JP2003018922A - 農業用被覆材料 - Google Patents

農業用被覆材料

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JP2003018922A JP2001206276A JP2001206276A JP2003018922A JP 2003018922 A JP2003018922 A JP 2003018922A JP 2001206276 A JP2001206276 A JP 2001206276A JP 2001206276 A JP2001206276 A JP 2001206276A JP 2003018922 A JP2003018922 A JP 2003018922A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に渡って持続する防霧性及びべたつき防
止性を備え、環境に与える影響の少ない農業用被覆材料
を提供すること。 【解決手段】 1分子中に少なくとも親水基と3次元架
橋型オルガノポリシロキサン構造を有する親水基変性オ
ルガノポリシロキサンを含有する農業用被覆材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防霧性とべたつき防
止性に優れた農業用被覆材料に関する。農業用被覆材料
とは、農作物栽培時に、保温,促成栽培,防鳥獣虫を目
的として使用されるハウスやトンネルに展張し、農作物
を覆うもので、熱可塑性樹脂を主材とする。
【0002】
【従来の技術】ハウス、簡易温室栽培やトンネル栽培に
より、農作物の促成栽培が広く行われている。これらハ
ウス、簡易温室やトンネルに使用される農業用被覆材料
には塩化ビニル系樹脂,ポリエチレン,エチレン−酢酸
ビニル共重合体,ポリエチレンテレフタレート,ポリカ
ーボネート,フッ素系樹脂などのフィルムが用いられて
いる。これら農作物のハウス、簡易温室栽培やトンネル
栽培を行う際、朝,夕刻,夜間,雨の昼間などに、ハウ
ス,簡易温室やトンネルの内外に温度差を生じて霧が発
生し、太陽光の透過が悪くなり、室内の栽培農作物の生
育が遅れる。また、被覆フィルムの内側に生じた凝結水
のぼた落ちにより、幼芽が被害を受けたり、作物表面を
ぬらして病気発生の一原因となったりする。これらの問
題点の発生を防止するために、農業用被覆材料の成形原
料組成物中に予め、防滴剤と共に防霧剤が配合されてい
る。
【0003】防滴剤としては界面活性剤が使用されてい
る。これはフィルム内表面に付着した水滴を流し落とす
効果を有するものの、フィルム内表面から霧が発生する
という欠点がある。防滴剤として使用される界面活性剤
の種類は、ポリエチレングリコール型,多価アルコール
型などの非イオン性界面活性剤;硫酸エステル塩,リン
酸エステル塩,スルホン酸塩などのアニオン性界面活性
剤;アミン塩,第4級アンモニウム塩などのカチオン性
界面活性剤;アミノ酸型やベタイン型などの両性界面活
性剤が挙げられ、特に非イオン性界面活性剤が用いられ
ている。
【0004】防霧性の改良にはフッ素系化合物やシリコ
ーン系化合物のような撥水性に優れた化合物の配合が有
効なことが知られているが、シリコーン系化合物は多量
に配合しなければ十分な効果が得られず、また多量に配
合すると、べたつきが生じるため、一般にはフッ素系化
合物が使用されている。しかし、フッ素系化合物を含む
材料は、焼却するとフッ酸の発生が問題となっている。
そのため、安全で長期に渡り防霧効果を持続し、べたつ
きの少ない材料が待望されている。
【0005】シリコーン系防霧剤の改善の努力はその後
も続けられ、特公昭53−018347号公報には、
(R2SiO2/2a(R3SiO1/22で表される線状構
造の非イオン性オルガノシリコーン界面活性剤を共重合
物に添加した混合物をフィルム表面に塗布し加熱硬化さ
せたものが記載されている。しかし、この界面活性剤も
多量に配合しなければ十分な防霧効果が得られず、ま
た、べたつきを抑えることができない。特公昭62−0
31742号公報には、含有する全置換基の少なくとも
70モル%がメチル基であり、含有する全有機基の中、
炭素原子数6個以上の有機基が全置換基の30モル%を
超えないオルガノポリシロキサン化合物と非イオン性界
面活性剤とを含有する塩化ビニル系樹脂またはエチレン
系樹脂よりなる防霧効果を有する農業用被覆材料が記載
されているが、オルガノポリシロキサン化合物の置換基
に親水基が含まれていないため、これと添加する非イオ
ン性界面活性剤との相溶性が悪く十分な効果が発揮され
ない場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は長期に
渡って持続する防霧性及びべたつき防止性を備え、環境
に与える影響の少ない農業用被覆材料を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは環境に対して
安全性の大きいシリコーン系樹脂を用いて、上記課題を
解決するために検討を進めた。その過程でポリオキシア
ルキレン基やグリセリン基などの親水基を有する変性シ
リコーン化合物が添加されたフィルムが防霧性に優れて
いることを見出した。その理由は、親水性官能基による
ポリッシュ効果及び親水性官能基と添加された界面活性
剤との相溶性が向上するため、フィルム中における親水
基を有する変性シリコーン化合物と界面活性剤とが分離
することなく、十分な防霧性が発揮されることにあると
考えられる。しかし、この段階ではフィルム表面のべた
つきの問題は未解決であった。引き続き、べたつきを改
善するために、鋭意検討した結果、1分子中に少なくと
も親水基と3次元架橋型オルガノポリシロキサン構造を
有する親水基変性オルガノポリシロキサンを含有する農
業用被覆材料が防霧性に優れ、べたつきを抑制できるこ
とを見出した。即ち、1分子中に少なくとも親水基と3
次元架橋型オルガノポリシロキサン構造を有する親水基
変性オルガノポリシロキサンの好ましい構造は、一般式
(R3SiO1/2a(R2SiO2/2b(R1SiO3/2
c(SiO4/2d(式中、Rは互いに同一または異種
の、親水基または親水基含有1価有機基または炭素原子
数1〜30の有機基であって、少なくとも1つは親水基
または親水基含有1価有機基である。aは正数、b,c
及びdは0または正数。)で表され、これを熱可塑性樹
脂に添加し、成形することにより得られる農業用被覆材
料が防霧性に優れ、べたつきを抑制できることを見出し
た。
【0008】3次元架橋構造の(R3SiO1/2a(R1
SiO3/2c(SiO4/2dは結合する親水基や親水基
変性オルガノポリシロキサンのブリードや移動を抑える
ため、長期に渡る防霧効果やべたつき抑制効果が与えら
れる。特に、(R3SiO1/2a(SiO4/2d構造が
優れた防霧効果、べたつき防止効果を付与する。親水基
変性オルガノポリシロキサンが3次元架橋構造と線状オ
ルガノポリシロキサンとの共重合体の場合には、前記一
般式(R3SiO1/2a(R2SiO2/2b(R1SiO
3/2c(SiO4/2dの構造を有する共重合体中、(R
3SiO1 /2a-e(R2SiO2/2bと(R3SiO1/2
e(R1SiO3/2c(SiO4/2d(式中、eはa≡e
である正の数)との重量比が(95〜0):(5〜10
0)の範囲内で防霧効果及びべたつき抑制効果を発揮す
るが、重量比が(70〜0):(30〜100)の範囲
内がより好ましい。線状の(R3SiO1/2a-e(R2
iO2/2bの構造が95%を超えると、べたつき抑制効
果が不十分となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における一般式(R3Si
1/2a(R2SiO2/2b(R1SiO3/2 c(SiO
4/2dにおけるRの少なくとも一つは親水基含有1価の
有機基であるが、これは親水性を付与する官能基を含有
する1価の有機基を意味し、代表的な親水基としては、
ポリオキシアルキレン,高級アルコールポリオキシアル
キレン付加物,アルキルフェノールポリオキシアルキレ
ン付加物,脂肪酸ポリオキシアルキレン付加物,高級脂
肪族アミン及び脂肪族アミドのポリオキシアルキレン付
加物を代表とするポリオキシアルキレン型の非イオン性
基;アルコール,グリセリン,ポリグリセリン,ペンタ
エリスリトール,グリセリン及びペンタエリスリットの
脂肪酸エステル、ソルビット及びソルビタンの脂肪酸エ
ステル、糖の脂肪酸エステル,脂肪酸アルカノールアミ
ドを代表するアルコール型の非イオン性基;硫酸エステ
ル塩,燐酸エステル塩,スルホン酸塩等のアニオン性
基;アミン塩型,第4級アンモニウム塩型等のカチオン
性基;アミノ酸型,べタイン型等の両性基;カルボキシ
ル基などが挙げられるが、防滴剤として非イオン界面活
性剤を併用する場合は、相溶性が優れていることから非
イオン性親水性官能基が好ましい。一般に有機基とは炭
化水素基またはこれらの基の水素原子の一部又は全部が
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子を含む基で置換された
基を言う。
【0010】本発明における親水基変性オルガノポリシ
ロキサンは親水基以外に他の官能基、即ち、アミノ基,
カルボキシル基,エポキシ基,(メタ)クリル基,(メ
タ)クリロキシ基,(メタ)クリロイル基,メルカプト
基,フェノール基,アルコキシ基,フェニル基,メチル
スチリル基,または高級脂肪酸エステル残基を防霧効果
に影響を与えない範囲で含むことは差し支えない。フッ
素原子の存在は防霧性に対しては悪影響を及ぼさない
が、フッ素原子を含んだフィルムを使用後焼却すると環
境に対し悪影響を及ぼすガス等を発生するので好ましく
ない。
【0011】本発明における3次元架橋型オルガノポリ
シロキサン構造とは、立体的網目構造及び/またはシロ
キサン結合以外の結合よりなる分枝構造、即ち、(R3
SiO1/2a(R1SiO3/2c(SiO4/2dで表さ
れる構造であって、これが結合する親水基や親水基変性
オルガノポリシロキサンのブリードや移動を抑えるた
め、長期に渡る防霧効果やべたつき抑制効果が与えられ
る。
【0012】本発明における1分子中に少なくとも親水
基と3次元架橋型オルガノポリシロキサン構造を有する
親水基変性オルガノポリシロキサンの合成方法は例え
ば、フラスコに、側鎖に珪素原子に結合する水素原子を
有するシリコーンオイル、トルエンなどの溶剤、白金触
媒を仕込み、昇温させ、次いで、フラスコに親水基とビ
ニル基を含有する、例えば、ポリオキシエチレンモノア
リルエーテルと3次元架橋型オルガノポリシロキサンの
トルエン溶液を滴下し、付加反応を行う。反応完結後、
溶剤を除去して、親水基変性オルガノポリシロキサンを
得る方法が挙げられるがこれに限定されない。
【0013】本発明において使用可能な熱可塑性合成樹
脂としては、低密度ポリエチレン,高密度ポリエチレ
ン,直鎖状低密度ポリエチレン,超低密度ポリエチレ
ン,超高分子量ポリエチレン,エチレン−酢ビ共重合
体,エチレン−ビニルアルコール共重合体等のエチレン
酢ビ共重合体ケン化物、エチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体,エチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体,エチレン−アクリルアミド共重合体,エチレン−
無水マレイン酸共重合体,アイオノマー等各種熱可塑性
エラストマー,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,
ウレタン塩ビ樹脂,エチレン−塩化ビニル共重合体,塩
ビ−酢ビ共重合体,ポリ−4−メチルペンテン−1,各
種生分解性プラスチック,ポリエステル,結晶化ポリエ
ステル,ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート,ポリエチレンイソフタレート系コポリマー
等のバリヤー性ポリエステル,ポリカーボネート,ポリ
エーテルイミド,ポリアリレート,結晶ポリエステル,
ポリアクリロニトリル,セロファン,ナイロン等を挙げ
ることができるが、本発明で使用可能な熱可塑性合成樹
脂はこれらに限定されない。またこれらは単独でも2種
以上を併用しても差し支えない。
【0014】本発明において、親水基変性オルガノポリ
シロキサンを熱可塑性合成樹脂に配合する際、両者を直
接2軸押出機、1軸押出機,バンバリーミキサー又は加
圧ニーダー中で加熱、混合してもよいが、親水基変性オ
ルガノポリシロキサンを高濃度に熱可塑性合成樹脂に配
合したマスターバッチをつくり、その後、マスターバッ
チを熱可塑性合成樹脂に所定濃度になるように適宜配合
する方法が、均一に親水基変性オルガノポリシロキサン
が分散するので好ましい。マスターバッチ製造用の熱可
塑性合成樹脂とフィルムの主剤となる熱可塑性合成樹脂
とは同一であっても異なっても差し支えない。マスター
バッチの製造方法は、2軸押出機,1軸押出機,バンバ
リーミキサー又は加圧ニーダー中で加熱、混合し、押出
機で押出してペレタイズするか、または、スパルタンリ
ューザーやヘンシェルミキサー等により均一に親水基変
性オルガノポリシロキサンを熱可塑性合成樹脂に分散
後、加熱、混合又は押出してペレタイズしてもよい。熱
可塑性合成樹脂中への親水基変性オルガノポリシロキサ
ンの配合量は0.03〜3重量%が好ましく、より好ま
しくは0.05〜1重量%である。0.03重量%未満
では防霧効果が十分ではなく、3重量%を超えると、熱
可塑性合成樹脂中へ親水基変性オルガノポリシロキサン
を均一に分散することができない。また、配合量の割に
は効果が向上せず、反って撥水性による防霧効果の低下
をきたすので好ましくなく、フィルム強度も弱くなる。
【0015】本発明において、親水基変性オルガノポリ
シロキサンを熱可塑性合成樹脂に配合する際、本発明の
農業用被覆材料の特性を損なわない範囲で、必要に応じ
て以下に記載する各種の添加剤を配合することができ
る。これらの添加剤としては、酸化防止剤,安定剤,光
安定剤,紫外線吸収剤,殺菌剤,着色剤,充填剤,帯電
防止剤,滑剤,架橋剤,架橋助剤などを挙げることがで
きる。
【0016】本発明において使用可能な酸化防止剤を以
下に例示する。即ち、2,6−ジ−ターシャリー−ブチ
ル−4−メチルフェノール,n−オクタデシル−3−
(3’,5’−ジ−ターシャリー−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート,テトラキス〔メチレン
−3−(3,5−ジ−ターシャリー−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン,トリス
(3,5−ジ−ターシャリー−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート,4,4’−ブチリデンビ
ス−(3−メチル−6−ターシャリー−ブチルフェノー
ル),トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−ター
シャリー−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオネート〕,3,9−ビス{2−〔3−(3
−ターシャリー−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエ
チル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,
5〕ウンデカン,4,4−チオビス−(2−ターシャリ
ー−ブチル−5−メチルフェノール),2,2−メチレ
ンビス−(6−ターシャリー−ブチル−メチルフェノー
ル),4,4−メチレンビス−(2,6−ジ−ターシャ
リー−ブチルフェノール),1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−ターシャリー−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン,トリスノニル
フェニルフォスファイト,トリス(2,4−ジ−ターシ
ャリー−ブチルフェニル)ホスファイト,ジステアリル
ペンタエリスリトールホスファイト,ビス(2,4−ジ
−ターシャリー−ブチルフェニル)ペンタエリスリトー
ルホスファイト,ビス(2,6−ジ−ターシャリー−ブ
チル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールホス
ファイト,2,2−メチレンビス(4,6−ジ−ターシ
ャリー−ブチル−フェニル)オクチルホスファイト,テ
トラキス(2,4−ジ−ターシャリー−ブチルフェニ
ル)−4,4−ビフェニレン−ジ−ホスホナイト,ジラ
ウリル−3,3’−チオジプロピオネート,ジミリスチ
ル−3,3’−チオジプロピオネート,ペンタエリスリ
トールテトラキス(3−ラウリル−チオプロピオネー
ト),2,5,7,8−テトラメチル−2−(4,8,
12−トリメチルデシル)クマロン−2−オール,5,
7−ジ−ターシャリー−ブチル−3−(3,4−ジメチ
ルフェニル)−3H−ベンゾフラン―2―オン,2−
〔1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−ターシャリー−
ペンチルフェニル)エチル〕−4,6−ジ−ペンチルフ
ェニルアクリレート,2−ターシャリーブチル−6−
(3−ターシャリー−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メ
チルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート等で
ある。
【0017】本発明において使用可能な安定剤を以下に
例示する。即ち、リチウム,マグネシウム,カルシウ
ム,バリウム,亜鉛のステアリン酸塩;カルシウム,バ
リウム,亜鉛のラウリン酸塩又はリシノール酸塩;ラウ
レート系,マレート系やメルカプト系の錫塩;三塩基性
硫酸鉛,ステアリン酸鉛等の鉛系安定剤;エポキシ化植
物油等のエポキシ化合物;アルキルアリルホスファイ
ト,トリアルキルホスファイト等のホスファイト化合
物;ジベンゾイルメタン,デヒドロ酢酸等のβ−ジケト
ン化合物;ソルビトール,マンニトール,ペンタエリス
リトール等のポリオール類;ハイドロタルサイト類,ゼ
オライト類などである。
【0018】本発明において使用可能な光安定剤を以下
に例示する。即ち、ベンゾフェノン系,ベンゾトリアゾ
ール系,サリシレート系,シアノアクリレート系,シュ
ウ酸アニリド系の紫外線吸収剤,ヒンダードアミン系光
安定剤が挙げられる。
【0019】本発明の農業用被覆材料たるフィルムの成
形方法は通常行われるフィルムの成形方法を使用するこ
とができる。これらの方法にはインフレーション法、T
−ダイ法などの押出成形法、カレンダー法,流延法が挙
げられるがこれらに限定されない。フィルムの厚さは1
0μm〜300μm、好ましくは30μm〜200μm
である。
【0020】
【実施例】以下,実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお、%表示は重量%を表す。
【0021】〔親水基変性オルガノポリシロキサン−1
の合成〕ガラス製4つ口フラスコに下記式(1)で表さ
れる、側鎖に珪素原子に結合する水素原子を有するシリ
コーンオイル75g、トルエン220g、白金触媒を仕
込み、80℃まで上昇させる。次いで、フラスコに親水
基として平均構造式が下記式(2)で表されるポリオキ
シエチレンモノアリルエーテル95gと下記式(3)で
示される3次元架橋型オルガノポリシロキサンの50%
トルエン溶液292gを滴下し、約100℃で5時間付
加反応を行う。反応後、ロータリーエバポレーターによ
り溶剤を除去して、淡黄色透明で粘凋な液状の親水基変
性オルガノポリシロキサン−1を得た。
【0022】
【化1】 CH2=CHCH2O(C24O)9H……………………………………(2) {Q3SiO1/2}0.85(SiO4/2) (末端ビニル基を0.08モル/100 g有し、Qはメチル基又はビニル基)………………………………………(3)
【0023】〔親水基変性オルガノポリシロキサン−2
の合成〕ガラス製4つ口フラスコに下記式(4)で表さ
れる、側鎖に珪素原子に結合する水素原子を有するシリ
コーンオイル191g、溶剤としてのトルエン230
g、白金触媒を仕込み、80℃まで上昇させる。次い
で、フラスコに親水基として平均構造式が下記式(5)
で示されるメトキシポリオキシエチレンモノアリルエー
テル48gと前記式(3)で示される3次元架橋型オル
ガノポリシロキサンの50%トルエン溶液68gを滴下
し、約100℃で5時間付加反応を行う。反応後、ロー
タリーエバポレーターにより溶剤を除去して、淡黄色透
明で粘凋な液状の親水基変性オルガノポリシロキサン−
2を得た。
【0024】
【化2】 {Q3SiO1/2}0.85(SiO4/2) (末端ビニル基を0.08モル/100 g有し、Qはメチル基又はビニル基)…………………………………(3) CH2=CHCH2O(C24O)9CH3 ……………………………(5)
【0025】〔親水基変性オルガノポリシロキサン−3
の合成〕ガラス製4つ口フラスコに下記式(6)で表さ
れる、珪素原子に結合する水素原子を有する3次元架橋
型オルガノポリシロキサン23g、溶剤としてのトルエ
ン230g、白金触媒を仕込み、80℃まで上昇させ
る。次いで、フラスコに親水基として平均構造式が前記
式(5)で示されるメトキシポリオキシエチレンモノア
リルエーテル100gと下記式(7)で示される末端ビ
ニル基を有するシリコーンオイル40gを滴下し、約1
00℃で5時間付加反応を行う。反応後、ロータリーエ
バポレーターにより溶剤を除去して、淡黄色透明で粘凋
な液状の親水基変性オルガノポリシロキサン−3を得
た。
【0026】
【化3】 CH2=CHCH2O(C24O)9CH3 ……………………………(5) {α3SiO1/2}1.6(SiO4/2) (SiH基を0.96モル/100g含有し 、αはメチル基又は水素原子)………………………………………………(6)
【0027】〔親水基変性オルガノポリシロキサン−4
の合成〕ガラス製4つ口フラスコに下記式(8)で表さ
れる、側鎖に珪素原子に結合する水素原子を有する、3
次元架橋型オルガノポリシロキサン70g、トルエン2
00g、白金触媒を仕込み、60℃まで上昇させる。次
いで、フラスコに親水基として平均構造式が前記式
(2)で示されるポリオキシエチレンモノアリルエーテ
ル82gと1−オクテン11gを滴下し、約100℃で
5時間付加反応を行う。反応後、ロータリーエバポレー
ターにより溶剤を除去して,褐色透明で粘凋な液状の親
水基変性オルガノポリシロキサン−4を得た。 CH2=CHCH2O(C24O)9H…………………………………(2) {α8SiO1/2}c(SiO4/2d …………………………………………(8) (珪素原子結合水素原子を0.26モル/100g含有
し、αはメチル基又はSiH基、c,dは各々独立した正の
整数)
【0028】〔親水基変性オルガノポリシロキサン−5
の合成〕ガラス製4つ口フラスコに前記式(6)で表さ
れる、珪素原子に結合する水素原子を有する3次元架橋
型オルガノポリシロキサン160g、溶剤としてのトル
エン230g、白金触媒を仕込み、80℃まで上昇させ
る。次いで、フラスコに親水基として平均構造式が前記
式(5)で示されるメトキシポリオキシエチレンモノア
リルエーテル100gを滴下し、約100℃で5時間付
加反応を行う。反応後、ロータリーエバポレーターによ
り溶剤を除去して、褐色透明で粘凋な液状の親水基変性
オルガノポリシロキサン−5を得た。 CH2=CHCH2O(C24O)9CH3 ………………………………(5) {α3SiO1/2}1.6(SiO4/2) (SiH基を0.96モル/100g含有し 、αはメチル基又は水素原子)…………………………………………………(6)
【0029】(防霧マスターペレットの製造)前記で得
られた防霧剤としての親水基変性オルガノポリシロキサ
ン−1〜5及び防霧剤化合物A〜Cの各10重量部をベ
ース樹脂のエチレン−酢ビ共重合体(日本ユニカー社
製、NUC−3250、酢酸ビニル含有量5%)90重
量部とともにミキサー(ラボプラストミル、東洋精機社
製)中で、130℃、5分間、加熱、混練後、押出し、
ストランドを引き、ペレタイザーによりペレット化し、
防霧剤10%含有の防霧マスターペレットを製造した。
なお、上記のようにして製造した親水基変性オルガノポ
リシロキサン−1〜5及び防霧剤化合物A〜Cを各10
重量%配合した防霧マスターペレットは以後それぞれM
P−1〜5及びMP−A〜Cと略記する。
【0030】(実施例1)表1に記載のように、塩化ビ
ニル樹脂(平均重合度1450、日本ゼオン社製)10
0重量部、エポキシ樹脂2重量部、DOP45重量部、
トリクレジルホスフェート(TCP)5重量部、バリウ
ム−亜鉛複合熱安定剤2.7重量部、アルカマイザーD
HT―4A(協和化学工業社製ハイドロタルサイトの商
品名)5重量部、防滴剤(ソルビタンモノステアレー
ト)2重量部、滑剤0.5重量部、SS―102(シプ
ロ化成社製紫外線吸収剤の商品名)0.1重量部、防霧
剤(親水基変性オルガノポリシロキサン−1)0.2重
量部を配合し、8インチロール(表面温度180℃)を
用いて、厚さ100μmの農業用塩化ビニル樹脂フィル
ムを作製した。このフィルムについて、後記の方法で防
霧性及びべたつき性を調べ結果を表8に記した。
【0031】(比較例1)表5に記載のように、防霧剤
として化合物Aを用いた外は、全て実施例1と同様の方
法で農業用塩化ビニル樹脂フィルムを作製した。このフ
ィルムについて、後記の方法で防霧性及びべたつき性を
調べ結果を表9に記した。
【0032】(実施例2〜7、比較例2〜4)表1、
2、表5に示すように、オレフィン系合成樹脂、添加剤
を配合したペレット及び前記防霧マスターペレットを配
合し、これをインフレーション成形機に供給して、厚さ
100μm、折り径30cmの農業用オレフィン系樹脂
フィルムを製造した。得られた各フィルムについて、後
記の評価方法により防霧性及びべたつき防止性を評価
し、結果を表8、9に記した。
【0033】
【表1】 〔表1の防霧マスターペレットの欄、上段の数字はマス
ターペレットの添加重量部を、下段の数字は親水基変性
オルガノポリシロキサン−1〜5または防霧剤化合物A
〜Cの添加重量部を示す。以下の表も同じ。〕
【0034】(実施例8)(表2参照) 三層インフレーション成形機の中間層用押出機に基材
(イ)用のペレット及び防霧マスターペレットMP−
2、内層用押出機に基材(ハ)用のペレット、外層用押
出機に基材(ロ)用のペレット及び防霧マスターペレッ
トMP−2を供給し、各層の厚さの比がほぼ、内層:中
間層:外層=1:3:1である厚さ100μm、折り径
30cmの3種3層の農業用オレフィン系樹脂フィルム
を製造した。得られたフィルムについて後記の評価方法
により防霧性及びべたつき防止性を評価し、結果を表8
に記した。
【0035】(実施例9)(表2参照) 三層インフレーション成形機の中間層用押出機に基材
(ニ)用のペレット及び防霧マスターペレットMP−
3、内層用及び外層用押出機に基材(ホ)用のペレット
及び防霧マスターペレットMP−5を供給し、各層の厚
さの比がほぼ、内層:中間層:外層=1:3:1である
厚さ100μm、折り径30cmの3種3層の農業用オ
レフィン系樹脂フィルムを製造した。得られたフィルム
について後記の評価方法により防霧性及びべたつき防止
性を評価し、結果を表8に記した。
【0036】
【表2】
【0037】(実施例10)(表3参照) 五層インフレーション成形機を使用し、内側層から
(ヘ)(内層)、(ト)(中内層),(チ)(中間
層),(リ)(中外層),(ヌ)(外層)の組成物ペレ
ット及び(チ)(中間層),(リ)(中外層),(ヌ)
(外層)に防霧マスターペレットMP−5を各押出機に
供給し、厚さ100μm、巾8mの5層の農業用オレフ
ィン系樹脂フィルムを製造した。得られたフィルムにつ
いて後記の評価方法により防霧性及びべたつき防止性を
評価し、結果を表8に記した。
【0038】
【表3】
【0039】(実施例11)(表4参照) 五層インフレーション成形機を使用し、内側から(ル)
(内層)、(ヲ)(中内層),(ワ)(中間層),
(カ)(中外層),(ヨ)(外層)の組成物ペレット及
び(ワ)(中間層)、(カ)(中外層),(ヨ)(外
層)に防霧マスターペレットを各押出機に供給し、厚さ
100μm、巾8mの5層の農業用オレフィン系樹脂フ
ィルムを製造した。得られたフィルムについて後記の評
価方法により防霧性及びべたつき防止性を評価し、結果
を表8に記した。
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】(比較例5)(表6参照) 三層インフレーション成形機の中間層用押出機に基材
(タ)の組成物のペレット及び防霧マスターペレット、
内層用押出機に基材(ソ)用組成物のペレット、外層用
押出機に基材(レ)用のペレット及び防霧剤MP−Aを
供給し、各層の厚さの比がほぼ、内層:中間層:外層=
1:3:1である厚さ100μm、折り径30cmの3
種3層の農業用オレフィン系樹脂フィルムを製造した。
得られたフィルムについて後記の評価方法により防霧性
及びべたつき防止性を評価し、結果を表9に記した。
【0043】(比較例6)(表6参照) 三層インフレーション成形機の中間層用押出機に基材
(ツ)用のペレット及び防霧マスターペレット、内層用
及び外層用押出機に基材(ネ)用の組成物のペレット及
び防霧マスターペレットMP−Aを供給し、各層の厚さ
の比がほぼ、内層:中間層:外層=1:3:1である厚
さ100μm、折り径30cmの3層の農業用オレフィ
ン系樹脂フィルムを製造した。得られたフィルムについ
て後記の評価方法により防霧性及びべたつき防止性を評
価し、結果を表9に記した。
【0044】
【表6】
【0045】(比較例7)(表7参照) 五層インフレーション成形機を使用し、内側から(ナ)
(内層)、(ラ)(中内層),(ム)(中間層),
(ウ)(中外層),(エ)(外層)の組成物ペレット及
び(ム)(中間層)、(ウ)(中外層),(エ)(外
層)に、防霧剤MP−Aを添加し、各押出機に供給し、
厚さ100μm、巾8mの5層の農業用オレフィン系樹
脂フィルムを製造した。得られたフィルムについて後記
の評価方法により防霧性及びべたつき防止性を評価し、
結果を表9に記した。
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
【表9】
【0049】(各表中の化合物の出所、スペック等) 塩化ビニル樹脂:平均重合度1,450、日本ゼオン社
製、 NUC−3250:日本ユニカー社製、エチレン−酢ビ
共重合体(酢酸ビニル5%含有)の商品名、 NUC−3753:日本ユニカー社製、エチレン−酢ビ
共重合体(酢酸ビニル15%含有)の商品名、 NUC−8133:日本ユニカー社製、高圧法低密度ポ
リエチレンの商品名、アルカマイザーDHT−4A:協
和化学社製ハイドロタルサイトの商品名、 TINUVIN622LD:チバスペッシャリテイケミ
カルス社製、ヒンダードアミン系光安定剤商品名、 SS−102:シプロ化成社製、ベンゾフェノン系紫外
線吸収剤。
【0050】
【化4】 (上記の構造を有し、25℃における粘度が600mm
2/S、HLB値が4.5であるポリオキシエチレン変
性オルガノポリシロキサン。) {(CH33SiO1/2}0.85(SiO4/2) …………………(B) (40%トルエン溶液の粘度が20csであるシリコー
ンレジン) (分子量約500,000のジメチルシリコーンガム、
kは約6,500。)
【0051】(防霧性及びべたつき防止性を評価方法) 〔防霧性評価方法〕90cm×20cmのアルミ製の枠
の片面上に、評価用フィルムを張ったものを、専用の曝
露台に設置し、2000年12月15日から2001年
3月15日の間、フィルム内表面近傍における霧の発生
状況を目視観察し、下記の基準で評価した。但し、評価
用フィルムが複層の場合は、防滴剤及び防霧剤を配合し
た外層を曝露台面に対面するように設置して評価した。 ○:霧の発生無し、△:僅かに霧の発生が認められる、
×:明らかに霧の発生が認められる。 〔べたつき防止性評価方法〕塩化ビニル系樹脂フィルム
の場合は、紙に挟んだ状態で、オレフィン系樹脂フィル
ムの場合は巻の状態で、(23±2)℃に調整した恒温
室に保管した後、下記の基準でフィルムの感触評価を実
施した。 ○:べたつき無し、△:ややべたつく、×:かなりべた
つく。
【0052】(実施例の総括)表1〜9のデータを検討
した結果以下のことが明らかになった。本発明の各請求
項に則って調製された各種の農業用被覆材料(フィル
ム)は防霧性及びべたつき防止性の両方に優れている
が、親水基のみを含むオルガノポリシロキサンを含有す
る比較例2のフィルムは、べたつき防止性に劣り、フィ
ルムを各々2、3,5層に貼り合わせた5〜7の場合に
おいても、べたつき防止性に劣ることには変わりはな
い。また、ベース樹脂に塩化ビニル樹脂を使用し、親水
基のみを有するオルガノポリシロキサンを含有する比較
例1は、更に、顕著なべたつきが見られ、3次元架橋型
オルガノポリシロキサン構造のみを含むシリコーンレジ
ンを含有する比較例3のフィルム及びジメチルシリコー
ンゴムを含有する比較例4の各フィルムは、防霧性に劣
ることが解った。
【0053】
【発明の効果】本発明の農業用被覆材料は防霧性及びべ
たつき防止性に優れ、長期に渡って持続するので、これ
をハウス、簡易温室栽培やトンネル栽培の被覆用フィル
ムに使用して、農作物の促成栽培を行った場合、太陽光
の透過が良好であるから、室内の栽培農作物の生育が速
く、また、被覆フィルムの内側に生じる凝結水の量が少
ないので、この凝結水が一因となる栽培農作物の幼芽の
被害、作物の病気の発生も抑制され、その結果、高品質
の農作物が早く収穫でき、農業経営の改善に資すること
大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 4J035 // C08G 77/04 C08G 77/04 (C08L 101/00 C08L 83:04 83:04) (72)発明者 一戸 省二 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 西片 晃 滋賀県甲賀郡石部町丸山3丁目3番1号 シーアイ化成株式会社内 (72)発明者 中川 康弘 滋賀県甲賀郡石部町丸山3丁目3番1号 シーアイ化成株式会社内 Fターム(参考) 2B024 DB01 EA01 2B029 EB02 EC02 EC03 EC04 EC05 EC09 EC16 EC20 4F070 AA71 AB09 AC92 AE30 FA03 FA17 FB03 FB09 4F071 AA02 AA15 AA18 AA24 AA67 AF56 AH01 BC01 4J002 AA011 AB011 BB031 BB061 BB071 BB081 BB101 BB221 BB231 BD031 BD061 BD081 BD101 BG101 CF001 CF161 CG001 CL001 CM041 CP032 CP052 CP092 CP102 CP112 CP182 GA01 4J035 BA01 BA04 CA02U CA08M CA09M CA10M CA19M CA22M CA26M CA27M FB01 GA08 LA03 LB07 LB20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中に少なくとも親水基と3次元架
    橋型オルガノポリシロキサン構造を有する親水基変性オ
    ルガノポリシロキサンを含有することを特徴とする農業
    用被覆材料。
  2. 【請求項2】 3次元架橋型オルガノポリシロキサン構
    造を有する親水基変性オルガノポリシロキサンが、一般
    式(R3SiO1/2a(R2SiO2/2b(R1Si
    3/2c(SiO4/2d(式中、Rは互いに同一または
    異種の、親水基または親水基含有1価有機基または炭素
    原子数1〜30の有機基であって、少なくとも1つは親
    水基または親水基含有1価有機基である。aは正数、
    b,c及びdは0または正数。)で表される3次元架橋
    型構造を有することを特徴とする請求項1に記載の農業
    用被覆材料。
  3. 【請求項3】 3次元架橋型オルガノポリシロキサン構
    造を有する親水基変性オルガノポリシロキサンが、その
    一般式においてa、dは正数、b,cは0または正数で
    表される3次元架橋構造を有することを特徴とする請求
    項2に記載の農業用被覆材料。
  4. 【請求項4】 3次元架橋型オルガノポリシロキサン構
    造を有する親水基変性オルガノポリシロキサンが(R3
    SiO1/2a-e(R2SiO2/2bと(R3SiO1 /2e
    (R1SiO3/2c(SiO4/2d(式中、eはa>e
    である正の数)との重量比が(95〜0):(5〜10
    0)であることを特徴とする請求項2または3に記載の
    農業用被覆材料。
  5. 【請求項5】 3次元架橋型オルガノポリシロキサン構
    造を有する親水基変性オルガノポリシロキサンの親水基
    が非イオン性基を有する親水性官能基であることを特徴
    とする請求項1〜4の何れか1項に記載の農業用被覆材
    料。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂に請求項1〜5の何れか1
    項に記載の3次元架橋型オルガノポリシロキサン構造を
    有する親水基変性オルガノポリシロキサンを0.03〜
    3重量%配合し、フィルムに成形した農業用被覆材料。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂に請求項1〜5の何れか1
    項に記載の3次元架橋型オルガノポリシロキサン構造を
    有する親水基変性オルガノポリシロキサンを3〜50重
    量%配合した農業用被覆材料に用いるマスターペレッ
    ト。
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