JP2003018888A - 周辺機器を制御する方法およびプログラム - Google Patents
周辺機器を制御する方法およびプログラムInfo
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- JP2003018888A JP2003018888A JP2001197596A JP2001197596A JP2003018888A JP 2003018888 A JP2003018888 A JP 2003018888A JP 2001197596 A JP2001197596 A JP 2001197596A JP 2001197596 A JP2001197596 A JP 2001197596A JP 2003018888 A JP2003018888 A JP 2003018888A
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Abstract
向上を図れる周辺機器およびその制御方法を提供する。 【解決手段】 プリンタ3のパルスモータ23および2
4の駆動パルスPに対応した駆動データ55を生成する
機能37と、駆動データ55を各パルスモータ23およ
び24に宛てて発信する機能38とを有するプリンタド
ライバ35を提供する。プリンタ3では、駆動データ5
5を駆動パルスPに変換して出力するだけで、コマンド
を解釈する処理を行う必要がなく、ホストコンピュータ
の高機能な資源を用いてプリンタを制御することができ
る。
Description
て使用される周辺機器を制御する技術に関するものであ
る。
やスキャナなどの周辺機器においては、駆動パルスによ
り稼動するパルスモータなどの各種のアクチュエータ
と、駆動パルスを生成する駆動回路とが搭載されてい
る。プリンタでは、印刷時にホストから伝送されたコマ
ンドを解釈し、その結果に基づいて駆動回路により駆動
パルスを生成するようになっている。
おいてデータ処理を行うために、データを入力したり、
データ処理されたデータを出力したりするために、様々
な周辺機器がホストコンピュータと接続され、ホストコ
ンピュータの制御の下で動作する。周辺機器、特に、メ
カニカルな動きを伴う周辺機器は、そのメカニカルな動
きを実現するアクチュエータを備えており、そのアクチ
ュエータを駆動するためにパルス信号を生成している。
たとえば、データを印刷用紙に出力するプリンタは、紙
送りのためのパルスモータ(ステッピングモータ)、印
刷ヘッドを走査方向に動かすパルスモータなどのアクチ
ュエータを備えており、さらに、インクジェットタイプ
であればノズルからインク滴を吐出するためのサーマル
タイプあるいはピエゾタイプのアクチュエータを備えて
いる。
ールされたドライバプログラムから送信されるコマンド
を周辺機器のコントロールボードに搭載されたCPUで
解釈し、そのコマンドに指示された動作を実現するため
のパルス信号を生成し、それによって各アクチュエータ
の駆動回路を制御してアクチュエータを駆動するための
駆動パルスを生成している。
ラー化し、また、高解像度化するにつれて、さらに高速
に、そして高精度でモータやインクジェット用のアクチ
ュエータを動作させることが要求されている。また、1
ページの印刷を高速で行うために印刷が不要なところへ
は印刷ヘッドを動かさないなどの複雑な制御が要求され
るようになっており、アクチュエータを制御するコマン
ドも複雑になっている。さらに、単票用紙と連続用紙を
同時に処理したり、チェックの読取機能なども備えたP
OSプリンタや、プリンタとスキャナの機能を備えたス
キャナプリンタなどのように、多用途で複雑な動作を行
う周辺機器においては、アクチュエータも多く、制御は
さらに複雑になる。また、ホストコンピュータであるパ
ーソナルコンピュータの機能は日々向上しており、ホス
トコンピュータ上で稼動するアプリケーションプログラ
ムは高機能化しており、周辺機器の仕様に対する要求も
高くなりつつある。したがって、周辺機器の能力や機能
を向上する必要があり、処理能力の高いCPUを搭載す
ることが要求されている。
セッサを開発することは開発期間とコストが要求される
ことであり、さらに、そのプロセッサに適したファーム
ウェアを開発するには時間とコストがかかる。また、パ
ーソナルコンピュータのような汎用的な機器と比較する
と、周辺機器は印刷などの所定の目的に特化した装置で
あり、販売台数もそれほど多くなく、また、その装置に
適した制御システムを開発する必要性があるという条件
もある。
機器を短期間で開発しようとすると、膨大な労力と費用
が必要となり、周辺機器の製造コストは非常に高いもの
になってしまう。このため、周辺機器の機能の進歩ある
いは開発速度が、アプリケーションプログラムの開発速
度に追いつかず、また、高機能な周辺機器が販売された
としても、ユーザが簡単に買い替えるということも難し
い。したがって、パーソナルコンピュータなどで稼動す
るアプリケーションの機能が、パーソナルコンピュータ
をホストマシンとして接続された周辺機器に制限される
事態が発生する可能性がある。
ュータやアプリケーションプログラムの進歩に追従し、
機能の向上を安価に実現することができる周辺機器およ
びその制御方法を提供することを目的としている。ま
た、アプリケーションプログラムから要求される様々な
仕様にフレキシブルに対応することができる周辺機器お
よびその制御方法を提供することを目的としている。
ては、ホストコンピュータで、周辺機器に搭載されたア
クチュエータを駆動する駆動パルスに対応したデータ
(駆動データ)を生成して周辺機器宛に発信する周辺機
器の制御方法を提供する。このため、本発明において
は、駆動パルスにより稼動するアクチュエータを有する
周辺機器をホストコンピュータ側から制御するプログラ
ムであって、駆動パルスに対応する駆動データを生成す
る処理と、駆動データを周辺機器宛に発信する処理とを
実行する命令を有するプログラムを提供する。このプロ
グラムをホストコンピュータにインストールすることに
より、周辺機器に搭載されたアクチュエータを駆動する
駆動パルスに対応する駆動データを生成する手段と、駆
動データを周辺機器宛てに発信する手段とを有するホス
ト装置、すなわち、周辺装置を制御する機能を有する情
報処理端末を実現できる。
データのもっとも単純なものは、駆動パルスと1対1に
対応するビットデータである。そして、本発明の周辺機
器を制御する方法では、駆動パルスを発生させるところ
までの処理を全てホスト側で行い、周辺機器はホスト側
から供給される駆動パルスあるいはそれと対応した駆動
データにより駆動される。したがって、周辺機器に対し
ては、コマンドなどの周辺機器側での解釈が必要なデー
タではなく、実質的には、そのままアクチュエータに供
給可能なデータが供給される。このため、周辺機器の側
では、アクチュエータの駆動回路により駆動データを駆
動パルスに変換してアクチュエータに供給するだけで、
それらのアクチュエータを、ホスト側で稼動するアプリ
ケーションプログラムからの指示に従って動かすことが
できる。
周辺機器を制御する方法を採用することにより、周辺機
器の側では、コマンドを解釈するためのCPUやファー
ムウェアは不要となり、極めて簡単な構成で、どのよう
な動きであってもホスト側の指示にしたがってアクチュ
エータを制御できる。すなわち、アクチュエータに複雑
な動作をさせるために高速で処理能力の高いCPUを採
用し、コマンドの数を増やしたり、その体系を拡張する
代わりに、アクチュエータの駆動パルスに対応する駆動
データを受信することにより、ホスト側とのインターフ
ェイスを単純にすると共に、コマンド体系や周辺機器に
搭載されるCPUなどのプロセッサに周辺機器の機能が
限定されるのを防止している。したがって、本発明の周
辺機器を制御する方法により、周辺機器のアクチュエー
タが動作あるいは追従可能な範囲内であれば、いかなる
動きもホスト側からの指示により実現することができ
る。このため、周辺機器のハードウェアや制御システム
を変えなくても、ホスト側から供給される駆動データ
に、アプリケーションプログラムの仕様が反映されてい
れば、アプリケーションプログラムが意図するように周
辺機器を制御することができる。
機器を制御する方法においては、従来、周辺機器の制御
用のCPUあるいはASICなどが行っていたコマンド
を解釈して、各アクチュエータ毎のパルス信号を生成す
る処理を、ホストとなるパーソナルコンピュータなどの
情報処理端末で実行する。したがって、周辺機器の制御
用のCPUあるいはASICなどのプロセッサが行って
いた処理を、パーソナルコンピュータのCPUにより実
行することができる。パーソナルコンピュータに採用さ
れるCPUは、近年、その性能が飛躍的に増大してお
り、数100MHzあるいはそれ以上の処理速度を備え
ている。そして、さらにその性能は向上しつつある。こ
のため、本発明のプログラム、または周辺機器であれ
ば、周辺機器のアクチュエータを制御するためにコマン
ドを解釈する処理を、性能が飛躍的に進歩しているホス
ト側のCPUの能力を用いて行うことが可能となる。し
たがって、複雑で、高速な処理を周辺機器で実行するた
めに、周辺機器用の高価なプロセッサやファームウェア
を開発する必要がなくなる。このため、アプリケーショ
ンプログラムの仕様を満たす性能の周辺機器を、ハード
ウェアは変えずに、必要であればホスト側で動作するプ
ログラムを変更することにより短期間に低コストで実現
することができる。
りに、アクチュエータを実質的に直に駆動することがで
きる駆動データを送信することにより、ホストと周辺機
器との通信量は増大する可能性がある。しかしながら、
USBあるいはIEEE1394などの大量のデータを
高速で伝送できる低コストなデバイスが普及しており、
アクチュエータの動作速度に対して駆動データの伝送速
度が大幅に下回ることはなく、駆動データを伝送するこ
とにより周辺機器の処理速度が低下することはほとんど
ない。逆に、周辺機器側でコマンドを解釈する必要がな
いので、その処理時間を短縮することにより、処理速度
を向上できる。
ライバソフトウェアから周辺機器に制御データを送るた
めに所定のフォーマットにしたがったコマンド体系が開
発されてきたが、本発明のプログラム、または周辺装置
を制御する方法であれば、コマンドに変換する必要がな
く、アプリケーションからの指示を最終的には駆動パル
スのデータ形式で出力させれば良い。したがって、アプ
リケーションからの指示をコマンドに変換し、コマンド
を駆動信号に変換するといった2重の手間を省略するこ
とも可能となり、ホスト側での処理も含めていっそう高
速処理が可能な周辺機器を提供できる。
の周辺機器の多くは、印刷する手段のパルスモータ、用
紙にドットを形成する手段などの複数のアクチュエータ
を備えている。このような周辺機器に対しても、各々の
アクチュエータ宛てに駆動データを発信することによ
り、ホスト側の情報処理端末から各アクチュエータを個
別に制御することが可能であり、複数のアクチュエータ
を協調して動作させることができる。
末とを接続する伝送経路、たとえば、USBなどの伝送
速度がアクチュエータを協調して制御するタイミングに
対しネックとなる場合は、さらに、各々のアクチュエー
タで駆動データを実行するタイミングを示すタイミング
データを駆動データと組み合わせて発信することで、伝
送経路の速度に左右されずに、複数のアクチュエータを
同期させて高速で動かすことができる。
らに詳しく説明する。図1に本発明の周辺機器を制御す
る方法を実現するためのシステムの一例を示してある。
本例のシステム1は、画像データや文章データを処理す
るアプリケーション11がインストールされている情報
処理端末としてのパーソナルコンピュータ(以下では、
ホスト、ホストコンピュータ)2と、このホスト2の周
辺機器として動作し、印刷用紙4に画像や文章などを印
刷するプリンタ3とを有している。ホスト2とプリンタ
3は、USBケーブル、SCSIケーブル、IEEE1
394ケーブルなどの適当なインターフェイス13およ
び21を備えており、これらのインターフェイス13お
よび21の規格にマッチしたケーブル5により接続され
ている。
信先のアドレスを含むヘッダー情報Hと、プリンタ3の
アクチュエータであるモータやヘッドを動かすデータA
Dと、そのデータADが利用されるタイミングを示すデ
ータTDを含むデータパケット59が送信される。
滴を吐出してドットを形成するインクジェットプリンタ
であり、アクチュエータとして、インク滴を吐出する複
数のノズル29を備えた印刷ヘッド22と、この印刷ヘ
ッド22をシャフト27に沿って紙幅方向(走査方向)
に往復動するためのパルスモータ23と、走査方向と垂
直な紙送り方向に印刷用紙4をフィードするためにロー
ラ28を駆動するパルスモータ24を有している。さら
に、プリンタ3は、パルスモータ23および24を稼動
する駆動パルスP1〜P4を出力する駆動回路25およ
び26を有している。本例では、パルスモータ23およ
び24として、4極のステッピングモータが採用されて
いる。
レスが付されており、本例においては、駆動回路25に
はアドレス「Acr」が付され、駆動回路26にはアド
レス「Apf」が付されているものとする。そして、イ
ンターフェイス21で受信したデータを送信先のアドレ
スで振り分ける中継部32を備えており、ホスト2から
アドレスを付して送信されたデータがプリンタ3の内部
で駆動回路25と駆動回路26に分配される。
22のノズル29からインク滴を吐出する制御を行うイ
ンク吐出用の回路31も備えており、この回路31にも
異なるアドレス「Actl」が付されている。
成を示してある。各駆動回路25および26は、同一の
構成であり、ホスト2からの各々の駆動回路25および
26のアドレス宛てに送られたアクチュエータを駆動す
るデータADを4ビット単位で保持するレジスタ25a
および26aと、レジスタ25aおよび26aの4ビッ
トのデータを4つの駆動パルスP1〜P4に変換してパ
ルスモータ23および24に供給する機能を備えたモー
タドライバ25bおよび26bを備えている。したがっ
て、駆動回路25および26では、レジスタ25aおよ
び26aにセットされた4ビットのデータADに対応
し、パルスモータ23および24の極数に対応した駆動
パルスP1〜P4が出力される。すなわち、本例のアク
チュエータを駆動するためのデータADに含まれる各々
のビットデータ55は、駆動パルスに1対1に対応して
いる。これにより、モータドライバ25bおよび26b
から各々のパルスモータ23および24に駆動パルスP
1〜P4が出力される。たとえば、駆動回路25のレジ
スタ25aに「0010」というシリアルデータADが
ホスト2から送られてくると、レジスタ25aでは、
「0010」がパラレル変換されてセットされ、低レベ
ルの駆動パルスP1、低レベルの駆動パルスP2、高レ
ベルの駆動パルスP3および低レベルの駆動パルスP4
がモータドライバ25bからモータ23に出力される。
したように、ホスト2からアクチュエータを駆動するデ
ータAD1〜AD6が順番に送られると、それぞれのデ
ータAD1〜AD6に対応して時刻t1に駆動パルスP
1が高レベル、時刻t2に駆動パルスP2が高レベル、
時刻t3に駆動パルスP3が高レベル、時刻t4に駆動
パルスP4、時刻t5に駆動パルスP1が高レベル、時
刻t6に駆動パルスP2が高レベルとなる。このため、
これらの駆動パルスP1〜P4が供給されたモータ23
は1相励磁のモードで回転する。その結果、所望のタイ
ミングで所望の量だけヘッドや印刷用紙を送り、その位
置でヘッドからインク滴を出力すると、希望通りの画像
を出力できる。
することになるホスト2は、図1に示すように、オペレ
ーティングシステム(OS)12と、画像データ14や
文章データを処理するアプリケーション11と、このア
プリケーション11から指定された画像や文字などを印
刷するプリンタドライバ35を有している。プリンタド
ライバ35は、各パルスモータ23および24の駆動パ
ルスP1〜P4に対応するビットデータ(駆動データ)
55を含むデータADと駆動パルスP1〜P4を出力す
るタイミングを示すデータ(タイミングデータ)TDを
生成し、また、印刷ヘッド22で印刷するビットマップ
に対応したヘッド出力データφ1を生成する。これらの
プリンタドライバ35により生成されたデータは、OS
12により管理されるインターフェイス13からプリン
タ3の各々のアクチュエータ、すなわち、パルスモータ
23、パルスモータ24および印刷ヘッド22のアドレ
スを付して出力される。本例では、それらのアドレスと
して、駆動回路25、駆動回路26およびインク吐出用
の回路31のアドレスが付される。
ーション11で出力するように指示された画像などをプ
リンタ3で印刷するために、その画像データをヘッド出
力データφ1とコマンドに変換する機能36と、このヘ
ッド出力データφ1およびコマンドのうち、プリンタ3
のパルスモータ23および24を稼動するコマンドを駆
動パルスP1〜P4に対応したビットデータ55として
生成する生成機能37と、駆動データ55やヘッド出力
データφ1をレジスタ25aおよび26aや回路31の
アドレスを付加すると共に、インターフェイス13に送
って発信可能とする機能38を備えている。
から入力されたデータから、駆動データ55に変換すべ
きパルスモータ23とパルスモータ24に関連するデー
タを生成するコマンドを抽出する機能41と、そのコマ
ンドをデコード(解釈)してパルスモータ23の駆動パ
ルスP1〜P4に1対1に対応した駆動データ(ビット
データ)55を生成する第1の機能42と、パルスモー
タ24の駆動パルスP1〜P4に1対1に対応したビッ
トデータ55を生成する第2の機能43を備えている。
したがって、これら第1および第2の機能42および4
3により、従来、プリンタ側で駆動パルスを生成してい
たモータ制御回路と同等の機能がソフトウェアによって
実現されていることになる。
3における駆動回路25および26がビットデータ55
にしたがった駆動パルスP1〜P4をモータドライバ2
5bおよび26bからモータ23および24に出力する
タイミングを示すタイミングデータTDを生成するタイ
ミング解析機能44を備えている。この機能44で生成
されたタイミングデータTDにより駆動回路25と駆動
回路26を独立に制御することができる。
を駆動するデータADを送って制御する場合、プリンタ
3からデータADを実行した情報をホスト2、すなわ
ち、プリンタドライバ35が受信して、次のデータAD
を送ってモータ23、モータ24およびヘッド22を適
切なタイミングで制御することが可能である。しかしな
がら、ホスト2がプリンタ3からその情報を受信する速
度がアクチュエータが動作する速度に対してクリティカ
ルパスとなると、プリンタ3の処理速度が低下する要因
となる。これに対し、タイミングデータTDを付加して
データADを送ることにより、駆動回路25、駆動回路
26および印刷ヘッド22ではそれぞれのデータADの
タイミングデータTDにしたがって第1のデータADの
処理を行うことが可能となる。したがって、駆動回路2
5、駆動回路26および印刷ヘッド22をタイミングデ
ータTDにしたがって単独で動作させるだけで、タイミ
ングデータTDに基づいて相互に協調した制御を行うこ
とができる。そして、プリンタドライバ35と交信する
必要がないので、ホスト2とプリンタ3との交信速度に
よりプリンタ3の処理速度が低下することもない。
る処理をフローチャートで示してある。まず、ステップ
61において、アプリケーション11から指示された画
像や文字を印刷するため、変換する機能36で変換およ
び出力されたデータがパルスモータ23および24を制
御するコマンドであれば、ステップ62で第1の機能4
2および第2の機能43により解釈されて駆動パルスP
1〜P4に相当するデータが生成される。生成された駆
動パルスPに相当するデータは、ステップ63でビット
データの状態で駆動データ55として出力される。この
駆動データ55を生成するのに前後して、ステップ64
でタイミングデータTDが生成される。ステップ65に
おいて、このタイミングデータTDと1群のビットデー
タ55からなるデータADとが組み合わされ、さらに、
駆動されるアクチュエータ、すなわち、モータ23およ
び24を駆動する回路25および26のアドレスと共に
インターフェイス13からプリンタ3に出力される。一
方、印刷ヘッド22からインク滴を吐出させるためのヘ
ッド出力データφ1もアドレスが付されたデータとして
出力される。
実行される処理は、上記の各ステップを実行する命令を
有するプログラムとして提供することができる。このプ
ログラムはホスト2となるコンピュータで読み取り可能
なCD−ROMなどの記録媒体に記録して提供したり、
インターネットなどのコンピュータネットワークを介し
て配信することが可能である。そして、ホスト2にイン
ストールすることにより上記の従来のプリンタ側の機能
をホスト2に実現することができる。
からなるデータADを含むデータパケット59は、プリ
ンタ3で取得されると、ヘッダーHのアドレスにしたが
って駆動回路25または26に分配される。
とからなるシステム1では、パルスモータ23および2
4の駆動パルスP1〜P4に対応するビットデータ55
を生成してプリンタ3に発信している。すなわち、従
来、プリンタで行われていた、コマンドを解釈してパル
スモータ23および24の駆動パルスP1〜P4を生成
する処理をホスト2で駆動するプリンタドライバ35で
行っている。このため、プリンタ3の側でアクチュエー
タ、本例では、パルスモータ23および24のコマンド
を解釈する必要がなく、実質的に、ホスト2から送信さ
れたビットデータ55からなるデータADをパルスモー
タ23および24に供給することによりそれらのパルス
モータ23および24を動かすことができる。このた
め、プリンタ3においては、ホスト2からのコマンドを
解釈して各々のパルスモータの駆動パルスP1〜P4を
生成するハードウェアやファームウェアは不要となり、
非常にシンプルな構成になる。
より、各パルスモータ23および24をステップ、ある
いはクロック単位で、そして、駆動パルスP1〜P4に
対応した極めて普遍的なデータで各パルスモータ23お
よび24を制御できる。したがって、各パルスモータ2
3および24で複雑な動きを実現するためにプリンタ側
で処理能力の高いCPUを採用したり、プリンタドライ
バから供給されるコマンドの数を増やしたり、コマンド
体系を拡張することなく、ホスト2からパルスモータ2
3および24を高速にクロック単位で、そしてフレキシ
ブルに制御することができる。このことは、さらに、プ
リンタ3の機能がそのコントロールボードに搭載されて
いるコマンド体系やCPUなどのプロセッサの能力に限
定されずに、各パルスモータ23および24が動作可能
なことを意味する。すなわち、ホスト側で動作するソフ
トウェアにより、どのようにでも制御することが可能で
あり、適当なドライバソフトウェアを開発するだけで、
プリンタそのものを変更せずにアプリケーションの仕様
を満足するような処理をプリンタで行うことができる。
理のほぼ全てが、性能の向上が著しいホスト側のCPU
の能力を用いて行うことができる。したがって、高価な
プロセッサやファームウェアを開発しなくても、ホスト
側の能力の向上に伴いプリンタの処理能力を向上できる
というメリットもある。したがって、ホストやアプリケ
ーションの進歩に追従して、プリンタの機能の向上を図
ることが可能であり、プリンタを買い替えたりする必要
性も減る。
なるコマンドの代わりに、各パルスモータ23および2
4を直に駆動できる駆動パルスP1〜P4に対応したビ
ットデータ55をプリンタ3に送信することにより、プ
リンタ側で駆動パルスを生成するためにコマンドを解釈
する処理を行わなくても良くなる。したがって、その処
理にかかる時間をなくすことができ、プリンタの処理速
度を高めることができる。一方、コマンドの代わりにビ
ットデータ55を送ることにより、ホスト2とプリンタ
3との通信量が増大する可能性があるが、USBあるい
はIEEE1394などの大量のデータを高速で伝送で
きる低コストで汎用的なインターフェイスデバイスが普
及しており、それを有効に利用することにより伝送速度
の確保も容易である。また、ビットデータ55の伝送速
度がアクチュエータ同士を協調して制御するためにネッ
クとなるのであれば、上記のように、データADにタイ
ミングデータTDを組み合わせてプリンタ3に発信する
ことも可能であり、伝送速度の低いシステムに対しても
本発明は十分に有効である。
アプリケーションの画像や文章のデータを一旦印刷ヘッ
ド22で出力するデータとコマンドに変換するようにし
て従来のプリンタドライバ35の資源を利用できるよう
にしている。これに対し、コマンドを経ずに画像や文字
のデータを解釈して直に駆動パルスに相当するデータ、
あるいは、駆動データであるビットデータを出力するこ
とも可能であり、このようにすると、コマンドに変換
し、コマンドを駆動パルスに変換するといった処理を省
くことができるので、ホスト側での処理を含めていっそ
う印刷出力する処理を高速にできるプリンタを提供でき
る。
パルスに対応した駆動データを生成する例を説明した
が、ノズルからインク滴を吐出するためのアクチュエー
タに供給される駆動パルスに対応した駆動データもプリ
ンタドライバ35で生成してプリンタに送信することも
可能であり、プリンタとしてはCPUなどのプロセッサ
や駆動パルスを生成するファームウェアが不要な極限ま
でシンプルに纏められたプリンタを実現できる。
ピングモータ)を備えたプリンタを例に本発明を説明し
たが、パルスモータに限らず駆動パルスにより稼動する
アクチュエータを備えた周辺機器に対して本発明を適用
できる。また、駆動パルスに1対1に対応したビットデ
ータを出力する代わりに、駆動パルスの高低のレベルを
変えるタイミングで駆動データを出力したり、駆動デー
タを圧縮して送ることも可能であるが、上記の例のよう
に、駆動パルスと1対1に対応したビットデータを送信
することにより最も簡易な構成で、ホスト側から周辺機
器をフレキシブルに動かすことができるシステムを提供
できる。
スキャナやCD−ROMやDVDのドライブ装置などの
駆動パルスによって駆動するアクチュエータを備えた周
辺機器に適用することが可能である。
は、ホストコンピュータ側で周辺機器のアクチュエータ
の駆動パルスに対応した駆動データを生成して周辺機器
宛てに発信できるようにしている。したがって、周辺機
器側でコマンドを解釈して駆動パルスを生成するハード
ウェアやファームウェアは不要であり、周辺機器をさら
に簡単な構成にでき、それと共にホスト側から周辺機器
を自由に制御することができる。そして、本発明では、
ホストコンピュータの進歩に追従し、機能の向上を図る
ことができる周辺機器を提供できる。
を示す図である。
回路の概略構成を示す図である。
る駆動パルスと、本例のホストからプリンタに送られる
駆動データとの関係を説明するための図である。
ける概略の処理を示すフローチャートである。
Claims (12)
- 【請求項1】 駆動パルスにより稼動するアクチュエー
タを有する周辺機器をホストコンピュータ側から制御す
るプログラムであって、 前記駆動パルスに対応する駆動データを生成する処理
と、 前記駆動データを前記周辺機器宛てに発信する処理とを
実行する命令を有するプログラム。 - 【請求項2】 請求項1において、前記駆動データは前
記駆動パルスと1対1に対応するビットデータであるプ
ログラム。 - 【請求項3】 請求項1において、前記アクチュエータ
はパルスモータおよび/または用紙にドットを形成する
手段であるプログラム。 - 【請求項4】 請求項1において、前記周辺機器は用紙
に印刷する手段を有し、前記アクチュエータは、前記印
刷する手段のパルスモータおよび/または用紙にドット
を形成する手段であるプログラム。 - 【請求項5】 請求項1において、前記周辺機器は複数
の前記アクチュエータを有し、前記生成する処理では、
各々の前記アクチュエータ毎に前記駆動データを生成す
るプログラム。 - 【請求項6】 請求項5において、前記生成する処理で
は、前記駆動データと共に前記アクチュエータでその駆
動データを実行するタイミングを示すタイミングデータ
を生成し、 前記発信する処理では、前記駆動データとタイミングデ
ータを組み合わせて発信するプログラム。 - 【請求項7】 請求項5において、前記発信する処理で
は、前記駆動データを各々の前記アクチュエータ宛てに
発信するプログラム。 - 【請求項8】 周辺機器に搭載されたアクチュエータを
駆動する駆動パルスに対応する駆動データを生成する手
段と、 前記駆動データを前記周辺機器宛てに発信する手段とを
有する情報処理端末。 - 【請求項9】 駆動パルスにより稼動するアクチュエー
タと、 ホストコンピュータから受信した駆動データを、その駆
動データに対応した前記駆動パルスに変換して出力する
駆動回路とを有する周辺機器。 - 【請求項10】 請求項9において、前記駆動回路は、
前記駆動データと共に前記アクチュエータでその駆動デ
ータを実行するタイミングを示すタイミングデータを受
信し、そのタイミングデータに基づき前記駆動パルスに
変換する周辺機器。 - 【請求項11】 周辺機器に搭載されたアクチュエータ
を駆動する駆動パルスに対応する駆動データを生成する
ステップと、 その駆動データを前記周辺機器宛に発信するステップと
を有する周辺機器を制御する方法。 - 【請求項12】 請求項11において、前記生成するス
テップでは、前記駆動データと共に前記アクチュエータ
でその駆動データを実行するタイミングを示すタイミン
グデータを生成し、 前記発信するステップでは、前記駆動データとタイミン
グデータを組み合わせて発信する周辺機器を制御する方
法。
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-
2001
- 2001-06-29 JP JP2001197596A patent/JP4867020B2/ja not_active Expired - Fee Related
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