JP2003015416A - 現像装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents
現像装置およびそれを備える画像形成装置Info
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Abstract
可能な現像装置およびそれを備える画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 進行波電界を用いてトナーTを感光体ド
ラム2に向けて搬送するトナー搬送部材15と、トナー
搬送部材15の感光体ドラム2に対向する表面を覆うよ
うに設けられるベルト部材16と、上記ベルト部材16
に接触してベルト部材16をトナー搬送部材15の周囲
において回転させるベルト駆動ローラ18とを備えてい
る現像装置5において、ベルト駆動ローラ18との間に
ベルト部材16を挟持するように設けられる駆動補助ロ
ーラ19を備えている。
Description
担持体上に形成される静電潜像を現像する現像装置およ
びそれを備える画像形成装置に関し、特に、電位分布が
一定の進行方向を持った進行波状に時間的に変化する電
界(以下、進行波電界とする)を用いて現像剤を搬送す
るものに関する。
写真プロセスを用いる画像形成装置に用いられる現像装
置として、感光体ドラム等の像担持体に、現像スリーブ
等の現像剤担持体を接触させずに現像を行う方式の現像
装置が注目されている。そのような現像装置として、た
とえば、パウダークラウド方式、ジャンピング現像方
式、あるいは進行波電界を用いる方式の現像装置が提案
されている。
えば、特開昭59−181371号公報(1984年1
0月15日公開)、特開昭59−189371号公報
(1984年10月26日公開)の現像装置が提案され
ている。
いずれも、互いに位相の異なった交番電圧を発生する電
源と、板状の現像剤搬送部材上に所定間隔にて配列され
ている複数の電極とを備え、各電極に交番電圧を印加し
て得られる進行波電界により、現像剤を感光体ドラムに
供給するものである。
剤搬送部材が帯電したり、現像剤搬送部材上に現像剤が
固着する場合がある。現像剤搬送部材が帯電した場合、
進行波電界が乱されて現像剤の搬送状態に悪影響を与え
たり、感光体ドラムへの現像過程において現像電界が変
化し、現像される画像濃度が変化することがある。ま
た、現像剤搬送部材上に現像剤が固着した場合、現像剤
の搬送ムラが生じ、現像される画像に濃度ムラが発生す
ることがある。
者らは特願2000−283087号において、現像剤
搬送部材を覆うように設けられたループ状のベルト部材
と、そのベルト部材の内周面に接触するように配置され
た駆動ローラとを備え、駆動ローラを回転してベルト部
材を移動することにより、現像剤搬送部材において現像
剤を搬送する面の除電や、残留現像剤の除去を行う現像
装置を出願している。
部材の帯電や、濃度ムラによる画像品位の劣化を抑える
ことが可能である。
部材とベルト部材とが不均一な状態で接触していると、
ベルト部材の表面に形成される進行波電界が不均一にな
り、現像剤を安定して搬送できなくなる場合がある。こ
のように現像剤を安定して搬送できなくなると、現像さ
れた画像に濃度ムラが発生してしまう。したがって、現
像剤搬送部材とベルト部材とは、密着に近い状態で均一
に接触させる必要がある。
材とを密着に近い状態で均一に接触させると、現像剤搬
送部材とベルト部材との間の摩擦力により、ベルト部材
の回転に負荷がかかってしまう。
は、そのような摩擦力による回転負荷に打ち勝つよう
に、駆動ローラによりベルト部材を回転することが必要
となる。そのためには、以下に説明する3通りの方法が
考えられる。
ことにより、駆動力を上げる方法である。しかしなが
ら、ベルト部材の張力を高めると、かえって現像剤搬送
部材とベルト部材間との間の摩擦力による回転負荷が大
きくなってしまうという問題が生じる。
ことにより、現像剤搬送部材とベルト部材との摩擦によ
る回転負荷自体を落とす方法である。しかしながら、ベ
ルト部材の張力を緩めると、現像剤搬送部材とベルト部
材との間にわずかな隙間が生じ、現像剤搬送部材に形成
された進行波電界によりベルト部材が振動し、不快な騒
音が発生するという問題が生じる。
の接触面積が大きくなるように、駆動ローラを大きくす
る方法である。しかしながら、駆動ローラを大きくする
と、現像装置全体の大型化、コストアップを招くという
問題が生じる。
においても、現像剤搬送部材とベルト部材とを良好に接
触させつつ、駆動ローラによりベルト部材を回転させる
ための条件設定が非常に困難であるという問題があっ
た。
たものであって、静粛性が高く、小型化およびコストダ
ウンが可能な現像装置およびそれを備える画像形成装置
を提供することを目的とする。
記課題を解決するため、一定の進行方向を持った進行波
状に電位分布が変化する電界を用いて現像剤を像担持体
に向けて搬送する現像剤搬送手段と、上記現像剤搬送手
段の上記像担持体に対向する表面を覆うように設けられ
るベルト部材と、上記ベルト部材に接触して上記ベルト
部材を上記現像剤搬送手段の周囲において回転させる駆
動手段とを備えている現像装置において、上記駆動手段
との間に上記ベルト部材を挟持するように設けられる駆
動補助手段を備えていることを特徴としている。
送手段により、一定の進行方向を持った進行波状に電位
分布が変化する電界(進行波電界)を用いて現像剤を像
担持体に向けて搬送する。そして、本発明の現像装置に
おいては、現像剤と接触して現像剤搬送手段の表面が帯
電したり、現像剤搬送手段上に現像剤が固着したりする
ことがある。このように現像剤搬送手段が帯電等する
と、現像剤の搬送が不安定となったり、静電潜像を現像
して得られる画像に濃度ムラが生じたりする場合があ
る。
送手段の像担持体に対向する表面を覆うように設けられ
るベルト部材と、ベルト部材に接触してベルト部材を現
像剤搬送手段の周囲において回転させる駆動手段とを備
えている。
とで、ベルト部材における、未帯電の面、あるいは現像
剤が固着していない面を像担持体に対向させることがで
きる。これにより、安定して現像剤を搬送することがで
きるとともに、濃度ムラのない画像を現像することがで
きる。
均一に接触している場合、ベルト部材を経由して現像剤
搬送手段からベルト部材の表面に現れる進行波電界が不
均一となり、現像剤を安定して搬送できなくなる場合が
ある。しかしながら、現像剤搬送手段とベルト部材とを
均一な状態で密着させると、現像剤搬送手段とベルト部
材との間の摩擦力により、ベルト部材の回転に負荷がか
かってしまう。
動手段との間にベルト部材を挟持するように設けられる
駆動補助手段を備えている。
補助手段との間に挟持されている。したがって、駆動手
段とベルト部材との接触圧が増し、現像剤搬送手段とベ
ルト部材との間の摩擦力による回転負荷に打ち勝つよう
にベルト部材を回転させることができる。
増すことにより、駆動力が高められているので、駆動手
段は、ある程度ベルト部材の回転負荷があってもベルト
部材を回転させることができる。したがって、回転負荷
を落とすためにベルト部材の張力を下げることを必要と
しないので、ベルト部材の振動により発生する不快な騒
音を防止し、静粛性を向上することができる。
は、駆動手段と駆動補助手段とがベルト部材を挟持する
力を高めればよく、駆動手段を大型化して駆動手段とベ
ルト部材との接触面積を増す必要はない。したがって、
小さな駆動手段でも十分な駆動力が得ることができるた
め、現像装置を小型化できるとともに、現像装置のコス
トダウンを実現することができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動手
段は、上記ベルト部材の現像剤を搬送する面と反対側の
面に接触するように設けられていることを特徴としてい
る。
面は、現像剤が付着して汚れる場合がある。このように
汚れたベルト部材の表面に駆動手段が接触する場合、ベ
ルト部材と駆動手段との間の摩擦抵抗が、ベルト部材の
表面が現像剤で汚れていない場合に比べて下がっている
ため、駆動手段の駆動力が弱まる可能性がある。特に長
期の使用ではベルト部材の汚れが蓄積することにより、
駆動手段のベルト部材に対する駆動力の大幅な低下が発
生し、ベルト部材の回転に悪影響を及ぼす可能性があ
る。
ベルト部材の現像剤を搬送する面と反対側の面に接触す
るように設けられている。
面と反対側の面には現像剤が付着しないので、ベルト部
材と駆動手段との間の摩擦抵抗を、現像装置を使用しは
じめた時のままで維持することができる。
果に加えて、駆動手段の駆動力の低下を防ぎ、長期の使
用においてもベルト部材を安定して回転させることがで
きる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動手
段と、上記駆動補助手段とは、異なる周速度で上記ベル
ト部材に接触して回転していることを特徴としている。
段とを異なる周速度にて回転させることにより、駆動手
段がベルト部材を送り出す速度と、駆動補助手段がベル
ト部材を送り出す速度との間に差が生じる。
ト部材は変形しようとする。これにより、ベルト部材と
駆動手段との接触圧、あるいはベルト部材と駆動補助手
段との接触圧のいずれかが高まる。
駆動補助手段の駆動力が増加し、ベルト部材を現像剤搬
送手段に対して、より均一な状態で密着させることがで
きる。
果に加えて、より安定した現像剤搬送を実現することが
できるとともに、安定した濃度で画像を現像することが
できる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動補
助手段は、上記駆動手段よりも大きな周速度にて上記ベ
ルト部材に接触して回転していることを特徴としてい
る。
における現像剤搬送面に対して裏側の面を送り出す速度
よりも、駆動補助手段がベルト部材の現像剤搬送面を送
り出す速度が大きくなる。
変形量が、搬送面の裏面の変形量よりも大きくなる。し
たがって、ベルト部材の現像剤搬送面側に張力が与えら
れるので、ベルト部材と現像剤搬送手段とがより均一な
状態で接触するとともに、ベルト部材と駆動手段との接
触圧も増加する。
果に加えて、安定して現像剤を搬送することができると
ともに、ベルト駆動の静粛性を向上することができ、安
定した濃度で画像を現像することができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記ベルト
部材と上記駆動手段との摩擦係数は、上記ベルト部材と
上記駆動補助手段との摩擦係数よりも大きいことを特徴
としている。
像剤搬送面側に配置されるときは、現像剤の付着状態に
より、駆動補助手段がベルト部材に与える駆動力が変動
する。そのような場合において、駆動補助手段とベルト
部材との摩擦力が強い設定では、ベルト駆動力は大きく
変動し、安定したベルト駆動が困難になる場合がある。
駆動手段との摩擦係数は、ベルト部材と駆動補助手段と
の摩擦係数よりも大きいように設定している。
態が、駆動補助手段によるベルト部材の駆動に与える影
響が低減されている。
果に加えて、より安定してベルト部材を駆動することが
できるとともに、安定して現像剤を搬送することがで
き、さらに安定した濃度で画像を現像することができ
る。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動手
段の上記ベルト部材に接する部位は、弾性部材により形
成されていることを特徴としている。
との接触性が向上し、より安定したベルト駆動力を得る
ことができる。
果に加えて、より安定してベルト部材を駆動することが
できるとともに、安定して現像剤を搬送することがで
き、さらに安定した濃度で画像を現像することができ
る。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動補
助手段の上記ベルト部材に接する部位は、弾性部材によ
り形成されていることを特徴としている。
部材との接触性が向上し、より安定したベルト駆動力を
得ることができる。
果に加えて、より安定してベルト部材を駆動することが
できるとともに、安定して現像剤を搬送することがで
き、さらに安定した濃度で画像を現像することができ
る。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動手
段と、上記駆動補助手段とは、上記ベルト部材に接触し
て回転する円柱体である一方、上記駆動手段の半径は、
上記駆動補助手段の半径よりも大きく、上記駆動補助手
段の上記ベルト部材に接する部位の弾性部材は、上記駆
動手段の上記ベルト部材に接する部位の弾性部材よりも
柔らかいことを特徴としている。
段の表面よりも硬い部材で被覆されている場合、駆動手
段と駆動補助手段とに挟持される部位において、ベルト
部材は駆動手段の方へ押し込まれる。しかも、駆動手段
が円柱体であって、その半径が円柱体である駆動補助手
段の半径よりも大きい場合、駆動補助手段がベルト部材
を駆動手段の方へ押し込む量が大きくなり、ベルト部材
が上記の部位において折れ曲がってしまう。
わが発生し、現像剤搬送に影響を与える場合がある。
のベルト部材に接する部位の弾性部材を、駆動手段のベ
ルト部材に接する部位の弾性部材よりも柔らかい部材と
している。
駆動手段とに挟持される部位において、駆動補助手段の
方へ押し込まれる。しかしながら、駆動手段の半径は駆
動補助手段の半径よりも大きいので、ベルト部材が押し
込まれる量は折れ曲がるほど大きくはならない。
果に加えて、ベルト部材にしわが発生することを防止
し、安定して現像剤を搬送することができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動手
段および/または上記駆動補助手段の表面は、導電性を
有する部材により形成されていることを特徴としてい
る。
にて発生した進行波電界をその表面に伝える必要があ
り、ある程度の高い抵抗を有する材料で構成される。そ
のため、ベルト部材上を搬送されていく現像剤、現像剤
搬送手段、駆動手段、あるいは駆動補助手段との接触に
より、ベルト部材がチャージアップすることがしばしば
起こる。
た場合、現像剤の搬送や画像の現像を良好に行えなくな
るので、ベルト部材の除電を行う必要がある。
び/または駆動補助手段の表面を、導電性を有する部材
により形成している。
ち少なくとも一方の表面は導電性を有する。したがっ
て、ベルト部材に帯電した電荷を駆動手段あるいは駆動
補助手段に逃がすことにより、ベルト部材の除電を行う
ことができる。
果に加えて、ベルト部材の除電を行うことができ、より
安定して現像剤を搬送し、安定した濃度で画像を現像す
ることができる。さらに、ベルト部材の除電を行うため
の特別な構成を新たに設ける必要も無いので、現像装置
をコンパクトにすることができるとともに、安価に提供
することができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動手
段および/または上記駆動補助手段に、上記ベルト部材
と逆極性の電圧を印加することが可能であることを特徴
としている。
段とのうち少なくとも一方に、ベルト部材と逆極性の電
圧を付与することができる。
果に加えて、より効率的にベルト部材の除電を行うこと
ができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記駆動手
段および/または上記駆動補助手段に、交番電圧を印加
することが可能であることを特徴としている。
にて発生させた進行波電界をベルト部材表面に伝達する
必要があるので、比較的高い抵抗値を有する部材で形成
されている。したがって、ベルト部材と駆動手段、ある
いはベルト部材と駆動補助手段との接触抵抗が大きくな
り、一定電位の電圧を印加するだけでは、ベルト部材表
面の電荷を効果的に除電することが困難な場合がある。
び/または駆動補助手段に、交番電圧を印加することが
可能なように設定している。
部位と、ベルト部材と駆動補助手段との接触部位とのう
ち、少なくとも一方に交番電圧を印加することが可能と
なる。この交番電圧と、ベルト部材上の進行波電界とを
同期させることにより、ベルト部材と駆動手段、あるい
はベルト部材と駆動補助手段との接触抵抗のうち少なく
とも一方のインピーダンスを低下させることができる。
果に加えて、より効果的にベルト部材の除電を行うこと
ができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記ベルト
部材における上記駆動手段と上記駆動補助手段との間に
挟持される部分の長さは、上記ベルト部材の幅より短い
ことを特徴としている。
うために、駆動手段や駆動補助手段の抵抗は低いことが
好ましい。しかしながら、駆動手段の抵抗値と駆動補助
手段の抵抗値とがともに低い場合に、駆動手段と駆動補
助手段とが接触すると、電荷のリークが発生する場合が
ある。このような場合、ベルト部材と、駆動手段あるい
は駆動補助手段との間の電界が弱まり、除電効果が低減
されてしまうことがある。
おける駆動手段と駆動補助手段との間に挟持される部分
の長さを、ベルト部材の幅より短くなるように構成して
いる。
触せず、駆動手段と駆動補助手段との間に電荷のリーク
は発生しない。
果に加えて、駆動手段あるいは駆動補助手段と、ベルト
部材との間に形成される電界は弱まることがなく、より
効果的にベルト部材の除電を行うことができる。
決するため、上記構成の現像装置において、ベルト部材
の体積抵抗率は、1×108 〜1×1016Ω・cmの範囲
であることを特徴としている。
り大きすぎると、十分にベルト部材を除電することがで
きない場合がある。一方、ベルト部材の体積抵抗率が低
すぎる場合は、現像剤搬送手段にて発生させた進行波電
界が、ベルト部材上に十分現れず、安定して現像剤を搬
送することができない場合がある。
の体積抵抗率が上記範囲にあれば、ベルト部材上にて安
定して現像剤を搬送することができるとともに、ベルト
部材を十分に除電することができることが分かった。
果に加えて、安定して現像剤を搬送することができ、ベ
ルト部材を十分に除電することができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記ベルト
部材上の現像剤を除去するクリーニング手段を備えてい
ることを特徴としている。
像剤が付着する。付着した現像剤を放置すると、ベルト
部材に現像剤が固着する場合がある。これにより、ベル
ト部材が安定して現像剤を搬送することができなくなっ
たり、適切な濃度の画像を現像することができなくなる
場合がある。
の現像剤を除去するクリーニング手段を備えている。
ト部材上の現像剤は除去される。
果に加えて、より安定して現像剤を搬送することができ
るとともに、適切な濃度の画像を現像することができ
る。
決するため、上記構成の現像装置において、上記クリー
ニング手段は、上記駆動補助手段に対して、上記ベルト
部材の回転方向の上流側に設けられていることを特徴と
している。
剤が付着する。現像剤の付着状態によっては、駆動補助
手段によるベルト部材の駆動力に変動が生じる場合があ
る。
手段を、駆動補助手段に対して、ベルト部材の回転方向
の上流側に設けている。したがって、駆動補助手段は、
常に現像剤が除去されたベルト部材の表面に接触する。
接触状態は一定に保たれ、ベルト部材表面の現像剤付着
状態に影響を受けることがない。
果に加えて、より安定してベルト部材を回転することが
できるとともに、より効率よく現像剤を搬送することが
でき、適切な濃度の画像を現像することができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記ベルト
部材に張力を付与するとともに、その張力を調整するこ
とができる張力調整手段を備えていることを特徴として
いる。
部材に架かる張力によりベルト部材自身が伸びる場合が
ある。また、製造時のばらつきにより、ベルト部材の周
長が現像装置毎に異なる場合がある。
化し、ベルト部材と現像剤搬送手段とが均一に接触しな
くなるので、現像剤を安定して搬送できなくなったり、
ベルト部材が振動して騒音が発生する可能性がある。
張力を付与するとともに、その張力を調整することがで
きる張力調整手段を備えている。
張力調整手段によりベルト部材に与える張力を大きくす
れば、ベルト部材が伸びる前と同じ張力をベルト部材に
付与することができる。また、現像装置毎にベルト部材
の周長が異なっている場合でも、張力調整手段により、
適切な張力をベルト部材に与えるように調整することが
できる。
果に加えて、安定してベルト部材を駆動するとともに、
より効率よく現像剤を搬送することができ、適切な濃度
の画像を現像することができる。
決するため、上記構成の現像装置において、上記張力調
整手段は、ベルト部材の現像剤搬送面に対して裏側の面
に接触していることを特徴としている。
ト部材の現像剤搬送面に対して裏側の面に接触してい
る。
接触する部位では、現像剤が付着しない。したがって、
張力調整手段は、常に一定の状態でベルト部材に接触
し、一定の張力をベルト部材に与える。
果に加えて、より安定させてベルト部材を回転させるこ
とができる。
を解決するため、上記構成のうちいずれかの現像装置を
備えていることを特徴としている。
小型化およびコストダウンが可能な現像装置を備える画
像形成装置を提供することができる。
一形態について、図1ないし図5に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
成装置1は、同図中矢印Aに示す方向に回転可能な円筒
状の感光体ドラム(像担持体)2と、帯電装置3と、露
光装置4と、現像装置5と、転写装置6と、クリーニン
グ装置7と、除電装置8と、定着装置9とを備えてい
る。なお、帯電装置3と、露光装置4と、現像装置5
と、転写装置6と、クリーニング装置7と、除電装置8
とは、この順番に従って感光体ドラム2の回転方向に配
置されている。
される静電潜像を担持するものであり、その外周面には
基材層10が形成されており、該基材層10のさらに外
周面には薄膜状の光導電層11が形成されている。基材
層10は、アルミニウム等の金属により形成されてい
る。光導電層11は、アモルファスシリコン(a−S
i)、セレン(Se)、有機光半導体(OPC:Organi
c Photoconductor)等により形成されている。
様に所定の電位まで帯電するものである。帯電装置3と
して、たとえばタングステンワイヤなどの帯電線と、金
属製のシールド板と、グリッド板とを備えているコロナ
帯電器や、帯電ローラや、帯電ブラシを用いることがで
きる。
れた感光体ドラム2の表面を、たとえばホストコンピュ
ータからの画像データに基づき、レーザ光等により露光
して静電潜像を形成するものである。露光装置4とし
て、たとえば半導体レーザや、発光ダイオードを用いる
ことができる。
ナー(現像剤)Tを供給し、感光体ドラム2の表面に形
成された静電潜像をトナー像として可視像化する。ま
た、現像装置5は本発明の特徴部分であり、その詳細な
説明については後述する。
視像化されたトナー像を、PPC(Plain Paper Copy)
用紙等の記録媒体Pに転写するものである。転写装置6
として、たとえば、コロナ転写器や、転写ローラや、転
写ブラシを用いることができる。
表面に残留したトナーTや紙粉等を除去するものであ
る。クリーニング装置7として、たとえば黄銅板により
形成されたブレードを用いることができる。
留している電位を除去するものである。除電装置8とし
て、たとえば除電ランプを用いることができる。
ナー像を、記録媒体P上に転写するものである。
装置3による帯電工程と、露光装置4による露光工程
と、現像装置5による現像工程と、転写装置6による転
写工程とを経るいわゆる電子写真プロセスにより、記録
媒体P上に所望の画像を形成する。
えられている後述のトナー搬送部材(現像剤搬送手段)
15と感光体ドラム2との間には一定の間隔が設けられ
ており、現像装置5は非接触状態で感光体ドラム2上の
静電潜像を現像する構成となっている。しかし、感光体
ドラム2上の静電潜像を現像するための構成はこの構成
に限定されるものではなく、トナー搬送部材15と、感
光体ドラム2とを接触させて現像を行う構成であっても
よい。
る現像装置5について、より詳細に説明する。
2と、ミキシングパドル13と、トナー供給ローラ14
と、トナー搬送部材15と、ベルト部材16と、トナー
回収ローラ17と、ベルト駆動ローラ18(駆動手段)
と、駆動補助ローラ(駆動補助手段)19とを備えてい
る。
るものであり、また、必要に応じて現像装置5を構成す
る各部材を支持するものである。
おいて回転し、トナーTとキャリアとを混合する。
15にトナーTを供給するためのものであり、ベルト部
材16の表面に接触し、かつ回動可能に設けられてい
る。トナー供給ローラ14は、たとえばシリコン、ウレ
タン、EPDM(Ethylene Propylene Diene Methylen
e:エチレンープロピレンージエンーメチレン共重合
体)であるソリッドゴム、あるいは発泡ゴムにより形成
される。
トナー供給ローラ14の表面に添加することにより、導
電性を付与してもよい。これにより、トナーTを静電吸
着してトナー搬送部材15に供給することができる。あ
るいは、トナー供給ローラ14の前段に、トナー供給ロ
ーラ14と同一の材料で形成された薄板状の供給ブレー
ド20を設け、該供給ブレード20により静電吸着され
たトナーTを、トナー搬送部材15に供給することも可
能である。
るベルト部材16上において搬送するための進行波電界
を発生する板状体であり、多相交流電源21と、現像バ
イアス電源22とに接続されている。トナー搬送部材1
5が進行波電界を発生するための構成については、後述
する。
ム2(図2)に対向するように、支持部材23を介して
筐体12に設けられている。この支持部材23は、トナ
ー搬送部材15を感光体ドラム2に対向した状態で保持
するものであり、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-St
yrene :アクリロニトリルブダジエンスチレン)樹脂等
により形成することができる。
2に対向する表面は、感光体ドラム2に向かって膨らむ
ような曲面に形成されている。なお、トナー搬送部材1
5の感光体ドラム2に対向する表面の形状は、上記のよ
うな曲面に限定されるものではなく、半円弧状の断面を
有する曲面であってもよいし、フラットな平面であって
もよい。
帯電を防止するとともに、トナー搬送部材15にトナー
Tが固着することを防止するものであり、トナー搬送部
材15の周囲を覆うように配置されるとともに、後述す
るベルト駆動ローラ18により図1中矢印Bで示すよう
な方向に回転される。
5とが密着するように、ベルト部材16には後述するベ
ルト駆動ローラ18により一定の張力が付与されてい
る。これにより、ベルト部材16の表面にはトナー搬送
部材15にて形成される進行波電界が均一に作用する。
ET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレ
フタレート)、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化エチ
レンプロピレン、PTFE(polytetrafluoroethylene
:ポリテトラフルオロエチレン)等の有機絶縁材料、
あるいはシリコン、イソプレン、ブタジエン等のゴム材
料等を用いることができる。
200μmの範囲である。好ましくは、10μm〜10
0μmの範囲である。また、ベルト部材16の体積抵抗
率は、1×108 Ω・cm〜1×1016Ω・cmの範囲が好
ましい。なお、この範囲の体積抵抗率が好ましい理由に
ついては、後述する実施例での記載において説明する。
に形成された静電潜像の現像に寄与しないトナーTを回
収して筐体12内部に戻すためのものであり、ベルト部
材16の駆動方向下流側においてベルト部材16に接触
し、かつ回動可能に設けられている。トナー回収ローラ
17としては、上記したトナー供給ローラ14と同様の
ものを用いることができる。
収ローラ17とは、いずれもベルト部材16と接触しな
いように設けられてもよいし、回動しないように設けら
れていてもよい。
を駆動し、ベルト部材16の除電や、ベルト部材16上
に残留したトナーTを除去するものである。ベルト駆動
ローラ18は、ベルト部材16の内周面に接触するよう
に設けられる。また、ベルト駆動ローラ18は、図示し
ない駆動機構によって所定の周速度にて回動する。
材16上におけるトナーTの搬送速度に対して、1/1
0〜1/100程度の速度にてベルト部材16を駆動す
ることが好ましい。なお、トナーTの搬送速度は、たと
えば、赤外線センサを2つ設け、各センサによりトナー
Tの到達した時間を検知する方法、あるいは、高速度ビ
デオカメラを用いて計測することが可能である(IS & T
s NIP 15:1999 International Conference on Digital
Printing Technologies ,第262 〜265 頁参照)。
レス綱(SUS )や鉄等の金属製のローラを用いることが
できる。さらに、ベルト駆動ローラ18の表面は、たと
えばシリコン、ウレタン、EPDMであるソリッドゴ
ム、発泡ゴム、フィルム、あるいはスポンジ等の弾性部
材で被覆されている。
やイオン導電剤を添加することにより、ベルト駆動ロー
ラ18の表面に導電性を付与してもよい。
角柱状のものであってもよい。
18がより効率的にベルト部材16を駆動することがで
きるようにするものであり、ベルト部材16を介してベ
ルト駆動ローラ18に当接するように設けられている。
すなわち、ベルト部材16は、ベルト駆動ローラ18と
駆動補助ローラ19との間に挟持されており、ベルト部
材16とベルト駆動ローラ18との接触圧を高めてい
る。
イル状バネ等の、ベルト部材16をベルト駆動ローラ1
8に向かって付勢する付勢手段(図示せず)を備えるこ
とも可能である。
対して回転可能に設けられている。駆動補助ローラ19
の回転は、ベルト部材16の回転に従動して行われるも
のであっても、ベルト駆動ローラ18とギヤ(図示せ
ず)により連結されて行われるものであっても、ベルト
駆動ローラ18とプーリー(図示せず)およびベルト
(図示せず)により連結されて行われるものであって
も、ベルト駆動ローラ18とは別の駆動源により行われ
るものであってもよい。
ローラ18の周速度と異なる周速度にて回転されてい
る。好ましくは、駆動補助ローラ19の周速度は、ベル
ト駆動ローラ18の周速度より大きい値に設定されてい
る。
ローラ18と同様に、板状や、角柱状のものであっても
よい。
綱(SUS )や鉄等の金属製のローラを用いることができ
る。さらに、駆動補助ローラ19の表面は、ゴム、フィ
ルム、スポンジ等の弾性部材で被覆されている。これら
の材料にカーボンブラックやイオン導電剤を添加するこ
とにより、駆動補助ローラ19の表面に導電性を付与し
てもよい。
ト駆動ローラ18の表面よりも柔らかい部材で被覆され
ていることが好ましい。この理由については、後述す
る。
ラ18との摩擦係数をμ1、ベルト部材16と駆動補助
ローラ19との摩擦係数をμ2とした場合、μ1と、μ
2とは、μ1>μ2を満たすように設定されている。
内でミキシングパドル13により攪拌されたトナーT
を、トナー供給ローラ14によりベルト部材16に供給
する。そして、ベルト部材16上に供給されたトナーT
を、トナー搬送部材15により発生される進行波電界に
よりベルト部材16上を移動させ、感光体ドラム2に供
給する。
電界を発生するための構成についてより詳細に説明す
る。
は、3つの層が積層されてなる。すなわち、トナー搬送
部材15は、感光体ドラム2(図2)に対向する側に形
成される表面保護層24と、現像装置5(図2)の内側
に形成される基材層25と、表面保護層24と基材層2
5との間に形成される絶縁層26とを備えている。
れも、厚さが25μm程度のポリイミドを用いることが
できる。
27…が、互いに隣接する電極27同士の間隔tが等し
くなるように埋設されている。隣接する電極27同士の
間隔tは、85μm〜500μm(50dpi〜300
dpi)の範囲に設定される。また、電極27…の幅W
は、上記した電極27同士の間隔tの値に応じて、40
μm〜250μmの範囲に設定される。
である銅製の電極を用いることができる。
と、現像バイアス電源22とに接続されている。なお、
ここで用いられている多相交流電源21は、4相の交番
電圧を発生するものである。一方、連続する4つの電極
27…を1組としてみた場合、各組における4つの電極
27…には、それぞれ多相交流電源21から4つの位相
の異なる交番電圧が印加されている。
つの電極27…を、電極27a・27b・27c・27
dとして表現した場合、電極27a〜27dには、互い
に90°位相がシフトした異なる電圧波形を有する交番
電圧がそれぞれ印加されている。
圧を発生するものであってもよい。この場合、連続する
3つの電極27に、互いに120°位相がシフトした異
なる交番電圧をそれぞれ印加することにより、進行波電
界を形成することも可能である。
圧の電圧波形は、図4に示すような方形波に限られず、
正弦波、あるいは台形波であってもよい。また、交番電
圧の電圧値は、100V〜3kVの範囲であることが好
ましい。また、交番電圧の周波数は、100Hz〜5k
Hzの範囲であることが好ましい。なお、これらの電圧
値と、周波数とは、電極27…の形状・トナーTの搬送
速度・トナーTの種類等を考慮して適正な値に設定すれ
ばよく、上記した範囲の数値に限定されるものではな
い。
設された複数の電極27…に多相交流電源21で発生す
る交番電圧を印加することにより、電位分布が一定の進
行方向を持った進行波状に時間的に変化する電界、すな
わち進行波電界が形成されるのである。このように形成
された進行波電界により、トナー搬送部材15は、トナ
ーTをベルト部材16(図1)表面において搬送するこ
とができる。
ト駆動ローラ18の表面よりも柔らかい部材で被覆され
ていることが好ましい理由について説明する。
ローラ18の表面よりも硬い部材で被覆されている場
合、図5(b)に示すように、同図中矢印Cで示す、ベ
ルト部材16が回転中に駆動補助ローラ19との接触を
開始しはじめる部位において、ベルト部材16はベルト
駆動ローラ18の方へ押し込まれてしまう。しかも、ベ
ルト駆動ローラ18の半径は駆動補助ローラ19の半径
よりも大きいので、駆動補助ローラ19がベルト部材1
6をベルト駆動ローラ18の方へ押し込む量が大きくな
り、ベルト部材16が上記の部位において折れ曲がって
しまう。このように折れ曲がると、ベルト部材16にし
わが発生し、トナー搬送に影響を与える場合がある。
が、ベルト駆動ローラ18の表面よりも柔らかい部材で
被覆されている場合、図5(a)に示すように、ベルト
部材16は、駆動補助ローラ19とベルト駆動ローラ1
8とに挟持される部位において、駆動補助ローラ19の
方へ押し込まれる。しかしながら、ベルト駆動ローラ1
8の半径は駆動補助ローラ19の半径よりも大きいの
で、ベルト部材16が押し込まれる量は折れ曲がるほど
大きくはならない。すなわち、上記の部位においてベル
ト部材16が折れ曲がらないので、ベルト部材16にし
わが発生することを防止できる。それゆえ、駆動補助ロ
ーラ19の表面が、ベルト駆動ローラ18の表面よりも
柔らかい部材で被覆することが好ましいのである。
は、進行波電界を用いてトナーTを感光体ドラム2に向
けて搬送するトナー搬送部材15と、トナー搬送部材1
5の感光体ドラム2に対向する表面を覆うように設けら
れるベルト部材16と、上記ベルト部材16に接触して
ベルト部材16をトナー搬送部材15の周囲において回
転させるベルト駆動ローラ18とを備えている現像装置
5において、ベルト駆動ローラ18との間にベルト部材
16を挟持するように設けられる駆動補助ローラ19を
備えている。
トナー搬送部材15により、進行波電界を用いてトナー
Tを感光体ドラム2に向けて搬送する。そして、本実施
の形態の現像装置5においては、トナーTと接触してト
ナー搬送部材15の表面が帯電したり、トナー搬送部材
15上にトナーTが固着したりすることがある。このよ
うにトナー搬送部材15が帯電等すると、トナーTの搬
送が不安定となったり、静電潜像を現像して得られる画
像に濃度ムラが生じたりする場合がある。
トナー搬送部材15の感光体ドラム2に対向する表面を
覆うように設けられるベルト部材16と、ベルト部材1
6に接触してベルト部材16をトナー搬送部材15の周
囲において回転させるベルト駆動ローラ18とを備えて
いる。
6を回転させることで、ベルト部材16における、未帯
電の面、あるいはトナーTが固着していない面を感光体
ドラム2に対向させることができる。これにより、安定
してトナーTを搬送することができるとともに、濃度ム
ラのない画像を現像することができる。
6とが不均一に接触している場合、ベルト部材16を経
由してトナー搬送部材15からベルト部材16の表面に
現れる進行波電界が不均一となり、トナーTを安定して
搬送できなくなる場合がある。しかしながら、トナー搬
送部材15とベルト部材16とを均一な状態で密着させ
ると、トナー搬送部材15とベルト部材16との間の摩
擦力により、ベルト部材16の回転に負荷がかかってし
まう。
特に、ベルト駆動ローラ18との間にベルト部材16を
挟持するように設けられる駆動補助ローラ19を備えて
いる。
ローラ18と駆動補助ローラ19との間に挟持されてい
る。したがって、ベルト駆動ローラ18とベルト部材1
6との接触圧が増し、トナー搬送部材15とベルト部材
16との間の摩擦力による回転負荷に打ち勝つようにベ
ルト部材16を回転させることができる。
16との接触圧を増すことにより、駆動力が高められて
いるので、ベルト駆動ローラ18は、ある程度ベルト部
材16の回転負荷があってもベルト部材16を回転させ
ることができる。したがって、回転負荷を落とすために
ベルト部材16の張力を下げることを必要としないの
で、ベルト部材16の振動により発生する不快な騒音を
防止することができる。
高めるためには、ベルト駆動ローラ18と駆動補助ロー
ラ19とがベルト部材16を挟持する力を高めればよ
く、ベルト駆動ローラ18を大型化してベルト駆動ロー
ラ18とベルト部材16との接触面積を増す必要はな
い。したがって、小さなベルト駆動ローラ18でも十分
な駆動力が得ることができるため、現像装置5を小型化
できるとともに、現像装置5のコストダウンを実現する
ことができる。
て、ベルト駆動ローラ18は、ベルト部材16のトナー
Tを搬送する面と反対側の面に接触するように設けられ
ている。
送する面は、トナーTが付着して汚れる場合がある。こ
のように汚れたベルト部材16の表面にベルト駆動ロー
ラ18が接触する場合、ベルト部材16とベルト駆動ロ
ーラ18との間の摩擦抵抗が、ベルト部材16の表面が
トナーTで汚れていない場合に比べて下がっているた
め、ベルト駆動ローラ18の駆動力が弱まる可能性があ
る。特に長期の使用ではベルト部材16の汚れが蓄積す
ることにより、ベルト駆動ローラ18のベルト部材16
に対する駆動力の大幅な低下が発生し、ベルト部材16
の回転に悪影響を及ぼす可能性がある。
駆動ローラ18は、ベルト部材16のトナーTを搬送す
る面と反対側の面に接触するように設けられている。
送する面と反対側の面にはトナーTが付着しないので、
ベルト部材16とベルト駆動ローラ18との間の摩擦抵
抗を、現像装置5を使用しはじめた時のままで維持する
ことができる。
力の低下を防ぎ、長期の使用においてもベルト部材16
を安定して回転させることができる。
て、ベルト駆動ローラ18と、駆動補助ローラ19と
は、異なる周速度でベルト部材16に接触して回転して
いる。
と駆動補助ローラ19とを異なる周速度にて回転させる
ことにより、ベルト駆動ローラ18がベルト部材16を
送り出す速度と、駆動補助ローラ19がベルト部材16
を送り出す速度との間に差が生じる。
ト部材16は変形しようとする。これにより、ベルト部
材16とベルト駆動ローラ18との接触圧、あるいはベ
ルト部材16と駆動補助ローラ19との接触圧のいずれ
かが高まる。
力、あるいは駆動補助ローラ19の駆動力が増加し、ベ
ルト部材16をトナー搬送部材15に対して、より均一
な状態で密着させることができる。
することができるとともに、安定した濃度で画像を現像
することができる。
て、駆動補助ローラ19は、ベルト駆動ローラ18より
も大きな周速度にてベルト部材16に接触して回転して
いる。
がベルト部材16におけるトナーTを搬送する面と裏側
の面を送り出す速度よりも、駆動補助ローラ19がベル
ト部材16のトナーTを搬送する面を送り出す速度が大
きくなる。
送する面側の変形量が、搬送面の裏面の変形量よりも大
きくなる。したがって、ベルト部材16のトナーTを搬
送する面側に張力が与えられるので、ベルト部材16と
トナー搬送部材15とがより均一な状態で接触するとと
もに、ベルト部材16とベルト駆動ローラ18との接触
圧も増加する。
ことができるとともに、ベルト駆動の静粛性を向上する
ことができ、安定した濃度で画像を現像することができ
る。
て、ベルト部材16とベルト駆動ローラ18との摩擦係
数は、ベルト部材16と駆動補助ローラ19との摩擦係
数よりも大きい。
材16のトナーTを搬送する面側に配置されるときは、
トナーTの付着状態により、駆動補助ローラ19がベル
ト部材16に与える駆動力が変動する。そのような場合
において、駆動補助ローラ19とベルト部材16との摩
擦力が強い設定では、ベルト駆動力は大きく変動し、安
定したベルト駆動が困難になる場合がある。
部材16とベルト駆動ローラ18との摩擦係数は、ベル
ト部材16と駆動補助ローラ19との摩擦係数よりも大
きいように設定している。
トナーTの付着状態が、駆動補助ローラ19によるベル
ト部材16の駆動に与える影響が低減されている。
を駆動することができるとともに、安定してトナーTを
搬送することができ、さらに安定した濃度で画像を現像
することができる。
て、ベルト駆動ローラ18のベルト部材16に接する部
位は、弾性部材により形成されている。
とベルト部材16との接触性が向上し、より安定したベ
ルト駆動力を得ることができる。
を駆動することができるとともに、安定してトナーTを
搬送することができ、さらに安定した濃度で画像を現像
することができる。
て、駆動補助ローラ19のベルト部材16に接する部位
は、弾性部材により形成されていることを特徴としてい
る。
ベルト部材16との接触性が向上し、より安定したベル
ト駆動力を得ることができる。
を駆動することができるとともに、安定してトナーTを
搬送することができ、さらに安定した濃度で画像を現像
することができる。
て、ベルト駆動ローラ18と、駆動補助ローラ19と
は、ベルト部材16に接触して回転する円柱体である一
方、ベルト駆動ローラ18の半径は、駆動補助ローラ1
9の半径よりも大きく、駆動補助ローラ19のベルト部
材16に接する部位の弾性部材は、ベルト駆動ローラ1
8のベルト部材16に接する部位の弾性部材よりも柔ら
かい。
ベルト駆動ローラ18の表面よりも硬い部材で被覆され
ている場合、ベルト駆動ローラ18と駆動補助ローラ1
9とに挟持される部位において、ベルト部材16はベル
ト駆動ローラ18の方へ押し込まれる。しかも、ベルト
駆動ローラ18が円柱体であって、その半径が円柱体で
ある駆動補助ローラ19の半径よりも大きい場合、駆動
補助ローラ19がベルト部材16をベルト駆動ローラ1
8の方へ押し込む量が大きくなり、ベルト部材16が上
記の部位において折れ曲がってしまう。
にしわが発生し、トナーTの搬送に影響を与える場合が
ある。
助ローラ19のベルト部材16に接する部位の弾性部材
を、ベルト駆動ローラ18のベルト部材16に接する部
位の弾性部材よりも柔らかい部材としている。
ーラ19とベルト駆動ローラ18とに挟持される部位に
おいて、駆動補助ローラ19の方へ押し込まれる。しか
しながら、ベルト駆動ローラ18の半径は駆動補助ロー
ラ19の半径よりも大きいので、ベルト部材16が押し
込まれる量は折れ曲がるほど大きくはならない。
することを防止し、安定してトナーTを搬送することが
できる。
て、ベルト駆動ローラ18および/または駆動補助ロー
ラ19の表面は、導電性を有する部材により形成されて
いる。
部材15にて発生した進行波電界をその表面に伝える必
要があり、ある程度の高い抵抗を有する材料で構成され
る。そのため、ベルト部材16上を搬送されていくトナ
ーT、トナー搬送部材15、ベルト駆動ローラ18、あ
るいは駆動補助ローラ19との接触により、ベルト部材
16がチャージアップすることがしばしば起こる。
プした場合、トナーTの搬送や画像の現像を良好に行え
なくなるので、ベルト部材16の除電を行う必要があ
る。
駆動ローラ18および/または駆動補助ローラ19の表
面を、導電性を有する部材により形成している。
助ローラ19とのうち少なくとも一方の表面は導電性を
有する。したがって、ベルト部材16に帯電した電荷を
ベルト駆動ローラ18あるいは駆動補助ローラ19に逃
がすことにより、ベルト部材16の除電を行うことがで
きる。
ことができ、より安定してトナーTを搬送し、安定した
濃度で画像を現像することができる。さらに、ベルト部
材16の除電を行うための特別な構成を新たに設ける必
要も無いので、現像装置5をコンパクトにすることがで
きるとともに、安価に提供することができる。
て、ベルト駆動ローラ18および/または駆動補助ロー
ラ19に、ベルト部材16と逆極性の電圧を印加するこ
とが可能である。
と駆動補助ローラ19とのうち少なくとも一方に、ベル
ト部材16と逆極性の電圧を付与することができる。
の除電を行うことができる。
て、ベルト駆動ローラ18および/または駆動補助ロー
ラ19に、交番電圧を印加することが可能である。
部材15にて発生させた進行波電界をベルト部材16表
面に伝達する必要があるので、比較的高い抵抗値を有す
る部材で形成されている。したがって、ベルト部材16
とベルト駆動ローラ18、あるいはベルト部材16と駆
動補助ローラ19との接触抵抗が大きくなり、一定電位
の電圧を印加するだけでは、ベルト部材16表面の電荷
を効果的に除電することが困難な場合がある。
駆動ローラ18および/または駆動補助ローラ19に、
交番電圧を印加することが可能なように設定している。
ーラ18との接触部位と、ベルト部材16と駆動補助ロ
ーラ19との接触部位とのうち、少なくとも一方に交番
電圧を印加することが可能となる。この交番電圧と、ベ
ルト部材16上の進行波電界とを同期させることによ
り、ベルト部材16とベルト駆動ローラ18、あるいは
ベルト部材16と駆動補助ローラ19との接触抵抗のう
ち少なくとも一方のインピーダンスを低下させることが
できる。
の除電を行うことができる。
て、ベルト部材16におけるベルト駆動ローラ18と駆
動補助ローラ19との間に挟持される部分の長さは、ベ
ルト部材16の幅より短い。
に行うために、ベルト駆動ローラ18や駆動補助ローラ
19の抵抗は低いことが好ましい。しかしながら、ベル
ト駆動ローラ18の抵抗値と駆動補助ローラ19の抵抗
値とがともに低い場合に、ベルト駆動ローラ18と駆動
補助ローラ19とが接触すると、電荷のリークが発生す
る場合がある。このような場合、ベルト部材16と、ベ
ルト駆動ローラ18あるいは駆動補助ローラ19との間
の電界が弱まり、除電効果が低減されてしまうことがあ
る。
部材16におけるベルト駆動ローラ18と駆動補助ロー
ラ19との間に挟持される部分の長さを、ベルト部材1
6の幅より短くなるように構成している。
助ローラ19とが接触せず、ベルト駆動ローラ18と駆
動補助ローラ19との間に電荷のリークは発生しない。
は駆動補助ローラ19と、ベルト部材16との間に形成
される電界は弱まることがなく、より効果的にベルト部
材16の除電を行うことができる。
て、ベルト部材16の体積抵抗率は、1×108 Ω・cm
〜1×1016Ω・cmの範囲である。
あまり大きすぎると、十分にベルト部材16を除電する
ことができない場合がある。一方、ベルト部材16の体
積抵抗率が低すぎる場合は、トナー搬送部材15にて発
生させた進行波電界が、ベルト部材16上に十分現れ
ず、安定してトナーTを搬送することができない場合が
ある。
16の体積抵抗率が上記範囲にあれば、ベルト部材16
上にて安定してトナーTを搬送することができるととも
に、ベルト部材16を十分に除電することができること
が分かった。
ことができ、ベルト部材16を十分に除電することがで
きる。
について、図面に基づいて説明すれば以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成に
は同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
像装置5が、クリーニングブレード(クリーニング手
段)30と、隔壁31とを備えている点以外は、実施の
形態1における現像装置5と同じ構成である。したがっ
て、以下ではこの点について説明する。
16の表面に付着したトナーTを掻き取るものであり、
ベルト部材16を介してベルト駆動ローラ18に当接す
るように筐体12に固定されている。クリーニングブレ
ード30により掻き取られたトナーTは、筐体12内に
蓄積され、静電潜像の現像のためにリサイクルされる。
ンレス鋼(SUS )、ニッケルで被覆された鉄、ウレタ
ン、シリコンゴム等で形成することができる。
ーTがベルト部材16に付着しないようにするものであ
り、ベルト部材16と筐体12に蓄積されたトナーTと
を仕切るようにベルト部材16の下側において延びてい
る。また、隔壁31は、クリーニングブレード30と隣
接して配置されている。
は、ベルト部材16上のトナーTを除去するクリーニン
グブレード30を備えている。
はトナーTが付着する。付着したトナーTを放置する
と、ベルト部材16にトナーTが固着する場合がある。
これにより、ベルト部材16が安定してトナーTを搬送
することができなくなったり、適切な濃度の画像を現像
することができなくなる場合がある。
部材16上のトナーTを除去するクリーニングブレード
30を備えている。
り、ベルト部材16上のトナーTは除去される。
することができるとともに、適切な濃度の画像を現像す
ることができる。
て、クリーニングブレード30は、上駆動補助ローラ1
9に対して、ベルト部材16の回転方向の上流側に設け
られている。
トナーTが付着する。トナーTの付着状態によっては、
駆動補助ローラ19によるベルト部材16の駆動力に変
動が生じる場合がある。
ニングブレード30を、駆動補助ローラ19に対して、
ベルト部材16の回転方向の上流側に設けている。した
がって、駆動補助ローラ19は、常にトナーTが除去さ
れたベルト部材16の表面に接触する。
材16との接触状態は一定に保たれ、ベルト部材16の
表面におけるトナーTの付着状態に影響を受けることが
ない。
を回転することができるとともに、より効率よくトナー
Tを搬送することができ、適切な濃度の画像を現像する
ことができる。
について、図面に基づいて説明すれば以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、実施の形態1,2と同一の構
成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
像装置5が、張力調整ローラ(張力調整手段)40と、
付勢手段(図示せず)とを備えている点以外は、実施の
形態2における現像装置5と同じ構成である。したがっ
て、以下ではこの点について説明する。
張力を付与するものであり、ベルト部材16の内周面に
接触し、かつ駆動補助ローラ19よりもベルト部材16
の回転方向下流側に設けられている。
綱(SUS )や鉄等の金属製のローラを用いることができ
る。さらに、張力調整ローラ40の表面は、ゴム、フィ
ルム、スポンジ等の弾性部材で被覆されている。また、
張力調整ローラ40は、板状や、角柱状のものであって
もよい。
して回動可能に設けることにより、張力調整ローラ40
とベルト部材16との摩擦による、ベルト部材16の回
転負荷を低減することができる。なお、張力調整ローラ
40を筐体12に対して回動可能に設けられていない場
合であっても、ベルト部材16と張力調整ローラ40と
の間に摩擦係数の小さな部材を介在させることにより、
上記の回転負荷を低減することも可能である。
16の回転に従動して行われるものであっても、ベルト
駆動ローラ18とギヤ(図示せず)により連結されて行
われるものであっても、ベルト駆動ローラ18とプーリ
ー(図示せず)およびベルト(図示せず)により連結さ
れて行われるものであっても、ベルト駆動ローラ18と
は別の駆動源により行われるものであってもよい。
るものであり、たとえば板バネ、コイル状バネを用いる
ことができる。なお、付勢手段は、張力調整ローラ40
を図7中矢印Dで示す方向、すなわちベルト部材16の
外側に向かって付勢している。付勢手段が張力調整ロー
ラ40を付勢する力を調整することにより、ベルト張力
を所望の張力に調整することができる。
は、ベルト部材16に張力を付与するとともに、その張
力を調整することができる張力調整ローラ40を備えて
いる。
部材16に架かる張力によりベルト部材16自身が伸び
る場合がある。また、製造時のばらつきにより、ベルト
部材16の周長が現像装置毎に異なる場合がある。
が変化し、ベルト部材16とトナ搬送部材15とが均一
に接触しなくなるので、トナーTを安定して搬送できな
くなったり、ベルト部材16が振動して騒音が発生する
可能性がある。
部材16に張力を付与するとともに、その張力を調整す
ることができる張力調整ローラ40を備えている。
も、張力調整ローラ40によりベルト部材16に与える
張力を大きくすれば、ベルト部材16が伸びる前と同じ
張力をベルト部材16に付与することができる。また、
現像装置毎にベルト部材16の周長が異なっている場合
でも、張力調整ローラ40により、適切な張力をベルト
部材16に与えるように調整することができる。
動するとともに、より効率よくトナーTを搬送すること
ができ、適切な濃度の画像を現像することができる。
調整ローラ40は、ベルト部材16におけるトナーTを
搬送する面と裏側の面に接触している。
は、ベルト部材16のトナーTを搬送する面と裏側の面
に接触している。
材16とが接触する部位では、トナーTが付着しない。
したがって、張力調整ローラ40は、常に一定の状態で
ベルト部材16に接触し、一定の張力をベルト部材16
に与える。
6を回転させることができる。
は、以下の現像装置として表現することもできる。
上に形成された静電潜像を現像する現像装置であって、
基材中に所定間隔を有して複数配列されている電極に対
して多相電圧を印加することによって進行波電界を形成
して現像剤を上記像担持体に向けて搬送する現像剤搬送
手段を少なくとも有し、現像剤搬送手段の周面を覆うベ
ルト部材が備えられ、上記ベルト部材が微速回転する現
像装置において、上記ベルト部材を回転させるための少
なくとも1つ以上の上記ベルト部材に接触する駆動部材
を有し、この駆動部材に上記ベルト部材を介して当接す
る駆動補助部材を備えている構成であってもよい。
部材の上記駆動部材が、現像剤が搬送される面とは裏側
に配置されていてもよい。
とが周速差を有する構成であってもよく、上記駆動部材
の回転周速度より上記駆動補助部材の回転周速度の方が
速く設定されていることが好ましい。
ベルト部材と上記駆動部材の摩擦係数をμ1、上記ベル
ト部材と上記駆動補助部材の摩擦係数をμ2としたと
き、μ1>μ2を満たす構成であってもよい。
材に接する部位が弾性部材で構成されていてもよく、上
記駆動補助部材は、上記駆動部材よりも柔らかい部材で
構成されていることが好ましい。
部材上の現像剤を除去するクリーニング部材を備えるこ
とも可能であり、該クリーニング部材は、上記ベルト部
材の回転方向に対して、上記駆動補助部材より上流側に
配置されることが好ましい。
は裏側に接触するベルト張力調整部材を備えることも可
能である。
駆動部材の一方が、導電性を有する構成であってもよ
い。
び上記駆動部材の一方に、任意の電圧あるいは交番電圧
が印加される構成であってもよい。
助部材および上記駆動部材のどちらか一方の長さが、上
記ベルト部材の幅より短い構成であってもよい。
8 Ω・cm〜1×1016Ω・cmの範囲内であることが好ま
しい。
いずれかの構成の現像装置を備えている構成であっても
よい。
接静電荷潜像を形成するイオンフロー方式の画像形成装
置や、複数の開口部を有する電極に任意の電圧を印加す
ることにより空間に静電像を形成し、現像剤を記録媒体
に飛翔させるトナージェット方式の画像形成装置にも適
用可能である。
公報(平成6年11月4日公開)には、ベルト部材の張
力を安定させるために、ベルト部材の内周面に弾性ロー
ラを設ける発明が開示されている。以下、本発明の現像
装置と、上記公報に記載された発明の現像装置との相違
点について説明する。
ルト部材を挟持するように設けられる駆動補助手段を備
えている。一方、上記公報に記載された発明の現像装置
は、ベルト部材の内周面に弾性ローラを備えるものであ
り、本発明の駆動補助手段のような構成を備えていな
い。この点において、本発明の現像装置の構成と、上記
公報に記載された発明の現像装置の構成とは明らかに相
違している。
内周面に設けられ、トナーを搬送するための進行波電界
を発生する現像剤搬送手段を備えている。一方、上記公
報に記載された発明の現像装置は、本発明のような進行
波電界を発生する現像剤搬送手段を備えていない。この
点においても、本発明と、上記公報に記載された発明と
は、その構成が明らかに異なるものである。
材は、現像剤搬送手段が帯電したり、現像剤搬送手段の
表面に現像剤が固着することを防止するものである。一
方、上記公報に記載された発明の現像装置におけるベル
ト部材は、現像剤を像担持体まで搬送するものである。
すなわち、本発明の現像装置におけるベルト部材と、上
記公報に記載された発明の現像装置におけるベルト部材
とは、その作用が顕著に異なっている。
公報に記載された発明の現像装置とは、構成・作用の点
において異なっている。
材の体積抵抗率に対する、トナー搬送性と、ベルト部材
の除電効率との関係について検証を行ったので説明す
る。
材16の体積抵抗率を1×106 Ω・cm〜1×1017Ω
・cmの範囲において変化させ、トナー搬送性と、ベルト
部材の除電効率との4段階評価を行った。そして、その
評価結果から、いかなる値の体積抵抗率を有するベルト
部材を用いることができるか総合評価を行った。
5の電極27間ピッチを約250μmとし、電極27…
として幅が約120μmのものを用いた。電極27…へ
の印加電圧として、周波数1kHzで、電圧値0±50
0Vを与えた。また、ベルト部材16は約10mm/s
の速度で回転させ、ベルト駆動ローラ18を接地すると
ともに、駆動補助ローラ19に500〜1000Hz、
0±100〜500Vの電圧を印加して除電を行った。
1の通りである。
抵抗率が低い場合、ベルト部材16の帯電は極めて少な
く、良好な除電作用が得られた。しかしながら、体積抵
抗率が低いと進行波電界が弱くなるので、ベルト部材1
6の表面まで進行波電界が伝わず、十分なトナー搬送量
が確保できなかった。また、トナーTを動かす力が十分
でないため、ベルト部材上に固着する様子が認められ
た。
場合、進行波電界が強くなり、現像工程の初期段階では
トナー搬送性が良好であった。しかしながら、トナーT
との接触や、トナー搬送部材15表面との摩擦によりベ
ルト部材16が帯電しやすくなり、次第にベルト部材1
6のトナー搬送性が悪化した。このようにベルト部材1
6が帯電した場合、駆動補助ローラ19による除電効果
を高める設定(周波数および印加する交番電圧における
ピーク間電圧の増加)を行っても、効率よく除電を行う
ことができなかった。
記駆動手段との間に上記ベルト部材を挟持するように設
けられる駆動補助手段を備えているものである。
補助手段との間に挟持されている。したがって、駆動手
段とベルト部材との接触圧が増し、現像剤搬送手段とベ
ルト部材との間の摩擦力による回転負荷に打ち勝つよう
にベルト部材を回転させることができる。
増すことにより、駆動力が高められているので、駆動手
段は、ある程度ベルト部材の回転負荷があってもベルト
部材を回転させることができる。
る不快な騒音を防止し、静粛性を向上することができる
という効果を奏する。
ト部材を挟持する力を高めることにより、小さな駆動手
段でも十分な駆動力が得ることができる。
に、現像装置のコストダウンを実現することができると
いう効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動手段は、上
記ベルト部材の現像剤を搬送する面と反対側の面に接触
するように設けられているものである。
面と反対側の面には現像剤が付着しないので、ベルト部
材と駆動手段との間の摩擦抵抗を、現像装置を使用しは
じめた時のままで維持することができる。
に加えて、駆動手段の駆動力の低下を防ぎ、長期の使用
においてもベルト部材を安定して回転させることができ
るという効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動手段と、上
記駆動補助手段とは、異なる周速度で上記ベルト部材に
接触して回転しているものである。
駆動補助手段の駆動力が増加し、ベルト部材を現像剤搬
送手段に対して、より均一な状態で密着する。
に加えて、より安定した現像剤搬送を実現することがで
きるとともに、安定した濃度で画像を現像することがで
きるという効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動補助手段
は、上記駆動手段よりも大きな周速度にて上記ベルト部
材に接触して回転しているものである。
における現像剤搬送面に対して裏側の面を送り出す速度
よりも、駆動補助手段がベルト部材の現像剤搬送面を送
り出す速度が大きくなる。
に張力が与えられるので、ベルト部材と現像剤搬送手段
とがより均一な状態で接触するとともに、ベルト部材と
駆動手段との接触圧も増加する。
に加えて、安定して現像剤を搬送することができるとと
もに、ベルト駆動の静粛性を向上することができ、安定
した濃度で画像を現像することができるという効果を奏
する。
に、上記構成の現像装置において、上記ベルト部材と上
記駆動手段との摩擦係数は、上記ベルト部材と上記駆動
補助手段との摩擦係数よりも大きいものである。
状態が、駆動補助手段によるベルト部材の駆動に与える
影響が低減されている。
に加えて、より安定してベルト部材を駆動することがで
きるとともに、安定して現像剤を搬送することができ、
さらに安定した濃度で画像を現像することができるとい
う効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動手段の上記
ベルト部材に接する部位は、弾性部材により形成されて
いるものである。
との接触性が向上し、より安定したベルト駆動力を得る
ことができる。
に加えて、より安定してベルト部材を駆動することがで
きるとともに、安定して現像剤を搬送することができ、
さらに安定した濃度で画像を現像することができるとい
う効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動補助手段の
上記ベルト部材に接する部位は、弾性部材により形成さ
れているものである。
部材との接触性が向上し、より安定したベルト駆動力を
得ることができる。
に加えて、より安定してベルト部材を駆動することがで
きるとともに、安定して現像剤を搬送することができ、
さらに安定した濃度で画像を現像することができるとい
う効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動手段と、上
記駆動補助手段とは、上記ベルト部材に接触して回転す
る円柱体である一方、上記駆動手段の半径は、上記駆動
補助手段の半径よりも大きく、上記駆動補助手段の上記
ベルト部材に接する部位の弾性部材は、上記駆動手段の
上記ベルト部材に接する部位の弾性部材よりも柔らかい
ものである。
駆動手段とに挟持される部位において、駆動補助手段の
方へ押し込まれる。しかしながら、駆動手段の半径は駆
動補助手段の半径よりも大きいので、ベルト部材が押し
込まれる量は折れ曲がるほど大きくはならない。
に加えて、ベルト部材にしわが発生することを防止し、
安定して現像剤を搬送することができるという効果を奏
する。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動手段および
/または上記駆動補助手段の表面は、導電性を有する部
材により形成されているものである。
ち少なくとも一方の表面は導電性を有する。したがっ
て、ベルト部材に帯電した電荷を駆動手段あるいは駆動
補助手段に逃がすことにより、ベルト部材の除電を行う
ことができる。
に加えて、ベルト部材の除電を行うことができ、より安
定して現像剤を搬送し、安定した濃度で画像を現像する
ことができるという効果を奏する。さらに、ベルト部材
の除電を行うための特別な構成を新たに設ける必要も無
いので、現像装置をコンパクトにすることができるとと
もに、安価に提供することができるという効果を奏す
る。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動手段および
/または上記駆動補助手段に、上記ベルト部材と逆極性
の電圧を印加することが可能であるものである。
段とのうち少なくとも一方に、ベルト部材と逆極性の電
圧を付与することができる。
に加えて、より効率的にベルト部材の除電を行うことが
できるという効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記駆動手段および
/または上記駆動補助手段に、交番電圧を印加すること
が可能であるものである。
部位と、ベルト部材と駆動補助手段との接触部位とのう
ち、少なくとも一方に交番電圧を印加することが可能と
なる。この交番電圧と、ベルト部材上の進行波電界とを
同期させることにより、ベルト部材と駆動手段、あるい
はベルト部材と駆動補助手段との接触抵抗のうち少なく
とも一方のインピーダンスを低下させることができる。
に加えて、より効果的にベルト部材の除電を行うことが
できるという効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記ベルト部材にお
ける上記駆動手段と上記駆動補助手段との間に挟持され
る部分の長さは、上記ベルト部材の幅より短いものであ
る。
触せず、駆動手段と駆動補助手段との間に電荷のリーク
は発生しない。
に加えて、駆動手段あるいは駆動補助手段と、ベルト部
材との間に形成される電界は弱まることがなく、より効
果的にベルト部材の除電を行うことができるという効果
を奏する。
に、上記構成の現像装置において、ベルト部材の体積抵
抗率は、1×108 〜1×1016Ω・cmの範囲であるも
のでる。
の体積抵抗率が上記範囲にあれば、ベルト部材上にて安
定して現像剤を搬送することができるとともに、ベルト
部材を十分に除電することができることが分かった。
に加えて、安定して現像剤を搬送することができ、ベル
ト部材を十分に除電することができるという効果を奏す
る。
に、上記構成の現像装置において、上記ベルト部材上の
現像剤を除去するクリーニング手段を備えているもので
ある。
ト部材上の現像剤は除去される。
に加えて、より安定して現像剤を搬送することができる
とともに、適切な濃度の画像を現像することができると
いう効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記クリーニング手
段は、上記駆動補助手段に対して、上記ベルト部材の回
転方向の上流側に設けられているものである。
除去されたベルト部材の表面に接触する。したがって、
駆動補助手段とベルト部材との接触状態は一定に保た
れ、ベルト部材表面の現像剤付着状態に影響を受けるこ
とがない。
に加えて、より安定してベルト部材を回転することがで
きるとともに、より効率よく現像剤を搬送することがで
き、適切な濃度の画像を現像することができるという効
果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記ベルト部材に張
力を付与するとともに、その張力を調整することができ
る張力調整手段を備えているものである。
張力調整手段によりベルト部材に与える張力を大きくす
れば、ベルト部材が伸びる前と同じ張力をベルト部材に
付与することができる。また、現像装置毎にベルト部材
の周長が異なっている場合でも、張力調整手段により、
適切な張力をベルト部材に与えるように調整することが
できる。
に加えて、安定してベルト部材を駆動するとともに、よ
り効率よく現像剤を搬送することができ、適切な濃度の
画像を現像することができるという効果を奏する。
に、上記構成の現像装置において、上記張力調整手段
は、ベルト部材の現像剤搬送面に対して裏側の面に接触
しているものである。
接触する部位では、現像剤が付着しない。したがって、
張力調整手段は、常に一定の状態でベルト部材に接触
し、一定の張力をベルト部材に与える。
に加えて、より安定させてベルト部材を回転させること
ができるという効果を奏する。
うに、上記構成のうちいずれかの現像装置を備えている
ものである。
びコストダウンが可能となるという効果を奏する。
概略構成図である。
略構成図である。
概略構成図である。
一例を示す図である。
ーラの表面がベルト駆動ローラの表面よりも柔らかい場
合のベルト部材の状態を示す説明図であり、(b)は図
1の現像装置における駆動補助ローラの表面がベルト駆
動ローラの表面よりも硬い場合のベルト部材の状態を示
す説明図である。
す概略構成図である。
態を示す概略構成図である。
Claims (18)
- 【請求項1】一定の進行方向を持った進行波状に電位分
布が変化する電界を用いて現像剤を像担持体に向けて搬
送する現像剤搬送手段と、上記現像剤搬送手段の上記像
担持体に対向する表面を覆うように設けられるベルト部
材と、上記ベルト部材に接触して上記ベルト部材を上記
現像剤搬送手段の周囲において回転させる駆動手段とを
備えている現像装置において、 上記駆動手段との間に上記ベルト部材を挟持するように
設けられる駆動補助手段を備えていることを特徴とする
現像装置。 - 【請求項2】上記駆動手段は、上記ベルト部材の現像剤
を搬送する面と反対側の面に接触するように設けられて
いることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 【請求項3】上記駆動手段と、上記駆動補助手段とは、
異なる周速度で上記ベルト部材に接触して回転している
ことを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。 - 【請求項4】上記駆動補助手段は、上記駆動手段よりも
大きな周速度にて上記ベルト部材に接触して回転してい
ることを特徴とする請求項2または3に記載の現像装
置。 - 【請求項5】上記ベルト部材と上記駆動手段との摩擦係
数は、上記ベルト部材と上記駆動補助手段との摩擦係数
よりも大きいことを特徴とする請求項2ないし4のいず
れか1項に記載の現像装置。 - 【請求項6】上記駆動手段の上記ベルト部材に接する部
位は、弾性部材により形成されていることを特徴とする
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の現像装置。 - 【請求項7】上記駆動補助手段の上記ベルト部材に接す
る部位は、弾性部材により形成されていることを特徴と
する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の現像装
置。 - 【請求項8】上記駆動手段と、上記駆動補助手段とは、
上記ベルト部材に接触して回転する円柱体である一方、 上記駆動手段の半径は、上記駆動補助手段の半径よりも
大きく、 上記駆動補助手段の上記ベルト部材に接する部位の弾性
部材は、上記駆動手段の上記ベルト部材に接する部位の
弾性部材よりも柔らかいことを特徴とする請求項7に記
載の現像装置。 - 【請求項9】上記駆動手段および/または上記駆動補助
手段の表面は、導電性を有する部材により形成されてい
ることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に
記載の現像装置。 - 【請求項10】上記駆動手段および/または上記駆動補
助手段に、上記ベルト部材と逆極性の電圧を印加するこ
とが可能であることを特徴とする請求項9に記載の現像
装置。 - 【請求項11】上記駆動手段および/または上記駆動補
助手段に、交番電圧を印加することが可能であることを
特徴とする請求項10に記載の現像装置。 - 【請求項12】上記ベルト部材における上記駆動手段と
上記駆動補助手段との間に挟持される部分の長さは、上
記ベルト部材の幅より短いことを特徴とする請求項10
または11に記載の現像装置。 - 【請求項13】ベルト部材の体積抵抗率は、1×108
〜1×1016Ω・cmの範囲であることを特徴とする請求
項1ないし12のいずれか1項に記載の現像装置。 - 【請求項14】上記ベルト部材上の現像剤を除去するク
リーニング手段を備えていることを特徴とする請求項1
ないし13のいずれか1項に記載の現像装置。 - 【請求項15】上記クリーニング手段は、上記駆動補助
手段に対して、上記ベルト部材の回転方向の上流側に設
けられていることを特徴とする請求項14に記載の現像
装置。 - 【請求項16】上記ベルト部材に張力を付与するととも
に、その張力を調整することができる張力調整手段を備
えていることを特徴とする請求項1ないし15のいずれ
か1項に記載の現像装置。 - 【請求項17】上記張力調整手段は、ベルト部材の現像
剤搬送面に対して裏側の面に接触していることを特徴と
する請求項16に記載の現像装置。 - 【請求項18】請求項1ないし17のいずれか1項に記
載の現像装置を備えていることを特徴とする画像形成装
置。
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