するまで実行させる。一方、当たり孔403に入球した遊技球は、前記第1始動入賞口に入球し、その際はほぼ100%大当たりするので、大当たり当選情報を主制御部110から受信した副制御部120、130は、音と光による大当たり演出を、スピーカ11,12とランプ類L1,L2に所定時間または所定の条件が成立するまで実行させる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明のパチンコ遊技機の筐体正面図である。 遊技盤の正面図である。 第1役物装置の上方からの斜視図である。 第1役物装置の正面図である。 第1役物装置の本体ケースの正面図である。 第1役物装置内の遊技球振分ステージの上方からの斜視図その1である。 第1役物装置内の遊技球振分ステージの上方からの図面その1である。 第1役物装置内の遊技球振分ステージの上方からの斜視図その2である。 第1役物装置内の遊技球振分ステージの上方からの図面その2である。 第1役物装置と第2役物装置の間の遊技球転動方向変更手段であるところの風車と釘配列の図面である。 第2役物装置の上方からの斜視図である。 第2役物装置の正面図である。 第2役物装置内の遊技球振分ステージの上方からの図面その1である。 第2役物装置内の遊技球振分ステージの上方からの図面その2である。 第2役物装置内の遊技球振分ステージの正面図である。 本発明のパチンコ遊技機の遊技処理フロー図である。 本発明の遊技スペックである。 本発明のパチンコ機の電気制御ブロック図である。 第1役物装置内の遊技球の流れの軌跡を示した模式図である。 第1役物装置内の遊技球振分ステージにおける球流れの模式図その1である。 遊技球転動方向変更手段であるところの風車と釘配列を遊技球が転動する模式図である。 第2役物装置内の遊技球の流れの軌跡を示した模式図である。 外枠からパチンコ遊技機を前方に開いたときの図面である。 第1役物装置内の遊技球振分ステージにおける球流れの模式図その2である。
符号の説明
1;パチンコ遊技機の筐体
5;遊技盤面
3;前扉
14;第1役物装置
19;第2役物装置
200;第1役物装置内の遊技球振分装置
400;第2役物装置内の遊技球振分装置

Claims (4)

  1. 特定の条件を満たすことを条件に、遊技状態を通常遊技状態から遊技者に利益の大きい特別遊技状態に移行する特別遊技移行手段と当該特別遊技状態を実行制御する特別遊技実行制御手段とを具備するパチンコ遊技機であって、
    遊技盤上に第1役物装置と第2役物装置とを具備し、前記第1役物装置内から遊技盤に放出された遊技球の転動方向を変更する少なくとも1個の遊技球転動方向変更手段を有し、
    前記遊技球転動方向変更手段の少なくとも1部は、前記第2役物装置内に当該遊技球を誘導する確率を調整する遊技球誘導確率調整手段を兼備し、
    前記第2役物装置は、遊技盤の遊技領域に遊技球を遊技者の有利な側と不利な側とに振分る振分ステージと、この振分ステージに遊技球を導入する導入部とを有するとともに、前記振分ステージは、進入した遊技球が円周回転運動をしながら徐々に中心に向かって移動する底部がすり鉢状の斜面に形成されかつ略中心部に、前記不利な側に導くための1以上の外れ落下孔と前記有利な側に導くための1以上の落下孔とを有することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記第2役物装置の振分ステージは半径200mm以上の球内面の一部を構成要素として有していることを特徴とする請求項に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記第2役物装置において、前記有利側に導くための落下孔に入球した遊技球の経路は、前記特別遊技抽選の契機となる特定入賞口の直上の遊技盤に繋がっていることを特徴とする請求項またはに記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記第1役物装置、遊技球転動方向変更手段及び第2役物装置は、それぞれが遊技盤内の中心線位置に遊技盤の上部から順に配設され、その中心線の片側に普通図柄抽選契機手段、特別入賞口、特定入賞口が、配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパチンコ遊技機。
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