JP2003014553A - 温度センサおよびその製造方法 - Google Patents

温度センサおよびその製造方法

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JP2003014553A JP2001195372A JP2001195372A JP2003014553A JP 2003014553 A JP2003014553 A JP 2003014553A JP 2001195372 A JP2001195372 A JP 2001195372A JP 2001195372 A JP2001195372 A JP 2001195372A JP 2003014553 A JP2003014553 A JP 2003014553A
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毅 荒井
Koji Kondo
宏司 近藤
Toshiichi Harada
敏一 原田
Tsutomu Onoe
勉 尾上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 独立した複数の熱電対を有する温度センサで
あっても、製造工程が複雑でなく、コストを低減するこ
とが可能な温度センサおよびその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 まず、樹脂フィルム13の片面にエッチ
ングにて銅の線状導体パターン12を形成し、ビアホー
ル14内に導電ペースト50を充填した片面導体パター
ンフィルム11と、樹脂フィルム23の片面にエッチン
グにてニッケルの線状導体パターンを形成した片面導体
パターンフィルム21とを交互に積層、加熱プレスし
て、各導体パターンフィルム11、21を接着するとと
もに、対をなす導体パターン11、21を電気的接続し
たカップリング部60を形成する。そして次に、カップ
リング部60が露出する位置まで先端側を除去し、独立
した複数の熱電対を有する温度センサ100を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度センサおよび
その製造方法に関し、特に、独立した複数の熱電対を備
える温度センサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温度分布を求める場合等において
近接する複数点の温度計測を行なうときに用いる温度セ
ンサとして、特許公報第2582260号に開示された
温度センサがある。これには、同一絶縁基材上に2種類
の金属の線状膜をそれぞれめっき、蒸着、スパッタリン
グ等のめっき的手法により順次形成し、この線状膜形成
時に2種類の金属の線状膜の先端部同士を重ね合わせる
ことで、独立した複数の熱電対を形成した温度センサが
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、2種類の金属の線状膜の形成にめっき的
手法を用いるため、製造工程が複雑になるという問題が
ある。
【0004】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
独立した複数の熱電対を有する温度センサであっても、
製造工程が複雑でなく、コストを低減することが可能な
温度センサおよびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、第1の金属からなる複
数の第1の線状膜(12)と、第1の金属とは異なる第
2の金属からなる複数の第2の線状膜(22)とを有
し、第1の線状膜と第2の線状膜とは、各膜の厚さ方向
に樹脂フィルム(13、23)を介して交互に配置され
るとともに、隣接する第1の線状膜(12)と第2の線
状膜(22)とを対として、対をなす第1の線状膜(1
2)と第2の線状膜(22)の先端部同士を電気的に接
続することにより、独立した複数の熱電対を形成したこ
とを特徴としている。
【0006】これによると、樹脂フィルム(13、2
3)上に形成された第1および第2の金属の膜をエッチ
ングする方法により形成できる第1および第2の線状膜
(12、22)の先端部同士を、電気的に接続した熱電
対が形成される。従って、第1および第2の線状膜(1
2、22)は、めっき的手法を用いずに形成できるの
で、製造工程が複雑とならない。このように、独立した
複数の熱電対を有する温度センサであっても、コストを
低減することが可能である。
【0007】また、独立した複数の熱電対の電気的に接
続された電気的接続部(60)の間隔は、第1の線状膜
(12)と第2の線状膜(22)との間に配置された樹
脂フィルム(13、23)の厚さに応じて決定される。
従って、複数の熱電対を狭ピッチで精度よく配置した温
度センサとすることが可能である。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、対をな
す第1の線状膜(12)と第2の線状膜(22)の先端
部同士を、第1の線状膜(12)と第2の線状膜(2
2)との間に設けた層間接続材料(50)を介して電気
的に接続していることを特徴としている。
【0009】これによると、対をなす第1の線状膜(1
2)と第2の線状膜(22)の先端部同士を容易に電気
的に接続できる。
【0010】また、請求項3に記載の発明では、樹脂フ
ィルム(13、23)は、第1の線状膜(12)および
第2の線状膜(22)より幅広に形成され、第1の線状
膜(12)と第2の線状膜(22)の外周を取り囲むよ
うに、樹脂フィルム(13、23)間相互が接着してい
ることを特徴としている。
【0011】これによると、樹脂フィルム(13、2
3)に挟まれた第1および第2の線状膜(12、22)
を、先端部を除いて電気的および熱的に外部から絶縁す
るとともに、保護することができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、相互が
接着している樹脂フィルム(13、23)は、同一の材
料からなることを特徴としている。
【0013】これによると、樹脂フィルム(13、2
3)間相互を容易に接着でき、樹脂フィルム(13、2
3)間を確実に接着させることができる。
【0014】また、請求項5に記載の発明では、最も外
側に配置された第1の線状膜(12)および第2の線状
膜(22)は、先端部を除いて、カバーフィルム(3
6、23)に覆われており、このカバーフィルム(3
6、23)と樹脂フィルム(13、23)とが接着して
いることを特徴としている。
【0015】これによると、最も外側に配置された第1
および第2の線状膜(12、22)を、先端部を除いて
電気的および熱的に外部から絶縁するとともに、保護す
ることができる。
【0016】また、請求項6に記載の発明では、カバー
フィルム(36、23)は、樹脂フィルム(13、2
3)と同一の材料からなることを特徴としている。
【0017】これによると、カバーフィルム(36、2
3)と樹脂フィルム(13、23)との間を容易に接着
でき、カバーフィルム(36、23)と樹脂フィルム
(13、23)との間を確実に接着させることができ
る。
【0018】また、請求項7に記載の発明では、第1の
金属からなる複数の第1の線状膜(112)と、第1の
金属とは異なる第2の金属からなるとともに、第1の線
状膜と膜厚方向を同一とした第1の線状膜と独立した複
数の第2の線状膜(122)とを有し、1つの第1の線
状膜(112)と1つの第2の線状膜(122)とを対
として、対をなす第1の線状膜(112)と第2の線状
膜(122)の先端部(112b、122b)同士を電
気的に接続するとともに、複数の対をなす第1の線状膜
(112)と第2の線状膜(122)は、各膜の厚さ方
向に配置され、各対(112、122)の間および最も
外側に配置された対(112、122)の外側に樹脂フ
ィルム(113)が設けられていることにより、独立し
た複数の熱電対を形成したことを特徴としている。
【0019】これによると、請求項1に記載の温度セン
サと同様に、樹脂フィルム(113)上に形成された第
1および第2の金属の膜をエッチングする方法により形
成できる第1および第2の線状膜(112、122)の
先端部(112b、122b)同士を、電気的に接続し
た熱電対が形成される。従って、第1および第2の線状
膜(112、122)は、めっき的手法を用いずに形成
できるので、製造工程が複雑とならない。このように、
独立した複数の熱電対を有する温度センサであっても、
コストを低減することが可能である。
【0020】また、請求項8に記載の発明では、樹脂フ
ィルム(113)は、対をなす第1の線状膜(112)
と第2の線状膜(122)の幅より幅広に形成されると
ともに、第1の線状膜(112)と第2の線状膜(12
2)の外周を取り囲むように、樹脂フィルム(113)
間相互が接着していることを特徴としている。
【0021】これによると、樹脂フィルム(113)に
挟まれた対をなす第1および第2の線状膜(112、1
22)を、先端部を除いて電気的および熱的に外部から
絶縁するとともに、保護することができる。
【0022】また、請求項9に記載の発明では、請求項
8に記載の発明において、相互が接着している樹脂フィ
ルム(113)は、同一の材料からなることを特徴とし
ている。
【0023】これによると、樹脂フィルム(113)間
相互を容易に接着でき、樹脂フィルム(113)間を確
実に接着できる。
【0024】また、請求項10に記載の発明では、樹脂
フィルム(13)の片面のみに第1の金属からなる第1
の線状膜(12)がエッチングにより形成された第1の
片面金属膜フィルム(11)と、樹脂フィルム(23)
の片面のみに第1の金属とは異なる第2の金属からなる
第2の線状膜(22)がエッチングにより形成された第
2の片面金属膜フィルム(21)とを、交互に、かつ膜
(12、22)形成面が同一方向を向くように積層する
工程と、隣接する第1の線状膜(12)と第2の線状膜
(22)とを対として、対をなす第1の線状膜(12)
と第2の線状膜(22)の先端部同士を電気的に接続す
る工程とを備え、独立した複数の熱電対が形成されるこ
とを特徴としている。
【0025】これによると、第1および第2の線状膜
(12、22)をエッチングにより形成し、請求項1に
記載の温度センサを製造することができる。従って、第
1および第2の線状膜(12、22)は、めっき的手法
を用いずに形成できるので、製造工程が複雑とならな
い。このように、独立した複数の熱電対を有する温度セ
ンサであっても、コストを低減することが可能である。
【0026】また、独立した複数の熱電対の電気的に接
続された電気的接続部(60)の間隔は、積層工程にお
いて第1の線状膜(12)と第2の線状膜(22)との
間に配置される樹脂フィルム(13、23)の厚さに応
じて決定される。従って、複数の熱電対を狭ピッチで精
度よく配置した温度センサを製造することができる。
【0027】また、請求項11に記載の発明では、電気
的接続工程において、対をなす第1の線状膜(12)と
第2の線状膜(22)との間に配置される樹脂フィルム
(13)にビアホール(14)が形成され、このビアホ
ール(14)内に層間接続材料(50)を充填すること
により、この層間接続材料(50)を介して対をなす第
1の線状膜(12)と第2の線状膜(22)とを導通さ
せるとともに、層間接続材料(50)が露出するよう
に、樹脂フィルム(13)を除去することにより、対を
なす第1の線状膜(12)と第2の線状膜(22)の先
端部同士の電気的接続部(60)を形成することを特徴
としている。
【0028】これによると、請求項2に記載の温度セン
サを製造することができる。従って、対をなす第1の線
状膜(12)と第2の線状膜(22)の先端部同士を容
易に電気的に接続できる。
【0029】また、請求項12に記載の発明では、積層
工程後に、積層された第1の片面金属膜フィルム(1
1)と第2の片面金属膜フィルム(21)の積層体を両
面から加圧しつつ加熱することにより、各片面金属膜フ
ィルム(11、21)相互の接着を行なうことを特徴と
している。
【0030】これによると、樹脂フィルム(13、2
3)に挟まれた第1および第2の線状膜(12、22)
を保護することができる。また、各片面金属膜フィルム
(11、21)相互の接着を一括して行なうことができ
る。従って、加工工程をシンプルにし、加工時間を短縮
することができ、コストを一層低減することが可能であ
る。
【0031】また、請求項13に記載の発明では、請求
項12に記載の発明において、各片面金属膜フィルム
(11、21)の樹脂フィルム(13、23)は、同一
の材料によって形成されていることを特徴としている。
【0032】これによると、樹脂フィルム(13、2
3)相互を容易に接着でき、樹脂フィルム間を確実に接
着した温度センサを得ることができる。
【0033】また、請求項14に記載の発明では、積層
された片面金属膜フィルム(11、21)において、線
状膜(12)が露出している面にカバーフィルム(3
6)を形成する工程を備え、片面金属膜フィルム(1
1、21)を積層する積層工程およびカバーフィルム
(36)を形成する形成工程後に、積層された各片面金
属膜フィルム(11、21)およびカバーフィルム(3
6)の積層体の両面から加圧しつつ加熱することによ
り、各片面金属膜フィルムおよびカバーフィルム(3
6)相互の接着を行なうことを特徴としている。
【0034】これによると、最も外側に配置されて露出
した第1もしくは第2の線状膜(12、22)を保護す
ることができる。また、各片面金属膜フィルム(11、
21)およびカバーフィルム(36)相互の接着を一括
して行なうことができる。従って、加工工程をシンプル
にし、加工時間を短縮することができ、コストを一層低
減することが可能である。
【0035】また、請求項15に記載の発明では、カバ
ーフィルム(36)は、樹脂フィルム(13、23)と
同一の材料によって形成されていることを特徴としてい
る。
【0036】これによると、カバーフィルム(36)と
樹脂フィルム(13)との間を容易に接着でき、カバー
フィルム(36)と樹脂フィルム(13)との間を確実
に接着させることができる。
【0037】また、請求項16に記載の発明では、樹脂
フィルム(113)の一方の面に第1の金属からなる第
1の線状膜(112)がエッチングにより形成されると
ともに、他方の面に第1の金属とは異なる第2の金属か
らなる第2の線状膜(122)がエッチングにより形成
された両面金属膜フィルム(111)を、第1の線状膜
(112)形成面と第2の線状膜(122)形成面が向
かい合うように積層する工程と、向かい合った面に形成
された第1の線状膜(112)と第2の線状膜(12
2)とを対として、対をなす第1の線状膜(112)と
第2の線状膜(122)との先端部(112b、122
b)同士のみを電気的に接続する工程とを備え、独立し
た複数の熱電対が形成されることを特徴としている。
【0038】これによると、第1および第2の線状膜
(112、122)をエッチングにより形成し、請求項
7に記載の温度センサを製造することができる。従っ
て、第1および第2の線状膜(112、122)は、め
っき的手法を用いずに形成できるので、製造工程が複雑
とならない。このように、独立した複数の熱電対を有す
る温度センサであっても、コストを低減することが可能
である。
【0039】また、独立した複数の熱電対の電気的に接
続された電気的接続部(160)の間隔は、積層工程に
おいて第1の線状膜(112)と第2の線状膜(12
2)の複数の対の間に配置される樹脂フィルム(11
3)の厚さに応じて決定される。従って、複数の熱電対
を狭ピッチで精度よく配置した温度センサを製造するこ
とができる。
【0040】また、請求項17に記載の発明では、積層
工程後に、積層された両面金属膜フィルム(111)の
積層体の両面から加圧しつつ加熱することにより、各両
面金属膜フィルム(111)相互の接着を行なうととも
に、対をなす第1の線状膜(112)と第2の線状膜
(122)の先端部(112b、122b)同士を圧接
させることを特徴としている。
【0041】これによると、対をなす第1および第2の
線状膜(112、122)の先端部(112b、122
b)同士を電気的に接続できるとともに、樹脂フィルム
(113)に挟まれた対をなす第1および第2の線状膜
(112、122)を保護することができる。また、各
両面金属膜フィルム(111)相互の接着を一括して行
なうことができる。従って、加工工程をシンプルにし、
加工時間を短縮することができ、コストを一層低減する
ことが可能である。
【0042】また、請求項18に記載の発明では、積層
された両面金属膜フィルム(111)において、積層時
に最外層に位置する両面金属膜フィルム(111a、1
11b)の外側の金属膜を除去する工程を備えることを
特徴としている。
【0043】これによると、対とならない線状膜を形成
する必要がない。また、この金属膜除去は線状膜(11
2、122)の形成と同時にできる。さらに、積層時に
最外層に位置するフィルム(111a、111b)を片
面のみに金属膜を貼着したフィルムから製造する必要が
ないので、複数種のフィルムを準備する必要がない。従
って、製造工程が複雑になることはない。
【0044】また、請求項19に記載の発明では、各両
面金属膜フィルム(111)の樹脂フィルム(113)
は、同一の材料によって形成されていることを特徴とし
ている。
【0045】これによると、樹脂フィルム(113)相
互を容易に接着でき、樹脂フィルム(113)間を確実
に接着した温度センサを得ることができる。
【0046】また、請求項20に記載の発明では、樹脂
フィルム(213)の片面のみに第1の金属からなる複
数の第1の線状膜(212)がエッチングにより形成さ
れた第1の片面金属膜フィルム(211)と、樹脂フィ
ルム(223)の片面のみに第1の金属とは異なる第2
の金属からなる複数の第2の線状膜(222)がエッチ
ングにより形成された第2の片面金属膜フィルム(22
1)とを積層する工程と、積層することにより隣接する
第1の線状膜(212)と第2の線状膜(222)とを
対として、対をなす第1の線状膜(212)と第2の線
状膜(222)の先端部同士のみを電気的に接続する工
程とを備え、独立した複数の熱電対が形成されることを
特徴としている。
【0047】これによると、複数の第1および第2の線
状膜(212、222)をエッチングにより形成し、独
立した複数の熱電対を有する温度センサを製造すること
ができる。従って、第1および第2の線状膜(212、
222)は、めっき的手法を用いずに形成できるので、
製造工程が複雑とならない。このように、独立した複数
の熱電対を有する温度センサであっても、コストを低減
することが可能である。
【0048】また、請求項21に記載の発明のように、
請求項20に記載の温度センサの製造方法では、積層工
程において、第1の片面金属膜フィルム(211)と第
2の片面金属膜フィルム(221)とを、膜形成面が同
一方向を向くように積層し、電気的接続工程において、
対をなす第1の線状膜(212)と第2の線状膜(22
2)との間に配置される樹脂フィルム(213)にビア
ホールが形成され、このビアホール内に層間接続材料を
充填することにより、この層間接続材料を介して対をな
す第1の線状膜(212)と第2の線状膜(222)と
を導通させるとともに、層間接続材料が露出するよう
に、前記樹脂フィルム(213)を除去することによ
り、対をなす第1の線状膜(212)と第2の線状膜
(222)の先端部同士の電気的接続部(260)を形
成して、独立した複数の熱電対を有する温度センサを得
ることができる。
【0049】これによると、対をなす第1の線状膜(2
12)と第2の線状膜(222)の先端部同士を容易に
電気的に接続できる。
【0050】また、請求項22に記載の発明では、積層
工程後に、積層された第1の片面金属膜フィルム(21
1)と第2の片面金属膜フィルム(221)の積層体の
両面から加圧しつつ加熱することにより、各片面金属膜
フィルム(211、221)相互の接着を行なうことを
特徴としている。
【0051】これによると、樹脂フィルム(213、2
23)に挟まれた第1および第2の線状膜を保護するこ
とができる。また、各片面金属膜フィルム(211、2
21)相互の接着を一括して行なうことができる。従っ
て、加工工程をシンプルにし、加工時間を短縮すること
ができ、コストを一層低減することが可能である。
【0052】また、請求項23に記載の発明では、請求
項22に記載の発明において、各片面金属膜フィルム
(211、221)の樹脂フィルム(213、223)
は、同一の材料によって形成されていることを特徴とし
ている。
【0053】これによると、樹脂フィルム(213、2
23)相互を容易に接着でき、樹脂フィルム(213、
223)間を確実に接着した温度センサを得ることがで
きる。
【0054】また、請求項24に記載の発明では、積層
された片面金属膜フィルム(211、221)におい
て、線状膜(212)が露出している面にカバーフィル
ム(36)を形成する工程を備え、片面金属膜フィルム
(211、221)を積層する積層工程およびカバーフ
ィルム(36)を形成する形成工程後に、積層された各
片面金属膜フィルム(211、221)およびカバーフ
ィルム(36)の積層体の両面から加圧しつつ加熱する
ことにより、各片面金属膜フィルム(211、221)
およびカバーフィルム(36)相互の接着を行なうこと
を特徴としている。
【0055】これによると、最も外側に配置されて露出
した第1もしくは第2の線状膜(212、222)を保
護することができる。また、各片面金属膜フィルム(2
11、221)およびカバーフィルム(36)相互の接
着を一括して行なうことができる。従って、加工工程を
シンプルにし、加工時間を短縮することができ、コスト
を一層低減することが可能である。
【0056】また、請求項25に記載の発明では、請求
項24に記載の発明において、カバーフィルム(36)
は、樹脂フィルム(213、223)と同一の材料によ
って形成されていることを特徴としている。
【0057】これによると、カバーフィルム(36)と
樹脂フィルム(213、223)相互を容易に接着で
き、カバーフィルム(36)と樹脂フィルム(213、
223)との間を確実に接着させることができる。
【0058】また、請求項26に記載の発明のように、
請求項20に記載の温度センサの製造方法では、積層工
程において、第1の片面金属膜フィルム(311)と第
2の片面金属膜フィルム(321)とを、第1の線状膜
(312)形成面と第2の線状膜(322)形成面が向
かい合うように積層し、積層工程後に、積層された片面
金属膜フィルム(311、321)の積層体の両面から
加圧しつつ加熱することにより、各片面金属膜フィルム
(311、321)相互の接着を行なうとともに、対を
なす第1の線状膜(312)と第2の線状膜(322)
の先端部(312b、322b)同士を圧接して、独立
した複数の熱電対を有する温度センサを得ることができ
る。
【0059】また、請求項27に記載の発明では、請求
項26に記載の発明において、各片面金属膜フィルム
(311、321)の樹脂フィルム(313、323)
は、同一の材料によって形成されていることを特徴とし
ている。
【0060】これによると、樹脂フィルム(313、3
23)相互を容易に接着でき、樹脂フィルム(313、
323)間を確実に接着した温度センサを得ることがで
きる。
【0061】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0063】(第1の実施形態)図1は、本実施形態に
おける温度センサの製造工程を示す工程別要部断面図で
ある。
【0064】図1(a)において、11は絶縁基材であ
る樹脂フィルム13の片面に貼着された銅箔(本例では
厚さ18μmの銅箔)をエッチングにより線状にパター
ン形成した導体パターン12を有する片面導体パターン
フィルムである。本例では、樹脂フィルム13としてポ
リエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリ
エーテルイミド樹脂35〜65重量%とからなる厚さ7
5μmの樹脂フィルムを用いている。ここで、銅が本実
施形態における第1の金属であり、導体パターン12が
本実施形態における第1の線状膜である。そして、片面
導体パターンフィルム11が本実施形態における第1の
片面金属膜フィルムである。
【0065】図2(a)は、片面導体パターンフィルム
11の全体平面図であり、図1(a)は、図2(a)に
示す片面導体パターンフィルム11の左方側端部近傍の
断面を示している。樹脂フィルム13上に形成された線
状の導体パターン12は、図2(a)中右方側端部にお
いて、外部端子と接続するために、幅広パターンである
接続部12aを備えている。
【0066】図1(a)に示すように、導体パターン1
2の形成が完了すると、次に、図1(b)に示すよう
に、樹脂フィルム13側から炭酸ガスレーザを照射し
て、導体パターン12を底面とする有底ビアホールであ
るビアホール14を形成し、ビアホール14内に層間接
続材料である導電ペースト50を充填する。ビアホール
の形成は、炭酸ガスレーザの出力と照射時間等を調整す
ることで、導体パターン12に穴を開けないようにして
いる。
【0067】ビアホール14の形成には、炭酸ガスレー
ザ以外にエキシマレーザ等が使用可能である。レーザ以
外のドリル加工等のビアホール形成方法も可能である
が、レーザビームで穴あけ加工すると、微細な径で穴あ
けでき、導体パターン12にダメージを与えることが少
ないため好ましい。
【0068】また、導電ペースト50は、銀、スズ等の
金属粒子に有機溶剤等を加え、これを混練しペースト化
したものである。導電ペースト50は、メタルマスクを
用いたスクリーン印刷機により、ビアホール14内に印
刷充填される。ビアホール24内への導電ペースト50
の充填は、確実に充填ができるのであれば、ディスペン
サ等を用いる他の方法も可能である。
【0069】一方、図1(c)において、21は絶縁基
材である樹脂フィルム23の片面に貼着されたニッケル
箔(本例では厚さ18μmのニッケル箔)をエッチング
により線状にパターン形成した導体パターン22を有す
る片面導体パターンフィルムである。本例では、樹脂フ
ィルム23として樹脂フィルム13と同じポリエーテル
エーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイ
ミド樹脂35〜65重量%とからなる厚さ75μmの樹
脂フィルムを用いている。ここで、ニッケルが本実施形
態における第2の金属であり、導体パターン22が本実
施形態における第2の線状膜である。そして、片面導体
パターンフィルム21が本実施形態における第2の片面
金属膜フィルムである。
【0070】図2(b)は、片面導体パターンフィルム
21の全体平面図であり、図1(c)は、図2(b)に
示す片面導体パターンフィルム21の左方側端部近傍の
断面を示している。樹脂フィルム13と同一形状の樹脂
フィルム23上に形成された線状の導体パターン22
は、図2(b)中右方側端部において、外部端子と接続
するために、幅広パターンである接続部22aを、前述
の片面導体パターンフィルム11における接続部12a
と異なる位置に備えている。
【0071】図1(b)に示すように、ビアホール14
内への導電ペースト50の充填が完了するとともに、図
1(c)に示すように、導体パターン22の形成が完了
すると、図1(d)に示すように、片面導体パターンフ
ィルム11および21を、導体パターン12、22が設
けられた側を同一方向として交互に複数枚(本例では各
3枚ずつ6枚)積層する。
【0072】なお、図示は省略しているが、全ての片面
導体パターンフィルム11、21の接続部12aおよび
22aは、上下方向において重なりがないように、位置
をずらして配置されている。
【0073】また、図1(d)に示すように、積層され
た複数枚の片面導体パターンフィルム11、21の上方
側には、最上層の導体パターン12を覆うように樹脂フ
ィルム13、23と略同一形状のカバーフィルム36を
積層する。本例では、カバーフィルム36には、樹脂フ
ィルム13、23と同じ材料であるポリエーテルエーテ
ルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹
脂35〜65重量%とからなる樹脂フィルムを用いてい
る。
【0074】図1(d)に示すように片面導体パターン
フィルム11、片面導体パターンフィルム21およびカ
バーフィルム36を積層したら、これらの上下両面から
加熱プレス機により加熱しながら加圧する。本例では、
200〜350℃の温度に加熱し0.1〜10MPaの
圧力で加圧した。
【0075】これにより、図1(e)に示すように、各
片面導体パターンフィルム11、21およびカバーフィ
ルム36相互が接着される。樹脂フィルム13、23お
よびカバーフィルム36が熱融着して一体化するととも
に、ビアホール24内の導電ペースト50により隣接す
る銅からなる導体パターン12とニッケルからなる導体
パターン22とを対として、対をなす導体パターン12
と導体パターン22との電気的接続が行なわれ、温度検
出のための電気的接続部であるカップリング部60が形
成される。
【0076】樹脂フィルム13、23およびカバーフィ
ルム36は同じ熱可塑性樹脂材料によって形成されてい
るので、加熱により軟化し加圧されることで確実に接着
し一体化することができる。なお、最下層の樹脂フィル
ム23は、本実施形態においては、最下部の(最も外側
に配置された)導体パターン22を覆うカバーフィルム
でもある。
【0077】図1(e)に示すように、各片面導体パタ
ーンフィルム11、21およびカバーフィルム36相互
の接着が完了すると、次に、ルータ加工あるいはレーザ
加工等により、接着された片面導体パターンフィルム1
1、21およびカバーフィルム36をビアホール14内
の導電ペースト50が露出する位置で切断する。
【0078】これにより、図1(f)、図3(b)に示
すように、独立した複数の(本例では3つの)カップリ
ング部60が先端部として形成された熱電対を備える温
度センサ100が得られる。図3(b)は、図1(f)
に示す温度センサ100の左方側先端部を左方側より見
た図である。
【0079】なお、図3(a)は、温度センサ100を
示す平面図であり、上下方向において重なりがないよう
に、位置をずらして配置された接続部12aおよび22
aは、レーザ加工等の方法により接続部12a、22a
上方に積層された樹脂フィルム13、23およびカバー
フィルム36を一部除去し、外部端子と接続できるよう
に露出している。
【0080】上述の構成および製造方法によれば、樹脂
フィルム13の片面のみに銅からなる導体パターン12
がエッチングにより形成された片面導体パターンフィル
ム11と、樹脂フィルム23の片面のみにニッケルから
なる導体パターン22がエッチングにより形成された片
面導体パターンフィルム21とをカバーフィルム36と
ともに積層し、これを加熱プレスすることで、独立した
複数の熱電対を備える温度センサを製造することができ
る。
【0081】従って、導体パターン12、22をめっき
的手法を用いずに形成できるので、製造工程が複雑とな
らない。このように、独立した複数の熱電対を有する温
度センサであっても、コストを低減することが可能であ
る。
【0082】また、独立した複数の熱電対の電気的に接
続されたカップリング部60の間隔(配設ピッチ)は、
図3(b)に示すように、導体パターン12と導体パタ
ーン22との間に配置された樹脂フィルム13、23の
厚さに応じて決定される。本例では、カップリング部6
0は、樹脂フィルム13と樹脂フィルム23の厚さの総
和に応じて約150μmピッチで配置されている。
【0083】このように、複数の熱電対を狭ピッチで精
度よく配置した温度センサとすることができる。樹脂フ
ィルム13、23に厚さ25μmのフィルムを採用すれ
ば、約50μmピッチに配置することも可能である。
【0084】また、層間接続材料である導電ペースト5
0により、対をなす導体パターン12と導体パターン2
2とを接続しているので、カップリング部60において
導体パターン12と導体パターン22との先端部同士を
容易に電気的に接続できる。
【0085】なお、対をなす導体パターン12と導体パ
ターン22とを確実に圧接できるのであれば、カップリ
ング部60になるべき部位に対応する導体パターン12
と導体パターン22との間の樹脂フィルム13をレーザ
加工等にて除去し、導電ペーストを充填せずに加熱プレ
スして温度センサを製造してもかまわない。
【0086】また、各導体パターン12、22は、樹脂
フィルム13、23およびカバーフィルム36により外
周を取り囲まれているので、各導体パターン12、22
を先端部を除いて電気的および熱的に外部から絶縁する
とともに、外力等から保護することができる。
【0087】また、1回の加熱プレスにより各片面導体
パターンフィルム11、21およびカバーフィルム36
相互の接着を一括して行なうことができる。従って、加
工工程が複雑でなく、加工時間を短縮することができ、
コストを一層低減することが可能である。
【0088】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について図に基づいて説明する。
【0089】第2の実施形態は、第1の実施形態に対
し、対をなす2種の導体パターン間に樹脂フィルムを設
けない構成となっている。なお、第1の実施形態と同様
の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略
する。
【0090】図4は、本実施形態における温度センサの
製造工程を示す工程別要部断面図である。
【0091】図1(a)において、111は絶縁基材で
ある樹脂フィルム113の一方の面に貼着された銅箔
(本例では厚さ18μmの銅箔)をエッチングにより線
状にパターン形成した導体パターン112を有するとと
もに、樹脂フィルム113の他方の面に貼着されたニッ
ケル箔(本例では厚さ18μmのニッケル箔)をエッチ
ングにより線状にパターン形成した導体パターン122
を有する両面導体パターンフィルムである。本例では、
樹脂フィルム113としてポリエーテルエーテルケトン
樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂35〜
65重量%とからなる厚さ75μmの樹脂フィルムを用
いている。
【0092】ここで、銅が本実施形態における第1の金
属であり、導体パターン112が本実施形態における第
1の線状膜である。また、ニッケルが本実施形態におけ
る第2の金属であり、導体パターン122が本実施形態
における第2の線状膜である。そして、両面導体パター
ンフィルム111が本実施形態における両面金属膜フィ
ルムである。
【0093】図5(a)は、両面導体パターンフィルム
111の全体平面図であり、図4(a)は、図5(a)
に示す両面導体パターンフィルム111の左方側端部近
傍の断面を示している。また、図5(b)は、図5
(a)に示すA部の拡大図であり、樹脂フィルム113
の両面に形成された線状の導体パターン112と導体パ
ターン122とは左方側先端部において、後述する電気
的接続部であるカップリング部160を構成する接触部
112b、122bをそれぞれ備えている。
【0094】また、線状の導体パターン112、122
は、図5(a)中右方側端部において、外部端子と接続
するために、幅広パターンである接続部112a、12
2aを、上下方向において重なりがないように、位置を
ずらしてそれぞれ備えている。
【0095】図4(a)に示すように、導体パターン1
12、122の形成が完了すると、図4(b)に示すよ
うに、両面導体パターンフィルム111を、導体パター
ン112が設けられた面と導体パターン122が設けら
れた面とが向かい合うように複数枚(本例では2枚)積
層する。
【0096】また、このとき、積層された両面導体パタ
ーンフィルム111の上方側には、樹脂フィルム113
の下側の面に貼着されたニッケル箔(本例では厚さ18
μmのニッケル箔)をエッチングにより線状にパターン
形成した導体パターン122を有するとともに、上側の
面に貼着された銅箔をエッチングにより全て除去した片
面導体パターンフィルム111aを積層している。
【0097】また、積層された両面導体パターンフィル
ム111の下方側には、樹脂フィルム113の上側の面
に貼着された銅箔(本例では厚さ18μmの銅箔)をエ
ッチングにより線状にパターン形成した導体パターン1
12を有するとともに、下側の面に貼着されたニッケル
箔をエッチングにより全て除去した片面導体パターンフ
ィルム111bを積層している。
【0098】すなわち、両面導体パターンフィルム11
1および各片面導体パターンフィルム111a、111
bを、導体パターン112が設けられた面と導体パター
ン122が設けられた面とが向かい合うように積層す
る。
【0099】なお、図示は省略しているが、全ての各導
体パターンフィルム111、111a、111bの接続
部112aおよび122aは、上下方向において重なり
がないように、位置をずらして配置されている。
【0100】図4(b)に示すように両面導体パターン
フィルム111、片面導体パターンフィルム111aお
よび111bを積層したら、これらの上下両面から加熱
プレス機により加熱しながら加圧する。本例では、20
0〜350℃の温度に加熱し0.1〜10MPaの圧力
で加圧した。
【0101】これにより、図4(c)に示すように、各
導体パターンフィルム111、111aおよび111b
相互が接着される。樹脂フィルム113が熱融着して一
体化するとともに、向かい合った対をなす導体パターン
112と導体パターン122の先端部である接触部11
2b、122b同士が圧接され温度検出のための電気的
接続部であるカップリング部160を形成する。
【0102】樹脂フィルム113は全て同じ熱可塑性樹
脂材料によって形成されているので、加熱により軟化し
加圧されることで確実に接着し一体化することができ
る。
【0103】これにより、図4(c)、図6(b)に示
すように、独立した複数の(本例では3つの)カップリ
ング部160が先端に形成された熱電対を備える温度セ
ンサ200が得られる。図6(b)は、図4(c)に示
す温度センサ200の左方側先端部を左方側より見た図
である。
【0104】なお、図6(a)は、温度センサ200を
示す平面図であり、上下方向において重なりがないよう
に、位置をずらして配置された接続部112aおよび1
22aは、レーザ加工等の方法により接続部112a、
122a上方に積層された樹脂フィルム113を一部除
去し、外部端子と接続できるように露出している。
【0105】上述の構成および製造方法によれば、樹脂
フィルム113の一方の面に銅からなる導体パターン1
12がエッチングにより形成されるとともに、他方の面
にニッケルからなる導体パターン22がエッチングによ
り形成された両面導体パターンフィルム111と、両面
導体パターンフィルム111の片側の導体パターンをエ
ッチングにて全て除去することにより得られる片面導体
パターンフィルム111a、111bとを積層し、これ
を加熱プレスすることで、独立した複数の熱電対を備え
る温度センサを製造することができる。
【0106】従って、導体パターン112、122をめ
っき的手法を用いずに形成できるので、製造工程が複雑
とならない。このように、独立した複数の熱電対を有す
る温度センサであっても、コストを低減することが可能
である。
【0107】また、独立した複数の熱電対の電気的に接
続されたカップリング部160の間隔(配設ピッチ)
は、図6(b)に示すように、樹脂フィルム113の厚
さに応じて決定される。本例では、カップリング部16
0は、約75μmピッチで配置されている。
【0108】このように、複数の熱電対を狭ピッチで精
度よく配置した温度センサとすることができる。樹脂フ
ィルム113に厚さ25μmのフィルムを採用すれば、
カップリング部160を約25μmピッチに配置するこ
とも可能である。
【0109】また、各導体パターン112、122は、
樹脂フィルム113により外周を取り囲まれているの
で、各導体パターン112、122を先端部を除いて電
気的および熱的に外部から絶縁するとともに、外力等か
ら保護することができる。
【0110】また、1回の加熱プレスにより各導体パタ
ーンフィルム111、111a、111b相互の接着を
一括して行なうことができる。従って、加工工程が複雑
でなく、加工時間を短縮することができ、コストを一層
低減することが可能である。
【0111】また、片面導体パターンフィルム111
a、111bは、片面のみに金属箔を貼着したフィルム
をエッチングすることにより形成することも可能である
が、両面に金属箔を貼着したフィルムから形成する場合
は、両面導体パターンフィルム111と片面導体パター
ンフィルム111a、111bの加工開始素材を同一に
することができるので、加工工程をさらにシンプルにす
ることができる。
【0112】(他の実施形態)上記各実施形態では、独
立した複数の熱電対のカップリング部60、160を導
体パターンの厚さ方向に配置するものであったが、導体
パターンの幅方向に配置するものであってもよい。
【0113】例えば、図7(a)に示すように、まず、
樹脂フィルム213の片面に複数の第1の線状膜である
銅からなる複数の導体パターン212をエッチングによ
り形成した片面導体パターンフィルム211と、樹脂フ
ィルム223の片面に複数の第2の線状膜であるニッケ
ルからなる複数の導体パターン222をエッチングによ
り形成した片面導体パターンフィルム221と、カバー
フィルム36とを積層する。
【0114】このとき、樹脂フィルム213には、図示
していないが、第1の実施形態において図1(b)に示
したのと同様に、ビアホールが形成され、ビアホール内
に層間接続材料である導電ペーストが充填されている。
【0115】これら各片面導体パターンフィルム21
1、221とカバーフィルム36との積層体とを両面か
ら加熱プレスして、各片面導体パターンフィルム21
1、221、カバーフィルム36間相互を接着した後、
ビアホール内の導電ペースト50が露出する位置で切断
して、図7(b)に示すように、複数のカップリング部
260が先端において導体パターン212、222の幅
方向に形成された独立した複数の熱電対を備える温度セ
ンサ300を得てもよい。
【0116】また、例えば、まず、図8(a)に示すよ
うな、樹脂フィルム313の片面に複数の第1の線状膜
である銅からなる複数の導体パターン312をエッチン
グにより形成した片面導体パターンフィルム311と、
樹脂フィルム323の片面に複数の第2の線状膜である
ニッケルからなる複数の導体パターン322をエッチン
グにより形成した片面導体パターンフィルム321と
を、導体パターン形成面同士が向かい合うように積層す
る。
【0117】そして、これらの積層体を両面から加熱プ
レスして、両片面導体パターンフィルム間を接着すると
ともに、導体パターン312の接触部312bと、導体
パターン322の接触部322bとを圧接し、図8
(c)に示すように、複数のカップリング部360が先
端において導体パターン312、322の幅方向に形成
された独立した複数の熱電対を備える温度センサ400
を得てもよい。
【0118】これらの上記例によっても、導体パターン
をめっき的手法を用いずに形成できるので、製造工程が
複雑とならない。このように、独立した複数の熱電対を
有する温度センサであっても、コストを低減することが
可能である。また、カップリング部が導体パターンの厚
さ方向と幅方向とのいずれにも形成された独立した複数
の熱電対を備える温度センサであってもよい。
【0119】また、上記各実施形態において、第1の金
属を銅とし、第2の金属をニッケルとしたが、第1の金
属がニッケルであり、第2の金属が銅であってもかまわ
ない。また、第1および第2の金属は、銅とニッケルの
組み合わせ以外に、例えば銅とコンスタンタン等のよう
に、エッチングによりパターン形成が可能な異種金属の
組み合わせであってもよい。
【0120】また、上記各実施形態において、樹脂フィ
ルム13、23、113およびカバーフィルム36とし
てポリエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%と
ポリエーテルイミド樹脂35〜65重量%とからなる樹
脂フィルムを用いたが、これに限らず、ポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂とポリエーテルイミド樹脂にフィラを
充填したフィルムであってもよいし、ポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)もしくはポリエーテルイミド
(PEI)を単独で使用することも可能である。
【0121】さらに樹脂フィルムやカバーフィルムとし
て、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン
(PES)や熱可塑性ポリイミド、または所謂液晶ポリ
マー等を用いてもよい。あるいは、ポリイミドフィルム
にPEEK、PEI、PEN、PET、PES、熱可塑
性ポリイミド、液晶ポリマーの少なくともいずれかの熱
可塑性樹脂からなる層を積層した構造のものを使用して
もよい。加熱プレスにより接着が可能であり、使用環境
である温度検出を行なう温度において耐熱性を有する樹
脂フィルムであれば好適に用いることができる。
【0122】また、上記各実施形態において、層間接続
用材料は導電ペースト50であったが、ビアホール内に
充填が可能であれば、ペースト状ではなく粒状等であっ
てもよい。
【0123】また、上記各実施形態において、各導体パ
ターンフィルム等の形状を温度センサの形状と略同一と
したものを積層し、温度センサを製造したが、例えば、
矩形状の導体パターンフィルム等を積層加熱プレス後に
所望形状に外形加工し、温度センサを得る製造方法であ
ってもよい。
【0124】また、上記各実施形態において、温度セン
サは、独立した熱電対の数は3つ有するものであった
が、独立した複数の熱電対を有するものであれば、熱電
対の数が限定されるものではないことは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態の温度センサの
概略の製造工程を示す工程別要部断面図である。
【図2】本発明における第1の実施形態の片面導体パタ
ーンフィルムの概略構造を示す平面図である。
【図3】本発明における第1の実施形態の温度センサの
概略構造を示す説明図であり、(a)は、平面図、
(b)は、先端部の側面図である。
【図4】本発明における第2の実施形態の温度センサの
概略の製造工程を示す工程別要部断面図である。
【図5】本発明における第2の実施形態の両面導体パタ
ーンフィルムの概略構造を示す平面図である。
【図6】本発明における第2の実施形態の温度センサの
概略構造を示す説明図であり、(a)は、平面図、
(b)は、先端部の側面図である。
【図7】本発明における他の実施形態の温度センサの概
略の製造工程の一部を示す工程別斜視図である。
【図8】本発明における他の実施形態における、
(a)、(b)は、温度センサの製造に用いる片面導体
パターンフィルムの要部平面図であり、(c)は、温度
センサの先端部の側面図である。
【符号の説明】
11 片面導体パターンフィルム(第1の片面金属膜フ
ィルム) 12、112、212、312 導体パターン(第1の
線状膜) 13、23、113、213、223、313、323
樹脂フィルム(絶縁基材) 14 ビアホール 21 片面導体パターンフィルム(第2の片面金属膜フ
ィルム) 22、122、222、322 導体パターン(第2の
線状膜) 36 カバーフィルム 50 導電ペースト(層間接続材料) 60、160、260、360 カップリング部(電気
的接続部) 100、200、300、400 温度センサ 111 両面金属膜フィルム 112b、122b、312b、322b 接触部(先
端部)
フロントページの続き (72)発明者 原田 敏一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 尾上 勉 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の金属からなる複数の第1の線状膜
    (12)と、 前記第1の金属とは異なる第2の金属からなる複数の第
    2の線状膜(22)とを有し、 前記第1の線状膜と前記第2の線状膜とは、各膜の厚さ
    方向に樹脂フィルム(13、23)を介して交互に配置
    されるとともに、 隣接する前記第1の線状膜(12)と前記第2の線状膜
    (22)とを対として、対をなす前記第1の線状膜(1
    2)と前記第2の線状膜(22)の先端部同士を電気的
    に接続することにより、 独立した複数の熱電対を形成したことを特徴とする温度
    センサ。
  2. 【請求項2】 前記対をなす第1の線状膜(12)と第
    2の線状膜(22)との先端部同士を、前記第1の線状
    膜(12)と前記第2の線状膜(22)との間に設けた
    層間接続材料(50)を介して電気的に接続しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
  3. 【請求項3】 前記樹脂フィルム(13、23)は、前
    記第1の線状膜(12)および前記第2の線状膜(2
    2)より幅広に形成され、前記第1の線状膜(12)と
    前記第2の線状膜(22)の外周を取り囲むように、各
    樹脂フィルム(13、23)相互が接着していることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の温度セン
    サ。
  4. 【請求項4】 相互が接着している前記樹脂フィルム
    (13、23)は、同一の材料からなることを特徴とす
    る請求項3に記載の温度センサ。
  5. 【請求項5】 最も外側に配置された前記第1の線状膜
    (12)および前記第2の線状膜(22)は、前記先端
    部を除いて、カバーフィルム(36、23)に覆われて
    おり、 このカバーフィルム(36、23)と前記樹脂フィルム
    (13、23)とが接着していることを特徴とする請求
    項4に記載の温度センサ。
  6. 【請求項6】 前記カバーフィルム(36、23)は、
    前記樹脂フィルム(13、23)と同一の材料からなる
    ことを特徴とする請求項5に記載の温度センサ。
  7. 【請求項7】 第1の金属からなる複数の第1の線状膜
    (112)と、 前記第1の金属とは異なる第2の金属からなるととも
    に、前記第1の線状膜と膜厚方向を同一とした前記第1
    の線状膜と独立した複数の第2の線状膜(122)とを
    有し、 1つの前記第1の線状膜(112)と1つの前記第2の
    線状膜(122)とを対として、対をなす前記第1の線
    状膜(112)と前記第2の線状膜(122)の先端部
    (112b、122b)同士を電気的に接続するととも
    に、複数の前記対をなす第1の線状膜(112)と第2
    の線状膜(122)は、各膜の厚さ方向に配置され、各
    前記対(112、122)の間および最も外側に配置さ
    れた前記対(112、122)の外側に樹脂フィルム
    (113)が設けられていることにより、 独立した複数の熱電対を形成したことを特徴とする温度
    センサ。
  8. 【請求項8】 前記樹脂フィルム(113)は、前記対
    をなす第1の線状膜(112)と第2の線状膜(12
    2)の幅より幅広に形成されるとともに、前記第1の線
    状膜(112)と前記第2の線状膜(122)の外周を
    取り囲むように、各樹脂フィルム(113)相互が接着
    していることを特徴とする請求項7に記載の温度セン
    サ。
  9. 【請求項9】 相互が接着している前記樹脂フィルム
    (113)は、同一の材料からなることを特徴とする請
    求項8に記載の温度センサ。
  10. 【請求項10】 樹脂フィルム(13)の片面のみに第
    1の金属からなる第1の線状膜(12)がエッチングに
    より形成された第1の片面金属膜フィルム(11)と、 樹脂フィルム(23)の片面のみに前記第1の金属とは
    異なる第2の金属からなる第2の線状膜(22)がエッ
    チングにより形成された第2の片面金属膜フィルム(2
    1)とを、 交互に、かつ膜(12、22)形成面が同一方向を向く
    ように積層する工程と、 隣接する前記第1の線状膜(12)と前記第2の線状膜
    (22)とを対として、対をなす前記第1の線状膜(1
    2)と前記第2の線状膜(22)の先端部同士を電気的
    に接続する工程とを備え、 独立した複数の熱電対が形成されることを特徴とする温
    度センサの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記電気的接続工程において、前記対
    をなす第1の線状膜(12)と第2の線状膜(22)と
    の間に配置される前記樹脂フィルム(13)にビアホー
    ル(14)が形成され、このビアホール(14)内に層
    間接続材料(50)を充填することにより、この層間接
    続材料(50)を介して前記対をなす第1の線状膜(1
    2)と第2の線状膜(22)とを導通させるとともに、 前記層間接続材料(50)が露出するように、前記樹脂
    フィルム(13)を除去することにより、 前記対をなす第1の線状膜(12)と第2の線状膜(2
    2)の前記先端部同士の電気的接続部(60)を形成す
    ることを特徴とする請求項10に記載の温度センサの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記積層工程後に、積層された前記第
    1の片面金属膜フィルム(11)と前記第2の片面金属
    膜フィルム(21)の積層体の両面から加圧しつつ加熱
    することにより、各片面金属膜フィルム(11、21)
    相互の接着を行なうことを特徴とする請求項10または
    請求項11に記載の温度センサの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記各片面金属膜フィルム(11、2
    1)の前記樹脂フィルム(13、23)は、同一の材料
    によって形成されていることを特徴とする請求項12に
    記載の温度センサの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記積層された片面金属膜フィルム
    (11、21)において、前記線状膜(12)が露出し
    ている面にカバーフィルム(36)を形成する工程を備
    え、 前記片面金属膜フィルム(11、21)を積層する積層
    工程および前記カバーフィルム(36)を形成する形成
    工程後に、積層された各片面金属膜フィルム(11、2
    1)およびカバーフィルム(36)の積層体の両面から
    加圧しつつ加熱することにより、前記各片面金属膜フィ
    ルムおよび前記カバーフィルム(36)相互の接着を行
    なうことを特徴とする請求項13に記載の温度センサの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記カバーフィルム(36)は、前記
    樹脂フィルム(13、23)と同一の材料によって形成
    されていることを特徴とする請求項14に記載の温度セ
    ンサの製造方法。
  16. 【請求項16】 樹脂フィルム(113)の一方の面に
    第1の金属からなる第1の線状膜(112)がエッチン
    グにより形成されるとともに、他方の面に前記第1の金
    属とは異なる第2の金属からなる第2の線状膜(12
    2)がエッチングにより形成された両面金属膜フィルム
    (111)を、前記第1の線状膜(112)形成面と前
    記第2の線状膜(122)形成面が向かい合うように積
    層する工程と、 向かい合った面に形成された前記第1の線状膜(11
    2)と前記第2の線状膜(122)とを対として、対を
    なす前記第1の線状膜(112)と前記第2の線状膜
    (122)との先端部(112b、122b)同士のみ
    を電気的に接続する工程とを備え、 独立した複数の熱電対が形成されることを特徴とする温
    度センサの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記積層工程後に、積層された前記両
    面金属膜フィルム(111)の積層体の両面から加圧し
    つつ加熱することにより、各両面金属膜フィルム(11
    1)相互の接着を行なうとともに、前記対をなす第1の
    線状膜(112)と第2の線状膜(122)の前記先端
    部(112b、122b)同士を圧接させることを特徴
    とする請求項16に記載の温度センサの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記積層された両面金属膜フィルム
    (111)において、積層時に最外層に位置する前記両
    面金属膜フィルム(111a、111b)の外側の金属
    膜を除去する工程を備えることを特徴とする請求項17
    に記載の温度センサの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記各両面金属膜フィルム(111)
    の前記樹脂フィルム(113)は、同一の材料によって
    形成されていることを特徴とする請求項17または請求
    項18に記載の温度センサの製造方法。
  20. 【請求項20】 樹脂フィルム(213)の片面のみに
    第1の金属からなる複数の第1の線状膜(212)がエ
    ッチングにより形成された第1の片面金属膜フィルム
    (211)と、 樹脂フィルム(223)の片面のみに前記第1の金属と
    は異なる第2の金属からなる複数の第2の線状膜(22
    2)がエッチングにより形成された第2の片面金属膜フ
    ィルム(221)とを積層する工程と、 積層することにより隣接する前記第1の線状膜(21
    2)と前記第2の線状膜(222)とを対として、対を
    なす前記第1の線状膜(212)と前記第2の線状膜
    (222)の先端部同士のみを電気的に接続する工程と
    を備え、 独立した複数の熱電対が形成されることを特徴とする温
    度センサの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記積層工程において、前記第1の片
    面金属膜フィルム(211)と前記第2の片面金属膜フ
    ィルム(221)とを、膜形成面が同一方向を向くよう
    に積層し、 前記電気的接続工程において、前記対をなす第1の線状
    膜(212)と第2の線状膜(222)との間に配置さ
    れる前記樹脂フィルムにビアホールが形成され、このビ
    アホール内に層間接続材料を充填することにより、この
    層間接続材料を介して前記対をなす第1の線状膜(21
    2)と第2の線状膜(222)とを導通させるととも
    に、 前記層間接続材料が露出するように、前記樹脂フィルム
    (213)を除去することにより、 前記対をなす第1の線状膜(212)と第2の線状膜
    (222)の前記先端部同士の電気的接続部(260)
    を形成することを特徴とする請求項20に記載の温度セ
    ンサの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記積層工程後に、積層された前記第
    1の片面金属膜フィルム(211)と前記第2の片面金
    属膜フィルム(221)の積層体の両面から加圧しつつ
    加熱することにより、各片面金属膜フィルム(211、
    221)相互の接着を行なうことを特徴とする請求項2
    1に記載の温度センサの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記各片面金属膜フィルム(211、
    221)の前記樹脂フィルム(213、223)は、同
    一の材料によって形成されていることを特徴とする請求
    項22に記載の温度センサの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記積層された片面金属膜フィルム
    (211、221)において、前記線状膜(212)が
    露出している面にカバーフィルム(36)を形成する工
    程を備え、 前記片面金属膜フィルム(211、221)を積層する
    積層工程および前記カバーフィルム(36)を形成する
    形成工程後に、積層された前記片面金属膜フィルム(2
    11、221)および前記カバーフィルム(36)の積
    層体の両面から加圧しつつ加熱することにより、各片面
    金属膜フィルム(211、221)およびカバーフィル
    ム(36)相互の接着を行なうことを特徴とする請求項
    23に記載の温度センサの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記カバーフィルム(36)は、前記
    樹脂フィルム(213、223)と同一の材料によって
    形成されていることを特徴とする請求項24に記載の温
    度センサの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記積層工程において、前記第1の片
    面金属膜フィルム(311)と前記第2の片面金属膜フ
    ィルム(321)とを、前記第1の線状膜(312)形
    成面と前記第2の線状膜(322)形成面が向かい合う
    ように積層し、 前記積層工程後に、積層された前記片面金属膜フィルム
    (311、321)の積層体の両面から加圧しつつ加熱
    することにより、各片面金属膜フィルム(311、32
    1)相互の接着を行なうとともに、前記対をなす第1の
    線状膜(312)と第2の線状膜(322)の前記先端
    部(312b、322b)同士を圧接させることを特徴
    とする請求項20に記載の温度センサの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記各片面金属膜フィルム(311、
    321)の前記樹脂フィルム(313、323)は、同
    一の材料によって形成されていることを特徴とする請求
    項26に記載の温度センサの製造方法。
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