JP2003018689A - 音響再生装置 - Google Patents

音響再生装置

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JP2003018689A
JP2003018689A JP2001198394A JP2001198394A JP2003018689A JP 2003018689 A JP2003018689 A JP 2003018689A JP 2001198394 A JP2001198394 A JP 2001198394A JP 2001198394 A JP2001198394 A JP 2001198394A JP 2003018689 A JP2003018689 A JP 2003018689A
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microphone
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circuit
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music
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Toshiya Nakagaki
俊也 中垣
Yoshio Nakamura
由男 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両などの乗員の耳元でのノイズをオーディ
オ装置によって低減することができ、また完成車両に対
しても容易に後付けできるような車両側の制約の少ない
音響再生装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 スピーカユニット7と、スピーカユニッ
ト7の背面と前面とを音響的に分離するためのスピーカ
ボックス8に設けた外方へ開放の凹部8aに取付けられ
るマイク1と、スピーカユニット7とマイク1を電気的
に接続し、マイク1で検知した音に基づいた音をスピー
カユニット7から出力するように構成された電気回路か
ら構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などのよう
に騒音を伴う環境におけるサブウーハなどに用いられる
音響再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、音響再生装置は特開昭61−11
2496号公報に記載されたものが知られている。
【0003】図13に従来の音響再生装置の構造を示し
ており、オーディオ装置101と、ヘッドレストなどの
乗員の耳位置近傍に取付けられオーディオ装置101か
らの再生音を含む車室の騒音を検出するマイク102
と、オーディオ装置101からの音楽信号を所定時間遅
らせるとともに、マイク102の検出信号から所定時間
遅延された音楽信号を差し引いてノイズ信号成分を検出
するノイズ検出回路及びノイズ信号検出回路で検出した
ノイズ信号成分を反転した逆位相のノイズ打消し信号を
音楽信号と混合し、電力増幅してスピーカ103から再
生させるノイズ制御回路を内蔵した制御ユニット104
を備え、オーディオ装置101に制御ユニット104を
外部接続するように構成されている。
【0004】以上の構成により、乗員の耳元に近い位置
において、オーディオ装置の再生音を含む車室内ノイズ
を検出し、マイクの検出信号から車室音響伝達特性に基
づく所定時間遅延された音楽信号成分を差し引いてノイ
ズ信号成分を検出し、ノイズ信号成分を反転し逆位相の
ノイズ打消し信号を作り出し、ノイズ打消し信号を音楽
信号と混合してスピーカから車室内に増幅出力するよう
にでき、マイクの検出信号に音楽信号が含まれていて
も、音楽再生音については逆位相となる信号が出力され
ないことから、真のノイズのみが音響的に相殺され、車
室内のノイズが高くなっても音響的にノイズが相殺され
るため、ノイズレベルの高い走行においても、音楽再生
音を明瞭に聞くことができる。また、こもり音として知
られた車両の空洞共鳴音も抑制し、不快感を低減するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この音響再生装置にお
いては、車室内のヘッドレスト位置にマイクを取付け、
また専用の制御ユニットをオーディオ装置近傍に取付け
ることが必要であり、車両側に構成上の様々な制約が課
せられることとなる。よって、車両が完成した後にこの
音響再生装置を付加することは非常に困難となる。車両
の設計自由度を高め、またコストの低減という見地から
も、車両側の制約を極力低減することが要求されてい
る。
【0006】本発明はこの課題を解決するためのもので
あり、車両などの乗員の耳元でのノイズをオーディオ装
置によって低減することができ、また完成車両に対して
も容易に後付けできるような車両側の制約の少ない音響
再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、内部に取付けた
スピーカユニットの背面と前面とを音響的に分離し、か
つ外周に開放された凹部をもつスピーカボックスと、前
記スピーカボックスの凹部に周囲音を収音するように取
付けられたマイクと、前記スピーカユニットと前記マイ
クを電気的に接続し、前記マイクで検知した音に基づい
た音を前記スピーカユニットから出力するように構成さ
れた電気回路を有し、前記電気回路は、音楽信号を入力
とする音楽補償回路と、マイクの出力と前記音楽補償回
路の出力を入力とするノイズ信号処理回路と、音楽信号
を入力とする音楽信号処理回路と、前記ノイズ信号処理
回路の出力と前記音楽信号処理回路の出力を入力とする
信号加算回路と、前記信号加算回路の出力を入力としス
ピーカユニットを駆動する電力増幅回路からなる構成と
したものであり、車両内のシート下などに配置し、従来
のサブウーハなどと同様の簡単な配線だけで、音響的に
車室内のノイズを相殺し、こもり音として知られた車両
の空洞共鳴音も抑制し、不快感を低減することができ、
またマイクに直接触れにくいため、物に触れたときの接
触音を受けにくく、またスピーカユニットとマイクのル
ープが近接しているため安定で異常制御を起こしにくく
できるという作用を有する。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、スピーカボックスの凹部に吸
音材を入れた構成としたものであり、マイクが凹部の構
造に基づく共鳴を抑え、また消音ターゲットとなる周波
数以外のノイズ成分がマイクに入るのを抑制するという
作用を有する。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、マイクと電気回路を実装する
プリント基板を有し、スピーカボックスは前記プリント
基板を取付けることで、スピーカユニット背面空間とそ
の外側の凹部を分離するように構成され、前記コネクタ
と前記マイクが前記凹部に配置されるように構成したも
のであり、容易に組立ができ、また安価に構成できると
いう作用を有する。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、マイクを実装する補助ユニッ
トを有し、前記補助ユニットはスピーカボックスの外部
に支持され、マイクとノイズ信号処理回路がコネクタを
介して接続されるように構成されるようにしたものであ
り、従来のサブウーハなどの音響再生装置と同じ形状の
スピーカボックスに補助ユニットを後付けすることで消
音機能付の音響再生装置を構成できるという作用を有す
る。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、前記マイクを第1のマイクと
し、スピーカボックスのスピーカユニット背面空間に取
付けられた第2のマイクと、前記第2のマイクの出力を
入力とする音響帰還制御回路と、ノイズ信号処理回路の
出力と音楽信号処理回路の出力と音響帰還制御回路の出
力を入力とする信号加算回路を有する構成としたもので
あり、サブウーハなどに応用される音響帰還制御との両
立が可能となるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5に記載の発明において、音楽補償回路がスピーカユニ
ット背面空間に取付けられた第2のマイクの出力を入力
とするように構成したものであり、音楽補償回路の入力
信号を音響的な音楽再生信号により近いものとし、信号
処理を容易かつ高精度化することで、音楽再生と消音動
作の独立性を高めるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、音響空間内の規定位置を認識
する位置認識手段と、前記位置認識手段の出力を入力と
しノイズ信号処理回路の出力を制御するフェイルセーフ
回路を有するようにしたものであり、取付けが容易な
分、移動も容易にできる場合において、消音効果の高い
配置位置から移動させたときには、消音信号を出さない
ようにし、誤った消音制御を防止するという作用を有す
る。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
7に記載の発明において、位置認識手段は音楽補償回路
の出力とマイクの出力と車速信号とを入力するように構
成されたものであり、構造的な変更なしで回路処理だけ
で位置認識手段を提供できるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、ノイズ信号処理回路の特性を
変化させる調整手段を有するように構成されたものであ
り、複数の応用に対して、適応させることができるとい
う作用を有する。
【0016】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1に記載の発明において、ノイズ信号処理回路はディ
ジタル信号処理回路によって構成し、ソフトウェアによ
ってその特性を変化させるように構成したものであり、
複数の応用に対してコンピュータなどによって簡単に適
応させることができ、自動的に適応させるシステムなど
を構築しやすいという作用を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図12を用いて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態による音響再生装置の構造を示す。8aは外周
面から内側にある凹部である。凹部8aは開口部8bに
より外部空間とつながっている。開口部8bは空気は通
るが人の指などは入らない程度の大きさにするのが好ま
しく、ごみなどが入らないように網目のふたをしてもよ
い。また、外周面の外側にブラケットなどを取付け、マ
イク1の取付部にすき間を設けることで、外部から手な
どが入って直接マイク1に触れることができないような
凹部としてもよい。マイク1は、凹部8aに取付けられ
る。マイク1の信号をスピーカユニット7の背面空間に
引き込むために、凹部8aとスピーカ内部空間の間に貫
通孔を設けて、マイク1を取付けてもよい。このとき
は、スピーカボックス8におけるスピーカユニット7の
背面と前面との音響的な分離構造を維持するため、マイ
ク1と凹部8aの取付け壁の間の密閉性が取れるように
気密材などを使用するとよい。
【0019】図2は本発明の第1の実施の形態による音
響再生装置の電気回路の構成を示し、図2において、1
はマイクであり、2はオーディオ装置から出力される音
楽信号を入力する音楽補償回路であり、本発明による音
響再生装置から出力される音楽再生音が再びマイク1に
戻ってくる信号に等しい信号となるようにするためのバ
ンドパスフィルタ回路及び位相シフト回路からなってい
る。3はノイズ信号処理回路であり、マイク1の出力と
音楽補償回路2の出力を入力し、マイク1の出力信号か
ら音楽補償回路2の出力信号を差し引いた後のノイズ信
号を、消音のターゲットとするノイズに対し、消音点に
おける再生音が逆相になり打ち消すように、ノイズ信号
を変換するフィルタ回路により構成される。本発明によ
る音響再生装置の場合、マイクと消音点が離れているこ
とも考えられるため、このフィルタ回路は必ずしも逆相
の信号を出力するわけではない。また、マイクに何かが
ぶつかったときなどに発生する過大信号を抑制するた
め、信号が歪まないように過大入力に対しては増幅率を
抑制するコンプレッサ回路やダイナミックレンジを超え
た信号をカットするリミッタ回路などを含むこともあ
る。4は音楽信号処理回路で、オーディオ装置からの音
楽信号を、通常のオーディオ装置の一部としての音楽再
生に適した信号に変換する回路で、一般にはバンドパス
フィルタ回路などが用いられる。5は信号加算回路であ
り、ノイズ信号処理回路3の出力信号と音楽信号処理回
路4の出力信号を電気的に加算する加算回路で構成され
る。6は電力増幅回路であり、信号加算回路5の出力を
電力増幅する。7はスピーカユニットであり、電力増幅
回路6にて駆動される。8はスピーカボックスであり、
スピーカユニット7を取付けることでスピーカユニット
7の前面と背面を音響的に分離するように構成され、例
えばスピーカユニット7とスピーカボックス8の接触面
に気密材などを挟んでもよい。これにより、音響的に分
離されたスピーカ内部空間が構成される。また、マイク
1は、このスピーカ内部空間の外側、例えばスピーカボ
ックス8の外壁面に取付けられる。これにより、外来の
ノイズ信号を受けやすくすることができる。
【0020】次にこれらの動作を説明する。まず、外来
ノイズのない音響空間でオーディオ装置から音楽信号が
入ってきたときは、音楽信号は、音楽信号処理回路4及
び音楽補償回路2に入力される。音楽信号処理回路4を
通った信号は、信号加算回路5、電力増幅回路6を経て
スピーカユニット7で電気信号から音響信号に変換され
音楽再生音が出力される。このとき、マイク1は音楽再
生音を受けるが、これと等しくなるように変換された信
号が音楽補償回路2から出力されるためノイズ信号処理
回路3の出力はゼロとなり、音楽再生に対して影響を与
えない。
【0021】次に、音楽信号がない状態で外来ノイズが
入ってきた場合には、マイク1がノイズ信号を受け、ノ
イズ信号処理回路3により消音点で逆相になるような信
号に変換され、信号加算回路5、電力増幅回路6を経て
スピーカユニット7で電気信号から音響信号に変換され
ノイズ再生音が出力される。消音点においては、外来ノ
イズとノイズ再生音が相殺し、ノイズ音圧レベルを低下
させる。
【0022】そして、音楽信号と外来ノイズが同時に入
ってきたときは、以上に示したことから、それぞれ独立
に音楽再生音とノイズ再生音が出力される。よって消音
点では、音楽再生音は外来ノイズがないときと同様のま
ま、外来ノイズ自身はそのレベルが低下することとな
る。
【0023】以上の構成により、音楽信号の再生能力は
そのままに、外来ノイズが入ってきたときは、そのレベ
ルを低下させ、音楽再生音を外来ノイズがないときのよ
うに聴きやすくするという効果が得られる。また、図3
に車両に搭載する場合の例を示すが、シート下などに配
置し、従来のサブウーハなどと同様の接続を行うだけで
容易に設定できる。また、マイク1も本発明の音響再生
装置に取付けられているために、乗員の体が触れたりす
るのを防ぐことができる。また、車両に搭載する場合
は、ロードノイズに起因し、低周波の空洞共鳴によって
発生する、こもり音を低減する目的で用いられることが
多く、この場合、その他のノイズ、例えば風きり音など
は不要なノイズとなり、マイク1はこれを受けない方が
望ましい。この点から、マイク1をシート下に配置する
ことは効果的である。また、音源であるスピーカユニッ
ト7とマイク1が近い距離にあるため、例えば、車両の
ドアなどを開け閉めして音響空間の特性が変化しても、
本発明の音響再生装置がもつ伝達特性には影響しにくい
ため、ハウリングなどの異常現象を起こしにくいという
効果ももつ。
【0024】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態は、スピーカボックス8の凹部8aに吸音材を入れた
構成としたものである。一般に本発明の音響再生装置に
おいて消音しようとしているノイズの周波数は30−1
00Hz付近であり、通常吸音材はこの付近の周波数の
音を吸収することはないため、それ以外の周波数のノイ
ズを抑制することにより、電気回路による信号処理を軽
減することができる。
【0025】(実施の形態3)図4は本発明の第3の実
施の形態による音響再生装置を示す。図4において、実
施の形態1に示したものと同様の構成については、その
詳しい説明を省略する。10はプリント基板であり、マ
イク1、音楽補償回路2、ノイズ信号処理回路3、音楽
信号処理回路4、信号加算回路5、電力増幅回路6を実
装する。9はコネクタであり、本発明の音響再生装置を
動作させるための電源、音楽信号などを接続するために
用いることがあり、これもプリント基板10に実装され
る。プリント基板10は、スピーカボックス8に固定さ
れるように構成されており、固定されることによりスピ
ーカボックス8に設けられた隔離壁とプリント基板10
の間で、スピーカユニット前面空間となる外部空間と遮
断されたスピーカユニット背面空間を構成する。また、
それと同時にスピーカボックス8の外周内部でかつスピ
ーカユニット背面空間の外側に凹部8aを構成する。プ
リント基板10において、スピーカボックス8に設けら
れた隔離壁との密着部には部品を実装しないこととし、
組立にあたっては密着部に気密材などを挟み込むことが
望ましい。コネクタ9及びマイク1は、凹部8aに配置
されるようにプリント基板上の規定位置に実装されてい
る。またコネクタ9はペアとなるコネクタを抜き差しで
きるように、またマイク1は、外部から触れにくいよう
な位置に配置することが望ましい。
【0026】これらの動作は実施の形態1に示したもの
と同様であるので説明は省略する。
【0027】以上の構成により、スピーカボックスにお
いて複雑な密閉構造をとる必要がなく、組立が容易にな
り、ゆえにコスト低減にもつながるという効果が得られ
る。
【0028】(実施の形態4)図5は本発明の第4の実
施の形態による音響再生装置を示す。図5において、実
施の形態1に示したものと同様の構成については、その
詳しい説明を省略する。図5において、15は補助ユニ
ットであり、その外周面から内側にマイク1が取付けら
れるようになっており、またマイク1からの信号を取り
出すためのハーネスが取付けられており、このハーネス
はコネクタ9へのメインハーネスを接続するためのペア
コネクタを介してコネクタ9からスピーカボックス8の
内部に電気的に接続される。また、補助ユニット15は
スピーカボックス8の外周面に取付けられるように構成
されている。
【0029】これらの動作は実施の形態1に示したもの
と同様であるので説明は省略する。
【0030】以上の構成により、従来の音楽再生のみを
目的とした音響再生装置と本発明におけるノイズ低減機
能をもつ音響再生装置の大部分を共有化することができ
る。これにより製造における金型コストを低減し、ノイ
ズ低減機能が必要なときのみその機能を付加することが
できるという効果が得られる。
【0031】(実施の形態5)図6は本発明の第5の実
施の形態による音響再生装置を示す。図6において、実
施の形態1に示したものと同様の構成については、その
詳しい説明を省略する。図6において、11は第2のマ
イクであり、スピーカボックス8のスピーカユニット背
面空間内部に固定される。プリント基板10を用いる場
合で、プリント基板10がスピーカユニット背面空間の
内部に固定される場合には、第2のマイク11をプリン
ト基板10に実装してもよい。12は音響帰還制御回路
であり、第2のマイク11の出力を入力とし、出力音圧
特性を制御するためのフィルタ回路などで構成される。
5は信号加算回路であり、ノイズ信号処理回路3と音楽
信号処理回路4と音響帰還制御回路12の出力を入力と
し、電気的に加算する加算回路で構成される。
【0032】次にこれらの動作を説明する。外来ノイ
ズ、音楽信号の処理は実施の形態1に示したものと同様
につき、その詳しい説明を省略する。
【0033】スピーカユニット7が駆動されると、スピ
ーカボックス8から放出される出力音圧とは逆位相の音
圧がスピーカボックス8のスピーカユニット背面空間の
内部に発生する。この音圧を第2のマイク11で受け、
音響帰還制御回路12を介して信号加算回路5により元
の音楽信号に、この放出された信号を帰還させることに
より、出力音圧を制御することができる。よって、本発
明の音響再生装置が好ましい出力音圧となるようにチュ
ーニングすることができる。また、外来ノイズ処理、マ
イク1による帰還信号を用いるため、音響帰還の動作
が、ノイズ信号処理に影響を与えることはない。
【0034】以上の構成により、出力音圧特性を制御す
ることによりよりよい音響特性を実現するとともに、ノ
イズ低減をも実現できるという効果が得られる。
【0035】(実施の形態6)図7は本発明の第6の実
施の形態による音響再生装置を示し、図7において、実
施の形態5に示したものと同様の構成については、その
詳しい説明を省略する。図7において、2は音楽補償回
路であり、第2のマイク11の出力を入力し、本発明に
よる音響再生装置から出力される音楽再生音が再びマイ
ク1に戻ってくる信号に等しい信号となるようにするた
めのフィルタ回路からなっている。マイク11の出力
は、本発明による音響再生装置から出力される音圧特性
に類似した信号であるため、音楽補償回路2のフィルタ
回路は、本発明による音響再生装置が配置される音響空
間の伝達関数を模擬するだけの簡単なものとなる。
【0036】次にこれらの動作を説明する。音楽信号、
音響帰還信号の処理は実施の形態5に示したものと同様
につき、その詳しい説明を省略する。
【0037】ノイズ信号処理回路3の入力とするための
音楽補償回路2には、本発明による音響再生装置から出
力される音圧特性に類似した信号が第2のマイク11か
ら入力されてもマイク1で受ける信号に等しくなるよう
に変換される。
【0038】以降の動作に関しては、実施の形態1に示
したものと同様である。
【0039】以上の構成により、音楽補償回路2の構成
を簡素化できるため、部品コストが低減でき、また、音
楽補償の動作をより正確なものにするという効果が得ら
れる。
【0040】(実施の形態7)図8は本発明の第7の実
施の形態による音響再生装置のフェイルセーフ機能に関
する部分のブロック図を示す。その他の部分について
は、実施の形態1に示すものと同様であるため、その説
明は省略する。図8において、13は位置認識手段であ
り、本発明の音響再生装置が配置される音響空間内にお
いて、所定の位置から移動する、もしくは音響的に異な
る環境に置かれた場合に出力がアクティブとなるように
構成されている。例えば、位置認識手段13は所望のキ
ーにより、アクティブ出力するように構成されており、
所望のキーは、本発明の音響再生装置を所定の位置に置
くことで自動的に挿入されるように構成される。他の例
として、所定位置には磁石が埋め込まれており、位置認
識手段13はこの磁石に反応してインアクティブの状態
を保つが、所定位置を外れた場合は、アクティブになる
ように構成される。また、他の例として、位置認識手段
13はコネクタ9の近傍にあり、またコネクタ9のペア
は本発明の音響再生装置を配置する正しい位置のみに届
くような長さのハーネスに取付けられており、また汎用
的なコネクタに位置認識手段13とカップリングさせる
ための、例えば突起のような特殊構造を持っている。位
置認識手段13は複数存在してもよい。14はフェイル
セーフ回路であり、位置認識手段13の出力を入力と
し、位置認識手段13の出力がアクティブとなったとき
その出力もアクティブとなる。複数の位置認識手段13
がある場合には、それらのいずれかがアクティブとなれ
ば、その出力もアクティブとなる。3はノイズ信号処理
回路であり、マイク1の出力、音楽補償回路2の出力の
ほかに、フェイルセーフ回路14の出力を入力し、フェ
イルセーフ回路の出力がアクティブになると、ノイズ信
号の出力を出さないようにするスイッチを含んでいる。
【0041】次にこれらの動作を説明する。外来ノイ
ズ、音楽信号の処理は実施の形態1に示したものと同様
につき、その詳しい説明を省略する。
【0042】ノイズを低減するためには、その音響空間
内部において、ある配置位置を特定して、ノイズ信号処
理回路のフィルタ特性を設定する必要があるが、正しい
位置からずれると、ノイズ低減の効果は小さくなった
り、逆にノイズが増加したりする。
【0043】今、本発明の音響再生装置が所定位置から
動かされたとすると、位置認識手段13の出力がアクテ
ィブとなり、フェイルセーフ回路14の出力もアクティ
ブとなる。よって、ノイズ信号処理回路の出力が停止
し、本発明の音響再生装置から出力されるのは、音楽信
号のみとなり、ノイズ低減の動作は停止する。これによ
り、ノイズの低減はなくなるが、誤った制御により、ノ
イズを増加させてしまうことを防止することができる。
【0044】以上の構成により、車両などへの搭載が容
易な分、配置位置を消音効果の少ない、または得られな
い場所に移動させたときは、異常制御を起こさないよう
にノイズ低減の動作を停止することができるという効果
が得られる。
【0045】(実施の形態8)図9は本発明の第8の実
施の形態による音響再生装置のフェイルセーフ機能に関
する部分のブロック図を示す。その他の部分について
は、実施の形態1もしくは実施の形態7に示すものと同
様であるため、その説明は省略する。なお、この場合、
自動車などへの搭載を前提としている。図9において、
13は位置認識手段であり、マイク1の出力、音楽補償
回路2の出力及び、自動車の車速信号を入力とする。こ
こで、車速信号は、車速が0のときのみアクティブ信号
を出力するものとする。位置認識手段13はマイク1の
出力と音楽補償回路2の出力を比較し、その差が本発明
の音響再生装置を所定の位置に配置したときに、音楽補
償回路2がもつ補正誤差としての許容値以上となった場
合に、アクティブの出力となるように構成される。ただ
し、この比較は、車速信号がアクティブのときのみ行わ
れる。
【0046】次にこれらの動作を説明する。外来ノイ
ズ、音楽信号の処理は実施の形態1もしくは実施の形態
7に示したものと同様につき、その詳しい説明を省略す
る。
【0047】まず、本発明の音響再生装置が所定の位置
に置かれた場合について説明する。車速が0で位置認識
手段13においてマイク1からの出力と音楽補償回路2
からの出力が比較されるとき、音楽信号が存在する場合
には、マイク1からの出力は、その音楽信号の帰還分だ
けであるため、それらの差は、音楽補償回路2における
補正誤差以内となる。したがって、位置認識手段13の
出力はインアクティブとなる。また、音楽信号が存在し
ない場合には、マイク1からの出力はないはずであるの
で、位置認識手段13における比較結果もインアクティ
ブとなる。また、音楽信号があまりにも小さいときに
は、位置認識手段13における正しい比較が困難となる
場合も考えられるため、比較を行う条件として、音楽信
号のある最低レベルを設定し、それ以上の音楽信号が入
力されたときのみ比較動作を行うようにしてもよい。
【0048】次に、本発明の音響再生装置を所定の位置
から移動した場合について説明する。車速が0で位置認
識手段13においてマイク1からの出力と音楽補償回路
2からの出力が比較されるとき、音響空間の伝達関数が
変化するため、マイク1からの出力と、音楽補償回路2
の出力とに差が生じる。この伝達関数の変化はノイズ信
号処理回路3の特性にも誤差を生じさせるため、この状
態で、ノイズ低減動作を行っても、効果は小さくなり、
さらには、逆効果となりノイズが増加することも考えら
れる。よって、位置認識手段13における比較の差が大
きくなった場合には、出力をアクティブとし、ノイズ低
減動作を停止することができる。
【0049】以上の構成により、車両側の構造に頼らず
に自ら位置認識機能を動作させることができ、配置位置
を変更した場合に異常制御を起こさないようにノイズ低
減の動作を停止することができるという効果が得られ
る。
【0050】(実施の形態9)図10は本発明の第9の
実施の形態による音響再生装置のノイズ信号処理回路に
関する部分のブロック図を示す。その他の部分について
は、実施の形態1に示すものと同様であるため、その説
明は省略する。図10において、3はノイズ信号処理回
路であり、ゲインアンプ、各種フィルタなどで構成する
ことが可能であるが、一例としてゲインアンプとバンド
パスフィルタで構成した場合について説明する。16は
フィルタ特性切替スイッチであり、ノイズ信号処理回路
3に接続され、ノイズ信号処理回路3の各定数を切替え
ることができるように構成される。ノイズ信号処理回路
3のゲインアンプにおいては、複数のゲイン切替抵抗を
もっており、フィルタ特性切替スイッチ16に含まれる
スイッチの一つが接続される。また、ノイズ信号処理回
路3のバンドパスフィルタにおいては複数のカットオフ
周波数切替抵抗またはコンデンサをもっており、フィル
タ特性切替スイッチ16に含まれるスイッチの他の一つ
が接続される。以上の切替抵抗、切替コンデンサの値
は、本発明の音響再生装置が消音のためにいくつかの音
響空間に配置されたときに、その消音性能が効果的に得
られる値に設定されている。
【0051】次にこれらの動作を説明する。外来ノイ
ズ、音楽信号の処理は実施の形態1に示したものと同様
につき、その詳しい説明を省略する。
【0052】本発明の音響再生装置がノイズ信号処理回
路3の各定数を設定する際に用いられた既知の音響空間
に配置された場合には、それに応じた定数になるよう
に、フィルタ特性切替スイッチ16を切替えればよい。
【0053】また、本発明の音響再生装置が、ノイズ信
号処理回路3の各定数を設定する際に用いられていない
未知の音響空間に配置された場合には、ゲイン切替抵
抗、カットオフ周波数切替抵抗またはコンデンサの数を
十分多くしておけば、これらをフィルタ特性切替スイッ
チ16で切替えることにより、最適な消音特性を得るこ
とができる。
【0054】以上の構成により、一つの音響再生装置の
切替スイッチを調整することにより複数の既知音響空間
の消音を実現でき、また切替の数を十分多くすることに
より、未知の音響空間の消音を実現できるという効果が
得られる。
【0055】(実施の形態10)本発明の第10の実施
の形態による音響再生装置は、ノイズ信号処理回路3に
関する部分以外については、実施の形態1に示すものと
同様であるため、その説明は省略する。ノイズ信号処理
回路3は、ディジタル的に情報を記憶するためのメモリ
をもっており、ゲインアンプ、フィルタなどで構成要素
はメモリの情報によりその定数を設定することが可能で
ある。さらに具体的にはDSPなどのディジタル信号処
理回路がよく用いられ、トランスバーサルフィルタなど
のディジタルフィルタがよく用いられる。これにより、
本発明の音響再生装置において、ノイズ信号処理回路3
の定数を外部から設定することができるように構成する
ことができる。
【0056】次にこれらの動作を説明する。例えば車室
内などのある音響空間のノイズ特性を測定すれば、ノイ
ズの周波数に対する音圧レベルを得ることができる。こ
のとき、ある周波数で大きな音圧レベルを示すものがあ
れば、それを消音するものとする。この周波数における
音響再生装置本来の特性とのゲインずれ、位相ずれ、発
振余裕などを比較すると、ノイズ信号処理回路3におけ
る信号処理パターンを計算することができる。これは、
消音したいポイントに誤差マイクを配置したときに、こ
こでのノイズレベルが極小となるようなフィルタ定数と
して定義することができ、また一般の適応システムなど
を用いて、事前に求めることもできる。アナログ信号処
理回路においては、バンドパスフィルタのゲイン・中心
周波数・Q定数、及び位相シフタの移相量などの定数で
表すことができ、またディジタル信号処理回路において
は、タップ数nのトランスバーサルフィルタにおけるn
個の定数A0、A1…A(n−1)として表すことがで
きる。また、これらアナログ信号処理回路の定数はディ
ジタル信号処理回路の定数へ近似変換できることが知ら
れている。
【0057】図11に、これを実現するためのフローの
一例を示す。P1は外部入力読取ステップであり、一例
としてスイッチ状態の判定を用いることができる。アナ
ログ信号処理におけるバンドパスフィルタのゲイン・中
心周波数・Q定数、及び位相シフタの移相量をそれぞれ
何段階かに設定しておき、またそれら全ての組み合わせ
に対するトランスバーサルフィルタの定数A0、A1…
A(n−1)をあらかじめROMメモリに記憶してお
く。これにより、外部入力読取ステップP1において
は、定められたスイッチ情報を読み取ることにより、用
いるべきトランスバーサルフィルタの種類を決定するこ
とができる。P2はフィルタ定数設定ステップであり、
そのトランスバーサルフィルタの種類に応じた定数をR
OMメモリから読み出せばよい。また、外部入力読取ス
テップP1のもう一つの例として、データ通信を用いる
ことが考えられる。スイッチ情報の代わりに、等価な情
報をデータ通信機能により受信することで、上記と同等
の構成とすることができるが、この場合、トランスバー
サルフィルタの定数そのものを受信することにより、R
OMメモリにあらかじめデータを設定する必要をなくす
こともできる。P3はノイズ信号入力ステップであり、
マイク1で受けたアナログ信号をディジタル信号に変換
する。P4はトランスバーサルフィルタなどによるディ
ジタル信号処理ステップであり、ステップP2で設定し
フィルタ定数に基づいてフィルタリングされた信号に変
換される。P5はノイズ信号出力ステップで、ディジタ
ル信号がアナログ信号に戻される。J1はリセットの判
定ステップであり、ノイズ信号入力ステップP3に戻る
か、外部入力読取ステップP1に戻るかの判定を行う。
このリセット判定ステップJ1をなくして、電源のリセ
ットなどによるシステム立ち上げなおしによるリセット
を用いてもよい。
【0058】また、通信手段を設けることにより、任意
の音響空間に本発明の音響再生装置を配置するだけで自
動的に最も効果的な消音特性が得られるように調整する
ようなシステムを構成することができる。図12にその
調整フローを示す。P6は音響空間のノイズ特性測定ス
テップであり、音響空間において消音しようとしている
ノイズが発生している状態でそのノイズの周波数分布を
測定する。P7は消音周波数の選定ステップであり、通
常最も大きなレベルを示す消音周波数を選定する。P8
はフィルタ定数の計算ステップであり、その周波数にお
けるゲインずれ、位相ずれ及び周辺周波数における発振
余裕などからフィルタ定数を計算する。P9はディジタ
ルフィルタへの変換ステップであり、ステップP8で得
られた値を、トランスバーサルフィルタの定数に変換す
る。この値を通信手段により本発明の音響再生装置に設
定することで、消音動作させることができる。
【0059】以上の調整フローは本発明の音響再生装置
の外部装置として構成することも可能であるが、その調
整システムを本発明の音響再生装置に内蔵すれば、任意
の音響空間に本発明の音響再生装置を配置するだけで自
己完結的に、消音特性を自動調整することも可能であ
る。
【0060】また、上記においてノイズ信号処理回路3
のみをディジタル信号処理回路で実現する場合について
示したが、音楽補償回路2、音楽信号処理回路4、信号
加算回路5などもディジタル信号処理回路で構成しても
よい。
【0061】以上の構成により、外部からの調整により
複数の音響空間の消音を実現でき、また、定数設定をデ
ィジタルの情報で管理できるため、任意の音響空間に対
する自動調整などのシステムを構築できるという効果が
得られる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来のサ
ブウーハなどと同様に非常に簡単に車両などに搭載する
ことができ、特にこもり音として知られる不快なロード
ノイズなどを乗員の耳もとにおいて効果的に低減するこ
とができる。
【0063】またシート下などに配置することによりマ
イクが制御不可能な不要ノイズを受けにくくし、乗員が
マイクに触れたり、窓を開けて風が入ってきたりしたと
きに起こるような異常制御するのを防止することができ
る。
【0064】そして、車両などへの搭載が容易な分、配
置位置を消音効果の少ない、または得られない場所に移
動させたときは、異常制御を起こさないように消音動作
を停止することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による音響再生装置
に使用するスピーカの断面図
【図2】同じく電気回路を示すブロック図
【図3】同じく車両への搭載例を示す模式図
【図4】本発明の第3の実施の形態による音響再生装置
に使用するスピーカの断面図
【図5】本発明の第4の実施の形態による音響再生装置
に使用するスピーカの断面図
【図6】本発明の第5の実施の形態による音響再生装置
を示すブロック図
【図7】本発明の第6の実施の形態による音響再生装置
を示すブロック図
【図8】本発明の第7の実施の形態による音響再生装置
を示す要部のブロック図
【図9】本発明の第8の実施の形態による音響再生装置
を示す要部のブロック図
【図10】本発明の第9の実施の形態による音響再生装
置を示す要部のブロック図
【図11】本発明の第10の実施の形態による音響再生
装置を示す要部の動作説明図
【図12】その変形例を示す要部の動作説明図
【図13】従来の音響再生装置の車両へ搭載例を示す模
式図
【符号の説明】
1 マイク 2 音楽補償回路 3 ノイズ信号処理回路 4 音楽信号処理回路 5 信号加算回路 6 電力増幅回路 7 スピーカユニット 8 スピーカボックス 9 コネクタ 10 プリント基板 11 第2のマイク 12 音響帰還制御回路 13 位置認識手段 14 フェイルセーフ回路 15 補助ユニット 16 フィルタ特性切替スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D020 BA10 BB01 BC02 BD07 BD14 BE03 5D020 AD08 CC01 CC02 CC04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に取付けたスピーカユニットの背面
    と前面とを音響的に分離し、かつ外周に開放された凹部
    をもつスピーカボックスと、前記スピーカボックスの凹
    部に周囲音を収音するように取付けられたマイクと、前
    記スピーカユニットと前記マイクを電気的に接続し、前
    記マイクで検知した音に基づいた音を前記スピーカユニ
    ットから出力するように構成された電気回路からなり、
    前記電気回路は、音楽信号を入力とする音楽補償回路
    と、マイクの出力と前記音楽補償回路の出力を入力とす
    るノイズ信号処理回路と、音楽信号を入力とする音楽信
    号処理回路と、前記ノイズ信号処理回路の出力と前記音
    楽信号処理回路の出力を入力とする信号加算回路と、前
    記信号加算回路の出力を入力としスピーカユニットを駆
    動する電力増幅回路からなる音響再生装置。
  2. 【請求項2】 凹部に吸音材を含む請求項1に記載の音
    響再生装置。
  3. 【請求項3】 マイクと電気回路を実装するプリント基
    板を有し、スピーカボックスは前記プリント基板を取付
    けることで、スピーカユニット背面空間とその外側の凹
    部を分離するように構成され、前記マイクが前記凹部に
    配置されるように構成した請求項1に記載の音響再生装
    置。
  4. 【請求項4】 マイクを実装するマイク補助ユニットを
    有し、前記マイク補助ユニットはスピーカボックスの外
    部に支持され、マイクとノイズ信号処理回路がコネクタ
    を介して電気的に接続されるように構成される請求項1
    に記載の音響再生装置。
  5. 【請求項5】 前記マイクを第1のマイクとし、スピー
    カボックスのスピーカユニット背面空間に取付けられた
    第2のマイクと、前記第2のマイクの出力を入力とする
    音響帰還制御回路と、ノイズ信号処理回路の出力と音楽
    信号処理回路の出力と音響帰還制御回路の出力を入力と
    する信号加算回路を有する請求項1に記載の音響再生装
    置。
  6. 【請求項6】 音楽補償回路の入力として音楽信号の変
    わりにスピーカユニット背面空間に取付けられた第2の
    マイクの出力を用いる構成による請求項5に記載の音響
    再生装置。
  7. 【請求項7】 音響空間内の規定位置を認識する位置認
    識手段と、前記位置認識手段の出力を入力としノイズ信
    号処理回路の出力を制御するフェイルセーフ回路を有す
    る請求項1に記載の音響再生装置。
  8. 【請求項8】 位置認識手段は音楽補償回路の出力とマ
    イクの出力と車速信号とを入力するように構成された請
    求項7に記載の音響再生装置。
  9. 【請求項9】 ノイズ信号処理回路の特性を変化させる
    調整手段を有する請求項1に記載の音響再生装置。
  10. 【請求項10】 ノイズ信号処理回路はディジタル信号
    処理回路によって構成され、ソフトウェアによってその
    特性を変化させる調整手段を有する請求項1に記載の音
    響再生装置。
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