JP2003017377A - セラミックヒータ - Google Patents

セラミックヒータ

Info

Publication number
JP2003017377A
JP2003017377A JP2001197641A JP2001197641A JP2003017377A JP 2003017377 A JP2003017377 A JP 2003017377A JP 2001197641 A JP2001197641 A JP 2001197641A JP 2001197641 A JP2001197641 A JP 2001197641A JP 2003017377 A JP2003017377 A JP 2003017377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting surface
heating element
resistance heating
plate
ceramic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001197641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4744016B2 (ja
Inventor
Masao Yoshida
政生 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2001197641A priority Critical patent/JP4744016B2/ja
Publication of JP2003017377A publication Critical patent/JP2003017377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4744016B2 publication Critical patent/JP4744016B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハを載せる載置面を有するセラミックヒー
タの載置面における温度バラツキを低減する。 【解決手段】ウエハWを載せる載置面3を有する板状セ
ラミック体2中に、帯状又は線状の抵抗発熱体4を埋設
したセラミックヒータ1において、載置面3の中心を通
る平面にて板状セラミック体2を切断した時の切断面中
央部に位置する抵抗発熱体4の載置面3からの距離(T
1)を、切断面外周部に位置する抵抗発熱体4の載置面
3からの距離(T2)よりも深くし、かつ載置面3に対
する抵抗発熱体4の平行度を0.02〜0.6mmとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に半導体装置の
製造工程におけるプラズマCVD、減圧CVD、光CV
D、PVD、などの成膜装置や、プラズマエッチング、
光エッチングなどのエッチング装置に用いられるセラミ
ックヒータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程で使用され
るプラズマCVD、減圧CVD、光CVD、PVDなど
の成膜装置や、プラズマエッチング、光エッチングなど
のエッチング装置においては、デポジッション用ガスや
エッチング用ガス、あるいはクリーニング用ガスとして
塩素系やフッ素系の腐食性ガスが使用されている。
【0003】そして、これら腐食性ガス雰囲気中で大き
く腐食することなく半導体ウエハ(以下、ウエハと略称
する。)を支持し、且つ所定の温度に加熱するため、円
盤状をした緻密質の板状セラミック体の一方の主面を、
ウエハを載せる載置面とするとともに、板状セラミック
体中に高融点金属からなる抵抗発熱体を埋設したセラミ
ックヒータが提案されており、この種のセラミックヒー
タは、抵抗発熱体を載置面から一定距離離れた位置に埋
設し、載置面の中心を通る平面にて板状セラミック体を
切断した時、その切断面に現れる抵抗発熱体は載置面と
平行に位置するように埋設されていた(特開平4−10
1381号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、半導
体装置の集積度の向上に伴ってウエハの外径が当初6イ
ンチであったものが8インチ、12インチと大きくなっ
ており、ウエハの大型化に伴ってウエハを加熱するセラ
ミックヒータも大型のものが要求されるようになってい
る。
【0005】また、ウエハの処理温度と共に要求均熱精
度も年々厳しくなり、例えば、ウエハの面内温度を50
0℃とする場合、そのバラツキを±5℃以下に抑えるこ
とが要求されている。
【0006】しかしながら、従来のセラミックヒータに
おいて、その外径が8インチを超えると、板状セラミッ
ク体の外周部における熱引けが中央部と比較して大き
く、載置面の周縁部が中央部より低くなるため、この上
に載置するウエハの面内温度のバラツキを±5℃以下に
抑えることが難しいといった課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、板状セラミック体の一方の主面を、ウエハを
載せる載置面とするとともに、上記板状セラミック体中
に帯状又は線状の抵抗発熱体を埋設したセラミックヒー
タにおいて、上記載置面の中心を通る平面にて板状セラ
ミック体を切断した時の切断面中央部に位置する抵抗発
熱体から載置面までの距離を、切断面外周部に位置する
抵抗発熱体から載置面までの距離よりも長くし、且つ上
記載置面に対する抵抗発熱体の平行度が0.02〜0.
6mmの範囲に入るようにしたことを特徴とする。
【0008】なお、本発明のセラミックヒータは、抵抗
発熱体がどのようなパターン形状を有するものであって
も良いが、ウエハが円形をしたものである場合、その面
内温度を均一にするため、抵抗発熱体が存在する領域の
外形を略円形とするとともに、板状セラミック体の外形
も略円形とすることが望ましく、また、載置面と抵抗発
熱体との間にあるセラミック部は、500℃における熱
伝導率が10〜70W/m・Kの範囲にある窒化アルミ
ニウム質焼結体により形成することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0010】図1はサセプタと呼ばれる本発明のセラミ
ックヒータを示す図で、(a)はその斜視図、(b)は
(a)のX−X線断面図である。
【0011】このセラミックヒータ1は、円盤状をした
緻密質の板状セラミック体2からなり、その上面を、ウ
エハWを載せる載置面3とするとともに、板状セラミッ
ク体2の内部に帯状又は線状の抵抗発熱体4を埋設した
もので、板状セラミック体2としては、直径Lが20mm
〜350mm、厚みTが2〜25mm程度の大きさを有し、
ウエハWの直径に対して1.1倍程度の大きさを有する
ものを用いることが好ましい。
【0012】また、板状セラミック体2中に埋設する帯
状又は線状の抵抗発熱体4のパターン形状としては、図
2に示すような同心円状に配置された円弧部と、隣り合
う円弧部を結ぶ直線部とからなるパターン形状を有する
ものや、図3に示すような中央から外周へ向かう渦巻状
をしたもの、あるいは図4に示すような押し返しパター
ン形状を有するものなど、様々なパターン形状を採用す
ることができるが、その外形状は略円形をなし、抵抗発
熱体4が存在する領域Pの大きさは、ウエハWの直径に
対して1.07倍程度の大きさとすることが良い。
【0013】なお、5は板状セラミック体2の下面側に
接合され、抵抗発熱体4と電気的に接続された給電端子
である。
【0014】そして、このセラミックヒータ1にてウエ
ハWを加熱するには、載置面3にウエハWを載せるとと
もに、給電端子5に通電して抵抗発熱体4を発熱させる
ことにより、載置面3に載せたウエハWを所定の温度に
加熱するようになっている。
【0015】また、本発明のセラミックヒータ1によれ
ば、載置面3の中心を通る平面にて板状セラミック体2
を切断した時の切断面中央部に位置する抵抗発熱体4の
載置面3からの距離(T1)を、切断面外周部に位置す
る抵抗発熱体4の載置面3からの距離(T2)よりも長
くする(T1>T2)とともに、載置面3に対する全て
の抵抗発熱体4の平行度が0.02mm〜0.6mmの範囲
に入るように構成してあり、図1(b)では、切断面を
見たときの各抵抗発熱体4を結ぶ線分が下凸に湾曲した
構造となるようにしてある。
【0016】その為、本発明のセラミックヒータ1によ
れば、外周部に位置する抵抗発熱体4を、中央部に位置
する抵抗発熱体4より載置面3に近づけることができる
ため、外周部からの熱引けが発生したとしても載置面3
の周縁部における温度が低くなることを防止することが
でき、載置面3の中央部と周縁部の温度差を小さくする
ことができるため、載置面3に載せたウエハを均一に加
熱することができる。
【0017】ただし、載置面3に対する抵抗発熱体4の
平行度が0.02mmより小さくなると、載置面3の単位
面積あたりの発熱量は均一となるが、中央部に位置する
抵抗発熱体4から載置面3までの距離(T1)を、外周
部に位置する抵抗発熱体4から載置面3までの距離(T
2)よりも長くした効果が得られず、板状セラミック体
2の外周部からの放熱量が板状セラミック体2の中央部
に比べ大きくなるため、載置面3の中央部に比べ周縁部
の温度が低下し、例えば、載置面3の設定温度を500
℃とした場合、載置面3の温度バラツキがレンジで1%
を超えることになり均熱化が阻害され、逆に、載置面3
に対する抵抗発熱体4の平行度が0.6mmを超える
と、載置面3から抵抗発熱体4までの距離が離れすぎた
り、近づき過ぎるため、載置面3の温度が部分的に高く
なるホットスポットや部分的に低くなるクールスポット
が発生し、例えば、載置面3の設定温度を500℃とし
た場合、載置面3の温度バラツキがレンジで1%を超え
て均熱化が阻害されることになる。
【0018】その為、本発明によれば、載置面3の中心
を通る平面にて板状セラミック体2を切断した時の切断
面中央部に位置する抵抗発熱体4の載置面3からの距離
(T1)は、切断面外周部に位置する抵抗発熱体4の載
置面3からの距離(T2)よりも長くするとともに、載
置面3に対する全ての抵抗発熱体4の平行度を0.02
mm〜0.6mmとすることが重要である。
【0019】なお、図1(b)では、切断面を見たとき
の各抵抗発熱体4を結ぶ線分が下凸に湾曲した構造とな
るようにした例を示したが、各抵抗発熱体4を結ぶ線分
がなべ底状をしたものや、逆ハット形をしたものなど、
板状セラミック体2の大きさや抵抗発熱体4のパターン
形状等に応じて適宜設定すれば良い。
【0020】ところで、セラミックヒータ1を形成する
板状セラミック体2の材質としては、耐摩耗性、耐熱性
に優れるアルミナ、窒化珪素、サイアロン、窒化アルミ
ニウム等を主成分とするセラミック焼結体を用いること
ができるが、これらの中でも高い熱伝導率を有する窒化
アルミニウム質焼結体を用いることが好ましく、載置面
3の均熱化を高めるためには、載置面3と抵抗発熱体4
の間に位置するセラミック部を、500℃における熱伝
導率が10W/m・K以上を有する窒化アルミニウム質
焼結体により形成することが好ましい。
【0021】これは、載置面3と抵抗発熱体4の間にあ
るセラミック焼結体の500℃における熱伝導率が10
W/m・Kより低くなると、抵抗発熱体4から載置面3
への熱伝導が良くないため、載置面3へ効率良く熱を伝
えることができず、特に板状セラミック体2の中央部よ
りも放熱量が大きい外周部への熱の伝わりが悪いため、
載置面3の温度バラツキが大きくなるからである。
【0022】ただし、窒化アルミニウム質焼結体におい
ても熱伝導率を高めるためには、CeやY等の希土類元
素の酸化物を含有させる必要があるが、500℃におけ
る熱伝導率が70W/m・Kを越えると、主成分以外の
成分の含有量が多くなり、ウエハ処理中のプラズマやハ
ロゲン系腐食性ガスによって主成分以外の成分が腐食さ
れ、板状セラミック体2からパーティクルが発生し、ウ
エハのプロセス中に混入する不純物量が多くなり、デバ
イスの不良率が高くなる。
【0023】その為、載置面3と抵抗発熱体4との間の
セラミック部は、500℃における熱伝導率が10〜7
0W/m・Kの範囲にある窒化アルミニウム質焼結体に
より形成することが好ましい。
【0024】また、板状セラミック体2に埋設する抵抗
発熱体4の形態としては、線材や膜材からなるものを用
いることができるが、線材を用いる場合には、その断面
積が0.03mm2以上、1.8mm2以下であるものを
用いることが好ましい。これは、線材の断面積が0.0
3mm2より小さいと、板状セラミック体2中に埋設す
る際、線材の断線等の不具合が発生し易いからであり、
逆に断面積が1.8mm2より大きくなると、線材と板
状セラミック体2との熱膨張差によって作用する熱応力
が大きくなり、昇温時に板状セラミック体2にクラック
等が発生するからである。
【0025】また、膜材を用いる場合には、膜厚が5μ
m以上、100μm以下であるものを用いることが好ま
しい。これは、膜厚が5μmより薄いと、板状セラミッ
ク体2中に埋設する際、抵抗発熱体4の断線等の不具合
が発生し易いからであり、逆に膜厚が100μmを超え
ると、膜材と板状セラミック体2との熱膨張差によって
作用する熱応力が大きくなり、昇温時に板状セラミック
体2にクラック等が発生するからである。
【0026】なお、抵抗発熱体4を構成する材質として
は、タングステン、モリブデン、レニュウム、白金等の
高融点金属やこれらの合金、あるいは周期律表第4a
属、第5a属、第6a属の炭化物や窒化物を用いることが
でき、板状セラミック体2との熱膨張差の小さいものを
適宜選択して使用すれば良い。
【0027】次に、図1に示すセラミックヒータ1を製
造するには、まず、板状セラミック体2を製作するので
あるが、抵抗発熱体4が線材であるときには、セラミッ
ク粉末に、バインダーや溶媒等を加えて混練乾燥した
後、造粒して顆粒を製作し、この顆粒を金型内に充填
し、上パンチにてプレス成形する際、成形体上に図3〜
図5に示すようなパターン形状を有する溝を形成した
後、この溝に抵抗発熱体4をなす線材を配置し、さらに
顆粒を充填してホットプレス成形することにより、線材
からなる線状の抵抗発熱体4を埋設した板状セラミック
体2を形成する。
【0028】また、抵抗発熱体4が薄い膜材である時に
は、セラミック粉末に、バインダーや溶媒等を加えてス
ラリーと呼ばれる泥しょうを作製し、ドクターブレード
法などのテープ成形法により複数枚のグリーンシートを
形成した後、予め数枚のグリーンシートを積層し、その
上面に抵抗発熱体4をなす金属ペーストをスクリーン印
刷機にて図3〜図5に示すようなパターン形状に形成し
た後、残りのグリーンシートを積層してグリーンシート
積層体を製作し、その後、円盤状に切削する。しかる
後、グリーンシートを焼結させることができる温度で焼
成することにより、膜材からなる帯状の抵抗発熱体4を
埋設した板状セラミック体2を形成する。
【0029】しかる後、得られた板状セラミック体2の
上面に研磨加工を施してウエハWの載置面3を形成する
とともに、下面に研磨加工を施し、抵抗発熱体4の電極
取出部を貫通する2つの下穴をそれぞれ穿設した後、こ
の下穴に給電端子5をロウ付けすることにより、抵抗発
熱体4と給電端子5とを電気的に接続することにより製
造することができる。
【0030】そして、本発明の製法によれば、成形体や
グリーンシート積層体中に埋設する抵抗発熱体4は、そ
の上面からの距離が同じ距離に位置するように埋設する
のであるが、ホットプレス焼結時あるいは雰囲気焼成時
に、成形体又はグリーンシート積層体をドーム状の敷き
板上に載せた状態で焼成することにより湾曲した板状セ
ラミック体2を製作し、その後、板状セラミック体2の
上下面を平面研削して上下面が平行となるように加工す
ることで、板状セラミック体2の中心を通る平面にて切
断した時の切断面中央部に位置する抵抗発熱体4から載
置面3までの距離(T1)を、切断面外周部に位置する
抵抗発熱体4から載置面3までの距離(T2)より長く
することができ、上記敷き板の高さを調整することによ
り、載置面3に対する抵抗発熱体4の平面度が0.02
〜0.6mmの範囲内となるように制御すれば良い。
【0031】以上、本発明の実施形態について示した
が、本発明のセラミックヒータ1は、図1に示した構造
だけに限定されるものではなく、例えば、図5に示すよ
うに、載置面3と抵抗発熱体4との間に静電吸着用やプ
ラズマ発生用としての膜状電極6を埋設したものであっ
ても構わない。
【0032】また、これ以外にも本発明の要旨を逸脱し
ない範囲であれば、改良や変更したものにも適用できる
ことは言うまでもない。
【0033】
【実施例】(実施例1)ここで、中央部に位置する抵抗
発熱体から載置面までの距離と、外周部に位置する抵抗
発熱体から載置面までの距離を異ならせたセラミックヒ
ータを製作し、500℃の温度に加熱した時の載置面の
温度バラツキを測定する実験を行った。
【0034】本実験では、直径300mm、厚み17m
mの円盤状をした板状セラミック体2を、窒化アルミニ
ウムの純度が99%で、500℃における熱伝導率が2
0W/m・Kである窒化アルミニウム質焼結体により形
成し、その内部にタングステンからなる帯状の抵抗発熱
体を埋設した。抵抗発熱体のパターン形状は、図3に示
す同心円状の円弧部と、隣り合う円弧部を結ぶ直線部と
からなるパターン形状を有するものを用いた。
【0035】そして、各セラミックヒータに電圧を印加
して載置面中心の飽和温度が500℃となるように発熱
させ、載置面上の温度分布を赤外線温度測定装置で測定
し、載置面の温度バラツキを測定した。具体的には最大
温度と最小温度の差が平均温度に対して何%であるかを
温度バラツキとして求めた。
【0036】その後、載置面の中心を通る平面にて板状
セラミック体を切断し、切断面を研削及びポリッシング
した後、切断面中央部に位置する抵抗発熱体から載置面
までの距離(T1)と、切断面外周部に位置する抵抗発
熱体から載置面までの距離(T2)をそれぞれ測定する
とともに、載置面に対する抵抗発熱体の平行度を測定し
た。
【0037】結果は表1に示す通りである。
【0038】
【表1】
【0039】この結果、表1より判るように、切断面中
央部に位置する抵抗発熱体から載置面までの距離(T
1)が、切断面外周部に位置する抵抗発熱体から載置面
までの距離(T2)より長く、かつ載置面に対する平行
度が0.02〜0.6mmの範囲にある試料No.3〜
7のみ、載置面における温度バラツキを1.0%以下に
抑えることができ、優れた温度分布を達成することがで
きた。 (実施例2)そこで、表1の試料No.4の構造(T1
>T2:載置面に対する平行度が0.3)を有するセラ
ミックヒータにおいて、板状セラミック体を形成する窒
化アルミニウム質焼結体にY23を添加したり、その含
有量を調整することで500℃における熱伝導率を異な
らせ、実施例1と同様に載置面の温度バラツキを測定す
るとともに、ウエハのプロセス中に不純物が混入して発
生するパーティクルによるデバイスの不良率を調べた。
【0040】なお、本実験における温度バラツキは、表
1の試料No.4における値を基準とし、測定した温度
バラツキを表1の試料No.4における温度バラツキで
除した値で評価した。
【0041】結果は表2に示す通りである。
【0042】
【表2】
【0043】この結果、板状セラミック体の載置面と抵
抗発熱体との間のセラミック焼結体の500℃における
熱伝導率が10W/m・k以上であれば、載置面におけ
る温度バラツキの悪化を招くことはなく、その温度バラ
ツキを表1の試料No.4における値と同等以下とする
ことができ、特に優れていた。
【0044】ただし、板状セラミック体の500℃にお
ける熱伝導率が70W/m・Kより大きくなると、セラ
ミック焼結体の主成分である窒化アルミニウム以外の成
分の含有量が多くなり、デバイスの不良率を1%を超え
悪かった。
【0045】この結果より、載置面と抵抗発熱体との間
のセラミック部は、500℃における熱伝導率が10〜
70W/m・Kである窒化アルミニウム質焼結体を用い
ることが良く、さらには、デバイスの不良率を考慮する
と、500℃における熱伝導率が10〜30W/m・K
である窒化アルミニウム質焼結体を用いることが良いこ
とが判る。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、板状セ
ラミック体の一方の主面を、ウエハを載せる載置面とす
るとともに、板状セラミック体中に抵抗発熱体を埋設し
たセラミックヒータにおいて、上記載置面の中心を通る
平面にて板状セラミック体を切断した時の切断面中央部
に位置する抵抗発熱体の載置面からの距離が、切断面外
周部に位置する抵抗発熱体の載置面からの距離よりも長
く、かつ載置面に対する抵抗発熱体の平行度が0.02
〜0.6mmとなるようにしたことから、例えば、載置面
の温度が500℃となるように加熱した時の載置面にお
ける温度バラツキを1.0%以下とすることができ、載
置面の温度分布を均一化することができる。
【0047】また、載置面と抵抗発熱体との間にあるセ
ラミック部を、500℃における熱伝導率が10〜70
W/m・kである窒化アルミニウム質焼結体により形成
することによって、載置面の温度分布を均一化すること
ができるとともに、パーティクルの発生を抑え、デバイ
スの不良率を抑えることができる。
【0048】その為、本発明のセラミックヒータを半導
体製造装置に用いれば、半導体装置の生産効率を向上さ
せることができるとともに、常に品質の高い半導体装置
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サセプタと呼ばれる本発明のセラミックヒータ
を示す図で、(a)はその斜視図、(b)は(a)のX
−X線断面図である。
【図2】抵抗発熱体のパターン形状を示す平面図であ
る。
【図3】抵抗発熱体の他のパターン形状を示す平面図で
ある。
【図4】抵抗発熱体のさらに他のパターン形状を示す平
面図である。
【図5】本発明に係るセラミックヒータの他の例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…セラミックヒータ 2…板状セラミック体 3…載置面 4…抵抗発熱体 5…給電端子 6…膜状電極 T1:切断面中央部に位置する抵抗発熱体から載置面ま
での距離 T2:切断面外周部に位置する抵抗発熱体から載置面ま
での距離
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/20 393 H05B 3/20 393 3/68 3/68 Fターム(参考) 3K034 AA02 AA08 AA10 AA12 AA16 AA19 AA21 AA22 AA34 BA06 BB06 BC04 BC08 BC15 BC16 BC17 BC29 CA02 CA14 CA18 CA26 CA27 CA32 HA10 JA01 JA10 3K092 PP20 QA03 QA05 QB02 QB18 QB30 QB31 QB32 QB41 QB43 QB44 QB45 QB62 QB70 QB74 QC02 QC20 QC21 QC49 QC52 RF03 RF11 RF17 RF19 RF25 RF26 RF27 UB02 5F031 CA02 HA02 HA03 HA16 HA37 PA26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状セラミック体の一方の主面を、ウエハ
    を載せる載置面とするとともに、上記板状セラミック体
    中に帯状又は線状の抵抗発熱体を埋設したセラミックヒ
    ータにおいて、上記載置面の中心を通る平面にて板状セ
    ラミック体を切断した時の切断面中央部に位置する抵抗
    発熱体の載置面からの距離が、切断面外周部に位置する
    抵抗発熱体の載置面からの距離よりも長く、且つ上記載
    置面に対する抵抗発熱体の平行度が0.02〜0.6mm
    の範囲にあることを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 【請求項2】上記載置面と上記抵抗発熱体の間が、50
    0℃における熱伝導率が10〜70W/m・Kである窒
    化アルミニウム質焼結体からなることを特徴とする請求
    項1に記載のセラミックヒータ。
JP2001197641A 2001-06-29 2001-06-29 セラミックヒータの製造方法 Expired - Fee Related JP4744016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001197641A JP4744016B2 (ja) 2001-06-29 2001-06-29 セラミックヒータの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001197641A JP4744016B2 (ja) 2001-06-29 2001-06-29 セラミックヒータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003017377A true JP2003017377A (ja) 2003-01-17
JP4744016B2 JP4744016B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=19035207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001197641A Expired - Fee Related JP4744016B2 (ja) 2001-06-29 2001-06-29 セラミックヒータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4744016B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004241598A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置用ウェハ保持体およびそれを搭載した半導体製造装置
JP2007093181A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd マイクロコンバスタ
JP2007288157A (ja) * 2006-03-24 2007-11-01 Ngk Insulators Ltd セラミックス焼成体及びその製造方法
KR101781032B1 (ko) 2005-12-01 2017-10-23 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 다중 구역 저항 가열 장치, 상기 다중 구역 저항 가열 장치와 결합되는 반응기, 화학 기상 증착 장치용 가열 시스템, 및 기판의 저항 가열 방법
US9892941B2 (en) 2005-12-01 2018-02-13 Applied Materials, Inc. Multi-zone resistive heater
JP2020150247A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 鴻創應用科技有限公司Hong Chuang Applied Technology Co.,Ltd セラミックス回路複合構造およびその製造方法
JP2021174702A (ja) * 2020-04-27 2021-11-01 京セラ株式会社 ヒータ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10259059A (ja) * 1997-03-17 1998-09-29 Ngk Insulators Ltd 金属部材内蔵セラミックス部材の製造方法
JP2001102157A (ja) * 1999-10-01 2001-04-13 Ngk Insulators Ltd セラミックスヒータ
JP2001146476A (ja) * 1999-09-06 2001-05-29 Ibiden Co Ltd カーボン含有窒化アルミニウム焼結体
JP2001217060A (ja) * 1999-11-19 2001-08-10 Ibiden Co Ltd セラミックヒータ
JP2002015840A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Toshiba Ceramics Co Ltd 半導体加熱用セラミックヒーターおよびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10259059A (ja) * 1997-03-17 1998-09-29 Ngk Insulators Ltd 金属部材内蔵セラミックス部材の製造方法
JP2001146476A (ja) * 1999-09-06 2001-05-29 Ibiden Co Ltd カーボン含有窒化アルミニウム焼結体
JP2001102157A (ja) * 1999-10-01 2001-04-13 Ngk Insulators Ltd セラミックスヒータ
JP2001217060A (ja) * 1999-11-19 2001-08-10 Ibiden Co Ltd セラミックヒータ
JP2002015840A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Toshiba Ceramics Co Ltd 半導体加熱用セラミックヒーターおよびその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004241598A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体製造装置用ウェハ保持体およびそれを搭載した半導体製造装置
JP2007093181A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd マイクロコンバスタ
JP4689425B2 (ja) * 2005-09-30 2011-05-25 株式会社Ihi マイクロコンバスタ
KR101781032B1 (ko) 2005-12-01 2017-10-23 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 다중 구역 저항 가열 장치, 상기 다중 구역 저항 가열 장치와 결합되는 반응기, 화학 기상 증착 장치용 가열 시스템, 및 기판의 저항 가열 방법
US9892941B2 (en) 2005-12-01 2018-02-13 Applied Materials, Inc. Multi-zone resistive heater
JP2007288157A (ja) * 2006-03-24 2007-11-01 Ngk Insulators Ltd セラミックス焼成体及びその製造方法
JP2020150247A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 鴻創應用科技有限公司Hong Chuang Applied Technology Co.,Ltd セラミックス回路複合構造およびその製造方法
JP2021174702A (ja) * 2020-04-27 2021-11-01 京セラ株式会社 ヒータ
JP7427517B2 (ja) 2020-04-27 2024-02-05 京セラ株式会社 ヒータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4744016B2 (ja) 2011-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6507006B1 (en) Ceramic substrate and process for producing the same
JP3477062B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP3567855B2 (ja) 半導体製造装置用ウェハ保持体
JP3631614B2 (ja) セラミックヒータ
WO2002042241A1 (fr) Corps fritte de nitrure d'aluminium, procede de production d'un corps fritte de nitrure d'aluminium, substrat ceramique et procede de production d'un substrat ceramique
JP3145664B2 (ja) ウエハ加熱装置
JP6389802B2 (ja) 加熱装置及びその製造方法
CN104956474A (zh) 试样保持件以及使用了该试样保持件的等离子体蚀刻装置
JP2003317906A (ja) セラミックスヒータ
JP3924524B2 (ja) ウエハ加熱装置およびその製造方法
JP2003017377A (ja) セラミックヒータ
JP4596883B2 (ja) 環状ヒータ
JP6438352B2 (ja) 加熱装置
JP2004146568A (ja) 半導体製造装置用セラミックスヒーター
JP2003045765A (ja) ウェハ支持部材
JP2007142441A (ja) ウェハ支持部材
JP2004172463A (ja) ウェハ支持部材
JP2004031630A (ja) ウェハ支持部材
JP2004146566A (ja) 半導体製造装置用セラミックスヒーター
JPH11162620A (ja) セラミックヒーター及びその均熱化方法
JP2004146569A (ja) 半導体製造装置用セラミックスヒーター
JP2001319967A (ja) セラミック基板の製造方法
JP2005191581A (ja) 半導体製造装置用ウェハ保持体およびその製造方法ならびに半導体製造装置
JP2002170870A (ja) 半導体製造・検査装置用セラミック基板および静電チャック
JP2005026585A (ja) セラミック接合体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110308

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110510

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4744016

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees