JP2581262Y2 - 鋳造用給湯スリーブ - Google Patents
鋳造用給湯スリーブInfo
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- JP2581262Y2 JP2581262Y2 JP1992000204U JP20492U JP2581262Y2 JP 2581262 Y2 JP2581262 Y2 JP 2581262Y2 JP 1992000204 U JP1992000204 U JP 1992000204U JP 20492 U JP20492 U JP 20492U JP 2581262 Y2 JP2581262 Y2 JP 2581262Y2
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- Japan
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- heater
- heating
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、吸引鋳造や低圧鋳造
等の差圧鋳造装置において、アルミニウムやアルミニウ
ム合金等の溶湯を金型内へ導く部位に配置される鋳造用
給湯スリーブに関する。
等の差圧鋳造装置において、アルミニウムやアルミニウ
ム合金等の溶湯を金型内へ導く部位に配置される鋳造用
給湯スリーブに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、鋳造用給湯スリーブ
(以下、単にスリーブという)は、通常、熱間ダイス鋼
を使用し、溶湯を金型内へ導くための流路孔を内部に備
える筒状に形成されており、その役割は、溶湯を導く堰
として、また、溶湯充填完了後は、押湯として利用して
いた。
(以下、単にスリーブという)は、通常、熱間ダイス鋼
を使用し、溶湯を金型内へ導くための流路孔を内部に備
える筒状に形成されており、その役割は、溶湯を導く堰
として、また、溶湯充填完了後は、押湯として利用して
いた。
【0003】差圧鋳造においては、差圧を利用して、保
持炉内の溶湯をストークとスリーブとを経て金型内へ充
填し、充填完了後も、製品品質の向上を目的として、押
湯効果を期待し、製品の凝固が完了するまでスリーブと
ストークとの内部に溶湯を保持し、その後、製品を離型
していた。
持炉内の溶湯をストークとスリーブとを経て金型内へ充
填し、充填完了後も、製品品質の向上を目的として、押
湯効果を期待し、製品の凝固が完了するまでスリーブと
ストークとの内部に溶湯を保持し、その後、製品を離型
していた。
【0004】しかし、従来のスリーブでは、押湯時の金
型の冷却によつて、スリーブも冷却されているため、ス
リーブ内に保持されている溶湯の凝固も早まり、押湯の
役割を十分に得ることができず、不良品を発生させる場
合があつた。
型の冷却によつて、スリーブも冷却されているため、ス
リーブ内に保持されている溶湯の凝固も早まり、押湯の
役割を十分に得ることができず、不良品を発生させる場
合があつた。
【0005】この対策として、スリーブ内に保持されて
いる溶湯の凝固を遅延させるため、スリーブ内の流路孔
を大径として対処することができるが、このように、ス
リーブの流路孔を大きくすると、離型させた後の製品
に、スリーブの流路孔内で凝固した押湯が残り、その押
湯が流路孔の大径化に伴なつて大きくなり、離型後の後
加工を手間取らせるとともに、材料の歩留りを低下させ
てしまう。
いる溶湯の凝固を遅延させるため、スリーブ内の流路孔
を大径として対処することができるが、このように、ス
リーブの流路孔を大きくすると、離型させた後の製品
に、スリーブの流路孔内で凝固した押湯が残り、その押
湯が流路孔の大径化に伴なつて大きくなり、離型後の後
加工を手間取らせるとともに、材料の歩留りを低下させ
てしまう。
【0006】また、スリーブの流路孔を大きくして押湯
効果を得ようとすると、スリーブ温度がバラツク中での
最低の条件下でも効果が得られるように、大きな流路孔
が必要となり、その流路孔内の平均的な溶湯凝固時間が
長くなり、鋳造サイクルも長くなつて、生産性を低下さ
せることになつてしまう。
効果を得ようとすると、スリーブ温度がバラツク中での
最低の条件下でも効果が得られるように、大きな流路孔
が必要となり、その流路孔内の平均的な溶湯凝固時間が
長くなり、鋳造サイクルも長くなつて、生産性を低下さ
せることになつてしまう。
【0007】上記課題を解決するため、スリーブにヒー
タを設けて温度調節し、流路孔を大きくせずに押湯効果
を有効に生かすことが考えられる。
タを設けて温度調節し、流路孔を大きくせずに押湯効果
を有効に生かすことが考えられる。
【0008】しかし、スリーブが配置される部位は、周
囲に金型の冷却水の配管が配置される等のスペースの制
約を受けるため、所定の温度に加熱するのに適当な、高
出力のヒータがないのが実情である。
囲に金型の冷却水の配管が配置される等のスペースの制
約を受けるため、所定の温度に加熱するのに適当な、高
出力のヒータがないのが実情である。
【0009】また、ヒータによるスリーブの加熱は、流
路孔の周壁だけを加熱し、他の冷却水の配管等を加熱し
ないようにする必要がある。そのため、スリーブにだけ
ヒータの発熱部を配置させ、その発熱部に発熱しないリ
ード線を結線する必要が生ずる。
路孔の周壁だけを加熱し、他の冷却水の配管等を加熱し
ないようにする必要がある。そのため、スリーブにだけ
ヒータの発熱部を配置させ、その発熱部に発熱しないリ
ード線を結線する必要が生ずる。
【0010】しかし、スリーブの周囲の鋳造装置の温度
は、アルミニウム合金の鋳造の場合、700〜800℃
となり、その発熱部へ接続するリード線自体や、発熱部
とリード線とを接続するターミナルが、熱によつて破損
してしまう。
は、アルミニウム合金の鋳造の場合、700〜800℃
となり、その発熱部へ接続するリード線自体や、発熱部
とリード線とを接続するターミナルが、熱によつて破損
してしまう。
【0011】この考案は、上述の課題を解決するもので
あり、小スペースで高温雰囲気下であつても、流路孔の
周壁を加熱するヒータを設けることができて、湯づまり
することなくスリーブの流路孔の内径を小さくでき、離
型後の押湯切断作業の工数を低減できて、生産効率を向
上させることができるスリーブを提供することを目的と
する。
あり、小スペースで高温雰囲気下であつても、流路孔の
周壁を加熱するヒータを設けることができて、湯づまり
することなくスリーブの流路孔の内径を小さくでき、離
型後の押湯切断作業の工数を低減できて、生産効率を向
上させることができるスリーブを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この考案に係るスリーブ
は、鋳造装置の金型内へ溶湯を導く流路孔を有するスリ
ーブ本体と、前記鋳造装置内に配置されて前記スリーブ
本体を加熱するヒータと、から構成され、該ヒータが、
前記スリーブ本体の外周に巻かれる発熱部と、該発熱部
から前記鋳造装置の外方向へ延びる非発熱部と、から構
成され、前記発熱部が、外表面に配置される耐熱性を有
した耐熱層と、電気絶縁材料を充填されて前記耐熱層内
に螺旋状に配置される抵抗発熱線と、から構成され、前
記非発熱部が、外表面に配置されて、前記発熱部の耐熱
層を連続して延設させた耐熱層と、電気絶縁材料を充填
されて前記耐熱層内に配置され、前記抵抗発熱線の端部
に接続される導線と、から構成されることを特徴とす
る。
は、鋳造装置の金型内へ溶湯を導く流路孔を有するスリ
ーブ本体と、前記鋳造装置内に配置されて前記スリーブ
本体を加熱するヒータと、から構成され、該ヒータが、
前記スリーブ本体の外周に巻かれる発熱部と、該発熱部
から前記鋳造装置の外方向へ延びる非発熱部と、から構
成され、前記発熱部が、外表面に配置される耐熱性を有
した耐熱層と、電気絶縁材料を充填されて前記耐熱層内
に螺旋状に配置される抵抗発熱線と、から構成され、前
記非発熱部が、外表面に配置されて、前記発熱部の耐熱
層を連続して延設させた耐熱層と、電気絶縁材料を充填
されて前記耐熱層内に配置され、前記抵抗発熱線の端部
に接続される導線と、から構成されることを特徴とす
る。
【0013】
【考案の作用・効果】この考案に係るスリーブでは、ス
リーブ本体の外周に巻かれるヒータの発熱部が、耐熱層
内で抵抗発熱線を螺旋状に配置させているため、小スペ
ースで高出力を確保できる。
リーブ本体の外周に巻かれるヒータの発熱部が、耐熱層
内で抵抗発熱線を螺旋状に配置させているため、小スペ
ースで高出力を確保できる。
【0014】また、ヒータの非発熱部が、外表面に発熱
部の耐熱層を連続させて配置させるとともに、その内部
に、電気絶縁材料を充填させて、発熱部における抵抗発
熱線の端部に接続される導線を配置させている構成であ
る。そのため、導線や、導線と抵抗発熱線との接続部位
が、気密性を有して連続する状態の耐熱層内に、電気絶
縁材料を充填させて配置されることとなつて、耐熱性を
有することとなり、雰囲気温度が700〜800℃とな
るアルミニウム合金用の鋳造装置内にヒータの非発熱部
を破損すること無く配置可能となる。
部の耐熱層を連続させて配置させるとともに、その内部
に、電気絶縁材料を充填させて、発熱部における抵抗発
熱線の端部に接続される導線を配置させている構成であ
る。そのため、導線や、導線と抵抗発熱線との接続部位
が、気密性を有して連続する状態の耐熱層内に、電気絶
縁材料を充填させて配置されることとなつて、耐熱性を
有することとなり、雰囲気温度が700〜800℃とな
るアルミニウム合金用の鋳造装置内にヒータの非発熱部
を破損すること無く配置可能となる。
【0015】そして、スリーブ本体の外周にヒータを設
けることができて、ヒータによつてスリーブ本体を温度
調節できるため、湯づまりを生じさせることなく、スリ
ーブ本体の流路孔を小さくすることができて、離型させ
た後の製品に、流路孔内で凝固した押湯が残つても、そ
の押湯が流路孔の小径化に伴つて小さくなり、離型後の
後加工を容易にさせるとともに、材料の歩留りを向上さ
せることができる。
けることができて、ヒータによつてスリーブ本体を温度
調節できるため、湯づまりを生じさせることなく、スリ
ーブ本体の流路孔を小さくすることができて、離型させ
た後の製品に、流路孔内で凝固した押湯が残つても、そ
の押湯が流路孔の小径化に伴つて小さくなり、離型後の
後加工を容易にさせるとともに、材料の歩留りを向上さ
せることができる。
【0016】また、スリーブ本体の流路孔を小さくする
ことができるため、その流路孔内で溶湯が凝固するまで
の時間を短くすることができ、鋳造サイクルを短時間に
することができて、生産効率を向上させることができ
る。
ことができるため、その流路孔内で溶湯が凝固するまで
の時間を短くすることができ、鋳造サイクルを短時間に
することができて、生産効率を向上させることができ
る。
【0017】したがつて、この考案に係るスリーブは、
小スペースで高温雰囲気下であつても、流路孔の周壁を
加熱するヒータを設けることができて、湯づまりするこ
となくスリーブの流路孔の内径を小さくでき、離型後の
押湯切断作業の工数を低減できて、生産効率を向上させ
ることができる。
小スペースで高温雰囲気下であつても、流路孔の周壁を
加熱するヒータを設けることができて、湯づまりするこ
となくスリーブの流路孔の内径を小さくでき、離型後の
押湯切断作業の工数を低減できて、生産効率を向上させ
ることができる。
【0018】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0019】実施例のスリーブ3が配設される鋳造装置
Mは、図4に示すように、アルミニウム合金製の自動車
のエンジン部品を鋳造品(製品)Wとして鋳造するもの
であり、保持炉1内に溶融したアルミニウム合金の溶湯
Aが貯溜されている。
Mは、図4に示すように、アルミニウム合金製の自動車
のエンジン部品を鋳造品(製品)Wとして鋳造するもの
であり、保持炉1内に溶融したアルミニウム合金の溶湯
Aが貯溜されている。
【0020】この鋳造装置Mは、吸気口7を利用して金
型4内の圧力を保持炉1内に比べて低くし、保持炉1内
の溶湯Aを、ストーク2とスリーブ3とを経て金型4内
へ流入させ、金型4のキヤビテイ4a内の溶湯Aが凝固
するまで、ストーク2とスリーブ3との内部に溶湯Aを
保持した後、鋳造品Wを離型させ、順次、つぎの鋳造を
行なうものである。なお、5は、金型4内に設けられる
冷却水路、6は、冷却水路5に冷却水を供給するための
配管である。
型4内の圧力を保持炉1内に比べて低くし、保持炉1内
の溶湯Aを、ストーク2とスリーブ3とを経て金型4内
へ流入させ、金型4のキヤビテイ4a内の溶湯Aが凝固
するまで、ストーク2とスリーブ3との内部に溶湯Aを
保持した後、鋳造品Wを離型させ、順次、つぎの鋳造を
行なうものである。なお、5は、金型4内に設けられる
冷却水路、6は、冷却水路5に冷却水を供給するための
配管である。
【0021】そして、スリーブ3は、図1・2・4に示
すように、内部に溶湯Aを流す流路孔30aを備えたス
リーブ本体30と、鋳造装置M内に配置されてスリーブ
本体30を加熱するヒータ31と、ヒータ31の発熱部
32を覆うカバー36と、から構成されている。
すように、内部に溶湯Aを流す流路孔30aを備えたス
リーブ本体30と、鋳造装置M内に配置されてスリーブ
本体30を加熱するヒータ31と、ヒータ31の発熱部
32を覆うカバー36と、から構成されている。
【0022】スリーブ本体30は、熱間ダイス鋼、アル
ミナや窒化ケイ素等のセラミツク、あるいは、金属とセ
ラミツクとを所定の比率で混合・焼結したサーメツト、
等から形成され、上下部の外周にフランジ部30b・3
0cを備えている。
ミナや窒化ケイ素等のセラミツク、あるいは、金属とセ
ラミツクとを所定の比率で混合・焼結したサーメツト、
等から形成され、上下部の外周にフランジ部30b・3
0cを備えている。
【0023】ヒータ31は、スリーブ本体30のフラン
ジ部30b・30c間の外周に巻かれる発熱部32と、
発熱部32の両端から鋳造装置Mの外方向へ延びる2本
の非発熱部33と、から構成されている。
ジ部30b・30c間の外周に巻かれる発熱部32と、
発熱部32の両端から鋳造装置Mの外方向へ延びる2本
の非発熱部33と、から構成されている。
【0024】発熱部32は、図3に示すように、外表面
に配置されて耐熱性を有する耐熱層32aと、電気絶縁
材料32bを充填されて耐熱層32a内に螺旋状に配置
される抵抗発熱線32cと、から構成されている。
に配置されて耐熱性を有する耐熱層32aと、電気絶縁
材料32bを充填されて耐熱層32a内に螺旋状に配置
される抵抗発熱線32cと、から構成されている。
【0025】実施例の場合、耐熱層32aはステンレス
管であり、電気絶縁材料32bはMgOであり、抵抗発
熱線32cは、Ni−Cr系合金であつて、直線に延ば
せば軸方向距離の約4倍となるの長さを螺旋状に形成さ
れて構成されている。そして、発熱部32の外径を3.
2mmとしている。
管であり、電気絶縁材料32bはMgOであり、抵抗発
熱線32cは、Ni−Cr系合金であつて、直線に延ば
せば軸方向距離の約4倍となるの長さを螺旋状に形成さ
れて構成されている。そして、発熱部32の外径を3.
2mmとしている。
【0026】非発熱部33は、図3に示すように、外表
面に配置されて、発熱部32の耐熱層32aを連続して
延設させた耐熱層33aと、電気絶縁材料33bを充填
されて耐熱層33a内に配置され、抵抗発熱線32cの
端部に接続される導線33cと、から構成されている。
面に配置されて、発熱部32の耐熱層32aを連続して
延設させた耐熱層33aと、電気絶縁材料33bを充填
されて耐熱層33a内に配置され、抵抗発熱線32cの
端部に接続される導線33cと、から構成されている。
【0027】電気絶縁材料33bは、耐熱層33aが耐
熱層32aと同一材であるのと同様に、発熱部32の絶
縁材料32bと同様に、MgOから構成され、実施例の
場合、導線33cは、Ni線としている。そして、導線
33cは、その発熱部32側の端部の外周に抵抗発熱線
32cを巻いて、抵抗発熱線32cと結線されている。
また、非発熱部33の外径は、発熱部32と同様に、
3.2mmとしている。
熱層32aと同一材であるのと同様に、発熱部32の絶
縁材料32bと同様に、MgOから構成され、実施例の
場合、導線33cは、Ni線としている。そして、導線
33cは、その発熱部32側の端部の外周に抵抗発熱線
32cを巻いて、抵抗発熱線32cと結線されている。
また、非発熱部33の外径は、発熱部32と同様に、
3.2mmとしている。
【0028】発熱部32と非発熱部33との形成は、連
続した耐熱層32a・33a内に絶縁材料32b・33
bを充填させるとともに抵抗発熱線32cと導線33c
とを結線して配置させ、当初、大径のものから、順次絞
つて、空隙を無くしつつ小径にして形成する。
続した耐熱層32a・33a内に絶縁材料32b・33
bを充填させるとともに抵抗発熱線32cと導線33c
とを結線して配置させ、当初、大径のものから、順次絞
つて、空隙を無くしつつ小径にして形成する。
【0029】なお、それぞれの非発熱部33の発熱部3
2から遠ざかる端部には、ターミナル34を介して、電
源に接続される通常のリード線35が結線されている。
2から遠ざかる端部には、ターミナル34を介して、電
源に接続される通常のリード線35が結線されている。
【0030】カバー36は、スリーブ本体30のフラン
ジ部30b・30c間に巻かれたヒータ31の発熱部3
2を保護するために覆うもので、2枚の鋼等の金属板か
ら構成され、ボルト37とナツト38とを利用して、発
熱部32を覆うように一体化される。
ジ部30b・30c間に巻かれたヒータ31の発熱部3
2を保護するために覆うもので、2枚の鋼等の金属板か
ら構成され、ボルト37とナツト38とを利用して、発
熱部32を覆うように一体化される。
【0031】なお、カバー36で発熱部32を覆う際に
は、発熱部32の温度調整を行なうために、別途、熱電
対等の温度センサが発熱部32の周囲に配置されること
となる。
は、発熱部32の温度調整を行なうために、別途、熱電
対等の温度センサが発熱部32の周囲に配置されること
となる。
【0032】このように構成されたスリーブ3では、ス
リーブ本体30の外周に巻かれるヒータ31の発熱部3
2が、耐熱層32a内で抵抗発熱線32cを螺旋状に配
置させているため、小スペースで高出力を確保できる。
そのため、周囲に配管6が複雑に配置されている鋳造装
置Mに、容易にスリーブ3を配置させることができる。
なお、実施例の場合、発熱部32の外径を3.2mmとし
ており、曲げ係数がケーブルの半径の3倍を限界として
も、直径6mm程度の円弧を描くように、発熱部32を曲
げることができ、スリーブ本体30の外形を小さくして
も、容易に追従させて発熱部32を巻くことができる。
リーブ本体30の外周に巻かれるヒータ31の発熱部3
2が、耐熱層32a内で抵抗発熱線32cを螺旋状に配
置させているため、小スペースで高出力を確保できる。
そのため、周囲に配管6が複雑に配置されている鋳造装
置Mに、容易にスリーブ3を配置させることができる。
なお、実施例の場合、発熱部32の外径を3.2mmとし
ており、曲げ係数がケーブルの半径の3倍を限界として
も、直径6mm程度の円弧を描くように、発熱部32を曲
げることができ、スリーブ本体30の外形を小さくして
も、容易に追従させて発熱部32を巻くことができる。
【0033】また、ヒータ31の非発熱部33が、外表
面に発熱部32の耐熱層32aを連続させて配置させる
とともに、その内部に、絶縁材料33bを充填させて、
発熱部32における抵抗発熱線32cの端部に接続され
る導線33cを配置させている構成である。そのため、
導線33cや、導線33cと抵抗発熱線32cとの接続
部位が、気密性を有して連続する状態の耐熱層32a・
33a内に、絶縁材料32b・33bを充填させて配置
されることとなつて、耐熱性を有することとなり、雰囲
気温度が700〜800℃となるアルミニウム合金用の
鋳造装置M内にヒータ31の非発熱部32を破損するこ
と無く配置可能となる。
面に発熱部32の耐熱層32aを連続させて配置させる
とともに、その内部に、絶縁材料33bを充填させて、
発熱部32における抵抗発熱線32cの端部に接続され
る導線33cを配置させている構成である。そのため、
導線33cや、導線33cと抵抗発熱線32cとの接続
部位が、気密性を有して連続する状態の耐熱層32a・
33a内に、絶縁材料32b・33bを充填させて配置
されることとなつて、耐熱性を有することとなり、雰囲
気温度が700〜800℃となるアルミニウム合金用の
鋳造装置M内にヒータ31の非発熱部32を破損するこ
と無く配置可能となる。
【0034】そして、スリーブ本体30の外周にヒータ
31の発熱部32を設けることができるため、発熱部3
2のスリーブ本体30の加熱によつて、湯づまりを生じ
させることなく、スリーブ本体30の流路孔30aを小
さくすることができる。そのため、離型させた後の鋳造
品Wに、流路孔30a内で凝固した溶湯Aの押湯が残つ
ても、その押湯が流路孔30aの小径化に伴つて小さく
なり、離型後の後加工を容易にさせるとともに、材料の
歩留りを向上させることができる。
31の発熱部32を設けることができるため、発熱部3
2のスリーブ本体30の加熱によつて、湯づまりを生じ
させることなく、スリーブ本体30の流路孔30aを小
さくすることができる。そのため、離型させた後の鋳造
品Wに、流路孔30a内で凝固した溶湯Aの押湯が残つ
ても、その押湯が流路孔30aの小径化に伴つて小さく
なり、離型後の後加工を容易にさせるとともに、材料の
歩留りを向上させることができる。
【0035】また、スリーブ本体30の流路孔30aを
小さくすることができるため、その流路孔30a内で溶
湯Aが凝固するまでの時間を短くすることができ、鋳造
サイクルを短時間にすることができて、生産効率を向上
させることができる。
小さくすることができるため、その流路孔30a内で溶
湯Aが凝固するまでの時間を短くすることができ、鋳造
サイクルを短時間にすることができて、生産効率を向上
させることができる。
【図1】この考案の一実施例を示すスリーブの一部破断
正面図である。
正面図である。
【図2】同実施例のスリーブの側面図である。
【図3】同実施例に使用するヒータの部分断面図であ
る。
る。
【図4】同実施例を装着した鋳造装置Mの断面図であ
る。
る。
3…(給湯)スリーブ、 4…金型、 30…スリーブ本体、 30a…流路孔、 31…ヒータ、 32…発熱部、 32a…耐熱層、 32b…電気絶縁材料、 32c…抵抗発熱線、 33…非発熱部、 33a…耐熱層、 33b…電気絶縁材料、 33c…導線、 M…鋳造装置、 A…溶湯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉竹 美秀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)考案者 山本 英司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)考案者 佐藤 理通 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)考案者 安田 辻彦 愛知県名古屋市緑区高根台107 (72)考案者 阪納 章祥 愛知県名古屋市港区当知三丁目3801 (72)考案者 伊藤 民郎 愛知県岩倉市下本町下寺廻117番地 (72)考案者 伊藤 博規 愛知県名古屋市中川区富田町大字千音寺 字仏供田3040番地 (56)参考文献 特開 平4−361850(JP,A) 実開 平3−120958(JP,U) 特公 昭60−6739(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 18/04 B22D 17/20
Claims (1)
- 【請求項1】 鋳造装置の金型内へ溶湯を導く流路孔を
有するスリーブ本体と、前記鋳造装置内に配置されて前
記スリーブ本体を加熱するヒータと、から構成され、 該ヒータが、前記スリーブ本体の外周に巻かれる発熱部
と、該発熱部から前記鋳造装置の外方向へ延びる非発熱
部と、から構成され、 前記発熱部が、外表面に配置される耐熱性を有した耐熱
層と、電気絶縁材料を充填されて前記耐熱層内に螺旋状
に配置される抵抗発熱線と、から構成され、 前記非発熱部が、外表面に配置されて、前記発熱部の耐
熱層を連続して延設させた耐熱層と、電気絶縁材料を充
填されて前記耐熱層内に配置され、前記抵抗発熱線の端
部に接続される導線と、から構成される鋳造用給湯スリ
ーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992000204U JP2581262Y2 (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 鋳造用給湯スリーブ |
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JP1992000204U JP2581262Y2 (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 鋳造用給湯スリーブ |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2011016163A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Sukegawa Electric Co Ltd | 鋳造装置 |
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---|---|---|---|---|
JPS606739A (ja) * | 1983-06-27 | 1985-01-14 | C I Kasei Co Ltd | 農業用被覆材 |
-
1992
- 1992-01-08 JP JP1992000204U patent/JP2581262Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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