JPS6334184B2 - - Google Patents

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JPS6334184B2
JPS6334184B2 JP11673179A JP11673179A JPS6334184B2 JP S6334184 B2 JPS6334184 B2 JP S6334184B2 JP 11673179 A JP11673179 A JP 11673179A JP 11673179 A JP11673179 A JP 11673179A JP S6334184 B2 JPS6334184 B2 JP S6334184B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
fine powder
weather resistance
stabilizer
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11673179A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5641254A (en
Inventor
Kunihiko Tsunoda
Masayuki Egami
Katsuhiko Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Mikado Chemical MFG Co
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Mikado Chemical MFG Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd, Mikado Chemical MFG Co filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP11673179A priority Critical patent/JPS5641254A/ja
Publication of JPS5641254A publication Critical patent/JPS5641254A/ja
Publication of JPS6334184B2 publication Critical patent/JPS6334184B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は農業用フイルム等のような、屋外にお
ける被覆材等に使用される長期間優れた耐候性を
有する熱可塑性合成樹脂フイルムに関するもので
ある。 塩化ビニル樹脂フイルムやポリオレフインフイ
ルム等の熱可塑性合成樹脂フイルムは、農業用フ
イルム等として屋外において使用されるが、かか
る屋外で使用されるフイルムは長期間耐候性を有
するものが望ましい。かかるフイルムにおける耐
候性の付与は、通常、種々の光安定剤や紫外線吸
収剤等のいわゆる安定剤の添加により行なわれ
る。しかし、この種フイルム、特にポリエチレン
フイルムは、添加されている安定剤の多くは拡散
速度が大で、短期間にフイルム表面に移行し、風
雨にさらされて表面から剥れ落ちてしまい、長期
にわたつて耐候性を保持するのが困難であつた。 長期間耐候性を保持せしめる目的で、フイルム
ににおける安定剤添加濃度を高くしても、フイル
ム表面に移行する量が多くなるだけで、フイルム
内部の安定剤残存量が殆んど増加せず、耐候性を
長期間保持できない。しかも、安定剤の添加濃度
を高くすると、フイルムの表面外観を悪化させ、
かつ光線透過率を低下させる欠点が生ずる。 特に、夏期の高温時には、日照量も多くなり、
それだけフイルムの光劣化反応が促進されるばか
りでなく、安定剤のフイルム表面への移行速度も
大となり、両者相まつてフイルムの劣化が著しく
速められるので、夏期の使用において長期間の耐
候性を保つのは著しく困難であつた。 本発明者等は、熱可塑性合成樹脂フイルム、特
にポリオレフイン系フイルムの耐候性の改良につ
いて種々研究を行なつた結果、特定の安定剤と特
定の微粉末との組合せ添加によつて長期にわたつ
て優れた耐候性を有するフイルムを得ることに成
功したのである。 本発明の耐候性の優れた熱可塑性合成樹脂フイ
ルムは4―位に置換基を有する2,2,6,6―
テトラアルキルピペリジン誘導体系ヒンダードア
ミン安定剤0.1〜2.0重量%と、表面積が10m2/g
以上であり、かつ表面に1000Å2当り10個以上の
OH基を有する珪酸、アルミナ、ゼオライト、カ
ーボンブラツク及びこれらによつて表面被覆され
た他の無機質粉末から選ばれた無機質微粉末0.5
〜20重量%とを含有してなることを特徴とするフ
イルムである。 本発明のフイルム用の熱可塑性合成樹脂として
は種々のものが使用できる。たとえば、低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン類、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アク
リル酸共重合体、ポリスチレン、ポリウレタン、
ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリア
セタール及びポリ塩化ビニル等があげられる。 本発明のフイルムには、上記のように、4―位
に置換基を有する2,2,6,6―テトラアルキ
ルピペリジン誘導体系ヒンダードアミン安定剤
(以下、これを「ヒンダードアミン系安定剤」と
略称することがある。)とともに、表面積が10
m2/g以上であり、かつ表面に1000Å2当り10個
以上のOH基を有する珪酸、アルミナ、ゼオライ
ト、カーボンブラツク及びこれらによつて表面被
覆された無機質粉末から選ばれた無機質微粉末が
含有せしめられている。このように、ヒンダード
アミン系安定剤と特定の微粉末を組合わせて含有
せしめたことによつてはじめて、本発明のフイル
ムは長期間優れた耐候性を有するものとなるので
あり、そのいずれか一方を欠いたときには充分な
長期の耐候性向上効果を発揮できないし、ヒンダ
ードアミン系安定剤の代りに他の安定剤を用いた
ときや、或いはその特定の微粉末の代りに他の微
粉末を用いたときにも、充分な長期の耐候性効果
を得ることができない。 本発明のフイルムに添加されるヒンダードアミ
ン系安定剤は、アミン基に隣接する位置に立体障
害となるアルキル基を有する2,2,6,6―テ
トラアルキルピペリジン誘導体系化合物である。 本発明において特に適するヒンダードアミン系
安定剤は、分子量が250以上の、4―位に置換基
を有する2,2,6,6―テトラアルキルピペリ
ジン誘導体であり、その4―位の置換基として
は、たとえばカルボン酸残基、アルコキシ基、ア
リロキシ基、その他種々の基があげられる。 本発明におけるヒンダードアミン系安定剤の添
加量は、フイルムに対し0.1〜2.0重量%、好まし
くは0.5〜1.5重量%である。同安定剤の量が少な
すぎると充分な耐候性向上効果が得られないし、
また必要以上に多量添加してもそれに比例した効
果の向上が得られないばかりか、光線透過率を低
下させる欠点を生ずるおそれがある。 本発明においてヒンダードアミン系安定剤とと
もに添加される無機質微粉末は、表面積が10m2
g以上であり、かつ表面に1000Å2当り10個以上
のOH基を有する上記した特定の無機質微粉末で
ある。 上記無機質微粉末の表面積の値は、窒素ガス等
の気体を吸着させて測定するBET法による測定
値をいう。無機質微粉末の好ましい表面積は50
m2/g以上である。 かかる無機質微粉末で好ましいものは、珪酸
(特に合成珪酸)、アルミナ(特に合成アルミナ)、
ゼオライト(特に合成ゼオライト)であつて、そ
の表面に1000Å2当り10個以上のOH基を有する
ものである。かかる無機質微粉末におけるOH基
数の測定はLiAlH4置換法によつて行なうことが
できる。また、本発明における無機質微粉末とし
ては、他の無機質微粉末(たとえば珪藻土、タル
ク、酸化チタン等)の表面を、上記した珪酸、ア
ルミナ及び/又はゼオライト等によつて表面被覆
して得られたものも使用可能である。さらに、カ
ーボンブラツクも、上記した無機質微粉末と実質
上同一の特性を有し、かつ同一の効果を示すの
で、カーボンブラツク又はカーボンブラツクによ
つて上記被覆された他の無機質微粉末も本発明の
微粉末として使用できる。 無機質微粉末は表面積が10m2/g未満のものは
長期の耐候性向上効果が得られないし、表面積が
10m2/g以上であつても、OH基の乏しいものは
やはり充分な長期の耐候性向上効果を発揮するこ
とができない。 本発明における上記無機質微粉末はフイルムに
1種を添加するだけで充分であるが、勿論、これ
らの微粉末の2種以上を併用することも可能であ
る。これら微粉末の添加量はフイルムに対して
0.5〜20重量%、好ましくは1〜5重量%である。
この種の微粉末には、たとえば珪酸等のようにフ
イルムの保温性を向上させる作用をするものがあ
るので、かかる保温性向上効果をも期待する場合
には比較的高濃度の5〜20重量%程度まで添加す
ることができる。しかし一般的にいつて、OH基
の含有量の多い無機質微粉末の添加は、フイルム
の透明性を低下させるし、フイルム成形時の吸着
水分の揮散によりフイツシユアイ発生の原因とな
ることがあるので、あまり高濃度で添加するのは
好ましくない。したがつて、長期の耐候性と同時
に透明性も要求されるフイルムの場合には、これ
ら微粉末の添加量を少な目の5重量%以下とし、
微粉末/安定剤比を重量比で0.5〜10、好ましく
は1〜5にするのが望ましい。 本発明のフイルムを製造するには、熱可塑性合
成樹脂とヒンダードアミン系安定剤と上記微粉末
とを所定割合で配合し、常法にしたがつてロー
ル、ニーダー又は単軸押出機等を用いて混練す
る。その際に所望により分散性改良添加剤その他
の添加剤を添加することができる。次いで、混練
された組成物を、必要に応じてベース樹脂でさら
に稀釈してから、インフレーシヨン法、Tダイ
法、その他適当な製膜法を用いてフイルムにす
る。 次に、実施例及び比較例をあげて本発明をさら
に詳述する。 実施例 1〜8 比較例 1〜8 低密度ポリエチレン(三菱油化株式会社商品名
ユカロンAF30)と、軟質ポリ塩化ビニル樹脂に、
下記に示す安定剤(A)〜(F)と、微紛末(a)〜(f)とを、
表1に示すように種々に組合わせて配合して得ら
れたポリエチレン樹脂組成物又は軟質ポリ塩化ビ
ニル樹脂組成物より、インフレーシヨン法で厚さ
0.1mmのフイルムをそれぞれ成膜した。なお、軟
質ポリ塩化ビニルは、ポリ塩化ビニル100重量部
に対して、ジオクチルフタレート60重量部、エポ
キシ化大豆油5重量部、Zn―Ba系安定剤25重量
部を添加したものを用いた。得られた各フイルム
の耐候性試験結果は表2に示すとおりであつた。 安定剤 (A) チバガイギー社商品名チヌビン744化学構造式 安定剤 (B) チバガイギー社商品名チヌビン770化学構造式 安定剤 (C) 化学構造式 安定剤 (D) 化学構造式 安定剤 (E) ACC社商品名サイアソープUV531化学構造式 安定剤 (F) チバガイギー社商品名チヌビン120化学構造式 (注) t―C4H9はターシヤリーブチル基を示す。 微粉末 (a) 日本シリカ株式会社商品名ニツプシルE300、
合成微粉末珪酸、表面積240m2/g、OH数4
個/100Å2 微粉末 (b) 水沢化学工業株式会社商品名 X型ゼオライ
ト、合成ゼオライト微粉末、表面積600m2/g、
OH数2個/100Å2 微粉末 (c) 触媒化成株式会社製、合成アルミナ微粉末、表
面積200m2/g、OH数2個/100Å2 微粉末 (d) 三菱化成工業株式会社製 カーボンブラツク、
表面積160m2/g、OH数1個/100Å2 微粉末 (e) ジヨンス・マルヴイル社商品名セライト・スー
パー・フロス、天然シリカ微粉末、表面積1.2
m2/g、OH数4個/100Å2 微粉末 (f) 富士タルク株式会社商品名 ミクロンホワイ
ト、タルク微粉末、表面積3m2/g、OH数8
個/100Å2
【表】
【表】
【表】
【表】 表2から明らかなように実施例のフイルムは比
較例のフイルムと較べて長期耐候性が著しく優れ
ている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 4―位に置換基を有する2,2,6,6―テ
    トラアルキルピペリジン誘導体系ヒンダードアミ
    ン安定剤0.1〜2.0重量%と、表面積が10m2/g以
    上であり、かつ表面に1000Å2当り10個以上の
    OH基を有する珪酸、アルミナ、ゼオライト、カ
    ーボンブラツク及びこれらによつて表面被覆され
    た他の無機質粉末から選ばれた無機質微粉末0.5
    〜20重量%とを含有してなることを特徴とする耐
    候性の優れた熱可塑性合成樹脂フイルム。
JP11673179A 1979-09-13 1979-09-13 Thermoplastic synthetic resin film having excellent weathering resistance Granted JPS5641254A (en)

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JPS5641254A JPS5641254A (en) 1981-04-17
JPS6334184B2 true JPS6334184B2 (ja) 1988-07-08

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CA2193552A1 (en) 1995-12-25 1997-06-26 Tsutomu Fujita Polyolefin resin composition

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