JP2003017499A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003017499A
JP2003017499A JP2001200883A JP2001200883A JP2003017499A JP 2003017499 A JP2003017499 A JP 2003017499A JP 2001200883 A JP2001200883 A JP 2001200883A JP 2001200883 A JP2001200883 A JP 2001200883A JP 2003017499 A JP2003017499 A JP 2003017499A
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silicon
epitaxial
polycrystalline
silicon film
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Kenji Atsumi
憲二 厚海
Takeyoshi Kawamoto
健芳 河本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単結晶シリコン基体上と絶縁膜上とにおける
エピタキシャルのシリコン膜と多結晶のシリコン膜とが
互いに連なっていても、エピタキシャルのシリコン膜中
におけるミスフィット転位による歩留りの低下が少ない
半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 SiON膜38がシリコン膜下の絶縁膜
になっている。このため、シリコンと酸素と窒素との比
率を制御することによって絶縁膜の熱膨張係数をシリコ
ンの熱膨張係数に近づけることができる。従って、シリ
コン膜の形成後における半導体装置の製造工程中に、絶
縁膜との熱膨張係数の差異に起因する応力が絶縁膜上の
多結晶のシリコン膜中で発生しにくく、エピタキシャル
のシリコン膜が多結晶のシリコン膜から応力を及ぼされ
にくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、単結晶シリコ
ン基体上と絶縁膜上とで互いに連なっており夫々におい
てエピタキシャル及び多結晶であるシリコン膜を具備す
る半導体装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、情報、サービス、エンターテ
イメント及び通信等が融合されたマルチメディア時代の
到来に伴って、大容量のデータを高速で伝送する必要性
が高まっており、バイポーラトランジスタにも更なる高
速化が要求されている。バイポーラトランジスタを高速
化するためには、ベース幅を薄くすると共にそのキャリ
ア濃度を高くする必要がある。しかし、不純物のイオン
注入によってベース層を形成すると、イオン注入時の不
純物のチャネリングのために、40nm以下のベース幅
を実現することが困難である。このため、シリコン(S
i)基体上にベース層をエピタキシャル成長させる方法
が考えられている。
【0003】ところが、エピタキシャル成長によってホ
モ接合のベース層を形成しても、ベースのキャリア濃度
を高くすると、ベースからエミッタへ注入される正孔が
増加して、電流利得が低下する。そこで、Siよりもバ
ンドギャップの狭いシリコンゲルマニウム(Si1-x
x 、以下SiGeと記す)を含むベース層を単結晶の
Si基体上にエピタキシャル成長させ、正孔に対する電
位障壁が電子に対する電位障壁よりも高いことを利用し
て、エミッタへの正孔の注入を大幅に減少させることが
できるヘテロ接合バイポーラトランジスタが考えられて
いる。
【0004】ヘテロ接合バイポーラトランジスタでは、
ベースのキャリア濃度を高くしてベース抵抗を低減させ
ることができ、また、十分に大きな電流増幅率(hFE
を得ることができる。この結果、十分な耐圧を確保しな
がら高い周波数特性を実現することができる。また、ゲ
ルマニウム(Ge)の濃度プロファイルを傾斜させるこ
とによってキャリアのベース走行時間(τB )を短縮さ
せた、優れた高周波特性を有する高速バイポーラトラン
ジスタを実現することができる。
【0005】SiGeヘテロ接合バイポーラトランジス
タの製造においては、ベース形成領域を規定している絶
縁膜の開口を介して露出している単結晶のSi基体上と
絶縁膜上とに、互いに連なるSiGe膜を同時に形成し
て、Si基体上のエピタキシャルのSiGe膜をベース
層にすると共に絶縁膜上の多結晶のSiGe膜をベース
取出電極にする場合がある。この場合は、開口から露出
したSi基体の表面の微小な凹凸を平滑化すると共に絶
縁膜上に多結晶のSiGe膜を形成するための種膜とし
て、SiGe膜の下層にSi膜が形成される。
【0006】図6〜10は、NPN型のSiGeヘテロ
接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法の一従来
例を示している。図7(a)に示されている様に、この
ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造するために
は、P型のSi基板11の表面に熱酸化で酸化シリコン
(SiO2 )膜(図示せず)を形成し、コレクタ形成領
域を規定する開口をSiO2 膜に形成する。そして、S
iO2 膜の開口を介して露出しているSi基板11上及
びSiO2 膜上に酸化アンチモン(Sb2 3 )膜を形
成し、SiO2 膜の開口を介してSb2 3 膜からSi
基板11へSbを固相拡散させて、コレクタとしてのN
+ 領域12を形成する。その後、Sb2 3 膜及びSi
2 膜を除去する。
【0007】次に、Si基板11上にN型のエピタキシ
ャル層13を形成して、Si基板11とエピタキシャル
層13とでSi基体14を構成する。そして、素子分離
絶縁膜としてのSiO2 膜15をLOCOS法で形成
し、素子分離領域としてのP+領域16をイオン注入法
で形成する。また、N+ 領域12に対するプラグとして
のN+ 領域17をエピタキシャル層13中の所定部分に
形成する。その後、テトラエトキシシラン(TEOS)
を原料ガスとするCVD法でSiO2 膜18を堆積さ
せ、熱処理を加えてSiO2 膜18を緻密化させる。
【0008】次に、SiO2 膜18上にレジスト(図示
せず)を塗布し、ベース形成領域に対応する開口を有す
るパターンにリソグラフィでレジストを加工する。そし
て、このレジストをマスクにしたRIEとそれに続くウ
エットエッチングとで、SiO2 膜18に開口21を形
成する。この時、RIEを行うのはその異方性によって
開口21等の寸法精度を高めるためであり、RIEに続
いてウエットエッチングを行うのは開口21を介して露
出するSi基体14の表面の損傷を抑制するためであ
る。その後、SiO2 膜18上のレジストを除去する。
【0009】次に、Si基体14の表面に付着している
レジストの残渣等である有機物を除去するために、例え
ば、所定の温度に加熱した硫酸と過酸化水素水との混合
液でSi基体14を洗浄する。また、Si基体14上の
パーティクルを除去するために、例えば、所定の温度に
加熱したアンモニア水と過酸化水素水との混合液でSi
基体14を洗浄する。更に、Si基体14の表面の金属
汚染物及び自然酸化膜を除去するために、希フッ酸でS
i基体14を洗浄する。希フッ酸による洗浄では、水素
パッシベーション処理も行われ、Si基体14の露出表
面が水素で終端される。
【0010】次に、低温エピタキシャル成長を行わせる
ために、減圧CVD装置にSi基体14を搬入する。こ
の際、まず、真空排気機能を有するロードロック室にS
i基体14を搬入し、所定時間に亙ってロードロック室
内を排気する。その後、Si基体14を大気に曝すこと
なく、ロードロック室に接続されている反応炉にSi基
体14を搬入する。そして、反応炉に水素ガスを導入し
ながら約900℃までSi基体14を昇温させて、約5
分間の水素ベークを行う。その後、水素ガスの導入を継
続したままで、約710〜660℃まで反応炉内の温度
を降下させて、下記の様なCVDを行う。
【0011】即ち、図4に示されている様に、まず、反
応炉内の温度を例えば約710℃にし、反応炉内に2
6.7Pa(0.2Torr)の分圧のモノシラン(S
iH4)ガスを供給して、図9に示されている様に、約
15nmの厚さのSi膜22をSi基体14上及びSi
2 膜18上に堆積させる。この時の全圧は80Tor
rであり、SiH4 ガスの分圧である0.2Torrと
の差の79.8Torrが上述のベークのための水素ガ
スの分圧である。
【0012】続いて、反応炉内の温度を約660℃に降
下させ、SiH4 ガス及びゲルマン(GeH4 )ガス
を、所望のGe濃度及び膜厚となる様にそれらの流量を
制御して反応炉内に供給して、SiGe膜23をSi膜
22上に堆積させる。この際、SiGe膜23中でボロ
ン(B)が所望の濃度プロファイルになる様に、ジボラ
ン(B2 6 )ガスをその流量を制御して反応炉内に供
給する。続いて、反応炉内の温度を約680℃にして、
SiH4 ガス及びB2 6 ガスを反応炉内に供給して、
Bが添加された所望の厚さのSi膜24をSiGe膜2
3上に堆積させる。
【0013】この様なCVDの結果、図7(b)に示さ
れている様に、Si膜22とSiGe膜23とSi膜2
4とから成る積層膜25が、Si基体14上及びSiO
2 膜18上に堆積される。このCVDの開始前には、S
iO2 膜18の開口21を介してSi基体14が露出し
ているので、図10に示されている様に、積層膜25の
うちで露出しているSi基体14上の部分はエピタキシ
ャル膜25aであり、SiO2 膜18上の部分は多結晶
膜25bである。
【0014】従って、Si膜22とSiGe膜23とS
i膜24との何れにおいても、エピタキシャル膜25a
の部分はエピタキシャルであり、多結晶膜25bの部分
は多結晶である。以上の様にして積層膜25を形成した
後、図8(a)に示されている様に、リソグラフィ及び
RIEでベース層及びベース取出電極のパターンに積層
膜25を加工する。
【0015】次に、図8(b)に示されている様に、絶
縁膜としてのSiO2 膜26をCVD法で堆積させ、熱
処理を加えてSiO2 膜26を緻密化させる。そして、
エミッタ形成領域に対応する開口27をリソグラフィ及
びRIEでSiO2 膜26に形成する。その後、SiO
2 膜26上のレジストをマスクにしてリンをエピタキシ
ャル層13にイオン注入して、ベースの不純物のうちで
コレクタ側における不純物を相殺するためのSIC領域
28を開口27の下方に形成する。そして、SiO2
26上のレジストを除去する。
【0016】次に、導電膜及び不純物拡散源にするため
の多結晶Si膜31をCVD法で堆積させ、この多結晶
Si膜31に砒素をイオン注入する。そして、リソグラ
フィ及びRIEで、多結晶Si膜31及びSiO2 膜2
6をエミッタ電極のパターンに連続的に加工すると共に
積層膜25を露出させ、更に、積層膜25に覆われてい
ない部分のSiO2 膜18を除去する。その後、多結晶
Si膜31上のレジストをマスクにして、ベース取出電
極の部分の抵抗を低減させるためのBを積層膜25にイ
オン注入する。そして、多結晶Si膜31上のレジスト
を除去する。
【0017】次に、熱処理によって、SIC領域28、
多結晶Si膜31及び積層膜25にイオン注入した不純
物を活性化させ、また、開口27を介して多結晶Si膜
31から積層膜25のSi膜24に砒素を拡散させてエ
ミッタとしてのN+ 領域32を形成する。そして、図6
に示されている様に、層間絶縁膜としてのSiO2 膜3
3をCVD法で堆積させ、多結晶Si膜31、積層膜2
5及びN+ 領域17に達する接続孔34をリソグラフィ
及びRIEでSiO2 膜33に形成する。
【0018】次に、ブランケットCVD法とエッチング
との組合せまたは選択CVD法によって、タングテスン
から成るプラグ35で接続孔34を埋める。そして、例
えばスパッタリング法で例えばAl合金膜36を堆積さ
せ、エミッタ電極配線、ベース電極配線及びコレクタ電
極配線のパターンにリソグラフィ及びRIEでAl合金
膜36を加工する。図5は、以上の様にして製造された
ヘテロ接合バイポーラトランジスタの多結晶Si膜31
からN+ 領域12までの深さ方向における各種の不純物
及びGeの濃度分布を示している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に、図6〜1
0に示されている一従来例のSiGeヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ及びその製造方法では、積層膜25の
うちの最下層のSi膜22がSiO2 膜18上に形成さ
れる。ところが、SiO2 の熱膨張係数である5.0×
10-7/℃とSiの熱膨張係数である3.3×10-6
℃とは互いに大幅に異なっている。このため、積層膜2
5の形成後におけるSiGeヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタの製造工程中に、SiO2 膜18との熱膨張係
数の差異に起因する応力がSiO2 膜18上の多結晶膜
25b中で発生し易い。
【0020】一方、エピタキシャル膜25aが多結晶膜
25bと連なっているので、エピタキシャル膜25aが
多結晶膜25bから応力を及ぼされ易い。このため、エ
ピタキシャル膜25a中、特にエピタキシャル膜25a
と多結晶膜25bとの界面付近でミスフィット転位が発
生し易く、このミスフィット転位のために歩留りが低か
った。
【0021】従って、本願の発明の目的は、絶縁膜の開
口を介して露出している単結晶シリコン基体上と絶縁膜
上とにおけるエピタキシャルのシリコン膜と多結晶のシ
リコン膜とが互いに連なっていても、エピタキシャルの
シリコン膜中におけるミスフィット転位による歩留りの
低下が少ない半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願の発明による半導体
装置及びその製造方法では、単結晶シリコン基体を露出
させる開口を有する絶縁膜が少なくともシリコンと酸素
と窒素とを含むので、シリコンと酸素と窒素との比率を
制御することによって絶縁膜の熱膨張係数をシリコンの
熱膨張係数に近づけることができる。従って、シリコン
膜の形成後における半導体装置の製造工程中に、絶縁膜
との熱膨張係数の差異に起因する応力が絶縁膜上の多結
晶のシリコン膜中で発生しにくい。
【0023】このため、シリコン膜の形成後における半
導体装置の製造工程中に、絶縁膜の開口を介して露出し
ている単結晶シリコン基体上に位置しており多結晶のシ
リコン膜と連なっているエピタキシャルのシリコン膜が
多結晶のシリコン膜から応力を及ぼされにくく、エピタ
キシャルのシリコン膜中、特にエピタキシャルのシリコ
ン膜と多結晶のシリコン膜との界面付近でミスフィット
転位が発生しにくい。また、少なくともシリコンとゲル
マニウムとを含む半導体膜がシリコン膜上に設けられ、
シリコン膜と半導体膜とを含む積層膜がバイポーラトラ
ンジスタの少なくともベース層にされれば、ベース層中
でミスフィット転位が発生しにくい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、NPN型のSiGeヘテロ
接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法に適用し
た本願の発明の一実施形態を、図1〜5を参照しながら
説明する。本実施形態でも、図2(a)に示されている
様にN+ 領域17を形成するまでは、上述の従来例と同
様の工程を実行する。しかし、本実施形態では、その
後、厚さ10nmのSiO2 膜37を熱酸化で全面に形
成する。
【0025】そして、圧力が30〜50Paで温度が7
60℃であり、Siの原料ガスとしてのジクロルシラン
(SiH2 Cl2 )、Nの原料ガスとしてのアンモニア
(NH3 )及びOの原料ガスとしての亜酸化窒素(N2
O)または酸素(O2 )を用いる減圧CVD法で、厚さ
50nmの窒化シリコン酸化(SiON)膜38をSi
2 膜37上の全面に形成する。更に、CVD法でSi
2 膜(図示せず)を堆積させ、熱処理を加えてこのS
iO2 膜を緻密化させる。
【0026】次に、SiON膜38上のSiO2 膜上に
レジスト(図示せず)を塗布し、ベース形成領域に対応
する開口を有するパターンにリソグラフィでレジストを
加工する。そして、このレジストをマスクにして、Si
ON膜38上のSiO2 膜を希フッ酸でエッチングす
る。続いて、SiO2 膜上のレジストを除去した後、露
出したSiO2 膜をマスクにして、150℃程度の燐酸
でSiON膜38をエッチングする。更に、SiON膜
38から露出しているSiO2 膜37とSiON膜38
上に残っているSiO2 膜とを希フッ酸で同時にエッチ
ングする。この結果、SiO2 膜37及びSiON膜3
8に開口21が形成される。
【0027】その後は、図2(b)〜図3(b)及び図
1に示されている様に、再び上述の従来例と同様にSi
膜22の形成以降の工程を実行して、本実施形態のヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタを製造する。従って、本
実施形態においても、積層膜25を形成する際のタイム
チャートは上述の従来例と同様であって図4の通りであ
る。また、多結晶Si膜31からN+ 領域12までの深
さ方向における各種の不純物及びGeの濃度分布も上述
の従来例と同様であって図5の通りである。
【0028】以上の様な本実施形態では、減圧CVD法
でSiON膜38を形成する際にSiとOとNとの比率
を制御することによって、このSiON膜38の熱膨張
係数をSiの熱膨張係数に近づけることができる。従っ
て、積層膜25の形成後におけるヘテロ接合バイポーラ
トランジスタの製造工程中に、SiON膜38との熱膨
張係数の差異に起因する応力がSiON膜38上の多結
晶膜25b中で発生しにくい。
【0029】このため、積層膜25の形成後におけるヘ
テロ接合バイポーラトランジスタの製造工程中に、エピ
タキシャル膜25aが多結晶膜25bから応力を及ぼさ
れにくく、エピタキシャル膜25a中、特にエピタキシ
ャル膜25aと多結晶膜25bとの界面付近でミスフィ
ット転位が発生しにくい。従って、エピタキシャル膜2
5a中におけるミスフィット転位による歩留りの低下が
少ない。
【0030】なお、以上の実施形態では開口21を形成
するためにSiON膜38が用いられているが、Siと
OとN以外の材料がSiON膜38に含まれていてもよ
い。また、上述の実施形態では積層膜25中にSiGe
膜23が用いられているが、SiGe膜23の代わりに
例えばシリコンゲルマニウムカーボン(Si1-x-y Ge
x y )膜が用いられても、上述の実施形態と同様の効
果が得られる。
【0031】また、上述の実施形態ではNPN型のヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法に本願
の発明が適用されているが、PNP型のヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタ及びその製造方法にも本願の発明を
適用することができ、ヘテロ接合バイポーラトランジス
タとその他の半導体素子とを含む半導体装置及びその製
造方法にも本願の発明を適用することができる。
【0032】また、上述の実施形態では積層膜25がヘ
テロ接合バイポーラトランジスタのベース層及びその取
出電極として用いられているが、積層膜25はこれら以
外の用途に用いられてもよく、用途によっては積層膜2
5中にSi膜24やSiGe膜23が含まれていなくて
もよい。
【0033】
【発明の効果】本願の発明による半導体装置及びその製
造方法では、シリコン膜の形成後における半導体装置の
製造工程中に、絶縁膜の開口を介して露出している単結
晶シリコン基体上に位置しており多結晶のシリコン膜と
連なっているエピタキシャルのシリコン膜が多結晶のシ
リコン膜から応力を及ぼされにくく、エピタキシャルの
シリコン膜中、特にエピタキシャルのシリコン膜と多結
晶のシリコン膜との界面付近でミスフィット転位が発生
しにくい。このため、エピタキシャルのシリコン膜中に
おけるミスフィット転位による歩留りの低下が少ない。
【0034】また、少なくともシリコンとゲルマニウム
とを含む半導体膜がシリコン膜上に設けられ、シリコン
膜と半導体膜とを含む積層膜がバイポーラトランジスタ
の少なくともベース層にされれば、ベース層中でミスフ
ィット転位が発生しにくい。このため、ベース層中にお
けるミスフィット転位による歩留りの低下が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の一実施形態による半導体装置の側
断面図である。
【図2】本願の発明の一実施形態による半導体装置の前
半の製造工程を順次に示す側断面図である。
【図3】本願の発明の一実施形態による半導体装置の後
半の製造工程を順次に示す側断面図である。
【図4】本願の発明の一実施形態及び一従来例における
積層膜を形成する際のタイムチャートである。
【図5】本願の発明の一実施形態及び一従来例による半
導体装置の深さ方向における各種の不純物及びGeの濃
度分布を示すグラフである。
【図6】本願の発明の一従来例による半導体装置の側断
面図である。
【図7】本願の発明の一従来例による半導体装置の前半
の製造工程を順次に示す側断面図である。
【図8】本願の発明の一従来例による半導体装置の後半
の製造工程を順次に示す側断面図である。
【図9】本願の発明の一従来例による半導体装置の製造
過程における部分側断面図である。
【図10】本願の発明の一従来例による半導体装置の製
造過程における側断面図である。
【符号の説明】
14…Si基体(単結晶シリコン基体)、21…開口、
22…Si膜(シリコン膜)、23…SiGe膜(半導
体膜)、25…積層膜、38…SiON膜(絶縁膜)
フロントページの続き Fターム(参考) 5F003 AP00 BA26 BB08 BC01 BE07 BF06 BG06 BG10 BM01 BP21 BP23 BP32 BP41 BS06 BS08 BS09 5F045 AB01 AB02 AB03 AB32 AB34 AC01 AC05 AC11 AC19 AD10 AD11 AE25 AF08 BB13 CA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコン基体の上層に設けられて
    おり、少なくともシリコンと酸素と窒素とを含んでお
    り、前記単結晶シリコン基体を露出させている開口を有
    する絶縁膜と、 前記開口を介して露出している前記単結晶シリコン基体
    上と前記絶縁膜上とで互いに連なっており、前記露出し
    ている単結晶シリコン基体上及び前記絶縁膜上で夫々エ
    ピタキシャル及び多結晶であるシリコン膜とを具備する
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 少なくともシリコンとゲルマニウムとを
    含んでおり、前記露出している単結晶シリコン基体の上
    方及び前記絶縁膜の上方で夫々エピタキシャル及び多結
    晶である半導体膜が、前記シリコン膜上に設けられてお
    り、 前記シリコン膜と前記半導体膜とを含む積層膜がバイポ
    ーラトランジスタの少なくともベース層になっている請
    求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 単結晶シリコン基体の上層に、少なくと
    もシリコンと酸素と窒素とを含んでおり、前記単結晶シ
    リコン基体を露出させる開口を有する絶縁膜を、形成す
    る工程と、 前記開口を介して露出している前記単結晶シリコン基体
    上と前記絶縁膜上とに、互いに連なっており、前記露出
    している単結晶シリコン基体上及び前記絶縁膜上で夫々
    エピタキシャル及び多結晶であるシリコン膜を、形成す
    る工程とを具備する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シリコン膜上に、少なくともシリコ
    ンとゲルマニウムとを含んでおり、前記露出している単
    結晶シリコン基体の上方及び前記絶縁膜の上方で夫々エ
    ピタキシャル及び多結晶である半導体膜を、形成する工
    程と、 前記シリコン膜と前記半導体膜とを含む積層膜でバイポ
    ーラトランジスタの少なくともベース層を形成する工程
    とを具備する請求項3記載の半導体装置の製造方法。
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JP (1) JP2003017499A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100855326B1 (ko) * 2007-09-28 2008-09-04 코스테크 주식회사 차량의 조향각제어장치

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