JPH033706B2 - - Google Patents
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- JPH033706B2 JPH033706B2 JP58044332A JP4433283A JPH033706B2 JP H033706 B2 JPH033706 B2 JP H033706B2 JP 58044332 A JP58044332 A JP 58044332A JP 4433283 A JP4433283 A JP 4433283A JP H033706 B2 JPH033706 B2 JP H033706B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は新規な農業用被覆材に関し、さらに詳
しくは、保温性能に優れ且つ透光性の良好な軟質
塩化ビニル系樹脂をベースとする農業用被覆材に
関する。 近年農作物の高付加価値化をねらつてハウス栽
培、トンネル栽培等の施設栽培が盛んに行われて
いる。この施設栽培、例えばハウス栽培は、昼間
太陽光線によつてハウス内の地中に吸収された熱
が夜間に地面から輻射線となつて放射される熱
(赤外線)をプラスチツク被覆材によつて遮蔽又
は反射することにより、ハウス内の温度を外気よ
り高く保ち、それによつてハウス内の農作物の促
成を図るものである。従つて、農業用被覆材の保
温力は該被覆材の赤外線の遮蔽又は反射能力に依
存し、これらの能力が大きい程被覆材の保温力が
大きく望ましい被覆材ということになる。 そこで従来から保温力の改善を目的とした種々
の農業用被覆材が提案されており、例えば、各種
の無機物質、例えば微粉状のケイ酸(特公昭47−
47903号公報)、アルミン酸塩粉末(特開昭55−
43114号公報)、リン酸塩ガラス(特開昭55−
157631号公報)、18〜50ミクロンの波長域の赤外
線を吸収する硼酸塩(特開昭55−164238号公報)、
マイカ(特開昭56−161462号公報)、炭酸マグネ
シウム又は水酸化マグネシウム(特公昭57−
34871号公報)、タルクと炭酸マグネシウム及び水
酸化アルミニウムの組合わせ(特開昭57−36916
号公報)、シリカと同期律表第、又は族元
素の酸化物との複合酸化物(特開昭57−42756号
公報)、等を合成樹脂被覆材に配合することが提
案されている。しかしながら、これらの従来提案
されている保温性被覆材用の無機質添加剤は、概
してその配合量に比して保温性の向上効果が少な
いため、多量に配合しなければ充分な保温効果が
得られず、一方、多量に配合すると、被覆材の強
度や光線透過率が低下し、或いは加工性や取扱
(吸温性)等に問題が生ずる等の欠点がある。 本発明者はかかる欠点がなく且つ保温力に優れ
た農業用被覆材を開発することを目的に鋭意検討
を行なつた結果、軟質塩化ビニル樹脂を基体とす
るフイルムにチタン酸カリウムの粉末を配合する
と、全く意外なことに、該フイルムの保温力が著
るしく改善され、しかも該フイルムの可視光線域
の光線透過率の低下が少なく且つ低温時における
フイルム強度の低下も少ない透光性に優れた農業
用被覆材が得られることを見い出し、本発明を完
成するに至つた。 しかして、本発明に従えば、塩化ビニル樹脂
100重量部に対し0.5〜10重量部のチタン酸カリウ
ム粉末を均一に分散させたことを特徴とする軟質
塩化ビニル系樹脂よりなる保温性に優れた農業用
被覆材が提供される。 本発明の被覆材は軟質塩化ビニル系樹脂フイル
ムをベースにしたもので、その基本組成は、数平
均重合度が約800〜約2000、好ましくは約1000〜
約1500のポリ塩化ビニル、又は塩化ビニルを主体
とする共重合体(例:エチレン−塩化ビニル共重
合体、酢ビ−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−
ハロゲン化オレフイン共重合体、或いはこれらポ
リ塩化ビニル又は塩化ビニル共重合体を主体とす
る他の相溶性の樹脂(例:ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
ウレタン樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブ
タジエン共重合体樹脂、部分ケン化ポリビニルア
ルコール等)とのブレンド物〔以下これらを塩化
ビニル系樹脂と総称する〕に、これら塩化ビニル
系樹脂100重量部当り、30〜70重量部、好ましく
は40〜60重量部の可塑剤;0.05〜7重量部、好ま
しくは1.0〜5.0重量部の滑剤及び/又は熱安定
剤;0〜5.0重量部、好ましくは1.0〜4.0重量部の
防曇剤(又は界面活性剤);0〜3.0重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部の紫外線吸収剤;0〜5.0重
量部、好ましくは0.1〜1.0重量部の粘着防止剤等
を配合したものから成ることができ、さらに、抗
酸化剤、帯電防止剤、着色剤、等の他の通常の樹
脂添加物を必要に応じて含ませることもできる。 配合しうる可塑剤としては、例えば、ジ−n−
オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸
誘導体;ジイソオクチルイソフタレート等のイソ
フタル酸誘導体;ジオクチルアジペート等のアジ
ピン酸誘導体;その他トリクレジルフオスフエー
ト、トリキシレニルフオスフエート、エポキシ化
大豆油等が包含され、中でも、ジオクチルフタレ
ート、トリクレジルフオスフエート、ジオクチル
アジペート及びエポキシ化大豆油が適している。 また、該塩化ビニル樹脂に含ませうる滑剤又は
熱安定剤としては、例えばポリエチレンワツク
ス、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノ
ール酸バリウム、有機亜リン酸エステルの如きキ
レーター、エポキシ樹脂等が挙げられ、防曇剤
(又は界面活性剤)としては、例えばソルビタン
モノステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノベヘネートなどのソルビタン
系界面活性剤;グリセリンモノラウレート、ジグ
リセリンモノパルミテート、グリセリンモノステ
アレートなどのグリセリン系界面活性剤:ポリエ
チレングリコールモノステアレート、ポリエチレ
ングリコールモノパルミテートなどのポリエチレ
ングリコール系界面活性剤;アルキルフエノール
のアルキレンオキシド付加物;ソルビタン/グリ
セリンの縮合物と有機酸とのエステル等が挙げら
れ、紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒドロ
キシ−4−n−オクチルオキシベンゾフエノン、
2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾ
フエノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクタデシ
ルオキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−
ベンジルオキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフエノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホ
ベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−5−クロロベ
ンゾフエノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエ
ノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジ
−メトキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4,4′−ジ−メトキシ−5−スルホベンゾフ
エノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベン
ゾフエノン等のベンゾフエノン系紫外線吸収剤;
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
tert−ブチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−メチル−4′−ヒ
ドロキシフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−tert−ブチル
フエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−tert−ブチルフエニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフ
エニル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2
−(2′−n−オクタデシルオキシ−3′,5′−ジメチ
ルフエニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メトキシフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
4′−オクトキシフエニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メトキシフエニル)−
5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−メチルフエニル)−5,6−ジクロ
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−tert−ブチルフエニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
tert−ブチルフエニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−フエニル
フエニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−ジクロロヘキシルフエ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′,5′−ジクロロフエニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−4′,5′−ジクロロフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフエニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフエニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルフエニル)−5−ブトキシカル
ボニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−4′,5′−ジメチルフエニル)−5−ブトキシ
カルボニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ)−5−エトキシカルボニルベンゾトリア
ゾール、2−(2′−アセトキシ−5′−メチルフエ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−5′−メチルフエニル)−5−エチルスルホン
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジメチルフエニル)−5−エチルスルホンベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
フエニルフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−アミノフエニル)ベンゾ
トリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤;フエニルサリシレート、p−tertブチルフ
エニルサリシレート、p−メチルフエニルサリシ
レート、p−オクチルフエニルサリシレート等の
サリチル酸エステル系紫外線吸収剤が挙げられ
る。 また、粘着防止剤としては、例えばメチレンビ
スステアリルアミド等の脂肪酸アマイド類;ブチ
ルステアレート等の高級脂肪酸及びその誘導体
類;ステアリルアルコール等の高級アルコール
類;ステアリン酸カルシユウム等の金属セツケン
類等が包含される。 さらにまた、必要に応じて配合しうる抗酸化剤
の例としては、フエノール系抗酸化剤、例えば
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4,
4′−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフ
エノール)、2,2−ジ(4−ヒドロキシフエニ
ル)プロパン、1,1,3−トリス−(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフエニル)
ブタン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオネー
ト、ペンタエリスリトール−テトラ−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)−プ
ロピオネート、1,3,5−トリス(4−t−ブ
チル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシア
ヌレート;チオジプロピオン酸エステルたとえば
ジ−n−ドデシル−チオジプロピオネート、ジ−
n−オクタデシル−チオジプロピオネート、脂肪
族サルフアイド及びジサルフアイドたとえばジ−
n−ドデシルサルフアイド、ジ−n−オクタデシ
ルサルフアイド、ジ−n−オクタデシルジサルフ
アイド;脂肪族、芳香族又は脂肪族−芳香族ホス
フアイト及びチオホスフアイトたとえば、トリ−
n−ドデシル−ホスフアイト、トリス(n−ノニ
ルフエニル)ホスフアイト、トリ−n−ドデシル
−トリチオホスフアイト、フエニル−ジ−n−デ
シルホスフアイト、ジ−n−オクタデシル−ペン
タエリスリトールジホスフアイトなどが挙げら
れ、帯電防止剤としては、例えば四級アンモニウ
ム塩類、アミン類、イミダゾリン類、アミン酸化
エチレン付加体類、ポリエチレングリコール類、
ソルビタンエステル類等々が挙げられる。また、
着色剤としては例えば酸化チタン、群青、フタロ
シアニンブルー、キナクリドンレツド等が挙げら
れる。 さらに、本発明の被覆材には、耐ブロツキング
性の改善、赤外線の吸収及び/又は反射性を向上
させる等の目的で無線質充填剤を含ませることも
できる。かかる目的で配合しうる無機質充填剤と
しては、例えば、シリカ、タルク、炭酸カルシウ
ム等が挙げられ、これらは単独で又は2種もしく
はそれ以上組合わせて使用することができる。該
無機充填剤の配合量は一般に、塩化ビニル系樹脂
100重量部当り5.0重量部まで、好ましくは3.0重
量部以下とすることができる。 本発明の農業用被覆材が特徴とするところは、
以上に述べた如き組成からなる軟質塩化ビニル系
樹脂組成物に対して、チタン酸カリウムの粉末
を、該軟化ビニル系樹脂組成物中の塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、0.5〜10重量部、好ましく
は1.0〜7.0重量部、さらに好ましくは1.0〜3.0重
量部配合する点にある。 本発明で使用するチタン酸カリウムは組成式
K2O・nTiO2で示される無機物質であり、ここで
nは1〜6の数である。しかして、本発明で使用
するチタン酸カリウムとしては、例えばK2O・
TiO2,K2O・3/2TiO2(=2K2O・3TiO2)、
K2O・2TiO2、K2O・3TiO2、K2O・4TiO2、
K2O・6TiO2が挙げられ、中でもK2O・4TiO2(4
−チタン酸カリウム)及びK2O・6TiO2(6−チ
タン酸カリウム)、殊に後者が好適である。これ
らのチタン酸カリウムはそれぞれ単独で使用する
ことができ、或いは2種又はそれ以上の任意の割
合の混合物の形で用いることもできる。 チタン酸カリウムは比較的屈折率の大きい(例
えば、nD=3.4)針状又は板状の結晶性化合物で
あり、これを前記軟質塩化ビニル系樹脂組成物中
に均一に分散させると、その配合量が比較的少な
いにもかかわらず、夜間に地表面から輻射される
熱線を効率よく吸収及び/又は反射することが見
い出された。しかも、本発明に従いチタン酸カリ
ウム粉末を分散させたフイルムは可視光線域にお
ける光線透過率も良好である。その光線透過率は
チタン酸カリウムの配合量やフイルムの厚さ等に
よつて異なるが、例えばチタン酸カリウムを
5PHR配合した厚さ50ミクロンのフイルムの場
合、400〜700nmの間の可視光線域の全光線平均
透過率は大体50%又はそれ以上に保持することが
でき、配合量の上限である10PHR配合した場合
でさえも厚さ100ミクロンのフイルムの400〜
700nmの間の可視光線域の全光線平均透過率は45
%以上を保持することが可能である。 本発明に従つて軟質塩化ビニル系樹脂組成物に
配合されるチタン酸カリウムの微粉末は、フイル
ムの透明性の観点からしてできるだけ粒度が小さ
い方が望ましく、平均粒径が一般に40μ以下、好
ましくは約0.1μ〜約25μの範囲のものが好適であ
る。なお、チタン酸カリウムの中で、4−チタン
酸カリウム(K2O・4TiO2)及び6−チタン酸カ
リウム(K2O・6TiO2)等は一般に平均繊維径が
約0.1〜約0.5μ、好ましくは約0.1〜約0.3μで且つ
平均繊維長が約15〜約40μ、好ましくは約20〜約
30μの繊維状で得られることもある。しかして、
本発明で用いる「チタン酸カリウム粉末」なる表
現には、前述した平均粒径をもちうる微粒状のチ
タン酸カリウムのみならず、上記の如き微細繊維
状のチタン酸カリウムをも包含されることを了解
すべきである。 また、かかるチタン酸カリウムの最適の配合量
は、成形されたフイルムの厚さや配合するチタン
酸カリウムの粒度等に依存して各フイルム毎に変
えることができるが、成形されたフイルムの400
〜700nm間の波長の可視光線域における全光線平
均透過率が少なくとも45%、好ましくは50%以
上、さらに好ましくは60%以上となるような量と
すべきである。上記可視光線域の全光線平均透過
率が上記の範囲内に入るチタン酸カリウムの配合
量は、当業者であれば実験室での試作により容易
に決定することができる。 ここで「全光線平均透過率」は試料を積分球付
き330形自記分光光度計〔(株)日立製作所製〕によ
つて当該波長間の分光曲線を記録測定した後、帰
零補整式プラニメーター(プラス株式会社製)に
よつて同波長間の光線透過部分の面積A及び同波
長間の全面積Bを求め、〔A/B×100〕により算
出される値である。 本発明の農業用被覆材は以上に述べた軟質塩化
ビニル系樹脂組成物の基本配合成分及びチタン酸
カリウム微粉末等をロール型、バンバリー型、ヘ
ンシエル型などの混合機又は押出機などで充分に
混合又は混練した後、カレンダー法、Tダイ法、
インフレーシヨン法等の通常の成形法に従つてフ
イルム状に成形することにより製造することがで
きる。その際のフイルムの厚さとしては一般に50
〜200μ、好ましくは50〜150ミクロンの範囲内が
適当である。かくして成形されたフイルムは必要
に応じて通常の防塵加工等の表面処理に付しても
よい。 以上に述べた本発明の農業用被覆材は、後記実
施例から明らかなように、保温力に優れているの
みならず、可視光線域の光線透過率及び低温時の
フイルム強度においても優れており、農作物、例
えばイチゴ、ナス、メロン、ピーマン、キユウ
リ、トマト等の施設栽培、特に促成栽培又は省エ
ネルギー栽培におけるハウスの内又は外張り用と
して、或いはトンネル被覆用又はマルチング用と
して広範に使用することができる。特にチタン酸
カリウム微粉末の配合量が比較的多く可視光線域
の平均透過率が低い被覆材はハウスの内張り用と
して夜間及び早期のみ被覆し日中ははずすように
してもよい。 次に実施例により本発明を更に説明する。 実施例1〜5及び比較例1〜5 基本配合: ポリ塩化ビニル〔日本ゼオン(株)製“ゼオン
102EP” 100重量部 ジオクチルフタレート 42重量部 トリクレジルフオスフエート 4重量部 有機亜リン酸エステル〔共同薬品(株)ノニルフエ
ニルフオスフアイト系〕 1.0重量部 エポキシ樹脂〔大日本インキ化学工業(株)製ビス
フエノール系〕 2.0重量部 ステアリン酸亜鉛 1.0重量部 ステアリン酸バリウム 0.2重量部 ソルビタンモノパルミテート 1.5重量部 紫外線吸収剤〔白石カルシウム(株)シーソーブ
K201B〕 0.2重量部 上記の基本配合の各成分に更に下記第1表に示
す成分を配合し、8インチの2本ロールを用いて
170℃の温度で5分間混練した後、厚さ50ミクロ
ンのフイルムを得た。 かくして得られたフイルムについて以下の方法
で低温時のフイルム強度及び保温性能を試験し
た。 (1) 保温性能: 20cm×20cmの開口部をもち、厚さ10cmの発泡ポ
リスチレンで取り囲まれた箱を一定温度に保たれ
た恒温恒湿室に設置し、その開口部を上記で得た
フイルムで密閉し、箱内にセツトした発熱体に安
定化電源を通じて電力を供給した時のフイルム内
外面の温度差を測定する。 (2) 低温時のフイルム強度: 0℃に設定した恒温恒湿室内にて、東洋精器(株)
製フイルムインパクトテスターを用いて衝撃強度
を測定する。
しくは、保温性能に優れ且つ透光性の良好な軟質
塩化ビニル系樹脂をベースとする農業用被覆材に
関する。 近年農作物の高付加価値化をねらつてハウス栽
培、トンネル栽培等の施設栽培が盛んに行われて
いる。この施設栽培、例えばハウス栽培は、昼間
太陽光線によつてハウス内の地中に吸収された熱
が夜間に地面から輻射線となつて放射される熱
(赤外線)をプラスチツク被覆材によつて遮蔽又
は反射することにより、ハウス内の温度を外気よ
り高く保ち、それによつてハウス内の農作物の促
成を図るものである。従つて、農業用被覆材の保
温力は該被覆材の赤外線の遮蔽又は反射能力に依
存し、これらの能力が大きい程被覆材の保温力が
大きく望ましい被覆材ということになる。 そこで従来から保温力の改善を目的とした種々
の農業用被覆材が提案されており、例えば、各種
の無機物質、例えば微粉状のケイ酸(特公昭47−
47903号公報)、アルミン酸塩粉末(特開昭55−
43114号公報)、リン酸塩ガラス(特開昭55−
157631号公報)、18〜50ミクロンの波長域の赤外
線を吸収する硼酸塩(特開昭55−164238号公報)、
マイカ(特開昭56−161462号公報)、炭酸マグネ
シウム又は水酸化マグネシウム(特公昭57−
34871号公報)、タルクと炭酸マグネシウム及び水
酸化アルミニウムの組合わせ(特開昭57−36916
号公報)、シリカと同期律表第、又は族元
素の酸化物との複合酸化物(特開昭57−42756号
公報)、等を合成樹脂被覆材に配合することが提
案されている。しかしながら、これらの従来提案
されている保温性被覆材用の無機質添加剤は、概
してその配合量に比して保温性の向上効果が少な
いため、多量に配合しなければ充分な保温効果が
得られず、一方、多量に配合すると、被覆材の強
度や光線透過率が低下し、或いは加工性や取扱
(吸温性)等に問題が生ずる等の欠点がある。 本発明者はかかる欠点がなく且つ保温力に優れ
た農業用被覆材を開発することを目的に鋭意検討
を行なつた結果、軟質塩化ビニル樹脂を基体とす
るフイルムにチタン酸カリウムの粉末を配合する
と、全く意外なことに、該フイルムの保温力が著
るしく改善され、しかも該フイルムの可視光線域
の光線透過率の低下が少なく且つ低温時における
フイルム強度の低下も少ない透光性に優れた農業
用被覆材が得られることを見い出し、本発明を完
成するに至つた。 しかして、本発明に従えば、塩化ビニル樹脂
100重量部に対し0.5〜10重量部のチタン酸カリウ
ム粉末を均一に分散させたことを特徴とする軟質
塩化ビニル系樹脂よりなる保温性に優れた農業用
被覆材が提供される。 本発明の被覆材は軟質塩化ビニル系樹脂フイル
ムをベースにしたもので、その基本組成は、数平
均重合度が約800〜約2000、好ましくは約1000〜
約1500のポリ塩化ビニル、又は塩化ビニルを主体
とする共重合体(例:エチレン−塩化ビニル共重
合体、酢ビ−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−
ハロゲン化オレフイン共重合体、或いはこれらポ
リ塩化ビニル又は塩化ビニル共重合体を主体とす
る他の相溶性の樹脂(例:ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
ウレタン樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブ
タジエン共重合体樹脂、部分ケン化ポリビニルア
ルコール等)とのブレンド物〔以下これらを塩化
ビニル系樹脂と総称する〕に、これら塩化ビニル
系樹脂100重量部当り、30〜70重量部、好ましく
は40〜60重量部の可塑剤;0.05〜7重量部、好ま
しくは1.0〜5.0重量部の滑剤及び/又は熱安定
剤;0〜5.0重量部、好ましくは1.0〜4.0重量部の
防曇剤(又は界面活性剤);0〜3.0重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部の紫外線吸収剤;0〜5.0重
量部、好ましくは0.1〜1.0重量部の粘着防止剤等
を配合したものから成ることができ、さらに、抗
酸化剤、帯電防止剤、着色剤、等の他の通常の樹
脂添加物を必要に応じて含ませることもできる。 配合しうる可塑剤としては、例えば、ジ−n−
オクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸
誘導体;ジイソオクチルイソフタレート等のイソ
フタル酸誘導体;ジオクチルアジペート等のアジ
ピン酸誘導体;その他トリクレジルフオスフエー
ト、トリキシレニルフオスフエート、エポキシ化
大豆油等が包含され、中でも、ジオクチルフタレ
ート、トリクレジルフオスフエート、ジオクチル
アジペート及びエポキシ化大豆油が適している。 また、該塩化ビニル樹脂に含ませうる滑剤又は
熱安定剤としては、例えばポリエチレンワツク
ス、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、リシノ
ール酸バリウム、有機亜リン酸エステルの如きキ
レーター、エポキシ樹脂等が挙げられ、防曇剤
(又は界面活性剤)としては、例えばソルビタン
モノステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノベヘネートなどのソルビタン
系界面活性剤;グリセリンモノラウレート、ジグ
リセリンモノパルミテート、グリセリンモノステ
アレートなどのグリセリン系界面活性剤:ポリエ
チレングリコールモノステアレート、ポリエチレ
ングリコールモノパルミテートなどのポリエチレ
ングリコール系界面活性剤;アルキルフエノール
のアルキレンオキシド付加物;ソルビタン/グリ
セリンの縮合物と有機酸とのエステル等が挙げら
れ、紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒドロ
キシ−4−n−オクチルオキシベンゾフエノン、
2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾ
フエノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクタデシ
ルオキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−
ベンジルオキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフエノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホ
ベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−5−クロロベ
ンゾフエノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエ
ノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジ
−メトキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4,4′−ジ−メトキシ−5−スルホベンゾフ
エノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベン
ゾフエノン等のベンゾフエノン系紫外線吸収剤;
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
tert−ブチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−メチル−4′−ヒ
ドロキシフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−tert−ブチル
フエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−tert−ブチルフエニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフ
エニル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2
−(2′−n−オクタデシルオキシ−3′,5′−ジメチ
ルフエニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メトキシフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
4′−オクトキシフエニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メトキシフエニル)−
5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−メチルフエニル)−5,6−ジクロ
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−tert−ブチルフエニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
tert−ブチルフエニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−フエニル
フエニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−ジクロロヘキシルフエ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′,5′−ジクロロフエニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−4′,5′−ジクロロフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフエニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフエニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルフエニル)−5−ブトキシカル
ボニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−4′,5′−ジメチルフエニル)−5−ブトキシ
カルボニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ)−5−エトキシカルボニルベンゾトリア
ゾール、2−(2′−アセトキシ−5′−メチルフエ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−5′−メチルフエニル)−5−エチルスルホン
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジメチルフエニル)−5−エチルスルホンベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
フエニルフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−アミノフエニル)ベンゾ
トリアゾール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤;フエニルサリシレート、p−tertブチルフ
エニルサリシレート、p−メチルフエニルサリシ
レート、p−オクチルフエニルサリシレート等の
サリチル酸エステル系紫外線吸収剤が挙げられ
る。 また、粘着防止剤としては、例えばメチレンビ
スステアリルアミド等の脂肪酸アマイド類;ブチ
ルステアレート等の高級脂肪酸及びその誘導体
類;ステアリルアルコール等の高級アルコール
類;ステアリン酸カルシユウム等の金属セツケン
類等が包含される。 さらにまた、必要に応じて配合しうる抗酸化剤
の例としては、フエノール系抗酸化剤、例えば
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4,
4′−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフ
エノール)、2,2−ジ(4−ヒドロキシフエニ
ル)プロパン、1,1,3−トリス−(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフエニル)
ブタン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオネー
ト、ペンタエリスリトール−テトラ−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフエニル)−プ
ロピオネート、1,3,5−トリス(4−t−ブ
チル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシア
ヌレート;チオジプロピオン酸エステルたとえば
ジ−n−ドデシル−チオジプロピオネート、ジ−
n−オクタデシル−チオジプロピオネート、脂肪
族サルフアイド及びジサルフアイドたとえばジ−
n−ドデシルサルフアイド、ジ−n−オクタデシ
ルサルフアイド、ジ−n−オクタデシルジサルフ
アイド;脂肪族、芳香族又は脂肪族−芳香族ホス
フアイト及びチオホスフアイトたとえば、トリ−
n−ドデシル−ホスフアイト、トリス(n−ノニ
ルフエニル)ホスフアイト、トリ−n−ドデシル
−トリチオホスフアイト、フエニル−ジ−n−デ
シルホスフアイト、ジ−n−オクタデシル−ペン
タエリスリトールジホスフアイトなどが挙げら
れ、帯電防止剤としては、例えば四級アンモニウ
ム塩類、アミン類、イミダゾリン類、アミン酸化
エチレン付加体類、ポリエチレングリコール類、
ソルビタンエステル類等々が挙げられる。また、
着色剤としては例えば酸化チタン、群青、フタロ
シアニンブルー、キナクリドンレツド等が挙げら
れる。 さらに、本発明の被覆材には、耐ブロツキング
性の改善、赤外線の吸収及び/又は反射性を向上
させる等の目的で無線質充填剤を含ませることも
できる。かかる目的で配合しうる無機質充填剤と
しては、例えば、シリカ、タルク、炭酸カルシウ
ム等が挙げられ、これらは単独で又は2種もしく
はそれ以上組合わせて使用することができる。該
無機充填剤の配合量は一般に、塩化ビニル系樹脂
100重量部当り5.0重量部まで、好ましくは3.0重
量部以下とすることができる。 本発明の農業用被覆材が特徴とするところは、
以上に述べた如き組成からなる軟質塩化ビニル系
樹脂組成物に対して、チタン酸カリウムの粉末
を、該軟化ビニル系樹脂組成物中の塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、0.5〜10重量部、好ましく
は1.0〜7.0重量部、さらに好ましくは1.0〜3.0重
量部配合する点にある。 本発明で使用するチタン酸カリウムは組成式
K2O・nTiO2で示される無機物質であり、ここで
nは1〜6の数である。しかして、本発明で使用
するチタン酸カリウムとしては、例えばK2O・
TiO2,K2O・3/2TiO2(=2K2O・3TiO2)、
K2O・2TiO2、K2O・3TiO2、K2O・4TiO2、
K2O・6TiO2が挙げられ、中でもK2O・4TiO2(4
−チタン酸カリウム)及びK2O・6TiO2(6−チ
タン酸カリウム)、殊に後者が好適である。これ
らのチタン酸カリウムはそれぞれ単独で使用する
ことができ、或いは2種又はそれ以上の任意の割
合の混合物の形で用いることもできる。 チタン酸カリウムは比較的屈折率の大きい(例
えば、nD=3.4)針状又は板状の結晶性化合物で
あり、これを前記軟質塩化ビニル系樹脂組成物中
に均一に分散させると、その配合量が比較的少な
いにもかかわらず、夜間に地表面から輻射される
熱線を効率よく吸収及び/又は反射することが見
い出された。しかも、本発明に従いチタン酸カリ
ウム粉末を分散させたフイルムは可視光線域にお
ける光線透過率も良好である。その光線透過率は
チタン酸カリウムの配合量やフイルムの厚さ等に
よつて異なるが、例えばチタン酸カリウムを
5PHR配合した厚さ50ミクロンのフイルムの場
合、400〜700nmの間の可視光線域の全光線平均
透過率は大体50%又はそれ以上に保持することが
でき、配合量の上限である10PHR配合した場合
でさえも厚さ100ミクロンのフイルムの400〜
700nmの間の可視光線域の全光線平均透過率は45
%以上を保持することが可能である。 本発明に従つて軟質塩化ビニル系樹脂組成物に
配合されるチタン酸カリウムの微粉末は、フイル
ムの透明性の観点からしてできるだけ粒度が小さ
い方が望ましく、平均粒径が一般に40μ以下、好
ましくは約0.1μ〜約25μの範囲のものが好適であ
る。なお、チタン酸カリウムの中で、4−チタン
酸カリウム(K2O・4TiO2)及び6−チタン酸カ
リウム(K2O・6TiO2)等は一般に平均繊維径が
約0.1〜約0.5μ、好ましくは約0.1〜約0.3μで且つ
平均繊維長が約15〜約40μ、好ましくは約20〜約
30μの繊維状で得られることもある。しかして、
本発明で用いる「チタン酸カリウム粉末」なる表
現には、前述した平均粒径をもちうる微粒状のチ
タン酸カリウムのみならず、上記の如き微細繊維
状のチタン酸カリウムをも包含されることを了解
すべきである。 また、かかるチタン酸カリウムの最適の配合量
は、成形されたフイルムの厚さや配合するチタン
酸カリウムの粒度等に依存して各フイルム毎に変
えることができるが、成形されたフイルムの400
〜700nm間の波長の可視光線域における全光線平
均透過率が少なくとも45%、好ましくは50%以
上、さらに好ましくは60%以上となるような量と
すべきである。上記可視光線域の全光線平均透過
率が上記の範囲内に入るチタン酸カリウムの配合
量は、当業者であれば実験室での試作により容易
に決定することができる。 ここで「全光線平均透過率」は試料を積分球付
き330形自記分光光度計〔(株)日立製作所製〕によ
つて当該波長間の分光曲線を記録測定した後、帰
零補整式プラニメーター(プラス株式会社製)に
よつて同波長間の光線透過部分の面積A及び同波
長間の全面積Bを求め、〔A/B×100〕により算
出される値である。 本発明の農業用被覆材は以上に述べた軟質塩化
ビニル系樹脂組成物の基本配合成分及びチタン酸
カリウム微粉末等をロール型、バンバリー型、ヘ
ンシエル型などの混合機又は押出機などで充分に
混合又は混練した後、カレンダー法、Tダイ法、
インフレーシヨン法等の通常の成形法に従つてフ
イルム状に成形することにより製造することがで
きる。その際のフイルムの厚さとしては一般に50
〜200μ、好ましくは50〜150ミクロンの範囲内が
適当である。かくして成形されたフイルムは必要
に応じて通常の防塵加工等の表面処理に付しても
よい。 以上に述べた本発明の農業用被覆材は、後記実
施例から明らかなように、保温力に優れているの
みならず、可視光線域の光線透過率及び低温時の
フイルム強度においても優れており、農作物、例
えばイチゴ、ナス、メロン、ピーマン、キユウ
リ、トマト等の施設栽培、特に促成栽培又は省エ
ネルギー栽培におけるハウスの内又は外張り用と
して、或いはトンネル被覆用又はマルチング用と
して広範に使用することができる。特にチタン酸
カリウム微粉末の配合量が比較的多く可視光線域
の平均透過率が低い被覆材はハウスの内張り用と
して夜間及び早期のみ被覆し日中ははずすように
してもよい。 次に実施例により本発明を更に説明する。 実施例1〜5及び比較例1〜5 基本配合: ポリ塩化ビニル〔日本ゼオン(株)製“ゼオン
102EP” 100重量部 ジオクチルフタレート 42重量部 トリクレジルフオスフエート 4重量部 有機亜リン酸エステル〔共同薬品(株)ノニルフエ
ニルフオスフアイト系〕 1.0重量部 エポキシ樹脂〔大日本インキ化学工業(株)製ビス
フエノール系〕 2.0重量部 ステアリン酸亜鉛 1.0重量部 ステアリン酸バリウム 0.2重量部 ソルビタンモノパルミテート 1.5重量部 紫外線吸収剤〔白石カルシウム(株)シーソーブ
K201B〕 0.2重量部 上記の基本配合の各成分に更に下記第1表に示
す成分を配合し、8インチの2本ロールを用いて
170℃の温度で5分間混練した後、厚さ50ミクロ
ンのフイルムを得た。 かくして得られたフイルムについて以下の方法
で低温時のフイルム強度及び保温性能を試験し
た。 (1) 保温性能: 20cm×20cmの開口部をもち、厚さ10cmの発泡ポ
リスチレンで取り囲まれた箱を一定温度に保たれ
た恒温恒湿室に設置し、その開口部を上記で得た
フイルムで密閉し、箱内にセツトした発熱体に安
定化電源を通じて電力を供給した時のフイルム内
外面の温度差を測定する。 (2) 低温時のフイルム強度: 0℃に設定した恒温恒湿室内にて、東洋精器(株)
製フイルムインパクトテスターを用いて衝撃強度
を測定する。
【表】
第1図は実施例1及び2で得られたフイルムの
波長別の全光線透過曲線を示す。
波長別の全光線透過曲線を示す。
Claims (1)
- 1 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し0.5〜10重
量部のチタン酸カリウム粉末を均一に分散させた
ことを特徴とする軟質塩化ビニル系樹脂よりなる
保温性に優れた農業用被覆材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58044332A JPS59170134A (ja) | 1983-03-18 | 1983-03-18 | 農業用被覆材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58044332A JPS59170134A (ja) | 1983-03-18 | 1983-03-18 | 農業用被覆材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59170134A JPS59170134A (ja) | 1984-09-26 |
| JPH033706B2 true JPH033706B2 (ja) | 1991-01-21 |
Family
ID=12688553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58044332A Granted JPS59170134A (ja) | 1983-03-18 | 1983-03-18 | 農業用被覆材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59170134A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6192514A (ja) * | 1984-10-04 | 1986-05-10 | 三菱化成ビニル株式会社 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
-
1983
- 1983-03-18 JP JP58044332A patent/JPS59170134A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59170134A (ja) | 1984-09-26 |
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