JP2003018613A - クロマ信号復調装置及び映像信号処理装置 - Google Patents

クロマ信号復調装置及び映像信号処理装置

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JP2003018613A JP2001197248A JP2001197248A JP2003018613A JP 2003018613 A JP2003018613 A JP 2003018613A JP 2001197248 A JP2001197248 A JP 2001197248A JP 2001197248 A JP2001197248 A JP 2001197248A JP 2003018613 A JP2003018613 A JP 2003018613A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SECAM方式のデジタルクロマデコーダを
提供する。 【解決手段】 クロマデコーダ1は、システムクロック
Csでサンプリングされたコンポジット映像信号を、S
RC17でベルフィルタの中心周波数の4倍サンプリン
グレート(17.14MHz)にダウンコンバートす
る。SRC17の出力は、システムクロックCsに同期
して出力され、その後、Y/C分離処理、クロマデコー
ド処理を行う。続いて、SECAM信号のサンプリング
レート輝度信号及び色差信号を、SRC21でITU−
R601のサンプリングレート(13.5MHz)にダ
ウンコンバートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロマ復調処理を
行うクロマ信号復調装置及びコンポジット映像信号をデ
ジタルのコンポーネント映像信号に変換する映像信号処
理装置に関し、特にSECAM放送方式に対応したクロ
マ信号復調装置及び映像信号処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送の放送方式には、フラ
ンス,ロシア,東欧諸国で採用されているSECAM方
式がある。
【0003】SECAM方式と日本で用いられているN
TSC方式との大きな違いとして、NTCS方式では色
差信号の変調方式が直交変調であるのに対して、SEC
AM方式の色差信号の変調方式は、FM変調であること
があげられる。
【0004】コンポジット映像信号を生成する際におい
て色差信号の変調方式にFM変調方式を採用すると、輝
度信号と搬送色信号との間で周波数インタリーブ関係を
作り出すことができず、また、FM変調後の搬送波の振
幅は色飽和度に関係なく一定となってしまう。従って、
このような映像信号の場合、色飽和度が小さい場合には
輝度成分が目立ちやすくなってしまうという問題が生じ
る。そのため、SECAM方式では、色飽和度が大きけ
れば搬送色信号の振幅を大きくし、色飽和度が小さけれ
ば搬送色信号の振幅を小さくするというように、搬送色
信号の周波数特性を色飽和度に応じて変化させるフィル
タを設けて、このような問題を解決している。このよう
に搬送色信号の周波数特性を色飽和度に応じて変化させ
るフィルタのことをベルフィルタと呼ぶ。
【0005】具体的にSECAM方式で規定されている
ベルフィルタの周波数特性は、図8に示すようになる。
これを式で表すと、下式のようになる。
【0006】
【数1】
【0007】すなわち、このベルフィルタは、中心周波
数(f:4.286MHz)でゲインが最小となり、
この中心周波数から周波数が離れるにつれゲインが大き
くなる周波数特性となっている。
【0008】また、SECAM方式では、2つの色差信
号(DR信号,DB信号)を、それぞれ異なるキャリア
周波数の搬送波にFM変調し、それらを1水平ライン毎
交互に伝送している。具体的には、DR信号を440
6.25kHzのキャリア周波数に変調し、DB信号を
4250.00kHzのキャリア周波数に変調してい
る。このため、2つの色差信号(DR信号,DB信号)
間のクロストークが理論的に無くなる。しかしながら、
FM復調をしたのちの2つの色差信号間には、キャリア
周波数差に応じたオフセット差が生じてしまう。そのた
め、少なくともいずれか一方の色差信号には、必ずオフ
セットが存在してしまう。従って、SECAM方式の受
信機では、このオフセットをうち消す調整回路が必要と
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
なベルフィルタの実装や上記オフセットの調整には、十
分な周波数特性を再現しようとすると、精度の高い調整
回路が必要となり、コストがかかってしまっていた。
【0010】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、SECAM方式の搬送色信号及びコンポ
ジット映像信号を復調する際に、各種調整を簡単に行う
ことができるクロマ信号復調装置及び映像信号処理装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるクロマ信
号復調装置は、色差信号がFM変調された搬送色信号か
ら、当該色差信号を復調するクロマ信号復調装置であっ
て、色飽和度に応じて上記搬送色信号の振幅を調整する
ベルフィルタ特性の中心周波数の逓倍の周波数の基準ク
ロックで、上記搬送色信号をサンプリングしてデジタル
化するデジタル化手段と、上記搬送色信号に対して、送
信側で調整されたベルフィルタ特性の逆特性を与えるデ
ジタルベルフィルタと、上記デジタルベルフィルタによ
りフィルタリングされた上記搬送色信号をデジタルFM
復調して、上記基準クロックでサンプリングされた色差
信号を生成するFM復調手段とを備える。
【0012】このクロマ信号復調装置では、ベルフィル
タ特性の中心周波数の逓倍の周波数の基準クロックで、
搬送色信号をサンプリングしてデジタル化し、デジタル
FM復調処理によって上記搬送色信号から色差信号を復
調する。
【0013】また、本発明にかかる映像信号処理装置
は、色差信号がFM変調されたコンポジット映像信号を
デジタルのコンポーネント映像信号に変換する映像信号
処理装置であって、所定の周波数のシステムクロックで
サンプリングされたコンポジット映像信号のサンプリン
グポイントから、色飽和度に応じて上記搬送色信号の振
幅を調整するベルフィルタ特性の中心周波数の逓倍の周
波数の基準クロックのタイミングに対応したサンプリン
グポイントを抽出し、抽出したサンプリングポイントに
同期した第1のタイミング信号を生成する第1のタイミ
ング信号生成手段と、上記システムクロックでサンプリ
ングされたコンポジット映像信号の各サンプリングポイ
ントの信号レベルから、上記基準クロックのサンプリン
グポイントにおける信号レベルを補間して、基準クロッ
クでサンプリングされたコンポジット映像信号を生成
し、この基準クロックでサンプリングされたコンポジッ
ト映像信号を上記第1のタイミング信号に同期させて出
力する第1の補間手段と、上記基準クロックでサンプリ
ングされたコンポジット映像信号を、基準クロックでサ
ンプリングされた輝度信号と基準クロックでサンプリン
グされた搬送色信号とに分離するY/C分離手段と、上
記基準クロックでサンプリングされた搬送色信号に対し
て送信側で調整されたベルフィルタ特性の逆特性を与え
るデジタルベルフィルタと、上記デジタルベルフィルタ
によりフィルタリングされた上記搬送色信号をデジタル
FM復調して、上記基準クロックでサンプリングされた
色差信号を生成するFM復調手段と、上記第1のタイミ
ング信号のサンプリングポイント中から、出力クロック
のタイミングに対応したサンプリングポイントを抽出
し、抽出したサンプリングポイントに同期した第2のタ
イミング信号を生成する第2のタイミング信号生成手段
と、上記基準クロックでサンプリングされた輝度信号及
び色差信号の各サンプリングポイントの信号レベルか
ら、上記出力クロックのサンプリングポイントにおける
信号レベルを補間して、出力クロックでサンプリングさ
れた輝度信号及び色差信号を生成し、この出力クロック
でサンプリングされた上記輝度信号及び色差信号を上記
第2のタイミング信号に同期させて出力する第2の補間
手段とを備える。
【0014】この映像信号処理装置では、任意の1つの
システムクロックに同期させたタイミング信号を生成
し、任意の周波数のシステムクロックでサンプリングさ
れた映像信号を基準クロックにサンプリングレート変換
し、その結果を上記タイミング信号に同期させて出力す
る。このようにすることによって、Y/C分離処理、ク
ロマデコード処理、出力信号タイミングへの周波数変換
処理を、1つのシステムクロックのみで行えるようにな
る。そして、この映像信号処理装置では、上記基準クロ
ックの周波数を、ベルフィルタ特性の中心周波数の逓倍
の周波数とし、デジタルFM復調処理によって上記搬送
色信号から色差信号を復調する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明を適用したクロマデコーダについて説明をす
る。
【0016】本実施の形態のクロマデコーダは、SEC
AM方式のコンポジット映像信号を輝度信号及び色差信
号に分離し、分離した輝度信号及び色差信号を、サンプ
リングクロックが13.5MHzのITU−R601勧
告に基づくデジタル信号規格の映像信号にして出力する
装置である。
【0017】図1に本発明の実施の形態のクロマデコー
ダ1のブロック図を示す。
【0018】クロマデコーダ1は、システムクロック発
振器11と、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)1
2と、アナログ/デジタルコンバータ(A/Dコンバー
タ)13と、クランプ回路14と、同期検出回路(SY
NC回路)15と、第1のタイミング発振器(DTO)
16と、第1のサンプリングレートコンバータ(SR
C)17と、輝度/クロマ分離回路(Y/C分離回路)
18と、クロマ復調回路19と、第2のタイミング発振
器(DTO)20と、第2のサンプリングレートコンバ
ータ(SRC)21と、視覚補正回路22と、同期検出
回路(SYNC回路)23と、付加情報回路24と、フ
ォーマッタ25と、ファーストイン/ファーストアウト
メモリ(FIFO)26とを備えている。
【0019】システムクロック発振器11は、システム
クロックCsを発生し、本クロマデコーダ1内の各回路
に供給する。本クロマデコーダ1内の各回路は、このシ
ステムクロックCsに基づき動作する。このシステムク
ロックCsの周波数は、SECAMのベルフィルタの中
心周波数の4倍(17.14MHz)を基準として、こ
の周波数の2倍以上の周波数に設定するのが好ましい。
ここでは、例えば、システムクロックCsの周波数は、
40MHzとする。
【0020】DSP12は、本クロマデコーダ1内の各
回路の制御を行う。
【0021】A/Dコンバータ13には、外部から供給
されたアナログのコンポジット映像信号(CVBS)が
入力される。A/Dコンバータ11は、入力されたコン
ポジット映像信号をシステムクロックCsでサンプリン
グして、デジタルデータに変換する。
【0022】クランプ回路14は、入力されたコンポジ
ット映像信号のペデスタルレベルが一定となるように、
クランプ処理を行う。
【0023】SYNC回路15は、入力されたコンポジ
ット映像信号から同期信号を抽出して、垂直同期タイミ
ング、水平同期タイミングを検出する。同期タイミング
は、DSP12に供給される。
【0024】以上のように、クランプ処理がされ、さら
に、システムクロックCsでサンプリングされたデジタ
ルのコンポジット映像信号は、第1のSRC17に供給
される。
【0025】第1のDTO16は、第1のタイミング信
号T1を生成し、生成した第1のタイミング信号T1を
第1のSRC17に供給する。第1のタイミング信号T
1は、システムクロックCsに同期した信号で、且つ、
パルス発生周期を平均化したときに第1の仮想クロック
Cv1の周期に一致する信号である。
【0026】ここで、第1の仮想クロックCv1は、コ
ンポジット映像信号からデジタル処理で輝度/色差分離
をし、そののちデジタル処理でクロマ復調をするために
必要となるサンプリングクロックである。この第1の仮
想クロックCv1の周波数は、ベルフィルタの中心周波
数の4倍(17.14MHz)のクロックである。
【0027】このような第1の仮想クロックCv1に対
して、第1のタイミング信号T1は、システムクロック
Csと同期した信号である。第1の仮想クロックCv1
とシステムクロックCsとはなんら逓倍関係がない。そ
のため、第1の仮想クロックCv1と第1のタイミング
信号T1との間も、同期していない。従って、第1のタ
イミング信号T1は、パルス発生周期を平均化したとき
には第1の仮想クロックCv1の周期に一致するが、つ
まり、長期的にサンプリング周波数を平均化すれば第1
の仮想クロックCv1の周波数に一致するが、各々のサ
ンプリング間隔をみれば周期が一定でない不揃いな信号
となる。
【0028】DSP12は、入力されたコンポジット映
像信号に対して信号の判断処理を行い、判断した信号方
式に応じて適宜第1の仮想クロックCv1を設定し、第
1のDTO16をコントロールする。第1のDTO16
は、DSP12により設定された第1の仮想クロックC
v1の周波数に基づき、第1のタイミング信号T1を生
成する。
【0029】なお、第1の仮想クロックCv1の周波数
は、ベルフィルタの中心周波数の4倍に限らず、ベルフ
ィルタの中心周波数の逓倍であればよい。もっとも、シ
ステムクロックCsの1/2以下の周波数であることが
望ましい。
【0030】第1のSRC17は、アナログのコンポジ
ット映像信号を第1の仮想クロックCv1でサンプリン
グした場合における各サンプリングポイントの各信号レ
ベルを、システムクロックCsでサンプリングされたコ
ンポジット映像信号の各サンプリングポイントの信号レ
ベルから補間することにより求める。すなわち、第1の
SRC17は、コンポジット映像信号のサンプリングレ
ートを、システムクロックCsから第1の仮想クロック
Cv1へ変換する、いわゆるサンプリングレート変換を
する。そして、第1のSRC17は、レート変換を行っ
た後の各サンプル信号を、第1のDTO16により生成
された第1のタイミング信号T1に同期させて出力す
る。
【0031】従って、第1のSRC17からは、データ
そのものは第1の仮想クロックCv1のタイミングでサ
ンプリングされた値の信号であるが、その出力タイミン
グがシステムクロックCsに同期した、サンプル周期が
一定ではない不揃いの状態のコンポジット映像信号が出
力される。
【0032】第1の仮想クロックCv1へサンプリング
レート変換がされたコンポジット映像信号は、Y/C分
離回路18に供給される。
【0033】Y/C分離回路18は、第1の仮想クロッ
クCv1でサンプリングされたコンポジット映像信号
を、輝度信号Yと搬送色信号C(色副搬送波に変調され
た状態の色差信号)とに分離する。このY/C分離回路
18は、コンポジット映像信号のサンプリングレートが
第1の仮想クロックCv1となっていることにより、デ
ジタル的に合理的に処理することができる。この輝度信
号Yは、第2のSRC21に供給される。また、分離さ
れた搬送色信号Cは、クロマ復調回路19に供給され
る。
【0034】クロマ復調回路19は、第1の仮想クロッ
クCv1でサンプリングされた搬送色信号Cから色差信
号(DR/DB)を復調する。このクロマ復調回路19
は、搬送色信号Cのサンプリングレートが第1の仮想ク
ロックCv1となっていることにより、デジタル的に合
理的に処理することができる。復調された色差信号(D
R/DB)は第2のSRC21に供給される。このクロ
マ復調回路19の構成についてはその詳細を後述する。
【0035】なお、Y/C分離回路18及びクロマ復調
回路19には、データサンプルが周期的に不揃いな状態
で入力されるが、デジタル処理を行うので、問題なく処
理を行うことができる。
【0036】第2のDTO20は、第2のタイミング信
号T2を生成し、生成した第2のタイミング信号T2を
第2のSRC21に供給する。第2のタイミング信号T
2は、第1のタイミング信号T1に同期した信号で、且
つ、パルス発生周期を平均化したときに第2の仮想クロ
ックCv2の周期に一致する信号である。
【0037】ここで、第2の仮想クロックCv2は、本
クロマデコーダ1から出力されるコンポーネント映像出
力の出力クロックである。つまり、第2の仮想クロック
は、ITU−R601勧告に基づくデジタル信号規格の
13.5MHzのクロックである。
【0038】このような第2の仮想クロックCv2に対
して、第2のタイミング信号T2は、第1のタイミング
信号T1に同期した信号、つまり、システムクロックC
sに同期した信号である。第2の仮想クロックCv2と
システムクロックCsとはなんら逓倍関係がない。その
ため、第2の仮想クロックCv2と第2のタイミング信
号T2との間も、同期していない。従って、第2のタイ
ミング信号T2は、パルス発生周期を平均化したときに
は第2の仮想クロックCv2の周期に一致するが、つま
り、長期的にサンプリング周波数を平均化すれば第2の
仮想クロックCv2の周波数に一致するが、各々のサン
プリング間隔をみれば周期が一定でない不揃いな信号と
なる。
【0039】第2のDTO20は、第2の仮想クロック
Cv2の周波数に基づき、第2のタイミング信号T2を
生成する。
【0040】第2のSRC21は、アナログの輝度信号
Y及び色差信号(DR/DB)を第2の仮想クロックC
v2でサンプリングした場合における各サンプリングポ
イントの各信号レベルを、第1の仮想クロックCv1で
サンプリングされた輝度信号Y及び色差信号(DR/D
B)の各サンプリングポイントの信号レベルから補間す
ることにより求める。すなわち、第2のSRC21は、
コンポジット映像信号のサンプリングレートを、第1の
仮想クロックCv1から第2の仮想クロックCv2へ変
換する、いわゆるサンプリングレート変換をする。そし
て、第2のSRC21は、レート変換を行った後の各サ
ンプル信号を、第2のDTO20により生成された第2
のタイミング信号T2に同期させて出力する。
【0041】従って、第2のSRC21からは、データ
そのものは第2の仮想クロックCv2のタイミングでサ
ンプリングされた値の信号であるが、その出力タイミン
グがシステムクロックCsに同期した、サンプル周期が
一定ではない不揃いの状態のコンポジット映像信号が出
力される。
【0042】第2の仮想クロックCv2へサンプリング
レート変換がされた輝度信号Yは、視覚補正回路22に
供給される。また、第2の仮想クロックCv2へサンプ
リングレート変換がされた色差信号(DR/DB)はフ
ォーマッタ25へ供給される。
【0043】視覚補正回路22は、入力された輝度信号
Yに対して階調補正を行って視覚補正を行う。視覚補正
がされた輝度信号Yは、フォーマッタ25に供給され
る。
【0044】SYNC回路23は、輝度信号Y成分から
垂直同期信号(V)及び水平同期信号(H)を検出し、
その同期タイミングをDSP12に通知する。
【0045】付加情報検出回路24は、ブランキング期
間に含まれている情報を検出して、その内容をDSP1
2に通知する。
【0046】フォーマッタ25は、入力された輝度信号
Y及び色差信号(DR/DB)に、外部から入力される
OSD(On Screen Display)信号を合成する。フォー
マッタ25から出力された輝度信号Y及び色差信号(D
R/DB)は、FIFO26に供給される。
【0047】FIFO26は、第2のタイミング信号T
2に同期して周期が不揃いな状態で入力される輝度信号
Y及び色差信号(DR/DB)を一旦記憶し、例えば外
部から入力される13.5MHzのクロックタイミング
で読み出し、スムージングした状態でデータを出力す
る。
【0048】つぎに、上述した第1のDTO16につい
て詳細に説明をする。
【0049】図2に、第1のDTO16の回路構成図を
示す。
【0050】DTO16は、第1のアダー回路31と、
第2のアダー回路32と、遅延素子33とから構成され
ている。このDTO16を構成する各回路は、システム
クロックCsのタイミングで動作をする。
【0051】第1のアダー回路31には、オフセット量
Aと、微調整量Bとが入力される。このオフセット量A
及び微調整量Bは、DSP12から供給される。第1の
アダー回路31は、オフセット量Aと微調整量Bとを加
算して、傾き値(A+B)を出力する。
【0052】第2のアダー回路32には、傾き値(A+
B)と、遅延素子33が格納している前サンプルにおけ
る加算値Yとが入力される。第2のアダー回路32は、
傾き値(A+B)と前サンプル加算値Yと加算して、現
サンプル加算値((A+B)+Y)を出力する。この現
サンプル加算値((A+B)+Y)は、遅延素子33に
格納され、次のクロックタイミングで、遅延素子33か
ら第2のアダー回路32に前サンプル加算値Yとしてフ
ィードバックされる。すなわち、第2のアダー回路32
と遅延素子33とで、各サンプル毎に傾き値(A+B)
を累積加算していく。なお、この累積加算出力を、以
下、アダー出力Yと呼ぶ。
【0053】また、この第2のアダー回路32は、その
出力がNビットの範囲で表現されるようになっている。
つまり、“N”までしか出力できず、それ以上の値は
オーバーフローとなる。第2のアダー回路32は、も
し、加算結果が“N”を越えてオーバーフローした場
合には、“N”を越えたあまり値を0から折り返して
出力する。すなわち、加算結果((A+B)+Y)がN
を以上となった場合には、{((A+B)+Y)−N
}が出力されることとなる。また、さらに、この第2
のアダー回路32は、オーバーフローする場合には、オ
ーバーフローフラグが出力される。
【0054】第1のDTO16は、図3に示すように、
このオーバーフローフラグを第1のタイミング信号T1
として出力する。
【0055】ここで、第1のタイミング信号T1の平均
周期を、第1の仮想クロックCv1の周期に一致するよ
うにするためには、DSP12により傾き値(A+B)
を以下のように設定すればよい。
【0056】A+B=2×(fv1/fs) ここで、“fs”はシステムクロックCsの周波数であ
り、“fv1”は第1の仮想クロックCv1の周波数で
ある。
【0057】例えば、システムクロックCsの周波数が
40MHzであり、第2のアダー回路32が8ビット出
力(N=8)である場合には、傾き値(A+B)は以下
のように設定される。 A+B = 255*(17.14MHz/40MHz)=109.27 なお、傾き値(A+B)の値は、本来、整数値として与
えられなければデジタル処理を行うことができない。そ
のため、DSP12からの実際の設定値は、少数点以下
を切り上げるか切り下げて、整数値で設定しなければな
らない。しかしながら、小数点以下を丸めた場合、その
丸め分が蓄積していって周波数誤差となってしまう。
【0058】そのため、DSP12は、小数点以上の値
をオフセット値AとしてDSP12から各サンプルタイ
ミング毎固定で出力し、小数点以下の値を微調整値Bと
して所定数のサンプルタイミング毎に適宜DSP12か
ら出力して、周波数誤差が蓄積しないように調整する。
【0059】以上第1のDTO16の回路構成例につい
て説明したが、第2のDTO20も、この第1のDTO
16の回路構成と同一である。
【0060】ただし、第2のDTO20の場合、各回路
が動作するクロックは、システムクロックCsではな
く、第1のタイミング信号T1となる。また、第2のタ
イミングT2が、第2の仮想クロックCv2の周期に一
致するようにするためには、DSP12により傾き値
(A+B)が以下のように設定される。
【0061】A+B=2×(fv2/fv1) ここで、“fv1”は第1の仮想クロックCv1の周波
数であり、“fv2”は第2の仮想クロックCv2の周
波数である。
【0062】従って、第2の仮想クロックCv2が1
3.5MHzであり、第2のアダー回路32が8ビット
出力(N=8)である場合には、傾き値(A+B)は以
下のように設定される。 SECAM : A+B = 255*(13.5 MHz/17.14MHz)=200.85 (SRC)つぎに、上述した第1のSRC17について
詳細に説明をする。
【0063】第1のSRC17は、例えば、図4に示す
ような、FIRフィルタを用いた補間フィルタにより構
成することができる。ここでは、9タップのFIRフィ
ルタを用いた例を示す。
【0064】第1のSRC17は、図4に示すように、
第1から第8の遅延回路41〜48と、第1〜第9の乗
算器51〜59と、加算器60とにより、9タップのF
IRフィルタを構成している。
【0065】また、この第1のSRC17は、各乗算器
51〜59にタップ係数を与える係数ROM61と、加
算器60からのフィルタリング出力を第1のタイミング
信号T1で取り込むレジスタ62とを有している。
【0066】この第1のSRC17では、各遅延素子を
システムクロックCsで動作させ、第1のタイミング信
号で得られる補間結果のみレジスタ62に取り込み、補
間結果として出力している。
【0067】ここで、第1のSRC17では、システム
クロックCsでサンプリングされたコンポジット映像信
号の各サンプリングポイントの信号レベルから、第1の
仮想クロックCv1でコンポジット映像信号をサンプリ
ングしたときの各信号レベルを補間するのであるが、シ
ステムクロックCsと第1の仮想クロックCv1とは周
波数が異なっているため、システムクロックCsと第1
の仮想クロックCv1との位相ずれを考慮して、補間を
行わなければならない。さらに、その位相ずれは各サン
プル毎変動していくので、FIRフィルタのタップ係数
を各サンプル毎変化させていかなければならない。
【0068】図5に、第1のSRC17に関係する各信
号のタイミングチャートを示す。
【0069】図5(A)に示した信号は、入力されるコ
ンポジット映像信号である。このコンポジット映像信号
上に示した白丸及び黒丸は、システムクロックCsでの
サンプリングポイントを示している。また、各点のうち
黒丸で示している部分は、第1のタイミング信号T1に
同期した位置のサンプル点である。図5(B)は、シス
テムクロックCsを示している。図5(C)は、第1の
タイミング信号T1を示している。また、図5(D)
は、第1のDTO16のアダー出力Yを示している。図
5(E)は、第1の仮想クロックCv1を示している。
【0070】ここで、システムクロックCsの所定のサ
ンプリングポイントをD(0)とする。このD(0)
は、第1のタイミング信号T1に同期したサンプリング
ポイントである。この所定のサンプリングポイントの信
号D(0)から所定の位相差θをもった、第1の仮想ク
ロックCv1の所定のサンプリングポイントの信号Dr
eal(0)を、FIRフィルタにより補間して求める
とする。
【0071】まず、位相差θは、図5に示すように、D
(0)出力時、つまり、第1のタイミング信号T1がア
サートされたときにおける、アダー出力Yで表される。
これは、アダー出力Yが、0からオーバーフローするま
での値が第1の仮想クロックCv1の周期に対応するよ
うに、DSP12により傾き値(A+B)が予め設定さ
れているからである。
【0072】そして、この位相差θは、図6に示すよう
に、FIRフィルタのインパルス応答の遅延量Tに対応
する。
【0073】すなわち、第1の仮想クロックCv1の所
定のサンプリングポイントの信号であるDreal
(0)は、FIRフィルタのインパルス応答に所定の窓
関数をかけて得られる基本のタップ係数から、所定の時
間Tの遅延量補正をかけたタップ係数(K'(-4),K'(-3),
K'(-2),K'(-1),K'(0),K'(1),K'(2),K'(3),K'(4))によ
り以下のように求めることができる。
【0074】Dreal(0)=K'(-4)*D(-4)+K'(-3)*D(-3)+
K'(-2)*D(-2)+K'(-1)*D(-1)+K'(0)*D(0)+K'(1)*D(1)+K'
(2)*D(2)+K'(3)*D(3)+K'(4)*D(4) 従って、位相遅延量θと、その遅延量θに対応したタッ
プ係数群を予め係数ROM61に格納しておき、アダー
出力Yをアドレスとしてそのタップ係数を読み出し、読
み出したタップ係数を各乗算器51〜59に与えれば、
適宜位相ずれを補正した補間処理を行うことができる。
【0075】以上第1のSRC17の回路構成例につい
て説明したが、第2のSRC21も、この第1のSRC
17の回路構成と同一である。
【0076】ただし、第2のSRC21の場合、各回路
が動作するクロックは、システムクロックCsではな
く、第1のタイミング信号T1となる。そのため、係数
ROM61に格納される値も異なることとなる。また、
レジスタ62に取り込まれるタイミングは、第2のタイ
ミング信号T2となる。
【0077】(クロマ復調回路)つぎに、上述したクロ
マ復調回路19について詳細に説明をする。
【0078】図7に、クロマ復調回路19の回路構成図
を示す。
【0079】クロマ復調回路19は、ベルフィルタ71
と、FM復調回路72と、オフセット調整回路73と、
ディエンファシスフィルタ74とから構成されている。
【0080】ベルフィルタ71には、Y/C分離回路1
8から出力された搬送色信号C(色副搬送波に変調され
た状態の色差信号)が入力される。ベルフィルタ71
は、送信側で与えられたベルフィルタ特性と逆の周波数
特性を、入力された搬送色信号Cに与えて波形整形す
る。すなわち、図8に示した周波数特性とは逆に、中心
周波数(f:4.286MHz)でゲインが最大とな
り、この中心周波数から周波数が離れるにつれゲインが
小さくなるように波形整形を行う。このベルフィルタ7
1は、搬送色信号Cのサンプリング周波数(17.14
MHz)を考慮して係数が定められたデジタルIIRフ
ィルタで構成される。なお、搬送色信号Cのサンプリン
グ周波数は、上述したように、このベルフィルタ特性の
中心周波数の逓倍となっているため、本ベルフィルタの
回路構成を単純化することができる。ベルフィルタ71
により波形整形された搬送色信号Cは、FM復調回路7
2に供給される。
【0081】FM復調回路72は、色副搬送波にFM変
調されている色差信号をデジタル復調する。そのFM復
調は、グッドラッチャ、ROM、CORDICなどによ
り構成されたデジタル回路で行われる。なお、SECA
M方式の場合、DR信号とDB信号とがそれぞれ異なる
中心周波数の色副搬送波に変調されている。そのため、
FM復調の際の基準信号の中心周波数の設定値と、キャ
リア周波数との差に応じたオフセット量が復調出力に加
算される。つまり、復調時の基準周波数に応じて、DR
信号、DB信号のいずれか一方、或いは、両者にオフセ
ット量が加算された状態で復調出力が得られることとな
る。FM復調されて得られた色差信号(DR/DB)
は、オフセット調整回路73に供給される。
【0082】オフセット調整回路73は、入力された色
差信号(DR/DB)に、所定のオフセット量をデジタ
ル的に加算して、FM復調時に生じた復調出力からオフ
セットを取り除く処理を行う。FM復調後に生じるオフ
セット量は、その信号がDR信号かDB信号かによって
異なる。SECAM方式ではDR信号とDB信号とがラ
イン毎に交互に挿入されてため、オフセット調整回路7
3は、そのラインがDR信号かDB信号かの判断に応じ
て、1ライン毎に異なるオフセット値を入力された色差
信号に加算する。このDR信号とDB信号との判断、及
び、加算するオフセット値の調整は、DSP12により
例えば以下のように行われる。DSP12は、あるライ
ンの水平同期区間内での復調レベルを検出し、前のライ
ンの水平同期区間内の復調レベルと比較する。比較した
結果、前のラインの復調レベルの方が大きければ例えば
DR信号と判断し、前のライン復調レベルの方が小さけ
れば反対のDB信号と判断する。そして、DSP12
が、それぞれの信号に適応したオフセット値をオフセッ
ト調整回路73に与えて補正が行われる。
【0083】このようにこのオフセット調整回路73で
は、FM復調で生じるオフセットをデジタル的に簡単に
調整することができる。そのため、例えば、従来外付け
部品等により行っていた調整をDSP12に内蔵された
ソフトウェア等で行うことができ、コスト削減を行うこ
とができる。
【0084】オフセット調整が行われた色差信号(DR
/DB)は、ディエンファシスフィルタ74に供給され
る。
【0085】ディエンファシスフィルタ74は、入力さ
れた色差信号に対してディエンファシス処理を行う。デ
ィエンファシス処理は、送信側で与えられるプリエンフ
ァシス処理と逆の周波数特性与えて波形整形をする処理
である。プリエンファシスは、周波数が高くなるに従い
出力信号のゲインが上昇する特性であり、FM変調の際
のS/N特性が改善する。このディエンファシスフィル
タは、色差信号のサンプリング周波数(17.14MH
z)を考慮して係数が定められたデジタルIIRフィル
タにより構成される。
【0086】そして、このディエンファシスフィルタ7
4から出力された色差信号は、後段のSRC21に供給
される。
【0087】以上のように本発明の実施の形態のクロマ
デコーダ1では、任意の1つのシステムクロックCsに
同期させたタイミング信号T1,T2を生成し、任意の
周波数のシステムクロックCsでサンプリングされた映
像信号を仮想クロックCv1,Cv2にサンプリングレ
ート変換し、その結果をタイミング信号T1,t2に同
期させて出力する。このようにすることによって、Y/
C分離処理、クロマデコード処理、出力信号タイミング
への周波数変換処理を、1つのシステムクロックのみで
行えるようになる。
【0088】また、本発明の実施の形態のクロマデコー
ダ1では、ベルフィルタ特性の中心周波数の逓倍の周波
数のクロックで、搬送色信号Cをサンプリングしてデジ
タル化し、FM復調処理によって搬送色信号Cから色差
信号(DR/DB)を復調している。
【0089】このため本発明の実施の形態のクロマデコ
ーダ1では、ベルフィルタをIIRフィルタで構成した
ときに、合理的な簡易な回路構成となる。また、デジタ
ル処理によって色差信号の復調を行うことによって、F
M復調したとき出力にオフセット差が生じたとしても、
そのオフセットの補正を非常に簡単に行うことができ
る。
【0090】
【発明の効果】本発明にかかるクロマ信号復調装置で
は、ベルフィルタ特性の中心周波数の逓倍の周波数の基
準クロックで、搬送色信号をサンプリングしてデジタル
化し、デジタルFM復調処理によって上記搬送色信号か
ら色差信号を復調する。
【0091】このため本クロマ信号復調装置では、ベル
フィルタをIIRフィルタで構成したときに、合理的な
簡易な回路構成となる。また、デジタル処理によって色
差信号の復調を行うことによって、SECAMのように
2つの色差信号を互いに異なる周波数の搬送波に変調さ
れていて、FM復調したとき出力にオフセット差が生じ
たとしても、そのオフセットの補正を非常に簡単に行う
ことができる。
【0092】また、本発明にかかる映像信号処理装置で
は、任意の1つのシステムクロックに同期させたタイミ
ング信号を生成し、任意の周波数のシステムクロックで
サンプリングされた映像信号を基準クロックにサンプリ
ングレート変換し、その結果を上記タイミング信号に同
期させて出力する。このようにすることによって、Y/
C分離処理、クロマデコード処理、出力信号タイミング
への周波数変換処理を、1つのシステムクロックのみで
行えるようになる。そして、この映像信号処理装置で
は、上記基準クロックの周波数を、ベルフィルタ特性の
中心周波数の逓倍の周波数とし、デジタルFM復調処理
によって上記搬送色信号から色差信号を復調する。
【0093】このため本映像信号処理装置では、ベルフ
ィルタをIIRフィルタで構成したときに、合理的な簡
易な回路構成となる。また、デジタル処理によって色差
信号の復調を行うことによって、SECAMのように2
つの色差信号を互いに異なる周波数の搬送波に変調され
ていて、FM復調したとき出力にオフセット差が生じた
としても、そのオフセットの補正を非常に簡単に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したクロマデコーダのブロック構
成を示す図である。
【図2】上記クロマデコーダ内のDSOの回路構成を示
す図である。
【図3】上記DSOの出力信号のタイミングチャートで
ある。
【図4】上記クロマデコーダ内のSRCの回路構成を示
す図である。
【図5】上記SRCに関する信号のタイミングチャート
である。
【図6】FIRフィルタのインパルス応答を示す波形図
である。
【図7】上記クロマデコーダ内のクロマ復調回路の回路
構成を示す図である。
【図8】ベルフィルタの特性を示す図である。
【符号の説明】
1 クロマデコーダ、11 システムクロック発振器、
12 デジタルシグナルプロセッサ、13 アナログ/
デジタルコンバータ、14 、15,23 同期検出回
路、16 第1のタイミング発振器、17 第1のサン
プリングレートコンバータ、18 輝度/クロマ分離回
路、19 クロマ復調回路、20 第2のタイミング発
振器、21 第2のサンプリングレートコンバータ、2
2 視覚補正回路、24 付加情報検出回路、25 フ
ォーマッタ、26 ファーストイン/ファーストアウト
メモリ、71 ベルフィルタ、72 FM復調回路、7
3オフセット調整回路、74 ディエンファシスフィル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色差信号によってFM変調された搬送色
    信号から、当該色差信号を復調するクロマ信号復調装置
    において、 色飽和度に応じて上記搬送色信号の振幅を調整するベル
    フィルタ特性の中心周波数の逓倍の周波数の基準クロッ
    クで、上記搬送色信号をサンプリングしてデジタル化す
    るデジタル化手段と、 上記搬送色信号に対して、送信側で調整されたベルフィ
    ルタ特性の逆特性を与えるデジタルベルフィルタと、 上記デジタルベルフィルタによりフィルタリングされた
    上記搬送色信号をデジタルFM復調して、上記基準クロ
    ックでサンプリングされた色差信号を生成するFM復調
    手段とを備えるクロマ信号復調装置。
  2. 【請求項2】 上記デジタル化手段は、 アナログの搬送色信号を所定の周波数のシステムクロッ
    クでサンプリングしてデジタル化するアナログ/デジタ
    ル変換部と、 上記所定の周波数のシステムクロックでサンプリングさ
    れた搬送色信号のサンプリングポイントから、上記基準
    クロックに対応したサンプリングポイントを抽出し、抽
    出したサンプリングポイントに同期したタイミング信号
    を生成するタイミング信号生成部と、 上記システムクロックでサンプリングされた搬送色信号
    の各サンプリングポイントの信号レベルから、上記基準
    クロックのサンプリングポイントにおける信号レベルを
    補間して、基準クロックでサンプリングされた搬送色信
    号を生成し、この基準クロックでサンプリングされた搬
    送色信号を上記タイミング信号に同期させて出力する補
    間部とからなることを特徴とする請求項1記載のクロマ
    信号復調装置。
  3. 【請求項3】 上記搬送色信号は、SECAM方式のテ
    レビジョン信号の搬送色信号であり、 上記基準クロックの周波数は、SECAM方式における
    ベルフィルタ特性の中心周波数の逓倍の周波数であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のクロマ信号復調装置。
  4. 【請求項4】 出力手段をさらに備え、 上記出力手段は、 上記基準クロックのサンプリングポイント中から、出力
    クロックのタイミングに対応したサンプリングポイント
    を抽出し、抽出したサンプリングポイントに同期したタ
    イミング信号を生成するタイミング信号生成部と、 上記基準クロックでサンプリングされた上記色差信号の
    各サンプリングポイントの信号レベルから、上記出力ク
    ロックのサンプリングポイントにおける信号レベルを補
    間して、出力クロックでサンプリングされた色差信号を
    生成し、この出力クロックでサンプリングされた上記色
    差信号を上記タイミング信号に同期させて出力する補間
    部とからなることを特徴とする請求項1記載のクロマ信
    号復調装置。
  5. 【請求項5】 上記搬送色信号は、SECAM方式のテ
    レビジョン信号の搬送色信号であり、 上記基準クロックの周波数は、SECAM方式における
    ベルフィルタ特性の中心周波数の逓倍であり、 上記出力クロックの周波数は、ITU−R601勧告に
    基づくデジタル信号規格の周波数であることを特徴とす
    る請求項4記載のクロマ信号復調装置。
  6. 【請求項6】 色差信号がFM変調されているコンポジ
    ット映像信号をデジタルのコンポーネント映像信号に変
    換する映像信号処理装置において、 所定の周波数のシステムクロックでサンプリングされた
    コンポジット映像信号のサンプリングポイントから、色
    飽和度に応じて上記搬送色信号の振幅を調整するベルフ
    ィルタ特性の中心周波数の逓倍の周波数の基準クロック
    のタイミングに対応したサンプリングポイントを抽出
    し、抽出したサンプリングポイントに同期した第1のタ
    イミング信号を生成する第1のタイミング信号生成手段
    と、 上記システムクロックでサンプリングされたコンポジッ
    ト映像信号の各サンプリングポイントの信号レベルか
    ら、上記基準クロックのサンプリングポイントにおける
    信号レベルを補間して、基準クロックでサンプリングさ
    れたコンポジット映像信号を生成し、この基準クロック
    でサンプリングされたコンポジット映像信号を上記第1
    のタイミング信号に同期させて出力する第1の補間手段
    と、 上記基準クロックでサンプリングされたコンポジット映
    像信号を、基準クロックでサンプリングされた輝度信号
    と基準クロックでサンプリングされた搬送色信号とに分
    離するY/C分離手段と、 上記基準クロックでサンプリングされた搬送色信号に対
    して送信側で調整されたベルフィルタ特性の逆特性を与
    えるデジタルベルフィルタと、 上記デジタルベルフィルタによりフィルタリングされた
    上記搬送色信号をデジタルFM復調して、上記基準クロ
    ックでサンプリングされた色差信号を生成するFM復調
    手段と、 上記第1のタイミング信号のサンプリングポイント中か
    ら、出力クロックのタイミングに対応したサンプリング
    ポイントを抽出し、抽出したサンプリングポイントに同
    期した第2のタイミング信号を生成する第2のタイミン
    グ信号生成手段と、 上記基準クロックでサンプリングされた輝度信号及び色
    差信号の各サンプリングポイントの信号レベルから、上
    記出力クロックのサンプリングポイントにおける信号レ
    ベルを補間して、出力クロックでサンプリングされた輝
    度信号及び色差信号を生成し、この出力クロックでサン
    プリングされた上記輝度信号及び色差信号を上記第2の
    タイミング信号に同期させて出力する第2の補間手段と
    を備える映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記搬送色信号は、SECAM方式のテ
    レビジョン信号の搬送色信号であり、 上記基準クロックの周波数は、SECAM方式における
    ベルフィルタ特性の中心周波数の逓倍の周波数であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記出力クロックの周波数は、ITU−
    R601勧告に基づくデジタル信号規格の周波数である
    ことを特徴とする請求項2記載の映像信号処理装置。
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