JPS6231743B2 - - Google Patents

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JPS6231743B2
JPS6231743B2 JP58114366A JP11436683A JPS6231743B2 JP S6231743 B2 JPS6231743 B2 JP S6231743B2 JP 58114366 A JP58114366 A JP 58114366A JP 11436683 A JP11436683 A JP 11436683A JP S6231743 B2 JPS6231743 B2 JP S6231743B2
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JP
Japan
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zinc oxide
weight
parts
hydroxy
conductive zinc
Prior art date
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Application number
JP58114366A
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JPS606739A (ja
Inventor
Masao Tawara
Katsuhiko Yorozu
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CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP58114366A priority Critical patent/JPS606739A/ja
Publication of JPS606739A publication Critical patent/JPS606739A/ja
Publication of JPS6231743B2 publication Critical patent/JPS6231743B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Greenhouses (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な農業用被覆材に関し、さらに詳
しくは、保温性能に優れ且つ透光性の良好な合成
樹脂フイルムからなる農業用被覆材に関する。 近年農作物の高付加価値化をねらつてハウス栽
培、トンネル栽培等の施設栽培が盛んに行われて
いる。この施設栽培、例えばハウス栽培は、昼間
太陽光線によつてハウス内の地中に吸収された熱
が夜間に地面から輻射線となつて放射される熱
(赤外線)をプラスチツク被覆材によつて遮蔽又
は反射することにより、ハウス内の温度を外気よ
り高く保ち、それによつてハウス内の農作物の促
成を図るものである。従つて、農業用被覆材の保
温力は該被覆材の赤外線の遮蔽又は反射能力に依
存し、これらの能力が大きい程被覆材の保温力が
大きく望ましい被覆材ということになる。 そこで従来から保温力の改善を目的とした種々
の農業用被覆材が提案されており、例えば、各種
の無機物質、例えば微粉状のケイ酸(特公昭47―
47903号公報)、アルミン酸塩粉末(特開昭55―
43114号公報)、リン酸塩ガラス(特開昭55―
157631号公報)、18〜50ミクロンの波長域の赤外
線を吸収する硼酸塩(特開昭55―164238号公
報)、マイカ(特開昭56―161462号公報)、炭酸マ
グネシウム又は水酸化マグネシウム(特公昭57―
34871号公報)、タルクと炭酸マグネシウム及び水
酸化アルミニウムの組合わせ(特開昭57―36916
号公報)、シリカと同期律表第、又は族元
素の酸化物との複合酸化物(特開昭57―42756号
公報)、光透過性無機質粉末の表面に選択透過性
の半導体薄膜層を形成したもの(特開昭57―
55966号公報)等を合成樹脂被覆材に配合するこ
とが提案されている。しかしながら、これらの従
来提案されている保温性被覆材用の無機質添加剤
は、概してその配合量に比して保温性の向上効果
が少ないため、多量に配合しなれば充分な保温効
果が得られず、一方、多量に配合すると、被覆材
の強度や光線透過率が低下し、或いは加工性や取
扱(吸湿性)等に問題が生ずる等の欠点がある。 本発明者はかかる欠点がなく且つ保温力に優れ
た農業用被覆材を開発することを目的に鋭意検討
を行なつた結果、合成樹脂フイルムに或る種の金
属をドーピングした導電性酸化亜鉛粉末を配合す
ると、全く意外なことに、該フイルムの保温力が
著るしく改善され、しかも該フイルムの可視光線
域の光線透過率の低下が少なく且つ低温時におけ
るフイルム強度の低下も少ない透光性に優れた農
業用被覆材が得られることを見い出し、本発明を
完成するに至つた。 しかして、本発明に従えば、アルミニウム、ガ
リウム及びインジウムからなる群より選ばれる少
なくとも1種の金属を酸化亜鉛を基準にして0.01
〜5原子パーセントの量で含有する導電性酸化亜
鉛粉末を配合した合成樹脂フイルムからなり、
400nm〜700nm間の波長の光の全光線平均透過率
が少なくとも60%であることを特徴とする農業用
被覆材が提供される。 本発明の被覆材に使用される導電性酸化亜鉛
は、実質的に非導電性の酸化亜鉛にアルミニウ
ム、ガリウム及びインジウムからなる群より選ば
れる少なくとも1種の金属をドーピングすること
によつて導電性をもたせたものである。かかる導
電性酸化亜鉛はそれ自体公知であり、例えば米国
特許第3515686号及び第3538023号明細書、特開昭
55―162477号公報等の文献に記載の方法により製
造することができる。 酸化亜鉛に対する上記金属のドーピングの量
は、ドーピングすべき金属の種類等に応じて変え
ることができるが、一般的には、酸化亜鉛を基準
にして0.01〜5原子パーセント、好ましくは0.1
〜3.0原子パーセント、さらに好ましくは0.5〜2.0
原子パーセントの範囲とすることができる。 本発明ではドーピングする金属としてはアルミ
ニウム、ガリウム及びインジウムが使用される
が、これらの金属はそれぞれ単独で使用すること
ができ、或いは2種又はそれ以上組合せて用いて
もよい。中でも、アルミニウムが最適である。ま
た場合により、酸化亜鉛の導電性化に使用される
他の金属、例えば、ゲルマニウムやスズ等を上記
の金属に加えて更にドーピングしてもよい。 本発明で使用する導電性酸化亜鉛の比抵抗は特
に制限されるものではないが、一般には、100
105Ω―cmのオーダー、好ましくは100〜103Ω―
cmのオーダーの比抵抗をもつことが望ましい。ま
た、かかる導電性酸化亜鉛は赤外部の少なくとも
一部に吸収帯を有しており、2.5μmから20μm
の範囲の赤外領域に巾広い吸収帯がある。 上記の導電性酸化亜鉛は粉末で合成樹脂フイル
ム中に配合される。しかして、導電性酸化亜鉛粉
末はフイルムの透明性の観点からすればできるだ
け粒度が小さい方が望ましく、平均粒径は一般に
10ミクロン以下、好ましくは0.1〜5.0ミクロンの
範囲にあるものが適している。 これら導電性酸化亜鉛粉末の後述する合成樹脂
フイルム中への配合量は、該フイルムの厚さや配
合する導電性酸化亜鉛粉末の粒度等に依存して各
フイルム毎に変えることができるが、該粉末が配
合された後のフイルムの400nm〜700nm間の波長
の光の全光線平均透過率が少なくとも60%、好ま
しくは70%以上、さらに好ましくは80%以上にな
るような量とすべきである。400nm〜700nm間の
波長の光の全光線平均透過率が上記の範囲内に入
る導電性酸化亜鉛粉末の配合量は、当業者であれ
ば実験室での試作により容易に決定することがで
きるが、一般的に言えば配合すべき合成樹脂100
重量部当り0.5〜10重量部、好ましくは1.0〜5.0重
量部、さらに好ましくは1.5〜3.5の範囲とするこ
とができる。 ここで、400nm〜700nmの波長の光の「全光線
平均透過率」はフイルム試料を積分球付き330形
自記分光光度計〔(株)日立製作所製〕によつて当該
波長間の分光曲線を記録測定した後、帰零補整式
プラニメーター(プラス株式会社製)によつて同
波長間の光線透過部分の面積A及び同波長間の全
面積Bを求め、〔A/B×100〕により算出される
値である。 一方、本発明に従い以上に述べた導電性酸化亜
鉛粉末が配合される合成樹脂フイルムの材質とし
ては、従来から農業用被覆材に使用されている任
意の合成樹脂を使用することができ、例えば、軟
質塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン、エチレン―
酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。 特に、軟質塩化ビニル系樹脂は、耐候性、透明
性、保温性、強度等に優れており、本発明におい
て好適なフイルム材料である。かかる軟質塩化ビ
ニル系樹脂の基本組成は、数平均重合度が約800
〜約2000、好ましくは約1000〜約1500のポリ塩化
ビニル、又は塩化ビニルを主体とする共重合体
(例:エチレン―塩化ビニル共重合体、酢ビ―塩
化ビニル共重合体、塩化ビニル―ハロゲン化オレ
フイン共重合体)、或いはこれらポリ塩化ビニル
又は塩化ビニル共重合体を主体とする他の相溶性
の樹脂(例:ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
アクリル樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ウレタン樹
脂、アクリロニトリル―スチレン―ブタジエン共
重合体樹脂、部分ケン化ポリビニルアルコール
等)とのブレンド物〔以下これらポリ塩化ビニ
ル、共重合体及びブレンド物を塩化ビニル系樹脂
と総称する〕に、これら塩化ビニル系樹脂100重
量部当り、30〜70重量部、好ましくは40〜60重量
部の可塑剤;0.05〜7重重部、好ましくは1.0〜
5.0重量部の滑剤及び/又は熱安定剤;0〜5.0重
量部、好ましくは1.0〜4.0重量部の防曇剤(又は
界面活性剤);0〜3.0重量部、好ましくは0.1〜
0.5重量部の紫外線吸収剤;0〜5.0重量部、好ま
しくは0.1〜1.0重量部の粘着防止剤等を配合した
ものから成ることができ、さらに、抗酸化剤、帯
電防止剤、着色剤、等の他の通常の樹脂添加物を
必要に応じて含ませることもできる。 配合しうる可塑剤としては、例えば、ジ―n―
オクチルフタレート、ジ―2―エチルヘキシルフ
タレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸
誘導体;ジイソオクチルイソフタレート等のイソ
フタル酸誘導体;ジオクチルアジペート等のアジ
ピン酸誘導体;その他トリクレジルフオスフエー
ト、トリキシレニルフオスフエート、エポキシ化
大豆油等が包含され、中でも、ジオクチルフタレ
ート、トリクレジルフオスフエート、ジオクチル
アジペート及びエポキシ化大豆油が適している。 また、該塩化ビニル樹脂に含ませうる滑剤又は
熱安定剤としては、例えばポリエチレンワツク
ス、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノ
ール酸バリウム、有機亜リン酸エステルの如きキ
レーター、エポキシ樹脂等が挙げられ、防曇剤
(又は界面活性剤)としては、例えばソルビタン
モノステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノベヘネートなどのソルビタン
系界面活性剤;グリセリンモノラウレート、ジグ
リセリンモノパルミテート、グリセリンモノステ
アレートなどのグリセリン系界面活性剤:ポリエ
チレングリコールモノステアレート、ポリエチレ
ングリコールモノパルミテートなどのポリエチレ
ングリコール系界面活性剤:アルキルフエノール
のアルキレンオキシド付加物;ソルビタン/グリ
セリンの縮合物と有機酸とのエステル等が挙げら
れ、紫外線吸収剤としては、例えば、2―ヒドロ
キシ―4―メトキシベンゾフエノン、2―ヒドロ
キシ―4―n―オクチルオキシベンゾフエノン、
2―ヒドロキシ―4―n―ドデシルオキシベンゾ
フエノン、2―ヒドロキシ―4―n―オクタデシ
ルオキシベンゾフエノン、2―ヒドロキシ―4―
ベンジルオキシベンゾフエノン、2―ヒドロキシ
―4―メトキシ―2′―カルボキシベンゾフエノ
ン、2―ヒドロキシ―4―メトキシ―5―スルホ
ベンゾフエノン、2―ヒドロキシ―5―クロロベ
ンゾフエノン、2,4―ジヒドロキシベンゾフエ
ノン、2,2′―ジヒドロキシ―4―メトキシベン
ゾフエノン、2,2′―ジヒドロキシ―4,4′―ジ
―メトキシベンゾフエノン、2,2′―ジヒドロキ
シ―4,4′―ジ―メトキシ―5―スルホンベンゾ
フエノン、2,2′―4,4′―テトラヒドロキシベ
ンゾフエノン等のベンゾフエノン系紫外線吸収
剤;2―(2′―ヒドロキシ―5′―メチルフエニ
ル)ベンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ
―5′―tert―ブチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2―(2′―ヒドロキシ―3′,5′―ジメチルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2―(2′―メチル
―4′―ヒドロキシフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2―(2′―ヒドロキシ―3′―メチル―5′―
tert―ブチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
―(2′ヒドロキシ―3′,5′―ジ―tert―アミルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロ
キシ―3′,5′―ジ―tert―ブチルフエニル)ベン
ドトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―3′,
5′―ジメチルフエニル)―5―メトキシベンゾト
リアゾール、2―(2′―n―オクタデシルオキシ
―3′,5′―ジメチルフエニル)―5―メチルベン
ゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―5′―メ
トキシフエニル)ベンゾトリアゾール、2―
(2′―ヒドロキシ―4′―オクトキシフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―5′―
メトキシフエニル)―5―メチルベンゾトリアゾ
ール、2―(2′―ヒドロキシ―5′―メチルフエニ
ル)―5,6―ジクロロベンゾトリアゾール、2
―(2′―ヒドロキシ―5′―tert―ブチルフエニ
ル)―5―クロロベンゾトリアゾール、2―
(2′―ヒドロキシ3′,5′―ジ―tert―ブチルフエニ
ル)―5―クロロベンゾトリアゾール、2―
(2′―ヒドロキシ―5′―フエニルフエニル)―5
―クロロベンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロ
キシ―5′―ジクロロヘキシルフエニル)ベンゾト
リアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―3′,5′―ジ
クロロフエニル)ベンゾトリアゾール、2―
(2′―ヒドロキシ―4′,5′―ジクロロフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―3′,
5′―ジ―tert―ブチルフエニル)―5―クロロベ
ンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―3′―
tert―ブチル―5′―メチルフエニル)―5―クロ
ロベンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―
5′―メチルフエニル)―5―ブトキシカルボニル
ベンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―
4′,5′―ジメチルフエニル)―5―ブトキシカル
ボニルベンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキ
シ)―5―エトキシカルボニルベンゾトリアゾー
ル、2―(2′―アセトキシ―5′―メチルフエニ
ル)ベンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ
―5′―メチルフエニル)―5―エチルスルホンベ
ンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―3′,
5′―ジメチルフエニル)―5―エチルスルホンベ
ンゾトリアゾール、2―(2′―ヒドロキシ―5′―
フエニルフエニル)ベンゾトリアゾール、2―
(2′―ヒドロキシ―5′―アミノフエニル)ベンゾ
トリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤;フエニルサリシレート、p―tert―ブチル
フエニルサリシレート、p―メチルフエニルサリ
シレート、p―オクチルフエニルサリシレート等
のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤が挙げられ
る。 また、粘着防止剤としては、例えばメチレンビ
スステアリルアミド等の脂肪酸アマイド類;ブチ
ルステアレート等の高級脂肪酸及びその誘導体
類;ステアリルアルコール等の高級アルコール
類;ステアリン酸カルシユウム等の金属セツケン
類等が包含される。 さらにまた、必要に応じて配合しうる抗酸化剤
の例としては、フエノール系抗酸化剤、例えば
2,6―ジ―t―ブチル―p―クレゾール、4,
4′―チオビス―(3―メチル―6―t―ブチルフ
エノール)、2,2―ジ(4―ヒドロキシフエニ
ル)プロパン、1,1,3―トリス―(2―メチ
ル―4―ヒドロキシ―5―t―ブチルフエニル)
ブタン、オクタデシル―3―(3,5―ジ―t―
ブチル―4―ヒドロキシフエニル)プロピオネー
ト、ペンタエリスリトール―テトラ―(3,5―
ジ―t―ブチル―4―ヒドロキシフエニル)―プ
ロピオネート、1,3,5―トリス(4―t―ブ
チル―3―ヒドロキシ―2,6―ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス―(3,5―ジ―
t―ブチル―4―ヒドロキシベンジル)イソシア
ヌレート;チオジプロピオン酸エステルたとえ
ば、ジ―n―ドデシル―チオジプロピオネート、
ジ―n―オクタデシル―チオジプロピオネート、
脂肪族サルフアイド及びジサルフアイドたとえば
ジ―n―ドデシルサルフアイド、ジ―n―オクタ
デシルサルフアイド、ジ―n―オクタデシルジサ
ルフアイド;脂肪族、芳香族又は脂肪族―芳香族
ホスフアイト及びチオホスフアイトたとえば、ト
リ―n―ドデシル―ホスフアイト、トリス(n―
ノニルフエニル)ホスフアイト、トリ―n―ドデ
シル―トリチオホスフアイト、フエニル―ジ―n
―デシルホスフアイト、ジ―n―オクタデシル―
ペンタエリスリトールジホスフアイトなどが挙げ
られ、帯電防止剤としては、例えば四級アンモニ
ウム塩類、アミン類、イミダリン類、アミン酸化
エチレン付加体類、ポリエチレングリコール類、
ソルビタンエステル類等々が挙げられる。また、
着色剤としては例えば酸化チタン、群青、フタロ
シアニンブルー、キナクリドンレツド等が挙げら
れる。 さらに、本発明の被覆材には、耐ブロツキング
性の改善、赤外線の吸収及び/又は反射性を向上
させる等の目的で無機質充填剤を含ませることも
できる。かかる目的で配合しうる無機質充填剤と
しては、例えば、シリカ、タルク、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネ
シウム、炭酸カルシウム等が挙げられ、これは単
独で又は2種もしくはそれ以上組合わせて使用す
ることができる。該無機充填剤の配合量は一般
に、塩化ビニル系樹脂100重量部当り5.0重量部ま
で、好ましくは3.0重量部以下とすることができ
る。 本発明の農業用被覆材は、以上に述べた軟質塩
化ビニル系樹脂組成物の基本配合成分及び前述の
導電性酸化亜鉛粉末等をロール型、バンバリー
型、ヘンシエル型などの混合機又は押出機などで
充分に混合又は混練した後、カレンダー法、Tダ
イ法、インフレーシヨン法等の通常の成形法に従
つてフイルム状に成形することにより製造するこ
とができる。その際のフイルムの厚さとしては一
般に50〜200μ、好ましくは50〜150ミクロンの範
囲内が適当である。かくして成形されたフイルム
は必要に応じて通常の防塵加工等の表面処理に付
してもよい。 本発明の農業用被覆材はまた基材がポリオレフ
イン系樹脂組成物であつてもよい。たとえば、密
度0.900〜0.940の低密度ポリエチレン、エチレン
と酢酸ビニルの共重合体又はポリオレフインを主
体とする他の相溶性の樹脂とのブレンド物に、こ
れらの樹脂100重量部当たり0.05〜1.5重量部、好
ましくは0.2〜1.0重量部の紫外線吸収剤あるいは
光安定剤、0.1〜2.5重量部、好ましくは0.5〜1.5
重量部の防曇剤、0.05〜1.0重量部、好ましくは
0.1〜0.5重量部の粘着防止剤等を配合したものか
らなることができ、更に、抗酸化剤、帯電防止
剤、着色剤等の樹脂添加物を必要に応じて加える
こともできる。 配合しうる紫外線吸収剤としては、たとえば2
―ヒドロキシ―4―n―オクトキシ―ベンゾフエ
ノン等のベンゾフエノン系誘導体;2―(2′―ヒ
ドロキシ―3′,5′―ジ―t―ブチルフエノール)
―5―クロロベンゾトリアジン等のベンゾトリア
ゾール系誘導体;その他サルチル酸系誘導体が使
用できる。また、安定剤としては、たとえば4―
ベンゾイルオキシ―2,2,6,6―テトラメチ
ルピペリジン等のピペリジン誘導体;〔2,2′―
チオビス(4―t―オクチルフエノラト)〕―2
―エチルヘキシルアミン―ニツケル等のNi鎖体
等が使用できる。 該ポリオレフイン系樹脂に含有せしめることの
できる防曇剤としては、たとえばソルビタンモノ
ステアレート、ソルビタンモノパルミテート等の
ソルビタンの脂肪酸エステル;グリセリンモノラ
ウレート、グリセリンモノステアレート、グリセ
リンモノパルミテートなどのグリセリンの脂肪酸
エステル;ポリエチレングリコールモノステアレ
ート、ポリエチレングリコールモノパルミテート
等のポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;
又はこれら脂肪酸エステルのアルキレンオキサイ
ド付加物;ソルビタン/グリセリンの縮合物と有
機酸とのエステル等が挙げられる。 また、粘着防止剤としては、たとえばオレイン
酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミ
ド、N,N′―エチレン―ビス―ステアリン酸ア
ミド等の脂肪酸アミド類及びグリセライド系、脂
肪酸エステル系等の一般のプラスチツクに添加す
る粘着防止剤を用いることができる。 基本となる前記合成樹脂に、前述の導電性酸化
亜鉛粉末及び以上の添加剤を配合するためには、
通常の配合・混合技術、たとえばリボンブレンダ
ー、バンバリーミキサー、その他の配合・混合機
を使用することができ、それから、フイルムを製
造するためには、通常のフイルムの製造方法、た
とえば押出成形法、インフレーシヨン法などを適
宜採用することができる。 以上に述べた如くして製造される本発明のフイ
ルムは、導電性酸化亜鉛粉末が分散配合されてい
るにもかかわらず、透明性に優れており、400〜
700nm間の波長の可視光線域における全光線平均
透過率は少なくとも60%、好ましくは70%以上、
さらに好ましくは80%以上でありうる。 以上に述べた本発明の農業用被覆材は、後記実
施例から明らかなように、保温力に優れているの
みならず、可視光線域の光線透過率及び低温時の
フイルム強度においても優れており、農作物、例
えばイチゴ、ナス、メロン、ピーマン、キユウ
リ、トマト等の施設栽培、特に促成栽培又は省エ
ネルギー栽培におけるハウスの内又は外張り用と
して、或いはトンネル被覆用又はマルチング用と
して広範に使用することができる。特に導電性酸
化亜鉛微粉末の配合量が比較的多く可視光線域の
平均透過率が低い被覆材はハウスの内張り用とし
て夜間及び早朝のみ被覆し日中ははずすようにし
てもよい。 次に参考例及び実施例により本発明を更に説明
する。 参考例1:導電性酸化亜鉛の製造法 平均粒径約1.3μの酸化亜鉛粉末にドープすべ
き金属を含む有機金属化合物を加え、耐熱性焼成
容器に仕込み、ガス導入口よりチツ素ガスを導入
し、約1000℃まで加熱して1時間焼成した。この
間ガス導入口を閉じ、ガス排出口を開放して生成
ガスは大気中に開放した。焼成後、ガス導入口よ
りチツ素ガスを導入し、容器内を非酸化性雰囲気
に保ちつつ冷却した。 実施例 1 平均重合度1300のポリ塩化ビニルフイルムをベ
ースにし、これに下記の添加剤を配合した後、8
インチ2本ロールを用いて175℃で5分間混練
し、0.05mm厚さの軟質ポリ塩化ビニル樹脂フイル
ムを作成した。 ジオクチルフタレート(チツソ社製) 50重量部 トリクレジルホスフエート(ストフアージヤパ
ン社製) 4重量部 エポキシ樹脂「ELA134」(大日本インキ社
製) 2重量部 ソルビタンモノパルミテート(丸菱油化社製)
1.5重量部 有機亜リン酸エステル(共同薬品社製)
1.0重量部 フエニルサリシレート「シーソーブK201B」
(白石カルシウム社製) 0.2重量部 導電性酸化亜鉛「導電性亜鉛華1*」(本荘ケ
ミカル社製) 3.0重量部 *酸化亜鉛を基準にしてアルミニウムを1原子%
含む。 実施例 2 基本配合は実施例1と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の量を5.0重量部とした。 実施例 3 基本配合は実施例1と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、前記参考例で述べた方法で製
造したガリウムを酸化亜鉛を基準にして1.71原子
%含む導電性酸化亜鉛3.0重量部用いた。 実施例 4 基本配合は実施例1と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、前記参考例で述べた方法で製
造したインジウムを酸化亜鉛を基準にして1.71原
子%含む導電性酸化亜鉛3.0重量部用いた。 比較例 1 基本配合を実施例1と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛を除いた。 比較例 2 基本配合は実施例1と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに通常の非導電性酸化亜鉛3.0重
量部用いた。 比較例 3 基本配合は実施例1と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに硫化亜鉛3.0重量部用いた。 比較例 4 基本配合は実施例1と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、一酸化マンガン3.0重量部用
いた。 実施例 5 酢酸ビニル含量が15%で密度が0.94で且つメル
トインデツクスが2.0のエチレン―酢酸ビニル共
重合体(日本ユニカー社製、NVC―8450)に下
記の添加剤を配合した後、90mm押出機(T―ダ
イ、押出温度180℃)を用いて厚さ0.05mmのエチ
レン―酢酸ビニル共重合体フイルムを作成した。 グリセリンモノステアレート(丸菱油化社製)
1.5重量部 2―ヒドロキシ―4―n―オクトキシベンゾフ
エノン「シーソーブ102」(白石カルシウム社
製) 0.2重量部 エルカ酸アミド 0.07重量部 導電性酸化亜鉛「導電性亜鉛華1」(本荘ケミ
カル社製) 1.0重量部 実施例 6 基本配合は実施例5と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の量を3.0重量部とした。 実施例 7 基本配合は実施例5と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、前記参考例で述べた方法で製
造したガリウムを酸化亜鉛を基準にして1.71原子
%含む導電性酸化亜鉛3.0重量部を用いた。 実施例 8 基本配合は実施例5と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、前記参考例で述べた方法で製
造したインジウムを酸化亜鉛を基準にして1.71原
子%含む導電性酸化亜鉛3.0重量部用いた。 比較例 5 基本配合は実施例5と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛を除いた。 比較例 6 基本配合は実施例5と同じとし、ただし導電性
酸亜鉛の代りに、通常の非導電性酸化亜鉛3.0重
量部を用いた。 比較例 7 基本配合は実施例5と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、硫化亜鉛3.0重量部を用い
た。 比較例 8 基本配合は実施例5と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、一酸化マンガン3.0重量部を
用いた。 実施例 9 密度が0.918でメルトインデツクスが2.0の低密
度ポリエチレン(日本ユニカー社製、GS―261)
をベースにし、これに下記の添加剤を配合した
後、90mm押出機(T―ダイ、押出温度180℃)を
用いて0.05mm厚さの低密度ポリエチレンフイルム
を作成した。 グリセリンモノステアレート(丸菱油化社製)
1.5重量部 2―ヒドロキシ―4―n―オクトキシベンゾフ
エノン「シーソーブ102」(白石カルシウム社
製) 0.2重量部 ステアリン酸アミド 0.07重量部 導電性酸化亜鉛「導電性亜鉛華1」(本荘ケミ
カル社製) 1.0重量部 実施例 10 基本配合は実施例9と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の量を3.0重量部とした。 実施例 11 基本配合は実施例9と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、前記参考例で述べた方法で製
造したガリウムを酸化亜鉛を基準にして1.71原子
%含む導電性酸化亜鉛3.0重量部を用いた。 実施例 12 基本配合は実施例9と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、前記参考例で述べた方法で製
造したインジウムを酸化亜鉛を基準にして1.71原
子%含む導電性酸化亜鉛3.0重量部を用いた。 比較例 9 基本配合は実施例9と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛を除いた。 比較例 10 基本配合は実施例9と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、通常の非導電性酸化亜鉛3.0
重量部を用いた。 比較例 11 基本配合は実施例9と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、硫化亜鉛3.0重量部を用い
た。 比較例 12 基本配合は実施例9と同じとし、ただし導電性
酸化亜鉛の代りに、一酸化マンガン3.0重量部を
用いた。 参考例2:フイルムの特性の測定 前記実施例及び比較例で得られたフイルムにつ
いて下記の方法で保温性能を比較した。 〔保温性能の測定方法〕 20cm×20cmの開口部をもつ厚さ10cmの発泡ポリ
スチレンで取り囲まれた箱を一定温度に保たれた
恒温恒湿室に設置し、その開口部を前記実施例及
び比較例で得たフイルムで密閉し、箱内にセツト
した発熱体に安定化電源を通じて電力を供給した
時のフイルム内外の温度差を測定し比較する。 結果を下記表―1乃至表―3にまとめて示す。
また、前記実施例1,2及び4並びに比較例1及
び2で得られたフイルムの波長別全光線透過率曲
線を第1図に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1,2及び4並びに比較例1及
び2で得られたフイルムの波長別全光線透過率曲
線を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルミニウム、ガリウム及びインジウムから
    なる群より選ばれる少なくとも1種の金属を酸化
    亜鉛を基準にして0.01〜5原子パーセントの量で
    ドーピングした10゜〜103Ω―cmのオーダーの比
    抵抗をもつ導電性酸化亜鉛粉末を配合した塩化ビ
    ニル系又はポリオレフイン系樹脂フイルムからな
    り、400nm〜700nm間の波長の光の全光線平均透
    過率が少なくとも60%であることを特徴とする農
    業用被覆材。
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JPS5742756A (en) * 1980-08-28 1982-03-10 Sumitomo Chem Co Ltd Agricultural covering material

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